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岩国医療センターだより 2014.2

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病棟のご紹介『5階西病棟【救命救急 ICU(集中治療室)・   救命救急センター・院内 ICU/CCU】』記 看護師長 加藤 由紀恵、監修 看護部長 岡田 久香Vol. 5

 救命救急 ICU(集中治療室)の病床は 4 床です。ICU とは呼吸・循環・代謝そのほかの重篤な急性機能不全の患者さまに対して強力かつ集中的に治療を行う病床で、院外から搬送される重症患者さまを受け入れています。当院の ICU では、重症患者さまの救命はもちろん早期回復や早期離床を目指し、医師や看護師だけでなく、臨床工学技士、理学療法士、栄養士等と連携しチーム医療を行っています。 ICU に入院された患者さまは、人工呼吸器や循環補助装置、血液浄化装置、心電図モニター、輸液ポンプ等の医療機器と治療上必要な点滴注射等のチューブ類が装着されたり、安静が求められたりすることで、心身ともにストレスが生じやすくなります。私たち看護師は、患者さまとご家族のストレスや不安を軽減できるように、精神面にも配慮した安心・安全の看護を目指しています。 スタッフは現在 20 名です。平均年齢 28.3 歳の若いチームですが、患者さまに安心していただけるようシミュレーションやカンファレンス、勉強会を開催して、質の高い看護が提供できるように努めています。

また、看護体制に PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を導入し、ベテラン看護師と経験年数の少ない看護師がペアとなり患者さまのケアに携わることで、ICU 看護の質の充実と向上を図っています。 救命救急 ICU は生と死が隣り合わせで緊張の連続ですが、休憩時間や勤務が終わった後は明るい雰囲気の職場です。チームワークの良さで、1人でも多くの患者さまの救命ができるように頑張っていきたいと思います。

救命救急 ICU(集中治療

室)

 PNSとは、看護師 2 人がパートナーとなり、看護業務を一緒に実践し、看護師個々をパートナーやグループメンバーで補完、協力し合い、患者さまに必要な看護ケアを安全に提供できる看護体制です。PNS を導入することにより、新人看護師は先輩看護師と一緒に患者さまのケアを実践し、患者さまやご家族への説明や対応もその場で学ぶことができます。さらに、担当看護師が 2 人に増えるため患者さまも安心して入院生活を送ることができます。

PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)

岩国医療センターだより 2014.2

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 救命救急センターは現在 16 床です。34 名の看護師が勤務し、生命に危険のある3次救急の患者さまを昼夜を問わず受け入れています。3次救急に該当する患者さまは、意識障害・呼吸不全・急性薬物中毒・ショック状態・重篤な代謝障害・広範囲熱傷・外傷・緊急手術・緊急の心臓カテーテル検査等を要する患者さまで診療科を問いません。また、救命救急 ICU での集中治療が落ち着くと、当センタ-へ移動し治療を続けることもあります。状態の安定した患者さまは一般病棟へ移動となります。冬になると心臓病や脳卒中などの循環器疾患や、インフルエンザ等の感染症の患者さまが多くなるため、救命救急センターは忙しさを増します。 当救命救急センターでは、生命に危険のある方を1人でも多く受け入れるために、病状が安定した患者さまには昼夜を問わず病室を移動していただく場合があります。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。 患者さまの入院、一般病棟への移動と忙しい毎日ですが、毎年3~5名の新人看護師が入職し、色々な経

験を積みながら成長しています。山口県東部唯一の3次救急対応病院の救命救急センターの看護師であるという自覚と自負を持ち、さらに成長できるよう勉強会や研修会へ参加しながら、地域の皆さまから信頼され、さらに安心・安楽な看護が提供できるよう、各医療スタッフと連携を図りながら頑張っています。

 CCU は平成 25 年3月 24 日の新病院移転に伴い、『院内 ICU/CCU』として新たなスタートを切りました。病床数は6床で、重症な循環器疾患を持つ患者さまの急性期治療や、心臓血管外科や脳神経外科、胸部外科などで身体に及ぼす負担や影響の大きい手術を受けられた患者さまの術後管理を行っています。また、院内で病状が急に重症化した患者さまや透析患者さまの受け入れも行っています。

 院内 ICU/CCU は、全ての診療科を対象としたクリティカルケア(生命危機状態にある患者さまの看護)を担っています。ほとんど空きベッドのない状態の忙しい病棟ですが、定期的な勉強会を開催したり、院内外への研修に積極的に参加したりすることで、安全で良質な看護を目指しています。 一方で、バーベキューやスノーボードなど様々なレクリエーションを計画し、スタッフのコミュニケーションや気分転換を図っています。私たちは医師やコメディカルスタッフと綿密な連携を図りながら、患者さまの早期回復、重症化の予防をめざし高度で先進的な医療が常に提供されるよう努めています。

院内 ICU/CCU

救命救急センター