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thinforie / VMware ThinApp 導入事例

北部九州エリアに本拠を構える地域密着型の金融機関として、良質なサービスを通じて地域経済の発展に貢献する佐賀銀行。Windows XPのサポート終了と既存の業務端末の更改を機に、新たなクライアント環境の検討を開始した同行では、双日システムズが提供する IE互換ブラウザ thinforieと VMware ThinAppで、IE 6で稼働する基幹系業務システムの継続利用を実現するとともに、VMware Horizonによるデスクトップ仮想化でハードウェアや OS、ブラウザのライフサイクルに縛られない柔軟な IT基盤を実現しました。さらに、タブレット端末を使った渉外担当者の営業活動支援により、顧客サービスの向上にも取り組んでいます。

VMware ThinAppと IE互換ブラウザ thinforieで、IE 6を前提とした基幹業務システムの継続利用を可能に。仮想デスクトップとの組み合わせによるIT投資の最適化と顧客サービスの向上も推進。

導入時期

▼ 2015年 3月

課題

▼ Windows XPのサポート終了に伴う業務端末の刷新

▼ IE 6以外で動作が保証されない基幹業務システムの継続利用

▼ 渉外業務の効率化や顧客サービスの向上に向けた行外でのタブレット活用とセキュリティの担保ソリューション

▼ IE互換ブラウザ「thinforie」とアプリケーション仮想化ソリューション「VMware ThinApp」で既存の業務システムの継続利用を実現するとともに、「VMware Horizon」によるデスクトップ仮想化でタブレット端末を利用して行外からでもセキュアに業務システムにアクセスできる柔軟な IT基盤を構築導入効果

▼ アプリケーション改修のアプローチと比較して、多額の投資抑制効果

▼ ハードウェアやOS、ブラウザのライフサイクルに依存しない IT投資の最適化

▼ 仮想デスクトップによる端末の一元管理で、サポート対応のスピードと品質が向上

▼ タブレット端末の活用で渉外担当者の立ち寄り時間が削減し、より多くの時間を重要な顧客サービスに振り向けることが可能に

佐賀銀行 業務統括本部 システム部システム企画・開発グループ調査役

林田浩明 氏

Windows XPのサポート終了で急務となった IE 6ベースの業務システムの継続利用

昭和 30年に佐賀中央銀行と佐賀興業銀行の合併によって設立されて以来、地域密着型の金融機関として良質なサービスを提供し続ける佐賀銀行。ITの重要性が高まる銀行業界において、常に最新のテクノロジーを活用した業務環境の整備に取り組んできた同行にとって大きな課題となったのが、2014年4月のWindows XPのサポート終了です。

同行が長く安定的に運用してきた Internet Explorer 6(IE 6)ベースの取引履歴、格付自己査定、稟議支援といったシステムは、まさに同行の顧客サービスを支える基盤であり、その継続利用の可否は、Windows XPのサポート終了に伴って基幹業務に大きな影響を及ぼす重要な要件となりました。

システム部 システム企画・開発グループ 調査役の林田浩明氏は、「アプリケーションの改修によって最新の OSやブラウザに対応するという方法もありましたが、そのためには多額の改修費が必要になるうえ、将来的にもOSのバージョンアップのたびに追加費用が発生することから、この選択肢は早々に見送りとなりました。一方で経営サイドからは、渉外担当者が外出先からでもタブレット端末を使って業務が行える柔軟なクライアント環境の構築が求められていました」と話します。

業務システムのブラウザ依存を解消しIT投資の最適化を支援する thinforie

大きな改修投資を行うことなく、既存の業務システムを継続利用するための手段として、佐賀銀行のシステム運用を支援してきた株式会社富士通エフサスから提案されたのは、双日システムズが提供する IE互換ブラウザ「thinforie」と、アプリケーション仮想化ソリューション「VMware ThinApp」およびデスクトップ仮想化ソリューション「VMware Horizon」の組み合わせでした。

thinforieは、マイクロソフトのライセンス問題に抵触することなくWebアプリケーションの操作性をそのまま実現することができる IE互換ブラウザです。IE 8や IE 10が搭載されたクライアント上に仮想環境を構築し、この上で IE 6を動かすという運用形態は、マイクロソフトが同一 OS上で複数バージョンの IE使用を認めていないため実現することができません。しかし、IE 6の代わりに thinforieを使用し、ThinAppでシステムファイルやレジストリ情報など関連ファイルとともにアプリケーションごと仮想化することで、ライセンス問題に抵触することもなく、最新の OSや IE 8、IE 10といったブラウザが搭載されたプラットフォームからでも、IE 6ベースで開発されたシステムを継続利用することが可能となります。

「テストの結果、thinforieを活用することで、新たな改修投資も必要なく IE 6用の業務システムを新たなクライアント環境で継続利用できることがわかりました。

佐賀銀行

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thinforie / VMware ThinApp 導入事例

佐賀銀行事務センター

本店103の営業店

プロジェクト全体図

閉域モバイル環境

富士通館林センター

行内LANシステム

渉外担当者のタブレット活用

手のひら静脈タブレット

アクセス制御

FENICSⅡユニバーサルコネクト

認証閉域接続

Word2013

Excel2013 IE 8

Word2000

Excel2000 IE 6 Active X Java

1.3.1_03

Windows 7ファイルシステム レジストリ

格付自己査定 取引履歴 稟議支援

Windows XP

ファイルシステム レジストリ

課 題

システム担当

・Windows XPサポート終了・IEのMSライセンス問題・多額の改修費用・OSバージョンアップごとの 追加費用・業務端末の更改・社外で業務継続できる クライアント環境の構築

・紙のパンフレット持参・相当な移動時間

ユーザー

格付自己査定 取引履歴 稟議支援

Word2000

Excel2000 thinforie Active X Java

1.3.1_03

仮想ファイルシステム 仮想レジストリ

モバイル閉域回線

モバイル閉域回線

VMware Horizon

・・・ ・・・

一方、デスクトップ仮想化については、VMwareの VDI方式と競合他社が採用する RDS方式がありますが、RDS方式は環境ごとにサーバの構築が必要となり、IE6、IE8の共存を考えた場合、余分な投資が発生します。セキュリティ面においても、ユーザーごとに個別の仮想マシンが割り当てられる VDIの方が安心であることから、最終的に VMware ThinAppが同梱されるVMware Horizonと thinforieの組み合わせを選択しました」(林田氏)

2014年 9月の正式決定を経てスタートしたプロジェクトは、2015年の 1月から各営業店への展開へと進み、3月には新たな業務環境が無事にカットオーバーを迎えました。現在は、本店と103の店舗の約 1,300台のクライアント端末(うち 600台はタブレット)が、仮想デスクトップ上で稼働する環境が整えられています。 

今回のプロジェクトの導入効果に触れ、林田氏は「改修に伴うシステム投資を大幅に抑制し、従来の業務システムを継続使用できたことは大きな評価ポイントですが、同時にハードウェアや OS、ブラウザのライフサイクルに縛られない新たなクライアント環境が構築されたことで、IT投資の最適化に向けた大きな第一歩を踏み出すことができました。この成果は、まさに thinforieとVMware ThinApp、VMware Horizon の相乗効果がもたらしたものだと思います。パフォーマンスに関しては、センター集約型のファイルサーバへのアクセスで以前よりレスポンスが改善され、ユーザーからは何の苦情もきていません。さらに管理面では、ユーザーからの問い合わせがあった場合でも、仮想デスクトップ端末は一元管理されていますので、これまでと同じ要員で迅速なサポートが提供できます」と話します。

行外におけるセキュアなタブレット 活用で顧客サービスの向上を支援

thinforieと VMware ThinAppによって既存システムの継続利用を実現し、VMware Horizonの仮想デスクトップ環境で未来に向けた柔軟な IT基盤を構築した佐賀銀行では、次なる施策としてタブレット端末の行外持ち出し、営業活用に向けた環境整備を推進しています。

同行では以前から、Android端末を使った同様の取り組みを進めてきましたが、ここでは Excelのマクロが使えないといった制約のほか、外部からのアクセスにおけるセキュリティの課題もありました。しかし、顧客サービスのさらなる向上を目指すうえで、行外での端末利用は必要不可欠な要件です。

「佐賀銀行が取り扱う商品は、投資信託や保険などさまざまですが、以前は提案の際、渉外担当が紙のパンフレットを持参していました。そのため、不足があれば職場に戻って来なければならず、移動時間だけで相当の時間を費やすこともありました。今後、外出先でタブレット端末を使えるようになれば、こうした無駄はなくなり、より多くの時間を重要な顧客サービスに振り向けることが可能となります」

既存の IT資産の継続利用と投資の最適化という大きなハードルを越え、さらなる顧客サービスの向上に取り組む佐賀銀行。その日々の業務を支えるクライアント環境において、双日システムズの thinforieとVMwareのソリューションの価値が最大限に活用されています。

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佐賀市唐人二丁目7番 20号明治15年 3月9日銀行業16,062百万円1,457名(平成 27年 3月31日現在)

佐賀銀行 https://www.sagabank.co.jp/

※本文中に記載されている会社名及び商品名は、各社の商標または登録商標です。 ※本記載内容は 2015 年 6 月現在のものです。