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医療機関名:

5060611001

   提供’nlaruhoマルホ株式会社

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1寝たきりにならないためにー

監修

大阪警察病院院長

越智隆弘先生

昭和大学整形外科客員教授

阪本桂造

先生

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目次

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CONTENTS

先生からのメッセージ. 1

転倒・骨折は寝たきりの大きな原因!

●お年寄りは転倒しやすい_.     2

●お年寄りは骨折しやすい.._._.._._._._ 3

転倒・骨折を予防しよう1

O転倒しない身体をつくる.

◎骨折しない丈夫な骨をつくる

(遍転倒しない環境を整える.__

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先生からのメッセージ

高齢者の転倒は、身体的にも精神的にもさまざまな障

害をまねく原因になります。転倒による骨折で寝たきり

になったり、転倒することが怖くて閉じこもりになった

りすることが少なくありません。家の中に閉じこもって

体を動かさないでいると、体力は低下して気分はうつ

気味になり、本当の寝たきりになってしまいます。

寝たきりを予防するには、転倒しない身体をつくること

が最も大切です。簡単な運動を「じっくり」「ゆっくり」「根

気よく」続ければ、何歳になっても必ず効果があります。

また、転倒しても骨折しない丈夫な骨をつくることも大

切です。転倒しても起きあがる「七転び八起き」ができ

れば寝たきりにはなりません。

転倒・骨折を予防して、寝たきりを未然に防ぎ、健やか

に暮らせるようにしましょう。

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パ転働骨折は寝たきりの米きな麓遺ご遍

   お年寄りの転倒・骨折による寝たきりが増えています。

               J■Jlel,Nお年寄りは転倒しやす輻

年をとるにつれて身体に変化が現れ、転倒しやすくなります。

薬の影響によるめまい、

立ちくらみ。

眼が見えにくくなり、

障害物に気が付かない。

筋力が弱くなり、歩幅が

短いすり足歩行になる。

つま先が上がらないので、

わずかな段差につまずく。

                    だいたいこつけいぶお年寄りが転倒すると、足の付け根が骨折する「大腿骨頸部

骨折」がよく起こります。ここを骨折すると、起立や歩行が

できなくなり、長期の入院が必要なため寝たきりにつながり

ます。女性の場合、寝たきりの5人に1人が大腿骨頸部骨折

が原因です。

寝たきりの原因 出典:東京都衛生局「すごやか高齢期のために」

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大腿骨頸部

   絃一脳卒中6°/・

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お年寄りは骨折しやすt

年をとるにつれて骨が弱くなり、骨折しやすくなります。                こつそしょうしょう骨が弱くなる一番大きな原因は骨粗髪症です。

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骨の中のカルシウムが減って、軽石のようにスカスカの状態になる病気

です。骨の量は閉経後に急激に減少するため、50歳以降の女性に多く

見られます。現在、骨粗霧症患者は男性200万人、女性800万人に達し

ていると言われています。

骨の断面図写真提供:浜松医科大学名誉教授井上哲良陪生

加齢による骨量の変化

        最大骨量(ピーク・ボーン・マス)

骨量

正常領域

骨折の危険あり

最大骨量の700/o

以下になると骨折

しやすくなります。

10  20  30  40  50  60  70  80(年齢)

      骨は毎日少しずつつくられ、少しずつ壊されています。つくられる骨の

      量より壊される骨の量が多くなると骨粗霜症になります。女性ホルモン

U=塁・  (骨の形成を促進する)の低下やカルシウム摂取不足、運動不足、遺伝な

      どの様々な要因が重なり合って発症します。

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ノ 転倒・骨折を予防するために、3つのポイントに注意しましょう。

/ 転倒しない身体をつくる。

転倒しやすい人は、足腰の筋力が弱く、

バランス能力が悪くなっています。

これは、簡単な運動を毎日続けることで改善されます。

できる範囲の運動を

「じっくり」「ゆっくり」「根気よく」

続けることが大切1

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                    ■片脚立ち(ダイナ壽サクフラミうゴ療法)

                    “

1分間キープ1

11

   片脚立ちをする。

   (机などを支えにしてもよい)

   ●左右1分間ずつ

   ●1日3回を毎日行う

   歩行に必要な筋力、

   バランス能力が向上する。

   大腿骨が強くなる。

膝伸ばし(大腿四頭筋訓練〕

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∈〆へ

5秒間キープ1

   ①いすに座って片方の膝を    伸ばし5秒間力を入れる。

   ②ゆっくり元に戻す。

   ●左右20回ずつ

   ●1日2回を毎日行う

歴巨]歩行に必要な筋力が向上する・

△注鯨●転倒しないように安全な場所で行いましょう。

●膝に痛みのある時や体調の悪い時は行わないで下さい。

●呼吸は自然にして、息を止めないようにしましょう。

●頑張り過ぎないようにしましょう。

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t.転倒・骨折を予防しよう1 ジ

      骨折しない丈夫な骨をつくる。

      骨粗嘉症になるとちょっとしたことで簡単に骨折します。

      丈夫な骨をつくれば、転倒しても骨折しにくくなります。

食事に気をつける苫

強い骨をつくるには、カルシウムをたっぷり摂ることが大切です。同

時に、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、ビタミンKも必要です。

これらの栄養素を含む食品をいつもの食事に加え、1日3食をバラ

ンスよく食べましょう。

1日800~1000mgのカルシウムを摂りましょう。

カルシウムの吸収を助ける

ヒタミンDを含む食品

●牛乳

●ヨーグルト

●しらす

●メザシ

●にぼし

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●小松菜(ゆで)100g

●豆腐    1/2丁

●ごま   大さじ2杯

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 ●納豆 ●ほうれん草

 ●わかめ●ひじき

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●いわし ●かつお

●たまご ●レバー

●干し椎茸

●切り干し大根

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食べ物から摂ったカルシウムを骨

に蓄えるためには、運動が必要です。

毎日、少しずつ簡単な運動をしま

しょう。(P5参照)

カルシウムの吸収を助けるビタミ

ンDは、食事以外でも日光にあた

ることにより体内でつくられます。

日焼けするほどは必要ありません。

散歩で顔や手に日光を浴びる程度

で十分です。

その他

喫煙やお酒の飲みすぎは、カルシ

ウムの吸収を悪くするので控え目

にしましょう。

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7一

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転倒しない環境を整える。

外出時はもちろん、家の中も危険がいっぱいです。

日常生活にひそむ転倒の危険要因を取り除きましょう。

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障害物 暗いところ

●敷居は踏んで歩く。(段差を認識する)

●電気コードは人が通らない所へ。

●足元に物を置かない。(整理整頓する)

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と=已NL 宙

●手すりをつける。

●暗いところではライトをつける。

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●洗い場にすべり止めマットを敷く。

●端がめくれないように両面テープで 固定する。

●カーペットを敷かない。

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1・’ 匡 1  擁i 讐

転倒を防ぐ歩行補助具。

膝への負担が軽くなり、

歩行が安定する。

ヒッププロテクター

足の付け根の外側に

クッションが入ってい

るスパッツ。大腿骨を

転倒時の衝撃から守り、

骨折を防ぐ。

1転倒・骨折予防に関する公的サービス

各市町村では高齢者のためのいろいろな健康維持対策・生活支援対策を実施

しています。詳しくは各市町村の高齢者福祉担当課へお問い合わせください。

転倒骨折予防教室

生活相談、健康診断、生活指導、運動機能訓

練等を開催するとともに、転倒骨折予防ケア

のための生活環境・習慣の改善を指導します。

住宅改修支援

高齢者向けに居室の改良など住宅改修に関す

る相談・助言を行うとともに、介護保険制度の

利用(住宅改ll多費)に関する助言を行います。

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中高年からの介護予防読本より

(編集発行東京都福祉保健局)