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体育科(保健)学習指導案 横浜市立名瀬小学校 ○○ ○○
○○ ○○ ○○ ○○
1 日 時 平成29年12月6日(水)5校時 2 学年・組 第6学年○組 男子○○名 女子○○名 計○○名
3 単 元 名 「病気の予防~健康めざして生きていく!~」 4 単元目標 <関心・意欲・態度> ○病気の予防について関心をもち、学習活動に意欲的に取り組むことができるようにする。 <思 考 ・ 判 断> ○病気の予防について、課題の解決を目指して知識を活用した学習活動により、実践的に
考え、判断し、それらを表すことができるようにする。 <知 識 ・ 理 解> ○病気の予防について、課題の解決に役立つ基礎的な事項を理解することができるように
する。 5 単元について (1)児童の姿 本学級の子どもたちは、全体の場で自分の考えや思いを発表することは多くないが、考えや思いをもっており、
表出したいという気持ちはある。そのため、どの教科でも少人数のグループ学習を取り入れた授業を展開し、自
分の考えや思いを表出していけるよう心がけている。朝の会においては、日直が最近のニュースを取り上げ、全
体の場で自分の考えを発表する時間を設定している。子どもたちの発表や発言から、ニュースやTV 番組の情報
の中で、生活習慣病や喫煙、飲酒による害などの知識を得ている様子がうかがえる。ただ、それらのことを自分
には関係のない話として受け止めており、知識も曖昧なものである。 病気に関する実態として、これまで病気で欠席した子どもの人数は11月末現在の延べ人数で7人(病気で休
んだ日数の合計は13日)と病欠による欠席が6年の中でも少ない。体調が悪い時にはマスクをするなど、自分
自身の健康管理に気を付けている子どもたちが見られる。しかし、水飲み場周辺でハンカチを使わず、ズボンで
拭いたり、外から帰ってきても手を洗わなかったりする子どもたちも見受けられる。給食については、栄養バラ
ンスが整っており、発達段階に応じた量を配膳していることは理解しているにも関わらず、減らしたり、残した
り、好きな物だけ食べたりする子どもたちがいる。自分の健康の保持増進のための知識はあっても、よい生活行
動を習慣化するまでには至っていないと感じる。心身ともに自分が健康な生活を送るために、知識を根拠に、自
分自身の生活を適宜振り返り、主体的に行動を選択できるように育ってほしいと考えている。 (2)身に付けさせたい力
本単元では、病気の予防には、病原体が体に入るのを防ぐこと、病原体に対する体の抵抗力を高めること及び
望ましい生活習慣を身に付けることが必要であること、また、喫煙、飲酒、薬物乱用などの行為は健康を損なう
原因となること、さらに地域において保健が関わる様々な活動が行われていることを理解できるようにしたい。
そして、3年生からの学習を振り返る時間を意図的に設定し、小学校の保健学習のまとめをすることで、中学校
の保健学習の橋渡しとなるような指導を行いたい。 ○「病気の予防」に関する基礎的な知識
病気の起こり方、病原体がもとになって起こる病気の予防法、生活行動が関わって起こる病気の予防法、飲酒・
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喫煙・薬物乱用と健康、地域の様々な保健活動の取組 ○自分や身近な人の健康課題に気付き、その解決方法を予想し考える力
各々の健康を損なう原因となっているものは何かを把握し、人によって健康課題に対する解決方法は違うとい
うことを理解する。 ○学んだことを自分の生活に生かし、これからの自分の健康に関心をもつこと 得た知識を生かしながら、自分の生活習慣を見直し、実践していく。
6 テーマに迫るための手立て
「意欲的に課題を追究する」ために、子どもたちの気付きを大切にし、そこから課題を引き出していくようにする。
そして「主体的・対話的で深い学びを実現する」ために、子どもが課題解決のプロセスを理解し、学習に取り組める
ようにする。また、新学習指導要領に 「保健の指導に当たっては、知識を活用する学習活動を取り入れるなどの指導
方法の工夫を行うこと」と示されているように、知識の習得を意図した活動だけでなく、学習した知識を活用し、子
どもの理解がより深まるような活動を展開していきたい。具体的な手立てとして、次のように取り組んでいきたい。 ○学力・学習状況調査データの分析と活用(①・②・③(単元構想))
カリキュラムマネジメントを行っていく上で「H28年度学力学習状況調査体力運動能力調査」のデータを分析し、
成果や課題は何なのか、その課題に対してどのような方向性で、普段の指導に生かしていくのかなど考えていく必
要がある。6年の保健の学習を行うに当たり、生活習慣(食事・睡眠・運動)に関わる質問項目を中心に着目し、
この学年の実態把握を行った。その結果、次のようなことが分かった。 ☆朝食の有無(左図:学力調査チャートより 右図:体力調査チャート図)
両チャートもほぼ同じ数値を示している。よってこの数値の信憑性は高いと言える。この数値からほとんどの子
どもが3年生の時から毎日朝食を食べていることがうかがえる。この結果は、市平均を上回る結果となっている。
しかし、5年生のデータを見ると、「毎日朝食を食べていない」子どもの割合がともに全体の9%(6名)もある。
このことから、朝食をとることがいかに大切であるか、朝食の喫食率100%目指して指導していく必要があると
考える。⇒栄養教諭の専門的な知識を生かした指導の必要性
研究テーマ 意欲的に課題を追究し、よりよい自分を築いていく子の育成
~保健学習における主体的・対話的で深い学びの実現を目指して~
研究の視点 「課題解決的な学びを深めていく姿を目指した単元構想とその手立て」 ①課題解決のプロセス(「発見」「追究」「解決・まとめ」)に対する具体的な手立て ②自分のこととしての問いを見いだし、自分自身と主体的に対話する手立て
③ひと・こと・ものと関わりながら、思考場面を広げるための手立て
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☆1日の睡眠時間(左図:学力調査チャートより 右図:体力調査チャート図)
チャートの数値に多少違いがあるとはいえ、同じような傾向が見られ、5年生になるとこれまで以上に睡眠時間
が減っている。背景として、習い事の時間が大いに関係しているとも考えられる。しかし、やはり小学生にとって
8時間以上の睡眠はよりよい成長にとって必要な時間である。8時間以下の睡眠時間の児童は14%(11名)も
あり、睡眠が自身の成長にとって大切であることを伝えていく必要があると考える。⇒養護教諭による専門的な知
識を生かした指導の必要性 ☆1日の運動時間(左図:学力調査チャートより 右図:体力調査チャート図)
これらのデータの数値を見ると、徐々に運動する時間が長くなっていることが分かる。つまり、「運動」を行って
いる子どもたちは増えていると言える。 ☆授業では自分の考えを発表していますか。
高学年になるにつれ、自分の考えを発表する子ども
が減ってきているのが分かる。これは全市的に見ても、
同じことが言える結果となっている。子どもたちが、
自分の考えをすすんで発表できるような授業を展開し、
考えを共有する中で、知識を広げ、思考を深めていき
たい。⇒自分の考えを表出しやすい環境の設定
○アンケートの実施(①・②・③(単元構想)) 子どもたちの実態をつかみ、単元構想に生かすため、質問項目一つひとつに「何につなげるための質問なのか。」
などといったねらいをもち、「健康に関するアンケート」を実施した。その結果、「1日3回食事をしている。」「食
後に歯をみがいている。」は90%以上だったが、睡眠時間にいたっては、約50%が9時間も寝ていないことが
分かった。また、「脂肪分の多い食べ物が好き。」「糖分の多い食べ物が好き。」の値が約70%で、「塩分の多い食
べ物が好き。」の値は約20%だった。「脂肪分の多い好きな食べ物」の1位はからあげ、「糖分の多い好きな食べ
物」の1位はチョコレートだったので、それらの食べ物を取り上げ、どれくらいの脂肪分や糖分、塩分が含まれ
ているのかについて伝え、自分なりに食習慣についても振り返られるようにしたい。「自分の体や心を大切に思っ
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ている。」「将来の夢がある。」は約80%を示し、セルフエスティーム(自分を知り、好きになり、大切にする)
は高いと思われる。喫煙・飲酒・薬物に関しては自由記述にした。その結果、多くの子どもたちが「喫煙や飲酒
は20歳以上から。」「たばこの煙にも害がある。」「飲酒によって判断力がにぶる。」「薬物は絶対してはいけない。」
といった回答をしていた。一方で「18歳になったら喫煙・飲酒をしてもよい。」と誤った理解や「どんな味がす
るのか。」「薬物にはヘロインやコカインがある。」といった興味を示す、もしくは興味があることをうかがわせる
ような回答も見られたので、正しい知識や正しい判断ができるスキルを身に付けていく必要があると感じた。 ○「生きてこそ」に込められた思い≪①「発見」・②≫ 隣のクラスの担任が産休に入る際、子どもたちは「生きてこそ、何があるか。何ができるか。」について考えた。
それを日々意識できるよう「生きてこそ ○○ができる」と書いたものを教室掲示している。『その「○○できる」
喜びをこれからたくさん実感するには。』というところから、この単元に臨みたい。ここで「この先ずっと健康で
いるためには。」といった思いを引き出し、単元を貫く課題を設定できるようにする。 ○第0次の設定≪①「発見」「追究」・②≫ 本校では国語の重点研究における研究の視点の一つとして、子どもたちが単元を貫く言語活動を意識できるよ
う、授業時間外で「種まき」を行うという「第0次の活用」について研究を進めてきた。本単元においても、「こ
のおやつにはこれだけの砂糖が含まれている。」といった掲示物を教室内に掲示したり、学校司書に「生活習慣病」
「喫煙や飲酒」に関する本をピックアップしてもらい、「健康に過ごすためのコーナー」を設置したりして、「健
康に生きていく」を意識できるようにする。また、朝の時間に生活習慣病、喫煙や飲酒、薬物乱用などの時事ニ
ュースを取り上げ、意識付けを図っていく。 ○習得した知識を活用する学習活動の設定≪③「思考場面の設定」・①「解決・まとめ」≫ 習得した知識をもとに、授業において予想を立てたり、別の課題に当てはめたりする活動を行う。そうするこ
とで思考力・判断力が高められるようにしたい。 ○個で考える時間とグループで協議する時間の設定≪①「追究」「解決・まとめ」・③≫ まず、課題に対して個で考える。その個で考えたものをグループで協議する時間を設定する。その中で、主体
的な学びとなるよう、自分の考えに対し根拠を明らかにしながら述べたり、友達の考えに対してさらなる疑問を
投げかけたり姿が見られるようにしていきたい。 ○養護教諭、栄養教諭、学校司書との連携≪③・①「解決・まとめ」≫ 子どもたちが調べてきた事柄や導き出された考えに対し、専門的な知識をもつ養護教諭や栄養教諭が視覚的資
料や実験道具などを用いて価値付けてあげられるようにする。そうすることで子どもたちの主体的な学びへとつ
ながっていくのではないかと考えた。また、授業の中で出てくる子どもたちの疑問などに対しては、適宜養護教
諭から身近な話題と絡めながら話をしてもらう。自分の生活を振り返り、見直すなど、自分自身の体との対話に
もつなげていくためにも、そういった養護教諭による話は必要であると考えた。その他にも資料提供をしていた
だいたり、授業における助言をいただいたりして、学級担任だけでも授業を行える体制も整えていく。 ○課題と学習の振り返り時間(②・①「解決・まとめ」「発見」) これまでの体育科の学習同様、保健においても振り返りを大切にしていきたい。学習の振り返りは学習の前半
で提示される課題が視点となる。だからこそ、子どもたちにとって取り組みやすい課題設定が必要になってくる。
学んだことがしっかりと身に付いた振り返りとなれば、よりよい生活に向けての自分自身の課題を考え、実践し
ていこうという気持ちになるのではないかと考えた。 ○子どもたちの調べ学習の事前把握と発問計画、思考の流れが分かる板書計画(①「追究」) 各時間の終わりに次時の学習内容と調べる事柄を確認する時間を設定する。その調べた内容を事前に一人ひと
りまとめ、そこから発問計画を立てる。指導者が事前に子どもたちの発言をある程度予測しておくことで、子ど
もたちの思考の流れが分かる板書計画が立てられるのではないかと考えた。
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○喫煙防止教育、薬物乱用防止教育(③「ひと」・②) 戸塚区役所の方々に喫煙防止教育を12月中旬に行っていただく。授業で得た知識をより定着できるようにす
ること、さらなる探究心をもち、より思考を広げていくことができるようにすることをねらって行う。ここで深
めた学びを特別活動の授業の中で生かしていく。 ○他教科との関連、教科横断的な学び(②・③) 保健教育は「体育・保健」で行われる「教科保健」と「特別活動」「道徳」「総合的な学習の時間」で行われる
「保健指導」と分けて考えられている。教科としての学習では基礎的知識を身に付けさせ、思考力・判断力など
の資質や能力を育成する指導が行われる。一方、保健指導では活動や実習等を通じて「体育・保健体育」等で身
に付けた知識・理解をより深める指導が行われる。そこで、特別活動の中で、より学びを深めていくことのでき
るような授業、道徳の授業で個性の伸長を内容項目とした授業を展開する。 7 評価規準
健康・安全への 関心・意欲・態度
健康・安全についての 思考・判断
健康・安全についての 知識・理解
単元の評価規準
○病気の予防について関心を
もち、学習活動に意欲的に
取り組もうとしている。
○病気の予防について、課題の解
決を目指して、知識を活用した
学習活動などにより、実践的に
考え、判断し、それらを表して
いる。
○病気の起こり方とその予防の方法、地
域の保健活動について、課題の解決に
役立つ基礎的な事項を理解している。
学習活動に即した評価規準
①病気の予防について、課題
の解決に向けての話合いや
発表などの学習活動に進ん
で取り組もうとしている。 ②病気の予防について、教科
書や資料などを見たり、自
分の生活を振り返ったりす
るなどの学習活動に進んで
取り組もうとしている。 ③これからの生活の仕方や未
来の自分の生き方について
考えようとしている
①病気の予防について、教科書や
調べたことを基に、課題や解決
の方法を見付けたり、選んだり
するなどして、それらを説明し
ている。 ②病気の予防について、学習した
ことを自分の生活と比べたり、
関係を見付けたりするなどし
て、それらを説明している。 ③学習したことをもとに、未来の
自分の健康をよりよいものにし
ていくための生活のしかたを考
えている。
①病気の起こり方について理解したこ
とを言ったり、書いたりしている。 ②病原体がもとになって起こる病気の
予防について理解したことを言った
り、書いたりしている。 ③生活行動がかかわって起こる病気の
予防について理解したことを言った
り、書いたりしている。 ④喫煙、飲酒、薬物乱用と健康について
理解したことを言ったり、書いたりし
ている。 ⑤地域の様々な保健活動の取組につい
て理解したことを言ったり、書いたり
している。 8 指導計画(8時間扱い 本時5/8)
時 学習活動と予想される反応 教師の支援(◎)と評価(◆) 1 『病気の起こり方』
1 これまでにかかったことのある病気や、知っている病気につ
いて出し合い、その症状について話し合う。
・インフルエンザになった。その時は高熱が出たし、体の節々
◎感染症や生活習慣病の予防につながる
ように、症状など詳しく知らない病気で
も積極的に出し合うよう声をかける。
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が痛くなった。
・おじいちゃんが糖尿病になったって言っていた。症状はよ
く知らないけど、甘いものを食べたらいけないのかな。
2 本時の課題を確認する。
「病気はどのようなことが原因で起こるのだろうか」
3 グループごとに、病気はどんなことが原因で起こるのか“か
ぜを例”にそれぞれが経験したことを思い出し、話し合い、
発表する。
・手洗いうがいをしなかった ・急に寒くなった(気温差が
激しくなった) ・ばい菌が体の中に入った ・好き嫌いを
している ・睡眠不足 ・ぬれたままにしていた(雨でぬれ
たまま) ・運動不足 ・くしゃみをした人の近くにいた ・
体が疲れているとき ・空気が乾燥していた
・抵抗力がなくなる
○4つに分かれて板書してある内容は、どのようなカテゴリー
なのかグループごとに考え、発表する。
・手洗い、うがいなど →生活の仕方
・ばい菌が体の中に入るなど →病原体
・体の抵抗力がなくなるなど →体の抵抗力
・急に寒くなったなど →環境
4 学習のまとめと本時の振り返りをする。
○病気は、病原体、体の抵抗力、生活の仕方(生活行動)、環境
などがかかわり合って起こることを知る。
○本時のふり返りをワークシートに記入後、グループごとに、
お互いのふり返りを見合う。
5 次時の学習内容と調べる事柄を確認し、次時の学習の見通し
をもつ。
○次回から、病気の予防のしかたについて学習することを知り、
「病原体がもとで起こる病気」とは、どのような病気のことを
いい、どうやって起こるのか、調べてくることで、次時の見
通しをもつ。
◎誰もが経験している病気の代表“かぜ”
を例に、それぞれが経験したことを想起
させ、なぜかぜをひくのかその原因につ
いて話し合えるように助言する。 ◎机間指導をしながら、話合いがすすんで
いないグループに助言をする。 ◆病気の予防について、課題解決に向けて
の話合いや発表などの学習活動に進ん
で取り組もうとしている。 (関心・意欲・態度)
◎机間指導をしながら、子どものつぶやき
をもとに助言する。 ◎かぜは、病気の中の一つであることを確
認する。 ◎本時の学習を通して、「なるほど、わか
った」と思ったのか、また、自分の考え
や自分の生活をふり返って思ったこと
を記入できるよう助言する。 ◎机間指導をしながら、記入に戸惑ってい
る子どもに助言する。 ◆病気の起こり方について理解したこと
を言ったり、書いたりしている。(知・
理) ◎第2時では「病原体がもとになって起こ
る病気の予防」について学習することを
伝え、「病原体がもとになって起こる病
気」の病名を調べることで、どのような
病気の予防について学習をすすめるの
か、見通しがもてるようにする。 2 『病原体がもとになって起こる病気の予防』
1 「主に病原体がもとで起こる病気」で病名はどのようなものが
あり、どうやって起こるのか、調べてきたことを発表する。
○インフルエンザ ・高熱が出る ・体の節々が痛くなる
○胃腸炎 ・嘔吐や下痢
2 名瀬小学校の欠席のグラフから分かることを発表する。
・寒くなるとインフルエンザが増える
・今年はワクチンが遅れている。流行しそう。
◎病原体がもとになって起こる病気を3
つのまとまりで、板書する。 ◎名瀬小学校の昨年の欠席状況のグラフ
から、これからインフルエンザの流行す
る時期であることに気付かせる。 ◎それぞれの感染経路をおさえる。 ◎インフルエンザについて話し合うこと
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3 本時の課題を確認する。
「どうすれば、インフルエンザや食中毒を予防できるか。」
4 インフルエンザを予防するための方法について考える。
○最初は一人でワークシートに書き出す。
○グループで自分の考えを発表し、それぞれの予防法の効果を
考え、つながりのあるものについて話し合う。
・マスクする。 ・手洗い、うがいをする
・人ごみに行かない ・加湿器をつける
・運動する ・予防接種を受ける
○話し合ったインフルエンザの予防法を3つに分ける。
①病原体の発生源をなくす
・薬品消毒 ・日光消毒 ・熱消毒
②病原体がうつる道筋を断ち切る
・手洗い ・換気する ・人ごみに行かない
③体の抵抗力を高める
・運動して体力をつける ・早寝、早起き
・バランスの食事 ・予防接種を受ける
○食中毒でもこの3つの方法を使えるか話し合う。
・同じウィルスでうつる病気なら、使える。
・食中毒の感染経路は口からなので使える
6 学習のまとめと本時の振り返りをする。
○感染症は大きく3つの予防方法があることをおさえる。
○本時のふり返りをワークシートに記入後、グループごとに、
お互いのふり返りを見合う
7 次時の学習内容と調べる事柄を確認し、次時の見通しをもつ。
○次回から、生活の仕方がかかわって起こる病気の予防につい
て学習することを知り、その病気はどのような病気があるの
か、病名やその原因と症状について聞いたり、調べたり考え
たりして、次時の学習の見通しをもつ。
で、インフルエンザにかかりたくないと
いう思いをもたせる。 ◎ワークシートには、文章でもキーワード
でもよいので、考え付いたものをとりあ
えずたくさん書かせる。 ◎日ごろから行っている病気の予防方法
を振り返るよう助言する。 ◎発表した予防方法を板書する。 ◆病気の予防について、学習したことを自
分の生活と比べたり、関係を見付けたり
するなどして、それらを説明している。 (思考・判断)
◎発表できない子どもが自信をもって発
表できるように、机間指導の際に声をか
けたり、赤で丸をつけたりする。 ◎子どもたちの様子を見ながら、必要に応
じて、養護教諭に補足説明してもらう。 ◆病原体がもとになって起こる病気の予
防について理解したことを言ったり、書
いたりしている。(知・理) ◎3つの方法は、他の病原体がもとになっ
て起こる病気にも有効であることに気
付かせる。 ◎生活の仕方がかかわって起こる病気の
予防について学習することを伝え、その
病気はどのような病気があるのか、病名
とその原因と症状について聞いたり、調
べたり考えたりしてくることで、次時の
学習の見通しをもたせる。 3 『生活の仕方がかかわって起こる病気の予防①』
1 調べてきたことを発表し、生活行動がかかわって起こる病気
について知る。また、それらが生活習慣病とよばれているこ
とを知る。
Ǎ:糖尿病 高血圧
B:心筋梗塞 脳梗塞 生活習慣病
C:むし歯 歯周病
2 病気の症状について、調べてきたことを発表する。
・頭が痛くなる ・血管がつまる ・血液がかたくなる
・血液が流れにくくなる など
3 病気の原因について、調べてきたことを発表する。
◎発表したことを3つのまとまりに板書
する。 ◎Cの口の中の病気については、次時で詳
しく学習することを伝える。 ◎子どもたちの意見を聞きながら、糖尿病
や高血圧、肥満などの病気は病気になっ
ているという自覚症状がないことを説
明する。 ◎血管模型を使って、脂肪が血管に付着す
ると血管が詰まり、血液が流れにくくな
ると、血管が硬くなったり、破裂したり
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・偏った食事 ・たばこの吸いすぎ ・お酒の飲みすぎ
・しっかり寝ていない ・運動不足
4 本時の課題を確認する。
「どうすれば将来心臓病や脳卒中を防ぐことができるのか」
・バランスのよい食事をする
・早寝早起きを心がける ・毎日運動をする
5 2種類の給食のメニューから、塩分、糖分、脂肪分が1ヶ月
で調整されていることを知る
・脂肪分が多いメニューが出た時の月は、他の日で栄養バラ
ンスを調整しているんだ。
6 子どもたちが普段食べているおやつにはどれくらいの塩分や
糖分、脂肪分が含まれているか知る。
・炭酸飲料にはこんなにも糖分が入っているんだ。一日の糖
分の量を超えている。
・知らない間にたくさんの脂肪分や糖分を摂っていたんだ。
7 学習のまとめと本時の振り返りをする。
○生活習慣病を予防するには、糖分・脂肪分・塩分の取りすぎ
に気を付けること、健康によい生活習慣を子どもの時から身
に付けることが大切であることをおさえる
○これから、どのような食事やおやつのとり方をしていくか、
どのような生活習慣を身に付けていけばよいのか、ワークシ
ートに記入後、グループごとにお互いの振り返りを見合う。
・甘いものをたくさん食べた次の日は、おやつは控えよう
・塩分のとりすぎに気を付けよう
・運動をする ・お菓子を食べすぎない
・早寝早起きの習慣は今からしっかりと身に付けよう
・大人になったときのことも考えながら、今からできること
をしないといけない
8 次時の学習内容と調べる事柄を確認し、次時の見通しをもつ
○次回から、むし歯など口の中の健康について学習することを
知り、病名とその原因と症状について聞いたり、調べたり考
えたりして、次時の学習の見通しをもつ。
することを実感させる。 ◎子どもたちの意見から、Aのまとまりを
そのままに放っておくとBの病気にな
ってしまうことを説明する。 ◎生活習慣病が他人ごとではないことで
あると感じることができるようにし、自
分自身の生活を見直す必要があること
を話す。 ◎自分で選択できる食べ物として、おやつ
取り上げる。 ◎子どもたちが普段食べているおやつの
資料を用意し、それにはどれだけの塩
分、糖分、脂肪分が含まれているか、栄
養教諭から説明してもらう ◎生活習慣は食事のことだけではなく、運
動や睡眠という観点もあることをおさ
えておく。 ◆病気の予防について、教科書や資料など
を見たり、自分の生活を振り返ったりす
るなどの学習活動に進んで取り組もう
としている。(関・意・態) ◆生活行動がかかわって起こる病気の予
防について理解したことを言ったり、書
いたりしている。(知・理) ◎机間指導をしながら、記入に戸惑ってい
る子どもに助言する。 ◎次回から、むし歯など口の中の健康につ
いて学習することを伝え、病名とその原
因と症状について聞いたり、調べたり考
えたりしてくることで、次時の学習の見
通しをもたせる。
4 『生活の仕方がかかわって起こる病気の予防②』 1 調べてきたことを発表し、むし歯や歯周病の原因と症状につ
いて知る。
【むし歯】・食べると痛みを感じる(症) ・歯垢がつくと(原)
・歯磨きをしないと(原) ・甘いものを食べすぎると(原)
【歯周病】 ・歯肉が腫れる(症) ・歯ぐきがぐらぐら(症)
・歯ぐきが赤く(症) ・歯磨きの仕方が悪い(原)
・歯垢をそのままにしていると(原)
◎調べてきたことをむし歯と歯周病に分
けて発表させる。 ◎子どもの発表をもとに、むし歯の起こり
方や、歯周病の症状と原因や状況などに
ついて資料を提示しながら説明をする。
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2 本時の課題を確認する。
「どうすればむし歯や歯周病を防ぐことができるのか」
3 W さんの生活の仕方と口の中の状態の資料の改善点を考える
活動を通して、課題について考える。
○自分の考えをワークシートに書く
・歯磨きは食後に磨いたり、鏡を見ながら磨いたりする。
・食事では、バランスよく食べる。
・しっかりと睡眠をとる。
4 学習のまとめと本時の振り返りをする。
○むし歯や歯周病など、生活習慣病を予防するには、食事や睡
眠、口の衛生を保つことなど、健康によい生活習慣を身に付
けることが大切であることをおさえる。
○これから口の中の健康を保つために、自分の生活をどのよう
にしていくか、ワークシートに記入後、グループごとにお互
いの振り返りを見合う
5 次時の学習内容を確認し、見通しをもつ。
○生活習慣病の学習の際に話に挙がった喫煙に関して、「喫煙
によって体にどんな影響が表れるか」「喫煙席と禁煙席に分け
られている理由」について聞いたり、調べたり考えたりして、
次時の学習の見通しをもつ。
◎歯科巡回指導で、歯科衛生士さんに各自
にアドバイスしてもらったことを想起
させる。 ◆病気の予防について、学習したことを自
分の生活と比べたり、関係を見付けたり
するなどして、それらを説明している。
(思・判) ◆生活行動がかかわって起こる病気の予
防について理解したことを言ったり、書
いたりしている。(知・理) ◎喫煙について学習することを伝え、喫煙
による害について聞いたり、調べたり考
えたりしてくることで、次時の学習の見
通しをもたせる。
5 本時
※本時展開案参照 ※本時展開案参照
6 『飲酒と健康』 1 飲酒に関すること(「飲酒によって体にどんな影響が表れる
か」)について調べてきたことを発表する。 ・考える力の低下 ・口、のど、食道のがん ・心臓の病気 ・肝臓の病気 ・胃や腸が傷つく ・体が思うように動かくなくなる ・脳をまひさせる 2 本時の課題を確認する
「どうしてお酒のCMは9時前に流れないのか」 ○自分の考えをワークシートに書く
・子どもに飲酒させないようにするため。 ・子どもたちがお酒に興味をもたないようにするため。 ○グループで考えを共有する。 ・未成年からの飲酒はたばこと同じで将来的に影響が大きい ・若いうちから飲酒すると、長期間飲み続けることになり、
やめられなくなる 3 「アルコール依存症の脳と正常な脳」の資料を比較する活動
を通して、グループで課題に対して考える。 ・脳の外側にすきまができている。・脳の真ん中が広がってい
◎子どもたちの発表に合わせて、資料を提
示していく。 ◎未成年の飲酒に関する発表を本時の課
題につなげられるようにする。 ◎子どもたちの発表の根拠となる資料を
提示しながら、子どもたちの考えを価値
付けたり、補足説明したりする。 ◎調べてきたことと関連させながら、自分
の考えを書くようにさせる。 ◎教師や養護教諭がグループに入って、考
えを深めていけるような話題を投げか
ける。 ◎子どもの発表に対して、価値づけや補足
説明をする。 ◎飲酒による害の知識を習得した上で、そ
の知識を活用して考えることのできる
課題を設定する。 ◎自分の身体のことを考え、正しい生活習
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る ・脳が全体的に縮んでいる。 4 飲酒に関する話を聞く。 ①飲酒はたばこ同様やめられなくなる。 ②やめられなくなった人の脳はこの後どうなるか。 ③正常な判断ができなかったり、記憶力が低下したりする。 5 学習のまとめと本時の振り返りをする。 ○未成年の飲酒は禁止されていること、子どもの頃から飲酒
すると、飲酒による体への影響が蓄積していくことを押さ
える。(課題の答え) ・お酒を飲むと、すぐにいろいろな症状が体に出るんだ。
・脳に影響があって、考える力が低下すると、将来の夢を達
成できなくなる。 ・自分の体を気にかけ、飲みすぎることのないようにして、
お酒を飲むようにしよう。 6 次時の学習内容を確認し、見通しをもつ。 ○「薬物に関する事件・事故」の話をし、薬物乱用は心身に
はどんな害がもたらすか、聞いたり、調べたりして、次時
の見通しをもつ。
慣で過ごすことが「生きてこそ」につな
がるということを認識できるように話
す。 ◆飲酒と健康について理解したことを言
ったり、書いたりしている。 (知・理) ◆学習したことをもとに、未来の自分の健
康をよりよいものにしていくための生
活のしかたを考えている。 (思・判) ◎薬物乱用は心身にどんな害を及ぼすか、
聞いたり、調べたり、考えたりして、次
時の学習の見通しをもたせるようにす
る。 7 『薬物乱用と健康』
1 薬物乱用について調べてきたことを発表する。 ・目が見えなくなる ・歯がとける ・1回の乱用でも死ぬことがある ・幻覚を見る ・法律で禁止されている ・社会的な事件を引き起こす 2 本時の課題を確認する。
「どうして、薬物乱用は法律で厳しく禁止されているのか」 3 一度でも薬物乱用をすると、心身の健康に深刻な影響をおよ
ぼすことを視覚教材や資料をもとに理解する。 ・薬物乱用の悪循環を表す資料 ・手が震えてうまく書けない資料 4 学習のまとめをし、本時の振り返りをする。 ・薬物は一度使うとやめられなくなるから絶対にやらない ・夢を大切に、健康に過ごしたいから絶対やらない。 5 次時の学習内容を確認し、見通しをもつ。 ○「6年3組は欠席が少ない」実態を再度確認し、それは自
分たちが気を付けているから欠席が少ないだけなのか、も
う一度よく考えてくるよう伝え、次時の見通しをもつ
◎子どもたちの発表に合わせて、資料を提
示していく。 ◎養護教諭が子どもたちの発表の根拠と
なる資料を提示しながら、子どもたちの
考えを価値付けたり、補足説明したりす
る。 ◎法律で禁止されていることに関する発
表を本時の課題につなげられるように
する。 ◎薬物乱用は「生きてこそ」の思いや夢を
奪ってしまうことを伝え、絶対にやらな
いという気持ちをもてるようにする。 ◆薬物乱用と健康について理解したこと
を言ったり、書いたりしている。(知・
理) ◆これからの生活の仕方や未来の自分の
生き方について考えようとしている。 (関・意・態)
8 『地域の様々な保健活動の取組』 1 健康のために、自分や家庭や学校ではどんなことに気を付け
ているか考える。 ・自分で手洗い ・うがいをする
◎自分以外の人や場所が健康を守るため
に関わっていることが見えるように、個
人・家庭・学校・地域で行っていること
を分けて板書する。
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・調子が悪い時は病院に行く ・献血を行っている ・健康診断をしている ・安全な給食を作ってくれている
2 本時の課題を確認する。 「健康を守るために地域ではどんな活動が行われているか」
3 福祉保健センターでどんな活動を行っているのか、横浜市が
発行している広報紙を読んで、分かったことを発表する。 ・健康教室を開いている ・感染症の検査をしている ・予防接種をしてもらったことがある 4 これまでの保健学習(「毎日の生活と健康」「育ちゆく体とわ
たし」「心の健康」「けがの防止」「病気の予防」)をふり返り、
未来の自分の健康を守るためにこれから気をつけていきたい
ことなどをまとめる。 ・自分の夢を実現するためにも、自分の体を気遣い、健康的
な生活習慣を保っていけるようにしたい。 ・中学生になっても自分の体のことを考えて過ごしていきた
い。
◆地域の様々な保健活動の取組について
理解したことを言ったり、書いたりして
いる。(知・理) ◎福祉保健センターで実施されている活
動かどうか考えさせた上で、すべて行わ
れていることを知らせる。 ◎自分たちの健康のために、自分や家庭以
外の場所で行われている活動があるこ
とを説明する。 ◆学習したことをもとに、未来の自分の健
康をよりよいものにしていくための生
活のしかたを考えている。(思・判) ◎小学校の保健学習のまとめとして、中学
校の保健学習につなげていけるように、
中学校でも保健学習があることを伝え、
継続して自分の健康について考えてい
く意識をもたせる。 9 本時目標 ○喫煙について、調べてきたことや資料から考えることを通して、呼吸や心臓のはたらきに対する負担などの影響が
すぐに表れること、受動喫煙により周囲の人々の健康にも影響を及ぼすことを理解できるようにする。 10 本時展開案(5/8)
時 学習活動と予想される反応 教師の支援(◎)と評価(◆) 0 7
1 喫煙に関すること(「喫煙によって体にどんな影響が表れるか」
「たばこの煙」)について調べてきたことを発表する。 ・吐き気がする ・息切れがする ・せきが出る
・めまいがする ・心臓がどきどきする ・運動能力が下がる ・思考力が下がる ・食欲がなくなる ・血管がせまくなる ・歯が汚れる ⇒ すぐに症状が体に表れる ・心臓病になる ・肺がんになる ・やめられなくなる
⇒たばこの害がたまって病気になる ・副流煙でも病気になる ・喫煙できる場所が限定 ・副流煙にも有害物質 ・受動喫煙をなくす取組 ⇒受動喫煙によって周りの人にも影響を及ぼす 2 本時の課題を確認する ○課題に対する自分の考えを発表する。 ・子どもにたばこの煙を吸わせないようにするため。
◎子どもたちの発表した内容を3つ
のまとまりに分けていく。 ◎子どもたちの考えを価値付けたり、
補足説明したりする。 ◎親が喫煙者である子どももいるこ
とを念頭に置き、配慮しながら授業
を進める。 ◎受動喫煙に関する発表を本時の課
題につなげられるようにする。 ◎調べてきたことと関連させながら、
自分の考えを発表させる。
どうして、東京都は「子どもがいる家庭内でも禁煙」という条例を決めたか。
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・子どもたちがたばこに興味をもたないようにするため。 ・煙だけでも大変なのに、子どもが喫煙したらどうなるのか。 ・早いうちから喫煙すると大変な病気になるのでは。 3 「非喫煙者の皮膚温の変化」の資料を並び替える活動を通して、
課題について考える。 ○一人で並び替え、そのように並び替えた理由も考える。
・害は体に影響が表れるからこれが刺激直後だと思う。 ・徐々に冷たくなっていくと思う。(←誤った考え)
4 「非喫煙者の皮膚温の変化」と「喫煙者の皮膚温の変化」と「副
流煙の皮膚温の変化」の3つの資料を比較して分かることを
グループで話し合う。 ○一人で分かることや気付いたことを付箋に書く。 ○グループで一人ずつ付箋を貼りながら考えを発表する。 ・すでに皮膚温が低い ・3分経っても体温が戻らない ・体温が戻らないということは害がたまっている。 ・受動喫煙でも同じような結果になっている。受動喫煙でもや
はり体に影響がある。 5 学習のまとめをする ○喫煙はすぐに体に症状が出たりすること、喫煙したり、たばこ
の煙を吸ったりすることで、たばこの害が蓄積すること、受動
喫煙も喫煙もほぼ同じ影響を受けることを押さえた上で、課題
に対する答えをまとめる。 6 「健康めざして生きていく!」ために、どのようにして「たば
この害」から自分の身を守っていくか考える ○養護教諭の話を聞く ○話を受けて、自身が何をこれから実践していくか考える。
・親がたばこを吸っていたら、離れる。 ・親に「やめてくれるといいな。」と話す。 ・喫煙スペースに近寄らないようにしよう。 ・喫煙に誘われても、絶対誘いに乗らない。 ・分煙されているレストランを選ぼう ・たばこを吸っていいような場所にはいかないようにしよう。
6 次時の学習内容を確認し、見通しをもつ。 ○生活習慣病の学習の際に話に挙がった飲酒に関して、「飲酒
によって体にどんな影響が表れるか」について聞いたり、調
べたり考えたりして、次時の学習の見通しをもつ。
◎子どもの発表に対して、価値付けや
補足説明をする。 ◎受動喫煙や喫煙による害の知識を
習得した上で、その知識を活用して
考えられる活動を設定する。 ◎一人で並び替えた理由をワークシ
ートに書き込む際は文章でなくて
もよいこと、キーワードでもよいこ
とを伝える。 ◎グループに四つ切りの画用紙とペ
ンと資料と付箋紙を配布する。みん
なで付箋を貼りながら意見交換す
る中で、課題に対する答えを見つけ
る。 ◎教師や養護教諭、副担任がグループ
に入って、タイミングを見て、「副
流煙の皮膚温の変化」の資料をグル
ープに配る。そして、考えを深めて
いけるように支援する。 ◆喫煙と健康について理解したこと
を言ったり、書いたりしている。 (知・理) ◎養護教諭からの話を受けて、自分の
身は自分で守るという意識付けを
行う。 ◎養護教諭の話の中で「たばこの常習
性」「低年齢から喫煙による影響」
「本数と運動能力の関係」について
触れるようにする。 ◎これから本当に自分が実践してい
くことを考えさせる。 ◆学習したことをもとに、未来の自分
の健康をよりよいものにしていく
ための生活のしかたを考えている。 (思・判) ◎飲酒に関して、聞いたり、調べたり
考えたりして、次時の学習の見通し
をもたせるようにする。
吸う前 刺激直後 3分後 1分後
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12月6日 喫煙と健康
すぐに症状が体に現れる
肺がんになる 心臓病になる
やめられなくなる
喫煙できる場所が限定
副流煙でも病気になる 副流煙にも有害物質
受動喫煙をなくす取組
吸い続けていると病気になる
たばこの煙に関して・・・
せきが出る
心臓がどきどきする
めまいがする
喫煙に関して・・・
運動能力の低下
思考力の低下
食欲の低下
はき気がする 息切れがする
血管がちぢまる
受動喫煙で周りの人にも影響
歯が汚れる はだがあれる
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どうして東京都は「子どもがいる家庭内でも禁煙」という条例を決めたのか
☆たばこを吸わない人が2秒吸った時のひふの温度の変化
刺激前
刺激直後 1分後 3分後
☆毎日たばこを吸っている人が2秒吸った時のひふの温度の変化
☆たばこの煙を2秒吸った時のひふの温度の変化
刺激前 すぐに症状が体に現れる 刺激直後 1分後 3分後
○副流煙でも同じように血管が縮まる
○吸う前から温度がちがう
○たばこを吸わない人が吸うとすぐに血管が縮
まっている。
○3分後にようやく元の温度になっている。
○たばこを吸った時と同じように 3分後にようやく元の温度になっている。
○喫煙者の温度は3分経っても元に戻らない
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☆前時に配布したワークシート
☆本時で使用するワークシート
参考資料 ○『喫煙、飲酒、薬物乱用防止に関する指導参考資料 小学校編』財団法人 日本学校保健会 ○『「生きる力」を育む小学校保健教育の手引き』『わたしの健康』『小学校・中学校学習指導要領 解説 体育編』 文部科学省 ○『評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料(小学校 体育)』 国立教育政策研究所 など
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