Book Launch event 2015.10.11
Direction seminar
ディレクターに求められる「クオリティ」の定義と乖離
12ヶ月で肩書が増えました
日本ディレクション協会 会長
株式会社ビットエー CMO
Webディレクターズマニュアル 編集長
Kaizen platform テストプランナー
はじめまして
中村健太です
普段やってること
・企画立案/実行計画作成
・情報設計(コンテンツ設計)
・仕様設計(UIワイヤー/システム仕様)
・アートディレクション
・コードディレクション
・アクセス解析と改善提案
・グロースハック施策提案/実行
・コンテンツ作成
・講演活動(年20回くらい)
・書籍執筆 etc...
やってきたこと
今回のネタ
1.ディレに求められる「クオリティ」ってなんだろう?
2.必要なスキルはどうやって手に入れればいい?
1.ディレクターに求められるクオリティってなんだろう?
ナカムラはこう考える
格好良くて関係者が喜んで今っぽい素敵なサイト
Webでなんかやった時の効果を最大化するモノ
※いや別に金に限った話ではないですが
忘れちゃいけない大前提
CoWeb
¥
i
A¥
Buisiness
Market
(ほぼ)全てのWebサイト・サービスは
ビジネスのためのツールとして存在している
ビジネスってなんだっけ?
ビジネス(英: Business)は経済行為を表す用語であり、狭義から広義まで様々な意味を持っていて、1つの日本語に置き換えて表現することはできない。
by wikipedia
まさかのWikipediaさん説明放棄
仕方ないので私見で
要するに社会になにかしら価値を提供し、対価を得ようとする活動全部を指す。
情報でも人でも金でもなんでもいいので流れ(商流)を作り出して、そこで上手いことお金を稼ごう!
と、あっちゃこっちゃで四苦八苦しながらやってること。
で、そのためのツールとしてWebやらアプリやらは作られる
何が言いたの?
全てのサイト、サービスはユーザーニーズを掴むために存在している
Webは基本「完成しない媒体」として選ばれている
1
2
つまりユーザーニーズ≒コンテンツなので
常に改善を繰り返す必要がある
コレって無料じゃないよね?ってこと
どれだけ素晴らしいサイトもサービスもお金がなければ事業そのものが存続できなくなる
僕らディレクターに期待されている本来の価値は
そうならないプロジェクトの設計そのものだと思う
伝書鳩や御用聞きとしてしか動けないディレクターがプロジェクトを牽引すると
混乱と無駄と無責任を生む
依頼主(偉)
ディレ
他には無いの?
はい喜んで!
担当
もっとぐあーっ
て感じで
代理店
いくつか案
出しましょう
エンジニア&デザイナー
マジか…
理想的なのはこういう構造のチームを作って
ディレ
Webで最高の結果出そうぜ!クライアント
代理店
デザイナー
エンジニア
プロジェクト
ユーザー
成果を出し続けること。でしょ?
ただ作ることに集中して
聞いたまま強引に要件定義して
とにかくリソースチケット切って
モノづくり感覚でゴリゴリ書いて
なんか多機能で
ステキデザインの
よく出来たサイトが完成!
じゃ、足りないんだよ
なので、そうならならいためにディレが理解しといたほうが良い内容をまとめてみたら
なんと目次で10P超えましたw
極端な話をします
(ナカムラは)ディレクターの仕事ってこうだと思ってる
と
ビジュアルデザイン プログラミング
これ以外の全部
CoWeb
¥
i
A¥
Buisiness
Market
つまりこの流れの全てをディレが知っていて設計できるのが最高だと思うってこと
だから、全部書いたのね
ビジネスと企画の設計方法
情報を設計するための手順とコツ
コンテンツ・コミュニティ戦略の作り方
SEOやプロモーション施策のコツ
デリバリー手法の選び方
それらを通してチームを構成する話法…etc
じゃあ、この本読んだら全部できるようになるの?
さすがに 無理…ていうかそういうこっちゃない
2.必要なスキルはどうやって手に入れればいい?
Aビジネスをデザイン
してみればいい
大前提として
クライアント担当と代理店が喜ぶものを作る×
ユーザーが喜ぶものを作る△
やった分 金がちゃんと儲かる仕組みを作る○
基本の考え方
ビジネス(商売)ってのは マーケットの奪い合いWebの場合、ユーザーのマインドシェアの奪い合い
競合から奪った シェアと時間をどう効率よくお金に変えていくか
これを考えて形にして提唱する必要がある
※やればやるだけ増えることが大切 ものすごく人気あるけど赤字…じゃ続けられないし、作って終わりなんてもってのほか
ユーザーの
制作とかサラリーマンをやっているとこの商流をすごく小さく考えがち
要するに物々交換のスタイルね
こう考えちゃうと、一方を増やすために考えられる手段が「一方を頑張って増やす」しか存在しないことになっちゃう
でかいものを作るか、もしくは高い金を引っ張ってくるか
そうじゃなくて
担当している仕事の裏側にあるビジネスモデルを分解して把握して再設計する
これを目の前にある業務でやってみればいい
例えばあるメディアサイトからの相談
・ユーザーいっぱいいる
・でもマネタイズ上手くいってない
・コードぐちゃぐちゃ
・編集もライターも疲れてきてる
⇒ だから色々リニューアルしたい
なるほどわっかりました。まずは必要画面の洗い出しと工数の計算をして見積もりを…
じゃなくて
まずはそもそものビジネスモデルを考えてみて
広告主
編集部
ライター
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ファンユーザー
ライトユーザー
出版社 映画配給元 アニメ制作会社
広告代理店 音楽配信元
アニメ・サブカル系情報
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その上で根本のニーズと課題シーズを把握してみる
・ニーズ『要するにお金が欲しい』
・課題『売るものない(バナー枠と記事広告くらい)』
・シーズ『業界の情報 超詳しい&超早い』
で、例えばこんな提案ぶつけてみる
もうWebディレクション関係なくなってる?
けど、これがビジネスを稼働させる様々なスキルを手に入れる考え方と動き方だと思う
職域とか関係ない
モノづくり ビジネスのデザイン
モノづくりの知識と経験じゃ対応できない
必要だけど『自分じゃどうにもできない』スキルとタスクが山程出てくる、必要とされる
だからヤルしかなくなる ⇒ 勝手にスキルアップ
もっかいおさらい
格好良くて関係者が喜んで今っぽい素敵なサイト
Webでなんかやった時の効果を最大化するモノ
これが、僕らに本来求められているディレクションの本質的価値
だから…
○○して! ⇒ 「あいよ!」じゃなく
「マジで?なんで?」を考えて「こうやってみようよ」と提案しよう
・つまんない企画や無駄機能追加(に対する文句)
・内容がない原稿・ダサいデザイン(に対する愚痴)
・謎の広告出稿計画・無駄の多い戦略(への苦情)
これを現場の愚痴で消費するなんてもったいない
完全に正しい資料である必要なんかない
むしろ確実なものなんかない
• それっぽい根拠といけそうに見える図版
• ありそうなニーズ
• 具体的なシーズと活用方法
• 現場の愚痴「こうやれば良いのに」の中身
これをサクッと資料にして、話できる場所を
セッティングして通しちゃおう
でもこんなん言うとね…
いや、そういうの・・・
・やったことがないし・今の職場でそういう期会がないし・書くのも喋るのも苦手だし(スキルが身についたらその時に…)
とかって自分に言い訳をして「やらない理由」を一生懸命探しちゃう人多いです
「やったことない」って、すごいチャンス
ナカムラの経歴:ディレ6年目・元コーヒー屋店長兼アフィリエイター
中小企業サイト制作
Find Job!&GIZMODE(ガチコンテンツマーケ)
リクルート○○(事業設計とか企画とか)
Kaizen(国境とか色々超えてグロースハック)
NHK(超超難易度アクセシビリティ)
アニメイト(新規広告企画・アニメ制作)
マイナビ出版(紙の書籍のフル情報設計&執筆)
何もしてないのに「やれない理由」頑張って探してない?
失敗しないために、知ってる道ばっかり歩いてない?
せっかくディレやってるなら
あらゆる業種に首つっこみまくれる
チャンスが目の前に存在するってこと
「失敗しないため」じゃなく
「成功するまで失敗しまくる」
くらいの覚悟で
やったこと無いことにワクワクしよう
そこには多分 スゴイ奴らがいる
自分をパワーレベリングするためには
そいつらとパーティ組まなきゃ
どうしても不安なら読んでみて
・例えば企画設計の具体的手法も
・例えば情報設計の手法も
・コンテンツの作り方だって
・SEOやプロモ・デリバリー手法も
・それらを通してチームを構成する話法
・トレーニング方法まで
大体全部ぶっ込んでおいた
やったほうがいいけどやったことがないこともっとやってみよう
僕らの小さな失敗も、チームの細かな失敗も最終的なビジネスのゴールに向かっているなら対して問題じゃないんだ
ミス無い仕事を繰り返した先に成功なんてない
失敗を恐れて「出来ること」を繰り返しても
そこにキャリアなんて積み上がらない
さぁ、未知を楽しもう
以上質問あればどうぞー
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