Xpfes2009 Kushida
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““““世界世界世界世界がががが変変変変わるわるわるわる”””” 前前前前とととと後後後後とととと。。。。
アジャイルで自分の世界を変えてみたら、こうなった。
自己紹介
� 串田 幸江(くしだ ゆきえ)
� 株式会社アッズーリ ヒト部 部長
� IPA/SEC プロセス改善部会 委員
� ETロボコン実行委員会 運営委員
� PFP関東 スタッフ
� Team Goyattom構成員
Agile Conference 2008
� 去年の話ですいません
� バンケットでのDear XP Singer
� LTやってきました
� ここまでは中堅SIerの社員としてできました
今年の1月、転職しました
� 老舗中堅SIerから株式会社アッズーリへ
� もっと違うことをやってみたい
� 念願のアジャイルプロセス
転職前のわたし
� プロセス制御系ソフトウェアから
� 携帯電話、複合機などの組込みソフトウェア
� プロセス改善推進担当者� プロセス改善推進担当者
� 内部統制の推進
� それなりにやりがいのある仕事だった
� 「悪役になれ」という言葉に違和感
� コミュニティは部活動感覚
転職への“女神の前髪”
� コミュニティでの「人との出会い」
� スキルや経験ではなく、その人の価値観
� 従業員目線ではなく経営者目線の人々
� 自分の得意ドメイン以外の同業者
� 自分の居るところとは違う世界、覆う世界
転職への決定打
� 限界を受け入れたら、不満がなくなった
� 会社が悪いのではなく、会社と「縁」がなかった
� 1年かけて自分のやりたいことを新しい会社とすり合わせていった
アッズーリをちょっとだけご紹介
� 今年11年目を迎えました
� Java,Webアプリケーションを中心にした受託案件、プロダクト開発
� 現在は稼働中の全ての案件がアジャイルプロセスで運用しています
� 年間では80%以上のプロジェクトにアジャイルプロセスを適用しています
ソリューション・製品の紹介
� EW-Series
� 進化型webサイトを構築のwebソリューションシリーズ
� A-BIP
� アッズーリビジネス実装方式
� マイグレーション
� Clay MarkII
� Eclipse統合環境で動作
するデータベース設計ツール
� マイグレーション
� シン・クライアント・ソリューション
� リモート・サービス・デスク
� コンサルティング
書籍も少々
アジャイル・ソフトウェア・セル生産について「ソフトウェア現場力ハンドブック」で解説しています
アッズーリとアジャイル
� 社長 濱勝巳がアジャイルプロセス協議会会長を務めています
� ビジネスモデルとして取り入れています
� XPから多大な影響を受けています� XPから多大な影響を受けています
� 実装のプラクティスは実施しています
� 重要視しているのは「顧客満足を実現するためのアジャイル」
� エンドユーザとの直接取引の実現
デンマーク視察団
そしてわかったことそしてわかったことそしてわかったことそしてわかったこと
モノ・コト・ヒトの違い
比較表
老舗老舗老舗老舗Sier アッズーリアッズーリアッズーリアッズーリ
ソフトウェアを… 「作る」 「売る」
サービス ものづくり開発
ことづくり翻訳
契約の単位 人月 セル契約の単位 人月 セル
顧客とは… ベンダ、メーカ エンドユーザ
何への対価か 人的労力 ソフトウェアの価値
管理の単位 タスク オーダー
評価 成果主義 プロセス主義
教育の考え方 均等に同じカリキュラム
本人次第
アッズーリの中身
� アジャイルは理念とプロセスの一部� 全てがアジャイルである必要はない
� プロジェクトを失敗させないということ� 成功しつづけることで、アジャイルは価値を� 成功しつづけることで、アジャイルは価値を増す
� 人を育てることは企業の目的ではない� しかし、人が育たない企業は将来がない
� 教育に対する理解と場の提供は企業の役目
� セル生産のもたらす価値� 人を管理しないことで心の余裕を作る
A-BIPとソフトウェア・セル生産� 弊社独自のプロセス「A-BIP」
� 松本吉弘氏提唱の「ソフトウェア・セル生産」の知見を多く取り入れる
� 「人月」ではなく「セル」が見積の単位� 「人月」ではなく「セル」が見積の単位
� 個人にタスクを振り分けず、セルにタスクが配置される
� 個人はセルの中で働く
� 作業時間の見積にCCPMの考え方を導入
CCPM
タスクバッファ
タスク
岸良 裕司氏提唱個々のタスクにバッファを与えるのではなく、プロジェクト全体にバッファを共有するバッファを使い切る確立も五分五分にする
ファ
タスクバッファ
タスク
バッファ
バッファ
タスク
バッファ
タスク
バッファ
参考:過剰管理の処方箋 ISBN-10: 4761265795 金井 壽宏 , 岸良 裕司
エンドユーザとの契約
� XP入門にある「オプション価値」
� 不確実性への対応=アジャイルプロセス
� ITの導入を「投資」と考えられる顧客には、「価値」で価格を設定できるには、「価値」で価格を設定できる
アジャイルは本当に人か?
� チャレンジとフィードバックは人を育てる
� アジャイルのプラクティスは人を育てる要素を包含しているを包含している
� アジャイルの目的は人なのか
� もっと原始に立ち返れば「ビジネスとして成功するソフトウェア開発の考え方」
� 人が育つとアジャイルの習熟度も上がる
� アジリティを伸ばすのは「人」
もっとわかったこともっとわかったこともっとわかったこともっとわかったこと
アジャイルとか関係なく
� 実は固いルールに乗っかってるほうが楽だったりする
� 組織という意味では、老舗Sierもベンチャーも必要なことは同じだったチャーも必要なことは同じだった
� 全てが見えていることの緊迫感
� 「時間軸の違い」だった
� 「やる気」依存になっていないか
固いルール
� それが生まれるにも経緯がある
� 伝票一枚が「ない」不便さを知っていますか?
� 面倒くさいルールは、面倒くさいことで認知されていたりしませんか?
企業規模とか、プロジェクト規模とか。
� アッズーリは「小さな会社」だから、ほぼ全てがアジャイルに見えます
� 大きな企業にとってのアジリティは、相対的に見えてくる対的に見えてくる
時間軸の違い
� 完全なアジャイルではないが、世界を変える出来事
� 成功の要因→押し付けなかったこと
� 世界は同じ速度で変化しているわけではなかった
「やる気」依存になっていないか
� 世の中は全て「ポジティブ」で構成されているのか?
� 自分にだってやりたくないことはある
� 「みんなで前向きになってがんばろう!」という掛け声はお仕着せになっていないか
� 大事なのは「モチベーションが上がらない」ときの対処ではないか
前職前職前職前職でのでのでのでの例例例例をををを紹介紹介紹介紹介しますしますしますします。。。。
プロジェクトプロフィール
� 海外ファーストフード店向け汎用POS端末のソフトウェア開発� 顧客は電機メーカー(おつきあいは かなり長い)
� 「もちつもたれつ」
� プロジェクト体制� PM PL(1名) メンバー(3名)
� 業務の主な内容� 以前に開発されたソフトウェアに、新たな機能追加や不具合対応を行う
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改善活動のトライアルプロジェクト
� 通信システム事業部改善活動に取り組む
� そのトライアルプロジェクトとして選ばれる
� 一括受注案件である
� ISO9000による品質マネジメント適用経験
� 長期的にISO9000の適用実績がある
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PFを取り入れた理由
� リーダーになる前から� 進捗会議のやり方に疑問があった
� チームがバラバラと感じていた� みんながチームの状態を把握できていず、気持ちがずれていたずれていた
� きっかけは「お試し朝会」� PLとSEPGのふたりで始めた朝会で、チームへの効果も期待できそうだったから
� メンバーも朝会のような仕組みを欲していた
� 実は…� PFの存在を知ったのは後から
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前職における事例(1)
� かんばんの作成と朝会の実施
� 毎日9:30に専用のホワイトボード前で実施
� 「昨日やったこと」と「今日やること」および問題点の確認び問題点の確認
� リーダーからの連絡や指示
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日々のやるべきことが明確になった!他のひとの状況がよくわかる!「報・連・相」に悩まなくなった!
ソフトウェアかんばん
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前職における事例(2)
� 「問題vs.わたしたち」の構図
� 「構成管理手順を考える」ミーティングで実施
� 座り方をいつもと変えてみた� 座り方をいつもと変えてみた
� ハンバーガーを食べながらやってみた(命名「バガミぃ~」)
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楽しかった!いつもより活発に意見が出た!相手の意見を素直に受け入れられた!
前職における事例(3)
� ペアプログラミングならぬ「ペアプランニング」
� 計画作成作業を、「microEPS」を使用しPLと担当SEPGのふたりで「ペアプログラミング」担当SEPGのふたりで「ペアプログラミング」のように実施してみた
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細かい作業の伝達がスピーディーにできた!個々の作業の「意図」を確認しながら計画を作成することができた!
microEPS
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前職における事例(4)
� 今後の課題と反省点
� 「朝会」で日々の状況は確認できるが、全体進捗との確認が十分でない⇒進捗会議で「振り返り」の実施を!⇒進捗会議で「振り返り」の実施を!
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ということで、KPTをやってみました!
はじめての「KPT」
37
まだまだですが、これからです!
わたしたちにとってのPF
� プロジェクトの原動力は「プロジェクトリーダーシップ」� PMはプロジェクトを牽引するツール(羅針盤)
� PFはプロジェクトを後押しするツール(みんなを乗せる船)
� PF導入の成功も、リーダーシップとどう結びつけるかがポイント� プラクティスの実施だけでなく、その目的を明確にする
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支援活動の概要
� プロセス改善活動の「SEPG」として参加
� プロジェクトの作業場所に常駐
常にプロジェクトの状況を把握し、即時対応� 常にプロジェクトの状況を把握し、即時対応できるようにしておく
� 開発業務に忙殺されるPLの、周辺作業を請け負う
� プロジェクトが、必要な改善活動を行う時間を作るために
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支援の「実践」ポイント
� マネジメント活動の支援� PLの経験が浅く、マネジメントに関する知識も希薄であった。
� チームビルディングの支援� プロジェクトの雰囲気が、ものすごく悪い状態で、� プロジェクトの雰囲気が、ものすごく悪い状態で、協力し合って成果を出すという考えに至っていなかった。
� 「支援者」としてプロジェクトに受け入れられる� 改善活動自体が、プロジェクトにとって「重荷」になり、支援者が「邪魔者」とされる危険性があった。
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計画書作成の支援
� ペアプランニング(前出)の実施
� 経験の浅いPLと一緒に、計画を作成することで、レビューだけを実施する場合のような“評価”のような空気感を払拭した。“評価”のような空気感を払拭した。
� 計画内容の意図を確認しながら作成することで、計画を“共有”することができた。
� 「マネージャの支援ではなく」という考え方からは、少しずれた
� しかし、この場面では必要なプラクティスであった。
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メンバーインタビューの実施
� プロジェクトの雰囲気が悪い時に、プロジェクトメンバー個々にインタビューを実施した。� メンバー個人の思い(不平や不満)に耳を傾ける。
� PLがインタビューを実施すると、本音を引き出せない可能性がある。せない可能性がある。
� メンバーの意見は匿名にして、プロジェクトが抱える問題として、PLと解決策を話し合う。
� “おせっかい”にならないよう、問題をPLと共有し、解決の実施はPLを主体に据える。
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PFの取り入れを仕掛ける
� 「朝会」の存在を伝えるが、資料を渡しただけ
� 自分の経験から「朝会の効果」を伝えても、あまり強く薦めることをせず、PLの反応をあまり強く薦めることをせず、PLの反応をうかがう。
� 「お試し朝会」を行い、押し付けにならないように実践する
� 「これはいいかも」と思わせる“魔法の粉”を使い、PLが自ら得た「気づき」を逃がさない。
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構成管理作成ミーティングのファシリテート
� プロジェクト自身が、自分たちのプロセスを決めていくという場面を「演出」する
� 和やかな空気を作るため、「問題vs.私た� 和やかな空気を作るため、「問題vs.私たちの構図」を仕掛ける。
� ミーティングの進行は、あくまでPLが行う。
� ミーティングの成功体験を、折に触れてプロジェクトメンバーと共有する。
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リーダーシップに関する対話
� リーダーシップに関する短いディスカッションを行い、意識の共有を築く
� リーダーとしての不安や悩みを共有し、一緒に解決の方向を見出すことで、共感できる関に解決の方向を見出すことで、共感できる関係を作る。
� 同じエンジニアとして、PLの姿勢を尊重する
� ジェネレーションギャップを盾にした“押し付け”をしない。
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事例のまとめ
� 「心」の見える化� リーダーの思い、支援者の思いが、メンバーの心を繋ぎ、プロジェクトを「信頼」しあえるチームに変える。
� 「見える化」は、プラクティスに思い(心)を込めて。
� 努力と笑顔は裏切らない� 努力の証がチームの笑顔。笑顔のあるチームに成功は必ずやってくる。(と、信じる)
� 支援者の成果は、マネージャーやリーダーが笑顔の発信者となってくれること。
46
今思えば
� そのチーム、組織のアジリティを尊重して行動した
� 常に“相手”を意識して自分の行動を決めていっためていった
� “変えたい世界”は明確だった
そもそもそもそもそもそもそもそも““““世界世界世界世界””””ってってってって何何何何????
辞書で調べてみました
� 地球上全ての国家・全ての地域
� 物体や生物など実在する一切のものを含んだ空間
� 自分を中心とした生活の場 自分の知識・見聞の範囲 生活圏 世の中
� 同一の種類のものの集まり、またその社会
� 界隈・付近一帯
誰にとっての“世界”なのか?
� 変えられるのは自分だけ
� では、世界は自分だけということか?
� もし、自分ひとりだけが世界に存在しないのだとすればいのだとすれば
� “一点”だけを世界って言えるのかな?
� 誰かがいて、世界を構成しているなら
� その誰とも接点がないものを世界っていう?
世界世界世界世界ってってってって、、、、関係性関係性関係性関係性でででで成成成成りりりり立立立立ってってってっているんじゃないでしょうかいるんじゃないでしょうかいるんじゃないでしょうかいるんじゃないでしょうか????
わたしが思う“世界を変える”
� 自分が居る世界を知ること
� その世界は誰と構成しているかを知ること
� 構成している全ての人の存在を認めること
� 全てを合意する必要はない 世界には多様性があり、それは必須です
「対話」の事例
� アメリカでの中絶容認派と反対派
� 自らの主張を述べているだけでは、議論は平行線のまま
� 仲介者を置いて「対話」を実施� 仲介者を置いて「対話」を実施
� それぞれが自分の“背景”を語った
� 議論に結論は出なかったが、相手の意見を聞くようになった
アジャイルやりますかアジャイルやりますかアジャイルやりますかアジャイルやりますか????
それでも
もし、既存企業でやるならば
� 会社の全てをアジャイルにする必要はない� 必要ない部分にまでアジャイルを適用しようとすることは「ムダ」を生む
� アジャイルを導入するための行動を、全てアジャイルにする必要はない� 「相手」に合わせて納得してもらうことが大事
� 開発プロセスだけでいいのか、どうか� 本当に自分たちが目指すものを見極める
何よりも
� 焦らないことです
� ITの産業としての歴史は高々50年
� 「歴史」から見れば、10年なんて一瞬
� あなたの企業も、少しずつ変わってきたから� あなたの企業も、少しずつ変わってきたから存続している
そんなアッズーリは技術者募集中
� あなたも、アジャイルプロセスのスピード感を体験してみませんか?
今今今今、、、、あなたがあなたがあなたがあなたが世界世界世界世界をををを変変変変えるえるえるえる方法方法方法方法。。。。
お隣にいるのは誰ですか?
� ここにいる方は、須らく何かを変えたいと思っている人(だと勝手に思ってる)
� つまり、あなたと同じ思いを持った、違う世界の人う世界の人
� もしかしたら、同じ世界にいるのかも
� この講演が終わったら、どうか…
ごごごご清聴清聴清聴清聴ありがとうございましたありがとうございましたありがとうございましたありがとうございました。。。。