SD 法による 公園型ビオトープの景観評価 20117009  岩崎祥吾

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SD 法による 公園型ビオトープの景観評価 20117009  岩崎祥吾. 1.背景 2.目的 3. 方法 4.結果 5.考察. 研究の背景. 景観緑三法の制定(2004)  従来の市街地の建物に注目した政策から、 景観と緑の一体的な政策が推進へ. 研究の背景. 人が求める良好な ビオトープ景観 の概念が確立されていない. 近年、 都市における ビオトープが注目されている. 市街化で失われつつある身近な 自然景観や生物群集を保全・復元. これまでの研究. 小林・浅香ら(2003) 「 ビオトープ景観の構成要素と評価に対する研究 」 - PowerPoint PPT Presentation

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SD法による公園型ビオトープの景観評価

        20117009 岩崎祥吾

1.背景2.目的3.方法4.結果5.考察

景観緑三法の制定(2004) 従来の市街地の建物に注目した政策から、 景観と緑の一体的な政策が推進へ 

研究の背景

 市街化で失われつつある身近な  自然景観や生物群集を保全・復元

研究の背景

近年、都市におけるビオトープが注目されている

人が求める良好なビオトープ景観

の概念が確立されていない

小林・浅香ら(2003)「ビオトープ景観の構成要素と評価に対する研究」

・スライド写真を用いた研究       現場体験をしていない・被験者が土木系学生のみ       被験者の属性を均等にするべき

これまでの研究

人が求める良好なビオトープ景観の概念を       確立するための知見を得ること

研究の目的

公園型ビオトープの景観を定量的に評価

景観システムの2大要素

            

研究方法

景観対象景観主体

視知覚的関係

知覚内的過程

評価

行動

景観対象の視知覚的構造

知覚構造 評価構造

SD法(Osgood  1957) 刺激によって生じる人の感覚量を、評価尺度     等を用いて測定しようとする手法

研究方法

S i:刺激系列R i:感覚量

S i R i

R i-1

R i+1

R i-2

R i+2

 主成分分析による景観評価

  対象:水広公園(地点A1,A2,A3,A4)      相生山緑地(地点C1,C2,C3,C4,C5)      大形山緑地 (地点 D)      滝の水緑地(地点 E)の計11地点  被験者:20名

研究方法

公園型ビオトープの概要( 5公園 11地点)

研究の対象

名称 地点 公園の種類 開園(年) ha面積( )水広公園水広下池 A1 2.3水広公園雑木林 A2 2.1水広公園自然生態園 A3 0.2水広公園立入制限区域 A4 0.4ほら貝池公園 B 近隣公園 1987 2.5

1相生山緑地竹林 C1 1.32相生山緑地竹林 C2 1.61相生山緑地雑木林 C3 4.22相生山緑地雑木林 C4 3.9

相生山緑地トンボ池 C5 0.2大形山緑地 D 都市緑地 1998 0.61滝の水緑地 E 都市緑地 1991 4.42

地区公園 1999

都市緑地 1993

公園型ビオトープの所在位置

研究の対象

研究に使用した景観評価アンケート表

SDプロフィール分析(地点C 4)

研究結果

主成分の意味づけ

研究結果

第主成分1 第主成分2 第主成分3

  1  広々とした   2  雰囲気のある   4  変化に富んだ  5  安心な   3  自然的な   6  潤いのある  8  親しみやすい   7  落ち着いた  9  快適な   14  立体感のある  10  さわやかな   16  力強い  11  美しい   17  めずらしい  12  個性的な   20  伝統的な  13  安全な  15  調和の取れた感じ  18  整然とした  19  軽快な

総合判定 自然性 地形の多様性

研究結果主成分得点散布図(面積による分類)

雑木林

雑木林雑木林

雑木林

良い

悪い

悪い

研究結果主成分得点散布図(水辺の有無による分類)

水辺あり

例外

悪い

良い 悪い

研究結果主成分得点散布図(手入れの回数による分類)

相生山雑木林

相生山竹林

悪い

良い悪い

・ため池や造成されたビオトープは、自然植生に比べ自然性の評価が低い。・人が管理している植生であっても、決して人工的であるとは評価されていない。・小規模緑地では積極的な市民参加が今後求められる。

結論

・人が求める良好なビオトープ景観とは、手入れされた整然とした植生であり、手入れされていない雑然とした植生は好まない。

結論

ご清聴ありがとうございました

ビオトープ( Biotop)生物群集の生息空間を示すドイツ語の造語

公園型ビオトープ地域の動植物の生息空間を保全・創出するとともに、環境教育に役立てることを目的として公園・緑地に整備されたビオトープのこと

オズグッドらは、 SD法による多くの研究を進めるなかで、形容詞対は

評価性・力量性・活動性の三次元

から構成される意味空間内のベクトルとして表現でき、こうした意味空間は多くの文化圏の人々に共通していると主張している。(心理学辞典、有斐閣、 1999)

植生の手入れ(里山として利用)裸地→コケ・地衣類→草本→ススキ草原→低木 → 陽樹の高木→陰樹の高木(極相林)極相林だと樹木の種数がとても少なく、常に林内は薄暗くなってしまう。定期的に伐採・下刈りなどの手入れをすることで人工的に遷移を起こし、林床に光が入ることにより、陽樹(たくさん日の当るところを好む樹木)の幼木も生育でき樹木の種数がとても多くなる。樹木の種数が多くなることによってその樹木によってくる生き物も増え多様性が増す。

水広公園水広下池(地点 A1)

水広公園雑木林(地点 A2)

水広公園自然生態園(地点 A3)

水広公園立入制限区域(地点 A4)

  ほら貝池公園(地点 B)

相生山緑地竹林 1(地点 C1)

相生山緑地竹林 2(地点 C2)

相生山緑地雑木林 1(地点 C3)

相生山緑地雑木林 2(地点 C4)

相生山緑地トンボ池(地点 C5)

  大形山緑地(地点 D)

  滝の水緑地(地点 E)