超精密ペーパークラフト YZF-R1M Vol.1 フロントカ … 超精密ペーパークラフト YZF-R1M Vol.1 フロントカウル 組立説明書 Author ヤマハ発動機株式会社
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Infectious Disease News vol.32
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2019/2020シーズンWHO北半球向けインフルエンザワクチン推奨株と2019年度インフルエンザHAワクチン製造株
2019/2020シーズンに北半球で使用する4価インフルエンザワクチンは以下の株を含むことが推奨されています。
・A/Brisbane/02/2018(H1N1)pdm09-like virus ・A/Kansas/14/2017 (H3N2)- like virus・B/Colorado/06/2017- like virus(B/Victoria/2/87 lineage)・B/Phuket/3073/2013- like virus(B/Yamagata/16/88 lineage) WHO HP:https://www.who.int/influenza/vaccines/virus/recommendations/201902_recommendation_addendum.pdf?ua=1 より引用
第3回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203023_00001.html 資料1より引用
1. 2019/2020シーズンWHO北半球向けインフルエンザワクチン推奨株
平成31年4月18日厚生労働省は下記のとおり、2019年度インフルエンザHAワクチン製造株を通知しました。
厚生労働省健康局長 平成31年4月18日付 健発0418第3号を一部引用
昨年度からA(H1N1)pdm09とA(H3N2)株が変更になり、B型は共に変更ありません。
A型株A/ブリスベン/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09A/カンザス/14/2017(X-327)(H3N2)
2. 2019年度インフルエンザHAワクチン製造株
表1 平成30年度及び2019年度インフルエンザHAワクチン製造株
B型株B/プーケット/3073/2013 (山形系統)B/メリーランド/15/2016 (NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
亜型
A型H1N1
A型H3N2
B型山形系統
B型ビクトリア系統
平成30年度製造株
A/シンガポール/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/シンガポール/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186) (H3N2)
2019年度製造株
A/ブリスベン/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09
A/カンザス/14/2017(X-327) (H3N2)
B/プーケット/3073/2013 (山形系統)
B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
表2 2019/2020 シーズン WHO 北半球向けインフルエンザワクチン推奨株及び国立感染症研究所による推奨順位亜型
A型H1N1
A型H3N2
B型山形系統
B型ビクトリア系統
2019/2020シーズン北半球WHO推奨株
A/ブリスベン/02/2018(H1N1)pdm09類似株
A/カンザス/14/2017(H3N2)類似株
2019/2020シーズン国立感染症研究所による推奨順位
①A/ブリスベン/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09(WHOの推奨株は上記のみ)
①A/カンザス/14/2017(X-327)(H3N2)(WHOの推奨株は上記のみ)
①B/プーケット/3073/2013(2018/19シーズンの製造株と同一株)
①B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)(2018/19シーズンの製造株と同一株)
B/プーケット/3073/2013類似株
B/コロラド/06/2017類似株
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第3回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会資料2において、国立感染症研究所の2019/20シーズン向けインフルエンザワクチン製造候補株とその推奨理由について記述されています。
第3回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000503048.pdf 資料2より抜粋
2019年5月作成
<A/H1N1pdm09亜型>
①流行ウイルスの全てが赤血球凝集素(HA)遺伝子進化系統樹グループ6B.1に分類され、その中でも最近のウイルスの大半は183番目 のアミノ酸がプロリンに置換された183Pを共通してもち、これらはさらに7グループに分類されている。
②フェレット感染血清を用いた赤血球凝集抑制(HI)試験による抗原性解析では、国内外のほぼすべての流行株は、2018/19シーズン 北半球向けのWHOワクチン推奨株A/ミシガン/45/2015およびわが国で採用したワクチン製造株A/シンガポール/GP1908/ 2015(IVR-180)に対する抗血清とよく反応し、流行株はこれらワクチン株と抗原的に区別できなかった。
③しかし、これらワクチン株を含むワクチン接種後のヒト血清抗体を用いた解析では、183P置換を持つ最近の流行株はヒト血清抗体 との反応性が低下する傾向が見られ、特に小児血清での反応性低下が大きかった。この結果は、最近の流行株はミシガン/45/2015 類似株から抗原変異しており、その変化をヒト血清抗体が的確に捉えていることを示している。
④このことから、WHOは次シーズンのA(H1N1)pdm09ワクチン株として183Pを持つ流行株から選定するのが妥当と判断し、A/ ブリスベン/02/2018類似株を推奨した。
⑤A/ブリスベン/02/2018類似株からはワクチン製造候補株(CVV)として、A/ブリスベン/02/2018(IVR-190)の1株が開発されている。
<A/H3N2 亜型>
①国内では、2019年第2週以降、検出数がA(H1N1)pdm09ウイルスを上回り、最終的(2019年第13週まで)な総検出数はA(H3N2) ウイルスが一番多くなった。
②赤血球凝集素(HA)遺伝子進化系統樹上では、世界的には流行株は大きくグループ3C.2aおよび3C.3aに分類され、3C.2aではさらに サブグループ3C.2a1bおよび3C.2a2に分かれた。これらのうち3C.2a1bに属する流行株が最も多く検出されたが、11月以降米国 およびヨーロッパの一部の国において3C.3aに属する流行株の検出が急増した。国内では3C.3aに属する流行株は検出されていない。
③3C.3aに属する流行株の流行状況は、世界的ではなく一部地域に限定されてはいたが検出数が急増したため、今後世界的に拡大 する可能性があること、これらの株は今シーズンのワクチン推奨株A/シンガポール/INFIMH-16-0019/2016類似株とは抗原性が 異なるということ、ほとんどのヒトは3C.3aの流行株に対する免疫が低いという以上の成績から、WHOは次シーズンのA(H3N2) ワクチン株として3C.3aに属する流行株から選定するのが妥当と判断し、A/カンザス/14/2017類似株を推奨した。
④国内の検討会議においても、国内では3C.3aに属するウイルスはまったく検出されてはいないものの、次シーズンに国内でもこれらの ウイルスの流行の可能性があること、また3C.3aに属するウイルスはこれまでの流行株と抗原性が異なっていることから、これらの ウイルスに対する免疫が低いと考えられることから、3C.3aに属する流行株から選定するのが妥当となった。
<B型山形系統>
①国内外ともに流行株のほぼすべてがワクチン株B/プーケット/3073/2013が属するグループ3に分類された。
②わが国ではB/プーケット/3073/2013は昨シーズンのワクチン株としての製造実績もあることから、平成31年度のB/山形系統の ワクチン株として、前年度と同一株であるB/プーケット/3073/2013を推奨する。
<B型ビクトリア系統>
①赤血球凝集素(HA)蛋白に2アミノ酸欠損(2del)がある変異株が世界的に主流となっており、わが国でも調べた4株中3株がこの 欠損変異株であった。
②わが国ではB/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)を採用したが、このワクチン株は昨シーズンの製造株としての実績がある。 このことから、平成31年度のB/ビクトリア系統のワクチン株として、前年度と同一株であるB/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A) を推奨する。
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