014虹が丘病院 経腸栄養管理
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経腸栄養管理胃瘻栄養法
医療法人 厚生会 虹が丘病院
原 優子松山 紀子冨永 京子
長崎県地域医療再生事業臨時特例基金事業他機関合同による新人看護職員研修システムの構築「e-ラーニング活用研修プログラムの開発」実践報告
薬剤の準備(簡易懸濁法)
薬を55℃の白湯20ml程でよく溶かす
(ポットのお湯と水は2:1の
割合で溶かすと10分程度
で溶けます)
薬が溶けたら、カテーテルチップで吸い上げる
コーティング薬剤は“割”を入れる。
タケプロンは水で崩壊します。
患者の準備
• 患者確認…リストバンドで確認しましょう!!
• 口腔ケアを済ませておくこと!!
① 排泄の確認(おむつ確認)
② 患者を座っている状態に近づけるようにギャッジアップし、頸部前屈となるように調整する
Point! 寝たままの状態で栄養を注入した場合、逆流して気管に入る危険性があります
Point! 褥瘡予防
③ 痰の吸引を行う
Point! 咳嗽反射での逆流防止
背抜きを忘れずに!
PEG実施手順①①内服注入
・薬が体温程度になっているのを確認し注入する。
Point! 注入時は薬剤が残らないように撹拌し注入する。
②お湯注入・ 指示された量の微温湯を注入する。
(微温湯の注入は文献によっては前と後のどちらもあります。)
Point! 水を先に投与すると胃内に容量が保たれ逆流を起こしず
らくなる
・30分後を目安に栄養開始する。
Point! 胃からの排出機能が乏しい場合は胃内容量を超え
逆流する可能性がある
PEG実施手順②
③ 栄養注入開始
・経腸輸液セットの先端と胃瘻チューブをねじりながら接続する
・医師の指示の速度で注入を開始する
Point! 速度の目安(1ml≒20滴で滴下調整。1時間に400ml程度)
腹満感や下痢などの出現時は、速度の調整を行う。
・胃瘻チューブと接続が外れていないか、滴下速度、患者の状態など、
時々確認
Point! 吸引する時は、いったん注入を止めてから行う
何を観察する?
• 痰の性状
• 呼吸音
• 便の性状
• 腹部の状態
• チューブが抜けた
• 吐いた
• 漏れた
• 呼吸の仕方や顔色がいつもと違う(息が荒い。呼吸が変。顔色が白い。
唇が紫色なっている)
すぐに中止!!主治医へ報告!!
瘻孔はすぐに閉じるのでバルンチューブを一時的に代替えする事あり
こんなときどうする?
下痢・嘔吐に注意!!
後片付け・消毒方法
栄養終了後の使用物品は、
① 中性洗剤で洗浄
② ミルトン消毒
(80倍希釈液に1時間以上浸漬する。)
Point!容器が浸水するように
落としぶたをする
③ 専用のチューブ乾燥機にかけて完全に
乾燥させる