20050526 ku-librarians勉強会...
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英国における総合目録システムの展開
Copac と InforM25
2005年5月26日 英国出張報告
京都大学 附属図書館 相互利用掛大綱浩一
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Copac とは� Copac = CURL Online Public Access Catalogue
� CURLの総合目録をネットワーク上で検索できるようにしたサービス※ CURL = Consortium of University Research Libraries, 1983年設立
※ CURLの総合目録 = CURL Database, 1987年構築開始
� 1996年4月30日サービス開始
� 英国図書館等も加わる,英国では最大規模の総合目録
� JISCの助成を受けている。※ JISC = Joint Information Systems Committee
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Copac : 訪問先とスタッフ3月7日(月)
University of Manchester,
Manchester Computing,
Manchester InforMmation and Associated Services,
Copac Service
� Sean Dunne (Service Manager)
� Shirley Cousins (OPAC Developer)
� Ashley Sanders (Database Programmer)
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Copac : 参考文献� Andrew Cooper / CURL OPAC launch, Ariadne 3, 1996.05http://www.ariadne.ac.uk/issue3/copac/
� Shirley Cousins / COPAC: the new national OPAC service based on the CURL database, Program 31(1), 1997
� Shirley Cousins / COPAC: the new nationally accessible Union Catalogue, Ariadne9, 1997.03.14 http://www.ariadne.ac.uk/issue8/copac/
� Shirley Cousins / Duplicate detection and record consolidation in large bibliographic databases: the COPAC database experience, J Inf Sci 24(4), 1998
� 大柴忠彦 / オンライン総合目録における書誌レコードの同定方法,カレントアウェアネス,No.236,1999.04.20http://www.ndl.go.jp/jp/library/current/no236/doc0003.htm
� CURL Feasibility Study To Investigate Potential Applications and Strategic Implications of Z 39.50 Technology on the COPAC Service, September 1998http://www.curl.ac.uk/projects/z3950.pdf
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Copac : NACSIS-CATとWebcat
NII 大学図書館などNDLなど
NACSIS-CATサーバ
Webcat
総合目録
総合目録
MARC 参照 MARC
クライアント
ローカルサーバ
ローカル目録
OPAC
ローカル目録
①①①① ②②②②
③③③③
①ローディング
②目録作業
③ダウンロード
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Copac : NACSIS-CATとWebcat
� 日本では,学術情報政策の結果,ほとんどの大学図書館がNIIが提供するNACSIS-CATを用いて目録業務を行っ
ている(1984年サービス開始)。
� NACSIS-CATでは総合目録と同時に,ローカル目録を構築する仕組みとなっているため,当然のごとく総合目録が構築される。
� そして,このようにして構築された総合目録を,Web上で検索できるようにしたサービスがWebcatである (1997年サービス開始)。
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Copac : CURL Database と Copac
Manchester Computing 大学図書館などRLGなど
CURL Database
Copac
総合目録
総合目録
MARC
クライアント
サーバ
ローカル目録
OPAC
ローカル目録
①①①①
②②②②
③③③③
①ダウンロード
②目録作業
③ローディング
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� 一方,英国には,NACSIS-CATのような国家レベルの仕組みはなく,日本のように,当然のように総合目録が構築される状況にはない。そのような状況のため,CURLはコンソーシアム・レベルで総合目録を構築している。
� (1)CURLの参加館は自館の書誌・所在レコードをFTP転送によりCURL Databaseに登録する。CURL Databeseのレコード・フォーマットはMARC21である。転送の頻度は参加館によって異なる。週1回の館もあれば,年4回の館もある。
� (2)しかし,CURL Databaseは重複書誌を許しているため,そのままでは検索サービスには使えない。そこで,システムおよび人手により重複調整を行い,COPAC用のデータベースを作成している。CURL Databaseは約4000万レコード,COPACは約3100万レコード。重複調整は大体うまく行っているようである。
Copac : CURL Database と Copac
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①①①①
②②②②
③③③③④④④④
⑤⑤⑤⑤
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Copac の機能� Z39.50によるによるによるによる応答機能応答機能応答機能応答機能:Z39.50を実装した任意のクライアントから呼び出され,データを受け取り,検索結果を引き渡すことができる。
� Z39.50によるによるによるによる問合機能問合機能問合機能問合機能:例えば,一部の参加館の所蔵情報では,参加館のサーバに問合せることで,リアルタイムなCirculation Statusを表示することができる。通信できないときは,COPAC自身が持っている所蔵情報を表示するようになっている。
� OpenURLによるによるによるによるリンクアウトリンクアウトリンクアウトリンクアウト機能機能機能機能:OpenURLを実装した任意のリンク生成システムを呼び出し,データを引き渡すことができる。
� OpenURLによるによるによるによるリンクインリンクインリンクインリンクイン機能機能機能機能:OpenURLを実装した任意のリンク生成システムから呼び出され,データを受け取ることができる。
※ JISC の主導のもと,Z39.50 や OpenURL 等の標準インタフェイスを備えることで,柔軟なシステム連携および動的なリンク生成が可能となっている。
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InforM25 とはM25 Consortium of Academic Libraries の次の4つのサービスの総称。M25 Consortium of Academic Libraries : 利用者へのサービス向上のために,相互協力の推進を目指すロンドンの高等教育機関の図書館の共同体 (1993年設立)。52機関150以上の図書館が参加。
� Find a Library: 蔵書の主題や立地場所で参加館を検索できる(1996年サービス開始)。
� Visit a Library: 所属や身分で利用条件を照会できる(2003年サービス開始)。
� Search Catalogues : 参加館の蔵書目録を横断検索できる(*)。� Union List of Serials: 参加館の雑誌目録を横断検索できる(*)。
※(*)1998年の elib (The Electronic Libraries Programme) PAESE 3 の Large Scale Resource Discovery (Clumps) projects の M25 Link に端を発する。
※(*)2001年サービス開始。
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InforM25 : 訪問先とスタッフ3月8日(火)
University of London, London School of Economics and Political Science,
Library,M25 Systems
� John Gilby (Project Manager)
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InforM25 : 参考文献� Jean Sykes / M25 Link: A virtual clump for London, Ariadne 13, 1998.01
http://www.ariadne.ac.uk/issue13/m25/
� John Gilby et al / Clumps come up Trumps , Ariadne 26, 2000.12
http://www.ariadne.ac.uk/issue26/clumps26/
� M25 Link Project Final Report Issue 1, 2001.09http://www.m25lib.ac.uk/M25link/documentation/Final_Report_Issue1.pdf
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利用者 Search Catalogues
Union List of Serials
ローカル目録
ローカル目録
ローカル目録
ローカル目録
横断検索
InforM25 : Search Catalogues と Union List of Serials
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物理的総合目録と仮想的総合目録の特徴比較
重要通信速度・処理能力
安い ○高い ×維持管理経費
重要協調性
不統合×統合 ○重複書誌
不均一×均一 ○データ品質
なし ○あり ×更新のタイムラグ
仮想的総合目録物理的総合目録
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総合目録システムの歴史的展開
Digital Library Infrastructure Programme
COPAC and CLUMPS interoperability project (CC-Interop) プロジェクト開始
SUNCAT: the National Serials Union Catalogue プロジェクト開始
Shared Services Programme / Bath Profile Project プロジェクト開始2002200220022002
Feasibility Study for a National Union Catalogue Final Report
A Serials Union Catalogue for the UK
InforM25 / Search Catalogues, Union List of Serials サービス開始2001200120012001
Z39.50 Interoperability Profile: Drafting Meeting 開催(Bath Profile 策定)1999199919991999
eLib Phase 3 / M25 Link プロジェクト開始1998199819981998
eLib Phase 1 / MODELS 3 において 仮想的総合目録が提案される。
Copac サービス開始1996199619961996
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� Z39.50は情報検索のための標準といっても,検索手順や入力データ形式,出力データ形式などを規定しているに過ぎず,意味論レベルで機能する属性集合やレコード構文といったプロファイルまでは規定していない。
� 仮想総合目録のように異なるシステムを協調させるには,Z39.50のような情報検索のためのプロトコルにとどまらず,Bath Profileのような意味論レベルで機能する属性集合やレコード構文といったプロファイルまでを共有し,相互利用性を高める必要がある。
相互利用性