) 研 - HERMES-IR | HOME.... 4 14.4 2015 4. 3 487 12.7 13.1 8275 17. 8 576 15.1 15. 5 6053 13. 0 333...
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一 癖論叢 第八 十 一 巻 第六 号 ( 1 1 4)
《
研究ノ
ー
ト》
*
我国勤労者世帯に
お
ける
富の
分配の
研究
7ββ
富
樫
光
隆
我国に
おい
て、
土
地・
住宅等の
実物資産を
主と
丸和冨の
分配
の
不平等感を
訴える
声が
高まっ
て
い
るが
、
富が
果た
し
て
どの
様
に
分配さ
れ
て
い
るか
は
明き
ら
かに
さ
れて
い
な
い。
こ
れ
は
富に
関する
公式統計が
不
足して
い
る
こ
と
に
因を
な
して
お
り、
住宅に
関する
「
住宅セ
ン
サス
+、
金融資産に
関
する
「
貯
蓄動向調査+
の
様な
個別
資産に
関する
デ
ー
タ
ほ
得ら
れる
も
の
の、
実物資雇と
金融資産を
包括する
公式統計デー
タほ
得られ
な
い
の
が
現状で
あ
る。
包括デー
タに
近い
もの
と
し
て
「
国勢調査+
が
あ
る
が、
こ
れ
も
土
地
を
調査し
て
お
ら
ず、
包括デー
タ
と
して
使用で
き
ない
。
。
の
デー
タ
ネッ
ク
を
回
避Jび
方法
と
し
て、
「
投資収益ア
ブ
。
-
チ+
や
「
相続遺産ア
プロ
ー
チ+
とい
っ
た、
何ら
かの
仮定の
も
と
に
間接的デー
タを
使用する
方法と
、
私的機関に
よ
る
標
本調査
を
用い
る
方法と
が
あ
る
が、
本研究は
後者に
よっ
た。
東京大学
・
富永社会学研究室が52
年9
月に
行なっ
た
標本調査で
ある
「
郵便
模 本 回 収 率
小都市- B 郡 部 合 計 ブ ロッ ク別回収率
58 / 90 1 4 9 / 21 0
4 6 6 / 7 3 5 6 3 . 4 %
7 4 8 / 1 1 4 0 6 5 . 6 %
2 5 / 30 4 9 / 7 5 1 4 1 / 2 1 0 6 7 .1 %
2 5 / 30 1 0 3 / 1 3 5 5 0 0 / 6 4 5 7 7 . 5 %
1 3 / 1 5 3 3 / 4 5 1 0 2 / 1 3 5 7 5 . 6 %
3 5 / 4 5 7 7 / 1 2 0 6 56 / 1 0 3 5 6 3 . 4 %
3 2 / 4 5 8 4 / 1 2 0 2 7 5 / 4 0 5 - 6 7 . 9 %
1 9 / 30 5 1 / 9 0 1 34 / 2 2 5 、 5 9 . 6 %
5 0 / 7 5 1 6 4 / 2 2 5 4 81 / 6 7 5 7 1 . 3 %
5 0 / 7 5 1 0 6 / 1 6 5 3 08 / 4 50 鎚 .4 %
2 1 / 3 0 5 1 / 9 0 ‾ 20 3 / 3 0 0 ‾67 . 7 %
6 / 1 5 2 6 / 4 5 5 7 .8 %
3 2 8 / 46 5 さ73 / 1 2 9 0 4 0 40 / 6 0 00 6 7 . 3 %
7 0 .5 % 6 7 .7 % 6 7 . 3 %
h
止
叩■
蚊
匡「ハ
ト
一なゾ
J.
.F
-
\一′
レ
ア
ナ
巨F
■
F
.■ゝl
i1
4
.
音E
■.1
`汀
⊥▼
ナ
■舶1■‥
JT
♭
L
r
1
触l
~
て.
.
軌
サ
り
( 1 15) 研一究 ノ 丁 ト
貯金を
中心
と
し
た
貯蓄行動及び
貯蓄意識の
全国調査+
の
資産関
連部分の
デー
タ
を
借用する
機会に
恵ま
れ
た
ため
で
あ
る。
同調査に
お
い
て
ほ、
土
地・
住宅の
評価額に
つ
い
て、
保有世帯
に
その
評価額を
イン
タヴ
ュ
ー
し
て
調査する
方式を
とっ
て
お
り、
何ら
か
の
バ
イ
ア
ス
を
持っ
て
い
る
可
能性が
ある
た
め、
標本抽出誤
差、
非回
答率誤差の
チ
ェ
ッ
ク
と
も
ど
も
十分なチ
ェ
ッ
ク
を
行なっ
た。
その
方法と
結果は
第一
革、
第二
革に
示した
。
さ
ら
に、
同調査に
お
い
て
ほ、
土
地・
住宅以
外の
実物資産
、
例
え
ば、
農地
・
山林
・
事業用土地
建物の
評価額に
つ
い
て
は
イン
タ
ヴュ
ー
して
い
ない
た
め、
そ
れ
らの
保有比
率が
高く
、
捻資産に
占
め
る
ウェ
イ
ト
も
高い
と
考え
ら
れ
る
兵家世帯
、
一
般世帯に
つ
い
て
は
分析を
行な
わ
ず、
勤労者世帯に
つ
い
て
の
み
詳細な
分析を
行な
っ
た。
それ
らの
結果は
第三
革、
第四
革に
示
した
。
*
本
論文ほ
昭
和5 3
年虔理
論計
量経
済
学
会
報告
諭文「
姶資産
分
布の
実
態+
を
加
筆修正
した
もの
で
ある
。
論文執
筆の
際、
有益
なコ
メ
ン
ト
を
下
さ
っ
た
塩
野谷
教授
、
溝口
教
授、
デー
タ
テー
プ
を
借用さ
せ
て
下
さ
っ
た
富永教
授(
東京大)
、
計
算作
業
■の…過程で
ア
ドバ
イ
ス
して
下さ
っ
た一
橋大
電算横室の
方々
に
感
謝の
意を
表
する
。
な
お
計
算に
は、
一
橋大
産業轟営研究
施
設の
句ACO
呂
N
い
○
-N
空い
山
を
使用し
た。
(
1)
「
官+
を
物的
な
もの
に
限っ
て
も、
そ
の
構成
要素
を
統
計
的に
網羅する
こ
と
ほ
不
可
能に
近い
。
本
研
究に
お
い
て
用い
た
調
査で
も
金
融資産
・
実物資産の
すぺ
て
は
調
査し
て
い
ない
。
そこ
で、
一
般論と
し
て
「
嘗+
■を
愚
論する
湯合に
は
「
富+
を、
l一l表
規 模 東 京 都 区 9 大 都 市 中 都 市 小都 市- A
東 京 361 / 57 0
1 3 4 / 21 0
8 8 / 1 2 0
2 0 4 / 3 3 0
8 4 / 1 2 0
5 0 / 7 5
5 2 / 7 5 5 3 / 9 0
関 東 238 / 3 9 0 1 6 9 / 2 4 0
借 地、
34 / 6 0 3 3 / 4 5
東 海 14 6 / 1 8 0 1 3 8 / 1 8 0
北 陸 42 / 6 0 14 / 1 5
近 畿 238 / 3 7 5 1 02 / 1 6 5
中 国 95 / 1 5 0 64 / 9 0
四 国 45 / 7 5 19 / 3 0
九 州 106 / 1 5 0 7 7 / 1 0 5
東、 北 105 / 1 5 0 4 7 / 60
北 海 道 45 / 6 0 36 / 4 5
沖 縄 12 / 1 5 8 / 1 5
全・ 国 361 / 57 0 5 6 0 / 8 5 5 11 5 8 / 1 7 4 0 76 0 / 1 08 0
親模別 回収率 63 . 3 % 6 5 . 5 % 6 6 . 6 % 7 0 . 4 %
7β7
一 棟論叢 第八 十 一 巻 第六 号 ( 1 1 6)
調
査の
分
席捲果を
議論する■場合に
は・「
捻
資産+
と
し
た。
(
2)
こ
れ
ら
の
ア
プ
ロ
ー
チ
に
つ
い
て
は、
At
好
ぎ
写ロ
.
A一
世
p
ロd
出p
邑岩n
、
A-
】
、
.
ロ訂t
ユb
已5
.
ロ
已
勺
寛容臼
巴
弓e
巴t
F
i
ロ
田ユt
巴ロ
こ
Cp
mb
ユ
身の
q已く.
吋1
認印
を
参博さ
れ
たい
。
第一
車
使用デー
タの
説明とバ
イ
ア
ス
チェ
ッ
ク
使用デー
タ
は
前述の
「
郵便貯金を
中心と
し
た
貯蓄行動及び
貯
苛意識の
全国調査+
で
あ
る。
同調査の
調査対
象ほ
単身僚帯を
含
潤
む
全世帯で
あ
ケ、
模本抽出は
層化二
段無作為抽出法に
よ
り、
一
地
点十五
サ
ン
プル
、
四
百地
点で
六
千サン
プ
ル
を
抽出して
い
る。
回
収標本数は
四
千
四
十で
回
収率は
六
七
二二
%
と
なっ
て
い
る。
調査
項目ほ
、
金
融資
産に
つ
い
て、
郵便局
・
銀行その
他機関の
普通
・
定期預金
、
信託
・
債券
・
株式の
保有額
、
お
よ
び
借入
金、
土
地に
つ
い
て、
保有面
績・
自己評価額
、
住宅に
つ
い
て、
住宅の
種
職業構成 ( 中区分)
頻 度 比 率 修正 此 率 就調 頻度 就調比 率
459
( % ) ( % ) ( 千人) ( % )
1 2 . 0 1 2. 3 3 6 9 5 8 . 5
5 37 1 4 . 4 1 4 .4 2 0 1 5 4 . 3
4 87 1 2 .7 1 3 .1 8 2 7 5 17 . 8
57 6 1 5 .1 1 5 . 5 6 0 5 3 1 3. 0
33 3 8 .7 8 .9 4 7 6 2 1 0 . 2
1 2 0 . 3 0 .3 6 8 0 . 2
23 8 6 .2 6 .4 2 4 2 2 5 . 2
78¢ 20 .4 2 0 .9 1 3 8 3 8 2 9 . 7
71 1 .9 1.9 5 6 7 1
.2
1 2 7 3.3 3 .
4 31 81 6. 8
1 0 5 2 .7 2 .8 1 3 9 4 3 . 8
96 2 . 5
3 8 21 1 0 0 . 0 10 0 .0 4 6 2 7 0 10 0 . 0
窺(
住居専用
、
店舗
併用その
他)
、
構造
(
木造
、
鉄筋
、
軽量鉄骨
、
その
他)
増
改築の
有無
、
建築年数
、
広さ
、
自己
評
価額と
なっ
て
い
る。
実物資産関係で
ほ
他に
、
農地
、
山林
、
別荘
・
貸家
、
事業
用土地
建物の
保有の
有無も
調査さ
れ
て
い
る。
し
か
し、
金融資産で
、
生
命保険・
年金の
保有額が
調査さ
れ
て
い
ない
た
め、
生
保・
年金の
ウェ
イト
が
大きい
低金融
資産階層の
金融資産に
つ
い
て
はバ
イ
ア
ス
を
持つ
可能性が
あ
る。
こ
の
デー
タ
を
使用し
て
実際の
分析に
入い
る
前にバ
イア
ス
チ
ェ
ッ
タ
を
行な
う
必
要が
あ
るた
め、
先ず回
収率の
差に
よ
るバ
イ
ア
ス
の
チ
ェ
ア
タ、
つ
い
で
各資産
項目に
つ
い
て
の
回
答率の
差に
よるバ
イ
ア
ス
の
チェ
ア
ク
を
行なっ
た。
帖
.卜
止
叩
.
”
F
ど■
E
巨卜
転∵
.
r
.\
■
r
J
也【
ナ
臣Lr
r.
-
■一
..ト
Fl
ヰ
・卜
よt爪
-Ⅳ
F
.
.ゝ
.
.1ト
.瓜
■
一
†
ー
†
濾
吋
1.
レ
上T
′ど
■汁
表 1-
2 回 収 サ ン プ ル の
( 1 1 7). 研 究 ノ ふ■ト
専門 的,
技 術 的職 業 従 事者_
… ・ ・ ・ 科学 研究 者,
技術 者,医師 , 薬剤師 ,
裁 判 官,
弁
護 士,
会 計士,
教 師 , 芸 術家, 宗 教 家 な ど
管 理 的 職 業 従 事 者= … ・
会 社 役 員 ,課 長 以上 の会 社 員
,駅長
,局長 , 学校
長 , 管理 的公 務 員な ど
事 _務 従 事 者 … …一 般事務 員, 会計 事務 員,
運 輸 事務 員,
集 金作 業
者 ,タ イ ピ ス トな ど
販 売 従 事 者 … … 小 売店 主,卸売店 主 , 飲食 店主
,販 売店 員
,外交
員な ど
貴 林 ・ 漁 業 従 事 者… … 農作筆者
,育林作業者
,漁 業作業 者 , 漁 船 乗組 員
な ど
採 鉱 ・ 採 石 従 事 者… … 採鉱作業者
,採 炭作業者
,石切 出作業者 な ど
運 輸・ 通 信 従 業 者
… = ・
鉄 道 , 自働 車 等 の 運 転手,車掌
,客船 ・ 貨物 船 乗
組 員,無 線 通 信 士
,電話交換手 な ど
生 産 工 程 従 事 者 ……
金 属 工 業 , 機 械 工 業 ,せ ん い エ 業 な どの 生産 工 程
従 事 者 , 織 物 製品,
竹 製品,
プ ラ ス チ ッ ク製品,
紙 製 品 な どの 製 造 者,
建 設作 業者 , 倉庫 作 業者,
運 搬 作 業 者 , 配達作 業 者 な ど
保 安 職 業 従 事 者 … …
自衛官 , 警察官,
消防士,守衛 な ど
サ ー ビ ス 職 業 従 事 者 ‥ ‥ ‥ 理 容師 , 美容師 ,バ ー テ ン ダ ー
,下 宿 ・ ア パ ー ト
の 管】聖人, 寮母 な ど
そ の 他 ・ ・ … ・
無 回 答… …
合 計 … ・ ‥
( 注) 修 正比 率 は 合 計 か ら無 回答 を引 い て 比 率 を計算 しな お した も の で あ る。
都市規模別
、
ブロ
ブ
タ
別回
収率を
表
1
-1
に
示
した
が、
こ
の
カ
テゴ
リ
ー
で
の
回
収率の
差は
小さ
く、
標本誤差も
小
さ
い
と
見ら
れ
る。
我々
が
分析に
用い
よ
うと
する
職業別
、
年齢別カ
テゴ
リー
で
の
回
収率に
関し
て
は、
調査機関が
デー
タ
を
公表し
て
い
ない
た
め
標本誤差を
チ
ェ
ア
ク
する
こ
と
が
出来ない
。
あ
る
程度
の
標本誤差を
考慮し
て
分析を
進めて
ゆ
くこ
とに
する
。
次に
、
抽出・
回
収サン
プ
ル
の
就業構
造と
実際の
就業構造の
比較の
た
め、
職
業カ
テゴ
リ
ー
で
の
就業構造を
昭
和5 2
年
の
「
就業構造基本調査+
で
調べ
、
両者
の
就業構造を
義一
-二
に
示し
た。
こ
れ
を
見る
と
管理
的職業世帯の
此
率の
轟離
度が
大きい
こ
とが
分か
る。
し
か
し
第四
′
革で
詳細な
分析を
行
な
う
勤
労
者
せ
帯
(
中区分の
一
般従
業者世帯)
の
奉離皮
は
小
さい
た
め
問題は
ない
と
言え
よ
う。
最後に
必
要と
な
る
チェ
ッ
ク
ほ
調査項
目の
非回
答率較差に
よ
る
誤差の
チ
ェ
ッ
ク
で
ある
。
そこ
で
調査項目の
うち
銀行
OV
定期預金
、
郵便局定額貯金
、
株式
、
土
押
,
恥1
1
h.
+
「・
汚.
▲可
斗
】
、 .
叫
一 橋論叢 第八 十 一 巻 第六 号 ( 1 1 8)
蓑 1 - 3 職 業 別 非 回 答 率
住宅評価額 耽美別 サ ン プ
(7) ル 政 (8 )
糾91 (5 1.7 % )
5 4 2 (1 3 .4 % )
4 47(1 1.1 % )
2 0 9 (5 , 2 % )
9 2 ( 2 . 3 % )
1 9 6 (5 . 0 % )
1 9 (0 . 5 % )
保有 ・
非保有別 サ ン プ ル 数
4 6 3
(1 8 . 6 % )
1 7 7
(3 2 . 7 % )
1 2 6
(2 8 . 2 % )
5 3
(25 . 4 % )
39
(4 2 . 4 % )
5 3
(2 9 . 0 % )
1
(5 .3 % )
( 7)
珊㈹
品
品
品4。
器31
㈹1
㈹
糊
ゑ
変哲
㈹
慧
土
(
(
(
(
(
(
土地面積( 4)
1 9 2
( 7.7 % )
7 3
(1 3 .5 % )
5 5
(1 2 . 3 % )
2 7
(1 2 . 9 % )
1 8
(1 9 . 6 % )
2 8
(1 4 . 0 % )
1
(5 . 3 % )
…仰
惣㈹
哲㈹
5
㈹
3
㈹
。
㈹
郵便局定額(2 )
2 1 8
(8 . 3 % )
5 5
(1 0 . 1 % )
5 0
(1 1 . 2 % )
2 3
(1 1 . 0 % )
1 4
(1 5 . 2 % )
2 1
(1 0 .5 % )
0
銀行定期(1 )
2き賂
(1 1 . 5 % )
5 7
(1 0 . 5 % )
7 3
(1(; . 3 % )
36
(1 7 .2 % )
1 5
(1 6 . 3 % )
1 5
(7 . 5 % )
0
(0 . 0 % ) ( 0 . 0 % )
壷:聖l一
般従業者
個 人 業自 由 業
自営業主
経営者 ,
会 社 , 田体役 員家族 従業者
無 耽
学 生
(注) 各調査項目 の歎 斡ま非回答 サ ン プ ル の 度数を, ( ) 内の 数字は非回答率 を示す .
職業別サ ン プ ル 数欄 の ( ) 内 の 数字は職 業構 成比 率を示 す.
表 1 - 4 土 地 ・ 住宅保有 ・ 非保有世 帯別 非 回 答率
(。 .品)1 朗 1 (5 4 ・ 0 % )
(2よ筑)25 9 8(5 6 ・ 0 % )
(よ‰)1 釦2 (4 5 ・ 7 % )
(識 )2 1 3 7 (5 4 ・ 3 % )
(5 ) (6)
5 3 0
( 4.4 % ) ( 0 . 0 % )
5 5 2 8 4 3
( 21 . 3 % ) (3 2.4 % )
0 21 8
(0 . 0 % ) (1 2 .1 % )
6 05 (;2 5(2 8 . 3 % ) (2 9 .
2 % )
)
)
)
)
り
洪
梢
指
物
。
咽
1 2
鴫
(
2 .
2
〇.
〇.
3
4 .
(
l
(
l
の
3 0
梢
鮎
哨
愁叩
7 7
哨
(
乙
3
1
3
(2 )
1 0 3
(7 . 7 % )
2 7 3
(1 0 . 5 % )
1 5 5
(8 . 6 % )
2 2 1
( 1 0 . 3 % )
)
)
)
)
∽
識
識
品
識
(
l
l
l
各調査項目 の 数字 旺非回答サ ン プ ル の 度数を, ( ) 内の 数 字は非 回答率 を示 ナ.
保
有
保
有
研
鯛
鰍
鵬
㈲
佳肴
住
士有
土
保有 ・ 非保有別 サ ン プ ′レ数欄の ( ) 内の 数字は 住宅 ・ 土地そ れ ぞれの 保有 ・ 非保有 サ ン プ ル 数比 率を
示す .
地
面積
、
土
地
自己評価額
、
住宅面
積、
住宅自己
和▲7
評価額に
関する
非回
答率を
職業別
、
土
地・
住宅
の
保有者
・
非保有者の
カ
テゴ
リー
で
調べ
た
結果
を
義一
-三
、
義一
-四
に
示し
た。
こ
の
結果をみ
る
と、
職業別で
ほ
土
地
自己
評価
額、
住宅自己評価額
、
土
地・
住宅の
保有者
・
非
保有者別で
ほ、
実物
資産関連の
調査項目に
つ
い
,
て
非回
答率の
ば
らつ
きが
大き
い
と
言え
る。
特に
後者に
つ
い
て
は
無視で
き
ない
大き
さ
と
言える
。
第〓
車
使用デー
タの
修正
本革に
おい
て
は、
先
ず非回
答率較差に
よ
る
誤
差の
修正
を
行ない
、
次に
、
住宅
・
土
地の
自己
評
価額の
バ
イア
ス
修正
を
行な
う。
第一
章の
チ
ェ
ア
タ
の
結果明き
らか
に
なっ
た、
実物資産関連の
調査
項目に
関する
、
保有・
非保
有世帯間の
非回
答率較差
を
修正
する
た
め、
土
地・
住宅の
保有サン
プ
ル
に
回
答率の
逆数の
ウェ
イ
トをつ
け
た。
従っ
て、
土地
・
住宅を
保有し
て
い
て
実物資産関連の
調査
項目に
回
答して
い
る
サ
ン
プ
ル
は、
その
調査
項目に
関し
て
は一
サ
ン
プ
ル
で
は
な
く、
-\
(
回
嘲率)
サ
ン
プル
と
して
数え
ら
れ
る。
前述の
様に
、
東大骨
甲水
社会学研究室が
行なっ
灼
卜
止
叩
F
巨lr
巳
.7
\ヒ′
hJ
.〔
√
【
.■
し■
ノ
〃
′
サナ
∵.1
一
一-
■
.-
.1
邑l一
†
・
きL
-■
.1F
く'
・
.廿
.†
■
鳩
~′
-
ト
.
す
叫
、
軒
、
・Y・
一
首n
H・
す
烏
50一
級 計( 百万 円)
2 7 4
4 1 3
2 83
1 3 5
1 0 3
4 0
5 5
2 2
1 9
1 0
3 0
1 4 3 5
05一54
表 2-
1 相関 表 ( 土 地)
修 正 自 己 評 価 額
- 2 0 - 2 5-
30 - 3 5- 4 0
( 1 19) 研 究 ノー
ト
0 - 5 - 1 0 - 1 5
∧
U
2
0
1
1
1
9
7
7
8
4
6
2
2
7
4
11
0
0
0
1
2
0
5
2
0
∧
U
9
q-1
4-
2
ハV
1
2
1
4
1
1
3
7
62
l
■2
3
1
3
1
0
5
′
0
3
4
9
1
3
2
5
3
0
0
4
6
4
0
1
4一
5
1
3
2
0
3
5
9
2
9
1
2
人
U
5
0
1
5
3
1-AV
AV
8
1
6
2
1
0
3
7
1
1
1
2
1
9
ワ■
7
2
5
7
0
1
3
3
2
1
1 7 7 5 5 1 3
9 0 20 2 6 2
1 4 1 06 1 01
3 2 0 4 4
0 3 1 2
0 1 1
1 0 1
0 1 1
0 1 1
0 0 0
0 1 4
3 9 0 2 4 0 1 37
0 - 5
- 1 0
- 1 5自
- 2 0
己- 2 5
評- 3b
価-
3 5
板 -
4 0
- 4 5
-
5 0
50 一( 百 万円)
稔計 285
た
調査は
、
一
地
点十五
サン
プ
ル、
四
日地
点の
計六
千サ
ン
プ
ル
が
抽出さ
れて
い
る。
従っ
て、
同一
地
点の
抽出
・
回
収サン
プ
ル
の、
土地
に
関する
単位面積あ
た
り
自己
評価額は
、
土
地
が
同
質で
ある
限り
、
土
地
保有者の
余剰(
∽
実見
宏)
分を
除けば
差は
ない
筈で
あ
る。
し
か
し
原デー
タ
を
見る
と、
明き
らか
に
統計的に
異常値と
み
なさ
れ
る
も
の
も
含ま
れて
い
る。
そ
こ
で、
先ず異常値処理を
し、
次に
余剰分の
平準化の
た
め
各サ
ン
プ
ル
の
平均値を
とっ
て
各地
点
の
単位面積あた
り
修正
白己
評価額とし
た。
異常値処理
をし
て
平均を
と
る
方法と
し
て
3
げ
検定を
して
算術
平均を
と
る
方法と
、
メ
ディ
ア
ン
値を
平均と
する
方法が
あ
るが
、
両者の
比
較を
するた
め、
国土
庁「
地
価公示+
と
抽出地
点が
一
致
する
八十四
地
点に
関して
、
南平均僅と
、
同調査の
公
示価椅との
関係を
調べ
た。
関係を
調べ
る
に
は、
次の
様な
回
帰式をた
て
係数
推定を
行なっ
た。
ヌ~
=良
㌔㌔さ
丁
…
…・
-
)
こ
こ
で
指‥
修正
白己
評価額(
異常値処理
済平均値
、
単位面積
あた
り)
%‥
公示
価椿(
単位面積あ
た
り)
(
乏)
址
‥
撹乱項
、
ヅ係数
係数推定の
結果は
次の
通り。
ケー
み
1
(
指が
各地
点の
サン
プ
ル
の
自己
評価
猟の
算術平均
の
場合)
7 7 J
一 橋論叢 第八 十 一 巻 弟六 甘 ( 12 0)
歳計百万 円)
2 3 4
2 9 9
3 3 0
1 2 2
1 05
1 4 2
3 8
51
5
4
6 2
1 3 92
表 2 - 2 相 関表 (住宅)
修 正 自 己・評 価 額
- 8 -+
1 0 - 12 - 14-
1 6 十 18 - 2 0 20 -
0 - 2 - 4
2 8
2 6
41
1 9
1 2
21
4
9
1
1
1 6
1 7 8
1
1
1
1
0
0
1
0
0
2
0
3
1
0
1
0
1
0
1
AT
31
1
3
1
0
1
2
3
クー
〇
〇
〇
31
2
3
2
3
1
4
1
1
0
0
4
12
4
4
7
3
1
6
1
A-
3
0
7
04
3
5
ワー
4
5
4
6
5
1
1
0
1
1
1
6
2
3
8
5
8
7
8
2
0
1
9
3
2
2
2
2
1
41
3 5
- 1
96
4 2
4 1
3 3
1 0
1 3
0
0
4
5A-3
8 7
2 1
06
3 5
1 3
2 5
4
2
0
0
7
1
1
1
4 0
ぎ
㌔㌔=叫
声
空一
言+〇.
結斗
訂
㌔巾
(
N.
謡い
)
知切
uO
ゝN
ケー
ス
2
(
恥が
各地
点の
サン
プル
の
メ
ディ
ア
ン
債の
場合)
ぎ
㌔~
=
ぎ00
.
志-
+〇
一
会〓声
㌔~
(
リ00
N
∞
)
知岨
‖〇.
牟N
(
)
内は
f
債
こ
の
結果を
見る
と
両
者に
大差な
い
こ
と
が
分かる
。
そこ
で、
取
を
各地
点の
サン
プ
ル
の
算術平均値(
3
″
検定
哲と
する
こ
と
と
し、
各サン
プ
ル
に
つ
い
て
吼に
土
地
面
積を
乗じて
修正
自己
評価額
を
出し
た。
住宅に
つ
い
て
も
同様に
、
余
剰分の
平準化が
必
要と
な
るが
、
同
質性を
仮定する
に
は
地
点カ
テゴ
リー
の
み
で
は
不可
能で
あ
り、
建
築構造
、
建築年数
、
用
途な
ど
多次元カ
テゴ
リ
ー
で
同
質性を
仮定
する
必
要が
あ
る。
そこ
で
建築構造
、
用途の
各カ
テゴ
リ
ー
で
次の
様な
回
帰式を
た
て
係数推定を
行なっ
た
後、
内生
変数を
代入
して
得た
推定
値に
保
有面積を
乗じ
た
値を
修正
自己
評価額と
した
。
7 乃
6 9
42
3 8
9
3
9
0
1
0
0
1
0 - 2
- 4
- 6自
- 8己
- 1 0
評- 12
価- 14
額 - 16
- 1 8
- 2 0
20 -
( 百 万円)
稔計 172
一
㌔訂
=持一
㌔
㌔守
b巾
-
el
三
…・
N)
。
。
で
器純
絹鯛
雛
謂郎附
慧た
り)
∂‥
増改築ダ
、、
、
-
(
有=1・
無=2)
咋
席
わ
一
博
曲町・
一もーー
t
ヰ′
-
,H
村
i7
血I
Y
・
す
一
叫
丁、苛
( 1 2 1) 研 究 ノ‾ - ト
ー‥
建築年数
伽
‥
擾乱項
α
・
β・
-‥
係数
βr
惚
式に
おい
て
‰は
建築時点の
価値で
あ
り、
訂
は
増改築に
よ
る
価値上
昇率
、
∈は
減価率
、
%
は一
プ
ラス
余剰率を
示
す。
仏
式の
係数推定結果は
次の
通り
で
あ
る。
軸木造住居専用
住宅(
デー
タ
数
ニー
N
山)
訂
㌔声
=
--
一
苫¢
+-
.
∞
設
ぎ勺○
計
+○
●
-
○
00
ぎむ
-〇
・
〇N
ご
(加
.
笥○
(-
●
ヨ○)
(
--
い・
笥小
)
知u
=〇.
N
-
仰木造店舗併用住宅(
デー
タ
数
こヨ)
ぎ
㌔訂
=-〇
.
〇
N
N
+N
.
皆〓声一
㌔訂
+〇
.
-
ご
ぎむ
-○
●
○
-
○
叶
(
ひ.
苫○
(
〇・
筈凸
(
-N
・
怠β
知岨
tl〇
.
-
-
M鉄筋コ
ン
ク
リー
ト
住宅(
専用及
び
併用
、
デー
タ
数・
竺)
ぎ■㌔
計
=
-〇
.
合ぃ
+〇
.
窒
巴さ一
㌔さ
+〇
.
窒巴さ
む
1〇一
缶○
恥
(
N.
〇
〇
〇)
(
○,
00
コ)
(
--
・
諾ぃ
)
知柑
=〇
.
-
い
(
)
内はf
催
い
ずれの
推定式に
おい
て
も
決定係数が
低い
が、
木造住居専用
住宅の
場合
、
サ
ン
プル
数が
ー
ー
N
u
と
多い
こ
と、
鉄筋コ
ン
ク
リー
ト
住宅の
場合
、
内装コ
ス
ト
に
か
な
り
差が
あス
ご)
と
に
起因し
て
い
る
と
思わ
れる
。
また
増改築ダ
、
、
、
-
が、
い
ずれ
の
推定式に
お■い
て
も
有意に
きい
て
い
ない
が、
こ
れ
ほ
住宅保有者が
増改築を
保有住宅
の
価値を
あ
げ
る
要素と
考え
て
い
ない
とい
うこ
とで
あ
ろ
う。
次に
土地・
住宅の
自己評価額と
修正
日己評価額の
相関度を
見る
た
め
相関表を
表二
1⊥
、
表二
-二
に
示す
。
こ
れ
ら
を
見る
と
表二
1一
に
お
け
る
頼関虔は
か
な
り
高い
と
言え
る
が、
表二
1二
に
お
い
て
は、
自己評価額の
低い
階層の
サン
プ
ル
で
修正
自己
評価額の
高い
階層に
位置して
い
る
も
の
が
か
な
り
あ
り、
必
ずし
も
相関
度が
高い
とは
言え
ない
。
こ
れが
自己評価額の
下方
バ
イア
ス
に
よ
る
もの
か、
修正
自己
評価額の
上
方バ
イア
ス
に
よ
る
表 2 - 3 自己評価額 と修正 自 己評価額 の 分布 の 轟 離虔
( ジ ニ 係数) ( 会せ帯)
土 地 l 稔 資■ 産住 宅
0 .7 5 8 5 1 0 .6 1 4 20 .6 3 7 9ア
自 己 評 価 額
0 .8 2 9 5 1 0
.6 4 8 00 .6 9 98
チ
修 正 自 己評 価額
5 .5 %9 .7 % 1 9 .4 %( アー ア)/ F
帝 離 虔
絶賛盛 = ( 住宅資産) + ( 土地資産) 十( 金融資産)
もの
か
は
定か
で
ない
。
次に
、
白己評価額の
分
布と
修正
日己評価鶴
の
分布の
差を
調べ
る
た
め
に、
住宅資産
・
土地
資産
・
稔資産の
項目別
に
ジ
ニ
係数を
計算し
て
み
る
と
表二
-三
の
様に
な
る。
車離度を
見る
と、
い
ずれ
も
十パ
ー
セ
ン
ト
以
内の
範囲内に
ぁ
さ
まっ
て
い
る
こ
と
が
分か
る。
(
2)
こ
こ
で
携乱
項
は
各地
点間
の
余
剰
分の
較差と
み
な
さ
れる
。
7 ? 3
一 橋論叢 第八 十 一 巻 第不号 ( 1 22)
(
3)
建設省「
建築着工
統計+
よ
り。
第三
手
動労者世帯に
お
け
る
富の
分配の
不
平等度と
その
要因分
析
前章ま
で
の
デー
タチ
ェ
ッ
ク
と
修正の
結果
、
職業別
、
年
齢別な
ど
の
小
さい
カ
テゴ
リ
ー
で
不
平等皮を
計算し
た
場合
、
あ
る
笹皮膚
薪度が
落ちる
危険が
あ
る
もの
の、
全世帯と
い
っ
た
大き
なカ
テゴ
リー
で
ほ、
自己評価
額の
誤差で
ある1 0
%
程度の
誤差を
考慮すれ
ば
良い
と
言え
る
で
あ
ろ
う。
表 3 - 1 資産別 ジ ニ 係 数
住 宅 土 地 金 融 資産 総 資 産
0.7 0 4 5 0 .75 3 0 0 .6 6 1 0 0 .6 1 4 2
(0 ・4 4 3 2) ( 0 ・4 4 13) (0 .5 61 0) ( 0 .5 8 3 2)
( 注) ( ) 内の 数字は, 各資産の 保有世帯の み の 伍を 示す.
以上の
誤差の
他に
、
富の
構成要素で
あ
り
な
が
ら
調査
項目か
ら
落ち
て
い
る
もの
、
例え
ば、
貴地・
山林
・
事業用土
地
建物な
ど
が
あ
るこ
とに
よ
る
誤差が
あ
るが
、
そ
れ
ら
を
多く
所有し
て
い
る
貴家世帯
、
自営業
主な
どの
一
般世帯を
分
析対
象か
ら
除き
、
勤労者世帯に
分析対
象を
し
ぼる
こ
と
に
よ
っ
て
誤差を小
さ
く
し
た。
住宅資産
、
土
地
資産
、
金融資産の
和で
ある
総資産を
「
富+
と
して
、
勤労者世帯
に
閲し
不
平等度を
計算した
結果を
表三
-
一
に
示し
た
が、
こ
の
結果に
よ
る
と
住宅資
産と土
地
資産に
つ
い
て、
非保有世帯を
除
い
た
場合と
除か
ない
易合の
不平等
魔の
違
い
が
非
常に
大き
な
もの
と
なっ
て
い
る。
こ
表 3-
2 累積資産 保有 比 率
捻 資 産金 融資産住 宅土 地資
累積度 数
卜
▲
伸
ト
【
.
滋
最 上 位 か ら 1 % 1 2 ・3( % ) 9 ・3 ( % ) 5 ・1 ( % ) 1 0 ・1( % )
最上 位 か ら 5 % 3 5 ,4( % ) 2 (i ・7( % ) 1 5 .5 ( % ) 2 9 ・3 ( % )
最上 位 か ら1 0 % 5 2 .9( % ) 3 9 .8( % ) 3 4 .5 ( % ) 45 ・5 ( % )
借 5 5 0( 万 円) 3 0 3( 万 円) 1 5 9 ( 万 円) 1 0 23 ( 万 円)均平
れ
はこ
れ
らの
資産に
つ
い
椚
て
非保有世帯数が
多い
こ
とに
起因する
と
思わ
れ
る。
ま
た
絶賛産の
分配の
不
平
等度が
各資産の
分
配の
不
平等度よ
り
小
さい
点も
注
目さ
れ
る
が、
こ
れ
は、
各
資産の
保有形態が
独立で
な
く、
住宅
、
土
地
資産の
増加が
金融資産の
減少に
つ
な
が
る
とい
っ
た
関係が
あ
る
た
め
と、
不
平等虔の
尺度で
あ
るジ
ニ
係数算出
の
段階で
、
金融資産
・
稔
資産の
負の
倍をゼ
ロ
と
し
て
処理
して
い
る
た
め
と
み
ら
れ
る。
金融資産の
分配
(
4)
の
不
平等度が
、
他の
研究
の
結果に
比べ
大きい
点も
注目さ
れ
る
が、
前述の
、
低い
金
融資産
階層に
相対
的に
多く
保有さ
れ
て
い
る
生
命保険
・
年金が
加え
ら
れ
て
い
ない
こ
との
影響が
大きい
と
思わ
れ
る。
そ
れで
ほ
富の
分配の
不
平等を
もた
らし
て
い
る
要因は
何で
あ
ろ
ぅか
。
ま
ず富
・
冶資産の
構成要
素別に
不平等へ
の
寄与度を
調べ
て
み
ょゝ
}。
串
†
√tl
′斗
-
ト
Jl
勧
ぺ
一
丁
・
一
t
+
叫
噂
稔
資産の
保有階層別に
、
最大保有者か
ら
累積度数比
率一
パ
ー
セ
ン
ト、
五パ
ー
セ
ン
ト、
十パ
ー
セ
ン
トま
で
の
累積資産保
有額の
比
率を
調べ
た
結果を
表三
-二
に
示
し
たが
、
こ
れ
を
見る
と、
各資
産の
うち
絵姿
産に
占める
シ
ェ
ア
ー
の一
番大きい
もの
は
土地
で
あ
り、
十パ
ー
セ
ン
ト
まで
の
累積保有額の
一
番大き
い
もの
も
土地で
あ
るこ
と
が
分か
る。
富・
絶賛産の
分
配の
不
平等度へ
の
土地の
寄
与度ほ
大きい
と
み
られ
る
が、
具体
的な
寄与度は
、
分解可能な
尺
度の
分解に
よ
ら
な
けれ
ば
な
ら
ない
。
次に
本源的要因を
探っ
て
み
ょ
う。
( 1 2 3) 研 究 ノ‾ - ト
表 丑 - 3 年齢別 絶賛産分配 ・ 所得 分配不平等虔
( ジ ニ 係数)
所 得 l デ ー タ 数捻資産(富)年 齢 階層
- 3 00
.7 6 47
( 0.7 3 35)
0.3 1 4 5 3 4 2
3 0 - 4 00 .6 5 3 1
( 0 .6 2 6 3)0 .2 5 5 1 5 7 2
4 0 - 5 00 .5 8 5 0
( 0 .5 5 8 0)0 .2 8 8 1 4 6 2
5 0 - 6 00 .5 1 1 2
(0 .4 9 8 8)0 .3 41 6 2 4 2
6 0 -
0 .5 8 7 5
(0 .5 6 8 2)0
.3 7 19 6 7
稔平均0
.6 4 8 0
( 0 .6 2 1 2)0 .3 13 4 1 6 8 5
世帯間の
富の
分配の
不平等を
もた
ら
す要因と
して
次の
様な
も
の
が
あ
げ
ら
れ
る。
伽ス
トッ
ク.で
ある
首の
直接の
源泉で
あ
る
貯蓄フ
ロ
ー
の
違い
惚
貯蓄フ
ロ
ー
の
累積期間の
違い
㈲
相続遺産の
レ
ベ
ル
の
違い
山の
貯蓄フ
ロ
ー
の
遠い
は、
さ
らに
個々
の
世帯の
所得レ
ベ
ル
と
貯蓄性向の
違い
に
よっ
て
決定され
る。
貯蓄関数が
非線型で
、
所
得の
増加に
つ
れ
て
貯蓄性向が
上
昇する
場合
、
所
得分布の
不
平等
が
増
幅され
た
形で
富の
分配の
不
平等が
も
た
ら
さ
れ
る
と
も
考え
ら
較椚が
、
現実に
は、
各世帯の
所得の
分布型が
多時点に
わ
たっ
て
一
定で
あ
るこ
とは
ない
た
め
確か
なこ
とは
言えな
い。
皿
の
貯蓄フ
ロ
ー
の
累積期間の
速い
が
富の
分配に
及ぼ
す影響は
自明の
こ
とで
あ
ろ
う。
他の
要因の
影響を
調べ
る
場合
、
世
帯主の
年齢別に
サン
プル
を
区
分け
すれ
ば、
こ
の
影響をか
なり
消去する
こ
と
が
で
き
よ
う。
.
㈲の
相続遺産の
レ
ベ
ル
の
違い
が
富の
分配に
及ぼ
す影響は
か
な
り
大き
い
と
考え
ら
れ、
富の
分配の
平等化の
た
め
相続税が
賦課さ
れて
い
る
の
は
周知の
こ
と
で
あ
る。
し
か
し、
相続通産に
関する
調
査項目は
本調査に
ない
た
め、
相続遺産の
富の
分配に
及ぼ
す影響
に
関する
直接的な
分析は
行なわ
なかっ
た。
以
上の
影響要因を
調べ
るた
め、
と
り
あ
え
ず必の
貯蓄フ
ロ
ー
の
累積期間の
違い
に
よ
る
影響を
消去し
て
他の
要因の
富の
分配に
及
ぼ
す影響を
調べ
るこ
と
と
して
、
年齢別カ
テゴ
リ
ー
で
稔資産と
所
得の
分配の
不平等度を
調ぺ
た。
7 7∂
一 棟静 養 第八十 一 巻 集六 号 (12 4)
表 等一
4 投 資収益 ボ捨所得 に
占 め る 割合
剖捻 資 産 保 有 階 層
第 Ⅰ 分 位 ( 0 万 円 - ) 0 .5 %
第 Ⅱ 分位 ( 2 7 万 円- ) 0 .5 %
第 Ⅲ 分 位 (8 0 万 円 - ) 1.3 %
第 Ⅳ 分 位 (1 4 9 万 円-
) 2 .1 %
第 Ⅴ 分 位 ( 2 9 0 万 円- ) 2 .0 %
第 Ⅵ 分 位 ( 4 8 5 万 円- ) 2 .6 %
第 Ⅶ 分 位 ( 7 3 9 万 円- ) 1 .4 %
第 Ⅷ 分 位( 1 1 7 1 万 円- ) 3 .4 %
第 Ⅸ 分 位 ( 15 6 8 万 円 - ) 3 .7 %
第 Ⅹ 分 位( 2 6 6 2 万 円- ) 7 .8 %
こ
の
調査で
は
消費支出が
調査さ
れて
い
ない
た
め、
所得マ
イ
ナ
ス
消費と
して
定義さ
れ
る
広義の
貯蓄フ
ロ(
化の
デー
タ
は
得ら
れ
な
い。
そこ
で
貯蓄の
源泉で
あ
る
所得で
代替して
、
そ
の
分配の
不
平
等度と
富の
分配の
不平等
度との
関係を
調べ
た
もの
で
ある
。
結果
は
表三
-三
に
示さ
れ
る。
フ
ロ
ー
で
あ
る
所得の
分配に
関し
て一
時点の
み
を
調べ
た
だ
け
で
あ
り、
単純に
富の
分配との
関係を
うんぬ
ん
出来ない
の
は
勿論で
あ
る
が、
日
本の
勤労者世
帯の
場合
、
終身雇用制
、
年功賃金制で
あ
る
た
め、
所得と
そ
の
分布型が
他の
世帯に
比べ
安定的で
あ
るこ
トか
ら、
他の
世帯カ
テゴ
リー
に
対
する
分析よ
り
は
有意義で
ある
と
言えよ
う。
こ
の
結果を
み
る
と、
総
資産分配の
不
平等度ほ
、
三
十歳未満の
翳年眉世帯と六
十歳以上の
老年層せ帯に
おい
て
高く
、
五
十歳以
上六
十歳
未満の
階層ま
で
は
平等化傾向が
凍
る
こ
と
が
注目さ
れ
る。
耶
一
方、
所得分配の
不平等皮は
、
三
十歳以
上四
十歳未満の
年齢階
層か
ら
上の
年齢階層に
か
け
て
不
平等化僚向が
み
ら
れ
る。
絶賛産分配の
不平等
度と
所得分配の
不平
等度の
間に
は、
弱年
層世帯と
老年層世帯を
除くと
負の
相関関係が
見ら
れる
。
貯蓄性
向の
違い
、
通産相統の
有無な
どの
影響が
強い
と
考え
られ
る
が、
因果関係の
究明に
は、
よ
り
多くの
情報と
よ
り
詳細な
分析が
必
要
で
あ
る。
最後に
、
富の
分配の
不
平等が
資産収
益の
不
平等を
もた
ら
し、
さ
らに
富の
分配の
不平
等を
増す
傾向ほ
ない
で
あ
ろ
うか
。
こ
の
調査に
おい
て
ほ、
所得が
賃金所得
、
ボ
ー
ナ
ス
所得
、
営業
所得
、
内職
・
家
賃・
配当
・
年金な
どの
所得の
四
項目に
分類さ
れ
て
調査さ
れ
て
い
る
た
め、
捻所得に
占め
る、
内職
・
家
賃・
配当
・
年金等の
所得の
割
合を
稔資産保有階層別に
調べ
た。
結果は
表三
-四に
示さ
れ
る。
こ
れ
を
見る
と、
稔資産保有階層が
高く
な
るに
つ
れ
て、
そ
れ
ら
の
所得の
稔所得に
占め
る
割合が
大き
くな
る
傾向が
見ら
れ
る
が、
第十分位で
も
七・
八パ
ー
セ
ン
ト
で
あ
り、
内職
、
年金七い
っ
た
資
産収益以外の
もの
も
含ま
れ
て
い
るこ
と
を
考慮する
と、
影響は
か
な
り
小
さい
と
考え
られ
卑。
(
4)
溝口
敏
行
「
戦
後日
本の
所
得分
析と
資産分
析+
経
済研
究
二
十五
巷四
号、
経
済企
画
庁・
所得分
配に
関
する
研
究
会
「
所
得・
資産分
配の
実態
と
問題点+
な
どに
お
い
て、
貯蓄
動向
調
査を
用い
た
分析結
果が
示
さ
れて
い
る。
畔
せ
れ
l
_-
畑
寸-
▲丁
+
{.
■
山-
エフ
叫
iT
・考
】T
・
】
中
一
叫.
甘)
こ
の
点
は
∽t
嘗{
N
:
営s
注ぎti
。n
O{
Ⅰ
ロ
8ヨ0
冒む
弓e
巴t
F
p
mO口
内
Ⅰ
ロ
已く
E仁
已㌔
的星
空き
蚤訂き
一
課や
に
詳し
ヽ
○
ヽ∨
(
6)
実物貯蓄と
狭義の
貯蓄で
.ある
金
融貯蓄の
和
で
ある。
まL
こ
め
以上
、
我
国勤労者世帯の
富の
分配に
つ
い
て、
東大社会学研
究
宝が
行なっ
た
標本調査を
も
と
に
分析を
行なっ
て
き
たが
、
綜果を
要約す
れ
ば、
山
資産項目別カ
テゴ
リ
ー
で
は、
土地の
不平等虔が
高い
。
惚
年齢別カ
テゴ
リ
ー
で
は
弱年層世帯
、
お
よ
び
老年層世帯
の
不
平等度が
高い
とい
う二
点が
重
要な
点とし
て
あ
げ
ら
れ
る。
(
千
葉産
済短
大
専任
講師)
( 12 5) 研 究 ノ ー ト
アブウ