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13 22 120 28 51 190 319 262 452 444 13 35 155 183 234 424 743 1005 1457 1901 155.6 164.8 145 150 155 160 165 170 175 0 500 1000 1500 2000 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 図1 英語版くすりのしおり掲載数 掲載数 掲載数(累計) 外国人人口(万人)* (万人) (数) くすりのしおり ® 英語版の作成数推移 ○野村香織、三橋能弘、程島直子、栗原理、七野芳彦、橋本律子、工藤香代子、 中畑智予、米澤晴子、松田偉太朗、黒川達夫 くすりの適正使用協議会 くすりのしおりコンコーダンス委員会 【目的】 くすりのしおり ® は、2006年より外部へのデータ導出が行われており、現在、薬歴管理システムやレセコンの他、()薬品医療機器総合機構、エムスリー株式会社などの医薬品情報提供ポータルサイトなどを管理する12団体/企業 1) がくすりのしおり ® データを利用している。 その中、英語版のくすりのしおり ® 2003年から作成され、2007年からくすりの しおり ® サイトに掲載されるようになった。 近年、医療現場や利用者より英語版のデータ提供依頼が発生していることか ら、くすりのしおり ® 英語版の使用状況を把握するとともに、今後の提供の取り組みの方向性を検討した。 【方法】 2003年から2012831日までの、くすりのしおり ® サイ トにおける英語版くすりのしおり ® の作成数、薬効群、ハ イリスク薬、会社数などについて、経時的変化などを確 認した。 【結果】 2012831日現在、くすりのしおり ® を作成している 143社中48社が英語版1,901件(日本語版くすりのしお ® 11,059件に対して17.2%)を提供していた。1社当たり の英語版の平均作成数は39.6件(1142件)だった。 英語版の情報提供は2003年に113件で始まり、 2010年に1,000件を超え、201112月末には1,457だった(図1)。 薬価基準収載医薬品コードによる薬効群別(20128月末時点)では、英語版くすりのしおり ® は血圧降下剤 154件、眼科用剤125件、消化性潰瘍用剤104件等 作成され、全体で723成分(1,766製剤)が作成されてお り、多いもので市販の薬効成分の約半数に英語版が対 応していた(表1)。 くすりのしおり ® を利用している調剤 薬局がハイリスク薬と考えている医薬品成分(247成分) に対しては、日本語版のくすりのしおり ® は概ね対応して いたが、英語版は177成分(71.7%)だった。 【考察】 英語版のくすりのしおり ® 2003年に作成が始まり、 2007年からくすりのしおりサイトで公開されている。製薬 企業への問い合わせの中で、英語版医薬品資料の請 求理由としては、渡航する際に必要としている場合が多 い(図2)。 また、在日外国人の多くは、日本語を聞いた り話したりできても、読み書きができないことが多いと言わ れており、特に在日外国人の多い東京・大阪・愛知とそ の周辺 2) では、英語で医薬品の情報提供を行う機会が 多いのではないかと考えられる。 しかし、くすりのしおり ® 英語版が対応できている医薬品はまだ少ない。 20111月に新設された医療滞在ビザにより医療を受ける外国 人の増加が予想されるため、くすりの適正使用協議会 は、使用患者数の多い医薬品や、特に医薬品の情報 提供が求められるハイリスク薬について英語版作成の協 力を製薬企業に対して積極的にお願いしてきた。 このよ うな状況下、新たに英語版を提供する予定の製薬企 業も増えてきており、2012年は2011年の増加数を上回 る見込みである。引き続き、動向を確認したい。 2012107浜松 45会日本薬剤師会学術大会 P-119 薬効群 掲載数 成分数/市場にある成分数 (網羅率%血圧降下剤 154 50/ 69 (72.5) 眼科用剤 125 70/104 (67.3) 消化性潰瘍用剤 104 25/ 51 (49.0) 精神神経用剤 103 30/ 76 (39.5) 他に分類されない代謝性医薬品 81 24/ 66 (36.3) 鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤 73 29/ 99 (29.3) 表1 薬効群別 英語版くすりのしおり ® 掲載数 (2003年1月~2012年8月) 【文献】 1) くすりの適正使用協議会. データ利用者一覧. 2012. https://www.rad-ar.or.jp/siori_dl/userlist.html (最終アクセス日:2012831) 2) 総務省統計局. グラフでみる我が国の人口・世帯. 2010. 総務省統計局. * 総務省統計局. グラフでみる我が国の人口・世帯. 2010. 総務省統計局. その他の理由 外国人患者(2%) 患者の渡航 44%目的不明 52%N=194図2 相談室に寄せられた英語版製品資料請求の使用理由 (ある企業の一例) 2年間(20104月~20123月) 2%患者の渡航 92%外国人患者(4%その他 3%N=93使用理由判明 93件)

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120

28 51

190

319 262

452 444

13 35

155 183 234

424

743

1005

1457

1901

155.6

164.8

145

150

155

160

165

170

175

0

500

1000

1500

2000

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012

図1 英語版くすりのしおり掲載数

掲載数

掲載数(累計)

外国人人口(万人)*

(万人) (数)

くすりのしおり®英語版の作成数推移

○野村香織、三橋能弘、程島直子、栗原理、七野芳彦、橋本律子、工藤香代子、 中畑智予、米澤晴子、松田偉太朗、黒川達夫

くすりの適正使用協議会 くすりのしおりコンコーダンス委員会

【目的】

くすりのしおり®は、2006年より外部へのデータ導出が行われており、現在、薬歴管理システムやレセコンの他、(独)医

薬品医療機器総合機構、エムスリー株式会社などの医薬品情報提供ポータルサイトなどを管理する12団体/企業1)

がくすりのしおり®データを利用している。 その中、英語版のくすりのしおり®は2003年から作成され、2007年からくすりの

しおり®サイトに掲載されるようになった。 近年、医療現場や利用者より英語版のデータ提供依頼が発生していることか

ら、くすりのしおり®英語版の使用状況を把握するとともに、今後の提供の取り組みの方向性を検討した。

【方法】

2003年から2012年8月31日までの、くすりのしおり®サイ

トにおける英語版くすりのしおり®の作成数、薬効群、ハ

イリスク薬、会社数などについて、経時的変化などを確

認した。

【結果】

2012年8月31日現在、くすりのしおり®を作成している

143社中48社が英語版1,901件(日本語版くすりのしお

り® 11,059件に対して17.2%)を提供していた。1社当たり

の英語版の平均作成数は39.6件(1~142件)だった。

英語版の情報提供は2003年に1社13件で始まり、

2010年に1,000件を超え、2011年12月末には1,457件

だった(図1)。

薬価基準収載医薬品コードによる薬効群別(2012年

8月末時点)では、英語版くすりのしおり®は血圧降下剤

154件、眼科用剤125件、消化性潰瘍用剤104件等

作成され、全体で723成分(1,766製剤)が作成されてお

り、多いもので市販の薬効成分の約半数に英語版が対

応していた(表1)。 くすりのしおり®を利用している調剤

薬局がハイリスク薬と考えている医薬品成分(247成分)

に対しては、日本語版のくすりのしおり®は概ね対応して

いたが、英語版は177成分(71.7%)だった。

【考察】

英語版のくすりのしおり®は2003年に作成が始まり、

2007年からくすりのしおりサイトで公開されている。製薬

企業への問い合わせの中で、英語版医薬品資料の請

求理由としては、渡航する際に必要としている場合が多

い(図2)。 また、在日外国人の多くは、日本語を聞いた

り話したりできても、読み書きができないことが多いと言わ

れており、特に在日外国人の多い東京・大阪・愛知とそ

の周辺2) では、英語で医薬品の情報提供を行う機会が

多いのではないかと考えられる。 しかし、くすりのしおり®

英語版が対応できている医薬品はまだ少ない。 2011年

1月に新設された医療滞在ビザにより医療を受ける外国

人の増加が予想されるため、くすりの適正使用協議会

は、使用患者数の多い医薬品や、特に医薬品の情報

提供が求められるハイリスク薬について英語版作成の協

力を製薬企業に対して積極的にお願いしてきた。 このよ

うな状況下、新たに英語版を提供する予定の製薬企

業も増えてきており、2012年は2011年の増加数を上回

る見込みである。引き続き、動向を確認したい。

2012年10月7日 浜松 第45会日本薬剤師会学術大会 P-119

薬効群 掲載数 成分数/市場にある成分数

(網羅率%)

血圧降下剤 154 50/ 69 (72.5)

眼科用剤 125 70/104 (67.3)

消化性潰瘍用剤 104 25/ 51 (49.0)

精神神経用剤 103 30/ 76 (39.5)

他に分類されない代謝性医薬品 81 24/ 66 (36.3)

鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤 73 29/ 99 (29.3)

表1 薬効群別 英語版くすりのしおり®掲載数

(2003年1月~2012年8月)

【文献】 1) くすりの適正使用協議会. データ利用者一覧. 2012. https://www.rad-ar.or.jp/siori_dl/userlist.html (最終アクセス日:2012年8月31日) 2) 総務省統計局. グラフでみる我が国の人口・世帯. 2010. 総務省統計局.

* 総務省統計局. グラフでみる我が国の人口・世帯. 2010. 総務省統計局.

その他の理由 外国人患者(2%)

患者の渡航

(44%) 目的不明

(52%)

(N=194)

図2 相談室に寄せられた英語版製品資料請求の使用理由 (ある企業の一例)

2年間(2010年4月~2012年3月)

(2%)

患者の渡航 (92%)

外国人患者(4%)

その他 (3%)

(N=93)

使用理由判明 (93件)