1
誘導ラマン散乱(Stimulated Raman scattering)
この資料は、誘導ラマン散乱(Stimulated Raman scattering)効果が引き起こす光増幅について
サンプルファイル Raman scattering scalar amplification.osd を使用して示します。レイアウトと
グローバルパラメータを図 1に示します。
図 1. レイアウトとグローバルパラメータ
2
図 2にファイバコンポーネントの設定を示します。
図 2. パラメータ設定
3
4
入力信号のスペクトルは 1550nm の強い単色ポンプ波(100 W)と 1640nm の弱いストローク波
(-99dB)から成ります(10THzのストロークシフト)(図 3)。
図 3. 入力信号スペクトル
図 4は出力スペクトラムです。低周波の弱いスペクトラムが増幅され、
利得は dBG 7.3662.399 となっています。
図 4. 出力信号スペクトル
5
ラマン利得係数は参考文献[1]より下記の式が導出されます。
WkmWkmImg sp
14281732.091.018.01307.122 1111
ただし、参考文献[2]、[3]より 91.0101111 THzIm 、
WkmA
n
eff
1307.12 2
その時のラマン利得(dB)は dBgPLG 19.37explog10 (Ρ:ポンプパワー、L :ファイバ
長)となり、OptiSystem のシミュレーション結果とほぼ一致していることがわかります。
参考文献
[1] G. P. Agrawal, "Nonlinear fiber optics", Academic press, 3rd edition, 2001.
[2] R. W. Hellwarth, Prog. Quant. Electr. 5, 1 (1977).
[3] P. Tchofo Dinda, G. Millot, and S. Wabnitz, JOSA B, 15, 1433, (1998).
……………………………………………………………………………………………………………………
Top Related