Post on 22-Jan-2018
事業内容のご紹介
2016.02.01
UX測研 代表HCD-Net認定 人間中心設計専門家
伊藤潤itojun@measuring-UX.com
<http://measuring-ux.com/ >
ITOJUN2016.01.282
目次
1. プロフィール
2. ビジネス環境(背景)
3. 目指したい姿
4. こんな困りごとを解決します
5. 提供業務メニュー
6. UX測研のアプローチ
7. 講演・発表歴
8. 実績
ITOJUN2016.01.283
プロフィール
職歴・1984ソニー(株)入社し放送局用ビデオカメラの商品設計。・1990同社ヒューマンインタフェースラボにてUX/UIと出会う。・クリエイティブセンターやソフトウェア設計技術センター、UX商品戦略本部 において、顧客視点の評価・UI設計・企画・研究開発など多様な商品開発 プロセスにおいて、より良い商品づくりを主導すべく携わる。 その後優れたUX/UIを実現するための仕組みづくりに邁進。2014退社。・2015UX測研設立。
専門性・ソニー(株) Distinguished Engineer(2009~) ・ヒューマンインタフェース学会 理事(2002~)・非営利活動法人 人間中心設計推進機構設立し理事に就任(2004)
現在は副理事長(2015) ・人間工学会 アーゴデザイン部会 幹事(2008)
ITOJUN2016.01.284
ビジネス環境(背景)
スマホPFの世界的な普及拡大と対応アプリの爆発的な増加• 多くのユーザーに共通するやりたい事• 同じやりたいことでも、要求はユーザーごとに微妙に異なる• 数は多くないが切実な困りごとを抱えるユーザー開発環境の民主化により、上記を狙うアプリマーケットが急拡大Androidの場合、収益構造が端末メーカーからアプリへと移行
カナダの投資銀行カナコード・ジェニュイティのマネジングディレクター、マイク・ウォークリー氏によると、1-3月期のスマホメーカー上位8社の営業利益の合計に占めるアップルの割合は92%と、前年同期の65%から拡大した。カナコードによると、韓国のサムスン電子は15%だった。他社が収支トントンまたは赤字だったため、アップルとサムスンの合計は業界の利益100%を超えている。-The Wall Street Journal 2015 年7 月13日-
ITOJUN2016.01.285
ビジネス環境(背景)
ハードウェア含めた開発環境オープン化で提供サービス範囲拡大• 3Dプリンタなどハードウェア開発コストの大幅低減• センサーやシングルボードPCの小型化低価格化• クラウド利用の敷居が下がりビッグデータが容易に集まる• ディープラーニングなど解析技術革新の発達スマホアプリでは対応できない領域への価値提供が可能に顧客特性に応じた、きめ細かいサービス提供が技術的に可能にIoTとラベル付け、今後の成長期待市場としてシーズ動機の新規参入増
ITOJUN2016.01.286
ビジネス環境(背景)
業務用機器が高度に自動化/多機能化• IT技術の進化が業務用機器にも展開• 機器都合の事前設定を正しく行わないと適切に機能しない恐れ• 自動化で対応しきれない状況で使い手の対応が求められる場合も専門性の高い業務ほど機器利用の透明性が求められるのに使い手に配慮して設計しないと、ITリテラシーが必要になるなど透明性を妨げるリスクが発生しやすくなる。
その結果、ブランド毀損や訴訟リスクの恐れも。 機器の使いやすさ問題由来の機会損失が、ビジネス利益毀損
に直結する。
専門性のプライドから使い方問合わせが顕在化しにくい傾向があり、顕在化した時は最早手遅れに。
ITOJUN2016.01.287
目指したい姿
お客さまが魅力的/価値が高く使い続けたいと思える
商品やサービスを計画的&効果的に実現すること
・ビジネス機会の損失を防ぐ
良さがわからないので使い始めない/辞めてしまう
使い方がわからないので途中で辞めて他を探すようになる
使い方がわからないと問い合わせが殺到する
・効果的な開発投資を実施
お客様の期待/潜在ニーズ対応のみにこだわった最小限の開発
お客様が価値を認める機能を早期に判断してから開発
お客様の反応を探りながらアジャイルに開発できる仕組みの構築
ITOJUN2016.01.288
こんな困りごとを解決します
・誰に、どんな状況で、何を価値提供するか言い切れない
・自社の優れた技術の用途がわからない
・ユーザーが良さを理解しない理由がわからない
・やるべきことの優先順位がわからない
・急に利用者が減った/増えた理由がわからない
・既存の競合や新しいサービスに乗換えられそうで不安
・使いやすさの現状レベルや基準レベルが把握できない
など
ITOJUN2016.01.289
提供業務メニュー
1. ユーザーの本質的要求を探り構造化
2. シーズと本質的要求とを合致させる利用シナリオを導出
3. 利用シナリオ視点で業務の優先順位を定義
4. 使いやすく魅力的な設計解の作成支援
5. 使いやすさレベルの測定や基準値の設定
6. 提供価値がユーザーに伝わっているか検証/測定
現状の測定
定期的・継続的な測定
7. 利用シナリオ視点で競合とのベンチマーク実施
など
ITOJUN2016.01.2810
人間中心設計手法に沿ったアプローチで進めます
1.ユーザーの本質的要求を探り構造化
2.シーズと本質的要求とを合致させる利用シナリオを導出
6.提供している価値がユーザーに伝わっているか継続的に検証/測定
5.使いやすさレベルの測定や基準値の設定
3.利用シナリオ視点で業務の優先順位を定義
7.利用シナリオ視点で競合とのベンチマーク実施
4.使いやすく魅力的な設計解の作成支援
ITOJUN2016.01.2811
UX測研のアプローチ: 測定方法の探し方
特徴1:利用シナリオに沿って効果的な測定ポイント設定・現状のペインポイントに着目
・必須タスクに着目
特徴2:メタレベルのシナリオ(構造化シナリオ)も考慮
・インタラクション・アクティビティ・バリューの3レベルが基本
・アクティビティやバリューレベルでの考察が重要
特徴3:経営指標との相関性を見出せるよう意識する
・売上、サポートコスト、NPSなどへの影響を探る
・測ることやマネジメント活動の効果を説明できるようになる
ITOJUN2016.01.2812
提供業務メニュー
1. ユーザーの本質的要求を探り構造化
2. シーズと本質的要求とを合致させる利用シナリオを導出
3. 利用シナリオ視点で業務の優先順位を定義
4. 使いやすく魅力的な設計解の作成支援
5. 使いやすさレベルの測定や基準値の設定
6. 提供価値がユーザーに伝わっているか検証/測定
現状の測定
定期的・継続的な測定
7. 利用シナリオ視点で競合とのベンチマーク実施
など
ITOJUN2016.01.2813
①SUICA導入の成功要因を導入前後で推測する
状況:スポーツ観戦後の帰宅シーン 2004年ごろ・マサル 会社員 35 既婚
スポーツが好き:プレイも観戦も両方好き。 先週末の練習で、利き手の指に怪我をして包帯巻いてる 観戦するならスタジアムの臨場感が好き。今夜も通うぞ。 新しい技術好きではないので定期は従来型のまま。 会議長引き試合開始に遅れ、帰りの切符を買いそびれた。 明日は朝から大事な会議、さぁ早く帰らないと。
利用シナリオ(構造化シナリオ)・バリュー
なるべく早く快適に帰宅できること・アクティビティ
切符を買って⇒ホームへ⇒最寄り駅まで移動⇒ …・インタラクション
列に並んで⇒料金確認⇒お金を入れて(入れにくい) ⇒…
ITOJUN2016.01.2814
アプローチの説明: SUICA成功要因を推測する
利用シナリオにおけるペインポイント・バリュー
なるべく早く快適に帰宅できること > 無理そう・アクティビティ
あんなに並んでるよぉ…券売機が遠い・インタラクション
怪我のせいでお金入れるのが、すごい大変…。知らなかった
ITOJUN2016.01.2815
アプローチの説明: SUICA成功要因を推測する
利用シナリオにおけるペインポイントの測定・バリュー
なるべく早く快適に帰宅できること > 無理そう・アクティビティ
あんなに並んでるよぉ…券売機が遠い・インタラクション
怪我のせいでお金入れるのが、すごい大変…。知らなかった
帰宅所要時間の普段比率車内の混雑率
駅~ホームまでの所要時間
硬貨投入の回数/所要時間お釣りをつかむ時間
etc…
ITOJUN2016.01.2816
アプローチの説明: SUICA成功要因を推測する
ペインポイントの改善施策とインパクト・インタラクションの改善
ガバッと硬貨を投入するだけでOK
駅~ホームまでの所要時間★ちょっと改善
硬貨投入の回数/所要時間★改善
お釣りをつかむ時間etc…
帰宅所要時間の普段比率車内の混雑率
ITOJUN2016.01.2817
アプローチの説明: SUICA成功要因を推測する
ペインポイントの改善施策とインパクト・アクティビティ
切符買わなくて良くなったよ
駅~ホームまでの所要時間★大幅に改善
硬貨投入の回数/所要時間お釣りをつかむ時間
etc…
帰宅所要時間の普段比率★改善
車内の混雑率
ITOJUN2016.01.2818
アプローチの説明: SUICA成功要因を推測する
まとめSUICA 導入効果 利用シナリオと経営指標の関連
対象
経営指標 ポジティブ
ネガティブ
経営(顧客ロイヤリティ)
利用品質
サービス(体験価値)
バリュー
アクティビティ
UI品質 インタラクション
鉄道会社Suica、ICOCAなどIC乗車券導入
測定対象
(売上?)
運用費↓(人件費や券売機、スペース)
(NPS?)
帰宅時間普段比率 →混雑率
駅ホームまでの所要時間 ↓
硬貨投入の所要時間や回数
ITOJUN2016.01.2819
提供業務メニュー
1. ユーザーの本質的要求を探り構造化
2. シーズと本質的要求とを合致させる利用シナリオを導出
3. 利用シナリオ視点で業務の優先順位を定義
4. 使いやすく魅力的な設計解の作成支援
5. 使いやすさレベルの測定や基準値の設定
6. 提供価値がユーザーに伝わっているか検証/測定
現状の測定
定期的・継続的な測定
7. 利用シナリオ視点で競合とのベンチマーク実施
など
ITOJUN2016.01.2820
アプローチの説明:利用品質の継続的なモニタリング
状況:提供している写真加工アプリの継続利用意向の確認
・ビジネスモデル例
高度な写真加工アプリを無償提供
より高精度なパラメータ設定や、多彩なフィルターを有償提供
競争激しい中、ユーザーの標準ツールとしてあり続けることが重要
・関心事の例
どんなバリューを求めて提供アプリを使っているか
バリューを優位性をもって提供し続けているか
提供側が想定したアクティビティとの相違がないこと
提供したバリュー向上施策が受容されているか
使い続けているか
など…
ITOJUN2016.01.2821
アプローチの説明:利用品質の継続的なモニタリング
提供メニューのイメージ
①ユーザーリサーチを実施し、加工アプリの使い方や動機を聞く
ITOJUN2016.01.2822
アプローチの説明:利用品質の継続的なモニタリング
提供メニューのイメージ
①ユーザーリサーチを実施し、加工アプリの使い方や動機を聞く
「このアプリの良いところは,コラージュ作成や写真に文字やスタンプを書くことができること.複数の写真を一枚の写真に合わせることができるコラージュはその日の思い出を一枚にして保存できておすすめです.」
「私はスマホで写真を撮って思い出に残すのが好き.高校3年の部活の大会参加者全員で写真を撮った時,先生にもらった花束が写っていなかった.別に撮った花束の花の写真を切り取って貼り付ける作業が,このアプリを使うと簡単にできて,すごくうれしかった」
ITOJUN2016.01.2823
アプローチの説明:利用品質の継続的なモニタリング
提供メニューのイメージ
①ユーザーリサーチを実施し、加工アプリの使い方や動機を聞く
「このアプリの良いところは,コラージュ作成や写真に文字やスタンプを書くことができること.複数の写真を一枚の写真に合わせることができるコラージュはその日の思い出を一枚にして保存できておすすめです.」
「私はスマホで写真を撮って思い出に残すのが好き.高校3年の部活の大会参加者全員で写真を撮った時,先生にもらった花束が写っていなかった.別に撮った花束の花の写真を切り取って貼り付ける作業が,このアプリを使うと簡単にできて,すごくうれしかった」
バリューシナリオ案を抽出
「今の気持ちそのままを思い出写真に残し、後で味わいたい」
ITOJUN2016.01.2824
アプローチの説明:利用品質の継続的なモニタリング
提供メニュー①ユーザーリサーチを実施し提供サービスに関するユーザーの持つ価値構造や構造化シナリオとして明らかにする
・バリュー今の気持ちそのままを思い出写真に残し、後で味わいたい
・アクティビティ撮影⇒貯める⇒「手を加える」⇒残す⇒ …⇒見返して楽しむ
・インタラクション… ⇒対象写真を選んで⇒[加工A]⇒]加工B] ⇒ … ⇒保存⇒…
②ユーザー群に対して関心事に対応したリサーチを継続的に実施
③適切な対応施策の作成を支援
ITOJUN2016.01.2825
アプローチの説明:利用品質の継続的なモニタリング
提供メニュー②ユーザー群に対して関心事に対応したリサーチを継続的に実施
・バリューが想定通り受容されているか(利用開始時)
・施策の効果など把握しさらに次の施策につなげていく
③適切な対応施策の作成を支援・有効で効率的な施策づくりの支援・継続的なリサーチ結果を活用できる仕組みづくりの支援
1まったく思わない~5すごく思う
ITOJUN2016.01.2826
アプローチの説明:利用品質の継続的なモニタリング
提供メニュー②ユーザー群に対して関心事に対応したリサーチを継続的に実施
・バリューが想定通り受容されているか(継続利用時)
・施策の効果など把握しさらに次の施策につなげていく
③適切な対応施策の作成を支援・有効で効率的な施策づくりの支援・継続的なリサーチ結果を活用できる仕組みづくりの支援
ITOJUN2016.01.2827
講演・発表歴
企業向け講演
・韓国ソフトウェア企業経営者向けUI/UXセミナー(NIPA主催;2015.08)
・UX戦略フォーラム 2015メトリクスの探求 (ソシオメディア主催 ; 2015.10)
・ET2015 ミニセミナー (HCD-Net主催;2015.11)
大学での特別講義
・上智大学 マルチメディア情報社会論 (2015.06)
・金沢工業大学 ヒューマンインタフェース設計学 (2015.06)
学会発表
・HCD-Net 研究発表会 春(2015.05) 冬(2015.12)
・HI学会 HIシンポジウム (2015.09)
・HCD-Net サロン関西 (2016 .01)
ITOJUN2016.01.2828
実績
著書
・人間中心設計の国内事例 HCDライブラリー第2巻(2014)
・エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめて
うれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法(2012)
・ユーザビリティテスティング-ユーザ中心のものづくりに向けて (2003)
表彰歴
・ヒューマンインタフェース学会創立十周年記念表彰(2009)
・HCDベストプラクティスアウォード優秀賞(2015)
使いやすさの品質目標値を定義した全社的な品質管理の実現
<http://www.hcdnet.org/news/_hcd_5.php>・第13回クリティカルソフトウェアワークショップ 最優秀賞 共著者(2016)
つながるシステムにおける利用時の品質向上にむけた品質要求事項定量化の提案 -NEMの応用-<http://www.keiso-comm.com/13wocs2/program.html>
ITOJUN2016.01.2829
ありがとうございました