2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-02-20 ·...

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分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 1 生産加工学A 月3・4 鈴木 浩文 佐伯 守彦 設計したものを具現化する方法を学ぶ。加工はものづくりの根本技術であり、数多くの加工方 法があり、それらの各々の加工方法を浅く広く学ぶ。さらに各々の加工法の特徴を理解し、製 品をトータルなプロセスで設計・生産することを理解する。毎回、補足資料をCourse Power (旧ライブラリ)からダウンロードする。 2 生産加工学C 月9・10 鈴木 浩文 「生産加工学A」では生産技術に用いられる各種加工方法についてその概要を学んできた。 この科目では生産技術の主流である機械加工についてさらに詳細な内容(切削加工、研削 加工、遊離砥粒加工などの特徴)について学習し、実際に生産現場で応用するのに必要な 知識を修得する。毎回、補足資料をCourse Power(旧ライブラリ)からダウンロードする。 3 まちづくり工学 水5・6 服部 岡本 都市環境に関係する知識・技術を統合し、まちづくりに必要な都市デザインのための考え方、 手法について学ぶ。都市景観の形成、まちづくりへの市民参加の推進、都市における多様な 活動の創造を進めるためのデザイン手法を理解する。 4 建築史B 木3・4 稲川 直樹 古代から十九世紀にいたる西洋建築史の流れを概観する。主要な時代と様式を流れに沿っ て学び、西洋の歴史と文化を形として今に伝える建築遺産の総体を理解する。 5 建築と社会A 水3・4 中村 研一 横江 中田 琢史 岡本 久保田稔一 中台 澄之 内野 正樹 歴史的・社会的・経済的な背景あるいは気候風土、また、エネルギー問題・地球環境問題、さ らには、住む人の健康問題や快適性の問題など様々な側面から建築と社会との関わりを学 ぶ。複数の教員が順次2~3回講義を行い、講義の内容に関連するリポートを課す。具体的 には、 環境問題を考える上で建築が果たすべき役割、構造設計がどのような考え方で発達 してきたのか、建築と都市の関わりに関して近代建築がどのような考え方を展開してきたの か、ユニバーサルデザインの意義などについて理解する。 6 分析化学 月7・8 宮内 俊幸 基礎分析化学に続く科目であり、本科目では酸化還元反応や電位差分析法、溶解平衡、錯 生成平衡、イオン交換平衡を学習する。さらに分析データの評価と整理の手法を学び、化学 技術者として必要な基礎力をつける。 7 オペレーションズ リサーチ 水3・4 鈴木 裕利 現代社会において、生産システム、情報・通信システムなどの巨大で複雑なシステムでは、適 正な設計・管理・運用のための手法が必要となる。その手法の一つであるオペレーションズリ サーチ(以下OR)は、企業経営に数学的手法を適用したものであり、意思決定の手法として 重要である。そこで、本講義ではORについての基本的な知識を学ぶ。 8 アナログ電子回路 月1・2 稲垣圭一郎 電源回路や信号の増幅回路として利用されるアナログ電子回路について、その構造と動作 原理を学ぶ。また、アナログ電子回路を構成する電子部品のうち、コンデンサ、トランジスタ、 オペアンプなどの動作原理や諸特性について学び、その後、オペアンプを利用した各種演 算回路(増幅回路(反転、非反転)、演算回路)設計の基礎技術を学ぶ。 9 電気エネルギー 変換機器Ⅰ 木7・8 廣塚 電気エネルギーは現代文明を支える最も重要なエネルギーであり、その発生、変換、利用の ほとんどは発電機、変圧器、電動機などの電気エネルギー変換機器(電気機器とも言う)でな されている。本授業では各種エネルギー変換の基礎およびそれらの代表的機種である直流 機および変圧器について学ぶ。 10 メカトロニクス 火3・4 石田 宗秋 ソフトウェア制御による機械制御装置(メカトロニクス)の仕組みと、制御装置を構成する各部 装置、具体的には、制御量や各部の信号を検知するセンサ技術、動力機械を操作するアク チュエータ技術、コンピュータとセンサおよびアクチュエータをつなぐインターフェース技術に ついて学習する。 11 ロケット工学 木3・4 苅田 丈士 宇宙輸送に使用されているロケットについて、宇宙航空に係る人材としての知っておくべき軌 道、構造、推進、誘導制御などの一般的な事柄について学習する。 12 火1・2 13 水3・4 14 コンピュータ 支援工学A 月1・2 石鍋 雅夫 3次元CADによる図形処理の基本技術の習得を基本とし、日頃馴染みのある商品や玩具な どの作成練習でその機能を学習することにより、その作業の面白さを理解する。また CAD/CAEが一貫して操作できる3次元CADの「SOLIDWORKS」のCAD機能を体験的に学 習する。授業方法は講義と図形作図演習、発表。作品検討はチーム編成で行う。教科書購 入は必須。 15 月3・4 16 火3・4 2 0 2 0 このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科 また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。 図学 石鍋 雅夫 3次元の対象物と2次元で(紙面上で)表示された投象図との関係を理解し、三角定規やコン パスを使って実形状を求めるなどの演習により、図形表現力の基礎を習得するとともに3次元 的な図形認識能力の向上を図る。作図演習には、鉛筆(又はシャープペンシル)、消しゴム、 定規、三角定規、コンパス、B4の1mm方眼紙(コクヨ製など)を使用する。第1週目より、教 科書およびこれらの用具を準備すること。 コンピュータ 支援工学B 石鍋 雅夫 商品を構成する材料の変形特性は、製品の性能、製造技術の最も重要な情報であるが、身 近な題材で、工業的に重要な技術である先端的CAE(関連する実験に加えて、コンピュータ による性能予測の解析など)を体験する。さらに、材料分子のミクロな世界を体験的に教育す るシステムであるODESSEYを学習する。加えて、バットでボールを打つ計算などをLS-DYNA で試行的に解析し、先端的CAEの面白さを理解する。授業方法は講義と課題による実習形 式、レポート作成と発表。調査テーマに関しては、チーム編成で行う。 1

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Page 1: 2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-02-20 · 活動の創造を進めるためのデザイン手法を理解する。 4 建築史B 木3・4稲川

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

1 生産加工学A 月3・4鈴木 浩文佐伯 守彦

設計したものを具現化する方法を学ぶ。加工はものづくりの根本技術であり、数多くの加工方法があり、それらの各々の加工方法を浅く広く学ぶ。さらに各々の加工法の特徴を理解し、製品をトータルなプロセスで設計・生産することを理解する。毎回、補足資料をCourse Power(旧ライブラリ)からダウンロードする。

2 生産加工学C 月9・10 鈴木 浩文

「生産加工学A」では生産技術に用いられる各種加工方法についてその概要を学んできた。この科目では生産技術の主流である機械加工についてさらに詳細な内容(切削加工、研削加工、遊離砥粒加工などの特徴)について学習し、実際に生産現場で応用するのに必要な知識を修得する。毎回、補足資料をCourse Power(旧ライブラリ)からダウンロードする。

3 まちづくり工学 水5・6服部  敦岡本  肇

都市環境に関係する知識・技術を統合し、まちづくりに必要な都市デザインのための考え方、手法について学ぶ。都市景観の形成、まちづくりへの市民参加の推進、都市における多様な活動の創造を進めるためのデザイン手法を理解する。

4 建築史B 木3・4 稲川 直樹古代から十九世紀にいたる西洋建築史の流れを概観する。主要な時代と様式を流れに沿って学び、西洋の歴史と文化を形として今に伝える建築遺産の総体を理解する。

5 建築と社会A 水3・4

中村 研一横江  彩中田 琢史岡本  肇久保田稔一中台 澄之内野 正樹

歴史的・社会的・経済的な背景あるいは気候風土、また、エネルギー問題・地球環境問題、さらには、住む人の健康問題や快適性の問題など様々な側面から建築と社会との関わりを学ぶ。複数の教員が順次2~3回講義を行い、講義の内容に関連するリポートを課す。具体的には、 環境問題を考える上で建築が果たすべき役割、構造設計がどのような考え方で発達してきたのか、建築と都市の関わりに関して近代建築がどのような考え方を展開してきたのか、ユニバーサルデザインの意義などについて理解する。

6 分析化学 月7・8 宮内 俊幸基礎分析化学に続く科目であり、本科目では酸化還元反応や電位差分析法、溶解平衡、錯生成平衡、イオン交換平衡を学習する。さらに分析データの評価と整理の手法を学び、化学技術者として必要な基礎力をつける。

7オペレーションズ     リサーチ

水3・4 鈴木 裕利

現代社会において、生産システム、情報・通信システムなどの巨大で複雑なシステムでは、適正な設計・管理・運用のための手法が必要となる。その手法の一つであるオペレーションズリサーチ(以下OR)は、企業経営に数学的手法を適用したものであり、意思決定の手法として重要である。そこで、本講義ではORについての基本的な知識を学ぶ。

8 アナログ電子回路 月1・2 稲垣圭一郎

電源回路や信号の増幅回路として利用されるアナログ電子回路について、その構造と動作原理を学ぶ。また、アナログ電子回路を構成する電子部品のうち、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプなどの動作原理や諸特性について学び、その後、オペアンプを利用した各種演算回路(増幅回路(反転、非反転)、演算回路)設計の基礎技術を学ぶ。

9電気エネルギー   変換機器Ⅰ

木7・8 廣塚  功

電気エネルギーは現代文明を支える最も重要なエネルギーであり、その発生、変換、利用のほとんどは発電機、変圧器、電動機などの電気エネルギー変換機器(電気機器とも言う)でなされている。本授業では各種エネルギー変換の基礎およびそれらの代表的機種である直流機および変圧器について学ぶ。

10 メカトロニクス 火3・4 石田 宗秋

ソフトウェア制御による機械制御装置(メカトロニクス)の仕組みと、制御装置を構成する各部装置、具体的には、制御量や各部の信号を検知するセンサ技術、動力機械を操作するアクチュエータ技術、コンピュータとセンサおよびアクチュエータをつなぐインターフェース技術について学習する。

11 ロケット工学 木3・4 苅田 丈士宇宙輸送に使用されているロケットについて、宇宙航空に係る人材としての知っておくべき軌道、構造、推進、誘導制御などの一般的な事柄について学習する。

12 火1・2

13 水3・4

14コンピュータ   支援工学A

月1・2 石鍋 雅夫

3次元CADによる図形処理の基本技術の習得を基本とし、日頃馴染みのある商品や玩具などの作成練習でその機能を学習することにより、その作業の面白さを理解する。またCAD/CAEが一貫して操作できる3次元CADの「SOLIDWORKS」のCAD機能を体験的に学習する。授業方法は講義と図形作図演習、発表。作品検討はチーム編成で行う。教科書購入は必須。

15 月3・4

16 火3・4

2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

工   学

図学 石鍋 雅夫

3次元の対象物と2次元で(紙面上で)表示された投象図との関係を理解し、三角定規やコンパスを使って実形状を求めるなどの演習により、図形表現力の基礎を習得するとともに3次元的な図形認識能力の向上を図る。作図演習には、鉛筆(又はシャープペンシル)、消しゴム、定規、三角定規、コンパス、B4の1mm方眼紙(コクヨ製など)を使用する。第1週目より、教科書およびこれらの用具を準備すること。

コンピュータ   支援工学B

石鍋 雅夫

商品を構成する材料の変形特性は、製品の性能、製造技術の最も重要な情報であるが、身近な題材で、工業的に重要な技術である先端的CAE(関連する実験に加えて、コンピュータによる性能予測の解析など)を体験する。さらに、材料分子のミクロな世界を体験的に教育するシステムであるODESSEYを学習する。加えて、バットでボールを打つ計算などをLS-DYNAで試行的に解析し、先端的CAEの面白さを理解する。授業方法は講義と課題による実習形式、レポート作成と発表。調査テーマに関しては、チーム編成で行う。

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分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

生命健康

17 運動処方論 火1・2 堀田 典生

スポーツ科学の歴史から科学的トレーニング法まで教授する。先ずスポーツの概念、スポーツの歴史、スポーツの文化、スポーツと余暇、スポーツと健康等について講義し、次いで、ストレスと運動、現代人の生活と健康の関わり、指導者の役割について、プレイヤーと指導者の望ましい関係、ミーティングの方法等について講義する。さらに、トレーニング理論とその方法、トレーニング計画とその実際、体力テストとその活用、スキルの獲得と獲得過程等について学び、運動の処方の仕方を学ぶ。

18 火3・4 柘植 尚志

19 火3・4 町田千代子

20 無機化学 木3・4 石田 康行原子構造や電子配置の基礎を十分に理解し、それらの知識に基づいて様々な元素の原子の特徴や結合の成り立ちを説明できるようにする。さらに、簡単な化学平衡論も学修し、各種の化学および生物関連の科目を理解するための基礎を身につける。

21 有機化学Ⅰ 水1・2 石田 康行

有機化合物の構造や性質、あるいは反応性に関する基礎知識が、生命の働きやその作用機構の解明、高機能性材料の創出、さらには地球環境やエネルギー問題の解決などに不可欠であるといっても過言ではない。この授業では、有機化合物の分子構造の理解を深め、また化学構造と化合物名に関する基礎知識の習得を目指す。

22 分子生物学Ⅱ 木1・2 町田千代子

地球上の生命体はすべて細胞から成りたち、細菌から高等植物、哺乳動物にいたるほとんどすべての生物はDNAを遺伝物質としている。さらに、すべての生物の細胞の維持、分裂には、基本的に共通の分子機構が関わっていると考えられる。このような「分子生物学I」において学んだことを基礎として転写機構と翻訳機構について学ぶ。また、生物の多様性をもたらす、真核生物の複雑な遺伝子発現の調節機構について理解する。さらに、遺伝子とゲノムの進化について理解を深める。

23 機器分析化学 火1・2 山本  敦分析化学の領域では、情報技術のソフト、ハード両面での発展を背景に分析機器の進歩が著しく、逆に分析機器がブラックボックス化されている。これら分析機器の基本原理を理解することで、正しい操作法を習得し、正確なデータ解析ができるようにする。

24 プログラミング 木3・4 鈴木 孝征プログラミングの考え方や基礎を学ぶところから始め、Javascriptを用いたコンピュータプログラムを作成できるようになるまでを学習する。受講者は全て自らのコンピュータを持参し、演習と交えてコンピュータプログラミングを体得する。

25 地球環境学 火7・8 南  基泰生物多様性の観点から環境保全について学ぶ。生物多様性を維持する基盤である「大気圏、土壌圏、水圏の現状理解」を中心とし、生息地レベルから地球環境レベルまでの生物多様性を理解する。

26 簿記原理 火7・8 鷲津  泉

簿記一巡の手続きを一通り理解している学生を対象とし、まず簿記の基礎概念について復習し、その理解を再確認する。次いで、各種取引の会計処理、主要簿と補助簿、試算表(決算整理前試算表、決算整理後試算表、繰越試算表)、精算表および財務諸表(貸借対照表・損益計算書)について学習する。電卓を持参すること。

27 流通論 木5・6 大島 俊一世界をマーケットにした事業展開を視座にして、その具体的な経営手法と方向性を明らかにし、現実社会の実態を世界経済・金融、物流、情報、環境などの分野から分析し、わが国の流通業界を取巻く環境分析とその発展経緯を検証していく。

28 原価計算論 月7・8 譚   鵬

「工業簿記論」に引き続き、企業経営者が正しく意思決定を行うために必要な原価情報の作成に関連する基礎知識の修得を目的として授業を行う。「工業簿記論」を履修していることが前提。これらを履修していない学生は、市販テキストで関連知識を各自で事前にマスターしておくことが望まれる。

29 水1・2

30 水3・4

31 監査論 木3・4 田中 智徳公認会計士が企業が公表した会計情報について検証を行い、企業が公表する会計情報の信頼性に関する保証業務を財務諸表の監査という。本授業では公認会計士による監査の基礎を学び、情報の信頼性の担保、保証という概念について理解を得る。

32 金1・2

33 金3・4

 応用生物

基礎生物学

高校で生物学を履修する機会のなかった学生や、生物に対する概念的な理解が不十分な学生を対象とする教科。地球上のあらゆる生物や生命現象は共通の物質やシステムをもつことを理解するために、生体を構成する物質や生命現象に関わるシステムについて基礎的な知識を習得する。さらに、複雑な多細胞生物の生存の仕組みを理解する。

経営情報

経営分析入門 譚   鵬経営分析の理論および基本的技法(財務諸表に基づいた企業の収益性、安全性、成長性などを分析するための基本的技法)について学ぶ。

広告論 清水  真

顧客満足を目指すマーケティングにおいて4Pの1つである販売促進政策の中で、広告がその有力な一翼を占めていることを把握するとともに、広告表現と関連法規の諸問題やビジネス社会における広告主、広告代理店、媒体企業の関係についての知識を深め、現在の広告全般に関する内容を基礎的・総合的に理解する。

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分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

34 木5・6 嘉原 優子

35 木5・6 越川 次郎

36 近現代文学講読A 木5・6 愛知 峰子樋ロ一葉の文学を取り上げる。小説、日記などを読み進め、文体、文脈、テーマなどについて理解を深める。単に知識を得るだけでなく、蓄積した知識をもとにじっくりと自らの考えを発展させる。教科書は、掲載の写真資料等も参照するので、指定の文庫本が望ましい。

37 木3・4 岡本  聡木下長嘯子の歌文集である『挙白集』の内、「(東山)山家記」を崩し字で読解していく。木下長嘯子の歌文は、芭蕉の俳文にも影響を与えたと言われる。崩し字に習熟し、日本固有の文化である和歌、和文に関する理解を深める。テキストは慶安二年版本を用いる。

38 木5・6 本田 恵美

古典文学の中でも『伊勢物語』は時代を超えて特に多くの人に親しまれている作品の一つと言える。古代人と現代人との思想の相違や共通点、また表現の面白さについて、積極的に授業に参加することで初期物語文学の発生の過程や歌物語特有の面白さを味わってほしい。くずし字テキストを解読する力を身につけるとともに、『伊勢物語』や同時代作品に関する基礎知識を習得する。

39 火7・8 小森早江子

40 火7・8 武藤 彩加

41 民間伝承論A 木3・4 永田 典子『風土記』の伝承を講読する。同時代の『古事記』『日本書紀』が中央政府の意思を反映しているのに対し、『風土記』は地方に強く密着した伝承を収めるものである。その中から神話的観念の色濃く残るものを取上げ、伝承文芸の研究方法を学ぶ。

42異文化コミュニケーション論A

月1・2 塩澤  正

文化の多様性及び異文化コミュニケーションの現状と課題について学ぶ。異文化間コミュニケーションに関する基礎「知識」を増やし、文化相対主義にもとづく、寛容的・非差別的な「態度」を身に付け、積極的に異文化を持つ人間と「行動」することができるための、基礎能力が身につける。英米科の学生の受講を前提としていため、英語の文化圏の歴史、社会、文化との比較や英語学習との関連で講義を行う。授業は主に学生の参加型授業で、講義以外に簡単な事例研究、異文化適応訓練、ビデオ鑑賞などを予定している。

43 英語のしくみA 月1・2 柳  朋宏基本的に英語を議論の対象としていくが、必要に応じて英語と日本語を比較し、系統の異なる両言語の共通点及び相違点を考察していく。英語・日本語の多様な言語現象を、意味論的手法を用いて、適切に分析できるようになることが目標。

44 英語の歴史A 月5・6 柳  朋宏日常生活に溢れる「英語」が元々どのような言語であったのか、またどのように広まったかについての理解を深め、英語についての誤解や不思議を英語の歴史を辿ることで解き明かす。

45 応用言語学A 金5・6 三上 仁志

人が母語や外国語を身に付ける過程について学ぶ、応用言語学についての基礎的な知識を身に付ける。授業では、学生自身の英語学習に役立つ知識の獲得をめざし、特に教育的な示唆に富んだ内容を重点的に学習する。講師によるインストラクションに加えて、グループディスカッションを積極的に行う。

46 英米の文学A 月7・8 島津 信子

英国の代表的な文学作品に触れ、英文学を通して各時代のイギリス文化について考察する。映画化された作品を選んであるので、映画の鑑賞と原作の抜粋部分の読解を通して、作品について学び、分析する。講義での説明と配布される参考資料、また原作を読み解くことにより作品を理解する。その後、学生からのコメントを基にしたクラス全体での質疑応答、教師の解説から、作品鑑賞をさらに進めていく。

47 グローバル英語A 木7・8 塩澤  正

「国際英語論」の理念(多様な英語を認識し、自分の日本人としての英語も肯定的にとらえて積極的に使う)と世界の様々な英語に触れ、その特徴や社会言語学的側面も学ぶ。最終目標は世界の多様な英語に接しながら、国際共通語としての自分の英語を肯定し国際的に汎用性のある英語を習得することである。授業は、講義、英語アウトプット訓練、討論などを中心に行う。課題発表やゲストレクチャーもある。

48英語で学ぶ   言語習得論A

金3・4 D.R.ローレンス

This is an intensive lecture course, conducted entirely in English exactly as a similar coursewould be conducted at an English-speaking university. The course will center aroundlectures, and students will be expected to read in preparation for class, participate indiscussions, write short papers and take tests in English.

49 英米の歴史と社会A 金5・6 本内 直樹英米諸国の映画を素材に、中世から近代までのイギリス社会の歴史を、またアメリカの歴史も概観していく。各時代の社会・経済・政治上の出来事とその意味、また人々の生活といった細部に着目しつつも、それらを大きな歴史的変化のなかで位置づけていくことも忘れない。

古典文学講読A

日本語教授法A

日本語を母語としない人に「外国語として日本語を教える」とはどういうことかを学び、日本語教授法の実際的な技能を習得する。また、日本語教育の現場で特に問題となる日本語の文法事項・表現を取り上げ、それを教えるために必要な知識を養う。(シラバスの内容はほぼ同一だが、授業の進行に若干違いがある)

日本語日本文化

伝承文化入門日本人の生活の中に伝承されてきた年中行事と人生儀礼に関する基礎的知識の習得と、それらの意味や目的を理解する。※ 担当教員が前半後半で交代する。( 34 : 前半嘉原、後半越川/ 35: 前半越川、後半嘉原 )

英語英米文化

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科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

英語英米文化

50 英米の文化A 火7・8 島津 信子

20世紀以降のアメリカの主な出来事をたどりながら、アメリカ社会のさまざまな文化や価値観の移り変わりに関する知識を身につける。教材の映画を見ることによって、政治的、社会的な背景を踏まえ、第二次世界大戦以前から大戦後、さらにカウンター・カルチャーの時代を経て、それ以降にいたるアメリカ文化の変遷を概観して理解する。また、必要に応じて日本の映画も併用して、アメリカ文化と日本文化の比較をすることもあるので、比較文化的な視点から日米の文化的な特徴を理解する。授業は作品の説明、鑑賞、解説、小テストなどで、小グループやクラスでの話し合いもある。

51 社会学 木5・6 都築 耕生社会学的な思考とは何かを理解し、社会と人間の活動を科学的に研究・考察し、社会的存在としての人間への理解を深め、社会をどのように分節化して捉えるかその方法になじむ。また日本社会を対象として、その現状と問題を社会学的な分析により把握する。

52 心理学 月7・8 胡  琴菊

普段私たちが感じていること、見ていること、行っていることが科学的にはどのように解明されてきたのかについて解説する。認知心理学、行動心理学、発達心理学、人格心理学、臨床心理学、社会心理学等にわたる心理学全般の基本的知見を概観し、心理学がどのような学問であるかについての理解を深める。受講人数によってはディスカッションやグループワークを取り入れることがある。

53 メディア論 水3・4 未 定

メディア論の基礎的な理論を自分の日常的なメディア利用を通して学び、メディア環境の変化にともない、社会状況、また、広くは人類の歴史がどのように影響を受けたのかについて考えるための科目。担当教員未定のためカリキュラムの位置付けより抜粋。資料配布はCourse Power(旧ライブラリー)を利用する可能性あり。 ※募集期間中シラバス未定のためお申込の際はご留意ください。

54 メディアアート分析 金7・8 山本さつき

美術表現におけるメディア(媒体ないしは素材技法)に注目し、その特質、および表現における影響力について観察、分析する。「伝達」「表出」といった目的に応じての使用だけでなく、メディア(媒体ないしは素材技法)そのものの特質が、「伝達」「表出」の内容やかたちに影響を及ぼすことを学んでいく。

55 メディア文化史 水5・6 小川 順子

メディアの歴史と文化との関連を見ることで、それがいかに社会全体の動きを反映したものであるかを理解し、さまざまなメディアと文化事象の変化をたどることで、社会のおおまかな流れを把握し、あらゆる事象を大きな時の流れの中に位置づけて考える姿勢を身につける。具体的には、基幹メディアである活字などを概観したのち、映像メディアの歴史を中心に、とりわけ日本社会の流れとともに変遷を理解していく。

56 比較文化論 月3・4 神谷 良法

私たちは自身の文化の価値観の中で生きている。それゆえ、異文化に接した時に自身の文化の価値観で判断してしまいがちである。これが異文化間交流において摩擦を生じさせる原因となる。比較文化論ではいくつかのテーマについて、考え方を学んでいく。必要に応じてCoursePower上で講義資料を配布する。講義中に受講者同士でディスカッションをしてもらうことがある。

57 社会とことば 木5・6 柳谷 啓子

ことばと社会の関係を扱う「社会言語学」の入門的授業。実際の社会の中で同じ一つのことを言うにも話し手の年齢・性別・出身地・職業などによって様々な言い方がある。また同じ一人の人が話すとして、 誰と、 どういう状況のもとで、 何について、 どういう目的で話すのかなど様々な外的要因を総合的に判断し、いろいろな話し方の中からその時々にふさわしい話し方を選んでいることがわかる。この授業ではどのような社会的要因が組み合わさるとどのような話し方が選ばれるかという「固定的(静的)な対応関係」の研究方法やその成果を紹介する。

58 映像分析 木9・10 小川 順子

複合メディアの時代となり、撮影や音楽の選択、編集などがたやすくできるようになった。だが、その反面、これまで無自覚に、あるいは無意識に触れてきた映像を反復する可能性も高い。そのような映像に対して、これまでさまざまな分析の方法論が確立され、適用されている。それら、分析のための用語や技法を理解する。また、映像の基本的な知識や用語を踏まえ、確立された映画の文法を理解し、かつ自ら応用できることを目標とする。

59 メディアの法と倫理 月1・2 中山  顕

現代メディアをめぐり、一方で表現の自由保護(国民の知る権利を含む)と、他方で名誉、プライバシー権や著作権の侵害の救済との間で、具体的にどういう事例が発生し、そのような問題にどう向き合うべきかについて知識と理解を深め、問題の検討を通じて、個々の受講者の課題設定力やクリティカルな思考力、比較による相対的な思考態度の涵養を目的とする。※ 旧「表現と倫理」とほぼ同内容の科目

60 ジャーナリズム論 月5・6 未 定

ジャーナリズムの歴史的事例の検証を通して、情報分析の大切さに気づき、情報の解釈・発信双方に関する付き合い方を学ぶ科目。担当教員未定のためカリキュラムの位置付けより抜粋。資料配布はCourse Power(旧ライブラリー)を利用する可能性あり。※募集期間中シラバス未定のためお申込の際はご留意ください。

61 マス・メディア論 火3・4 未 定

マス・メディアにおける情報デザインの理論的フレームの形成過程から、社会への影響とそれによってもたらされる各種情報の利活用を学ぶ科目。担当教員未定のためカリキュラムの位置付けより抜粋。資料配布はCourse Power(旧ライブラリー)を利用する可能性あり。※募集期間中シラバス未定のためお申込の際はご留意ください。

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科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

 このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、 お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

62 広告と表現 月3・4 伊藤 俊一

広告のあり方がインターネットとスマートフォンの普及で大きく変わってきた。広告表現のデジタル化は時間軸を変え、ビッグデータの活用で対象がセグメント化されてきた。同じ広告でもフィールドによって使い分けることが可能になったことで、いかにブランドイメージを固定化するか、広告のメッセージ力が問われている。消費者は広告から何を感じ、どう消費行動につなげるか?さまざまなメディアに展開する広告表現を検証し、その今を学ぶ。また後半には広告をグループ制作し、議論を重ねることで情報発信技術を身につける。

63 地域とメディア 木3・4 三摩 真己

全国ネット、ブロック、県域といった放送エリアの違いを踏まえたうえで、地域放送の変遷と情報番組、地域発ドラマなど新たな動きを実際の映像を視聴しながら解説する。特によりきめ細かな情報が求められる災害情報や選挙情報などメディアがどのように伝えようとしているのかを詳しく見てゆく。

64 WebデザインB 金1・2 柊  和佑

現在のWebページおよび公開されているコンテンツの多くはデータとデザインを分けて記述している。Webページで使われている各種技術を紹介しつつ、実際に使うことでその特徴を捉える。また、実際にコンテンツマネジメントシステム(ワードプレス)を各自のコンピュータにインストールし、Webサーバの仕組みを学ぶ。プログラミング言語はPHPおよびJavaScriptを予定している。なお、演習とは異なるため、授業外学習が多くなることに留意してほしい。コンピュータは必須。各自持参すること。

65 行動科学A 金3・4 胡  琴菊

個人行動、対人行動、集団行動、社会行動から身近な事例をまじえながら取り上げて解説する。人間の日常生活や教育・臨床場面における行動の理解、社会問題の解決やビジネス等にどう役立つのかを理解する。諸理論を基盤とし、「人と共に、こころ豊かに生きる」ためのスキルを習得する。受講人数によってはディスカッションやグループワークを取り入れることがある。

66 心理学史 金7・8 松井 孝雄

科学としての心理学はわずか1世紀あまりの歴史しかもたないが、その間に方法論・考え方の根本的転換や研究分野の多様化などを含めた激しい変遷を経てきている。それゆえ、心理学全体について幅広い見識を得るためには心理学史の知識が必須であるといえる。本講義の目的は、単に歴史的経緯をなぞるだけではなく、現代の心理学を総合的に捉えるための背景として心理学史を学ぶことにある。心理学の各分野について概論書を通読した程度の知識を前提とする。

67 認知科学 金5・6 松井 孝雄

認知科学は知的過程についての学際的研究分野であり、心理学・哲学・人工知能・言語学・人類学などを含む。本科目では主に認知心理学的観点からの認知科学について論じる。「知覚・認知心理学」および「言語・学習心理学」では記憶・概念・言語など認知心理学の分野ごとに研究内容を概観したが、この授業の前半では分野を横断して理論的な観点からの考察をおこなう。また、後半では認知心理学Aで扱わなかった思考の分野について解説する。「知覚・認知心理学」および「学習・言語心理学」を受講済みであることが望ましいが、そうでない場合は認知心理学のテキストをあらかじめ通読しておく。

68 歴史学の方法 火7・8 小島  亮

この講義は「近代的学問としての歴史学」の基本的な仕組みを学ぶために、前半は「近代「的学問」以前のヨーロッパの歴史叙述や隣接領域(考古学、文化人類学、そして歴史文学)などとの微妙な相違点などを論じる。後半は『旧約聖書』のいくつかの文献に典型的な「ヘブライ的な歴史のあり方」、ギリシャの歴史叙述に見られる実証主義が、どのように交差し「キリスト教的歴史観」を形成したのか、またその内部矛盾から「近代的歴史学」はどのように形成されたのか、などヨーロッパの史学史(歴史の歴史)を語ってみたい。まさに知の万華鏡のような講義になるだろう。

69世界の中の日本A

(地理)火5・6 林   上

ゲートウェイ(長距離交易、貿易、非日常的な旅行や移動などが行われる拠点や場所)の地理学的な意義をふまえたうえで、古代のシルクロード、植民地時代の列強の支配・交易拠点、アメリカ、カナダなど新大陸の国土開発拠点、日本において港・湊、街道の起点となった宿場、近代以降の港湾、鉄道駅、空港などを取り上げる。グローバル社会が本格的に登場する以前の世界において、さまざまな時代と地域を舞台に盛衰を繰り返したゲートウェイについて考える。日本と世界はゲートウェイを介さなければ互いに結ばれることはない。そうした意味においても、「世界の中の日本」を考える上でゲートウェイは重要な概念といえる。

70 日本とアジアA(地理) 木7・8 山元 貴継

日本とアジアは、生活や文化などの面において、多くの共通点と相違点とを抱えています。そして、それらの共通点や相違点が生み出された要因には、数百万年単位での歴史の中で形成された日本とアジアの地理的な関係が大きく関わっている。本授業では、日本とアジアとの地理的な関係がいかに形成されてきたかを紹介し、それぞれの地域で生まれた環境に対する見方「環境観」について、その背景を含めて理解する。

71 日本の古代 火5・6 近藤 毅大日本古代のさまざまな問題を取り上げ、飛鳥時代から平安時代にかけて時代の流れをつかみ、古代社会の特質を考える機会とする。

72 日本の中世 木3・4 水野 智之日本の中世(11~16世紀)についての概説を行う。政治・社会の構造や主要人物に注目しつつ、中央の貴族・寺社が統治する体制から、武家政権が台頭していく動向を、古文書や古記録を読解しながら、説明する。あわせて、地域社会の動向にも配慮して、説明する。

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分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

73 日本の近世 木5・6 篠宮 雄二豊臣政権期から開国にいたる日本の近世史全般について概説し、日本近世社会についての知識を深めるとともに、近世社会の特質とその変質・解体過程を構造的に把握する。

74 日本の近代 木1・2 森田 朋子近代日本の国際社会への進出について考察する。時期は、維新政府の成立から日英同盟までを視野に入れる。日本をとりまく国際環境と日本の対応について、基礎的な知識を身につける。Course Power(旧ライブラリ)などを利用する課題あり。

75 日本の現代 木7・8 三浦 陽一

昭和史のなかの満州事変(1931)からサンフランシスコ講和(1951)までを「20年戦争」と把握し、その経緯を概観する。日本現代史のイメージを正確かつ豊富にすることがねらいである。講義は、1戦争概史の解説、2ビデオ作品(多くは戦争・外交関連のドキュメンタリー)を見る、3重要ポイントの復習、というプロセスで行う。

76 日本思想史 水1・2 小島  亮

日本仏教の思想史的展開を古代に限定して論じる。担当者の専門分野はヨーロッパ近代思想でもあるため、比較思想史的視点を重視しつつ、基礎知識を確実に身につけることができる概説としての役割も自覚して授業を行いたい。こうした主旨から仏教の基礎知識を持っていない学生にも配慮するが、日本古代史についての高校日本史程度の認識は要求する。

77 アジアの歴史A 月3・4 一谷 和郎基本的には近代以前の東アジアを対象として、中国を中心にすえた通史を概説する。古代以来日本を含めた東アジア地域に対して政治的、経済的、文化的に強い影響力を及ぼしてきた中国の歴史に関する基礎知識を獲得する。

78 ヨーロッパの歴史A 金3・4 佐々井真知西洋の歴史を、西ヨーロッパを中心に概観する。西洋の歴史の流れを理解し、さらに特定の歴史的事件・事象に対するこれまでの歴史学の評価を理解し、その妥当性を考察する。また、身近な事象から歴史を考える能力を習得する。

79 美術から歴史を探る 水5・6 荒屋鋪 透

歴史学研究の素材として絵画史料と取り組む場合、文献の文字史料以上に絵画史料の解読が複雑で難しい。「絵画史料をいかに読み解くか」という課題を、この授業を通して学んでいく。最初のステップは (1)絵画の様式を理解することで、いかに描かれているかという点である。美術史学でいう様式論である。次いで (2)絵画の主題を読み解く作業で、何が描かれているか、どのような場面かを知るステップである。そして最後に (3)図像学、つまり絵画史料を様式と主題から綜合的に解読する、美術史学の図像学に到達できるよう授業をすすめていく。

80 史料学 月5・6 水野 智之公式様文書・公家様文書・武家文書などといった各文書の様式、および古記録についての史料論的な解説を行う。適宜、史料の所蔵機関や史料調査の方法についての解説も行う。

81 地域と歴史 火7・8 山元 貴継

過去のある時点での地域の状況を復元したり、あるいは、歴史的な背景が積み重なることで地域の特色が形成されていく過程を追究したりする、「歴史地理学」の研究手法への理解を深めるほか、現在の様々な地域やその特色が、各時代ごとの事情などを背景としていかに形成されたのかについて、具体的に考えていく。中盤では主として交通との関わり、後半では観光化との関わりにも注目する。

82 女性の歴史 火7・8 柳澤 幾美

かつて歴史研究においては女性が欠如、あるいは軽視されてきたが、アメリカ合衆国では1960年代後半からの第二波フェミニズム運動の影響により「女性史」研究がさかんに行われるようになった。その後、男性中心の歴史を補う補完的歴史から男女領域論、そして今や女性や「普通の人々」たちも充分に組み込んだ真に普遍的な歴史研究である「ジェンダー史研究」を目指すようになってきている。この授業では、アメリカ合衆国独立前の植民地時代から今日まで、アメリカでは女性はどのように「構築されて」きたのか、「専業主婦」はいつ誕生したのか、そして女性参政権運動、第二波フェミニズム運動などを、講義する。

83 交通の歴史 月1・2 末田 智樹

近代の交通史を勉強することで、交通の発達と歴史文化との関連性について、その背景にある政治・社会・経済構造を考えながら深める授業である。交通のなかでも鉄道と商業との関係について多角的に考える。具体的には、鉄道企業の経営者が展開した様々なサービス、推進した兼営事業、中間管理職・下級管理職の役割、駅構内および周辺の商業との関係について考える。現在の鉄道企業の経営に至る歴史的背景について探っていく。授業は演習形式で正規学生による個別(もしくはグループ)発表および質疑応答を主とする。※この科目の受講には、注意事項があるためエクステンションセンターにご相談ください。

84 歴史学特殊講義A 木1・2 篠宮 雄二

『新修豊田市史 資料編』掲載の史料など現在の豊田市域に関する史料の分析と解説を通じて、日本近世における生業のあり方とその特質を検討するとともに、生業を通じたこの地域の歴史像を提示する。地域史の成果とその分析・活用方法を理解し、史料の講読から歴史像を構築する方法を習得する。

85 歴史学特殊講義B 火3・4 小島  亮

戦後東欧の歴史的形成と展開、そして崩壊に至る過程を最新の知見に基づいて論じる。戦後東欧史の展開、構造についてエピソードフルに論じ、ヨーロッパ世界の現在を深く理解する基礎知識をつける。「特殊講義」の性格上、ヨーロッパ近代史の基礎知識を前提に授業が行われるので、すでにヨーロッパ史、ヨーロッパ社会について基本を身につけている学生諸君に「さらなる深い知識と分析力」を与える。

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分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2020年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2020年度版シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

86 ヨーロッパから学ぶ 火5・6 U.メーワルト

ヨーロッパは、普段一つのまとまった地域として考えられているが、実際には、かなり違う社会・文化的な伝統を持つ幾つかの地域によって構成されている。50ヶ国と70以上の言語を含むヨーロッパ各地域の社会・文化的な特徴とその歴史的な展開を概観し、その多様性を浮き彫りにする。その後に、近・現代史におけるヨーロッパの共通のアイデンティティの形成とその限界を概観する。 ※旧「ヨーロッパを知る」と同内容の科目

87 北米から学ぶ 金5・6 河内 信幸19世紀後半から20世紀前半のアメリカ合衆国の社会と文化を跡付け、その特徴について考察を深め、近代のアメリカ社会の基礎知識を身につける。講義内容は、適宜英語で行う場合がある。 ※旧「北米を知るA」と同内容の科目

88 国際政治学 水5・6 羽後 静子

戦後、アメリカを中心に発展した国際政治学、国際関係論の歴史的系譜を概観する。その上で新現実主義に対して批判的な立場を取り、現在の世界秩序を変革するための理論的体系と国際政治思想を打ち立てたカナダ・ヨーク大学のロバート・コックス、スティーヴン・ギル、サンドラ・ウイットワースらネオグラムシアンと呼ばれる批判理論を中心に勉強する。戦後の国際政治学の理論を概観し、現在のグローバル化時代の政治経済に関する分析、批判的理解力を養う。

89 国際法 月5・6 加々美康彦国内法とは妥当する社会基盤の全く異なる国際社会の法について、その全体像を体系的に、しかし重要分野については重点的に検討を行う。

90 国際経済学 木7・8 高  英求

国際経済の基礎的な概念と理論を学ぶ。国際経済学の主たる対象は、モノ・カネ・ヒトの国境を越えた移動である。国際貿易、国際金融、そして国際労働力移動(移民・移住)という3つの分野について基礎的なことを学習する。国際経済学の基礎を身につけ、基礎的な論文や学術書を理解できる土台をつくる。

91 国際協力論 火3・4 田中  高

政府間の協力活動(ODA)、多国間の協力活動(世界銀行、OECD、国連システム)、民間の経済協力活動について、体系的な知識を得る。実践的な海外協力活動についての事例を学ぶことで、将来のキャリア選択の一つとなるような、基本的な知識を得る。必要に応じて、外部の有識者に特別講師をお願いすることがある。授業で利用する資料はすべてCoursePower(旧ライブラリー)で公開するので、各自ダウンロードして印刷すること。

92 社会学 木1・2 U.メーワルト「現代社会における不平等と社会成層との関係」をテーマに、現代の産業社会における社会成層の発達とそれに関する研究発展の具体的な例の説明に基づいて、現代社会を理解するための社会学の基礎的な知識を深める。

93 音声学 金7・8 伊藤 正晃音声学の基本的な知識を習得し、発声のメカニズムを理解する。そのために、世界の言語を例に出し、実際の音声を聴く。1.調音点と調音法の種類が区別できる。2.発音記号を見て実際に発音ができる。3.発音を聞いて、それを発音記号で表記できる。ことが目標。

94 国際機構 月7・8 加々美康彦現代国際社会の重要な特徴の一つは、その急速な「組織化」にあるといえる。なぜ国家は国際機構を生成するのか?そうした問題意識の下で、国際連合をはじめとする国際機構の構造、機能などを探索し、国際関係の理解を深める。

95 宗教人類学 金5・6 中山 紀子

宗教と社会の関わりを、日本の宗教的状況を中心に学びながら理解する。 日本人は宗教に関心が薄いとよく言われるが、本当にそうなのであろうか。そもそも宗教とは何を指すのであろうか。文化としての宗教は具体的にどのように展開しているのであろうか。このような疑問を、具体例として最も身近な日本を取り上げて他の宗教と比較対照する基礎としながら検討していく。ほぼ毎回映像資料を使うことになるので、メディアを読み解く力の向上も期待したい。※旧「比較宗教学」と同内容の科目

96 人間と環境 金1・2 澁谷 鎮明

気候・地形・植生などの基本的知識、地形図や画像・映像等から自然環境をとらえるテクニックと視点について学ぶ。その上で、アジアを中心とした世界各地の自然環境景観に関するトピックを用い、それぞれの自然環境の特性やその形成要因、各種資料に表れる人間の自然環境認識、生業(農業・林業)や災害など人間の自然環境への対応について考察する。英語(またはその他外国語)も使用する。

97 比較社会論 水1・2 于  小薇中国を政治・経済・社会・国際関係から分析的に解明し、中国との向き合い方について講義する。併せて、中国に関連する資料の収集や情報検索の方法についても解説する。長年にわたる日中関係の展開を踏まえ、事例紹介を通し、教育的な視点から日中関係を省察する。

98 月5・6

99 月7・8

国際関係

(英語による講義を行う場合があります

現代教育

多文化共生と教育 宮川 秀俊

多文化共生と教育に係わる基本的事項について学ぶと共に、課題研究(調べ学習)を通して、これからのグローバル社会における課題の発見・集約と解決のリテラシーを身に付ける。そして、将来の教育に係わる職業人としての基礎的能力を育成する。授業方法は講義、討論、課題追究、課題発表など。

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