マニュフェスト大賞 プレゼン 1031 【完全版】

Post on 28-May-2015

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第8回マニュフェスト大賞優秀賞を受賞しました。「ネット選挙・コミュニケーション戦略賞」。2013年10月31日に研修会でプレゼンしたスライドの「完全版」。プレゼンは3分間だったので割愛し駆け足で説明。ここに完全版を公開し共有します。議員になって半年(応募時はまだ4か月程度でしたが)、市民の時から描いていた住民への情報発信とコミュニケーション。これまであまり関心を示さなかった方へどのようにアプローチしていくか、が大きな課題でしたが、ネットを含めたツール全体を設計することで効果をあげることができる!と仮説を立てて実践中。ポイントは、ツールの特徴と役割に応じての使い分けと導線設計を含めた「プランニング」「コンテンツ」「デザイン」の3点。部分的に成果は出ているものの、引き続き検証しブラッシュアップしていきます。

Transcript of マニュフェスト大賞 プレゼン 1031 【完全版】

子育て × 賑わい × 繋がり の好循環の仕組みをつくろう

第8回 マニュフェスト大賞優秀賞受賞

白井 亨(しらい とおる)

効果的な“住民とのコミュニケーション”の設計について

小金井市議会議員

はじめに

「ネット」はあくまでコミュニケーションの手段の一つ。コミュニケーションをしっかり体系的に設計し実践することで、住民とのコミュニケーションをもっと効果的に図ることができるはず。

問題意識

何が、モンダイ?

何が、モンダイ?

何が、モンダイ?

議会・議員 市民

「伝えているつもり」が全然伝わっていない。伝える必要性を感じていない議員も。

「お任せ」でいいと思っている。政治家の必要性を感じていない。信頼できないと思っている。など

データからわかること①

「活動内容を知らない」人が半数を超えるにも関わらず、月額報酬が「高い」と感じている人が多い。

知らないのに「高い」と感じられるのは何故か。知らないから「高い」と感じているのではないか。

※小金井市議会の「市民アンケート」より

データからわかること②

そもそも、名前を知ってもらえなければ、活動内容の評価はできないのではないか。

データからわかること③

市長と議会の違い、議会や議員の役割を知ってもらう必要性がある。

執行 機関

議決機関

データからわかること④

関心はある(58.3%)。ただ、傍聴に「来たことがない」が9割。

①物理的な障壁 →時間が合わない(平日は仕事) ②心理的な障壁 →行ったことがない場所への不安 ③動機の欠如 →「行く理由」がない

まとめ

自分の税金がどう使われれいるのか、住んでいるまちがどうなっていくのか、子どもを育てる環境について等、市民が自分の意見を反映できる議会という存在を認識してもらうことからがスタートではないか。

“市民がいかに議会のことを知らないか” が明らかにされたといえるのではないか。

市政と併せて議会を「見える化」することは必要

まずは議会のこと、議員のことを「知ってもらう」ことから始めないと、ごく一部の人たちの意志だけで議決をおこなっている、と言われても仕方ない。

取組み

コンセプト

Concept

Planning Contents Design

各ツール等の役割を 明確にしたコミュニケーション設計

全体設計 情報の性格、 その質と量

情報発信する コンテンツの工夫

デザイン管理

設計に応じたデザインマネジメントの徹底

▼ペーパーツール「こがおもマガジン」 ▼ペーパーツール「ほぼ隔週版」

▼3週間ごとの発行 ▼市政の最新情報 ▼駅頭のみでの配布

▼定例外ごとに発行(予定) ▼3か月ごとの市政ダイジェスト ▼ポスティング配布

(A5×4P、フルカラー) (A4両面、モノクロ) Planning ツールラインナップ①

▼ネットメディア

WEBサイト blogやfacebookへのリンク、お知らせ更新

Facebook(個人) 普段の生活(議員&プライベート)を赤裸々に発信

Twitter

普段の生活(議員&プライベート)を赤裸々に発信

Facebook(会派)ページ 議員、議会での活動、 市政の状況の情報

Blog 議員、議会での活動、市政の記事的情報

Planning ツールラインナップ②

Planning アプローチ

市民

関心が極度に低い層

関心が低い層

かならず選挙には行く

興味関心が高い人

ツールの特性を踏まえ、市民の関心の度合いによって各ツールの位置づけを分類した上で使い分け

プライベート色濃い プライベート色薄い

WEBサイト ペーパーツール 「こがおもマガジン」

ペーパーツール 「ほぼ隔週版」

Facebook(個人) Twitter

Facebook(会派)ページ Blog

議会カフェ ほぼ毎月開催。10名前後でスラ

イド使い報告と意見交換を実施

事務所 地元地域の商店街に事務所。ふらり相談の受け皿に。

会員化でチラシ直送

全体情報を確認

駅前やSNSでコミュニ

ケーションを重ね、イベントや事務所などリアルなコミュニケーションへ誘導。住民の声を聴く機会の実現

Planning 全体設計

Planning マッピング

漏れとダブりがないか、マッピングでチェック

双方向 一方向

即時性(高い)

即時性(低い) ストックエリア

ストックから→フローへ。フローから→ストックへ。

情報の性格、質と量について Contents

Facebook(個人) Twitter Facebook (会派)ページ Blog

各ツールの性格と読む人が違ってくる為、同記事のSNS同士の連動は一切しない。

▼1日3~15程度 ▼フロー ▼不特定多数 ▼匿名性あり 【内容】 小金井、子育て、市政、議員、地域活性 ※テキストメイン

▼1日1~2程度 ▼フローとストック ▼知人及び不特定多数 【内容】 議員をやっている白井亨という個人の普段の生活 ※写真やリンク付き

▼2~3日に1程度 ▼フローとストック ▼知人関係中心 【内容】 小金井、市政、議会、議員 ※写真やリンク付き

▼1週間に1~2程度 ▼ストック ▼PULL型 ▼不特定多数 【内容】 市政動向、議会動向 ※編集記事

Contents 何を伝えるか?(facebook個人ページの場合)

プライベートと仕事を特に分けずに投稿=白井亨という「人」を知ってもらう。

Contents

議員しか知らないコトや、議員を身近に感じてもらう為に必要なコトなども投稿。

「~をおもしろくする控室」

何を伝えるか?(facebook会派ページの場合)

「デザインマネジメント」について Design

どれだけ精度が高い情報も、 読んでもらえなければ、意味がない。

まずは、手にとってもらうことから。

では、主に「誰」に読んで欲しいのか? (優先順位が必要)

「デザインマネジメント」について Design

H25年7月21日執行参議院議員選挙の年代別投票率

20代・30代と他の世代の差が小さくなってきたとはいえ、依然20~40代の投票率は低い。特に、20・30代

「デザインマネジメント」について Design

資料:小金井市平成20年市民意向調査より抜粋

▼地域に面識・交流のある知人の数

【18~29歳】 【30~39歳】 3人に2人が知人がほとんどいない

半数以上が知人がほとんどいない

この世代が地域に対する「想い」「こだわり」が薄いことがうかがえる。

「デザインマネジメント」について Design

▼カラーマネジメント

スライドの「魅せ方」 Design

議会報告&意見交換会をスライドを作成して投影し情報共有。「伝わる」手法を採用。

コミュニケーションの新しい取り組み①

議会報告&意見交換会をで使ったスライドを共有しています。ご覧いただきご意見ください。

Slide Share

ページ送りで見やすい

「スライドシェア 議会カフェ」で検索

コミュニケーションの新しい取り組み②

この4月から議員になった新人有志4名で合同イベントをやります。

ご清聴、 ありがとうございました。