XenServerとZFSストレージでサーバ仮想化 - OSC2011 Tokyo/Spring...
-
Upload
tokuhy -
Category
Technology
-
view
7.684 -
download
1
description
Transcript of XenServerとZFSストレージでサーバ仮想化 - OSC2011 Tokyo/Spring...
徳山 文晟 徳山 文晟 / Tokuyama Fumiaki/ Tokuyama FumiakiTwitter:@tokuhyTwitter:@tokuhy
2011/03/052011/03/05
XenServerXenServerととZFSZFSストレージでサーバ仮想化ストレージでサーバ仮想化~~ZFSZFS&&COMSTARCOMSTARで作るで作るIP-SANIP-SAN~~
OSC 2011 Tokyo/Spring OSC 2011 Tokyo/Spring 自宅自宅SANSAN友の会友の会
2
アジェンダ 自己紹介 XenServerとZFSなわけ ZFSでストレージサーバ
ZFSいろいろ COMSTAR OS紹介 XenServerとZFSストレージの活用事例
3
自己紹介
➢Japan OpenSolaris Users Group➢自宅SAN友の会
氏名氏名 徳山 文晟 / Tokuyama FumiakiTwitter:@tokuhy
Webサイト/サービス開発会社のインフラ部員サーバの保守運用/社内ネットワーク保守運用
グループ社内のなんでも屋的に色々広く浅く・・・
お仕事お仕事
コミュニティコミュニティ
興味興味 自作PC関連とかおうちのストレージも自作
4
XenServerとZFSストレージでサーバ仮想化
社内の仮想化環境
ハイパーバイザ:XenServer共有ストレージ:ZFS & iSCSIストレージ(OpenSolaris)
5
XenServerとZFSストレージでサーバ仮想化
なんでXenServer?
6
XenServer サーバ仮想化にXenServerを使用
KVMはまだ実績と情報が少なかった(と思う) 無償で使える
● とりあえず無償で実際に試してみたかった 管理ツールがある(XenCenter) 無償でライブマイグレーションができる
7
XenServerとZFSストレージでサーバ仮想化
なんでZFS & iSCSI?
8
ZFS&iSCSI(COMSTAR)で作るIP-SAN
SANベースのスナップショットによるバックアップでもエンタープライズのストレージは
(お試しで使ってみるには)高い
なければ作れば作ればいいじゃない( ̄ー ̄)
9
ZFS&iSCSI(COMSTAR)で作るIP-SAN
iSCSIなら既存のネットワークの延長で簡単に作れる
バックアップどうする?
ZFSってやつのスナップショット機能がすごいらしい
しかもファイルシステムでiSCSIの機能がある!(※当時のZFSの話。今はない。)
10
ZFS&iSCSI(COMSTAR)で作るIP-SAN
ZFSを仮想化共有ストレージとして使う場合・・・ VMイメージまるごとバックアップ 複数世代スナップショットで増分バックアップ(後述) 別サーバへ増分転送(後述)
簡単&らくちん\(^o^)/
動機はこんな感じです。スイマセン・・・言う程簡単じゃなかったです・・・
11
ZFSでストレージサーバ
ZFS概要
12
ZFSでストレージサーバ ストレージサーバとして必要な機能が豊富
拡張性
堅牢性
性能 管理性
機能
単体ノードで考える場合のファイルシステムとしては最強レベル(エンタープライズレベルでの動作実績的な意味で)
Sun Storage 7000シリーズもZFS(OpenSolarisベース)
13
ZFSでストレージサーバ
1.拡張性
14
ZFSでストレージサーバ vol.1 / 拡張性 ストレージプール
ディスクを束ねてプールを作成● ディスクサイズがいくらでも関係なく一瞬で作成可能
プールから必要サイズのボリューム/ファイルシステムの切り出し
あとからディスクの追加による拡張可● ただし制限あり
128ビットファイルシステム ZFSの「Z」はZetta-bytes(10 億TB) のZの意味も 実際はもっといける(1000兆Zetta-bytes)
15
ZFSでストレージサーバ
2.堅牢性
16
ZFSでストレージサーバ vol.2 / 堅牢性 ファイルシステムでRAID機能を提供
ストライプ(RAID0)、ミラー(RAID1) RAID-Z(シングルパリティ→機能拡張されたRAID5) RAID-Z2(ダブルパリティ→機能拡張されたRAID6) RAID-Z3(トリプルパリティ)
● write-holeの排除 RAIDの組み合わせももちろん可能
● RAID10、RAID-Z+RAID0(≒RAID50)、RAID-Z2+RAID0(≒RAID60) ディスク障害時のRAID再構築
使用中の部分のみの同期● ハードウェアRAIDに比べ縮退状態の時間短縮
ファイルシステムにRAID機能があるので使用されている部分が把握されている
17
ZFSでストレージサーバ vol.2 / 堅牢性 トランザクションベースの書き込み時コピー
Copy-On-Write 古いデータか新しいデータのどちらかが保証される
エンド・ツー・エンドのツリー構造のチェックサム データのエラーを自己修復 全データに対して任意のタイミングでエラーチェッ
クをかけることが可能(scrub)● I/Oが発生しているときは優先度が下げられて実行される
18
ZFSでストレージサーバ
3.管理性
19
ZFSでストレージサーバ vol.3 / 管理性 管理コマンドは2個だけ!
zpoolコマンド、zfsコマンド1.zpoolコマンドでディスクを束ねてプール構築2.zfsコマンドでプールからファイルシステムの切り出し3.必要があればプロパティの設定(zfs set)
容量の設定や制限(quota)もプロパティ値で 作成されたプールを別マシンへそのまま移動可
export、import
20
ZFSでストレージサーバ
4.機能
21
ZFSでストレージサーバ vol.4 / 機能 NASとしての機能
ファイルシステムレベルで実装 NFS/CIFS
データ保全としての機能 複数世代のスナップショット
● リモートへの増分転送 クローン
容量節約の機能 疎ボリューム 圧縮 重複排除(dedup)
22
ZFSでストレージサーバ
5.性能
23
ZFSでストレージサーバ vol.5 / 性能 ハイブリッドストレージ
DRAM、SSDなどIOPSに優れたデバイスを利用可能● ログデバイス(ZIL)● キャシュデバイス(ARC&L2ARC)
同数のディスク構成なら15k rpmのSASのディスク並べるより、5400rpmのSATAディスクとSSDの組み合わせの方がIOPS、容量、TBコスト全てで上回る
24
ZFSでストレージサーバ vol.6 / ハードウェア 高機能だが性能を引き出すには見合った環境が必要特にCPUとメモリは重要
CPU:コアあたりの処理性能、コア数 メインメモリ:あるだけ使うので多いほどよい 同期書き込み用にNVRAMかSSDをZILに
非力なCPU、メモリ過少な環境で重いとか遅いというのはちょっと違う
25
ZFSでストレージサーバ
COMSTAR
26
COMSTARとは vol.1 iSCSIでIP-SANの構築
ZFS自体にはiSCSIの機能はない(昔はあった)
(Open)SolarisのOS/NetというON(kernel)が提供
COMSTARCOMSTAR(COmmon Multiprotocol SCSI TARget )
27
COMSTARとは vol.2 Kernel modeで動作する
以前のOpenSolarisではZFSにiSCSIの機能があった● shareiscsiプロパティでの実装はユーザーランド(廃止)
●COMSTARが使えるのは(Open)Solarisだけ!●ソフトウェア実装なので専用ハードウェア不要●FCoEも可能
カーネルモードで動作するので処理性能が高い
28
ZFSでストレージサーバ
ZFS & COMSTARなOS
29
ZFS&COMSTARなOS達 OpenSolaris 2009.06
最後のOpenSolaris(ディストリビューション的な意味で) OpenIndiana
もうすぐ安定版リリースがある・・・はず Oracle Solaris 11 Express
現時点で最新のZFSが使える Solaris 11
リリースはまだ先 NexentaStor
Nexenta(Ubuntuユーザランド)をストレージアプライアンス用に特化させたOS
GUIでストレージの設定が可能
30
XenServerとZFSストレージでサーバ仮想化
活用事例
31
お断り
ここで紹介する構成については以下の点にご注意の上、あくまで一例としてご覧ください
●自分で責任の取れる範囲での運用が前提●動作保証が第三者から保証されているものではない●障害発生時にリカバリする手段がある(バックアップ)●動くからといってそのままエンタープライズレベルの環境にあてはめることができるものではない
32
ZFSストレージの活用事例 No.1 Windowsエクセルマクロ処理専用
OpenSolaris 2009.06 SambaによるWindows共有サーバ兼用 WindowsXP x4 /台 4ホスト
● Core-i7のPCサーバ Supermicroのカスタムストレージ
● 最初は自作パーツでAthlon使ってました● Intel SSD X25-MをZILに使用
バックアップ● ボリューム単位でスナップショット● zfs sendで別サーバへコピー
33
ZFSストレージの活用事例 No.2 メールサーバ
OpenSolaris 2009.06 Supermicroのカスタムストレージ 1ホストで6台のメールサーバ他
● X25-VをZIL、X25-MをL2ARCに バックアップは事例1と同じ
34
ZFSストレージの活用事例 No.3 社内開発環境の仮想化
NexentaStor Community Edition 3.0.3 Opteronな自作サーバとかPowerEdge1950とか 雑多なサーバをひとまとめ(12,3台ぐらい)
● 開発ソースサーバ● Wikiサーバ● テストサーバ● メールサーバ● 検証用サーバ
バックアップ● やっぱりスナップショットと増分転送
35
ZFSストレージの活用事例 No.4 Windows PCのドライブ
NexentaStor Community Edition 3.0.4 AthlonⅡ 605e 4core 2.3GHz(TDP 45W) メモリ4GB
● ACアダプタ駆動の静音&省電力サーバ● 同期書き込み無効(syncプロパティ)
更新少ないのでパフォーマンス > 安全性 このレベルのマシンでも十分な性能
Windows7のドライブとしてマウント● 動画データ、音楽データなどの倉庫
36
参考リンク等 ZFSの情報(ZFSについて知りたい人必読)
オラクルエンジニア通信のセミナー資料http://blogs.oracle.com/oracle4engineer/material/product/solaris/
自分のブログ(ZFSとかCOMSTARとか) tokuhy's fractionhttp://d.hatena.ne.jp/tokuhy/
Twitter(@tokuhy) http://d.hatena.ne.jp/tokuhy/
自宅SAN友の会 http://sites.google.com/site/jitakusan/
37
参考リンク等 OpenIndiana
http://openindiana.org/ Nexenta
http://www.nexenta.com/corp/ NexentaStor
http://www.nexentastor.org/ Oracle Solaris 11 Express
http://www.oracle.com/technetwork/jp/server-storage/solaris11/overview/index.html
38
参考リンク等 COMSTARについて
COMSTAR Administration● http://wikis.sun.com/display/OpenSolarisInfo200906/COMSTA
R+Administration OpenSolaris勉強会 2010.04 for Admin(仮) COMSTARでiSCSI(OpenSolaris 2009.06ベースなので一部情報古い)
● http://docs.google.com/present/view?id=dpdpddx_4dnvjv7c9 前回のOSCでの資料(@satokazさん)
● https://groups.google.com/group/stomo/web/osol_comstar_20100522.pdf?hl=ja&hl=ja
39
ということで
最後に
40
メンバー募集中
僕と契約して自宅SAN友の会のメンバーになってよ!
41
おわり
ご静聴ありがとうございました