VF-nC1 から VF-nC3 への 置換えマニュアル

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E6581702② インバータアプリケーションマニュアル VF-nC1 から VF-nC3 への 置換えマニュアル 本資料に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するた めのもので、その使用に際して当社、及び第三者の知的財産権その他の権 利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

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E6581702②

インバータアプリケーションマニュアル

VF-nC1からVF-nC3への

置換えマニュアル

本資料に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するた

めのもので、その使用に際して当社、及び第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

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E6581702

-目次-

1.はじめに .......................................................................................................................................................................................................... 2

2.端子台の互換 ................................................................................................................................................................................................. 3

2.1 主回路端子台 ................................................................................................................................................................................................................ 3

2.2 制御回路端子台............................................................................................................................................................................................................ 5

2.2.1 FM/OUT端子 ..................................................................................................................................................................................................... 6

2.2.2 VI端子 ........................................................................................................................................................................................................................ 6

3.初めて電源投入したときの違い ............................................................................................................................................................ 8

3.1 セットアップメニューについて ........................................................................................................................................................................... 8

4.操作方法の違い ............................................................................................................................................................................................ 9

5.主な機能の違い ......................................................................................................................................................................................... 10

5.1 すべり補正制御をご使用の場合 ........................................................................................................................................................................ 10

5.2 通信をご使用の場合 ............................................................................................................................................................................................... 11

6.製品寸法比較 .............................................................................................................................................................................................. 12

7.パラメータ比較対応表 ........................................................................................................................................................................... 13

8.オプション .................................................................................................................................................................................................. 18

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1.はじめに

この説明書では、従来機種VF-nC1シリーズからVF-nC3シリーズへの置換えを行なう場合の相違点、注意点を

中心にまとめてあります。

*置換えにつきましては、製品添付の取扱説明書(E6581596)および製品添付のCD-ROMに格納の取

扱説明書詳細編(E6581594)にて再度ご確認頂きますようお願いします。

三相200Vクラス

適用モータ容量

(kW) VF-nC1形式 VF-nC3形式

0.1 VFNC1-2001P VFNC3-2001P

0.2 VFNC1-2002P VFNC3-2002P

0.4 VFNC1-2004P VFNC3-2004P

0.75 VFNC1-2007P VFNC3-2007P

1.5 VFNC1-2015P VFNC3-2015P

2.2 VFNC1-2022P VFNC3-2022P

単相200Vクラス

適用モータ容量

(kW) VF-nC1形式 VF-nC3形式

0.2 VFNC1S-2002P VFNC3S-2002PL 注)

0.4 VFNC1S-2004P VFNC3S-2004PL 注)

0.75 VFNC1S-2007P VFNC3S-2007PL 注)

1.5 VFNC1S-2015P VFNC3S-2015PL 注)

2.2 VFNC1S-2022P VFNC3S-2022PL 注)

単相100Vクラス

適用モータ容量

(kW) VF-nC1形式 VF-nC3形式

0.1 VFNC1S-1001P VFNC3S-1001P

0.2 VFNC1S-1002P VFNC3S-1002P

0.4 VFNC1S-1004P VFNC3S-1004P

0.75 VFNC1S-1007P VFNC3S-1007P

注)VF-nC3機種の単相200Vクラスは、ノイズフィルタを内蔵しており、コンデンサを介して接地され

ています。

漏電遮断器をご使用の場合や、漏れ電流が問題となる場合は、下記の「接地コンデンサ切換えスイッチ」を

引き上げてください。切換えは、必ず電源を切った状態で行ってください。

押込むことにより接地コンデンサ容量が小大に切換わります。

(標準出荷状態)

引き上げることにより、接地コンデンサ容量が大小に切換わります。

漏れ電流が低減されます。

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2.端子台の互換

本章では、VF-nC1の各端子台がVF-nC3のどの端子台に相当するかを説明しています。

2.1 主回路端子台

主回路端子記号

VF-nC1端子記号 VF-nC3端子記号 備 考

R/L1 R/L1

電源端子 注) S/L2 S/L2

T/L3 T/L3

U/T1 U/T1

モータ出力 注) V/T2 V/T2

W/T3 W/T3

インバータケースの接地端子

P0 P0 直流リアクトル接続端子

単相100V入力のインバータには、直流リ

アクトルは接続できません(入力リアクトル

を使用してください)。 PA/+ PA/+

PC/- PC/- 内部直流主回路のマイナス電位

注)VF-nC1、VF-nC3の主回路端子は、共にコンタクタ方式の上下配線です。

VF-nC1外観図 VF-nC3外観図

電源端子: ,R/L1,S/L2,T/L3

モータ出力:U/T1,V/T2,W/T3 モータ出力:U/T1,V/T2,W/T3

電源端子:R/L1,S/L2,T/L3,

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ネジサイズ比較

1.三相200V入力

適用モータ

(kW)

VF-nC1 VF-nC3

入出力端子 接地端子

(端子台/本体フレーム) 入出力端子

接地端子

(端子台/本体フレーム)

0.1 M3 M3 / M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.2 M3 M3 / M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.4 M3 M3 / M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.75 M3 M3 / M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

1.5 M3.5 M3.5 /M4:1か所 M4 M4 / M4:2か所,M5:1か所

2.2 M3.5 M3.5 /M4:1か所 M4 M4 / M4:2か所,M5:1か所

2.単相200V入力

適用モータ

(kW)

VF-nC1 VF-nC3

入出力端子 接地端子

(端子台/本体フレーム) 入出力端子

接地端子

(端子台/本体フレーム)

0.2 M3 M3.5 /M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.4 M3 M3.5 /M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.75 M3 M3.5 /M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

1.5 M3.5 M3.5 /M4:1か所 M4 M4 / M4:2か所,M5:1か所

2.2 M3.5 M3.5 /M4:1か所 M4 M4 / M4:2か所,M5:1か所

3.単相100V入力

適用モータ

(kW)

VF-nC1 VF-nC3

入出力端子 接地端子

(端子台/本体フレーム) 入出力端子

接地端子

(端子台/本体フレーム)

0.1 M3 M3 /M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.2 M3 M3 /M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.4 M3 M3 /M4:1か所 M3.5 M3.5 / M4:2か所,M5:1か所

0.75 M3.5 M3.5 /M4:1か所 M4 M4 / M4:2か所,M5:1か所

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2.2 制御回路端子台

制御回路端子記号

区分 VF-nC1

端子記号

VF-nC3

端子記号 端子の機能 初期設定機能 備考

多機能

プログラマ

ブル

出力端子

FLA FLA

インバータの保護機能が動作したことを検出

して作動します。(FLA-FLC間保護機

能動作時“閉”)

故障信号

FLB FLB

インバータの保護機能が動作したことを検出

して作動します。(FLB-FLC間保護機

能動作時“開”)

FLC FLC FLA,FLBのコモン(共通)端子 -

FM/OUT FM 外部周波数計用出力 出力周波数 -

OUT オープンコレクタ出力 低速度信号 -

- NO NO端子は、OUT用の等電位端子です。

CC端子とは絶縁されています。 -

その他

P15 P24

電源出力

- - VF-nC1:15V-100mA

VF-nC3:24V-100mA

P5 P5 アナログ入力設定電源出力 5V - -

CC CC 制御回路の等電位端子 - -

多機能

プログラマ

ブル

入力端子

F F

各端子-CC間を導通させることで、設定さ

れた機能が働きます。

正転運転指令 -

R R 逆転運転指令 -

S1 S1 多段速指令1 -

S2 S2 多段速指令2 -

VI/S3 VI

多機能プログラマブルアナログ入力

標準出荷設定では0~10Vdcで、

- -

VF-nC1: 0~80Hz周波数設定

VF-nC3: 0~60Hz周波数設定

(セットアップメニューでjp選択時)

※VF-nC1、VF-nC3共に、パラメータの

設定変更で、接点入力に変更可能です。

注) 制御回路端子の接点入力信号は、微小電流信号のため、接点を使用する場合には接触不良を防止するために微小電流用の

接点をご使用ください。また、接点入力信号をON/OFFする場合は、各入力端子に接続した接点をON/OFFしてく

ださい。入力信号の代わりに等電位端子を ON/OFF すると誤動作する可能性がありますので、絶対に行なわないでく

ださい。

P5

VI

CC

F

S1

VI

S1

P5

CC

F

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2.2.1 FM/OUT端子

VF-nC1の FM/OUT端子は、パラメータfmslで、メータ用出力/オープンコレクタ出力(fmsl=-1)を切り換えていま

したが、VF-nC3は、2つの端子(FM端子、OUT 端子)を用意しています。

VF-nC3では、メータ出力用は FM端子、オープンコレクタ出力はOUT 端子を使用してください。

OUT端子(オープンコレクタ出力)を使用する場合は、下記、配線および使用するリレーに注意してください。

OUT端子(オープンコレクタ出力)を使用する場合

1)VF-nC3のOUT端子(オープンコレクタ出力)を使用する場合は、NO-CC間を短絡してください。

2)VF-nC1とVF-nC3の電源出力端子の電圧仕様が異なります。

VF-nC1でP15端子を使用し、DC12V操作コイルのリレーを駆動している場合、VF-nC3では、DC24V操作

コイルのリレーに変更する必要があります。VF-nC3のP24端子を使用する場合は、取扱説明書を参照してください。

2.2.2 VI端子

VF-nC3のVI端子は、VF-nC1のVI/S3端子と同様に、パラメータで、「アナログ信号入力」と「接点入力」を

切り換えできます。

「アナログ信号入力」と「接点入力」は同時に使用できません。

VF-nC3

パラメータ名 タイトル 設定値

アナログ/接点入力選択(VI端子)

:電圧信号入力(0-10V)

:電流信号入力(4-20mA)

:接点入力

:電圧信号入力(0-5V)

アナログ(周波数設定)信号入力で使用する場合:

パラメータで、電圧信号(0-10Vまたは0-5V)・電流信号入力を選択してください。

*標準出荷設定は、電圧信号入力(0-10V)です。

4~20mA信号入力の注意事項:

4~20mA電流入力と0~10V電圧入力の切換えに、半導体スイッチを使用しています。インバータに供給している

主回路電源を遮断した時、4~20mA入力回路が開放状態となり、高インピーダンスになるため、断線検出機能のある

電流発生器(4~20mA)を使用している場合は、断線検出が動作することがあります。

この動作は、次の対策を行うことにより回避できます。

VF-nC1の場合 VF-nC3の場合

NO

P24 Ry

CC

OUT

P15

FM/OUT

CC

Ry

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対策1.断線検出機能が動作しない状態で、インバータの主回路電源を入り切りしてください。

対策2.制御端子のVI-CC間に1/2W-500Ωの抵抗器を接続して、電流入力(4~20mA)を、電圧入力

(2~10V)に変換して入力します。

■接続:

1/2W- 500Ω

250Ω

COM

4~20mA

P5

電流発生器等 インバータ

VI

CC

■パラメータ設定:

f109(アナログ/接点入力選択) = 0 (電圧入力:0-10V:標準出荷設定)

f201(VI入力ポイント1の設定)= 20%(500Ωの場合)

f203(VI入力ポイント2の設定)= 98%(500Ωの場合)

制御端子のVI-CC 間に接続する抵抗器は、4~20mAの電流入力を10V以内の電圧入力に変換できれば、

500Ω以外でも使用できます。

例)1/2W-470Ω使用時のパラメータ設定は下記です。

f109(アナログ/接点入力選択) = 0 (電圧入力:0-10V:標準出荷設定)

f201(VI入力ポイント1の設定)= 19%(470Ωの場合)

f203(VI入力ポイント2の設定)= 93%(470Ωの場合)

接点入力で使用する場合:

パラメータ=(接点入力)を設定してください。

で、入力端子の機能を選択します。標準出荷設定は、多段速指令3です。

※S3端子の機能設定は、他の端子(F、R、S1、S2)の設定範囲:~と異なります。

パラメータ名 タイトル 設定値

アナログ/接点入力選択(VI 端子) :接点入力

入力端子選択5(VI) ~

注)接点入力端子として使用する場合は、P24-VI端子間に抵抗器を接続してください。

推奨抵抗器:1/2W-4.7kΩ

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3.初めて電源投入したときの違い

VF-nC3は、初めて電源を投入したときに、セットアップメニューが起動します。

本章では、セットアップメニューについて説明します。

3.1 セットアップメニューについて

VF-nC3は、初めて電源を投入したときに、セットアップメニューが起動し、ご使用の地域を選択する必要があり

ます。VF-nC1から置き換える場合は、下記のようにjp(日本)を選択してください。

セットアップメニューは、関連するパラメータを、使用地域に合わせて自動設定する機能です。

なお、次のパラメータ設定で、セットアップメニューを再度起動させて、地域を再選択することができます。

ただし、設定したパラメータは全て標準出荷状態に戻り、過去のトリップ履歴のデータもクリアされますので、

ご注意ください。

・ typ(標準出荷設定)=13:標準出荷設定2(完全初期化)

・ set(地域選択確認)= 0 :セットアップメニューの起動

セットアップメニュー 選択地域別の設定値

設定 主な地域

最高

周波数 周波数

基底周波数

電圧1,2

シンク/ソース

切換え

電源電圧補正

(出力電圧制限)

モータ定格

回転数

(Hz)

, , , (Hz)

, (V)

(min-1)

日本 80.0 60.0 200 0(シンク) 3 1710

北アメリカ 60.0 60.0 230 0(シンク) 2 1710

アジア 50.0 50.0 230 0(シンク) 2 1410

ヨーロッパ 50.0 50.0 230 100(ソース) 2 1410

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4.操作方法の違い

VF-nC3は設定ダイヤルを採用しているため、VF-nC1と操作方法が異なります。

操作パネルの相違点

VF-nC1 VF-nC3

モニタキー

MODEキー

アップキー

設定ダイヤル

右回し:アップ

左回し:ダウン

ダウンキー

エンターキー

設定ダイヤル中央部

ボリューム

設定ダイヤル

VF-nC1で、周波数の設定にアップキー・ダウンキー、またはボリュームを使用していた場合、VF-nC3では

下記の設定で、設定ダイヤルを使用してください。

パネルでの周波数設定 VF-nC1 VF-nC3

fmod (周波数設定モード選択)

1:パネル :設定ダイヤル1

(中央部を押して記憶)

2:内蔵ボリューム:設定ダイヤル2

(電源オフでも記憶)

MON M

O

D

E

MODE

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5.主な機能の違い

主な機能やパラメータ設定の違いを説明します。

本章に記載のないパラメータについては、7章のパラメータ比較対応表を参照してください。

5.1 すべり補正制御をご使用の場合

VF-nC1ですべり補正制御を使用していた場合、VF-nC3ではベクトル制御を使用してください。

モータ定数の設定が必要です。

VF-nC1とVF-nC3では、モータ関連のパラメータが異なります。

置換えの際は、VF-nC3取扱説明書にしたがって、オートチューニングまたは手動にて、モータ定数を設定してく

ださい。

簡単な設定手順:

1.モータの定格銘板を見て、必ず下記のパラメータを設定してください。

タイトル 機能 標準出荷設定

vl 基底周波数1 60Hz セットアップメニュで

jp選択した場合 vlv 基底周波数電圧1 200V

f405 モータ定格容量 容量別

f415 モータ定格電流 容量別

f417 モータ定格回転数 容量別

2.モータを接続後、下記を設定し、運転してください。

au2(おまかせトルクアップ)=2(ベクトル制御+オートチューニング)

初回運転時にオートチューニングを実行し、f402(自動トルクブースト量)を自動設定します。

オートチューニング中はatnを表示します。

※pt(V/F 制御モード選択)=3:ベクトル制御、f400(オートチューニング)=2 を設定し、運転して

も同じ特性が得られます。

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5.2 通信をご使用の場合

VF-nC1とVF-nC3では、標準で搭載している通信の仕様が異なります。

VF-nC1は、東芝独自のロジック方式、VF-nC3は、RS485通信(2線式)を搭載しています。

通信をご使用の場合は、VF-nC3取扱説明書、および各通信オプションの取扱説明書を参照してください。

〈注意事項〉

・f800(通信速度)の設定範囲が異なります。

・VF-nC1でご使用いただいていた下記の通信オプションは、VF-nC3では使用できません。

VF-nC1通信オプション VF-nC3の場合

(代替品) 名称 形式

延長パネル RKP001Z RKP002Z(パラメータライタ機能付)

RKP006Z(パラメータライタ機能付)

RKP007Z

パラメータライタ PWU001Z PWU003Z

RKP002Z

RKP006Z

RS232C通信用ユニット RS2001Z USB 接続になります。

USB001Z:USB 通信変換ユニット

+ CAB001*:ケーブル(*:1;1m, 3;3m, 5;5m)

+ A-B タイプUSB ケーブル(1m)・・・市販品

RS232C変換器内蔵

RS232Cケーブル

RS20035

RS485通信用ユニット RS4001Z 不要: RS485通信(2線式)標準搭載

RS485通信用ユニット RS4002Z

注:各延長パネルの概略図

RKP002Z 概略図

80

55

15

21.6

50

70

RKP006Z 概略図 RKP007Z 概略図

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6.製品寸法比較

1.三相200Vシリーズ 単位:mm

適用モータ容量

(kW)

VF-nC1 VF-nC3

W W1 H H1 D D1 W W1 H H1 D H2

0.1 72 60 142 131 100 8.5 72 60 130 131 102 13

0.2 72 60 142 131 100 8.5 72 60 130 131 102 13

0.4 72 60 142 131 124 8.5 72 60 130 118 121 13

0.75 72 60 142 131 137 8.5 72 60 130 118 131 13

1.5 117 106 142 131 155 8.5 105 93 130 118 131 13

2.2 117 106 142 131 155 8.5 105 93 130 118 131 13

2.単相200Vシリーズ 単位:mm

適用モータ容量

(kW)

VF-nC1 VF-nC3

W W1 H H1 D D1 W W1 H H1 D H2

0.2 72 60 142 131 100 8.5 72 60 130 131 102 13

0.4 72 60 142 131 124 8.5 72 60 130 118 121 13

0.75 72 60 142 131 137 8.5 72 60 130 118 131 13

1.5 117 106 142 131 155 8.5 105 93 130 118 156 12

2.2 117 106 142 131 155 8.5 105 93 130 118 156 12

3.単相100Vシリーズ 単位:mm

適用モータ容量

(kW)

VF-nC1 VF-nC3

W W1 H H1 D D1 W W1 H H1 D H2

0.1 72 60 142 131 100 8.5 72 60 130 131 102 13

0.2 72 60 142 131 100 8.5 72 60 130 131 102 13

0.4 72 60 142 131 124 8.5 72 60 130 118 121 13

0.75 117 106 142 131 155 8.5 105 93 130 118 156 12

注1)VF-nC1のH寸法は、VF-nC3では、H + H2の寸法となりますので、ご注意ください。

注2)VF-nC3にD1寸法はありません。

VF-nC1の外形図 VF-nC3の外形図

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7.パラメータ比較対応表

VF-nC1とVF-nC3のパラメータ対応・比較表(VF-nC1搭載パラメータのみの比較)です。

設定範囲がVF-nC1とVF-nC3で同じ場合は、「*」としています。

パラメータのタイトル 設定範囲

VF-nC1 VF-nC3 VF-nC1 VF-nC3

fc fc *

auh auh

auf auf 0:-

1:基本設定ウィザード

2:多段速運転ウィザード

3:アナログ信号運転ウィザード

4:モータ 1/2切換運転

ウィザード

0:-

1:-

2:多段速運転ガイダンス

3:アナログ信号運転ガイダンス

4:モータ 1/2切換え運転

ガイダンス

5:モータ定数設定ガイダンス

ウィザード機能、ガイダンス機能は、目的別に必要なパラメータを順に読

み出して設定する機能です。

ウィザード機能で設定した各パラメータを、個別に読み出して設定しても

同様です。

cmod cmod 0:端子台

1:パネル

0:端子台

1:パネル(延長パネル含む)

2:RS485通信

fmod fmod 0:端子台

1:パネル

2:内蔵ボリューム

3:シリアル通信

4:端子台/内蔵ボリューム切換

0:端子台VI

1:設定ダイヤル1

(中央部を押して記憶)

2:設定ダイヤル2

(電源オフでも記憶)

3:RS485通信

4:-

5:外部接点アップダウン

パネルでの周波数設定の置換えは下記です。

VF-nC1 1:パネル → VF-nC3 1:設定ダイヤル1

2:内蔵ボリューム → 2:設定ダイヤル2

fmsl fmsl -1:オープンコレクタ出力

0:出力周波数

1:出力電流

2:周波数設定値

3:調整用(電流100%固定出力)

4:調整用(電流50%固定出力)

5:調整用(最高周波数固定出力)

6:調整用(ゲイン値表示)

0:出力周波数

1:出力電流

2:周波数設定値

3:入力電圧(直流部検出)

4:出力電圧(指令値)

5~11:-

12:周波数設定値(補正後)

13:VI入力値

14:-

15:固定出力1(出力電流100%相当)

16:固定出力2(出力電流50%相当)

17:固定出力3(出力電流以外)

18:RS485通信データ

19:調整用(の値を表示)

20~22:-

VF-nC1で-1:オープンコレクタ出力を使用している場合は、2.2.1項

を参照してください。VF-nC3ではオープンコレクタ出力端子:OUT が

追加になっています。

fm fm -

Page 15: VF-nC1 から VF-nC3 への 置換えマニュアル

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14

typ typ 0:-

1:50Hz標準設定

2:60Hz標準設定

3:標準出荷設定

4:トリップクリア

5:累積稼働時間クリア

0:-

1:50Hz標準設定

2:60Hz標準設定

3:標準出荷設定1(初期化)

4:トリップ履歴のクリア

5:累積稼働時間のクリア

6:形式情報初期化

7:客先設定パラメータの記憶

8:客先設定パラメータの呼出し

9:累積ファン運転時間のクリア

10~12:―

13:標準出荷設定2(完全初期化)

fr fr 0:正転

1:逆転

0:正転

1:逆転

2:正転(延長パネル正逆切換え可能)

3:逆転(延長パネル正逆切換え可能)

acc acc 0.1-3000s 0.0-3000s

dec dec fh fh 30.0ー200Hz

標準出荷設定:80.0Hz

30.0-400.0Hz

標準出荷設定:80.0Hz 注)

ul ul 0.5-fh

標準出荷設定:80.0Hz

0.5-fh

標準出荷設定:60.0Hz 注)

ll ll *

vl vl 25-200Hz

標準出荷設定:60.0Hz

20.0-400.0Hz

標準出荷設定:60.0Hz 注)

pt pt 0(1,2):V/F

3:すべり補正

0:V/F一定

1:二乗低減

2:自動トルクブースト制御

3:ベクトル制御

4:自動省エネ

VF-nC1で、3:すべり補正を使用している場合、VF-nC3では

3:ベクトル制御を選択して、モータ定数を設定してください。

5.1項および、取扱説明書を参照してください。

※VF-nC3で、2,3,4を設定する場合は、モータ定数の設定が必要です。

取扱説明書を参照してください。

vb vb 0.0-30.0%

0.0-30.0%

VF-nC3 で=0, 1の場合に有効です。標準出荷設定値が VF-nC1 と

異なる容量がありますが、実際の機械に合わせて調整してください。

thr thr 30-100% 10-100%

olm olm *sr1~sr7 sr1~sr7

f--- f1--~f9-- -

gru gru *

注)セットアップメニューで「jp」を選択した場合

f100 f100 0.6-

標準出荷設定:0.6Hz

0.0-

標準出荷設定:0.0Hz

f101 f101 *

f109 f109 0:電圧信号入力(0-5or10V)

1:電流信号入力(4-20mA)

2:接点入力

0:電圧信号入力(0-10V)

1:電流信号入力(4-20mA)

2:接点入力

3:電圧信号入力(0-5V)

f110~f115

f110~f115

f151~f156

機能と機能番号が異なります。取扱説明書を参照のうえ設定してください。

<設定例>

外部信号による運転、停止で、常にフリーラン停止する場合(VF-nC3)

f110= 0、f151=f152= 6

注)セットアップメニューで「jp」を選択した場合

Page 16: VF-nC1 から VF-nC3 への 置換えマニュアル

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f127 f127 0:シンク

100:ソース

1-99、101-200:無効

標準出荷設定:0(シンク)

0:シンク

100:ソース

1-99、101-255:無効

標準出荷設定:0(シンク) 注)

f130、f132 f130、f132

f137、f139

機能と機能番号が異なります。取扱説明書を参照のうえ設定してください。

f170 f170 25-200Hz

標準出荷設定:60.0Hz

20.0-400.0Hz

標準出荷設定:60.0Hz 注)

f171 f171 50-500V

標準出荷設定:200V

50-330V

標準出荷設定:200V 注)

f172 f172 0.0-30.0%

0.0-30.0%

VF-nC3で=0, 1の場合に有効です。標準出荷設定値がVF-nC1と

異なる容量がありますが、実際の機械に合わせて調整してください。

f173 f173 30-100% 10-100%

注)セットアップメニューで「jp」を選択した場合

f201 f201 *

f202 f202 0-200Hz 0.0-400.0Hz

f203 f203 *

f204 f204 0-200Hz

標準出荷設定:80Hz

0.0-400.0Hz

標準出荷設定:60.0Hz 注)

f240 f240 0.5-10.0Hz 0.1-10.0Hz

f241 f241 *

f242 f242

f250 f250 f251 f251 f252 f252 0.0-20.0s 0.0-25.5s

f270 f270 - 0.0-

f271 f271 *f287~f294 f287~f294

注)セットアップメニューで「jp」を選択した場合

f300 f300 0:2kHz

1:2kHz(まろやか制御)

2:4kHz

3:4kHz(まろやか制御)

4:8kHz(自動低減モード)

5:12kHz(自動低減モード)

6:16kHz(自動低減モード)

標準出荷設定:5(12kHz)

2-16kHz

標準出荷設定:12kHz

f312 - まろやか制御

0:なし

1:あり

f301 f301 0:なし

1:瞬停再始動時

2:ST-CC入/切時

3:瞬停再始動時または ST-CC

入/切時

0:なし

1:瞬停再始動時

2:ST端子入/切時

3:瞬停再始動時または ST端子

入/切時

4:始動時

f302 f302 *

f303 f303 f305 f305 0:あり

1:なし

2:あり(強制短時間減速)

標準出荷設定:0(あり)

0:あり

1:なし

2:あり(短時間減速制御)

3:あり(ダイナミック短時間減速

制御)

標準出荷設定:2(短時間減速)

Page 17: VF-nC1 から VF-nC3 への 置換えマニュアル

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f360 f360 <PI制御>

0:なし

1:あり

<PID制御>

0:なし

1:あり

f362 f362 *

f363 f363

f401 f401 *

f409 vlv 50-500V

標準出荷設定:200V

50-330V

標準出荷設定:200V 注)

f415 f415 0.1-50.0A 0.1-30.0A

f416 f416 30-80% 10-90%

f417 f417 100-12000min-1

標準出荷設定:1710min-1

100-32000min-1

標準出荷設定:1710min-1 注)

f418~f419 - モータ関連のパラメータが異なります。取扱説明書を参照のうえモータ

定数を設定してください。

注)セットアップメニューで「jp」を選択した場合

f500 f500 0.1-3000s

0.0-3000s

f501 f501

f505 f505 0.0-Hz 0.0(不動作)、0.1-Hz

f601 f601 30-199%

200(不動作)

10-199%

200(不動作)

f602 f602 *

f603 f603

f605 f605 f607 f607 10-800s 10-2400s

f608 f608 *

f616 f616 0-200% 0(不動作)、1-200%

f618 f618 *

f627 f627 0:なし

1:あり

(64%以下停止、FL動作)

2:なし

(50%以下停止、FL不動作)

0:アラームのみ

(検出レベル64%以下)

1:トリップあり

(検出レベル64%以下)

2:アラームのみ

(検出レベル50%以下、

交流リアクトル必要)

f633 f633 *

Page 18: VF-nC1 から VF-nC3 への 置換えマニュアル

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f700 f700 パラメータ設定変更禁止

0:許可 (cmod、fmodは

運転中変更不可)

1:禁止

2;許可 (cmod、fmodも

運転中変更可能)

3:禁止(パネル周波数は変更可)

4:0+パネル非常停止禁止

5:1+パネル非常停止禁止

6:2+パネル非常停止禁止

7:3+パネル非常停止禁止

パラメータ書込み禁止選択

0:許可

1:パネルと延長パネル禁止

2:1+RS485通信禁止

f730 - パネル周波数設定禁止選択(fc)

0:許可

1:禁止

f734 - パネル非常停止操作禁止選択

0:許可

1:禁止

f736 - 運転中 cmod、fmod 変更禁止

選択

0:許可

1:禁止

f701 f701 0:%、Hz(変更なし)

1:%A/V変換

2:フリー単位選択有効()

3:%A/V変換&フリー単位

選択有効()

0:%

1:A(アンペア)/V(ボルト)

f702 f702 0.01-200.0 0.00:フリー単位表示なし

(周波数表示)

0.01-200.0

※VF-nC3 は f702 に 0.01 以上

wp VF-nC3は、f702を 0.01-200.0の範囲で設定すると、フリー単位

が有効になります。

f710 f710 0:運転周波数(Hz/フリー単位)

1:周波数指令(Hz/フリー単位)

2:出力電流(%/A)

0:運転周波数(Hz/フリー単位)

1:出力電流(%/A)

2:周波数設定値(Hz/フリー単位)

3~17:-

18:通信による任意表示

f800 f800 0:1200bps

1:2400bps

2:4800bps

3:9600bps

4:19200bps

3:9600bps

4:19200bps

5:38400bps

f801 f801 *

f802 f802 0-99 0-247

f803 f803 0:不動作、1-100s 0.0:不動作、0.1-100。0s

f880 f880 *

Page 19: VF-nC1 から VF-nC3 への 置換えマニュアル

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18

8.オプション

【オプション組合せ】

インバータをVF-nC1からVF-nC3へ置き換える場合、継続して使用できるオプションもありますが、長期間ご使用の

間に、内部部品の劣化が進んでいる可能性があります。

トラブルの未然防止のため、インバータ置き換えにあわせて、オプション品を最新機種へ置き換えることをお勧めします。

〇:使用可能 △:条件付で使用可能 ×:対応不可

VF-nC1 VF-nC3

種類 名称 形式 使用可否

(代替形式) 備考

別置

オプション

入力リアクトル(ACL) PFL**** → 〇

直流リアクトル(DCL) DCL-**** → 〇

高減衰形ノイズ低減

フィルタ NF30****-MJ

→ 〇

零相リアクトル RC9129 RC5078

→ 〇

簡易形ノイズ低減

フィルタ RCL-M2

→ 〇

ブレーキモジュール BRMD0015Z →

〇 VF-nC3 3.7kW 機種には使用で

きません。

盤表示・

操作用

オプション 延長パネル RKP001Z

→ ×

(RKP007Z) (RKP002Z) (RKP006Z)

延長パネル

(パラメータライタ機能付)

RKP002Z → 〇

RKP006Z → 〇

パラメータライタ PWU001Z

→ ×

(PWU003Z) (RKP002Z) (RKP006Z)

RKP002Z、RKP006Z はパラメータ

ライタ機能付の延長パネルです。

操作盤 CBVR-7B1 → 〇

周波数計 QS60T → 〇

FRHキット FRH-KIT*K → 〇

DINレールキット DIN003Z DIN004Z

→ △ (DIN003Z) (DIN005Z)

形式変更となる容量があります。

通信

オプション RS485通信変換ユニット

RS4001Z(2 分岐) → 不要 RS485 通信(2線式)標準搭載

RS4002Z(8 分岐) → 不要

RS232C通信変換ユニット RS2001Z → × USB接続で使用してください。 USB001Z CAB001*:ケーブル

(*は 1:1m、3:3m、5:5m)

A-Bタイプ USBケーブル:市販品

RS232C 通信変換ユニット

内蔵ケーブル RS20035

×

USB 通信変換ユニット USB001Z → 〇

©Toshiba Schneider Inverter Corporation 2009