東亞合成株式会社 アロン水性プライマー 一般用 主剤 - 1/10
作成日 : 2008/12/26
改訂日 : 2015/12/10
安全データシート
1. 製品及び会社情報
製品名 : アロン水性プライマー 一般用 主剤
供給者の会社名称 : 東亞合成株式会社
住所 : 東京都港区西新橋 1-14-1
部門名 : 建材・土木グループ
電話番号 : 03-3597-7341
FAX 番号 : 03-3597-7353
緊急連絡電話番号 : 03-3597-7341(建材・土木G)
推奨用途及び使用上の制限 : 本製品は業務用(工業用)で、主な用途は プライマー です。食品
用・医療用および農薬用その他特殊用途に使用される場合には、貴
社にて事前に安全性をご確認の上、ご使用下さい。体内に埋植注入
したり、または体内に本製品の一部が残留する恐れのある用途には
使用しないで下さい。
2. 危険有害性の要約
【GHS分類】
物理的危険性 : 爆発物 分類対象外
: 可燃性又は引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 : エアゾール 分類対象外 : 支燃性又は酸化性ガス 分類対象外 : 高圧ガス 分類対象外 : 引火性液体 区分外 : 可燃性固体 分類対象外 : 自己反応性化学品 分類対象外 : 自然発火性液体 区分外 : 自然発火性固体 分類対象外 : 自己発熱性化学品 区分外 : 水反応可燃性化学品 区分外 : 酸化性液体 分類できない : 酸化性固体 分類対象外 : 有機過酸化物 分類対象外 : 金属腐食性物質 分類できない
健康有害性 : 急性毒性(経口) 分類できない
: 急性毒性(経皮) 分類できない : 急性毒性(吸入:気体) 分類対象外 : 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない : 急性毒性(吸入:粉じん) 分類対象外
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: 急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない : 皮膚腐食性又は皮膚刺激性 区分 2 : 眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 区分 2 : 呼吸器感作性 分類できない : 皮膚感作性 区分 1 : 生殖細胞変異原性 分類できない : 発がん性 分類できない : 生殖毒性 分類できない : 特定標的臓器毒性(単回ばく露) 分類できない : 特定標的臓器毒性(反復ばく露) 分類できない : 吸引性呼吸器有害性 区分外
環境有害性 : 水生環境有害性(急性) 区分 2
: 水生環境有害性(長期間) 区分 2 : オゾン層への有害性 分類できない
【GHSラベル要素】
絵表示
注意喚起語 : 警告
危険有害性情報 : 皮膚刺激 (H315)
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ (H317)
眼刺激 (H320)
水生生物に毒性 (H401)
長期継続的影響によって水生生物に毒性 (H411)
注意書き 【安全対策】 : ミスト/蒸気の吸入を避けること。 (P261)
取扱い後はよく手を洗うこと。 (P264)
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 (P272)
環境への放出を避けること。 (P273)
適切な保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 (P280)
【応急措置】 : 皮膚に付着した場合:多量の水と石けん(鹸)で洗うこと。 (P302+P352)
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレン
ズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続ける
こと。 (P305+P351+P338)
皮膚に付着した場合、皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、
手当てを受けること。 (P333+P313)
眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 (P337+P313)
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。
(P362+P364)
漏出物を回収すること。 (P391)
【保管】 :
【廃棄】 : 内容物/容器を国際、国、都道府県、市町村の規則に従って廃棄するこ
と。 (P501)
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重要な徴候及び想定さ
れる非常事態の概要
: 情報なし
3. 組成及び成分情報
化学物質・混合物の区別 : 混合物
一般名 : 水系エポキシ樹脂エマルション
化学物質等の名称 含有量(%) 化学式 官報公示整理番号 CAS 番号
化審法番号 安衛法番号
エポキシ樹脂(タイプ A)
(低分子量)
20 - 30 (C15H16O2.C3H5ClO)x 7-1283 公表 25068-38-6
二酸化ケイ素 0.1 - 1 SiO2 1-548 公表 7631-86-9
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 : 情報なし
4. 応急措置
吸入した場合 : 空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
気分が悪い時は、医師の診断/手当てを受けること。
皮膚に付着した場合 : 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。
衣類が皮膚に密着している場合には無理にはがしてはならない。
多量の水と石鹸で洗うこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
皮膚刺激または発しん(疹)が生じた場合: 医師の診断/手当てを受け
ること。
眼に入った場合 : 水で数分間注意深く洗うこと。
コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その
後も洗浄を続けること。
苦痛が生じたり、症状が持続する場合は、眼科医を受診すること。
飲み込んだ場合 : 口をすすぐこと。
無理に吐かせないこと。
気分が悪い時は、医師の診断/手当てを受けること。
急性症状及び遅発性症状
の最も重要な徴候症状
: 皮膚に付着した場合: 皮膚乾燥、紅疹(発赤)、かゆみ、発疹を引き起
こす恐れがある。
応急措置をする者の保護 : 適切な保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
医師に対する特別な注意
事項
: 症状に合わせて処置すること。
5. 火災時の措置
適した消火剤 : 周辺火災に適した消火剤
使ってはならない消火剤 : 情報なし
消火を行う者の保護 : 耐薬品性着衣を着用する。適切な呼吸用保護具を用いる。
特有の危険有害性 : 情報なし
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特有の消火方法 : 関係者以外立入禁止。
危険でなければ危険区域から容器を移動する。
風向に注意すること。
6. 漏出時の措置
人体に対する注意事項、
保護具および緊急時措置
: 関係者以外立入禁止。
第 7項および第 8項の保護対策を参照する。
環境に対する注意事項 : 環境への放出を避けること。
漏出物は回収すること。
回収・中和方法
少量の場合 : 吸収材(例;布、フリース)で拭き取る。
大量の場合 : 広範囲へ広がらないようにすること(例、土嚢などで堰を設置する)。
封じ込め及び浄化方法及
び機材
: 安全に対処できるならば漏洩を止めること。
二次災害の防止策 : 情報なし
7. 取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策(局所排
気・全体換気等)
: 第 8 項『設備対策』を参照。
安全取扱注意事項 : 眼、皮膚、衣類につけないこと。
指定された個人用保護具を使用すること。
ミスト/蒸気の吸入を避けること。
接触回避 : 第 10 項を参照。
衛生対策 : この製品を使用するときに、飲食または喫煙をしないこと。
皮膚、眼、衣服との接触を避ける。
取扱い後はよく手を洗うこと。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
保管
技術的対策 : 凍結させない。
品質保証期間を越えて長期保管しないこと。
混触危険物質 : 第 10 項を参照。
安全な保管条件 : 容器は、密閉した状態を保ち、冷所で保管すること。
安全な容器包装材料 : ステンレス及び軟鋼(ただしどちらも内面がエポキシ塗料もしくはケイ
酸亜鉛塗料でコーティングされているものに限る)、ガラス、ポリエチ
レン、ポリプロピレン
8. ばく露防止及び保護措置
管理濃度 : 設定されていない。
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許容濃度(日本産業衛生学会) : 設定されていない。
許容濃度(ACGIH) : 二酸化ケイ素 TLV-TWA 10mg/m3 (Total dust)
設備対策 : 十分な洗浄設備を備えること。
保護具
呼吸用保護具 : 特になし
手の保護具 : PE(ポリエチレン)使い捨て手袋、ゴム手袋
眼の保護具 : 保護めがね/顔面保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具 : 液体飛沫から眼、顔および肌を保護する。
実験用白衣
適切な保護衣を着用する。
9. 物理的及び化学的性質
外観
物理的状態、形状 : 液体
色 : 白色
臭い : 特異臭
pH : 7.9
融点 : データなし
沸点 : 100 ℃
引火点 : データなし
燃焼又は爆発範囲(上限、下限) : データなし
蒸気圧 : データなし
相対蒸気密度 : データなし
比重 : 1.3
溶解度 : 水に易溶
n-オクタノール/水の分配係数 (log Kow) : データなし
自然発火温度 : データなし
分解温度 : データなし
粘度(粘性率) : 約 6100 mPa・s
10. 安定性及び反応性
反応性、化学的安定性 : 通常の取扱いにおいては安定である。
危険有害反応可能性 : 情報なし
避けるべき条件 : 高温
混触危険物質 : 酸化剤
危険有害な分解生成物 : 熱分解により次のものを生成する:一酸化炭素
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11. 有害性情報
急性毒性 (経口) : 計算値の結果から区分外となったが、最大 77%は毒性未知の成分であ
ったので、分類できないとした。
急性毒性 (経皮) : 情報なし
急性毒性 (吸入:気体) : GHS 定義で液体であるので、分類対象外。
急性毒性 (吸入:蒸気) : 情報なし
急性毒性 (吸入:粉じん) : GHS 定義で液体であるので、分類対象外。
急性毒性 (吸入:ミスト) : 情報なし
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : 皮膚区分 2の成分合計≧10% ;皮膚刺激性区分 2。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: 眼区分 2B の成分合計≧10% ;眼区分 2。
皮膚感作性 : 皮膚感作性区分 1の成分(全ての物理的状態)が≧1.0% ;皮膚感作性
区分 1。
呼吸器感作性 : 情報なし
生殖細胞変異原性 : つなぎの法則から区分外となったが、情報のない成分があるため分類
できないとした。
発がん性 : つなぎの法則から区分外となったが、情報のない成分があるため分類
できないとした。
生殖毒性 : つなぎの法則から区分外となったが、情報のない成分があるため分類
できないとした。
特定標的臓器毒性
(単回ばく露)
: 情報なし
特定標的臓器毒性
(反復ばく露)
: 情報なし
吸引性呼吸器有害性 : 40℃の動粘性率が 20.5mm2/s を超えると推察されるため、区分外とし
た。
有害性その他 : 情報なし
エポキシ樹脂(タイプ A)(低分子量)の有害性情報 1)
急性毒性 (経口) : ラットに対する経口投与の LD50≧1,000 mg/kg、11,400 mg/kg、13,600
mg/kg (以上、CERI ハザードデータ集 2001-36 (2002)) に基づき、確
定値のうち低い値の LD50=11,400 mg/kg から、区分外とした。
急性毒性 (経皮) : ラットに対する経皮投与の LD50≧1,600 mg/kg (CERI ハザードデータ
集 2001-36 (2002)) に基づき、区分 4以上に分類されると考えられる
が、確定値が得られていないので、「分類できない」とした。
急性毒性 (吸入:気体) : 物質の定義による液体 (20℃, 1 気圧) であるため、ガスでの吸入は
想定されず、分類対象外とした。
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : CERI ハザードデータ集 2001-36 (2002)、DFGOTvol.19 (2003) のウサ
ギに対する皮膚一次刺激性試験結果の記述「皮膚刺激性について刺激
性なしから中等度の刺激性を有する」から、4時間適用試験結果はな
いが、刺激性を有すると考えられ、区分 2とした。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: CERI ハザードデータ集 2001-36 (2002)のウサギに対する眼刺激性試
験結果の記述「刺激性なしから軽度の刺激性を有する」から、軽度の
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刺激性を有すると考えられ、区分 2B とした。
皮膚感作性 : CERI ハザードデータ集 2001-36(2002)、DFGOTvol.19(2003)のヒトにお
ける症例研究やボランティア試験の結果、また、モルモットに対する
皮膚感作性試験結果の記述及び日本職業・環境アレルギー学会による
「皮膚感作性物質」という分類結果から、皮膚感作性を有すると考え
られ、区分 1とした。
生殖細胞変異原性 : DFGOT vol.19 (2003) の記述から、経世代変異原性試験 (優性致死試
験) で陰性、生殖細胞 in vivo 変異原性試験 (染色体異常試験) で陰
性、体細胞 in vivo 変異原性試験 (小核試験、染色体異常試験) で陰
性であることから、区分外とした。
発がん性 : 既存分類がないため、分類できない。
生殖毒性 : PATTY (4th, 2000) 及び DFGOT vol.19 (2003) の記述から、生殖毒
性試験、催奇形性試験のいずれにおいても、親動物毒性がみられる用
量で生殖及び発生への影響がみられていないことから、区分外とし
た。
二酸化ケイ素の有害性情報
急性毒性 LD50 経口 ラット:> 5000 mg/kg
LD50 経皮 ウサギ:> 2000 mg/kg
LC50 吸入 ラット (mg/l):> 2.2 mg/l (Exposure time: 1 h)
12. 環境影響情報
生態毒性
水生環境有害性(急性) : 加算法で(急性 1×M×10)+(急性 2)≧25%で、区分 2とした。
水生環境有害性(長期間) : 加算法で(慢性 1×M×10)+(慢性 2)≧25%で、区分 2とした。
残留性・分解性 : 環境中で長期にわたり悪影響を及ぼすことがある。
生体蓄積性 : 情報なし
土壌中の移動性 : 情報なし
オゾン層への有害性 : モントリオール議定書の附属書に列記された成分を含まない。
エポキシ樹脂(タイプ A)(低分子量)の環境影響情報 1)
生態毒性
水生環境有害性(急性) : 甲殻類(オオミジンコ)の 48 時間 EC50=1.7mg/L(CERI・NITE 有害性評
価書(暫定版)、2006)他から、本物質の水溶解度(0.041mg/L(CERI・
NITE 有害性評価書(暫定版)、2006))において当該毒性が発現した
可能性が否定できないため、区分 1とした。
水生環境有害性(長期間) : 急性毒性が区分 1、生物蓄積性が低いものの(BCF≦42(既存化学物
質安全性点検データ))、急速分解性がない(BOD による分解度:
0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分 1とした。
二酸化ケイ素の環境影響情報
生態毒性
LC50 魚 1:5000 mg/l (Exposure time: 96 h - Species:
Brachydanio rerio [static])
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EC50 ミジンコ 1:7600 mg/l (Exposure time: 48 h - Species:
Ceriodaphnia dubia)
13. 廃棄上の注意
残余廃棄物 : 内容物/容器を『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』に従って廃棄するこ
と。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上
処理を委託する。
汚染容器及び包装 : 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
洗浄後、リサイクルするか、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に従って廃
棄する。
14. 輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 : UN-No. : UN3082
Proper Shipping Name : ENVIRONMENTALLY HAZARDOUS SUBSTANCE, LIQUID, N.O.S.
Packing group : III
Marine pollutant : Applicable
航空規制情報 : UN-No. : UN3082
Proper Shipping Name : ENVIRONMENTALLY HAZARDOUS SUBSTANCE, LIQUID, N.O.S.
Packing group : III
国内規制
陸上規制 : 消防法、毒物及び劇物取締法、高圧ガス保安法の規定に
従う。
海上規制情報 : 国連番号 : UN3082
品名 : 環境有害物質(液体)
容器等級 : III
海洋汚染物質 : 該当
航空規制情報 : 国連番号 : UN3082
品名 : 環境有害物質(液体)
容器等級 : III
15. 適用法令
労働安全衛生法 : 変異原性が認められた既存化学物質(法第 57 条の 5、労働基準局長通
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達)
・ビスフェノール A型エポキシ樹脂中間体
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第 57 条の 1、施行令第 18
条)(平成 28 年 6 月 1日より該当)
・シリカ
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第 57 条の 2、施行令第 18 条
の 2 別表第 9)
・シリカ(政令番号 : 312) (5%未満)
労働基準法 : 疾病化学物質(法第 75 条第 2項、施行規則第 35 条別表第 1の 2第 4号
1)
・ビスフェノール A型エポキシ樹脂
感作性を有するもの(法第 75 条第 2項、施行規則第 35 条別表第 1の 2
第 4号、平 8労基局長通達、基発第 182 号)
・ビスフェノール A型エポキシ樹脂
消防法 : 非危険物
化審法 : 優先評価化学物質(法第 2条第 5項)
・ビスフェノール A型エポキシ樹脂(液状のものに限る。)
化学物質排出把握管理促
進法(PRTR 法)
: 第 1 種指定化学物質及び第 2種指定化学物質を 1%以上含有しない(第
2条、施行令別表第 1、別表第 2)
毒物及び劇物取締法 : 特定毒物・毒物・劇物に該当しない
港則法 : 非危険物
船舶安全法 : 有害性物質(危規則第 2,3 条危険物告示別表第 1)
航空法 : その他の有害物質(施行規則第 194 条危険物告示別表第 1)
大気汚染防止法 : 排出規制物質・特定物質・汚染物質・揮発性有機化合物に該当しない
高圧ガス保安法 : 高圧ガスに該当しない
外国為替及び外国貿易法 : 輸出令別表第 1の 16 項(キャッチオール規制)
海洋汚染防止法 : 有害物に関する国際海事機関海洋環境保護委員会の判定を受けていな
い。(第 3条、施行令別表第一の一、二)
水質汚濁防止法 : 有害物質及び指定物質を含有しない(第 2条 2項、4項)
下水道法 : 施行令第 9条の四の物質に該当しない
火薬類取締法 : 火薬類に該当しない
廃棄物の処理及び清掃に
関する法律
: 廃棄時に産業廃棄物に該当する。
土壌汚染対策法 : 特定有害物質を含有しない
オゾン層保護法 : 施行令別表の物質を含有しない
悪臭防止法 : 特定悪臭物質に該当しない
16. その他の情報
本データシートは JIS Z 7252:2014、JIS Z 7253:2012 に準じて作成しています。 参考文献 : 1) NITE公開データ
略語一覧 : ACGIH;米国産業衛生専門家会議 TWA;時間加重平均濃度
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記載内容の取扱い
記載内容は、現時点で入手できる資料、情報、データ等に基づいて作成されておりますが、含有量、
物理化学的性質、危険・有害性等に関しては、いかなる保証をなすものではありません。また、注意
事項は通常の取扱いを対象としたものなので、特殊な取扱いの場合には、用途・用法に適した安全対
策を実施の上、ご使用ください。
以上
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改訂日 : 2016/02/22
安全データシート
1. 製品及び会社情報
製品名 : アロン水性プライマー 一般用 硬化剤
供給者の会社名称 : 東亞合成株式会社
住所 : 東京都港区西新橋 1-14-1
部門名 : 建材・土木グループ
電話番号 : 03-3597-7341
FAX 番号 : 03-3502-1452
緊急連絡電話番号 : 03-3597-7341(建材・土木G)
推奨用途及び使用上の制限 : 本製品は業務用(工業用)で、主な用途は プライマー です。食品
用・医療用および農薬用その他特殊用途に使用される場合には、貴
社にて事前に安全性をご確認の上、ご使用下さい。体内に埋植注入
したり、または体内に本製品の一部が残留する恐れのある用途には
使用しないで下さい。
2. 危険有害性の要約
【GHS分類】
物理的危険性 : 爆発物 分類対象外
: 可燃性又は引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 : エアゾール 分類対象外 : 支燃性又は酸化性ガス 分類対象外 : 高圧ガス 分類対象外 : 引火性液体 区分外 : 可燃性固体 分類対象外 : 自己反応性化学品 分類対象外 : 自然発火性液体 区分外 : 自然発火性固体 分類対象外 : 自己発熱性化学品 区分外 : 水反応可燃性化学品 区分外 : 酸化性液体 分類できない : 酸化性固体 分類対象外 : 有機過酸化物 分類対象外 : 金属腐食性物質 分類できない
健康有害性 : 急性毒性(経口) 分類できない
: 急性毒性(経皮) 分類できない : 急性毒性(吸入:気体) 分類対象外 : 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない : 急性毒性(吸入:粉じん) 分類対象外
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: 急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない : 皮膚腐食性又は皮膚刺激性 区分 2 : 眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 区分 2A : 呼吸器感作性 分類できない : 皮膚感作性 区分 1 : 生殖細胞変異原性 分類できない : 発がん性 分類できない : 生殖毒性 分類できない : 特定標的臓器毒性(単回ばく露) 区分 2(血液, 呼吸器系) : 特定標的臓器毒性(反復ばく露) 区分 2(肝臓, 精巣) : 吸引性呼吸器有害性 区分外
環境有害性 : 水生環境有害性(急性) 区分 2
: 水生環境有害性(長期間) 区分 2 : オゾン層への有害性 分類できない
【GHSラベル要素】
絵表示
注意喚起語 : 警告
危険有害性情報 : 皮膚刺激 (H315)
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ (H317)
強い眼刺激 (H319)
臓器の障害のおそれ (血液, 呼吸器系) (H371)
長期にわたる、または反復ばく露による臓器の障害のおそれ (肝臓, 精
巣) (H373)
水生生物に毒性 (H401)
長期継続的影響によって水生生物に毒性 (H411)
注意書き 【安全対策】 : 煙/ミスト/蒸気を吸入しないこと。 (P260)
取扱い後はよく手を洗うこと。 (P264)
この製品を使用するときに、飲食または喫煙をしないこと。 (P270)
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 (P272)
環境への放出を避けること。 (P273)
適切な保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 (P280)
【応急措置】 : 皮膚に付着した場合:多量の水と石けん(鹸)で洗うこと。 (P302+P352)
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレン
ズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続ける
こと。 (P305+P351+P338)
ばく露またはばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。
(P308+P311)
気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 (P314)
皮膚に付着した場合、皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、
手当てを受けること。 (P333+P313)
東亞合成株式会社 アロン水性プライマー 一般用 硬化剤 - 3/15
作成日 : 2008/12/26
改訂日 : 2016/02/22
眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 (P337+P313)
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。
(P362+P364)
漏出物を回収すること。 (P391)
【保管】 : 施錠して保管すること。 (P405)
【廃棄】 : 内容物/容器を国際、国、都道府県、市町村の規則に従って廃棄するこ
と。 (P501)
重要な徴候及び想定さ
れる非常事態の概要
: 情報なし
3. 組成及び成分情報
化学物質・混合物の区別 : 混合物
一般名 : 水系アミンエマルション
化学物質等の名称 含有量(%) 化学式 官報公示整理番号 CAS 番号
化審法番号 安衛法番号
酸化チタン(Ⅳ) 10 - 20 TiO2 1-558,5-5225 公表 13463-67-7
アモルファスシリカ 0.1 - 1 SiO2 収載済 公表 60676-86-0
ジエチレントリアミン 0.1 - 0.2 (NH2CH2CH2)2NH 2-159 公表 111-40-0
ミネラルスピリット 1 - 10 特定できない 収載済 公表 8052-41-3
酢酸 1.0 - 1.5 CH3COOH 2-688 公表 64-19-7
トリエチレンテトラミン 1.2 C6H18N4 2-163 公表 112-24-3
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 : 情報なし
4. 応急措置
吸入した場合 : 空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
気分が悪い時は、医師の診断/手当てを受けること。
皮膚に付着した場合 : 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。
衣類が皮膚に密着している場合には無理にはがしてはならない。
多量の水と石鹸で優しく洗うこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
皮膚刺激または発しん(疹)が生じた場合: 医師の診断/手当て
を受けること。
眼に入った場合 : 水で数分間注意深く洗うこと。
コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。
その後も洗浄を続けること。
直ちに医師の診断/手当てを受けること。
飲み込んだ場合 : 口をすすぐこと。
無理に吐かせないこと。
気分が悪い時は、医師の診断/手当てを受けること。
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急性症状及び遅発性症状の最
も重要な徴候症状
: 皮膚に付着した場合: 皮膚乾燥、紅疹(発赤)、かゆみ、発疹を引
き起こす恐れがある。
応急措置をする者の保護 : 適切な保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
医師に対する特別な注意事項 : 症状に合わせて処置すること。
5. 火災時の措置
適した消火剤 : 周囲の火災状況に適した消火剤
使ってはならない消火剤 : 特になし
消火を行う者の保護 : 耐薬品性着衣を着用する。適切な呼吸用保護具を用いる。
特有の危険有害性 : 製品自体に燃焼性はない。
特有の消火方法 : 関係者以外立入禁止。
危険でなければ危険区域から容器を移動する。
風向に注意すること。
6. 漏出時の措置
人体に対する注意事項、
保護具および緊急時措置
: 関係者以外立入禁止。
第 7項および第 8項の保護対策を参照する。
環境に対する注意事項 : 環境への放出を避けること。
漏出物は回収すること。
回収・中和方法
少量の場合 : 吸収材(例;布、フリース)で拭き取る。
大量の場合 : 広範囲へ広がらないようにすること(例、土嚢などで堰を設置する)。
封じ込め及び浄化方法及
び機材
: 安全に対処できるならば漏洩を止めること。
二次災害の防止策 : 情報なし
7. 取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策(局所排
気・全体換気等)
: 第 8 項『設備対策』を参照。
安全取扱注意事項 : 眼、皮膚、衣類につけないこと。
指定された個人用保護具を使用すること。
煙/ミスト/蒸気の吸入を避けること。
接触回避 : 第 10 項を参照。
衛生対策 : 過去にアレルギー症状を経験している場合は取り扱わないこと。
この製品を使用するときに、飲食または喫煙をしないこと。
皮膚、眼、衣服との接触を避ける。
取扱い後はよく手を洗うこと。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
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保管
技術的対策 : 凍結させない。
品質保証期間を越えて長期保管しないこと。
混触危険物質 : 第 10 項を参照。
安全な保管条件 : 容器は、密閉した状態を保ち、冷所で保管すること。
安全な容器包装材料 : ステンレス、ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン
8. ばく露防止及び保護措置
管理濃度 : 設定されていない。
許容濃度(日本産業衛生学会) : 酢酸 10ppm(25mg/m3)
許容濃度(ACGIH) : 下表を参照。
設備対策 : 十分な洗浄設備を備えること。
保護具
呼吸用保護具 : 吸入による暴露が懸念される場合は呼吸保護具の装着が推奨される。
手の保護具 : PE(ポリエチレン)使い捨て手袋、ゴム手袋
眼の保護具 : 保護めがね/顔面保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具 : 液体飛沫から眼、顔および肌を保護する。
実験用白衣
適切な保護衣を着用する。
9. 物理的及び化学的性質
外観
物理的状態、形状 : 液体
色 : 灰色
臭い : アミン臭
pH : 8.59
融点 : データなし
沸点 : 100 ℃
引火点 : データなし
燃焼又は爆発範囲(上限、下限) : データなし
蒸気圧 : データなし
相対蒸気密度 : データなし
比重 : 1.3
成分名 許容濃度(ACGIH)
酸化チタン(Ⅳ) TWA 10 mg/m3,STEL -
ジエチレントリアミン TWA 1 ppm,STEL - (Skin)
ミネラルスピリット TWA 100 ppm,STEL -
酢酸 TWA 10 ppm,STEL 15 ppm
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溶解度 : 水に易溶
n-オクタノール/水の分配係数 (log Kow) : データなし
自然発火温度 : データなし
分解温度 : データなし
粘度(粘性率) : 約 2900 mPa・s
10. 安定性及び反応性
反応性、化学的安定性 : 通常の取扱いにおいては安定である。
危険有害反応可能性 : 情報なし
避けるべき条件 : 高温
混触危険物質 : 酸化剤
危険有害な分解生成物 : 熱分解により次のものを生成する:腐食性蒸気、一酸化炭素。
11. 有害性情報
急性毒性 (経口) : 計算値の結果から区分外となったが、最大 51%は毒性未知の成分であ
ったので、分類できないとした。
急性毒性 (経皮) : 計算値の結果から区分外となったが、最大 61%は毒性未知の成分であ
ったので、分類できないとした。
急性毒性 (吸入:気体) : GHS 定義で液体であるので、分類対象外。
急性毒性 (吸入:蒸気) : 計算値の結果から区分外となったが、最大 81%は毒性未知の成分であ
ったので、分類できないとした。
急性毒性 (吸入:粉じん) : GHS 定義で液体であるので、分類対象外。
急性毒性 (吸入:ミスト) : 情報なし
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : 皮膚区分 1の成分合計<5%、≧1% ;皮膚刺激性区分 2。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: 眼または皮膚区分 1の成分合計<3%、≧1% ;眼区分 2。
皮膚感作性 : 皮膚感作性区分 1の成分(全ての物理的状態)が≧1.0% ;皮膚感作性
区分 1。
呼吸器感作性 : 情報なし
生殖細胞変異原性 : 情報なし
発がん性 : 情報なし
生殖毒性 : 情報なし
特定標的臓器毒性
(単回ばく露)
: 特定標的臓器毒性(単回ばく露)区分 1の成分が<10%、≧1.0% ;区分
2(血液、呼吸器系)。
特定標的臓器毒性
(反復ばく露)
: 特定標的臓器毒性(反復ばく露)区分 2の成分が≧10% ;区分 2(肝
臓、精巣)。
吸引性呼吸器有害性 : 区分 1に分類される有害成分を 10%以上含むが、40℃での動粘性率が
20.5mm2/s を超えると推定されるので、区分外とした。
有害性その他 : 情報なし
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酸化チタン(Ⅳ)の有害性情報 1)
急性毒性 (経口) : ラット LD50 >20000mg/kg (DFGOT(1991))は区分外に該当する。
急性毒性 (経皮) : ウサギ approxLD50 >10000mg/kg(IUCLID (2000))は区分外に該当す
る。
急性毒性 (吸入:粉じん) : ラット LC>6.82mg/L/4h(IUCLID (2000))は区分外に該当する。
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : ウサギを用いた試験で 0.5g、24 時間の適用で軽度の刺激性
(slightly irritating) (IUCLID (2000))、0.1g、24 時間の適用で
刺激性なし(not irritating) (IUCLID (2000)) の記載より区分外と
した。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: ウサギを用いた試験で軽度の刺激性(mild irritaton)との結果
(IUCLID (2000)) より区分 2B とした。なお、適用 5分後に洗浄した別
の試験では刺激性なし(not irritating)の結果 (IUCLID (2000))が得
られている。
皮膚感作性 : モルモットを用いた皮膚感作性試験(Maurer optimisation test)で
感作性なしの結果(IUCLID (2000))、および 290 人の皮膚炎患者群に
よる試験では 48 時間のパッチテストに誰も反応せず、感作性の証拠が
得られなかったとの結果(IUCLID (2000))がある。しかし、いずれも
List 2 のデータであり、かつモルモットを用いた試験は分類のため推
奨されている試験法ではないことから「分類できない」とした。
生殖細胞変異原性 : マウスの腹腔内投与による骨髄細胞小核試験および染色体異常試験(い
ずれも体細胞 in vivo 変異原性試験)で陰性(NTPDB(2005))の記載より
区分外とした。なお、チャイニーズハムスターを用いる in vivo SCE
試験(体細胞 in vivo 遺伝毒性試験)および Ames 試験、培養細胞を用い
る染色体異常試験、マウスリンフォーマアッセイ(いずれも in vitro
変異原性試験)で陰性の結果が得られている。
発がん性 : IARC で超微粒酸化チタン(粒径 10-50nm)を以ってグループ 2B に分類さ
れている(IARC Monograph Vol.93, in preparation)ことより区分 2と
した。なお、ラットおよびマウスを用いた 103 週間の混餌投与試験で
は、両動物種とも本物質に発がん性はないと結論されている(NTP TR
No.97(1979))が、ラットおよびマウスを用いた超微粒酸化チタンの吸
入ばく露により、マウスで認められなかった肺腫瘍の発生増加がラッ
トでは認められたとしている(PATTY (5th, 2001))。一方、ヒトの場合
は複数の症例報告あるいは疫学調査の結果により、本物質との関連を
示す明確な証拠は示されていない(IARC 47 (1989)、ACGIH (2001)、
HSDB (2005))。
特定標的臓器毒性
(単回ばく露)
: ラットの経口投与による致死量が 20000 mg/kg 以上(DFGOT(1991))
であり、さらにヒトで本物質の摂取は実質的に無毒と考えられてお
り、1ポンド(453.6 g:ヒト体重 60kg として 7560 mg/kg)の摂取に
より有害性を示すことなく、24 時間以内に糞便中に排泄された
(ACGIH (2001))と記述されていることから、経口では区分外に該当
する。しかし、他経路でのデータが不十分なため「分類できない」と
した。なお、ヒュウムは気道を刺激するとの記載がある具体的なデー
タはない(HDSB(2005))。
特定標的臓器毒性
(反復ばく露)
: ラットおよびマウスに 13 週間あるいは 103 週間混餌投与した 4試験の
いずれの試験においても、ガイダンス値上限を超える 25000 pppm
(1250 mg/kg/day)の用量でばく露に起因する影響がない(NTP TR
No.97(1979))ことから、経口投与で区分外に該当する。一方、20 年
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以上職業暴露している労働者の極くわずかであるが、肺機能の変化は
伴わないが、X線検査で塵肺症変化が明らかになった(DFGOTvol.2
(1991))との記載があるが、酸化チタンが線維化作用を有するかどうか
を主な検討目的とした疫学調査は数多く実施され、その大半が因果関
係について否定的で本物質と肺線維症との関連を示す確かな証拠は見
出されていない(DFGOTvol.2 (1991)、ACGIH (2001)、IARC vol. 47
(1989)、PATTY (5th, 2001))。かつ、ラットに 2年間吸入ばく露によ
り、ガイダンス値上限を超える 250 mg/m3(5 days/week, 6 h/day:
粉塵)の濃度でも重大な影響が認められていない(IUCLID (2000))こ
とから、吸入ばく露でも区分外に該当する。しかし、その他に経皮ば
く露のデータがないので、総合的には「分類できない」とした。
ジエチレントリアミンの有害性情報 1)
急性毒性 (経口) : ラットを用いた経口投与試験の LD50 値 1,080 mg/kg((ACGIH(7th,
2001)、(環境省リスク評価第 11 巻(2013)、(PATTY(6th, 2012))、約
1,140 mg/kg、1,539 mg/kg、約 1,800 mg/kg、1,950
mg/kg(SIDS(2002))に基づき、区分 4とした。
急性毒性 (経皮) : ウサギを用いた経皮投与試験の LD50 値は、約 672 mg/kg、1,040
mg/kg(SIDS(2002))、1,090 mg/kg(ACGIH(7th, 2001)、環境省
リスク評価第 11 巻(2013))であり、1件が区分 3、2件が区分 4に
該当する。これらのデータから分類ガイダンスに基づき、該当数の多
い区分 4とした。
急性毒性 (吸入:蒸気) : データ不足のため分類できない。なお、旧分類の根拠である環境省リ
スク評価第 11 巻(2013)の結果は「LDLo」であったため不採用とし
た。
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : 環境省リスク評価第 11 巻(2013)、NITE 初期リスク評価書(2005)のヒ
ト健康影響についての記述、及びウサギを用いた皮膚刺激性試験結果
の「強い腐食性」、「腐食性」との記述(NITE 初期リスク評価書
(2005)、SIDS(2002))がある。さらに、本物質は、EU DSD 分類におい
て「C; R34」、EU CLP 分類において「Skin Corr. 1B H314」に分類さ
れている。以上の情報に基づき区分 1とした。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: ヒト健康影響のデータ(環境省リスク評価第 11 巻(2013)、ACGIH
(7th, 2001))、及びウサギを用いた眼刺激性試験で原液を投与した
試験結果(NITE 初期リスク評価書(2005)、SIDS(2002))におい
て、「強度刺激性」「強腐食性」「視力喪失」との記述がある。さら
に、本物質は皮膚腐食性物質であり、EU DSD 分類において「C;
R34」、EU CLP 分類において「Skin Corr. 1B H314」に分類されてい
る。以上の情報に基づき区分 1とした。
皮膚感作性 : モルモットを用いた Maximization 法の結果(CERI・NITE 有害性評価書
No.50(2004)、SIDS(1996))、及びヒトに対する健康影響のデータ(環境
省リスク評価第 2巻(2003)、CERI・NITE 有害性評価書 No.50(2004)、
SIDS(1996)、ACGIH(7th,2001))の記述から、皮膚感作性があると考え
られるため、区分 1とした。
呼吸器感作性 : ヒトに対する健康影響のデータ(環境省リスク評価第 2巻(2003)、
CERI・NITE 有害性評価書 No.50(2004)、SIDS(1996)、
ACGIH(7th,2001))から、呼吸器感作性があると考えられるため、区分
1とした。
生殖細胞変異原性 : 分類ガイダンスの改訂により、「区分外」が選択できなくなったた
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め、「分類できない」とした。すなわち、In vivo では、マウスの骨
髄細胞を用いる小核試験で陰性である(NITE 初期リスク評価書
(2005)、環境省リスク評価第 11 巻(2013)、SIDS(2002))。さらに、in
vitro では、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いる遺伝
子突然変異試験及び染色体異常試験で陰性である(NITE 初期リスク評
価書(2005)、環境省リスク評価第 11 巻(2013)、SIDS(2002))。
発がん性 : 既存分類がされていないこと、並びに毒性情報はあるが信頼性のある
情報がないことから、分類できないとした。
生殖毒性 : NITE 初期リスク評価書(2005)及び環境省リスク評価第 11 巻
(2003)の記述から、ラットにおける生殖発生毒性試験(OECD TG
421)において、親動物に他の毒性作用がみられない用量下で生殖発生
への影響(妊娠期間の延長、胚・胎児死亡の増加など)がみられてい
ることから、分類ガイダンスに従い、区分 1B に分類した。
ミネラルスピリットの有害性情報 1)
急性毒性 (経口) : EHC 187 (1996)のラットを用いた試験において 5000mg/kg で死亡が認
められなかったとの記述から、区分外とした。
急性毒性 (経皮) : EHC 187 (1996)にウサギを用いた試験において 2000mg/kg で 4 例中 1
例が死亡したとの記述があるが、他のデータがなく、区分が特定でき
ないことから、データ不足のため分類できないとした。
急性毒性 (吸入:蒸気) : EHC 187 (1996)、ACGIH (7th, 2001)、ATSDR (1995)のラットを用いた
試験において 8.2mg/L の 8 時間暴露(4時間換算値 11mg/L)で 15 例中
1例が死亡したとの記述、EHC 187 (1996)のラットを用いた試験にお
いて 5.5mg/L の 4 時間暴露で死亡が認められなかったとの記述から、
区分3または区分4の可能性があるものの、特定できないことから、
データ不足のため分類できないとした。
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : EHC 187 (1996)のウサギの皮膚に 4時間適用した試験において中等度
の刺激性および軽度の浮腫が認められたとの記述から、区分2とし
た。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: EHC 187 (1996)のウサギの眼に適用した試験において 24 時間後には眼
の反応が消失したとの記述から、刺激性の判定基準に適応しないと判
断し、区分外とした。
皮膚感作性 : EHC187(1996)のモルモットを用いた Buehlertest において感作性は認
められなかったとの記述から、区分外とした。
生殖細胞変異原性 : 生殖細胞を用いる in vivo 経世代変異原性試験であるラットおよびマ
ウスを用いた優性致死試験で陰性の結果(EHC 187, 1996、ATSDR,
1995)、体細胞を用いる in vivo 変異原性試験であるマウス赤血球を用
いた小核試験およびラット骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陰性の
結果(EHC 187, 1996、ATSDR, 1995)があることから、区分外とした。
発がん性 : EU ではカテゴリー2に分類されているが、判断の根拠が不明であり、
ヒトでの疫学調査データはいずれも評価の対象としては不充分である
との記述から、データ不足のため分類できない、とした。なお、NTP
の Stoddard solvent IIC をラットおよびマウスに2年間吸入暴露した
発がん性試験では、雄ラットに some evidence of carcinogenic
activity、雌マウスに equivocal evidence of carcinogenic
activity が認められている(HSDB, 2005)、との記述がある。
生殖毒性 : EHC 187 (1996)のラットを用いた妊娠中吸入暴露試験において母動物
に一般毒性が認められる用量でも明確な生殖毒性は認められなかった
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との記述から、区分外とした。
特定標的臓器毒性
(単回ばく露)
: ACGIH (7th, 2001)および EHC 187 (1996)のラットまたはイヌを用い
た吸入暴露試験において活動性の低下、協調運動性低下、運動失調、
振戦、痙攣などの一過性の神経系への影響を示唆する症状が認められ
たとの記述、ACGIH (7th, 2001)、EHC 187 (1996)および ATSDR
(1995)のヒト暴露例で頭痛、吐き気、めまいなどの神経系への影響を
示唆する症状および鼻の刺激性が認められたとの記述から、区分3
(麻酔作用、気道刺激性)とした。
特定標的臓器毒性
(反復ばく露)
: EHC 187 (1996)のモルモットを用いた吸入暴露試験において肝臓への
影響が区分 2のガイダンス値範囲の濃度で認められたとの記述、なら
びに NTP TR519 のラットを用いた吸入暴露試験において精子運動性の
低下が認められたとの記述(HSDB, 2005)から、区分 2(肝臓、精巣)と
した。
吸引性呼吸器有害性 : 炭化水素であって、かつ white spirit の粘性率から算出される 25℃
の動粘性率は 0.87-1.94 mm2/s であり 40℃では 20.5mm2/s 以下である
と推測されること、さらに PATTY (4th, 1994)、EHC 187 (1996)、
ATSDR (1995)に誤嚥により化学性肺炎を引き起こす可能性があるとの
記述があることから、区分 1とした。
酢酸の有害性情報 1)
急性毒性 (経口) : ラットの LD50 値=3310、3530 mg/kg (PATTY (5th, 2001))に基づき、
JIS 分類基準の区分外(国連分類基準の区分 5)とした。
急性毒性 (経皮) : ウサギの LD50 値=1060 mg/kg (PATTY (5th, 2001))から区分 4とし
た。
急性毒性 (吸入:蒸気) : ラットの LCLo=16000 ppm(PATTY (5th, 2001)は区分 4あるいは区分外
に相当することから分類できないとした。なお、飽和蒸気圧濃度の
90%(20394.7ppmV * 0.90 = 18355ppmV)より低いので、分類にはガス
の基準値を適用した。
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : ウサギあるいはモルモットを用いた試験(PATTY (5th, 2001)、ACGIH
(2004))において、刺激性の程度はばく露の濃度と時間に依存し、特
に 50~80%以上の濃度では重度の熱傷と痂皮形成が観察されている。
かつ、EU 分類では C;R35 であることから、区分1とした。なお、pH
は 1.0M=2.4 (Merck (14th, 2006))、である。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: ウサギ眼に氷酢酸を適用直後に破壊的損傷を生じた(ACGIH (2004))
こと、別の試験で 10%以上の濃度で永続的角膜損傷を伴う重度の刺激
性を示した(IUCLID (2000))こと、ヒトで誤って眼に入れてしまった
後直ちに洗浄したにも拘らず角膜混濁や虹彩炎を起こし、上皮の再生
に何ヶ月も要し特に角膜混濁は永続的であったとの症例報告(PATTY
(5th, 2001))もあり、区分1とした。
呼吸器感作性 : 酢酸による惹起に陽性反応を示した気管支喘息の患者や、アルコール
または酢酸にばく露されⅠ型過敏性反応類似の反応を呈したヒトが報
告されている(PATTY (5th, 2001))。またエタノールにアナフィラキ
シー反応と酢酸に即時型アレルギーを示したとの報告もある(HSDB
(2005))。しかし、以上の報告は極めて稀な症例であり、またその他
にヒトに対しての報告や動物による試験報告などはなくデータ不足の
ため分類できない。なお、当該物質と喘息発作の関連性は否定できな
いため、取り扱いには十分な注意を要する。
生殖細胞変異原性 : in vivo の試験結果がないので分類できないとした。in vitro 変異原
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性試験ではエームス試験および CHO 細胞を用いた染色体異常試験でい
ずれも陰性の結果(PATTY (5th, 2001))が報告されている。
発がん性 : 酢酸・無水酢酸生産工場の大規模な疫学調査(PATTY (5th, 2001))が実
施され、労働者 1359 人のコホートで癌による死亡を評価の結果、前立
腺がんでの増加(6例)を除き全ての癌による死亡が減少した。前立
腺がんによる死亡の解釈は困難と結論されている(PATTY (5th, 2001))
が、いずれにしてもデータ不足のため分類できない。
生殖毒性 : ラットを用い出産から 18 日齢までばく露した試験(PATTY (5th,
2001))およびマウスの器官形成期に経口投与した試験(HSDB
(2005))授乳影響あるいは仔の発生に対する悪影響の記載はない。し
かし、交配前からのばく露による親動物の性機能および生殖能に及ぼ
す影響に関してはデータがないので分類できない。
特定標的臓器毒性
(単回ばく露)
: ヒトで氷酢酸または大量の酢酸を摂取後、播種性血管内凝固障害、重
度の溶血、虚血性腎不全を起こした症例報告が複数あり(PATTY (5th,
2001)、ACGIH (2004))、区分1(血液)とした。また、ヒトで吸入暴
露による鼻、上気道、肺に対する刺激性の記載(PATTY (5th, 2001))、
「ヒトが蒸気を吸入すると気道腐食性,肺水腫が見られることがある」
との記述(ICSC(J) (1997))があり、実際に石油化学工場での事故によ
るばく露で気道閉塞と間質性肺炎を発症した報告(ACGIH (2004))が
あるので区分1(呼吸器系)とした。
特定標的臓器毒性
(反復ばく露)
: ラットに 3%の被験物質を 6ヶ月間胃内投与した試験で食道粘膜の慢性
炎症がみられ(PATTY (5th, 2001))、また、職業ばく露により、労働
者が胸焼けや便秘などの消化器症状の訴え(PATTY (5th, 2001))、ま
た、女性労働者 117 人の横断研究においてばく露を受けた労働者が対
照に比べ慢性咳嗽、胸部ひっ迫、鼻カタル、副鼻腔炎の有病率が有意
に高かったとの報告(ACGIH (2004))もあるが、いずれもデータ不
足で分類できない。
トリエチレンテトラミンの有害性情報 1)
急性毒性 (経口) : ラット LD50=2500、2780、3750mg/kg(SIDS(1998))、4340mg/kg
(PATTY, 5th(2001)、SIDS(1998)) に基づき、JIS 分類基準の区分
外(国連分類の区分 5)とした。
急性毒性 (経皮) : ウサギ LD50=550mg/kg(SIDS(1998)) 、805mg/kg(PATTY, 5th
(2001)、SIDS(1998)) に基づき、区分 3とした。
皮膚腐食性/皮膚刺激性 : ウサギ皮膚に適用した試験で紅斑と浮腫のみならず壊死が複数の試験
で観察された(SIDS(1998))ことから「区分 1」とした。
眼に対する重篤な損傷/
刺激性
: ウサギの眼に適用した試験で重度の角膜損傷が報告されている
(SIDS(1998))。さらに、皮膚腐食性を示すデータ(SIDS(1998))もある
ことから「区分 1」とした。
皮膚感作性 : モルモットを用いた皮膚感作性試験(MaximizationTest)で陽性率が
それぞれ 80%および 90%でいずれも「感作性あり(sensitizing)」
と評価され(SIDS(1998))、マウスに対する耳介浮腫試験でも陽性結果
が得られている(SIDS(1998))。さらにヒトの症例および疫学調査で
は、本物質が皮膚感作性を有することを示す報告が数多く出されてい
る(SIDS(1998))。これらの皮膚感作性が陽性を示す動物およびヒト
の情報に基づき「区分 1」とした。
生殖細胞変異原性 : マウスの腹腔内投与による小核試験(体細胞 in vivo 変異原性試験)で
の陰性結果 SIDS(1998) に基づき、区分外とした。なお、in vitro 変
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異原性試験では、細菌を用いた復帰突然変異、哺乳類培養細胞を用い
た染色体異常試験など複数指標で陽性が得られている(SIDS(1998))。
発がん性 : マウスに 2年間あるいは生涯にわたり経皮投与の結果、投与に関連す
る皮膚腫瘍の発生はなく、他の部位においても腫瘍発生頻度の増加は
観察されていない(SIDS(1998))、経皮投与であり、かつマウス雄の
みのデータであることからデータ不足により分類できない。
生殖毒性 : 器官形成期を含む妊娠期間に、ラットの場合は経口、ウサギの場合は
経皮投与により、それぞればく露したした試験で、胎児および催奇形
性を含む仔の発生に有害影響は認められていない(SIDS(1998))が、
親動物の性機能および生殖能への影響に関してデータ不十分のため分
類できない。なお、ラットで胎児の異常の発生頻度が有意に増加した
が、キレート化がもたらす銅欠乏による二次影響と考えられている
(SIDS(1998))。
特定標的臓器毒性
(単回ばく露)
: マウス、ラット、ウサギ、モルモットに対して、粘膜に可逆性の軽度
炎症と呼吸阻害がみられ(SIDS(1998))、さらにエアゾールへのばく
露が可逆性の気道刺激をもたらすと記述されていること
(SIDS(1998))から、区分 3(気道刺激性)とした。
特定標的臓器毒性
(反復ばく露)
: ラットの 4ヶ月の経口投与試験で 215mg/kg の用量で、中枢神経系の興
奮、血清中のたんぱく質、ヘモグロビン、馬尿酸の減少が認められて
いる(SIDS(1998))。.またラットの 10 ヶ月の経口投与試験で
0.8mg/kg の用量で興奮性の増加、感覚反射の促進が認められている
(SIDS(1998))。ヒトばく露例でリンパ球や好中球増加、眠気、頭
痛、胃の痛み、疲労感、脱力感や食欲減退が報告されている
(SIDS(1998))。動物試験およびヒトのばく露において血液、中枢神
経系への影響が疑われるが、データ不足により分類できないとした。
12. 環境影響情報
生態毒性
水生環境有害性(急性) : 加算法で(急性 1×M×10)+(急性 2)≧25%で、区分 2とした。
水生環境有害性(長期間) : 加算法で(長期間 1×M×10)+(長期間 2)≧25%で、区分 2とした。
残留性・分解性 : 環境中で長期にわたり悪影響を及ぼすことがある。
生体蓄積性 : 情報なし
土壌中の移動性 : 情報なし
オゾン層への有害性 : モントリオール議定書の附属書に列記された成分を含まない。
ジエチレントリアミンの環境影響情報 1)
生態毒性
水生環境有害性(急性) : 甲殻類(オオミジンコ)において 48 時間 EC50 =16 mg/L(SIDS,
2002)から、区分 3とした。
水生環境有害性(長期間) : 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BOD による分解
度:0%(既存点検, 1982))、甲殻類(オオミジンコ)の 21 日間
NOEC = 5.6 mg/L(SIDS, 2002)であることから、区分外となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データ
を用いた場合、急速分解性がなく(BOD による分解度:0%(既存点
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検, 1982))、魚類(ウグイ)の 96 時間 LC50 = 248 mg/L(SIDS,
2002)であることから、区分外となる。以上の結果から、区分外と
した。
ミネラルスピリットの環境影響情報 1)
生態毒性
水生環境有害性(急性) : 甲殻類(オオミジンコ)の 48 時間 LC50=0.42-2.3 mg/L(EHC187、
1996)から、区分 1とした。
水生環境有害性(長期間) : 急性毒性が区分 1、急速分解性がなく(BOD による分解度:12-13%
(EHC187、1996))、生物蓄積性が不明であることから、区分 1と
した。
酢酸の環境影響情報 1)
生態毒性
水生環境有害性(急性) : 甲殻類(オオミジンコ)での 48 時間 EC50 = 65000μg/L(AQUIRE,
2010)であることから、区分 3とした。
水生環境有害性(長期間) : 急速分解性があり(BOD による分解度:74%(既存点検,
1993))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=-0.17
(PHYSPROP Database、2009))ことから、区分外とした。
トリエチレンテトラミンの環境影響情報 1)
生態毒性
水生環境有害性(急性) : 甲殻類(オオミジンコ)の 48 時間 EC50=31.1 mg/L(SIDS,
2004)から区分 3とした。
水生環境有害性(長期間) : 急性毒性区分 3であり、急速分解性がない(OECD302B 準拠 28 日間
試験分解度:0%(SIDS, 2004))ことから、区分 3とした。
13. 廃棄上の注意
残余廃棄物 : 内容物/容器を『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』に従って廃棄するこ
と。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上
処理を委託する。
汚染容器及び包装 : 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
洗浄後、リサイクルするか、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に従って廃
棄する。
14. 輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 : IMO の規定に従う。
UN-No. : Not subject
Marine pollutant : Applicable
航空規制情報 : ICAO/IATA の規定に従う。
UN-No. : Not subject
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国内規制
陸上規制 : 消防法、毒物及び劇物取締法、高圧ガス保安法の規定に従う。
海上規制情報 : 船舶安全法の規定に従う。
国連番号 : 該当なし
海洋汚染物質 : 該当
航空規制情報 : 航空法の規定に従う。
国連番号 : 該当なし
指針番号 : 該当なし
15. 適用法令
労働安全衛生法 : 第 3 種有機溶剤等(施行令別表第 6の 2・有機溶剤中毒予防規則第 1条
第 1項第 5号)
・ミネラルスピリット(ミネラルシンナー、ペトロリウムスピリット、
ホワイトスピリット及びミネラルターペンを含む。)
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第 57 条の 1、施行令第 18
条)(いずれも平成 28 年 6月 1日より該当)
・酢酸
・酸化チタン(Ⅳ)
・ジエチレントリアミン
・シリカ
・ミネラルスピリット(ミネラルシンナー、ペトロリウムスピリット、
ホワイトスピリット及びミネラルターペンを含む。)
危険物・引火性の物(施行令別表第 1第 4号)
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第 57 条の 2、施行令第 18 条
の 2 別表第 9)
・酢酸 (政令番号 : 176) (5%未満)
・酸化チタン(Ⅳ) (政令番号 : 191) (10 ~ 20%)
・ジエチレントリアミン (政令番号 : 225) (5%未満)
・シリカ (政令番号 : 312) (5%未満)
・ミネラルスピリット(ミネラルシンナー、ペトロリウムスピリット、
ホワイトスピリット及びミネラルターペンを含む。) (政令番号 :
551) (1 ~ 10%)
労働基準法 : 疾病化学物質及びがん原性物質に該当しない(第 75 条第 2項、施行規
則第 35 条別表第 1の 2第 4号および第 7号)
消防法 : 非危険物
化審法 : 一般化学物質
化学物質排出把握管理促
進法(PRTR 法)
: 第 1 種指定化学物質(法第 2条第 2項、施行令第 1条別表第 1)
・トリエチレンテトラミン (政令番号 : 278) (1.2%)
毒物及び劇物取締法 : 特定毒物・毒物・劇物に該当しない
港則法 : 非危険物
船舶安全法 : 非危険物
航空法 : 非危険物
大気汚染防止法 : 有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質(中央環境審議会第 9次
答申)
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・トリエチレンテトラミン
高圧ガス保安法 : 高圧ガスに該当しない
外国為替及び外国貿易法 : 輸出令別表第 1の 16 項(キャッチオール規制)
海洋汚染防止法 : 有害物に関する国際海事機関海洋環境保護委員会の判定を受けていな
い。(第 3条、施行令別表第一の一、二)
水質汚濁防止法 : 有害物質及び指定物質を含有しない(第 2条 2項、4項)
下水道法 : 施行令第 9条の四の物質に該当しない
火薬類取締法 : 火薬類に該当しない
廃棄物の処理及び清掃に
関する法律
: 廃棄時に産業廃棄物に該当する。
土壌汚染対策法 : 特定有害物質を含有しない
オゾン層保護法 : 施行令別表の物質を含有しない
悪臭防止法 : 特定悪臭物質に該当しない
16. その他の情報
本データシートは JIS Z 7252:2014、JIS Z 7253:2012 に準じて作成しています。 参考文献 : 1) NITE公開データ
略語一覧 : ACGIH;米国産業衛生専門家会議 TWA;時間加重平均濃度 STEL;短時間暴露限度
記載内容の取扱い
記載内容は、現時点で入手できる資料、情報、データ等に基づいて作成されておりますが、含有量、
物理化学的性質、危険・有害性等に関しては、いかなる保証をなすものではありません。また、注意
事項は通常の取扱いを対象としたものなので、特殊な取扱いの場合には、用途・用法に適した安全対
策を実施の上、ご使用ください。
以上
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