クラウドサービスとしてのデジタル・アイディンティティ~ Windows Azure Active Directory の役割 ~
日本マイクロソフト株式会社エバンジェリスト
安納 順一http://blogs.technet.com/junichia/
Facebook :Junichi Anno
Agenda & Takeaway
パブリック クラウド上の Identity Provider(IdP)の役割とは?• IdP の乱立時代は続くのか?• IdP の乱立時代を回避する方法は用意されているのか?• パブリック クラウドは Digital Identity の利用に何をもたらすのか?
Windows Azure Active Directory とは?• マイクロソフト テクノロジーにおける位置づけ• 既存テクノロジーとの連携
業務
サービス あるところ IdP あり
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LiveSalesforcegoogle
Microsoft
Office 365
サービス(Service Provider: SP)には、認証と認可がつきもの
業務 業務 業務 業務 業務 業務
業務業務業務業務
パブリッククラウドにもIdentity Provider の乱立時代が !?
オンプレミスでは”乱立”をどう回避したのか?
回避は........できませんでした...
そのかわり...こんな方法で対応してきました
同期
Metadata
業務 業務業務
統合認証
業務 業務
認証サーバー
クレーム ベースの認証と認可
IdP(認証) SP(認可)
クレーム ベース(認証と認可の分離)
IdP :ユーザー認証、デバイス認証を行いトークン(アサーション)を発行
SP :トークンから本人を識別し、ロールを決定してアクセスを認可する
業務
トークン トークンユーザー情報
利用者
ロール管理簿
トークンを解析• 本人識別• ロール決定
信頼クレーム
最近ではこんな方法も浸透しつつあります
クレームベースのメリット
• 以下の2要素が一致していれば、相互連携が可能• プロトコル• トークン(アサーション)のフォーマット
• IdP の違い(認証方式の違い)がアプリケーションに影響しない
A社 IdP
B社 IdP
C 社 IdPD社 IdP
業務 ロール管理簿
SAML 2.0 World
パブリック クラウド上の IdP はどうなっているのか?
• 孤立した IdP は少ない(ように思える)
• 共通の「認可」プロトコルによる ID Federation が可能(な場合が多い)
• SAML 2.0
• WS-Federation
• OpenID Connect
• “IdP の乱立”が問題になりずらくなりつつある
Identity Federation
A 社 SaaS
サービス
B社 IdP
トークン トークン
認証 HUB 的な役割
SaaS としての認証 HUB
• IdP と SP を相互に連携させるための HUB• マルチテナントに対応• 複数の認可プロトコルへの対応• 外部 IdP とのフェデレーション機能• サービスに対して「統一フォーマットのトークン」を生成
• アプリケーションは IdP を意識する必要がない
サービス
サービス
認証HUB
マイクロソフトの IdP プラットフォーム全体像
Windows Azure
Active Directory
Microsoft全製品
Microsoft全 OS
Windows 8
Microsoft Account
(Windows Live ID)
Consumer Enterprise
Metadata
Syn
c
Sync
他社 IdP
HR
Syn
c
Windows Server
Active Directory
(脱線)Active Directory の三形態
Windows Azure
Active Directory
(SaaS)
Windows Server
Active Directory
(On-premise)
Windows Server
Active Directory
on
Windows Azure VM
(IaaS)
3rd Party Services
Apps in Azure
Windows Azure Active Directory
Access Control
Directory
Graph API
Auth. Library
Windows ServerActive DirectoryorShibbolethorPingFederate
Windows Azure
Active Directory
Sync
連携
クラウドサービスに最適化された Identity Provider
• 認証HUB
• IDストア
LIVE
External IdP
Directory
• マルチテナントに対応したディレクトリサービス
• マイクロソフトの SaaS、Azure 上のアプリケーション、非マイクロソフトのクラウドサービスからも利用可能
• オンプレミスの Active Directory 等との同期、ID フェデレーションが可能
• ユーザー/デバイス管理のハブ機能を提供- 登録/削除/管理
• Office 365 との連携で二要素認証をサポート
二要素認証
Azure AD
Office365
①ID/
Passwo
rd
Azure AD
Office365
①ID/
Passwo
rd
User :どの IdP でログオンしてもアプリケーションが使える
Developer :Access Control 用のコードを1種類書けば自動的にすべての IdP に対応
Access
Control WS AD
ADFS 2.0
Access Control• 外部 IdP との ID フェデレーション
• OAuth 2.0• OpenID(※ OpenID Connect にも対応予定、時期未定)• SAML 2.0(予定)
• WS-Federation• オンプレミス Active Directory との ID フェデレーション
LOB
WAAD
コンシューマー向け IdP と企業向け IdP の違い (1)
• “本人”であることの担保
SNS
業務
厳格ではない(厳格にできない) 個人の特定、厳格な「認証」が命 ユーザー情報の最新性
SNSSNS
HR
業務 業務
Metadata
一意性を担保
最新性を担保
コンシューマー向け IdP と企業向け IdP の違い (2)
• 個人情報の利用ポリシー
利用者自身が決定 API認可
社内セキュリティポリシー 「業務システム」が何を使用するかを決める
サービスサービス
API
利用
認可
ユーザー
利用
ユーザー
特権
信頼関係
認証 認証
Graph API• RESTful Graph API を使用した Directory へのアクセス
• JSON/XMLで応答を受信
• Odata V3 にも対応
• API認可は OAuth 2.0 を使用
Graph API EndpointLOB
Request w/ JWT
Windows Azure
Active Directory
OAuth 2.0 EndpointToken Request
Response
JWT
Check
オンプレミス Active Directory との連携
Windows Azure
Active Directory
Windows Server
Active Directory
同期
Web Portal
• Digital Identity 情報の自動同期• Digital Identity のフェデレーションにより、オンプレミスとクラウドの SSO
Windows Intune
管理者 :自動同期によりオンプレミス AD のみの管理でOKユーザー :ID フェデレーションにより、オンプレミスとの SSO が可能
その他業務
Fed
era
tion
SSO World
• Graph API
• Windows PowerShell
• DirSync Tool
• Forefront Identity Manager
まとめ
• アイデンティティ フェデレーション を理解しましょう
– IdP の役割を SP から分離
• パブリック クラウドの IdP をうまく使うには
– アプリをクレームベースに対応
– アプリとの互換性(プロトコル、トークンフォーマット)を確認
– 運用をイメージする
• 自動化できる手法が用意されているか
• オンプレミスとの連携が可能か
• 常に ID 情報を最新の状態に保てるか
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