多治見市図書館のご紹介~あなたも足で稼いでみよう~
Library of the Year 2015 最終選考会Independent Librarian
小嶋 智美2015/11/12
多治見市マスコットキャラクターうながっぱ
あらまし
• 多治見市–岐阜県東濃地方の中核都市–陶磁器の産地;集積地
• 多治見市図書館– 1946 年開館– 1997 年より複合施設の一部に–運営:指定管理( 2 期目)• 公財 ) 多治見市文化振興事業団
– 他の文化施設運営も受託
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LoY2015 優秀賞 選考理由• 陶磁器資料コレクションを例に
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陶磁器資料コレクション
• 「司書が足で稼ぐ」–陶磁器関連ならばなんでもどこへでも• 全国各地の美術館の図録や組合のカタログなど• 人間国宝の自宅、窯業者の寄合、旅先の展覧会…
• 使う人のことを第一に考えた独自分類–陶磁器は「芸術」であり「生活の一部」
• 地域の特徴・産業に根差す–研究支援・ビジネス支援・産業支援に
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IRI 知的資源イニシアティブ. Library of the Year 2015優秀賞候補機関. http://www.iri-net.org/loy/loy2015.html#candidate [accessed 20151018]
「司書が足で稼ぐ」
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稼ぐ=精を出して励む
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陶磁器資料コレクション以外にも多治見市図書館スタッフは
稼ぎ続けています~ 3 つの事例と共にご紹介~
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事例 1 :郷土資料室
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図書館の「郷土資料室」
• 学芸員と司書との協同–学芸員は文化財審議会の委員
• 主業務:多治見市受託の古文書調査–市民から寄せられた資料の整理も行う
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口コミから稼ぐ
• 「○○さん家、建て直しゃあすみたいやよ」–すぐに連絡、お宅訪問へ
• 「これなんかは使えるやろうか」–自分の家の本棚を撮影して見せてくれる• 貴重な地元関係資料を発見
–割れたタイルを握って来館してくれる• 昭和初期のタイルを使った建物の取り壊し情報
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多治見のまちは宝の山モノもヒトもウワサも
宝の山の登頂は結構厳しい
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この山が図書館のスタッフによって「郷土資料」という宝に生まれ変わる
※ 学芸員 I さん調査記録より
事例 2 :地元 NPO とのコラボ
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アイデアを稼ぐ• カフェ × 図書館「こだわりの本棚」–図書館下のカフェ–地元 NPO の運営–司書全員が一人一冊
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カフェのオーナーから「お題」が届く
お題は ”ひとり” に薦める本「この方が “カフェでの1時間で新聞より読みたい”
“ 新たに学びたい” と思う本をお願いします!」い
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司書は本と共にこの方への「手紙」をしたためる
女性 75歳くらい
週に二度まなびパークで習い事をしている小さいカラダに大きなリュックを背負った可愛いおばあちゃん「死ぬまで学びたい、 それが私の楽しみ」
習い事とは別にサンルームで勉強をしてから帰る
3時に習い事が終わるとカフェでお茶を 1時間、必ず新聞を隅から隅まで見ている若い時はアクセサリーを自分で作ったりもしていた今は週に一度名古屋に行って材料を見ているだけ
事例 3: ギャラリーとのコラボ
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• 「デザインの旅」–皆川明 × 田中景子 × 安藤雅信• ブランド “ミナペルホネン” デザイナー• 地元ギャラリー “ギャルリ百草” オーナー• 会場:図書館のある複合施設のホール
• きっかけはギャラリー主宰からの相談–「”図書館で” できないかな」
多治見に暮らす人に根付いていた「情報を発信する場」としての図書館
デザイナーズトーク( 2015.4 )
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信頼を稼ぐ
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運営全般を図書館スタッフが担当文化施設運営受託の実績とスキルが生きる
図書館での展示当日の様子
まとめ
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「司書が足で稼ぐ」とは
日常や足元にある「あたりまえのもの」や
「気がつかなかったもの」が図書館スタッフの行動によって「価値あるもの」に変化する
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そして
「司書が稼ぐ」ことができるのは多治見という地元があってこそ
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多治見に暮らす人の声
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“こだわりの本棚” 企画者
山本博子さん
私たち子育て支援 NPO と図書館さんがつながった
奇跡とご縁に感謝しています。お互いの強みを活かし、人材を育て、一緒に「どこにもない!図書館」を
作っていきましょう!
やまもと・ひろこ( NPO法人ママズカフェ理事)
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“デザイナーズトーク” 企画者
安藤雅信さん
作り手の世界を表現する際、ギャラリーにはギャラリーの、
美術館には美術館の役割がある。多治見市図書館のスタッフは
図書館ならではの役割を持ってミナペルホネンの世界を表現してくれた。
あんどう・まさのぶ(ギャルリ百草主宰・陶作家)
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多治見市図書館スタッフの稼ぎは決して
特別なことではありません
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自らの使命を明確にし主体的に動けば
誰でも手にできるものです
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あなたがこれから稼ぐものはどこにあるのでしょう誰が持っているのでしょう
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多治見から考えてみませんか
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こども陶器博物館とのコラボもはじまっています
おしまい
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