Post on 02-Mar-2020
AKB48ビジネス ~AKB48、ヒットの理由~ 指導教員:吉田 博
学籍番号:12008080
氏名:椎野 純矢
本研究を取り上げた理由、目的
理由
1人のAKB48ファン・研究生として、AKB48がどのようにして多くのファンから支持を得ているのかについて研究して行きたいと思ったため。
目的
AKB48がどのようなビジネス展開をしているのか、AKB48ファンにはどのような特徴があるのかなどについて研究。
最終的に、AKB48 の今後の課題や展開について見出して行きたい。
論文の構成・本日の発表内容
論文の構成
☆第1章 AKB48とは? ☆第2章 AKB48の主な活動 ☆第3章 AKB48ビジネス
☆第4章 ファンについて
☆第5章 課題と今後の展開
本日の発表内容
第1章、第2章、第3章についての大まかな事例を取り上げ、第4章ではファンについて、第5章では自分なりに見出した今後の課題や展開について発表して行きたいと思う。
コンセプト
「会いに行けるアイドル」
秋葉原にAKB48劇場を持ち、チームごとに日替わりでほぼ毎日公演を行い、アイドルを身近に感じ、成長していく過程をファンに見てもらい、共に成長していくアイドルプロジェクト。東京ドームでのコンサート開催を目標に置いている。総合プロデューサーは秋元康。
秋葉原が選ばれた理由
オタク系、萌え系で若者のエネルギーにあふれた秋葉原では、アイドルのイベントに多くの若者が集まる。そのため、新人アイドルの熱狂的なファンを作るには最適な場所である。
グループ名の由来
AKB ⇒ AKIHABARA 48 ⇒ あくまで商品番号で意味はない
ヒットまでの大まかな流れ
2005年結成当初は劇場公演の観客も7名と少なかったが、ファンの口コミが広がって行くことで徐々に人気が広がる。
2006年「会いたかった」でCDメジャーデビューを果たすことで知名度が全国区に。
選抜総選挙やじゃんけん大会などの今までのアイドルはなかったイベントが話題となり、新しいファンの獲得に成功。
今ではシングルをリリースすればCDの売上が初週でミリオンを達成してしまうほどになった。
AKB48の主な活動①
公演
結成時からAKB48劇場でメンバーによる劇場公演を行っている。
コンサート
AKB48劇場の他にも、日本での全国ツアーや、海外でのコンサートを行っている。
握手会
デビューシングルから形や方法を変えながら、CDが発売される度に行われている。
AKB48の主な活動②
AKB48選抜総選挙(13th,17th,22ndシングル)
「固定化される選抜メンバーへの疑惑」「不透明な選抜の基準に対する不信感」「長年努力してきたメンバーへのチャンス」「話題作り」「CDの売り上げアップ」それらをすべて解決する方法として、ファン投票上位のメンバーを選抜とする総選挙。
AKB48選抜じゃんけん大会(19th,24thシングル)
ファンから「選抜メンバーがいつもと同じで芸がない」や「応援している人が何で選抜入りしないのか」等の批判意見があった。そこで、選抜メンバーをじゃんけんで決めることになった。
派生ユニット、ソロ活動、姉妹グループ
派生ユニット
ノースリーブス、フレンチ・キス、Not yet、渡り廊下走り隊7、DiVAなど
ソロ活動
前田敦子、板野友美
姉妹グループ
SKE48、SDN48、NMB48、HKT48、JKT48、TPE48
AKB48自身による商品・サービス
公演・イベント
さまざまなイベントを行うことでファンとメンバーとの距離が近付く機会が増える。(コンサート、握手会、選抜総選挙、じゃんけん大会など)
テレビ・ラジオ・映画
AKB48全体としてはもちろん、メンバー単位で出演することで知名度アップに繋がる。(AKBINGO!、マジすか学園、AKB48のオールナイトニッポン、DOCUMENTARY of AKB48 to be continuedなど)
企業とのコラボ・キャンペーン
AKB48の知名度アップの他、企業の商品の販売促進に繋がる。(セブンイレブン、アサヒ飲料、UHA味覚糖、家庭教師のトライなど)
グッズ、仮想による商品やサービス①
CD・DVD・配信
「オリコン2011上半期ランキング」で、CDやDVDなどの「総売り上げ部門」と「シングル売り上げ枚数部門」の2冠を達成し、総売り上げは18作品(シングル13作、アルバム4作、DVD 1作)で約66億6000万円を記録。
また、23rdシングル「風は吹いている」が初週ミリオンを達成し、3作連続初週ミリオンを達成し。歴代シングル初週売上TOP3独占。
配信においても、 「風は吹いている」のMVがレコチョクビデオクリップデイリーランキングで初登場1位を獲得。12作連続の初登場1位となった。
グッズ、仮想による商品やサービス②
ゲーム・マンガ・アニメ
AKB48を仮想というカタチでいつでも「会いに行けるアイドル」として身近に感じることができる。
グッズ・ショップ
AKB48のグッズは種類が豊富であり、メンバー数の多さを利用した商品展開を行うことで、多くのファンをターゲットとした販売が可能となっている。また、ショップが展開されることで、ファン同士の交流の場が増える。
AKB商法
AKB48関連の商品では、握手会参加券などの特典を付け
ることにより、熱心なファンが同じタイトルの商品を複数買うように誘導する手法が取られている。
同一タイトルの複数仕様
生写真等
店舗特典(生写真、ポスターなど)
イベント参加券
全国握手会
個別写真会
個別サイン会 など
ファンの特徴
HMVユーザー約4000人を対象とした調査によると、ファンの年齢層は10代~40代の男性、10代~20代の女性がメインであることがわかった。
AKB48に関する意識調査
調査期間:2010年2月~3月
対象:HMV ユーザー
男女併せて4000人
ファンの心理
AKB48に興味を持ったきっかけ 楽曲、TV番組、選抜総選挙、家族・友人から、地元のアイドルだから、実際にイベントに参加して
魅力・良い点
コンセプト、メンバーの多さ・個性、メンバーとの距離が近い、イベントの多さ、元気・やる気を与えてくれる、ファン参加型の要素がある、公演、ファンとの出会い、メンバーの成長過程が見られる、新しいことに挑戦していく姿勢、選抜制があること、頑張っている姿
改善して欲しい点、悪い点
費用が掛かる、握手券・チケットの抽選販売での当選が難しい、
握手会の会場を増やして欲しい、質の悪いファンが増えた、地元にも姉妹グループを作って欲しい、なかなか評価されないメンバーがいる
ファンから見たヒットの理由
ファンとの距離間が近い
メンバーの成長過程が見られる
新たなイベントに参加できメンバーに触れられる(選抜総選挙、じゃんけん大会など)
さまざまなメディアを通じてメンバーと接触できる
ファンが好きなメンバー1人ひとり応じた商品展開
商品の特典(握手券や写真など)
課題と今後の展開
グループ全体としてのメンバーの活性化
⇒じゃんけん大会のように選抜上位メンバー以外のメンバーが活躍できる機会を増やしていくべき。
姉妹グループについて
⇒新しい姉妹グループを増やす前に、すでに結成されているグループの体制を十分に整えておくべき。
イベントについて
⇒チケットや握手券の抽選制度の改良、イベントを行っていく上でのスケジュール管理を厳重に行っていくべき。その上でイベント会場の拡散・増加していく。
AKB商法について
⇒1人あたりのファンが購入できるCDの枚数の調整し、1人のファンから多くの収益を得るのではなく、より多くのファンから収益を得るというスタイルに変更していくべき。
☆ご静聴ありがとうございました☆