サーペンタイン・パヴィリオン Nakamura
Transcript of サーペンタイン・パヴィリオン Nakamura
サーペンタイン・パヴィリオン
SANAA柱構造
SANAAのコメントを紹介する。“このパヴィリオンは煙のように木の間を自由に漂う浮かぶ
アルミです。反射性を持つキャノピーが敷地上でゆるやかに起伏し、公園と空とを拡張させ
ます。その佇まいは周囲に溶け込みながら、天気によって変化します。視線が遮られること
無く、またどの方向からでもアクセスでき、壁の無い活動の場です。人が本を読んだり、リ
ラックスしたり、夏を楽しく過ごすことがきる公園の延長です。”
公園の延長という言葉がとてもしっくりくると思った。高さが一定ではないため、遊具のよ
うな印象をうけたからだ。また地表面に沿った平坦なコンクリートの床面もゆがんでいるよ
うに見えることから、ふわふわーっと立ち寄りたくなるようなこの建物を身近にかんじるだ
ろう。
このパヴィリオンは写真を見ればわかるように天井が鏡のようになっている。素材は厚い透
明なアクリルでできており固いが、緑が映されていることにより柔らかい印象をうける。
柱が 1~2mぐらいのピッチでランダムに並んで屋根を支えていて、屋根は梁がなくて、板で
出来ている。厚みは 19mm。屋根は高いところで 6m、低いところだと 70cm、全体的にう
ねるような形で下がってきて、一番低いところでは子どもしか入れない。大人はテーブルみ
たいにもつかえる。
そのようなことを考えると、作るときに周りとの調和を大事にしているのではないかと私は
考えた。
壁を作らなかったのもそのためではないかと考える。壁を作ると壁の部分は外から入ること
ができなくなるし、堅苦しくなると思う。壁を作らないことによりダイレクトに空の青や芝
生の緑が映りより美しい空間をつくりだしている。
もっとも美しいと感じたのはこの左の画像だ。雨が天井に映し出され雨の流れ落ちていく
様子に雨の日が楽しいものに変わりそうだと思った。映し出すことにより空間をひろく感じ
るだけではなく、新しい景色が見え、時間がたつにつれてこの空間を好きになるだろう。右
の画像も映る人が上を向き映ったところをとらえたことでその場所の雰囲気がよくわかる。
下の動画を見るとより空間の雰囲気がわかる。
http://www.youtube.com/watch?v=5HsZbmhI954&feature=player_embedded