伐採 皮むき - chibicco-plan.com · /²8 i ì Å ½ Ý ¡ ß «2 Õ Þ c x m ~ x8 v ~ / : ¹8 w...

乾燥 皮むき 伐採 建て方 みんなで 考える 【こどもたちから ・ ・ ・ 】 ●木に登って上から見るのが 楽しい ●木登りがあるから保育園にいくのが 楽しい ●大きな木の方が 好き 。 座ったりできるから ●あしうら マッサージ みたい。 【保護者の皆さまから ・ ・ ・ 】 ●室内で木登りできるんですね。 すごい! ●これは 本物 の木ですか? ●室内で木に 触れる 機会があっていいなぁ。 ●毎日チャレンジ。上まで登ることができて 親子 で喜んでます。 ●最近は外でも木登りができない。 園で 経験 できてうれしい。 ●木がある 雰囲気 がいい。 【自らチャレンジしたある保育士から ・ ・ ・ 】 ●足のうらが 痛い (悲!) 遊びの代表格だった木登り。現在では、町にも園庭にも登れる木がない。伐ることは大好きだが植えることをしない、我々大人の仕業だ。木 登りは、腕や脚など体全体の筋肉を鍛えると同時に、バランス感覚や危険を察知し最良を選択する力を育む。生きた木の方が良いのだが、それ が叶わないのなら、保育室に枝付丸太を建てようというプロジェクトだ。 たくさんの枝が突き出した檜材を前に、園児、保育者、施工者、設計者が一堂に会して、立て位置はどこがよいか、どの枝を 残すのか考え、 登り、ぶら下がって体で試し、安全と冒険の狭間で悩み、決めた。それは、リスクとハザードの仕分け作業だ。既製品と違って均質な部分は皆 無である。100 点満点はあり得ない。しかし、90 点が許されるわけではない。その矛盾に満ちた判断こそ、我々大人がこどもたちのためにせ ねばならないことだ。 元来、遊具と自然物の境界線は存在していなかったはずだが、いつからか、遊具は自然物から独立してしまった。既製品の優れている部分は 多いが、おもしろさという点でみると、自然物にも分があろう。遊具は遊ぶためにあるわけだから、おもしろさで選ぶのが自然だ。均質化して いく遊具、それとともに単純化されていく遊び。育ちを任せられ、その責任を負わされる現場は、理想と現実の狭間で苦悶している。既製品の 遊具を選ばせているのは、我々大人たちなのではないのかと、自分自身を疑ってみる必要があろう。 てんじょうにたっちする ・ かくにんする ・ きをつける ・ のぼる ・ ぶらさがる ・ じまんする ・ がまんする ・ おりる ・ すぴーどでおりる ・ またがる ・ がんばる ・ みおろす ・ のる ・ つかまる ・ ねんねする ・ どきどきする ・ ちょうせんする 原木 おさるさんになる ・ しがみつく ・ さけぶ ・ わたる ・ のりうつる ・ かんがえる ・ よろこぶ ・ とぶ ・ すわる ・ ながめる ・ ちゅうづり ・ さぐる ・ びっくりする ・ なでる ・ かむ ・ さわる ・ つかむ ・ 木となかよしになる ・・・ そして大きくなる

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乾燥皮むき伐採 建て方 みんなで考える

【こどもたちから ・ ・ ・ 】

●木に登って上から見るのが楽しい●木登りがあるから保育園にいくのが楽しい●大きな木の方が好き。 座ったりできるから

●あしうらマッサージみたい。

【保護者の皆さまから ・ ・ ・ 】

●室内で木登りできるんですね。 すごい!●これは本物の木ですか?

●室内で木に触れる機会があっていいなぁ。

●毎日チャレンジ。上まで登ることができて親子で喜んでます。

●最近は外でも木登りができない。 園で経験できてうれしい。

●木がある雰囲気がいい。

【自らチャレンジしたある保育士から ・ ・ ・ 】

●足のうらが痛い (悲!)

 遊びの代表格だった木登り。現在では、町にも園庭にも登れる木がない。伐ることは大好きだが植えることをしない、我々大人の仕業だ。木

登りは、腕や脚など体全体の筋肉を鍛えると同時に、バランス感覚や危険を察知し最良を選択する力を育む。生きた木の方が良いのだが、それ

が叶わないのなら、保育室に枝付丸太を建てようというプロジェクトだ。

 たくさんの枝が突き出した檜材を前に、園児、保育者、施工者、設計者が一堂に会して、立て位置はどこがよいか、どの枝を 残すのか考え、

登り、ぶら下がって体で試し、安全と冒険の狭間で悩み、決めた。それは、リスクとハザードの仕分け作業だ。既製品と違って均質な部分は皆

無である。100 点満点はあり得ない。しかし、90 点が許されるわけではない。その矛盾に満ちた判断こそ、我々大人がこどもたちのためにせ

ねばならないことだ。

 元来、遊具と自然物の境界線は存在していなかったはずだが、いつからか、遊具は自然物から独立してしまった。既製品の優れている部分は

多いが、おもしろさという点でみると、自然物にも分があろう。遊具は遊ぶためにあるわけだから、おもしろさで選ぶのが自然だ。均質化して

いく遊具、それとともに単純化されていく遊び。育ちを任せられ、その責任を負わされる現場は、理想と現実の狭間で苦悶している。既製品の

遊具を選ばせているのは、我々大人たちなのではないのかと、自分自身を疑ってみる必要があろう。

てんじょうにたっちする ・ かくにんする ・ きをつける ・ のぼる ・ ぶらさがる ・ じまんする ・ がまんする ・ おりる ・ すぴーどでおりる ・ またがる ・ がんばる ・ みおろす ・ のる ・ つかまる ・ ねんねする ・ どきどきする ・ ちょうせんする

原木

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おさるさんになる ・ しがみつく ・ さけぶ ・ わたる ・ のりうつる ・ かんがえる ・ よろこぶ ・ とぶ ・ すわる ・ ながめる ・ ちゅうづり ・ さぐる ・ びっくりする ・ なでる ・ かむ ・ さわる ・ つかむ ・ 木となかよしになる  ・ ・ ・  そして大きくなる