デザイン学部 - meisei-u.ac.jp · 入学後に基礎から学べる「技術実習科目」...

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デザインの役割を正しく理解して、社会で広く役立つ企画・表現力を養う。

デザイン学部 デザイン学科

社会のあらゆる場面で活躍しているデザインの力。デザインには、社会の課題を発見し、解決していく役割が求められます。ただ色や形を決めたり、モノや空間をつくったりするだけではなく、「最適な方法で人に伝える」「社会の仕組みを考える」「美しく機能的な道具を発案する」など

の目的を果たす必要があります。デザイン学部では、ヒト、コト、モノを上手につなげて機能させ、最高の結果を得るために、「企画」と「表現」という軸に沿って具現化する力を育成しています。

■就職データ 「社会とつながるデザイン力」を活かして幅広い業界・業種へ羽ばたいています。

主な就職内定先(2017~2019年度)卸売・小売業・イオンリテール株式会社・株式会社ヤマダ電機・株式会社AOKIホールディングスサービス業・日本郵便株式会社・株式会社 IMAGICA Lab.・資生堂ジャパン株式会社

製造業・共同印刷株式会社・ホットマン株式会社・大光電機株式会社情報通信業・株式会社ベネッセコーポレーション・株式会社セガゲームス・株式会社サイネックス

建設業・タマホーム株式会社・住友林業ホームテック株式会社・東京セキスイハイム株式会社その他・城南信用金庫・株式会社セディナ・日本生命保険相互会社

・明治安田生命保険相互会社・株式会社ベネッセスタイルケア・東大和市役所・警視庁

デザイン力が活きるのは、アートやクリエイティブの現場だけではありません。明星デザインでは、例えば、社会のニーズを的確に察知し、まったく新しい企画を立案、プレゼンテーションしていく力も身につけられます。卒業生の多くが、「社会とつながるデザイン力」を活かして、さまざまな場面で活躍しています。

入学後に基礎から学べる「技術実習科目」

自分に合った分野がみつかる、幅広い6つの「デザイン分野演習科目」

社会での活躍を見据えた「キャリア科目」「デザインビジネス科目」

本学部が入学時に求めるのは、考える力と伝える力。デッサンなどの実技試験はありません。基礎的な描く力とつくる力は、「表現基礎」などの技術実習科目でゼロから学ぶことができます。

デザインは多様な専門分野からなる複合的な領域です。明星デザインでは、幅広い6つのデザイン分野を設定しています。1年生後期の「デザイン基礎演習」ですべてのデザインを体験すれば、2年生からは、半期ずつ開設される6つの分野から横断的に選択・履修することができます。

キャリア教育に精通した教員が就職活動を支援。「インターンシップ」では、デザインと社会のつながりを体感できます。さらに、デザインとビジネスとの結びつきを考える科目も充実しています。

企画表現 1

企画表現 2

社会とつながるデザイン

企画表現 5 企画表現 1 企画表現 4

企画表現 3 デザイン分野演習科目

企画表現 2 企画表現 3 企画表現 4 企画表現 5 企画表現 6

「企画表現演習科目」で社会とつながるデザイン力を修得

対話力・文章力をつける「聞く・話す・読む・書く」はすべての基本

調査力・分析力をつける「困った」「足りない」「何か違う」を見つける

思考力・発想力をつける「フツーにある」から「今までにない」をつくりだす

プレゼンテーション力をつける「伝わった」から始まる デザインのシゴト

統合力をつける「協働」すれば 大きなムーブメントになる

社会への発信力をつける「何を伝えたいか」を イメージする

1年生前期から3年生後期まで半期ずつ6つのステップで学ぶ、カリキュラムの根幹となる必修科目です。社会のさまざまなシーンでデザインの考え方や表現を活用するために必要な基礎力を身につけていきます。

分析力 発想力美的構成力

コミュニケーション力

プレゼンテーション力統合力

企画 表現

グラフィック マンガ メディア プロダクト インテリア ファッション

サービス業22%

卸売・小売業27%

情報通信業12%

建設業9%

製造業16%

その他14%

※2017年度、2018年度卒業生の就職データ 

103102

理工学部

人文学部

経済学部

情報学部

教育学部

経営学部

デザイン学部

心理学部

建築学部

「初めて」から学び社会に求められるデザイン力を身につける4年間。デザイン学科デザインについて専門的な知識がなかった学生が、卒業時には社会とのつながりを考えた企画を自ら提案できるようになる。その秘密は、綿密に構成されたカリキュラムにあります。教員がそれぞれの専門性を活かして連携することで、学生がさまざまな科目を横断的に履修しながら、段階的に力をつけることができる4年間になっています。

交わり  広がる。 デザイン学科の体験教育

3年生前期の「企画表現5」では地域が実際に抱える課題を市役所から提示していただき、3年生全員が20のグループにわかれて4ヵ月かけて取り組み、課題解決のための企画を提案するプレゼンテーションを行います。企画の中には市に採択されて実現したものや、地域が進める今後の施策に盛り込まれるものなどがあり、地域の活性化に役立っています。

▶ 2019年度に「公衆浴場の振興」を課題として提案した企画が八王子市に採択され、実現に向けて動き始めました。

学生の提案で地域の活性化に貢献

1年 2年 3年 4年デザインとは何かを知る。 企画力・表現力をみがく。 さまざまなコラボを体験し、発信力を鍛える。 デザイン力で社会にはばたく。

前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期

●デザイン概論●色彩学

●デザインと歴史●デザイン形態学

●デザインと人●視覚メディア論

●デザインとテクノロジー●デザインと編集

●デザインと文化 ●論考と構成

●表現基礎A (平面・立体)●表現基礎B(観察)●コンピュータスキル1●デザイン プログラミング●材料加工A (アナログ)

●表現基礎C(構成)●表現基礎D(伝達)●表現基礎E(3DCG)●コンピュータスキル2●材料加工B (デジタル)

●表現応用A(レイアウト) ●表現応用B(映像・Web)

●企画表現1 (対話・文章)

●企画表現2 (調査・分析)

●企画表現3 (思考・発想)

●企画表現4 (プレゼンテーション)

●企画表現5 (統合)

●企画表現6 (発信)

●卒業研究

●デザイン基礎演習 ●グラフィックA(広告)●マンガA(表現形式)●メディアA (デジタルファブリケーション)●プロダクトA(生活用品)●インテリアA(住空間)●ファッションA(被服構成)

●グラフィックB (ブランディング)●マンガB(キャラクター)●メディアB(インタラクション)●プロダクトB(商品計画)●インテリアB (インテリアコーディネート)●ファッションB(素材加工)

●グラフィックC (エディトリアル)●マンガC(ストーリー)●メディアC (データビジュアライズ)●プロダクトC(家電製品)●インテリアC(ショップ空間)●ファッションC(商品企画)

●デザインプロジェクトA●デザインプロジェクトB●デザインプロジェクトC●デザインプロジェクトD

●ソーシャルスキル ●デザインキャリア特別講義 ●インターンシップ ●デザインと社会

●ブランディング論 ●ソーシャルデザイン論 ●デザインビジネス論 ●デザイン マネジメント論

●デザインと法

[4年間の学びの流れとカリキュラム]

理論科目

技術実習科目

企画表現演習科目

デザイン分野演習科目

キャリア

科目

デザイン

ビジネス科目

卒業

研究

デザイン学部 デザイン学科 4年埼玉県私立山村学園高等学校出身

モノづくりそのものから、つくる前の過程に興味が変化してきました。

在学生VOICE 荻原 万実 さん

高校3年生の時に進路について考えた際、好きな美術をもっと勉強したいと思い、美術大学や専門学校を探しました。美大は入学試験にデッサンなどの技術科目があり、専門的な勉強をしてこなかった私にとってはハードルが高いと感じていました。そんな中で、専門的な試験科目がなく、幅広い分野が学べる明星大学のデザイン学科を選びました。「企画表現5(統合)」で、八王子市のいちょうホール利用の活性化案を市役所に提案する授業が印象に残っています。問題分析や解決策を考えることはもちろんですが、グループのリーダーとして仕事の分担やスケジュール管理を行うことが大変でした。企画表現演習の中で本格的に習ったプレゼンテーションは、別の科目やインターンシップ先で取り組んだグループワーク後の発表にも役立っています。以前から興味があったグラフィックに加えて、インテリアやプロダクトなどのデザイン分野を幅広く履修する中で、形をつくる前の過程に魅力を感じるようになりました。卒業後は、ものづくりをする前にクライアントの要望を聞いて、一緒に解決策を考え、クリエイターに伝えるプロデューサーのような仕事もいいなと感じています。

※カリキュラムは2020年4月現在の予定を掲載しており、変更の場合もあります。

特色ある科目

企画表現演習科目

技術実習科目

キャリア科目 デザインビジネス科目

デザインを学ぶ第一歩として、言葉で考え言葉で表現する課題に取り組みます。それは「企画し表現するデザイン」の基礎となるのが、言葉で伝える力だからです。何度も書き直して文章をまとめる体験を通して、受け手を意識する姿勢を身につけます。

対象の色や形だけではなく、仕組みや施された工夫、人との関係性に至るまで粘り強く観察し、言葉や図面、描画などの方法で記録に残すことを学びます。分析力や発想力の土台となる観察力や美的構成力の基礎を身につける科目です。

デザインワークを推進する際に欠かせない対人関係を構築する能力や、プロジェクトや組織活動を効果的に進めるうえで必要な「チーム・ビルディング」「プロジェクト・マネジメント」などのスキルを高める科目です。

社会とつながるデザインを学ぶ明星デザインを特徴づける科目です。地域が実際に抱える課題にグループで取り組み、提案をまとめ、市役所の人たちの前でプレゼンテーションを行います。地域行政で実施されることもある、非常に実践的な取り組みです。

造形的な手法を取り入れたワークショップとコンピュータプログラミング演習を通して、デザインに不可欠な論理的思考を身につけます。論理的かつ創造的に思考し、問題や課題を発見し解決するためのデザイン手法の基本を学ぶ科目です。

企業のビジネスや地域の活性化などを行う際に、ブランディングをどのように活用し、社会に役立てることができるかについて、さまざまなブランドの事例を調べ、その評価や改善策を考えることを通して理解を深めます。

企画表現1(対話・文章)

表現基礎B(観察)

ソーシャルスキル

企画表現5(統合)

デザインプログラミング

ブランディング論

公共の施設をレンタル空間として活用する企画を提案。わかりやすく説明するため、模型やパンフレットも制作した。

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情報学部

教育学部

経営学部

デザイン学科

デザイン学部

心理学部

建築学部

企画と表現という独自の視点に基づいたデザインの学びが多様な成果を生み出しています。デザイン学科では、「企画×表現」を大切にしながら、社会とつながるデザインを科目の授業や卒業研究、課外活動などさまざまな場面で生み出しています。このページでは、その一例を紹介します。

デザイン学科の活動と成果

既存のクリップをよく観察し、そこに新たな視点を加えることで、これまでにない新しい文具を考案。さらに、コンセプトシートを通して自分の提案をわかりやすく整理しました。

自分が所属する女子ラクロス部の仲間が困っていることからヒントを得て企画し、個々の道具をきちんと納められるリュックを提案しました。身につけたコミュニケーション力を活かし、外部の制作業者と協力して実現した事例です。

効果的な表現について考えることはデザインにとって大切ですが、その前に、取り組むべきことがあります。情報をたくさん入手して分析し、そこから新しい提案を導き出していくことや、とにかく多くの案を検討する中で最善の案を見つけていくことなどです。デザイン学科では、表現以前のそうしたプロセスを学ぶことをとても重視しています。

デザインを学ぶうえで表現と聞くと、最終的に制作するモノの色や形のことを考えるかもしれません。しかし、制作の前に依頼者や作業仲間と方針を確認したり、自分の案をプレゼンテーションするなど、考えていることを的確に表現して伝えなければならない場面は想像以上に多く、それらすべての場面で適切な表現の力が求められます。デザイン学科では表現を広くとらえ、モノづくりだけでなくプレゼンテーションやコミュニケーションなど多くの場面で活用できる表現力を身につけます。

「企画」に重点を置いた取り組みの成果

「表現」に重点を置いた取り組みの成果

社会には解決すべき問題や改善すべきことがたくさんあります。そんな社会の問題を見つけて解決案を提示するために、デザインの力が必要です。デザイン学科では、実社会やビジネスの中で役に立つ学びに力を入れています。時間や予算を管理したり、国際的な視野を育むイベントへの参加、消費者の傾向や受け手の気持ちを考えてアイデアを発想する機会を通して「社会とつながるデザイン力」を獲得していきます。

社会やビジネスとの関係が深い取り組みの成果

書き込みクリップ企画表現3(思考・発想)

ラクロスリュックサック卒業研究

OKUTAMA ART FESTIVAL の中で開催するワークショップイベントを、学生たちの力で企画し、実現させました。「奥多摩の活性化」をテーマに、地域社会の中でデザインの力を役立てる機会となりました。

おくたまこども大作戦 課外活動

人の感じ方(感性)をデザイン企画に活かした感性デザインの研究に取り組んだ学生は、例年開催される日本感性工学会春季大会での研究発表の機会があります。学会発表では、他大学の学生や教員との意見交換を体験することで自分の研究を多視点からとらえ直すきっかけとなります。

感性デザインに関わる研究卒業研究→学会発表(吉岡ゼミ)

「ギフト」をテーマに、付加価値の高い商品を開発して実際に販売するイベントです。製品だけでなく、パッケージ、取扱説明書、POPなどを総合的に制作し、販売する経験は、実社会での消費者のニーズを学ぶことにつながります。

GIFT プロダクトB(商品計画)

2018年度に「日野のおみやげ」として学生が企画を提案したラペルピンです。実際に日野市に提出し、大きな企画に発展しました。調査・分析をもとに見出した地域の強みを、表現の力で魅力的なアクセサリーに仕上げたデザイン学科ならではの成果です。

四季花企画表現5(統合)

学んできたことについてアピール力のある資料を作成し、プレゼンテーションに挑みます。自分の考えを的確に伝えることもデザインに必要な表現力です。

企画プレゼンの様子企画表現 4(プレゼンテーション)

発信力のあるポートフォリオをデザインする課題で、これまで取り組んできたことを題材に、自分の強みを効果的に伝える方法を学びます。実際にポートフォリオを制作することで、発信のために必要な表現力が身につきます。

ポートフォリオ企画表現 6(発信)

学生が公式タオルをデザインし、青梅市内のメーカー「ホットマン」が製造。大会当日に配布・販売を行います。作る人や使う人のことを考えてデザインすることは、デザインの力を社会で活かすための第一歩です。

青梅マラソン公式タオル 課外活動

2019年の空手の世界大会で市民と一緒にウクライナの選手を応援するためのグッズのデザインを担当しました。国際的な大会で実際に使われるアイテムを自分たちの手で作ることは、社会の中でデザインを活かす自信につながります。

東京オリンピック関連企画ウクライナ空手選手応援グッズデザイン課外活動

学部間提携校の樹徳科技大学(台湾)と合同で、ワークショップを毎年実施しています。両国に共通する社会問題をテーマとし、混成チームで解決策となる企画を提案・発表することにより、国際的で多角的な視点を獲得することを目的としています。

日台国際交流デザインワークショップ 課外活動

ヒートアイランド現象や食料自給率の低下、自殺者数の多さなど現代の日本の都市が抱える問題を屋上菜園施設によって改善しようという提案。いま社会にある問題に対する綿密な調査をもとに企画し、細部まで作り込まれた模型とともに提示することで、意図を明快に表現した作例です。

屋上菜園施設の提案卒業研究

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