UCJV300多層印刷ガイド
本書では、UV 特性を活かして印刷層を複数重ねて印刷する多層印刷について説明いたします。本書を良くお読みの上、ご使用ください。
ご注意• 本書の一部、または全部を無断で記載したり、複写することは固くお断りいたします。• 本書の内容に関しまして、将来予告無しに変更することがあります。• 本ソフトウェアの改良変更等により、仕様面において本書の記載事項とが一部異なる場合があります。
ご了承ください。• 本ソフトウェアを他のディスクにコピーしたり(バックアップを目的とする場合を除く)、実行する以外の目的
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その他、本書に記載されている会社名、および商品名は、各社の商標または登録商標です。
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目次
ご注意 ......................................................................................................................... 1
多層印刷とは ............................................................................................................... 2
4 層印刷 ....................................................................................................................... 34 層印刷 - Day&Night について ............................................................................................... 4ソフトウェアの役割(4 層) ..................................................................................................... 54 層のデータ作成と印刷手順 .................................................................................................... 6
RasterLinkToolsを使用する場合 .......................................................................................... 6RasterLinkToolsを使用しない場合 .................................................................................... 10
こんなときには(4 層) .......................................................................................................... 14
5 層印刷 ..................................................................................................................... 185 層印刷について ................................................................................................................... 19ソフトウェアの役割(5 層) ................................................................................................... 205 層のデータ作成と印刷手順 .................................................................................................. 21
RasterLinkToolsを使用する場合 ........................................................................................ 21RasterLinkToolsを使用しない場合 .................................................................................... 24
こんなときには(5 層) .......................................................................................................... 28
多層印刷とは
UV インクの特徴を活かし、印刷層を複数重ねて印刷する機能です。1 層だけでは表現できなかった新しい印刷が可能になります。
• 特色機搭載機が対象のプリンタとなります。
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4 層印刷
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4 層印刷 - Day&Night について
「表面カラー + 白 + 黒 ( 遮光 )+ 背景カラー」の 4 層を重ねて印刷することで、絵の裏側から光を当てた際、背景の絵が透けて表面に現れます。この現象を利用することで、光を当てている時と当てていない時の絵の印象を変えることができます。
4 層印刷(Day&Night)– 構造解説
4 層印刷(Day&Night)の構造は以下のようになります。
裏 (1 層 ) : 光を当てた時に表に見せたい絵
黒 (2 層 ) : 光を当てていない時は裏の絵を表示させない役割
白 (3 層 ) : 表の色を映えさせる、 黒層を消す
表 (4 層 ) : 通常時の絵
表
白
黒
裏
メディア
1
2
3
4
光 OFF 光 ON
絵の裏側から光を当てることで背景の絵が透けて表面に現れます
側面図
メディア 光 OFF
光 ON
1 2 3 4
裏から光を当てた時に見える絵を印刷する層。
1 層目のプリント
黒塗りの層。光を当てていない時に1層目の絵を隠す役割を持つ。遮光層とも呼ぶ。
2 層目のプリント 3 層目のプリント
白塗りの層。2層目の黒を隠し、4層目の色を映えさせる役割を持つ。
4 層目のプリント
光を当てていない時に見える絵を印刷する層。
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ソフトウェアの役割(4 層)
4 層印刷には以下のソフトウェアを使用します。
Illustrator• 表裏層の作成表層 ( 通常時の絵 ) と裏層 ( 光を当てた時に見せたい絵 ) の作成に使用します。
RasterLinkTools• 白黒層の自動生成
4 層印刷に必要な白黒層を自動生成します。• プレビュー作成する 4 層印刷の仕上がりのイメージを表示します。( プレビューは 4 層印刷のみのサポートとなります。 )
RasterLink6Plus• 複数層の合成ジョブを作成し、 印刷します。
• 1 度の印刷で 4 層を同時に印刷します。
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4 層のデータ作成と印刷手順
RasterLinkTools を使用する場合
RasterLinkTools を使用して、4 層印刷に必要な設定を行う手順を解説します。「データ作成」から「作成したデータの印刷」までの手順を、最もシンプルな「白黒層ベタ塗り」で行います。
白黒層ベタ塗り
光 OFF 光 ON
1.[Illustrator] 表・裏層を作成する( P.7)
2.[RasterLinkTools] 白・黒層を生成する( P.7)
3.[RasterLinkTools] プレビューを表示して確認する( P.8)
4.[RasterLinkTools] 作成したデータを保存する( P.8)
5.[RasterLink6Plus] 作成したデータを印刷する( P.9)
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1. 表・裏層を作成します。(Illustrator)• 1 層につき 1 レイヤーの形で表層と裏層
のデータを作成します。各レイヤーの中は、まとめて一つのレイヤーにしておいてください。
2. 白・黒層を自動生成します。(RasterLinkTools)(1) RasterLinkTools を起動します。
(2) [ 白 & 黒層自動生成 ] アイコン を選択します。
何層のデータを作成するかの確認画面が出ます。(3) 4 層を選び、[OK] ボタンを押します。
(4) 手順 (1) で作成した表・裏層の間に、4 層
印刷で必要な白・黒層が生成されます。
4 層目 ( 表 ) 1 層目 ( 裏 )
• 必ず図の順番に絵を並べてください。(この順にしないと 4 層印刷が正常に機能しません。)• レイヤー名に制限はありません。
• 白層はイエロー 100% のベタ塗りで作成されます。ただし、プレビュー表示時や、データを RasterLink6Plus のホットフォルダへ保存した時は白として認識されます。
• 黒層は K30% のベタ塗りで作成されます。必要に応じて K の濃度を変更してください。• 白黒層のサイズは 4 層目の絵と同じサイズになります。
3
4
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3. プレビューを表示します。(RasterLinkTools)
• [ 多層印刷機能 ] アイコン を選択します。
プレビュー画面で [ 光 ON] のチェックボックスを ON / OFFすることで、光を当てた時とそうでない時の状態を確認することができます。
4. 作成したデータを保存します。(RasterLinkTools)• [ 出力 ] ボタンを押します。
ファイルの保存画面が表示されます。
• RasterLink6Plus のホットフォル
ダを選択し、保存します。1 層 1 ファイルで合計 4 ファイ
ルがホットフォルダに保存されます。
• プレビュー機能は実際の印刷データを完全に表現できるものではありませんのでご注意ください。
• プレビュー機能がサポートするのは 4 層印刷のみです。
保存時のファイル名について• 以下のようなファイル名でファイルが保存されます。
xxxxx_YYYYY. 拡張子xxxxx_YYYYY. 拡張子・・・・・・・・
xxxxx:ユーザーが指定した任意のファイル名YYYYY:RasterLinkTools が自動で付加する識別子*
*. この識別子は変更しないでください。
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5. 作成したデータを印刷します。(RasterLink6Plus)(1) ホットフォルダに 4 層データのファ
イルを保存すると、自動でジョブが合成されます。
(2) [実行 ]アイコン を選択します。
(3) [ 開始 ] ボタンを押し、印刷を実行し
ます。
• 4 層印刷の合成ジョブは印刷設定を変更することが可能ですが、層毎に個別の印刷設定をすることはできません。
1
2
3
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RasterLinkTools を使用しない場合
RasterLinkTools を使用せず、RasterLink6Plus だけで 4 層印刷に必要な設定を行う手順を解説します。
• P.6 「RasterLinkTools を使用する場合」以外の方法でデータを作成した場合は、4 層印刷に必要な設定が自動で行われないため、手動で設定をする必要があります。
1.4 層印刷のデータを読み込む( P.11)
2.白層の印刷設定をする( P.11)
3.黒層の印刷設定をする( P.12)
4.作成したジョブを合成する( P.12)
5.各層の位置補正をする(任意)( P.13)
6.作成したデータを印刷する( P.13)
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1. 4 層印刷のデータを RasterLink6Plus に読み込みます。
データの読み込み手順は、以下の 2 通りの方法があります。
(1) ホットフォルダから読み込む• 作成した 4 層データのファイルを、
まとめてホットフォルダに保存します。
(2) [ ファイル ] メニューから読み込む
• RasterLink6Plus の左上メニュー [ファイル ] - [ 開く ] から、作成した 4層データのファイルを 1 つずつ計 4回読み込みます。
2. 白層の印刷設定をします。
• RasterLink6Plus 上で " 単色置換 " または " 白版作成 " をしてください。
• RasterLinkTools の白黒自動生成機能を使用して白層を作成した場合、白層がイエローで作成されていますので、図のようにイエローを ” 単色置換 ” すれば白を印刷できます。
• 白層の作成を ” 色置換 ” で行う場合は「単色→ホワイト」のみ可能です。多層印刷をする場合に限り「複数色→ホワイト」の ” 色置換 ” は行えませんのでご注意ください。
ホットフォルダ
単色置換
白版作成
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3. 黒層の印刷設定をします。
(1) [ プロパティ ] アイコン を選択
します。(2) ジョブ属性を「遮光版」に設定しま
す。(この選択肢はカラー属性のジョブにだけ表示されます。)
4. 作成した各層のジョブを合成します。
(1) [ 合成 ] アイコン を選択します。
(2) 4 層データの合成 ( 印刷 ) 順を設定します。
(3) [ 合成 ] ボタンを押します。
• この手順を行うと、[ 印刷条件 ] - [ 作図品質 ]
タブ - [ カラーマッチング ] が「ColorMatching
OFF」となります。
• ジョブごとに印刷設定をすることはできません。(例: 白層のみ解像度を変える 等)• 一番上のジョブの印刷設定 ( プロファイル、解像度、等)が、合成に使われている他のジョ
ブにも反映されます。
1
2
■ 4 層目メディアから一番遠い層
■1層目メディアから一番近い層
1
2
3
1 層
2 層
3 層
4 層
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5. 合成後の各層の位置補正をします。(任意)
• 位置補正が必要な場合、[ レイヤー設定 ] アイコン を選択します。
各層の位置補正が設定可能となりますので、必要に応じて設定をしてください。
6. 作成したデータを印刷します。
(1) [ 実行 ] アイコン を選択します。
(2) [ 開始 ] ボタンを押し、印刷を実行します。
• 4 層印刷の合成ジョブは印刷設定を変更することが可能ですが、層毎に個別の印刷設定をすることはできません。
1
2
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こんなときには(4 層)
4 層データを作成する際の補足情報を以下に記載します。
RasterLinkTools
プレビューが表示されない、または表示がおかしい
レイヤーの順序とレイヤーの数を確認してください。
レイヤーの順序、数が正しいのにプレビュー表示がおかしい
複雑な絵の場合、 プレビューが正常に機能しない場合があります。 その場合でも印刷は正しく行われることがありますので、 印刷テストを行ってみてください。
白・黒層をベタ塗り以外で作成したい
RasterLinkTools の白 ・ 黒層自動生成機能はベタ塗りの白 ・ 黒層を自動で作成する機能です。ベタ塗り以外の白 ・ 黒層が必要な場合は手動で作成してください。
自動生成された黒層の濃度が K30% である理由は?
当社でテストを行った際、最適な濃度が K30% でしたので自動生成の黒層の濃度は K30% にしています。環境によって変わる可能性がございますので、 うまくいかない場合は濃度を変更してみてください。
RasterLink6Plus
1 層目の絵が透けて 4 層目に見えてしまう
まずは白の濃度を限界まで上げてみてください。 *1黒の濃度を上げれば透けにくくなりますが、 光を当てた際に絵全体が暗い雰囲気になってしまいます。
*1. 特色機は標準で白 2 本を使う仕様ですので、 なるべく白 2 本で印刷するようにしてください。自動設定の場合は白 2 本を使って印刷する設定になっています。
4 層印刷専用のプロファイルは必要ですか?
4 層印刷専用のプロファイルは必要ありません。印刷するメディアの WhiteOnColor または ColorOnWhite のプロファイルをお使いください。
4 層印刷でサポートする版の組み合わせは?
4 層印刷のサポートは以下の組み合わせになります。• カラー + 遮光 ( カラー ) + 特色 ( 白 ) + カラー
• カラー + 特色 ( 白 ) + 遮光 ( カラー ) + カラー
4 層を合成したのに正しく印刷されない。
レイヤー設定画面で [ 特色版重ね印刷設定 ] の選択が、 以下の画面の選択肢のうち、 下 2 つのどちらかになっているか確認してください。
• プレビューの表示サポートは 4 層のみです。
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裏から光を当てた時、強調したい部分が明るくならない
4 層印刷 (Day&Night) で一番シンプルな構成は黒層のベタ塗りですが、 黒層のデータに一手間加えることによって、 ベタ塗りとは違った表現をすることが可能となります。以下に紹介する例は、裏から光を当てた際に狙った部分をより明るく鮮やかに見せるために黒層レイヤーの一部を切り抜いた例です。
強調したい部分を明るく見せる例
透明メディアに印刷したい(ミラー出力)
透明メディアに印刷する場合は、 視点に一番近い位置にメディアをセットし、 メディアの裏側に印刷します。 よって、 各層の並びは通常時の並びを反転した順になります。
• 印刷手順は通常時と同じ手順です。
光 OFF 光 ON
光を当てないときは、 一番上に印刷された昼の風
景が見えます。
裏から光を当てることで、 一番下に印刷され
たドレスの色と背景が変わります。
このサンプルでは黒層レイヤーで、 女性とドレスの部分を切り抜いています。切り抜いた部分の光の透過が良くなりますので、 切り抜いた部分が他より明るくなり、 強調表示されます。
比較画像
切り抜き " あり " 切り抜き " なし "
通常メディアへの印刷 透明メディアへの印刷 (ミラー出力)
側面図 側面図
メディア越しに絵を見る
メディア
1 層目(裏) 4 層目(表)
透明メディア
1 層目(表)4 層目(裏)
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ミラー出力の方法について
ミラー出力をするための状態 (反転) を作るには以下の 2 つの方法があります。1. RasterLinkTools で反転する2. RasterLink6Plus で反転する
1. RasterLinkTools で反転する
• 多層印刷プレビュー画面の [ ミラー ] チェックボックスにチェックを入れます。
このオプションにチェックを入れて保存したデータを RasterLink6Plus のホットフォルダに
保存すると、ミラー ( 反転 ) 印字できる設定で合成されます。
2. RasterLink6Plus で反転する
(1) [ 合成 ] アイコン を選択します。
(2) 4 層データを手動でミラー出力用の順(通常時の逆順)に設定します。
(3) 4 層データ全てを選択します。
(4) 合成オプションの [ ミラー ] にチェックを入れると、絵が反転します。
(5) [ 合成 ] ボタンを押します。
• レイヤーの並び順を手動で変える必要はありません。
• この機能は RasterLinkTools でファイルを保存し、RasterLink6Plus のホットフォルダに保存した場合のみ有効となります。
• ジョブを合成する前にこの手順を行ってください。
■ 4 層目メディアから一番遠い層
■1層目メディアから一番近い層
1
2、 3
5
1 層
2 層
3 層
4 層
4
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4 層印刷に必要な設定が自動で行われる条件は?
作業開始
【4 層データ作成】
RasterLinkTools を使った
【保存方法】
RasterLinkTools の多層印刷
の保存機能を使った
【ファイル読み込み】
上で保存したデータを
RasterLink6Plus のホットフォ
ルダへ保存した
自動で設定される
手動で設定する必要ありP.10 「RasterLinkTools を使用しない場合」を参照してください。
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5 層印刷
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5 層印刷について
「カラー ( 表 )+ 白 + カラー ( 遮光 )+ 白 + カラー ( 裏 ) 」の 5 層を重ねて印刷することで、一枚のメディアの表と裏で違う絵を表示することができます。
5 層印刷 – 構造解説
5 層印刷の構造は以下のようになります。
裏 (1 層 ) : メディア越しに見える絵
白 1 (2 層 ) : 黒を隠し裏の色を映えさせる
黒 (3 層 ) : 表と裏の絵を遮光する
白 2 (4 層 ) : 黒を隠し表の色を映えさせる
表 (5 層 ) : メディア上から見える絵
表
白 2
白 1黒
裏
メディア
12
34
5
表と裏で違う絵を表現
裏 表
裏側の絵を印刷する層。
1 層目のプリント
白塗りの層。3 層目の黒を隠し、1 層目の色を映えさせる。
2 層目のプリント
黒塗りの層。1 層目と 5 層目の絵が透けるのを防ぐ役割を持つ。遮光層とも呼ぶ。
3 層目のプリント
白塗りの層。3 層目の黒を隠し、5 層目の色を映えさせる
4 層目のプリント
表側の絵を印刷する層。
5 層目のプリント
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ソフトウェアの役割(5 層)
5 層印刷の「データ作成」から「作成データの印刷」までには以下のソフトウェアを使用します。
Illustrator• 表裏層の作成表層 ( メディアから見える絵 ) と裏層 ( メディア越しに見える絵 ) の作成に使用します。
RasterLinkTools• 白黒層の自動生成
5 層に必要な白黒層を自動生成します。
RasterLink6Plus• 複数層の合成ジョブを作成し、 印刷します。
• 対象機種はホワイト搭載機のみとなります。• 1 度の印刷で 5 層を同時に印刷します。
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5 層のデータ作成と印刷手順
RasterLinkTools を使用する場合
RasterLinkTools を使用して、5 層印刷に必要な設定を行う手順を解説します。
1.[Illustrator] 表・裏層を作成する( P.22)
2.[RasterLinkTools] 白・黒・白層を生成する( P.22)
3.[RasterLinkTools] 作成したデータを保存する( P.23)
4.[RasterLink6Plus] 作成したデータを印刷する( P.23)
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1. 表・裏層を作成します。(Illustrator)• 1 層につき 1 レイヤーの形で表層と裏層
のデータを作成します。各レイヤーの中は、まとめて一つのレイヤーにしておいてください。
2. 白・黒・白層を自動生成します。(RasterLinkTools)(1) RasterLinkTools を起動します。
(2) [ 白 & 黒層自動生成 ] アイコン を選択します。
何層のデータを作成するかの確認画面が出ます。(3) 5 層を選び、[OK] ボタンを押します。
(4) 手順 (1) で作成した表・裏層の間に、5 層
印刷で必要な白・黒・白層が生成されます。
• 必ず図の順番に絵を並べてください。(この順にしないと 5 層印刷が正常に機能しません。)• メディア側に印刷される絵を1層目にしてください。• 1 層目 ( メディア越し ) の絵を反転した状態で作成する必要はありません。• レイヤー名に制限はありません。
• 白層はイエロー 100% のベタ塗りで作成されます。ただし、RasterLink6Plus のホットフォルダへ保存した時は白として認識されます。
• 黒層は K30% のベタ塗りで作成されます。必要に応じて K の濃度を変更してください。• 白黒層のサイズは 5 層目の絵と同じサイズになります。
3
4
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3. 作成したデータを保存します。(RasterLinkTools)
• [ 多層印刷機能 ] アイコン を選択しま
す。• [ 出力 ] ボタンを押して 5 層データを保存
します。1 層 1 ファイルで合計 5 ファイルが保存
されます。
4. 作成したデータを印刷します。(RasterLink6Plus)(1) ホットフォルダに 5 層データのファ
イルを保存すると、自動でジョブが合成されます。
(2) [実行 ]アイコン を選択します。
(3) [ 開始 ] ボタンを押し、印刷を実行し
ます。
• 5 層印刷ではプレビュー機能はサポートしていません。
保存時のファイル名について• 以下のようなファイル名でファイルが保存されます。
xxxxx_YYYYY. 拡張子xxxxx_YYYYY. 拡張子・・・・・・・・
xxxxx:ユーザーが指定した任意のファイル名YYYYY:RasterLinkTools が自動で付加する識別子*
*. この識別子は変更しないでください。
• 5 層印刷の合成ジョブは印刷設定を変更することが可能ですが、層毎に個別の印刷設定をすることはできません。
1
2
3
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RasterLinkTools を使用しない場合
RasterLinkTools を使用せず、RasterLink6Plus だけで 5 層印刷に必要な設定を行う手順を解説します。
• P.21 「RasterLinkTools を使用する場合」以外の方法でデータを作成した場合は、5 層印刷に必要な設定が自動で行われないため、手動で設定をする必要があります。
1.5 層印刷のデータを読み込む( P.25)
2.白層の印刷設定をする( P.25)
3.黒層の印刷設定をする( P.26)
4.作成したジョブを合成する( P.26)
5.各層の位置補正をする(任意)( P.27)
6.作成したデータを印刷する( P.27)
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1. 5 層印刷のデータを RasterLink6Plus に読み込みます。(RasterLink6Plus)
データの読み込み手順は、以下の 2 通りの方法があります。
(1) ホットフォルダから読み込む• 作成した 5 層データのファイルを、
まとめてホットフォルダにコピーします。
(2) [ ファイル ] メニューから読み込む
• RasterLink6Plus の左上メニュー [ファイル ] - [ 開く ] から、作成した 5層データのファイルを1つずつ計 5層読み込みます。
2. 白層の印刷設定をします。
• RasterLink6Plus 上で " 単色置換 " または " 白版作成 " をしてください。
• 5 層印刷では、白層は 200%( 白 2 本分 ) での印字を推奨していますので、図と同じ設定にし
てください。白を 200% にすることで、黒を濃くすることなく遮光度 ( 絵を透けさせない ) を高めること
ができます。
• RasterLinkTools の白黒自動生成機能を使用して白層を作成した場合、白層がイエローで作成されていますので、図のようにイエローを ” 単色置換 ” すれば白を印刷できます。
• 白層の作成を ” 色置換 ” で行う場合は「単色→ホワイト」のみ可能です。多層印刷をする場合に限り「複数色→ホワイト」の ” 色置換 ” は行えませんのでご注意ください。
ホットフォルダ
単色置換
白版作成
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3. 黒層の印刷設定をします。
(1) [ プロパティ ] アイコン を選択
します。(2) ジョブ属性を「遮光版」に設定しま
す。(この選択肢はカラー属性のジョブにだけ表示されます。)
4. 作成した各層のジョブを合成します。
(1) [ 合成 ] アイコン を選択します。
(2) 5 層データの合成(印刷)順を設定します。
• メディア側の絵を反転する必要がある場合は、以下の (3)(4) を行ってください。
(3) 1 層目のデータを選択します。
(4) 合成オプションの [ ミラー ] にチェックを入れると 1 層目の絵が反転します。
(5) [ 合成 ] ボタンを押します。
• この手順を行うと、[ 印刷条件 ] - [ 作図品質 ]
タブ - [ カラーマッチング ] が「ColorMatching
OFF」となります。
• 1 層目のデータは、反転された絵が正常な状態となります。• 絵を作成する時にあらかじめ反転させている場合はチェックを入れる必要はありません。
1
2
■ 5 層目メディアから一番遠い層
■1層目メディアから一番近い層
1
2
5
1 層
2 層
3 層
4 層
4
5 層
3
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5. 合成後の各層の位置補正をします。(任意)
• 位置補正が必要な場合、[ レイヤー設定 ] アイコン を選択します。
各層の位置補正が設定可能となりますので、必要に応じて設定をしてください。
6. 作成したデータを印刷します。
(1) [ 実行 ] アイコン を選択します。
(2) [ 開始 ] ボタンを押し、印刷を実行します。
• 5 層印刷の合成ジョブは印刷設定を変更することが可能ですが、層毎に個別の印刷設定をすることはできません。
1
2
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こんなときには(5 層)
5 層データを作成する際の補足情報を以下に記載します。
RasterLinkTools
プレビューが表示されない
プレビューの表示サポートは 4 層のみです。
白・黒層をベタ塗り以外で作成したい
RasterLinkTools の白 ・ 黒層自動生成機能はベタ塗りの白 ・ 黒層を自動で作成する機能です。ベタ塗り以外の白 ・ 黒層が必要な場合は手動で作成してください。
自動生成された黒層の濃度が K100% である理由は?
裏と表の絵が互いに透けないよう、 黒層の濃度は遮光度が一番高い K100% にしています。
RasterLink6Plus
5 層印刷専用のプロファイルは必要ですか?
5 層印刷専用のプロファイルは必要ありません。印刷するメディアの WhiteOnColor のプロファイルをお使いください。
5 層印刷でサポートする版の組み合わせは?
5 層印刷のサポートは以下の組み合わせになります。• カラー + 特色 ( 白 )+ 遮光 ( カラー )+ 特色 ( 白 )+ カラー
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