Download - 即戦力のビッグデータ分析者を育成 - msi.co.jp込めるため、「クチコミサイト」な どの分析が手軽にできる。「学生時代に分析スキルを

Transcript
Page 1: 即戦力のビッグデータ分析者を育成 - msi.co.jp込めるため、「クチコミサイト」な どの分析が手軽にできる。「学生時代に分析スキルを

ユーザー事例 テキストマイニングツール Text Mining Studio

SWOT分析実際に授業で使用したTMS分析結果。ちょうどブラジルで開催されていたサッカー・ワールドカップをテーマに、「なぜ、日本は世界で競争優位を持続できなかったのか」を考えさせた。

[裏面に続く]

Interview

佐々木 宏 教授

筑波大学 経営・政策科学研究科修士課程、大阪大学経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。金融系シンクタンク勤務後、大学教員となる。マーケティング・リサーチ、データマイニング、eビジネス、IT産業の国際比較などが専門。教育・研究の傍ら、企業向けにマーケティング活動の各種支援も行っている。著書・論文のほか、企業向けのセミナー講師としても活躍。主な著書に「実践 ブログ・リサーチ」(2009年 ISBN:4-495-64281-5)。[email protected]

Profile

佐々木 宏 教授/立教大学 経営学部 様

キャリアセンター部長経営学部 経営学科佐々木 宏 教授

TMS活用方法やメリットについて、マーケッターの目線でお聞かせください。佐々木 TMSのメリットは、マーケティング活動で必

要とされるいろいろな分析がきわめて短時間に、効率よく処理できる点ではないでしょうか。最近トライしてみて、面白い結果が出たものに【SWOT分析】があります。【SWOT分析】自体は、誰もが知っているポピュラーな手法ですが、作り上げるまでに手間がかかります。ところが、 TMSの注目語分析で「強み(Strengths)」「弱み(Weaknesses)」「機会(Opportunities)」「脅威(Threats)」を単語として選択すれば、4つの要因間の関係を簡単に可視化することができます。これはテキストマイニングの新しい使い方の一例といえるかもしれません。

先生がテキストマイニングに着目する理由とは。佐々木 以前は、データ活用というと数値データの分析がメインでしたが、ビッグデータの時代、

ウェブサイトやSNSなどで交わされる「テキスト」も活用すべき重要なデータ・ソースになりました。それらをどのように整理、分類してビジネスの価値を生み出すかが大事なのです。今は大企業から中小企業まで、どんなオフィスでも表計算ソフトを使って数値データを分析し、マーケティングや商品開発などに活用していますね。それと同じように、これからは業種、業務、企業規模を問わず、ビジネスのさまざまな場面でテキストマイニングが活用されるようになるのではないか。そして、たとえば今述べた【SWOT分析】のように、いろいろなマーケティング手法を取り入れていくことで、テキストマイニングの適用範囲はもっともっと広がっていくだろうと考えています。

マーケティング業界でのビッグデータ活用の時代、SWOT分析も手軽に

即戦力のビッグデータ分析者を育成企業での経営戦略コンサルタント経験や、海外大学での研究・教育経験を経て、現在は立教大学 経営学部でマーケティング研究のほか、キャリアセンター部長として学生の就職指導や卒業後のキャリア相談にもあたる佐々木 宏教授。著書「実践 ブログ・リサーチ」など、かねてからSNS分析の重要性に着目している。その佐々木教授がこれからのキーツールとして挙げるのがText Mining Studio(TMS) だ。

Page 2: 即戦力のビッグデータ分析者を育成 - msi.co.jp込めるため、「クチコミサイト」な どの分析が手軽にできる。「学生時代に分析スキルを

〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館1階 TEL 03-3358-6681 FAX 03-3358-1727〈e-mail〉 [email protected] 〈URL〉 http://www.msi.co.jp/tmstudio/

Text Mining Studio担当

お問い合わせ:平日10:00-17:00(e-mail、FAXは随時受付)

企業とコラボレーションしたゼミでのひとこま。企画のアイデア出し、それを裏付けるデータマイニングや分析など、参加した学生はリアルなビジネスを肌で感じた。右端が佐々木教授。

TMS内でURLを入力すると、そのサイトのテキストデータが取り込めるため、「クチコミサイト」などの分析が手軽にできる。

「学生時代に分析スキルを身に付けておくことは社会に出てからの大きな強みです」と佐々木教授。

そのときに必要になるのが、優れた分析ツールです。私はそれがTMSだと思うのです。長年使用していますが、分析機能の多さやコストパフォーマンスだけでなく、初心

者でもすぐに使える操作性のよさ、充実したセミナー、製品サポートのクオリティ、すべてにおいてとても満足しています。

大学の授業でのTMS活用方法を教えてください。佐々木 1年生向けの経営学入門という授業から使っています。授

業中に出した課題に対する学生のレポートを、私がTMSで分析、次の授業で結果を示します。名詞の種類や頻度などの基本情報から、単語頻度や注目語、特徴語などを分析し、グルーピングやネットワーク図などで可視化するまでにかかる時間は、わずか30分程度。初めて見せたときには、自分たちが書いた文章が明快に数値化、ビジュアル化され、しかも全体が網羅されることに驚き、目を輝かせていました。大学に入りたての学生が、こうしたデモを通して、アナリティクスに興味を持ってくれるのはとてもうれしいですね。

社会で即戦力となるよう学生の意識と知識を高めているのですね。佐々木 専門課程に入ると、ゼミでTMSをさらに実践的に活用し

ています。企業からデータの整理や処理、分析を依頼されることもあります。ビジネスで実際に利用されている

データを扱うため、それだけリアリティがある。すると、現実社会で何が起きているのかが分かってきて、学生自ら主体的に分析にのめり込んでいく。まさに理想的な成長スタイルといえるかもしれません。また、企業とのコラボレーションで新商品を企画・開発するチャンスがあった際も、SNS上のクチコミを集めてTMSで分析し、次の商品開発に生かそう、というチャレンジを行いました。インターネット上のテキストデータが取得できるTMSだからこそできたことだと思います。

学生からのTMS使用感や評価はいかがですか。佐々木 こんな分析をしたい、こういう視点で分類したい。そんな

アイデアが浮かんだら、 TMSであればすぐにマイニングを始めることができます。難しい理論をまずは横に置き、思いついた点、興味を持ったところから分析を始める。そして、「なぜこういう結果が出たのか」と疑問を持ち、次第に本質的な問題へと辿りついていく。理論については、マイニング作業をしていくと、「共起」とか「コレスポンデンス分析」などの専門用語が出てきます。自分の出した結果を見ながら理論的な背景を教えると、よく理解できるようになるのです。こうした学習プロセスにTMSはぴったりで、実は経営学部のような文系の学生に最適だと感じています。

先生が大学教育で目指している人材像とは。佐々木 ビッグデータというと漠然としていますが、アナリティクス

のスキルは理系の世界だけの話ではなく、これからはあらゆるビジネスマンに必要な武器になると考えています。

社会に出たら、ビジネスの最前線でヒト・モノ・カネの複雑な動きを目の当たりにすることでしょう。新しいトレンドをどう掴むか。市場の動きをどう読み解くか。目の前の課題を解決する手段のひとつとして、大学でのデータ分析の経験が生きてくるはずです。現場の経験やカンに加えて、各種のデータを自在に活用して課題解決にあたる。それは、これからのビジネスパーソンに必要となる能力だと思います。

そのような、ビッグデータの時代にふさわしい知的パワーを備えた人材を、 TMSを活用してこれからどんどん育成していきたいと考えています。

データアナリストの採用・育成についてお考えの企業の方へのアドバイスをお願いいたします。佐々木 分析結果を解釈し、すぐにマーケティングに活かせる力が

あるのは、現場をよく知っている自社のマーケッターに他なりません。今は簡単にツールが使える時代です。分析に長けた人材を、高額なサラリーで採用するのも良いですが、その前にまずは自社内で思い切ってツールを使ってみることをお勧めします。人材育成・教育についてお困りでしたら、数理システムさんと連携して何かお手伝いできるかもしれませんね。

学生たちが目を輝かせて、分析とその結果の活用にチャレンジ!

その能力は、これからのビジネスパーソンの標準になる