Osmの次の課題とか 2014

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OSMの次の課題とか いいださとし
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Open Data Talkで話したLTの内容です。

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Page 1: Osmの次の課題とか 2014

OSMの次の課題とかいいださとし

Page 2: Osmの次の課題とか 2014

Missing Map

•海外を含めた事柄•日本に関する事柄

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海外に関する事柄•OSM全体としての課題• 経路探索 (データ品質、サイト上実装)• 住所情報• HOT活動に関して• データ破壊への対応• 領土問題 (特に海上)• 言語スキーマ指定 (ISO639問題)• テンポラリ情報の表示• インドア、複数階層、地下情報への対応• 過去情報への対応• タグ定義の正規化• ライセンスチェンジ

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日本に関する事柄•日本マッパーのアクティビティ• 既存情報のメンテナンス• 大規模メンテナンスの実施について (行政区境、町丁目、森林)• 日本国内のHOT活動とそのワークフロー整備• 領海データの不在• 海外に対する発信力の不在• 海外情報の日本への発信• 海外マッパーとの連携• デザイナーの不足• サーベイ情報、自転車情報などの不足(コミュニティの裾野を広げる必要性)

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海外に関する事柄

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経路探索(Routing)• OSMの次の目標として大きく掲げられるもののひとつ• Telenav(US)が積極的に取り組んでいる課題• 道路が描かれているだけではなく、接続の確実性 (トポロジ形成) や、各種追加情報(転回制限の記入、速度制限、一方通行など)の入力が必須となる

•つまり、OSMが単なる絵としての地図から脱却するための大きな課題のひとつ• Telenavによる道路情報修正キャンペーン• プローブデータ解析による示唆情報の入手(元skobblerの専門領域。他の地図事業者と同様の解析実施。)

• この情報をどう制するかが次の大きな課題となる• 「地図ができたわーい」ではない、シビアな世界の到来• MapRouletteなどのQAサイト開発と普及が実践されており、日本でも要追従

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住所情報•ジオコーディング用の情報として非常に重要• OSMに直接投入ではなく、OpenAddressesを利用するという代替手段の提示• ジオコーディング用ソフトウェアの開発 (日本スキーマへの対応を含む)• 特に日本では住所情報の収集や割り当てがしづらい、というのは、SteveCが直接言及するほど大変• 住居表示住所データ、つまりフロンテージ情報を使ったデータ入力は可能かもしれない• ただし、測量法の壁がある• 測量会社以外が基本測量データを利用する際の規定を明確にする必要がある• 公共測量に関しては、先日のAIGIDさんからのグレーゾーン問い合わせでクリアになりました。(測量計画機関がOKっていえば使ってOK)

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HOT活動•HOT活動に関して• OpenAerial (UAV撮影写真の共有)• アフリカにおけるエボラ熱対応クライシスマッピング実施中• MapGive(US gov)、Missing Map(国境なき医師団)との連携

• わりとよく回っている印象• 501c3の影響もあって活動資金が大きくなっており、組織としての影響力が出てきている

• クライシスレスポンスというよりも、防災・減災に力を注いでいる• building = yesオブジェクトを元にした人口推定など

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データ破壊・領土問題•On the Groundルール• 「現地に存在する看板を元にする」• ただし、各国言語のname:*タグを入れることを推奨している

• 日本国だけではなく、東南アジアにも影響が大きい問題• 各国間での話し合いが必要

• ISO639文字コード問題• 例: 繁体字@台灣 と 簡体字@本土がどちらも zh• 各国・各地域が望む形でのnameタグ入力が不可能な状況• 1つのDBという構成上、Wikipediaと同様に言語スキーマを分けることが難しいという課題

• データ破壊に関しては、Whodiditなどを使った監視も視野• 行政区境リレーションの意図しない破壊と修正は海外でも問題

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テンポラリ情報の表示

•イベント等における一時的な地物への対応• 基本的にuMapを使うことが推奨されているが、まだ普及しているとは言いがたい• Google MyMapと同等の使いやすさが求められている• これからの普及のためには必須

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インドア対応

• Indoor 2.0スキーマの定義• 多くのひとが挑んできた分野• 明確な定義の不在• BIMなどの3D表現へ対応?• それだけではなく、歩行可能箇所のネットワーク作成も必要• 地下1.5階、などの表現への対応• これからの地理業界全体の課題• lat lonで表現しきれない場所、という存在• Here be Dragon、現代の龍は地下に住む

Page 12: Osmの次の課題とか 2014

過去情報への対応

•OSM4D• 「過去の情報を表現したい」• 現在の情報にフィーチャーするOSMのスキーマ外• Open Historical Mapくらい?• OSM以外のリポジトリが必要になるのではないか• OpenDataとしての過去都市計画図の開放が強く望まれる• 必要とするひととのリーチ

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タグ定義の正規化

•日本で「わからない」といわれるタグ• だいたい海外でも定義が未定• ドキュメンテーションとTagging MLで、日本人が戦う必要性• 日本にしか無いものは、日本から発信する以外にない

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ライセンスチェンジ

• SA条項ドロップ議論• Mapboxが提唱中• ODbLからのライセンスチェンジ提案

• 「理想の世界では強く賛成する、でもね?」• 既存のライセンス不適合情報の削除が必要?など• 移行するかどうかは次のライセンスを作ってから。

• OSMF本家のLicense WGとしては、ODbLのグレーゾーンを取り除いてゆく方向性にみえる

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日本に関する事柄

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メンテナンス

•既存情報のメンテナンス•データ破壊対策と同様の内容が必要•大規模メンテナンスの実施 (行政区境、町丁目、森林)• リレーションデータが壊れることに対する対応• 最近の日本では海岸線の破壊が頻繁に起きています。。

• これからカジュアルマッパーが増えるにあたって必須の事項

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日本国内HOT活動

•クライシスマッピング?• 災害が起きてから地図を作る、というのは非常に困難• 基盤図として最低限できあがっていることが必要• 現地での地図利用フローの確立を行わなくてはならない

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領海データの不在

•これからのOpenData化にちょう期待します

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海外に対する発信力•海外MLで日本人を見ない。。。• 信号機や交差点への名前付け提案を、何故か海外の人が。。。• 日本にしかないものは、日本から発信する以外で定義されることは無い

• 英語の壁があるのかなぁ。。。(́;ェ;`)

• コミュニティ=大学の部室、という観点• 普段からコミュニケーションしていることが必要• 「お前は誰だ」「ああ、MLであの提案してる奴か!」

• 領土問題やHOT活動、インポート活動に大きく影響

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海外情報の日本への展開

•OSMFブログの翻訳活動など

• Twitterとか追っているけど、僕以外に追ってるヒトを見ない。。。• どうやって配信していったらいいかなー• 翻訳しないと認知してもらえない?

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デザイナーの不足

•技術者コミュニティ以外へのアプローチの時期?• OSC以外でのPR活動が必要とされている• より一般化するために必要

• Wikipediaくらい突き抜けてるとそれはまた別なのかもだけれど。

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サーベイヤーの不足

•町丁目1つに1人のマッパーが必要な時代• 「更新が早い」?• そもそもマッパーがいないと更新ができない

• 日本での編集 のべ50人/1日• 増減があまりない。。。• 日本での登録者数 3500人程度• アクティブマッパー(3ヶ月に1回編集)は1000人弱を推移

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