Git とWordPress の運用WordBench 埼玉 #2

• 就職できずにニートとなりやさぐれる• Web の勉強を始め• 現在フリーで制作の仕事• 共著ブログ EXP• WordCamp Tokyo 2014 Web制作班班長

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WordBench Saitama 2015

#01 Vir tual machine#02 Git→

Table of Contents

• Git 管理パターン⁃ テーマ⁃ コア⁃ おまけ

• Git とデプロイ• サイト運用

バージョン管理

• 事故らない• 事故っても大丈夫• チームで制作可能• 効率化• リモートリポジトリがバックアップに

WordPress サイトであってもそうでなくても利点は同じ

登場するのはコマンドラインが多め

• どんなデバイスからでも同じ• コマンド名で機能が分かる• ツールが豊富• 別のコマンドと合わせて自動化が可能

Git 管理のパターン:テーマ

WordPress のサイト開発で使ったことのあるパターンを紹介

Git 管理のパターン:テーマ

wordpress/wp-content/themes/theme/wordpress/wp-content/themes/theme/.gitwordpress/wp-content/themes/theme/.gitignore

wordpress/wp-content/themes/theme/wordpress/wp-content/themes/theme/.gitwordpress/wp-content/themes/theme/.gitignore

テーマディレクトリだけを管理するパターン

Git 管理のパターン:テーマ.gitignore 例

*.diff*.err*.orig*.log*.rej*.swo*.swp*.zip*.vi*~*.sass-cache*.seed*.csv*.dat*.out*.pid*.gz

よくある拡張子

.DS_Store

._*Thumbs.db.cache.project.settings.tmproj.esprojnbproject.sublime-project.sublime-workspace.csscomb.json

環境依存ファイル

.hg

.svn

.CVS

.idea

.ssh

.gruntnode_modulesdistlib-covlcov.infopidslogsresultsbuild

よくあるフォルダ

Git 管理のパターン:テーマ

メリット

• お手軽• 管理が簡単• 運営も簡単• パブリックに公開し易い

デメリット

• コア等ロールバック時の手間• プラグインを戻す時も同様• コアやプラグインが環境毎にずれる• チーム間でもバラバラ

• .gitignore とかよく分からない時• 個人で開発• 運用時の保守が不要な時• WordMove が使えない時

使い所

Git 管理のパターン:テーマ

Git 管理のパターン:コア

wordpress/wordpress/.gitwordpress/.gitignore

wordpress/wordpress/.gitwordpress/.gitignore

WordPress コアをまるごと管理するパターン

*.log.htaccesssitemap.xmlsitemap.xml.gzwp-config.phpwp-content/advanced-cache.phpwp-content/backup-db/wp-content/backups/wp-content/blogs.dir/wp-content/cache/wp-content/upgrade/wp-content/uploads/wp-content/wp-cache-config.php

*.log.htaccesssitemap.xmlsitemap.xml.gzwp-config.phpwp-content/advanced-cache.phpwp-content/backup-db/wp-content/backups/wp-content/blogs.dir/wp-content/cache/wp-content/upgrade/wp-content/uploads/wp-content/wp-cache-config.php

テーマのパターン +

.gitignore 例

Git 管理のパターン:コア

https://www.gitignore.io/

環境毎に内容を分ける為DB 情報を持つ `wp-config.php`

- ローカル- ステージ- 本環境

- ローカル- ステージ- 本環境

或いは php にてホストから DB 情報を切り替えるWordPress の場合 wp-config.php は自動生成なので

前者のほうが多い印象キャッシュの設定を wp-config.php に書き出すプラグインもあるので

迷ったらファイルを分けておけば OK

Git 管理のパターン:コア

アップローダのデータ `wp-content/uploads` アップローダのデータ `wp-content/uploads`

• ビットマップデータが殆ど• Git で管理するのは…• .git の肥満化• 運用フェーズではコミットの手間

Git 管理のパターン:コア

Git 管理のパターン:コア

メリット

• コアのバージョンが一致• プラグインが一致• ロールバックが容易• デプロイ時の安心感

デメリット

• 実環境 → 開発環境 が難しい• .gitignore をよく考えないと• 階層がちょっと深い

• 複数人で開発• 運用時の保守も想定• 長期継続的な開発• ポピュラーなので基本これで

使い所

Git 管理のパターン:コア

Git 管理のパターン:おまけ

vccwvccw/.gitvccw/.gitignore

vccwvccw/.gitvccw/.gitignore

vccw 等マシンまで含めて管理するパターン

.vagrant/**/wp-content/local-*.sql

.vagrant/**/wp-content/local-*.sqlコアのパターン +

.gitignore 例

Git 管理のパターン:おまけ

Git 管理のパターン:おまけ

メリット

• Vagrantfile/site.yml• Movefile• ホスト名• 全て一致/設定の手間が減る

デメリット

• 好きな環境を使えない• 深すぎるディレクトリの階層

Git 管理のパターン:おまけ

• チーム全員が Vagrant マシン起こせなくとも• 少数精鋭、皆が同じ Movefile でデプロイ可能• BrowserSync 使うときのIP/ホスト名解決が楽

Git とデプロイ

• 開発 → テスト → プレビュー → リリース• 既存サイトを公開している場合などデプロイが複数回• Git のコミットと合わせたい

Git とデプロイ

Gitflow とか GitHub Flow と組み合わせて↓

リリース毎にデプロイそれもなるべく自動化して楽したい

Git とデプロイ

因みにデプロイ = 展開

Git とデプロイ• FTP• git hook + script• WordMove• デプロイサービス• rsync• scp• git-ftp• git-deploy

Git とデプロイ:Git Hooks

• 初期設定がちょっと手間• 長期的な運用では便利• Jenkins と組み合わせ

http://ja.katzueno.com/2015/01/3390/

https://github.com/markomarkovic/simple-php-git-deploy

https://github.com/lkwdwrd/git-deploy

https://jenkins-ci.org/

すみません試してないです

Git とデプロイ:Git Hooks

因みにサーバの公開ディレクトリで

$ git clone $ git clone

$ git pull $ git pull

して

は手動でもスクリプトでも NG!!

Git とデプロイ:Git Hooks

.git ディレクトリにアクセス可能な状態はソースコードなど見られる危険性

git pull によって発生する merge が意図しない結果を生む可能性も

http://grimoire.ca/git/stop-using-git-pull-to-deploy

Git とデプロイ:Git Hooks

#!/bin/bashunset GIT_INDEX_FILEgit --work-tree=/var/www/html --git-dir=/home/demo/proj/.git checkout -f

#!/bin/bashunset GIT_INDEX_FILEgit --work-tree=/var/www/html --git-dir=/home/demo/proj/.git checkout -f

とかこんな感じで、.git を公開ディレクトリから切り離しmerge の発生しない方法でツリーを展開

Git とデプロイ:サービス

• 基本は前項と一緒• 確実に便利で楽• 料金が掛かる場合も

http://dploy.io/

http://dploy.io/

https://www.deployhq.com/

http://beanstalkapp.com/

https://www.heroku.com/

私が参加している共著ブログ “EXP”

CPI サーバなので、現時点では ssh からデプロイが出来ない

GitHub + dploy + FTPで自動デプロイ

SSH 使えるサーバならそっちを使いたい↓

FTP だと単純に遅い+

Git コマンドならリリースタグでデプロイするバージョンのコントロールがし易い

しかし…WordPress サイトの自動デプロイは

サーバ側でのコアやプラグインアップデートがネック

Git で管理しつつもっと臨機応変にアップデートや

運営をしたいそんな時

https://github.com/welaika/wordmove

Git とデプロイ:WordMove

• WordPress 専用デプロイツール• RubyGems• ローカルとリモートを双方向で同期可能• データベースの同期• データベースバックアップ & ドメイン書き換え

Git とデプロイ:WordMove

WordBench なのでWordMove を中心に紹介

Git とデプロイ:WordMove

WordMove はgit と関係無いものの

Git とデプロイ:WordMove

WordPress 環境を完全に同期する便利さと危険性からGit との併用が必須

Git とデプロイ:WordMove

• WordPress コア• uploads ディレクトリ• plugins ディレクトリ• themes ディレクトリ• データベース• 上記全て

それぞれリモート → ローカルローカル → リモート

Git とデプロイ:WordMove

$ wordmove help$ wordmove help push$ wordmove help pull

$ wordmove help$ wordmove help push$ wordmove help pull

必要なコマンドとオプションは

で確認

Git とデプロイ:WordMove

サクッとデモを

Git とデプロイ:WordMove

設定ファイルは Movefile (YAML)

• インデントが重要 (2スペース)• local の項目は vccw であれば自動設定済み• staging の database と ssh or ftp の項目を入力すれば OK

Git とデプロイ:運用

git で管理したコアどプラグインのバージョンローカルからしかアップデートできないの?Git に含めていない uplaods はどうしよう?

Git とデプロイ:運用

プラグインやコアを実環境でアップデートした場合

$ wordmove pull -w$ wordmove pull -p$ git commit -m ‘bla bla bal’

$ wordmove pull -w$ wordmove pull -p$ git commit -m ‘bla bla bal’

Git とデプロイ:運用

特定のプラグインのみアップデートを取り消しローカルを残したい時

pull の後

$ git checkout **/plugins/plugin_name$ git commit -m ‘bla bla bla’$ wordmove push -p

$ git checkout **/plugins/plugin_name$ git commit -m ‘bla bla bla’$ wordmove push -p

Git とデプロイ:運用

リモートの uploads をローカルとステージングに

$ wordmove pull -u -e production$ git commit -m ‘bla bla bla’$ wordmove push -u -e staging

$ wordmove pull -u -e production$ git commit -m ‘bla bla bla’$ wordmove push -u -e staging

Git とデプロイ:運用

リモートの uploads とローカルの uploads をマージしたい

WordMove では不十分なのでrsync を併用 (Mac, Linux)

Git とデプロイ:運用

$ rsync [option] source dest $ rsync [option] source dest

例えば

$ rsync ec2-user@0.0.0.0:/…/wp-content/uploads/ uploads $ rsync ec2-user@0.0.0.0:/…/wp-content/uploads/ uploads

でリモート → ローカルへの同期が可能同じファイル名が存在した場合はリモートが優先される

Git とデプロイ:運用

因みにWordMove も ssh 接続の際はrsync の --delete オプションを使って同期を行っている

Git とデプロイ:運用

頻繁に行う場合Shell Script 書いておくと便利

サーバが SSH 対応していない…↓

面倒だけど Transmit とか FTP クライアントでマージかな

Git とデプロイ:運用

運用フェーズに入った場合DB は基本的に実環境 → ローカル

ローカル → ステージング

例えば

$ wordmove pull -d -e production$ wordmove push -d -e staging

$ wordmove pull -d -e production$ wordmove push -d -e staging

https://github.com/interconnectit/Search-Replace-DB

Git とデプロイ:運用

WordMove の DB 同期がうまくいかない時

WordMove 使えない時は

DB 管理ツール + Search-Replace-DB

https://github.com/welaika/wordmove/issues/78#issuecomment-55882636

Git とデプロイ:運用

リモート ↔ ローカルで普通に便利WordPress に対応していて

wp-confing.php を見つけてくれる

※危険なのでサーバ側はアクセス制限若しくは書き換え後に必ず削除

まとめ

• WordPress はコアごと Git で管理がおすすめ• WordMove でデプロイ• 運用時にも WordMove が活躍• uploads など rsync で補う