学術研究支援室パンプレット2012
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2012年8月7日 発行
研究に専念できる環境の整備に向けて吉川潔(京都大学理事・副学長)
メッセージ
京都大学 学術研究支援室(URA室)〒606-8501京都市左京区吉田本町総合研究2号館 3階321号室TEL 075-753-5108(事務担当)FAX 075-753-5110E-MAIL [email protected] http://www.kura.kyoto-u.ac.jp/
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本部棟
京都大学本部構内
総合研究2号館 3階
※ご来室の際は、総合研究2号館に入館いただき、最寄りの階段またはエレベーターでまず3階までお越しください。
EV URA室
EV
ご意見、ご質問など、お気軽にお問い合わせください。まずはメールでご連絡ください。
お問い合わせ
http://www.kura.kyoto-u.ac.jp/
京都大学学術研究支援室
Kyoto University Research Administration Office
京都大学学術研究支援室(URA室)は、リサーチ・アドミニストレーションという日本ではまだあまり耳慣れない活動を行う組織として設置されました。京都大学は法人化後、教員が研究教育に専念できる環境を整備するとともに、研究活動の支援に向けたさまざまな改革に取り組んできました。URA室はこうした取り組みをさらに強化するために文部科学省の補助事業により設置されました。 京都大学の研究教育の内実を一層高めていくためには、教員が研究教育に専念できる環境をさらに整備することが必要です。その
ため、学内のさまざまな研究者の交流と連携、大学と外部の皆さんとの交流と協働を促すための橋渡し役、あるいはハブとなることが、URA室の重要な役割と考えています。 わたしたちの活動が、結果として、京都大学の基本理念である「卓越した知の創造」にいささかなりとも貢献できることを期待しています。皆さんの積極的なご協力とご支援をお願い申し上げます。
田中耕司(京都大学学術研究支援室 室長)
シニア・リサーチ・アドミニストレーター(シニアURA)田中耕司(室長) 小野紘一 武藤誠太郎
事務担当職員前田進 西山幸夫 大澤早苗
リサーチ・アドミニストレーター(URA)白井哲哉 杉原忠 園部太郎 柘原岳人 山本祐輔
メンバー紹介
小野 田中 吉川理事 松本総長 山本 園部 白井 柘原 杉原 武藤
京都大学は、1897年「研究を目的とする大学」として創設され、以来多様な学問分野において世界最高水準の学術研究力を持つ大学として我が国の学術研究に貢献してまいりました。しかしながら、近年、我が国の膨大な借金に加えて国際的な研究開発競争力が衰退状況にあります。その克服のため
には、早急に研究力を回復させ、もって良質かつ革新的な産業化につながる学術的シーズ数を大幅に向上させることが喫緊の国家的課題であると考えます。 その実現のためには、何よりもまず、法人化や競争的資金獲得に伴い発生する研究以外の煩雑な業務から研究開発の担い手である優秀な研究者を解放し、研究にしっかりと専念・没頭できる環境を大学が整え提供することがもっとも重要です。実際、京都大学は
第2期中期計画において「教員が研究に専念できる環境の整備」を掲げ、教員を支援し協働で業務の推進に取り組む高度な専門的知識・経験を有するいわゆる中間職を「専門業務職」として平成21年度にいち早く制度化し職員配置を進めてまいりました。 今般、総長のリーダーシップの下で全学的に、大学全体の研究活動を支える専門業務職「リサーチ・アドミニストレーター(URA)」の組織整備を進め、研究担当理事が統括する本部URA組織「学術研究支援室」を新たに設置し、医薬生命系、理工系、人文社会系からなる8名のURA組織を発足させました。 今後とも皆様方のご理解とご協力を得ながら、京都大学を真の「研究者にとっての桃源郷」となるよう、各URAは尽力いたしますので何卒よろしくお願い申し上げます。
そんな時はURA室にご相談ください
学術研究支援室とは
活動内容
設立背景
昨今、我が国の大学では外部資金の重要性が高まり、外部資金の獲得とその適切な運営は研究活動の重要な要素となっています。それに伴い各資金のルールに応じた資金の適正管理のための研究マネジメント業務が増加しており、これらが研究者には大きな負担となっています。このような状況から、学術研究懇談会(RU11*)による研究担当理事・副学長懇談会において、平成21年5月より大学において研究費の申請支援や研究プロジェクトのマネジメント等を支援するリサーチ・アドミニストレーターの育成・確保について議論が始まりました。 文部科学省ではこうした大学側の努力を支援する趣旨で、「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業の検討が始まりました。また、第4期科学技術基本計画においては、研究活動を効果的に推進するための体制整備の推進方策として、リサーチ・アドミニストレーターを確保する取り組みを国が支援するとされています。そして、平成23年度より「研究者の研究活動活性化のための環境整備」、「研究開発マネジメントの強化による研究推進体制の充実強化」、「科学技術人材のキャリアパスの多様化」を目的とした、文部科学省による「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業が開始されました。 京都大学では、第2期中期計画において教員を支援し協働で業務の推進に取り組む高度な専門的知識・経験を有する、いわゆる中間職
として「専門業務職」をいち早く制度化し、職員を配置してきました。そして、平成23年度には文部科学省による「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業の補助を受け、「教員が研究に専念できる環境の整備」に向けた取り組みとして、リサーチ・アドミニストレーター(URA)の組織整備が始まりました。平成23年度にはその準備室が置かれ、平成24年4月1日付けで学術研究支援室(URA室)が設置されました。* 研究大学間の政策協議を推進する趣旨で発足。京都大学、東京大学、東北大学、九州大学、 北海道大学、大阪大学、名古屋大学、早稲田大学、慶應義塾大学の9大学でスタートし、東京 工業大学、筑波大学を加えて現在は11大学。
学術研究支援室(URA室)は、高度な専門知識・経験を有する「リサーチ・アドミニストレーター(URA)」で構成され、研究者が研究活動に専念できる環境を整備するために、研究プロジェクトの企画・運営、研究成果の社会還元を支援する組織です。
ビジョン京都大学の基本理念を踏まえ、研究者と協働して卓越した知の創造に貢献するとともに、日本版リサーチ・アドミニストレーション組織の先駆的モデル*となる* 半世紀以上の歴史をもつ米国のリサーチ・アドミニストレーションシステムを直接導入するのではなく、日本の研究環境に相応しいリサーチ・アドミニストレーションシステムの定着を目指そうとする新たな試みです。
ミッション研究活動のさらなる加速・京都大学の多様な研究資源を活かす研究推進基盤の整備を支援する・研究プロジェクト等の外部資金獲得に向けた支援体制を整備する
研究成果の社会への還元・研究と社会との双方向コミュニケーションのためのハブを形成する
効果的な支援のための基盤形成・京都大学の多様な「知」と共鳴する学内のURA ネットワークを構築する
研究者が研究に専念できる環境の整備に向けた活動を、京都大学の教員・職員のみなさまと共に展開していきます。また、リサーチ・アドミニストレーションシステムの定着・強化に向けて学内外との連携体制を構築します。
学内ネットワークの形成研究に関するさまざまな業務に従事する教員・職員をつなぐ「京都大学URAネットワーク」を構築
・ネットワーク構築に向けた多様な事業・行事の企画・運営・京都大学の多様な研究資源を活かした教員・職員とのネットワークの構築・研究環境の改善に向けた課題の抽出、整理・共有とその解決策の検討・提案
URAの人材育成高度な専門知識・技術を持つURA人材の育成
・学内の研究推進業務に係る知識・技術の集約に向けた取り組みの企画・運営・リサーチ・アドミニストレーション業務を担う人材に必要な知識・技術の策定・リサーチ・アドミニストレーション業務に係る研修プログラムの策定と研修機会の提供
URAの普及・定着リサーチ・アドミニストレーションシステムの普及・定着
・京都大学URA室の活動の学内・学外への周知・学外のリサーチ・アドミニストレーターとの交流・日本の研究環境にあったリサーチ・アドミニストレーションシステムの構築・リサーチ・アドミニストレーションシステムの研究者コミュニティへの周知・日本の科学技術政策に関する情報収集と関係機関との連携
京都大学内における組織図
「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業
文部科学省学術研究懇談会(RU11)
「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業
リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備
研修・教育プログラムの作成(早稲田大学)
スキル標準の作成(東京大学)
平成23年度採択・東京大学・東京農工大学・金沢大学
・名古屋大学・京都大学
平成24年度採択・北海道大学・新潟大学・筑波大学
・東京女子医科大学・信州大学・福井大学
・大阪大学・山口大学・九州工業大学
・九州大学
学術研究支援室は、ビジョンとミッションに沿って以下の2つの主要な活動を実施します。
研究プロジェクトにおける企画・運営・広報の支援 よりよい研究環境の形成
研究プロジェクトの企画、運営、研究成果の社会還元を支援します。研究プロジェクトの実施に係るニーズを把握し、研究者の負担軽減に努めます。
1:サウジアラビア王国諸大学との共同研究ニーズ調査・発掘、インドネシアとの学際融合研究プロジェクトチームの形成、ミャンマーとの共同研究・教育プロジェクトチームの形成
2:戦略的創造研究推進事業の情報の収集・提供(平成24年度)3:戦略的創造研究推進事業(CREST/さきがけ/社会技術研究開発/ALCA)、大学の世界展開力強化事業、元素戦略プロジェクト、科学研究費補助金 基盤研究(S)、博士課程教育リーディングプログラム、臨床研究中核病院整備事業、テニュアトラック普及・定着事業(平成24年度)
4:元素戦略プロジェクト、グローバルCOEプログラム5:「京都大学アカデミックデイ」の開催、「国民との科学・技術対話」の活動支援、元素戦略プロジェクト6:グローバルCOEプログラム
研究活動に専念できるよう、URA室は皆さんの研究プロジェクトをサポートします!
研究プロジェクト形成支援 / 各種公募情報の集約・提供 / 競争的資金申請支援 中間・事後評価対応支援 / 広報活動支援 / プロジェクトの継続性確保に向けた活動支援
研究資金が必要だ。公募情報が知りたい!
研究者Bさん
・国の科学技術政策及び競争的資金の公募情報を収集し、研究者のニーズに合った公募情報を提供します。
→2
申請の際にアドバイスが欲しい!
研究者Cさん
・公募要領に沿っているか、わかりやすい表現かなどの観点から、よりパワフルな申請書になるようお手伝いします。
・模擬ヒアリングなどにより、ヒアリング審査に向けた対策を行います。
→3
自分の研究について多くの人に知ってもらいたい!
研究者Eさん
・研究活動の内容や成果について国民と対話する場を提供します。
・専門的知識を持たない方に対してわかりやすく説明し、対話できるようになるための研修機会を提供します。
新しい研究プロジェクトを創りたい!
研究者Aさん
・研究プロジェクトの企画立案に資する情報を提供します。
・学際融合展開に向けた学内ニーズ・シーズ情報を提供します。
→1
せっかく芽が出たこの研究を研究費助成終了後も継続、発展させたい!
研究者Fさん
・URA室が持つ情報やネットワークをフル活用し、研究プロジェクトの継続に向けた最適な方策を研究者と共に考えます。
→6
研究プロジェクトの中間・事後評価への対策を行いたい!
研究者Dさん
・プロジェクト評価を念頭に置いた研究マネジメントに関する助言と支援を行います。
・評価に向けたヒアリング対応への助言と支援を行います。
研究プロジェクト企画 研究プロジェクト運営
URA室では、「大型プロジェクト以外も支援して欲しい!」「学内で共同研究ができる研究者を探してほしい!」など、他のサポート、相談も承ります。
→4 →5
活動例
京都大学総長
研究国際部 研究推進事務組織
理事(研究担当) 学術研究支援室(URA室) 本部URA組織
研究戦略タスクフォース
研究活動のさらなる加速
URA支援活動の概念図
卓越した知の創造効果的な支援のための基盤形成
研究成果の社会への還元
京都大学URAネットワーク
行政機関他大学URA URA室
事務本部職員
研究者 部局職員
研究 社会
双方向コミュニケーション
URA室
企画支援・運営支援
URA室 研究研究