人口1万6404人 北海道森町目線でのオープンデータ...

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2016/6/3活用が広がる「共通語彙基盤(IMI)」

山形巧哉北海道森町 総務課情報管理係yamagata-tac@town.hokkaido-mori.lg.jp

人口1万6404人北海道森町目線でのオープンデータ

山 形 巧 哉Takuya Yamagata

森町役場総務課情報管理係係長

森町生まれ、森町育ち北海道森高等学校卒業後平成10年より森町役場へ奉職

自慢は森町から一度も出たことが無いという自称ミスター森町です

yamagata-tac@town.hokkaido-mori.lg.jp

ハウモリ(C4M)という、森町を基盤としたICTボラ

ンティア団体の代表もやっていて、「地域歴史資産活用に係るオープンデータの重要性とその活用方法としてのウィキ町史プロジェクト」を研究中です

写真提供:MEN’S CLUB編集部

もりまちの紹介

地理院地図及びOSM

函館から北に40Km程度

東京からわずか4時間半

美しい景色の他に・・・

食べ物がとにかくうまい!!

・いかめし

・ホタテカレーパン

・新鮮な農作物

・ホタテを代表する魚介類

でも・・・

これが「うまい!」

というものが無く

いつも紹介困ります

なぜならば

人口1万6404人北海道森町目線でのオープンデータ

なぜ森町がオープンデータを始めたか

森町目線でのオープンデータ

なぜ共通語彙基盤を利用するのか

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人口1万6404人北海道森町目線でのオープンデータ

なぜ森町がオープンデータを始めたか

森町目線でのオープンデータ

なぜ共通語彙基盤を利用するのか

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公立はこだて未来大学

キッカケは大学との共同研究

大場研究室と2012年より

LODの利活用という概念にて

当然のことながら最初は意味不明でした

データをリンクさせる事を意識し、オープンデータという考え方は後から付いてきた

2014年より10月より

共同研究によりクローズにしていたRDFをオープン化

※このようにオープン化という取り組みを始めてからは日が浅いです

オープン化により

『オープンデータ』

『オープンガバメント』

を意識する様になったが

難しさも見えてきた

ひとつは、自治体における電子データへの重要性への比重

ひとつは、自治体に根付いているリスク回避の精神

自治体オープンデータ

の難しさ

小規模自治体では、未だデータに重点をおいていない

自治体オープンデータ

の難しさ

(データの重要性)

公式サイトは周知の手段というよりも、時代の流れで必要に迫られてというイメージ

データへ対する欲求等を把握しておらずオープン化への価値が見出せない

前提として自治体はすでに情報を公表しているが

オープンで無いだけ

自治体オープンデータ

の難しさ

(リスク回避)

さらに

行政情報はすべてをオープン化はできない

自治体オープンデータ

の難しさ

(リスク回避)

• 公表等はできても、オープンにできないものも中にはある

特に住民の財産・生命身体に関する情報は強固に保護

町は住民に対するリスクがあれば

リスク回避するのは当然であり

従来の町の姿勢は間違っていない

ではどうすればオープン化していけるのか

『オープン化できる情報か否かの判断』

すなわち「文書の管理強化」が必須

これが無いので、リスク回避のため

オープン化できないという判断になる

この2点、小規模自治体だとなかなか難しい

このように悩み、この頃森町が取り組むべきオープンデータの姿が見えてきた

人口1万6404人北海道森町目線でのオープンデータ

なぜ森町がオープンデータを始めたか

森町目線でのオープンデータ

なぜ共通語彙基盤を利用するのか

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2

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前述の2つの難しさを踏まえ

まず我々はオープン化を推進すべく

抜本的な考え方を変える糸口を探る為

「森町の人口分布」に着目

人口割合と分布

森町統計書より(2014値)数字は全てパーセント年齢分布

人口1万6404人の町の

384616

19歳まで 60歳以上20-59歳

% % %

人口割合と分布

年齢分布

人口1万6404人の町の

80

インターネットにいたっては90%

「平成27年版 情報通信白書」の概要(総務省)よりhttp://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/summary/summary01.pdf総務省の情報と合わせるため、森町の比率も20歳以上としている

%

田舎町でも

ポケットから情報アクセスできるのが

あたりまえの時代に突入

人口割合と分布人口1万6404人の町の

高齢化は進むが

ICTを活用できる年代が高齢化していく

すなわち

まず、オープンにすべきはこれからの事

過去の事は順次やっていこうと方針転換

LinkData

公式サイトオープン化

クローズだった頃

手始めに、WEB公表情報はすべてオープンに

公式WEBは

全面CCBYにてオープン化※除外事項あり 他所のデータや画像は権利が無いものもあるので

WikimediaCommons

LinkData

さらに、できるだけ機械判別可能な情報を簡単に出せるよう、外部サービスの力も利用

他の町が

WikimediaCommons

LinkData 私たちはデータのプロでは無

いため、知識が乏しく、このような仕組みを非常に歓迎しています• ただし、自ドメインでの公開ではなくなる為、何らか

の宣言等は必須

なお、森町ではAPI公開等を独自で行うことが出来ないので、LinkDataを利用し、オープンデータ利用の逆輸入を行っています。

他の町が真似しやすい

様に

WikimediaCommons

そして、森町の取り組みを真似してもらえれば、オープン化の広まりとともに森町の知名度が上がればと考え出した

なぜそんな考えになるのか

町役場というのは、自分たちと同規模ないし近隣地域で行なわれている取り組みを見て、良いものを参

考にするという風習がある

人口1万6404人北海道森町目線でのオープンデータ

なぜ森町がオープンデータを始めたか

森町目線でのオープンデータ

なぜ共通語彙基盤を利用するのか

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真似をしてもらうということは、取組みを『雛形化』したほうが楽である

自治体は似たようなデータを持っていて、出せるもの出せないものも似てくる

似たようなデータであれば雛形によりデータを作成したほうが楽で使う方も便利に決まっている

雛形 データコピー

そこで

共通語彙基盤

雛形に利用するデータの項目を

共通化する事が最重要

語彙が統一されると

他市町村のデータを真似るのが楽

他市町村のデータを集計するのも楽

言葉の共通化はいいことづくめ

実は

未来大との共同研究内でも

「語彙が〜語彙が〜」

と呪文の様に言われ続けていて

私の頭の中は

語彙統一無くして

オープンデータは無し

と言う位みっちりと刷り込みして

いただいた山口さん・小林さんに

共通語彙基盤は・・・

オープンデータ活用という側面から生まれ、データを作成する上での概念が強い

私は「共通語」としての価値を最重要視

行政サービスで利用する言葉は統一されてる事が望ましい

以上の概念を持つと

庁内でこそ共通語彙基盤の利用をすべき

と考え始めた

庁内語彙が統一されることで

データは

無駄な時間が無くなり保有文書の管理がしやすい

• つなげやすくなる

• 修正や集計結合が楽に

• 検索しやすくなる

「保有文書の管理」がしやすい

オープン化できるか

判断しやすい

情報漏洩対策にもつながる

文書管理の徹底

文書管理の徹底は情報検索やデータ作成に無駄な時間をかけないことにつながる

共通語彙基盤の利用による語彙統一

庁内業務効率化の一番の手段は

現在、森町ではセキュリティ強化という概念からも、ネットワーク強靭化に合わせ

庁内展開の準備中

人口1万6404人北海道森町目線でのオープンデータ

まとめ

森町目線での

オープンデータは

• デジタル・モバイルファーストを意識し、まず「これから」をオープン化

• とにかく「これから」は文書管理を徹底しオープンにできる・できないを判断しやすく

以上の方針である

• 森町での取組自体は小さなものだが、無理無く、効果的に行っている

• 全国の先進自治体にくらべ飛び道具は無いが、規模や地域に即した手段で情報のオープン化を目指している

自治体オープンデータの普及には、ある程度の指針や雛形の他に、その規模や地域性を考慮しなければならないと現時点で考えている

オープン バイ デフォルト

Open by default都会は都会の、田舎は田舎のやり方で

ひとつものすごく大切な事を

言い忘れました

森町へのふるさと納税で

「全部がうまい」森町の食べ物が届きます!!

この情報をどんどん使ってください!!