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はじめに

籐やかずらや山ぶどうの皮などで、 いろいろなかごを編みまし

た。 ときには、 持ち手に枝などを使ったりして、 多種多様なか

ごが出来上がりました。 編んで楽しみ、使って楽しみましょう！

素材探しも楽しいものです。

本書では、 編み方の模様によって分類しました。 同じ編み方で 、も、少しの形や素材の違いによって、 こんなに変化があり異なっ

たバリエ ー ションの作品になるのかと驚かされることでしょう。

また、 手かげんしだいで広がったり、 すぼんだりと形を変え、

さまざまな作品となります。

世界でひとつだけのかごが、 手で編むだけで出来上がります。

この作品はどんなときのお出かけに持とうかな、 と思い浮かべ

ながら楽しんで観ていただけたら幸いです。

また、 お部屋のインテリアとしても最適です。 中に何を入れま

しょうか。 想像をふくらませながら手を動かすのも、 素敵な時

間になりますね。

ここに掲載できなかった作品もまだまだありますが、 読者の皆

さまか らのご意見も反映して今後もご紹介してまいります。

ご感想などお寄せいただけましたら幸せです。

2017年初夏 尾上 みち子

作り方

1　たて芯 5 本・6 本で十字に組み、直径 13cm 編む。

2　中心を 2 本決めて折り返し編みを、2・4・6・8 と折り返しで編み、反対側も同　 じように折り返し編みをし、後 2 回ずつする。

3　切り口をななめに切ったさし芯 20 本を、たて芯の右横に 1.5cm 差し込む。

4　I 本さし芯をしない所から、たて芯を 1 本でざる編みを 1cm 編む。

5　ざる編みを I , 2 周し、形を整えて、14cm・22cm になったら二本縄編み l 周する。底の出来上がりです。

6　たて芯を立てて、三本縄編み 2 周し、右端と中央の編み芯を、たて芯のうしろ　　 1.5cm 残して切リ、左端の編み芯でたて芯 2 本ずつでざる編みをする。

7　高さ 5cm で編み芯を半芯に取り替えて、10cm 編む。

8　丸芯に取リ替えて 6cm 編み、三本縄編み 3 周し、縁は内返し止めをする。

9　内側に出たたて芯は、2cm 残して切る。

10　持ち手は、45cm 長さの 5mm 丸芯 2 本を本体に取リ付けて 2.5mm 丸芯で巻く。

横 23cm・持ち手を含む高さ 40cm・奥行 15cm・持ち手高さ 16cm

作り方

1　たて芯5本・6本を十字に組み、10cm 編む。

1. 横に5本・縦に6本を上に乗せて十字に組みます。（中心に印をつけておく）

2. 柔らかい編み芯を1本用意して、3cm程度折り曲げて編み始めます。

　→（左横の縦芯を6本に短い方が上になるように掛ける。）長い方は

　 上下上下と1周する。2周目も同様に編む。編み芯の中心がずれて

　 いないか見なおします。

3. 3周目からは、縦芯2本取りにして編んでいきます。

4. 績芯がたりなくなったら、新しい編み芯を纏芯の後ろで

　 1. 5cm交差させて継ぎます。

2　たて芯をカーブを作りながら立ち上げて、少し外側に広げて10cm ほど編む。

3　たて芯 I本を決めて、たて芯を組み替えて表目10段編む。

4　決めたたて芯から組み替えて表目8段編む。たて芯が2本になっている。

5 　I 組たて芯を決めて、2・4・6と折り返し編みを2回する。あごの形を作ります。

6　たて芯を内側に入れ5cm編み、2本ざる編み表目4段し、たて芯を外に広げながら5cmほど編む。

7　編み芯に茶芯を入れて、たて芯 I本どりで三本縄編み I周し内返しで止める。

5本

6本

十字組み

尾上みち子（おのえみちこ）

籐やかずらなどの自然素材による造形を追求し続けている。

物を作り出す感激は、 今も変わることなく新たな力となって

おります。

1980年 家事の傍ら独学にて籐工芸をはじめる。

1988年 たまむすび会を発足• 主宰する。

1993年 宝塚手工芸展にて宝塚市長質を受賞する。

1996年 「第11回日本文化祭」 （ハンガリ ー ・ プダペスト）に

出展する。

��

2000年 「淡路花博 ・ ジャパンフロ ー ラ 2000 」 ライトオプジェにて『きのこの演奏会』が準グ

ランプリを受賞する。

2003年 「フランス ・ パリ•美の革命展IN Jレ ー プル 」 （パリ ・ ルー プル美術館）にてカルー ゼル・

ァュ ・ ルー プル・グランプリおよびトリコロ ール芸術平和賞を受賞する。

2005年 「アジアにおける日本美術展」 （タイ・パンコク）にて優秀賞を受賞する。

2006年 A.M.S.C芸術大華褒箪を受賞する。

2006年 羽曳野市民ギャラリー にて 「膝• かずら展」 を開催する。

2009年 谷崎潤一郎記念館（芦屋市）において 「籐• かずら展」を開催する。

2011年 「美術屋 ・ 百兵衛」No.16兵賄冬号の138ペ ー ジ�141ペ ー ジに掲載される。

2011年 「第17回BESETO美術祭東京展」 にて日中韓芸術創造賞を受賞する。

2013年 「日タイ交流美術展覧会」 にてサナムチャンドラ ・ ア ートギャラリー賞を受賞する。

2014年 r日本芸術 ・ 選抜美術賞展」 （イタリア・グッビオ）にて最高金賞を受賞する。

2015年 r第23回ミレ ー 友好協会展」 にて倭秀賞を受賞する。

2015年 「 ジャパン・アート・テイスティング・エキスポ」（イタリア ・ ミラノ）に出展する。

2016年 「第24回ミレ ー 友好協会展」 にて神戸市長賞を受賞する。

2016年 さんちかホール（三宮市）において 「第12回たまむすび会作品展」を開催する。

2016年 「第2回福岡にア ー トが集う日」 にて理事長賞を受賞する。

2016年 「ペルリナ ー リステ2016」（ドイツ ・ ペルリン）に出展する。

2016年 「台北2016国際切手展」 （台湾）に出展する。

2017年 「第22回日本の美術全国選抜作家展J (上野の森美術館）に出展する。

現在の活動

籐• かずら工芸たまむすび会主宰

タイ国立シラバコ ーン大学アートセンター客貝教授

ミレ ー 友好協会委員

オルセ ー世界芸術遺産認定作家

尾上みち子アー トギャラリ ー ホ ームペ ー ジ http://www.nihonbijutsu-club.com/mo

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作品を制作していただいた会員の皆様、カメラマンの佐藤大次様、本多淑晃様、挿絵の倫子（rincomichiko.com）様、表紙のうめちゃん（猫） 、出版社の麻生真澄様に感謝、感謝です。

表　題／かご・バッグ・ねこのおうち

発売日／ 2017 年 11 月 30 日

著　者／尾上みち子

編　集／ 22 世紀アート編集部

発行者／向田翔一

発行元／株式会社 22 世紀アート

　　　　〒168-0082

　　　　東京都杉並区久我山 4-48-8

電　話／ 03 (5941) 9774

装　丁／斉藤孝之

イラスト／倫子

(C) 株式会社 22 世紀アート

本書は著作権上の保護を受けています。本書の一部または全

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