携帯端末と街中の情報配信端末を利用したサービスのプラットフォーム
立命館大学 西尾研究室
久野綾子
はじめに
現在,多くの人が携帯電話を持ち歩いている将来,街中に多くの情報配信端末が設置されると考えられる
携帯端末と情報配信端末を利用したサービスを実行できるプラットフォームが必要となる
問題意識
従来の携帯電話を利用するサービス– ローカルな情報を取得するのが難しい– ディスプレイが小さく,大きな画像など表示しにくい
システム概要
携帯端末と情報配信端末を利用したサービスを提供するためのプラットフォーム
ユーザからアクションを起こしてサービスを利用するだけでなく,サービスの方からユーザに呼びかける– 例)映画館から出てきた人に付近の喫茶店の情報が配信される
データセンタが様々な情報を管理しており,情報配信端末はサービスによってそれを使い分ける
システム構成要素
携帯端末– ユーザが所持している– 情報配信端末とアドホックに無線通信できる
情報配信端末– 街中に遍在している– 携帯端末とアドホックに無線通信できる
データセンタ– ユーザ情報や配信情報の管理をする
システム概要図
プロトタイプ
飲食店の広告配信メール送信機能
– ユーザが情報配信端末に近づくと携帯電話にメールが送信される
携帯電話から情報配信端末の画面操作– iアプリから HTTP通信でクエリを送信し, Javaプログラムで InternetExplorerを操作
今後の課題
データベースをデータセンタに集中させる FeliCa認証機構の導入情報配信端末の位置情報に基づいた,ローカルな情報の配信
情報配信端末に送られてきた履歴を用いたサービス– 例)ユーザの行動予測
様々なサービスに対応可能なプラットフォームを作る
まとめ
無線携帯端末の普及により,街中に遍在する情報端末と連携したサービスが考えられる
それらのサービスを利用するための認証機構,データベース等を備えたプラットフォームが必要
プロトタイプでは,メール送信機能と携帯端末から情報配信端末のディスプレイを操作する機能を実装
情報配信端末の位置情報や履歴を用いた情報配信方法の考案が今後の課題
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