Osmの次の課題とか 2014

Post on 13-Jun-2015

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Open Data Talkで話したLTの内容です。

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OSMの次の課題とかいいださとし

Missing Map

•海外を含めた事柄•日本に関する事柄

海外に関する事柄•OSM全体としての課題• 経路探索 (データ品質、サイト上実装)• 住所情報• HOT活動に関して• データ破壊への対応• 領土問題 (特に海上)• 言語スキーマ指定 (ISO639問題)• テンポラリ情報の表示• インドア、複数階層、地下情報への対応• 過去情報への対応• タグ定義の正規化• ライセンスチェンジ

日本に関する事柄•日本マッパーのアクティビティ• 既存情報のメンテナンス• 大規模メンテナンスの実施について (行政区境、町丁目、森林)• 日本国内のHOT活動とそのワークフロー整備• 領海データの不在• 海外に対する発信力の不在• 海外情報の日本への発信• 海外マッパーとの連携• デザイナーの不足• サーベイ情報、自転車情報などの不足(コミュニティの裾野を広げる必要性)

海外に関する事柄

経路探索(Routing)• OSMの次の目標として大きく掲げられるもののひとつ• Telenav(US)が積極的に取り組んでいる課題• 道路が描かれているだけではなく、接続の確実性 (トポロジ形成) や、各種追加情報(転回制限の記入、速度制限、一方通行など)の入力が必須となる

•つまり、OSMが単なる絵としての地図から脱却するための大きな課題のひとつ• Telenavによる道路情報修正キャンペーン• プローブデータ解析による示唆情報の入手(元skobblerの専門領域。他の地図事業者と同様の解析実施。)

• この情報をどう制するかが次の大きな課題となる• 「地図ができたわーい」ではない、シビアな世界の到来• MapRouletteなどのQAサイト開発と普及が実践されており、日本でも要追従

住所情報•ジオコーディング用の情報として非常に重要• OSMに直接投入ではなく、OpenAddressesを利用するという代替手段の提示• ジオコーディング用ソフトウェアの開発 (日本スキーマへの対応を含む)• 特に日本では住所情報の収集や割り当てがしづらい、というのは、SteveCが直接言及するほど大変• 住居表示住所データ、つまりフロンテージ情報を使ったデータ入力は可能かもしれない• ただし、測量法の壁がある• 測量会社以外が基本測量データを利用する際の規定を明確にする必要がある• 公共測量に関しては、先日のAIGIDさんからのグレーゾーン問い合わせでクリアになりました。(測量計画機関がOKっていえば使ってOK)

HOT活動•HOT活動に関して• OpenAerial (UAV撮影写真の共有)• アフリカにおけるエボラ熱対応クライシスマッピング実施中• MapGive(US gov)、Missing Map(国境なき医師団)との連携

• わりとよく回っている印象• 501c3の影響もあって活動資金が大きくなっており、組織としての影響力が出てきている

• クライシスレスポンスというよりも、防災・減災に力を注いでいる• building = yesオブジェクトを元にした人口推定など

データ破壊・領土問題•On the Groundルール• 「現地に存在する看板を元にする」• ただし、各国言語のname:*タグを入れることを推奨している

• 日本国だけではなく、東南アジアにも影響が大きい問題• 各国間での話し合いが必要

• ISO639文字コード問題• 例: 繁体字@台灣 と 簡体字@本土がどちらも zh• 各国・各地域が望む形でのnameタグ入力が不可能な状況• 1つのDBという構成上、Wikipediaと同様に言語スキーマを分けることが難しいという課題

• データ破壊に関しては、Whodiditなどを使った監視も視野• 行政区境リレーションの意図しない破壊と修正は海外でも問題

テンポラリ情報の表示

•イベント等における一時的な地物への対応• 基本的にuMapを使うことが推奨されているが、まだ普及しているとは言いがたい• Google MyMapと同等の使いやすさが求められている• これからの普及のためには必須

インドア対応

• Indoor 2.0スキーマの定義• 多くのひとが挑んできた分野• 明確な定義の不在• BIMなどの3D表現へ対応?• それだけではなく、歩行可能箇所のネットワーク作成も必要• 地下1.5階、などの表現への対応• これからの地理業界全体の課題• lat lonで表現しきれない場所、という存在• Here be Dragon、現代の龍は地下に住む

過去情報への対応

•OSM4D• 「過去の情報を表現したい」• 現在の情報にフィーチャーするOSMのスキーマ外• Open Historical Mapくらい?• OSM以外のリポジトリが必要になるのではないか• OpenDataとしての過去都市計画図の開放が強く望まれる• 必要とするひととのリーチ

タグ定義の正規化

•日本で「わからない」といわれるタグ• だいたい海外でも定義が未定• ドキュメンテーションとTagging MLで、日本人が戦う必要性• 日本にしか無いものは、日本から発信する以外にない

ライセンスチェンジ

• SA条項ドロップ議論• Mapboxが提唱中• ODbLからのライセンスチェンジ提案

• 「理想の世界では強く賛成する、でもね?」• 既存のライセンス不適合情報の削除が必要?など• 移行するかどうかは次のライセンスを作ってから。

• OSMF本家のLicense WGとしては、ODbLのグレーゾーンを取り除いてゆく方向性にみえる

日本に関する事柄

メンテナンス

•既存情報のメンテナンス•データ破壊対策と同様の内容が必要•大規模メンテナンスの実施 (行政区境、町丁目、森林)• リレーションデータが壊れることに対する対応• 最近の日本では海岸線の破壊が頻繁に起きています。。

• これからカジュアルマッパーが増えるにあたって必須の事項

日本国内HOT活動

•クライシスマッピング?• 災害が起きてから地図を作る、というのは非常に困難• 基盤図として最低限できあがっていることが必要• 現地での地図利用フローの確立を行わなくてはならない

領海データの不在

•これからのOpenData化にちょう期待します

海外に対する発信力•海外MLで日本人を見ない。。。• 信号機や交差点への名前付け提案を、何故か海外の人が。。。• 日本にしかないものは、日本から発信する以外で定義されることは無い

• 英語の壁があるのかなぁ。。。(́;ェ;`)

• コミュニティ=大学の部室、という観点• 普段からコミュニケーションしていることが必要• 「お前は誰だ」「ああ、MLであの提案してる奴か!」

• 領土問題やHOT活動、インポート活動に大きく影響

海外情報の日本への展開

•OSMFブログの翻訳活動など

• Twitterとか追っているけど、僕以外に追ってるヒトを見ない。。。• どうやって配信していったらいいかなー• 翻訳しないと認知してもらえない?

デザイナーの不足

•技術者コミュニティ以外へのアプローチの時期?• OSC以外でのPR活動が必要とされている• より一般化するために必要

• Wikipediaくらい突き抜けてるとそれはまた別なのかもだけれど。

サーベイヤーの不足

•町丁目1つに1人のマッパーが必要な時代• 「更新が早い」?• そもそもマッパーがいないと更新ができない

• 日本での編集 のべ50人/1日• 増減があまりない。。。• 日本での登録者数 3500人程度• アクティブマッパー(3ヶ月に1回編集)は1000人弱を推移