What is Tokyo 'Nonexistent Youth' Bill
-
Upload
mmh1024 -
Category
News & Politics
-
view
2.290 -
download
3
description
Transcript of What is Tokyo 'Nonexistent Youth' Bill
東京都青少年健全育成条例改正案ってなに?
2010/6/28
東京都議会の本会議に於いて青少年健全育成条例改正案は反対多数で否決されました。しかし、本条例の改正案を再び提出する意向を示していますので引き続き動向の注視が必要です。本件に関心を持っていただいた方、ご意見を述べていただいた方々に感謝を表します。2010/06/16
この資料は 2010/06/16 東京都議会の本会議に於いて否決された青少年健全育成条例改正案に関する資料です。個人的にまとめた資料ですが本問題を考える上での参考資料のひとつにしていただければ幸いです。なお都議会本会議中に提出されたとされる修正案(一部文言の訂正がメイン。趣旨は変わらず)は反映していません。否決されましたが資料として残しておきます。2010/06/28
Attention!!
突然ですが
あなたは「性犯罪者」です
といわれたらどう思いますか?
嫌ですよね。
しかし一般の方々が「性犯罪者」のレッテルを貼られてしまうような条例がつくられようとしています
それが
東京都青少年健全育成条例改正案
です
Q:この条例はなんですか?
正式名称は「東京都青少年の健全な育成に関する条例」です
18歳未満を青少年と定義し、青少年の環境の整備を助長するとともに、青少年の福祉を阻害するおそれのある行為を防止し、青少年の健全な育成を図ることを目的としている。 (wikipediaより引用)
Q:この条例はなんですか?
現在この条例の改正案が審議されています
18歳未満の男女の健全な育成を目指す条例ですが、今回の改正案では全ての人々に影響がある問題が含まれています
改正案の追記内容は主に不健全な表現とフィルタリング規制が中心となっています
Q:問題は具体的にどういうこと?
現在、主に問題となっているのは
創作物の表現規制
単純所持規制
フィルタリングの厳格化
です
Q:「創作物」とは?
例えば下記のものが対象です。本や新聞、広告、TV、映画、ラジオ、写真、演劇、美術作品、インターネットコンテンツ、ゲーム、歌など音声を伴うもの等の創作物全て
ただし「小説は対象外」といった恣意的な運用の危険性がある発言もあり、範囲があいまいな面もある
Q:「創作物の表現規制」の問題とは
「18歳未満に見える創作上の人物」の「性的表現」が禁止されます
以下の点が主な問題です18歳未満の基準があいまい
性的表現の基準があいまい
「18歳未満の基準があいまい」とは?
外見や音声等の「見た目」からそうであると判断されます
つまり判断した人の主観で決定されます
製作者が決めた登場人物の定義とは無関係に判断される可能性があります
条文では非実在青少年と定義されています
Q:「性的表現の基準があいまい」とは
性的表現の定義が不明確ですキスや水着、肌の露出等で規制される可能性がある
ストーリーや内容として必然的な描写も規制される可能性がある
定義があいまいなので今後、性的表現の規制適用範囲が拡大されるおそれがあります
「創作物の表現規制」が行われると
多感な時期に画一的な作品にしか接することができずに発育に影響を与えるおそれ
芸術性の高い作品も有害と判断されて見ることが困難になるおそれ
基準があいまいな為、あらゆる作品の表現力が失われるおそれ
Q:「単純所持」とは?
民法において(略)単に所有していることを単純所持という。
その状態に至った法律上の原因や、その物に対する所有権が誰に属しているかは問わない。
(wikipediaより引用)
Q:「単純所持規制」の問題とは
無自覚あるいは意図しない所持も対象となり、えん罪を生む可能性が非常に強い
現状は罰則はないが将来は可能性あり
規制対象の定義もあいまいかつ幅広く解釈される可能性がある
Q:具体的にどのような場合ですか?
例として下記のケースが考えられます自身が18歳未満の男女で水泳などの部活や学校行事の様子をうつした写真やビデオ
生まれたばかりの赤ちゃんの記念写真やビデオ
コンピュータウイルス等による意図しない所持
他人からもらった本や雑誌、写真に含まれていた
メールで送られてきた画像に含まれていた
昔に録画したドラマや映画に含まれていた
条例成立以前の芸術作品や図書類・映像等
Q:「フィルタリング」とは?
携帯電話およびインターネットの利用に制限をかける機能です
インターネット上のウェブページなどを一定の基準で評価判別し、選択的に排除する機能のこと。 (wikipediaより引用)
Q:「フィルタリングの厳格化」とは?
フィルタリング使用の徹底
フィルタリング対象の拡大
保護者の責務の強化
上記が大きな問題と思われます
Q:「フィルタリング使用の徹底」とは?
フィルタリングの不使用を申し出る場合、保護者が「正当な理由」を書面で提出する必要がある
条例は結果的に通信当事者にフィルタリング使用を強制している
不使用の場合も東京都規則に従う必要があり、また保護者が監督しなくてはならなくなる。これは違憲である検閲行為を都民に加担させることになる
Q:フィルタリング使用強制の問題とは?
知る権利を侵害されます必要な情報も見られなくなる可能性があります
将来を担う青少年の意思決定に悪い影響を及ぼす可能性があります
検閲であり憲法に違反しています日本国憲法第21条2検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
Q:「フィルタリング対象の拡大」とは?
本来、表現の自由を尊重し範囲は限定的にすべきであるが、改正案では対象を拡大している
現行条例:青少年の健全な育成を阻害するおそれがある情報
改正案:自己若しくは他人の尊厳を傷つけ、違法若しくは有害な行為を行い、又は犯罪若しくは被害を誘発することを容易にする情報
定義があいまいかつ恣意的判断の余地が残り言論統制につながる可能性がある
Q:「保護者の責務の強化」とは?
「尊厳を傷つけ」た場合でも行政機関は通報や保護者に対して調査することができる。
判断基準があいまいである
言論の自由を侵害する可能性がある
プライバシーの侵害の可能性がある
保護者は青少年のインターネット利用を監視し、資料の提出や説明責任を行う等は通信の秘密を侵害
家庭への不当な行政の介入につながりかねない
家の中へ立ち入り調査などにもつながる内容
通信傍受法の枠を超えた活動に根拠を与えることにつながりかねない
つまり条例が施行されると・・・
源氏物語などが有害図書指定になる可能性があり、読んでいると性犯罪者のレッテルを貼られるおそれ
つまり条例が施行されると・・・
過去に購入した雑誌や映画、TVドラマ等の録画物に18歳未満の男女の水着姿が含まれていた場合、性犯罪者のレッテルを貼られるおそれ
つまり条例が施行されると・・・
違憲行為を止めるためにフィルタリングの不使用を申し込むと性犯罪を助長している、とレッテルを貼られるおそれ
つまり条例が施行されると・・・
無自覚あるいは意図しない所持も条例に該当すると認められれば、性犯罪者のレッテルを貼られ社会的に抹殺されるおそれ
つまり条例が施行されると・・・
以上は極端な例かもしれませんが、様々な弊害やえん罪が発生するおそれがあります
施行時点からこのような状況が起きるわけではないとおもいますが、条例の内容が浸透するに従ってそのような社会的状況ができあがる危険性があります
Q:誰も反対しないの?
既に様々な方が反対・再検討の声を上げています
日本弁護士連合会
東京都弁護士会
第二東京都弁護士会
東京都地域婦人団体連盟
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構
出版倫理協議会など各出版社
日本ペンクラブなど各作家
日本図書館協会
etc…
Q:東京都に住んでいないので私には関係ありませんよね?
実はおなじよう法律や条例が全国各地でつくられようとしています
現在、規制対象となる作品や出版物などは主に東京で作られているので、結果的に流通しなくなります
Q:外国ではどのような施策が行われているのでしょうか?
海外でも同様な法はありますただし創作物の規制を含めることはアメリカの最高裁では違憲と判断されています
厳密に施行されたカナダでは学術上の性的虐待や女性の地位向上を扱った書籍もポルノ指定で禁止に。インターネット上での未成年者との会話が違法となりました(wikipediaより)
ただ検閲を行っている国はあります
Q:検閲を実施している国は?
以下に例を挙げます中華人民共和国
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
イラン
戦前・連合国軍占領下の日本
現在の日本では刑務所など刑事施設で検閲が行われている
(wikipediaより)
Q:違憲行為を押し付けてまで行うのだから育成に効果はあるのでしょう?
都議会総務委員会より下記のとおり述べられています
古館 「マンガ・アニメ等において、性的描写を見た青少年が性に関する健全な判断能力を阻害するという学問的知見はどのようなものがあるのか」
浅川 「なかなかいま現在は見いだせていないものです」
(敬称略 月刊「創」ブログより引用)
Q:ある程度の規制は必要と思います
現条例や法律で既に規制は行われています
子供は、このような違憲行為は普通の事だと受け入れてしまう可能性があります
なぜ健全な育成を歪めるか説明できますか?
都は施行による効果とリスクを十分説明したでしょうか?
次の世代に育つ子供たちへの影響はどうでしょう?
保護者があたたかく見守り、社会のルールを教えることが必要ではないでしょうか
しかることもコミュニケーションのひとつであると思います
Q:条例に頼らず保護者が不健全なものから守ってあげればよいのでは?
そうですね。条文にもそう書いてあります。しかし実際には都が規制する内容となっており矛盾しています。
しかし、この条例はまだ改正案ですので取り止めや変更を行うこともまだ可能です
Q:自分の意見を送るために何かできることはありますか
インターネットで調べるTVや新聞で知ることのできない情報がたくさんあります
違う角度から情報を得るのに役立ちます
より詳細な情報が手に入ります
身近な人に話す・意見を聞く・知ってもらうまずは自分なりの意見を固めてみましょう
意外とこの条例問題は知られていません。新たな視点からの考えを知るきっかけにもなります
Q:自分の意見を送るために何かできることはありますか
ブログやtwitterに書いてみる自分の考えや意見をまとめるきっかけになります。他の人から新しい考え方や情報が得られる機会になります
パブリックコメントを送るこのような規定を決める際に様々な意見を取り入れるための機会があります。自分の意見をそのタイミングに合わせて伝えることができます
Q:自分の意見を送るために何かできることはありますか
議員さんに意見・陳情してみる議員さんのブログ等よりメールを使って自分の考えや意見を送ることができます。封書やはがきで意見を伝えることができます。他の人から新しい考え方や情報が得られる機会になります
署名をする・送るこのような問題に対して賛成・反対の署名活動を行うこともできます
既に署名活動が行われているようであれば署名を行ない意思を伝えることができます
Q:自分の意見を送るために何かできることはありますか
選挙に行く自分の意見と近い議員さんを支援する
投票に必ず行く
子供たちに澄みよい未来を!
参考・利用資料
東京都
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/08_joureikaisei/sinkyuutaisyou.pdfhttp://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/seisyounen.htmlhttp://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/03/20k3i601.htmhttp://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/03/20k3i602.htm
社団法人日本図書館協会
http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.html創
http://www.tsukuru.co.jp/tsukuru_blog/2010/03/post-115.htmlGIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100319_hijituzai_seisyounen/glossary
http://glossary.xxxxxxxx.jp/INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100311_354038.htmlhttp://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100315_354870.html
ITmediahttp://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1003/12/news076.html
EMAhttp://www.ema.or.jp/press/2010/0312_01_ex.pdf
Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/
Open Clip Arthttp://www.openclipart.org/
Flickrhttp://www.flickr.com/
PhotoTanakawho http://www.flickr.com/photos/28481088@N00/211011766/Tico24 http://www.flickr.com/photos/tico24/67184769/OliverAlex http://www.flickr.com/photos/oliveralex/1442644013/
Photo Licensehttp://creativecommons.org/licenses/by/2.0/deed.en
Contact meCopyright: @mmh1024 on twitter.com This document license is Creative Commons Attribution-No Derivative Works 2.1 Japan
順不同、敬称略