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19
+ ( 1 ) 初期 + 地中社会 経済発展 綜合+ - + i 533

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中世

初期+

中海世

界の

社会経済的発展の

綜合的理

解の

ため

( 1 ) 「 中世 初期+ 地 中海世 界 の 社 会 経済的 発展 の 綜合的 理解 の た め に

紀元

後四

紀か

紀に

わた

る、

古代末

期・

中世

初期+

時期に

海周

隣接諸地

進行し

済発展を

互に

連関

しあ

た一

とし

綜合的に

握し

者は

まざ

究内

的障害に

得な

う。

ば、

専門

化し

細分化

しっ

今日

とこ

ろの

問題の

時代に

関係

する

究部門は

固有の

価値観を

提に

法を

樹立し

問題設

ない

なが

白の

学問

伝統を

げて

り、

部門を

横に

とお

すこ

とは

難と

る。

また

まざ

条件か

ら、

研究

密度の

点で

専門分

野に

よっ

密化

とも

すべ

象が

られ

面、

稀薄な

野も

り、

ほ、

前者が

後者をび

ずり

場違い

課題設

強い

とい

う、

好ま

しか

ざる

情況

る。

で、

的な

歴史理

解を

す上

記の

研究

は、

史学本

来の

史料に

基づ

究に

立っ

て、

自らが

用い

概念の

整理

と、

自己の

究が

すむべ

道に

とを

得ない

う。

下に

げよ

うと

する

問題に

る。

学ア

デ、、

-

版『

界史』

世+

iの

論に

は、

題に

関わ

うな

叙述が

られ

る。

5 3 3

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一 棟論叢 第 七 十六 巻 第 六 号 ( 2 )

すな

ち、

代か

中世へ

変り

目の

最も

要な

役割

演じ

は、

明の

中心

地+

り、

は、

漠帝

国、

央ア

国、

帝国

㈲イ

ア、

中央ア

の一

部を

含むサ

帝国

㈲西

南ヨ

カ、

前方ア

含むロ

ーマ

あっ

た、

とい

ぅ指摘

び、

的に

封建制の

発生

ば、

すべ

族が

奴隷制

して

封建制に

達し

なか

た+

り、

じょ

族が

始共

度か

接に

封建制に

移っ

い、

会発展の

隷制的

段階

経な

かっ

た+

とい

(

1)

摘、

る。

故こ

うな

指摘が

ない

か。

係上

記の

古代

明の

中心

地の

つ、

㈲ロ

国、

直接の

考察対

象に

据え

つ、

間題を

と、

界史』

提さ

念の

組み

もの

が、

果し

適切

うか

とい

問に

当ら

得な

なる

発展段階

説の

検討そ

もの

直接の

課題

ない

が、

旦一

一口い

とは

民族

的社

会(

史』

表現

ける

始共

度+

)

級社

会へ

行の

朗-

ヘリ

と、

成立

級社

会に

ける

他の

態へ

は、

論的に

は、

元を

異に

する

拘ら

ず(

史展

閲の

具体

的な

場に

即し

考え

ば、

両プ

関わ

あい

なが

進行

する

とえ

ば、

漠帝

とロ

国とい

古代

界帝

国の

後継

と、

鮮半島や

島の

族、

ない

し、

グ●

族、

との

連の

とき)

界史』

瞭に

意識さ

ず、

結果として

単線

史理

解に

わっ

ない

か、

とい

疑問が

ある

別の

葉で

すれ

う■で

る。

ち、

的生

産様式に

よ、

制に

よ、

封建制に

よ、

らは

ずれ

も、

係が

優勢な

氏族

会の

級社

会へ

移行の

結果と

して

立し

会を

う把

か、

とい

う文

脈で

問題

なる

概念だ

とい

うの

考え

る。

反し

て、

概念か

らア

産様

1奴

隷制

-封

建制

とい

発展

系列

構想する

は、

直接生

者の

放とい

場を

軸に

して

史の

去の

積層

(

)

を、

意味を

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( 3 ) 「 中世初期+ 地 中海世 界 の 社 会 経 済的 発 展 の 綜合的 理解 の た め に

もり

た一

発展段

階と

考え

き、

また

りに

て、

する

考なの

る。

り、

発展段階の

は、

もそ

も、

成立

階級

会の

く展開

ない

し、

他の

態の

級社

会へ

的移行

程を

説明

めに

構想さ

概念

置で

ずし

ない

と、

念頭に

くぺ

きで

う。

うな

成立

階級社

会に

史理

論は

率直に

て、

なか

まだ

ない

とい

方が

しい

う。

考えて

くる

と、

私に

は、

史家メ

提示

する

無縫と

もい

うぺ

き、

念的ワ

組み

方が

傾聴

すべ

(

2)

含ん

うに

くる。

代史家は

展の

基本

的諸

段階

とし

は、

最初の

無階

級社

会、

階級社

会(

とし

て、

∽初

期階

級社

会ない

発展階級

会、

00発

展し

会、

後期

級社

会ない

無階級へ

渡的

会)

展し

無階殻社

会、

段階が

考え

られ

すぎ

ない

と、

歴史上

存在し

個々

会経済的諸

構成

体は

展段

階概念とは

顆型

念とし

解さ

ない

と、

説くの

る。

すべ

論考に

着目し

が、

第二

戦後に

ける

産様式

論争復活の一

旗手

誌で

り、

掲載した

が、

味あ

は、

録さ

る、

既成の

史学を

表し

の、

(

3)

判で

る。

要約すれ

ば、

川メ

歴史に

ける

産力の

発展の

役割を

視し

る。

は、

原始社

会か

級社

会へ

移行の

契機を

める

が、

的生

産様式

奴隷制

建制を

産力の

発展に

伴っ

継起的に

出現す

発展

とは

ず、

階級

会に

ける

歴史的大

変革の

動力

専ら

争(

級対

立の

焼烈化に

伴う

階級

闘争の

化)

とめ

る。

㈲メ

産様式の

基本

概念を

類型

概念と

が、

誤り

り、

くま

発展段

概念と

して

とる

だ。

り、

隷制的段階は

次の

封建制的段階

萌芽の

ちに

宿さ

ず、

封建制的

段階

白休

また

資本

義的段階を

萌芽の

ちに

宿さ

ない

あっ

て、

とえ

封建制とは

奴隷制古

代の

要な

技術的

成果を

継承

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一 橋 論叢 第 七 十六 巷 第 六 号 ( 4 )

る一

方、

直接生

者に

拡大

産の

能性を

与え

結果

資本主

義の

成に

要な

新し

産力の

成熟を

すよ

うな

搾取

状態を

ちに

含む

式で

らない

とい

うの

ある

果し

てパ

判は

妥当で

うか

発展段階概

念と

類型

概念とい

う論点

は、

展段階概念の

張りが

ゆきつ

動き.の

とれ

ない

情況

らの

脱出を

とめ

て、

類型

概念の

見直し

後者に

前者の

置が

要な

分に

(

1)

状だ

とい

うこ

指摘し

で、

産力の

論点

肘に

ば、

念的に

する

は、

歴史学が

象と

する

間を

越え

前史を

含め

とし

類史を

問題に

する

き、

意味を

もっ

くる

ぅな

概念だ

私は

考える

意味で

竹内

芳郎の

指摘

類を

視的

見る

とき

類の

最初

して

最大の

産技術革命(

また

革命)

代に

り、

紀西

欧の

(

産業革

命)

える

で、

実に

数千

年に

長い

停滞

状態に

ちい

(

5)

とい

る+

しか

鵠を

穿っ

だ。

産関

係を

変え

起動力

(

具や

技術の

発明

1こ

常に

行わ

-とは

るぺ

き)

とき

資本

義を

すれ

ば、

学の

象と

なる

時間

帯の

で、

題に

得る

うか

むし

逆に

ば、

隷制社

会の

衰退

封建的

係の

成との

期とい

舌代

末期に

力の

展が

ず、

産力の

停滞ない

低下

提と

けれ

らな

する

識が

東ヨ

含め

最近の

動向

(

6)

なっ

とに

着目

う。

考えて

来る

と、

はパ

判に

棒を

感じ

要は

ない

リ・

決定

的な

欠陥の

時に

認め

ない

ない

ない

資本

義の

歴史

的位

けに

関し

る。

もそ

も、

ゆる

(

発展

無階

社会)

展望自体

資本主

義と

問に

よっ

じめ

開か

あっ

て、

外の

階級社

会で

く可

能で

なか

う。

ない

西ヨ

で、

西ヨ

(

7)

立し

資本主

義は

球的

規模で

拡大を

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( 5 ) 「 中 世初 期+ 地 中海世 界 の 社 会 経済的 発展 の 綜合 的 理 解 の た めに

じて

西ヨ

外の

伝統

会を

例外

ちに

きこ

み、

応を

強い

とに

なっ

る。

てV

初期地

海世

界と

辺地

帯の

済・

的発

展の

統一

とい

題に

どっ

て、

まで

述べ

とこ

とめ

と、

論に

封建制概

念は

ゲル

グ・

族な

ど、

族社

会か

出発し

て、

時期の

自然的

史的

条件の

とで

国家

形成を

ない

界宗教の

ずれ

触しっ

つ、

階級社

会を

り上

族の

史を

解する

めに

来ふ

しい

概念だ

とい

うこ

とに

り、

反し

て、

まご

うか

階級社

代ロ

会の

直接の

後産着た

会に

適用し

うと

する

(

者を

典型

的な

隷制社会

とすれ

ば、

(

族大

動)

蒙ら

なか

後者で

は、

らの

タモ

が、

した

封建制へ

的転

成が

辿れ

筈で

拘ら

ず)

難に

逢着し

うこ

は、

(

8)

封建制論争の

経過

すとお

る。

くそ

難の

度は

秦漠帝

国い

中国

史を

える

とい

う課題の

場合と

ずる

(

しか

なが

らこ

時に

初期+

史と

中国

史の

較とい

う、

しい一

題の

定へ

道を

拓く)

そ二

ぎに

封建制

概念は

族の

歴史を

解する

上で

有効性を

自ら

張し

得る

か、

とい

問題

移ろ

う。

民族

的社

会か

封建制へ

移行は

時に

配・

被支

配関係の

確立

国家

形成の

ある

考察は

国家

論に

まざ

得な

くな

が、

ト・

デ、

-

界史』

念的ワ

組み

ほ、

建制の

場合で

も、

産手

段の

所有関

係を

基軸に

め、

封建制の

成立

程で

要ない

ま一

側面を

落す

結果と

なっ

える

点に

竹内

芳郎

あっ

て、

は、

産手

所有関

係を

基礎に

(

論)

と、

会の

能の

占か

由来する

業関係

礎に

(

業国

論)

は、

とえ

的に

覆うこ

とが

多い

も、

来は

異次

元の

もの+

(

9)

る。

▲7

て、

社会

係に

ける

業関

係が

個々

族で

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一 橋論叢 第 七 十 六 巷 第 六 号 ( 6 )

的に

とる

態が

族が

自然的

史的条件に

応じ

とは

言うま

ない

(

∽)

が、

本題との

関わ

りで

安な

事的

契機に

導か

封建化

(

侵入

移動

服な

どが

常化し

期の

海周

辺の

政治

事情を

!)

て、

業の

観点か

最も

唆に

富ん

明を

吾々

が、

私の

知る

限り

ウェ

ある

ウェ

代社会

済史』

序説+

冒頭で

代の

ア・

.-

中世の

ゲル

族の

初期の

代を

較考察し

なが

ら、

うに

る。

川一

方で

業労働の

集約化

とそ

住民

衆の

専業化

他方

事技術の

発展と

職業的

戦士

層の

化、

とい

う(

業)

(

農民

組織)

展開し

戦士

層が

ずか

らの

維持を

的とし

衛力

ない

衆を

搾取

しょ

する

事情は

代の

場合に

世の

場合に

られ

(

建制度)

けて

ない

似た

中世

は、

的条

件の

違い

(

陸ヨ

か)

じて

(

封建

度)

象形態が

異る

(

戦士

団の

集住か

個々

戦士

相互

(

11)

間の

(

個人

義)

的レ

関係か)

と。

的に

変ら

ない

情を

初期の

(

1 2)

(

とえ

キエ

家)

する

は、

妊で

う。

問題は

徒と

中世

初期の

海世

界に

場し

規模の

服を

うア

族の

場合で

ある

業関

係お

連し

なが

進行する

所有関

係、

とい

記の

ーマ

ほ、

とも

まの

ちで

ほ、

族の

期の

史に

用で

ない

うに

える

らで

る。

来何が

とい

ば、

西ヨ

封建

制の

類似制度を

会の

なか

わば

脈ヌ

とめ

見出

すこ

とが

考え

て、

軸に

精精イ

ラム

封建制

史論を

展開

とだ

うか

しか

なが

らカ

(

13)

らか

うに

時代お

族初期の

史に

て、

とは

後期ロ

帝国で

及し

e

mpFyt

e

宏-

s

り、

発義務を

伴っ

所有の

態に

相当し

た。

して

うな

容の

意味が

をし

非ア

人か

成る

職業的戦士

層に

区か

らの

租税

∂3 ∂

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( 7 ) 「 中世 初期+ 地 中海世 界の 社会 経済 的発展 の 踪合的 理 解 の た め に

収入

を、

来の

俸給の

代りに

指定

する

式とし

模に

始め

は、

紀の

後の

時代

軍事政

権の

あっ

た。

制の

歴史が

うだ

する

と、

西ヨ

的意味を

未だ

ちあ

わせ

ない

族初

期の

紀聞ほ

は、

封建制史

論で

空自の

期と

して

りの

ない

(

1 4)

らこ

うな

も、

ツェ

含め

封建制史論が

りに

もヨ

的パ

封建

制概念に

りま

わさ

当然の

結果に

ない

族が

とい

同一

信仰共同

結成し

大征

服を

行っ

たこ

と、

また

服が

行わ

が、

海周

とい

特殊の

自然的

的環

境に

あっ

(

後述)

点が

族の

最初の

紀ほ

どの

会経

済的発展の

線を

把えよ

する

研究

者を

眩惑

ない

産様式に

ける

有関

係、

(

階級

国家

論)

的視座が

的関

係を

濃く

した

族の

時期の

解に

ずし

功し

ない

うに

見え

(

ばソ

科学ア

デ、

-

界史』

該当

箇処)

反し

(

論)

る。

ほ、

ぎの

うな

解の

順を

話し

が。

族は

まの

うに

宗教

団体ウ

(

戦)

行する

程で

服先き

住民に

し、

時に

事的支

配集団と

なお

ず国

-ム

リム

ける「

家+

概念の

如に

拘ら

-となっ

ある

は、

旧ビ

旧サ

朝ベ

国との

州の

構、

関係

済状態を

住民

もど

けつ

ぎ、

機能さ

けた

して

うし

吸い

げた

租税収入

は、

録先

ディ

(

1 5)

らの

貨幣に

年金

(′

且抑

)

給を

じて

(

済の

広汎な

!)

与っ

る。

をヽ

要する

に、

ゲル

族に

的に

(

1 6)

進行し

農分

離(

くこ

に、

γ

農民+

白の

性格+

の一

因が

うか)

は、

族で

は、

時に

たる

自分

と、

服先きの

非ア

ブ・

、、

との

問で

展開し

とい

うこ

とが

う。

∂3 9

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一 橋論叢 第 七 十 六 巻 第六 号 ( 8 )

上、

封建制概

念の

味は

なが

たっ

まっ

が、

述べ

来た

とこ

ろか

明ら

なよ

うに

封建制

類の

史が

ず通

過し

ない

発展

段階と

し、

■そ

個々

族に

検証

する

とな

ど、

しょ

私の

頭に

ない

建制に

限ら

ず、

総じ

私が

使

する

概念

般は

実認

識の

段に

ない

をこ

わっ

上で

自身は

代末期

-中

期の

海世

界を

うな

複線構造

して

示し

たい

ち、

代+

(

は、

時代

的に

時代とい

意味で

く、

むし

典古

代+

した

方が

く、

ずれ

よ、

ト・

デ、

-

版『

界史』

ゆる

代文明の

中心

在し

た)

完成

た、

+

とい

う「

界帝

国+

継国家の

系列

㈲こ

明の

中心

らの

影響の

とで

(

野蛮)

妖態か

らぬ

出て

最初の

国家

行い

い、

教に

よ、

ラム

よ、

教と

中海世

界を

故郷

界宗

教とさ

もっ

グ・

族の

系列

る。

標軸が

もつ

効用は

細】

J

ば、

うし

同一

系列上

らべ

られ

(

能上

なっ

た)

ゲル

グ・

族そ

展相

間の

質を

する

企て

道を

拓く

点に

う。

た、

様の

座標軸は

ま一

明の

中心

国の

秦漠帝

国と

域の

歴史に

とが

う。

ちこ

も、

らの

族移

動を

経て

隋唐

国に

帰着する

代+

界帝

国の

後継

家の

系列

と、

辺に

て、

明の

中心

的交渉を

介し

なが

ら、

制度文

物を

摂取

する

もに

完成さ

儒教を

する

国思

想、

経由し

度の

仏教

あい

ら、

形成

行う

半島お

列島

族の

系列

とが

出さ

う。

して

えば

中海世

帯で

家形

との

較を

て、

界史的に

本に

ける

皇制成立

質解

明に

近づ

道も

らけ

うし

(

座標軸を

欠い

γ

と日

との

較の

き、

所詮

思い

域を

ない

う)

らに

た、

念、

官僚制

官官

央政

府と

構との

官と武

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( 9 ) 「 中世 初期+ 地 中海世 界の 社会経済 的発展 の 綜合 的理 解 の た め に

官との

調

整、

所有農民

ぐる

皇帝と

族との

抗争など

まの

類似点

もっ

東口

国と

隋唐帝

とを

較す

とに

て、

他に

する

質を

する

とも

出来る

う。

上の

構想は

ツェ

封建制の

質と

拡大』

念的ワ

絶と

点が

少な

くない

で、

簡単に

確化し

く必

要が

う。

ず第

指摘し

けれ

らない

は、

ぞれ

もの

ちが

ある。

私の

場合ほ

まで

古代

末期

期の

海世

界の

的把

握が

窮極の

認識目

標で

り、

資する

りで

の、

ゲル

族とア

封建制+

展開

異同で

る。

封建

制の

較研

究が

眼で

ツェ

は、

(

場)

もの

個性化

的認

識が

目標で

ない

国に

ける

建制の

立に

し、

国の

化・

触+

契機に

要な

意義を

附す

なが

ら、

材と

て、

封建制は

国の

在的な

展の

物で

く、

大文化

圏に

出現

する

な、

界史的な

出会い

る+

か、

味に

建制ほ

部族か

国家へ

的発展が

界史的

出会い

ょっ

向を

転ぜ

れ、

急な

領土

拡大

義(

H

mpe

ユ巴訂

ヨ亡∽

)

将来さ

み、

則とし

る+

た、

建制

の一

般命題を

樹立

し、

する

歴史現

象を

げる

(

1 7)

丈に

る。

とこ

が、

もそ

も理

概念の

用と

は、

うに

特定の

史現

象の

同一

性を

確認

する

段に

く、

むし

ろこ

出発点

とし

て、

象の

他に

対し

持っ

性把

握を

者に

促す

めの

発条で

筈だ

較史+

銘うっ

書は

畢葺こ

域を

出な

い、

とい

まで

が、

封建制の

較史とし

出来

い、

とい

ツェ

作品

も、

して

史が

易い

轍に

込ん

まっ

た。

(

1)

学ア

デ、

-

史』

-、

㍍-

-

IN

-

P

(

2)

ゲ・

ア・

古の

殻諸

会の

格の

題に

て+

渡辺

金一

稔木

栄三

ト』

㍍.

空中

(

-

讃J、

怠-

00

び、

福富正

産様

式論争の

復活』

(-

苫β

N

苫1ピ山

∂4 J

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一 橋論叢 第七 十六 巷 第六 号 ( 1 0 )

(

3)

芸乱造

C

㍍舛バー

:

(-

宗N

丘.

(

4)

ば、

類型

論と

展段

諭の

指し

有馬文

類史=

界史の

構成

-前近

-+

同工

紀要』

(

-

笥占

ローい

N

発展

段階

論+

や、

家と

-歴史の

論序

1』

(-

¢

諾)

の、

産様式概

念の

顆型

法の

(

-

N

--

)

(

5)

竹内

前掲書

ミ.

(

6)

削達

「(

隷所

者的

成)

衰退

-最近の

究動向に

て.

-+

西

史研

究』

輯-

(-

当山

)

聖T

--

-

P

(

7)

西ヨ

ば、

しか

封建

制とい

階級

会は

自らの

胎内

資本

義とい

別の

生み

出し

た。

して

産力と

産関

係の

明で

きる

うか

身の

見と

述べ

ば、

西ヨ

中世+

代+

ほ、

c

O

nt

F

喜m

ない

か、

とい

点に

る。

農民

手工

業市

都市

市場を

介して

互い

売手

買手の

(

価交

換法

則の

貫徹と

ば、

場圏+

成立)

とい

う、

別に

哲も

ない

係。

それ

うし

代+

来上

なか

か。

反し

て、

西ヨ

封建社

会の

殊な

然的

歴史的

諸条

件の

なか

で、

して

み、

なっ

か。

それ

そ、

ウエ

古代

経済

-古

情-』

渡辺

丁弓

達訳

(

-

設β

代・

較論

(

会○

-怠○

)

展開し

題で

る。

(

8)

渡辺

金一

ザン

封建制の

題-論争の

展望

1+

ザン

究』

(

-

漂∞

)

-誓

び、

村』

金一

(

-

漂00

)

已・

卜へ

忘&p

§内

実音b

勺言監~

言古h

芸Q

礼恥

礼Q

甘Q

g託Q

札Q

ごミ

尽叫

ぎ≧邑叫

河e

c

Fe

言Fe

i

已e

T

邑○

巴e∽

-

P

-

m

誉2

d

賀已∽

me

》.

3(

-

笥占

最後の

物に

録さ

論文の

ほ、

十二

際ビ

ザン

学会

(

-

宗こ

ト・

ザン

ちが

なっ

共同

告の

版で

ある

が、

すで

それ

先立

前掲

書で

み。

折を

経て

達し

たこ

立っ

て、

私の

論文

刊に

寄せ

た、

封建制の

念規

定が

昧だ

批判

らに

は、

ダル

プア

の、

渡辺

はビ

ザン

制の

問題に

専門

家た

ちの

論争を

析し

とに

よっ

て、

身、

ザン

建的

在その

もの

る。

+

(

卜屯

息Q

已計芸

bヾ内包

喜P

毛)

とい

指摘

答え

も、

稿に

て、

身の

ザン

像を

ない

(

9)

内、

前掲

書、

家の

問題+

-

¢

-N

提案する

国家

論の

三の

柱と

して

(

家論)

∂4 2

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( 1 1 ) 「 中世 初期+・ 地 中海世 界の 社 会経済 的発展 の 綜合 的理 解 の た め に

する

が、

中世

初期の

海世

界に

ばお

く、

で、

治的オ

ー+

問題を

えこ

んで

たピ

ザン

国で

(

渡辺

金一

ザン

解へ

-H.

G.

宮c

点の

-+

南欧

化』

3

(

-

笥8

)

で、

教な

イス

とい

う世

界宗教と

うこ

とに

よっ

ゲル

グ・

国家が

えこ

たっ

た、

治い

宗教の

問題で

あっ

た、

とい

えよ

うか

(

1 0)

ばメ

リ、

論文

渡辺

松木訳

巴-

福富

訳い

ば、

東洋の

漑社

会の

うに

的性

樟を

続けて

有・

運営形

態と

専制

構と

結合し

形態

世ゲ

族の

場合の

うに

戦闘上

要請か

出さ

(

軍事寄生)

家や

人野蛮)

家、

代エ

うに

会の

経済活

動を

指導する

能が

殿の

手に

集中

神政

会、

:-

人の

うに

際中

貿易

発達を

とこ

業・

高利貸

貴族

会、

き。

(

1 1)

ウェ

ー、

前掲香山

-u

(

1 2)

ば、

木栄三

建制

成立

前提に

て+

歴史学

究』

CCC「-

H

(-

苫¢

-h

)

誌1コr

(

1 3)

C-

.

C

旨e

ロ.

卜.

計6

g訂達

:、

貴弘

§

き1

一句

h恥

覧P

CQ

邑3.ひ邑旨達

葺恥

已h

替音内

岩§竹

篭計

恕h

h

Q

3.監h

§

監鼓す

已訣

Aロ

n

巴e

Ec

n・

SO

?C

ぎくー

I

H

(-

¢

訟)

N

h

-

ぴ、

芦-

ゝま

芸已

礼血

こ白

吉計丸

賢苗

…恵

虫か

ご、

邑叫

Q

篭~

害哉恥

さ岩≠

もQ

邑琶∵

甘弓

邑○{

EP

昌一

∽OC.

]

悪賢.

〇{

t

Fe

Oユe

ロt

H

I

-

(-

漂○)

-

-N

〇・

(

1 4)

0・

大』

(

-

課か

)

(

1 5)

C-

C

旨e

㌧A

軍.

ヨ恥

印篭〕

邑阜

邑訂

卑小

守苫

冨弓

e

di

t

訂2

i

N

N

ーご〇・

(

1 6)

エブ

ーその

歴史と

神』

井他

(-

笥占

-い

N叫

(

1 7)

ツェ

書、

ぷ訟・

他、

判を

ば、

歴史に

ば一

種の

りか

えさ

学的

象と

る+

度か

家制

度へ

展+

(

窒)

もの

身ほ

知ら

ない

ろ、

歴史学で

象と

する

うな

は、

ずと

ど、

明と

出会い

よっ

然的

規則的

進行

程+

きに

ない

か。

た、

は、

実物

経済

り、

道路

交通

段が

分で

常備

軍、

官僚制

貨幣

納体

系の

うな

合理

的、

組織が

欠如

る+

条件

(

窒)

し、

国の

に、

封建

制が

済的

事情の

展した

ろに

も、

まさ

貨幣

済の

壊、

実物

済へ

後退こ

そ、

その

立に

決定

事実+

(

長と

が、

3

事的

利の

事体

制が

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一 橋論叢 第 七 十六 巷 第 六 号 ( 1 2 )

した

十世

紀は

方に

とっ

て、

商業発展の

絶頂期で

り、

商人

財産が

れ、

高度

あっ

代+

あっ

て、

ツェ

実認

識の

あや

りで

ず、

封建

放と

との

とい

要再検

討、

西ヨ

その

て,もこ

点、

再考+

(

C-

CP

F

昌-

卜、

計石

g叫

冨礼

:、

貴弘

:〇

.

c

:良

二.

+

ざ・

已一

恵:

-

N)

とい

うこ

なる。

概念整理

他の

環とし

て、

とに

中世

期の

海世

界とそ

帯の

会経済

的発展の

合的

解、

扱う

際に

安とな

る、

りに

ける

史に

ける

自然の

問題に

もふ

けれ

ない

ゆる

定論や

の一

種と

もい

ぅぺ

ゲオ

とい

て、

史に

ける

地理

要因を

軽視

して

い、

とい

うこ

とに

ない

う。

点、

史と地

.ディ

ク+

提唱

した

学派+

巨匠フ

デル

すべ

もの

る。

は、

紀の

海世

界を

題と

浩翰な

(

1)

著の

第一

版の

文に

て、

的時間

的時間

必】

hJ

個人

的時

間、

次元

的歴史

構造

提案し

した

部に

分かっ

文の

叙述を

めて

る。

うし

て、

第一

部が

うの

は、

動か

ない

史、

係に

間の

史+

緩慢に

流れ

形を

変え

歴史

しば

執拗な

逆流と

絶え

ず再

する

とか

成っ

史+

第二

部が

扱うの

ほ、

動か

ない

歴史の

緩慢

律動する

史+

なが

ら、

第三

部の

象た

的事件に

底流として

働い

力の

史、

まざ

間集団

団化の

史+

具体

的に

ほ、

済と国

会と

明の

史+

第三

部が

扱うの

は、

汐が

力づ

動で

とこ

ろの

ち+

もい

うべ

き、

短い

急速

な、

神経

質な

歴史+

とい

うこ

る。

要する

に、

常+

(

勺e

r

冒e

nC

e)

史、

造+

(

st

r

宍t

且の

史、

事件+

(

賢㌢e

me

nt

)

史、

的歴

史構造

把握と

する

とが

きよ

う。

デル

は、

書に

附さ

常と

する

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( 1 3 )・ 「 中世 初期+ 地 中海世 界 の 社 会 経 済的 発展 の 綜合的 理 解 の た め に

ずもが

学的

序論

上の

ば、

紀に

及さ

中海地

学に

著書の

第一

部全

が、

海の

初期に

も、

様の

企て

可能で

か。

私は

すで

中世

初期地

海世

界の

線構造か

考察を

める

適切

考え

る。

すな

ち、

古代ロ

国の

直接の

連続的な

後継国

とし

て、

同一

環境をそ

まび

期ロ

帝国の

場合と

時期に

移動の

結果

として

海と

儲地

帯とい

新しい

境に

りそ

なか

で、

形成

程が

進行す

ゲル

族、

族、

族以下

場合と

は、

別し

考察すべ

きだ

考え

る。

黒海の

がエ

海に

流れ

海峡の

り、

小ア

とつ

橋上の

角に

新首都

置する

て、

新た

的可

能性をひ

出し

した

後期ロ

国の

存在自体が

歴史地

学的

関心

をひ

きつ

ける

象で

とほ

うま

ない

事実

らほ

年ほ

前に

すで

国を

学的

考察の

象に

た。

デル

文地

学の

統を

担うの

し、

は、

治地

学、

り、

個々

国家の

学的研

究を

創始し

ツェ

統に

属して

る。

は、

治地

学の

題を

規定し

て、

史的

家の

的特

質+

解明

り、

領域の

所在

延、

姿、

成、

境、

らに

は、

自然

的・

経済的

所与

を、

時間的

化の

粕に

観察する

と+

とし

て、

象と

する

個々

家の

想、

担い

手た

族、

治を

向づ

者そ

力、

的・

的・

的・

済的諾

力、

諸関

連の

時間的発展

らに

は、

隣接諸

国家

族との

係、

顧慮

すべ

た。

して

能性と

種の

的諸

条件お

歴史に

ける

実現の

有無と

態様と

(

2)

国に

究し

る。

究が

然の

となが

ら、

とし

て、

学的観点か

する

史の

問題の

所在

摘に

わっ

然で

る。

最近よ

うや

く、

ィー

えば

帝国に

ける

海上

配の

実態と

意味

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橋論叢 第 七 十 六 巻 琴六 号 ( 1 4 )

射程距離に

て、

は、

族の

南下

ない

し、

族つ

トル

族の

侵入

域で

きお

ろの

家行政

軍事制

度、

行政

構成

構造

住関係

済状

態、

事情

どの

領域で

化を

確定し

明し

する

研究

緒に

めた

とこ

ろで

る。

以上

うに

学的考察ほ

国の

歴史理

解に

本質的

寄与

すこ

期待さ

が、

方、

中海地

ない

しそ

辺・

隣接諸地

ゲル

グ・

どの

族が

歩み

なか

めて

国家

形成を

なっ

き、

場の

自然

的環境が

程に

向づ

をお

ない

要な

刻印を

押し

うこ

また

像する

ない

は、

ゲル

族を

例に

とに

う。

移動の

結果とし

ゲル

族が

する

たっ

西ヨ

が、

地理

的に

まの

域か

とは

うま

ない

なが

ら、

くい

われ

うに

西ヨ

中世

史の

要舞台で

とし

内陸

帯は

緯度

気候

植生

形、

胡】

L

J

など

数多くの

で、

接し

海沿

海地

とは

異っ

た。

らの

点に

最近

少な

くない

(

3)

概説

書に

し、

西ヨ

中枢

部が

森林地

帯で

あっ

(

ちろ

ん、

自然の

ない

し、

時代

配時

拓か

たい

くつ

もの

林間の

空地

が)

を、

借用し

デュ

著の

しょ

掲げて

中世

初期

図+

吾々

に一

(

4)

瞭然に

示し

くれ

る。

うな

自然

式が

もの

あっ

か。

紀元

後一

紀の

家タ

海サ

(

らか

海の

自然とそ

なか

まれ

様式と

照さ

ら)

記録して

とこ

は、

移動後の

含ん

ゲル

族定

住地

域の

状態を

時に

吾々

類推さ

くれ

う。

く、

土地

姿に

幾分の

変化

あっ

も、

森林に

蔽わ

物凄い

か、

或は

沼地が

連なっ

荒涼た

もの

諸地

方に

する

方は

湿

l

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( 1 5 ) 「 中世 初 期+ 地 中海 世界 の 社 会 経済 的発 展 の 綜合 的 理 解 の た め に

く、

望む

風が

い。

農産に

餞で

ある

が、

果樹を

ずる

ず、

畜は

富で

が、

体ほ

むね

い。

+

(

第一

部、

五)

ゲル

族に

は一

都市に

住む

もの

ない

と、

住居

互に

密接

とに

堪える

とさ

ない

は、

.人の

とこ

る。

らは

泉が

野原

餅、

林が

まに

散り

散りに

住居

営む

+

(

部、

六)

料に

麦もし

くは

麦よ

醸造さ

れ、

幾分ブ

酒に

似た

液が

が、

岸に

近い

もの

は、

酒を

購っ

る。

食物は

簡素に

て、

野生の

果実

新しい

獣肉

乳。

らは

特に

調

理に

念を入

ず、

調味料も

しに

餓えをい

す。

らは

渇き

節制が

い。

れ、

らの

する

給する

とに

て、

癖をほ

しい

まま

ば、

らは

武器に

もむ

容易

に、

悪癖に

服せ

られ

(

5)

う。

+

(

第一

部、

十三)

等々

海の

自然

様式

とい

うに

比さ

なが

描い

境は

とえ

ば、

墾や

人口

増加

など

因に

景観を

変え

う。

うな

式も

ば、

海地

域か

らの

製パ

用小

栽培の

播と

(

また

聖餐に

と血

とし

て、

教普

(

6)

ときっ

ない

もの

あっ

た)

変え

う。

しか

なが

らこ

らの

変化

は、

文明を

産と

して

して

時の

海世

界か

ら、

ま、

程よ

い、

恰好の

離に

西ヨ

森外地

帯の

なか

(

くこ

森林地

で、

陸の

らの

騎馬

民族の

撃か

も、

脈を

越え

侵入

した

族の

騎兵軍か

較的

有効

掩護さ

つ)

ゆっ

りし

進行し

た。

中世

市や

また

部族国

家か

らシ

統一

国を

経て

封建国

家、

身分

制国家

どの

まの

形態

なが

ら、

国家の

名に

し上

家で

ある

代国

家が

立し

くる

程そ

もの

あっ

た。

も、

古典古

代の

精神的

通産との

▲7

時間をか

けた

らわ

ない

得の

まで

特の

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一 橋論叢 第七 十 六 巷 第六 号 ( 16 )

話が

は、

唯一

可能で

(

7)

あっ

たの

は、

あっ

た。

は、

古代文

化が

常時

存す

るビ

国や

た、

後期ロ

国の

最高水

準の

帯で

東方

属州

接収した

ちに

は、

しょ

閉さ

能性で

あっ

とい

なけ

ない

雑把に

て、

ゲル

族の

初期の

歴史の

部が

森林地

帯で

展開し

する

ら、

時代の

族の

史は

砂漠に

進行し

た。

漠は

を、

西

洋岸サ

中国北

部の

たる

西の

延に

りつ

つ、

途切れ

続い

が、

高原を

岐点

して

れ、

西方

拡が

ゆる

暑い

砂漠

方お

東方に

伸び

寒い

砂漠

る。

東方

らの

ブ・

ラバ

は、

で、

西

方の

ブ・

ラバ

落合

う。

本題で

問題とな

うまで

野方

暑い

漠で

が、

は、

テユ

南か

らシ

南に

けて

は、

海に

向っ

る。

砂漠は

海に

とっ

て、

以上

賓客

しか

もし

厄介な

賓客で

り、

要求の

多い

賓客

だ。

砂漠は

うに

胡-

へじ

海の

貌の

る。

+

うブ

デル

書い

(

8)

が、

海と

漠(

とに

漠)

との

接触交

差関係を

瞭然た

らし

める

が、

球儀の

とユ

西

端部とを

海を

心に

し、

も、

球儀の

南北

倒置して

提示し

じブ

デル

(

9)

考案に

なる

葉の

図で

る。

は、

サハ

は、

中海を

押し

潰さ

ばか

りに

る。

的関

係こ

そ、

服の

展開を

解する

要な

鍵を

秘めて

うに

思わ

る。

+

紀を

通じ

て、

度か

休戦を

第に

闘に

激しさ

加え

世紀は

雌雄

決する

激突に

突入

時の

オ.

リエ

方の

強国

とペ

もに

自分た

ちの

問に

半島の

部族を

自らの

勢力

圏に

うと

努力

た。

半島を

国際政

情勢を

景とし

浮び

上っ

が、

海とイ

洋をつ

海の

交易

して

要性の

増大で

あっ

た。

らの

影響で

をは

する

海ル

傍の

は、

族旧

来の

生活

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( 1 7 ) 「 中 世初期+ 地 中海世界 の 社会経済的 発展 の 綜合的 理 解 の た め に

序が

速に

崩れ

去り

あっ

われ

る。

族の

部が

ラム

旗の

とに

結し

上し

とき

らは

漠と

海が

接触交差し

特の

的景観を

示し

述の

帯の

なか

ちび

られ

る。

歴史的に

も、

古代オ

文明の

発祥地

として

古来か

都市が

栄え

もの

なお

存し

貨幣経

済が

広範に

普及し

帯で

あっ

た。

族は

漠の

導くが

まま

に、

形の

帯を

席捲して

むか

う一

方、

岸を

西に

かっ

撃し

た。

うし

は、

中世

初期の

中海世

界に

自ら

完全に

る。

都、

ない

し、

隊駐屯

とし

都市の

建設

者と

て、

ある

は、

牧を

行う

遊牧民

て、

ほ、

ラバ

組織する

貿易商人

て、

等々

森の

住民と

ゲル

と対

て、

族の

様式の

型が

砂漠の

遊牧民

もベ

ィン

あっ

考え

て、

く間

違い

なか

ぅ。

寡聞に

して

相当

たア

族に

識らない

私は

族学の

果に

(

∽)

傾け

けれ

らな

い。

ば、

半島の

系遊

牧民の

なか

とい

武装

戦闘集団の

成は

ブ・

ダの

事利

用を

契機とし

とい

う。

ち、

エフ

飼うア

遊牧民

もの

ほ、

紀元

前一

年紀の

前半に

出現

が、

部に

属する

近隣の

高度文

らさ

ざま

技術

らん

で、

ブ・

事利用

だ。

は、

馬の

部に

戦士が

搭乗

する

戦闘

態を

ブ・

転用し

もの

で、

戦士

腰部に

搭乗

して

矢で

者を

射る

方、

乗っ

ま一

駁者の

役割を

ずる

とい

あっ

た。

尤も

馬の

導入

て、

腰部搭乗者の

役割

変り

を、

戦場に

くた

めの

畜とし

利用

する

り、

戦場に

到着する

と、

馬に

乗りか

戦闘に

わっ

た。

しな

決定

的な

は、

飼うア

遊牧民グ

が、

とに

(

ティ

ア)

らの

響の

に、

武装

闘集団

完全

なべ

イン

化し

とで

あっ

9

た。

は、

自分た

ちの

高貴な

出自と

自分た

ちの

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橋論叢 第 七 十 六 巻 第六 号 ( 1 8 )

ぐれ

戦士

的な

様式に

する

誇りの

観念や

基づ

特別の

団体

意識(

ヤ)

発達さ

せ、

優越者感情は

去に

焼く

始末で

あっ

た。

らの

経済は

ブ・

ダ、

羊、

羊の

飼育か

り、

乳、

発酵乳

羊との

乳製品が

られ

か、

革の

なめ

加エ

男毛

紡織な

行わ

た。

らの

製造

品は

費に

当さ

が、

ビ、

大麦お

麦、

米、

乾燥魚

・-

茶、

砂糖

椰子

ど、

自らが

産し

ない

は、

住農民

との

交換が

ず、

代償

とし

らは

羊と

山羊

乳製品を

提供し

た。

うな

交換の

最大の

機会

は、

祝祭日

都市で

開か

場が

提供し

た。

都市住民は

層か

らダ

とい

自分た

ちの

代表

め、

遊牧民

側も

場ご

とに

ない

数人の

商人

指定

し、

度を

通じ

物々

換を

行っ

た。

商人の

商奉

仕の

斡旋の

衝に

当た

たこ

は、

憶さ

るべ

う。

学は

以上の

なこ

とを

教え

くれ

る。

族の

砂漠遊牧民

として

質は

甜-

ヘリ

海周

服の

樫で

全面

開花す

う。

武装

闘集団ベ

有力

担い

手で

あっ

との

に、

沃な三

帯へ

遊牧民の

進出は

時の

技術水

準で

業開

発に

なお

向き

に、

代で

未だ

なか

牧畜に

利用

道を

最大

高める

方、

遊牧民

と定

住農民

との

問に

料とし

畜の

糞ま

含め

澄な

物々

交換

(

1 1)

会を

えた

て、

来か

東方に

する

際貿

易の

要基地

くつ

在する

海東

部に

族が

進出し

もい

的に

分l

剖して

たビ

ツ・

境線に

代っ

て、

統一

支配が

出現し

在、

遊牧民に

なわ

隊商貿易の

契機も

余す

とこ

くひ

出さ

れ、

現を

なっ

たの

る。

上、

中世

初期+

海の

会経

済発

展を

的に

解する

は、

能とな

て、

干の

考察を

重ね

た。

朝ベ

国を

視すれ

ば、

後期ロ

国の

産ない

解決の

問題

1

出発し

海とそ

領域ほ

出現

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( 1 9 ) 「 中世 初期+ 地 中海世 界 の 社 会経済的 発展の 結 合的理 解 の た め に

新た

情況の

で、

うに

展開ない

解決

たか

た、

わっ

どの

うな

新しい

課題を

背負い

むこ

とに

なっ

たか

結果

全体

とし

まざ

まな

象、

合流現

象を

りひ

とに

なっ

か。

中世

期の

中海世

界の

会経

発展を

描き

出すた

は、

上の

作を

介し

て、

自らが

とるぺ

場を

らか

する

とが

欠き

得なか

る。

(

九七

六・

八・

七)

(

1)

句・

田r

p亡

d2-

.

ト白

きq

記軋

言白

畠計

君達札恥

5

賢無訂

…逮

計蕃

~、

母丘慧

勺巴訂

竹L

勺ar

勺1

e

邑町e

d.

-

怠.

S

雪U

O

n

仁e

d.

-

示小.

-

小.

(

2)

A・

勺F

E勺

冒ロ

.

b已

ぎ句白

恵託讃

旨Q

知乳

已叫

駕Q

岩・

芝篭訂

内諾鼓軋遼記

念甲

Lei

de

ロ.

-

巴P

N-

N

JN-

(

3)

ば、

増田

何か』

(

香)

-

宗㍗

第三

章「

的に

たヨ

構造+

き○

(

4)

G・

U已U

¥

慧ヾ

ま等h

卓h

莞.

ヨ「

-kヽ一缶

h

訂訂.

勺言

邑電

設旨1

札Q

岩達Q

邑Q

墨書k

箋莞

.

萱Ot

g哩ロ

O

nb∽

H訂t

Oi

岩豊

賀i

ミ山

.

(

5)

ア』

央・

泉井久

(

岩波

庫)

N)

a-

P

で、

事の

ぅち

的に

(

自体

海の

界+

の、

(

族)

する

書か

れた

もの

)

出し

たの

は、

族の

るベ

的生

(

後述)

らで

ある

(

6)

デュ

イ、

前掲

書、

N

N.

(

7)

陸の

経に

沿っ

南北

弧状

島の

歴史

が、

代ヨ

明と

出会

う前の

長い

時期

に、

陸の

明か

響を

蒙っ

蒙り

ほ、

で、

酉ヨ

γ

史と

類似現

象を

とい

か。

ただ

も、

類似現

象は

まで

ある

革命+

論の

き、

別に

魔属し

持ち

出す

まで

ない

(

8)

デル

前掲

書N

-.

c

-

設.

(

9)

ブロ

ル、

掲書

-

笠.

(

1 0)

下の

叙述ほ

して

W・

UOS

t

巴.

宅Q

S聖叫

芸-

L?

已打On

de→

邑p

mi

C

F

中ロ

W巴t

St

已t

g

Pl

ナU①

昌m・

只望ヲ

冒巴ロN

-

宅ヰ)

る。

(

1 1)

C-

CpFe

ロ、

卜、

きQ~

邑叫

Q

昌已已屯

SQ

達礼恥

§ま

旨叫

§

甘ぶま

内ヽ~也

已㌢訂

訂Q恥

邑訂

丸ま

SO止

邑屯

ぎ丸

芸.

n

監許諾

C山

烹~

邑Q

菜恥

札丸

ぎ已豊Ⅰ

(-

諾∞

)

盆N

(

橋大

学教

授)

*

稿は

和五

十一

年度科

金(

総合

究(

A)

課題番

二二

九〇

〇)

果の

る。

∂5 J