U D トラックス株式会社...

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U D トラックス株式会社 燃料噴射システム 通称名 車両型式 エンジン型式 適用時期 出典資料 LDG-CK LDG-CV LDG-CD LKG-CD GH11TA 整備要領書 2010 大型トラック別冊 クオン LDG-CW GH11TB 2010.7 エンジン LKG-CW GH11 TC . GH11 LDG-CG ドライノくインフォメーション LKG-CG LDG-GK 1 概要 (1) 燃料供給システム(図 -1) 燃料系統は電子制御 (EMS) されている。燃料噴射は、各シリンダごとのユニットインジェクタにより高圧 で行なわれる 。高圧はオーバーヘッドカムシャフト及びロッカーアームで機械的に作り出される。燃料の量 と噴射ポイントは、多数のセンサーからの信号を受信するエンジンエレクトロニックコントロールユニット (EECU) によって電子制御される 。 下図は、燃料系統の主要コンポーネントと供給系統を流れる燃料である。 l.ストレーナ、組合せタンクユニット 2.供給ポンプ 3. ウォータセノ T レータ付・プレフィルタ 4.燃料ルフィルタハウジング 5. ブリーダパルプ 6.燃料フィルタ 7. オーバーフローバルブ 8.ユニットインジェクタ 9. シリンダヘッド内の燃料チャンネル 10.AH I(後処理ハイドロカーボンインジェクション)インジェクタ 11. 圧力センサー及びシャットオフバルブ付きバルブフゃロック 12. エンジンコントロールユニット 冷却ループ GH11 は燃料フィルタハウジングにハンドポンプを装備している 。 -1 燃料供給システム -361-

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U D トラックス株式会社

燃料噴射システム

通称名 車両型式 エンジン型式 適 用 時 期 出典資料

LDG-CK系

LDG-CV系

LDG-CD系

LKG-CD系 GH11TA 整備要領書2010大型トラック別冊

クオン LDG-CW系 GH11TB 2010.7 ~ エンジン

LKG-CW系 GH11 TC . GH11

LDG-CG系ドライノくインフォメーション

LKG-CG系

LDG-GK系

1 概要

(1) 燃料供給システム(図-1)

燃料系統は電子制御(EMS)されている。燃料噴射は、各シリンダごとのユニットインジェクタにより高圧

で行なわれる。高圧はオーバーヘッドカムシャフト及びロッカーアームで機械的に作り出される。燃料の量

と噴射ポイントは、多数のセンサーからの信号を受信するエンジンエレクトロニックコントロールユニット

(EECU)によって電子制御される。

下図は、燃料系統の主要コンポーネントと供給系統を流れる燃料である。

l.ストレーナ、組合せタンクユニット

2.供給ポンプ

3.ウォータセノTレータ付・プレフィルタ

4.燃料ルフィルタハウジング

5.ブリーダパルプ

6.燃料フィルタ

7.オーバーフローバルブ

8.ユニットインジェクタ

9.シリンダヘッド内の燃料チャンネル

10.AHI(後処理ハイドロカーボンインジェクション)インジェクタ

11.圧力センサー及びシャットオフバルブ付きバルブフゃロック

12.エンジンコントロールユニット 冷却ループ

※GH11は燃料フィルタハウジングにハンドポンプを装備している。

図-1 燃料供給システム

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-E・E・2 構造・機能

(1) 燃料供給系統、原理(図一 2)

29

25

図-2 燃料供給系統

供給ポンプ(1)が吸引する燃料は、タンクユニットのストレーナ (2)を通過した後、 EECU(16)を冷却する

冷却ループ(6)を通過し、燃料フィルタハウジング(3)に入る。

次に燃料は、ハンドポンプ(12)のノンリターンバルブ、(11)とウォータセバレータ(13)付プレフィルタ (4)を

通る。ノンリターンバルブの役割は、エンジンを停止した際、燃料がタンクに押し戻されることを防止する

ことである。

供給ポンプ(1)は、燃料を燃料フィルタハウジング(3)へ送る。燃料はさらに、メインフィルタ (5)を通って

シリンダヘッドの燃料レール(9)まで送られる。このレールは、シリンダヘッド内の各インジェクタを囲む

リング状の溝を通して、各ユニットインジェクタ (8)に燃料を供給する。

オーバーフローバルフて7)は、インジェクタへの燃料供給圧力を制御する。

AHIのインジェクタ (28)が開くとき、燃料は燃料ライン (27)を通り、バルブ、(26)から、インジ、エクタに供

給される。インジ、エクタが閉じると、燃料はバルブと戻り燃料ライン (29)を通り、燃料タンクに戻る。

シリンダヘッドの燃料レール (9)から戻る燃料は、オーバーフローバルブ(7)を通り、燃料フィルタハウジ

ング(3)に戻る。

燃料フィルタハウジングの経路を通過して戻ってくる燃料は、タンクからの燃料と混合され、供給ポンプの

インレット(吸引側)に吸引される。

供給ポンプには、 2つのバルブがある。セーフテイバルブ(14)は、圧力が高くなり過ぎた時(例えば、燃料

フィルタが詰まった時)に燃料を吸引側に戻す。ノンリターンバルブ(15)は、ハンドポンプ(12)使用時に聞

き、燃料を送りやすくする。

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-E・E・燃料系統に混入したエアは、エンジン始動時に自動的に排出される。燃料フィルタハウジング内には通気バ

ルブ(10)があり、戻り燃料パイプでタンクへ接続されている。これによりシステム内に混入したエアは、

少量の燃料と共に、戻り燃料パイプを通してタンクへ戻される。

フィルタを交換するとき、燃料フィルタを取り外すとバルブコーン(18)、(19)が閉じ、ここから燃料が漏

れるのを防ぐ。フィルタ交換時のフィルタのエア抜きは、燃料フィルタハウジングのバルブ(18)、 (20)で

制御する。

燃料フィルタハウジングには燃料圧力センサー (21)があり、燃料フィルタ後の供給圧を計測する。供給圧

が故障コード表の指定値より低くなった場合、故障コードがインストルメントパネルに表示される。

燃料フィルタハウジングのプラグアウトレット (22)は、外付けの圧力センサーまたはゲージを使用して供

給圧を測定するときに使用する。

ウォータセバレータ(13)内にはレベル、センサー (23)があり、あるレベル以上の水分があると信号を送る。

水分は運転席からのスイッチ (24)操作により電気ドレンバルブ(25)を開放し排出する。

追加アクセサリとして、ウォータセバレータ下部に燃料ヒータを取り付けることもできる。

ハンドポンプ(12)は燃料フィルタハウジングにあり、燃料系統が空になったときに燃料を送り出すのに使

用する。エンジン回転中に使用してはならない。

(2) 各コンポーネン卜(図一3)

: ; F

A 四回向 日B C

-

図-3 各コンポーネン卜

A:ユニットインジ、エクタは、より正確に燃料を噴射するために、ソレノイドバルブゃを 2個装備している o

B:燃料フィルタハウジングにはハンドポンプ(1)がある。これはシステムが空になった時に燃料を送り出

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-11_.-すのに使用する。エンジン停止時はノンリターンバルブが、燃料がタンクへ逆流するのを防ぐ。

電気コネクタ (2)は、ウォータセバレータ (6)内のレベルセンサー (3)、 ドレンパルフ守(4)及びヒータ (5)

のためのコネクタである。

プレフィルタ (6)は吸引側にあり、供給ポンプを通過する前の燃料を漉過する。メインフィルタ (7)は

加圧側にあり、供給ポンフ。を通った後の燃料を漉過する。

通気バルブ(20)は燃料フィルタブラケット内にある。同バルブは燃料タンクへの戻りラインに接続さ

れている。

C:供給ポンプはギアタイプで、パワーステアリングポンプ(8)の上に取り付けられている。同ポンプは、

パワーステアリングポンプを通るシャフト (9)で駆動されている。供給ポンプとパワーステアリングポ

ンプの聞は、パワーステアリングポンプ側のフランジの溝にはめられた 0-リング(10)でシールされて

いる。ポンプ聞の動力伝達はフローティングフォロワ (11)を介して行う 。ポンプハウジング(12)とポ

ンプエンドカバー(13)は鋳鉄製である。 ドライブギアシャフトとポンプホイールはニ一ドルベアリン

グ(各々 14と15)に支えられ回転する。ポンプセーフテイバルブ(16)はポンプハウジング内にあり、ノ

ンリターンバルブ(17)はポンプのエンドカバー内にある。

ポンプドライブシャフトから漏れた燃料は、経路(18)を通ってポンプの吸引側に戻る。

D:エンジン左側の冷却ループは、供給ポンプの吸引側の燃料を使いEECUを冷却する。

E:シリンダヘッドのオーバフローバルブ(19)は、低圧系統の圧力を制御し、またユニットインジ、エクタに

燃料を供給すると同時に冷却する。

F:圧力センサー及びシャットオフバルブ付きバルブブロック

G : AHIインジェクタ

(3) ユニットインジ工クタ(図ー 4)

GH11エンジンは、より正確な噴射のために、 2つのソレノイドバルブを有する新タイプのユニットインジェ

クタを搭載している。これにより、より良い燃焼が確保され、微粒子排出が最小になり、よりきれいな排気

ガスとなる。

図-4 ユニットインジェクタ

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-E・E・ユニットインジェクタは、各シリンダの中心、つまり 4つのバルブの聞に垂直に取り付けられており、クラ

ンプ(1)でしっかり固定されている。各インジェクタの下部はクーラントジャケットに対し、ステンレスス

チール製スリーブ(2)と0-リングを介して保持されている。リング状の各インジェクタ周りの燃料供給用

の空間 (4)は2つの0-リング(5)及び(6)でシールされている。

ユニットインジェクタは主に以下の3つの部分で構成されている:

A. ポンプ

B. バルブ部(アクチュエータ)

C. ノズル

・バルブ部には2つのソレノイドバルブがある-排出バルブ(7)及びソレノイドコイル (8)と(9)とリターン

スプリングイ寸ニ一ドルバルブ"(10)である。

-充填フェーズでは、ポンプのピストンが上方向に動き、シリンダヘッドの燃料レールからの燃料は強制的

にユニットインジェクタへ送り込まれる。

-排出フェーズでは、ポンプのピストンが下方向に動き、燃料はシリンダヘッドの燃料レールへ強制的に戻

される。この問、ソレノイドバルブのコイルの電流は切れており、排出バルブが開いているので、燃料経

路からノズルにかけて圧力は上がらない。

-圧力上昇フェーズでは、排出バルブのソレノイドコイルに電流が流れ、排出バルブが閉じる。これにより、

燃料経路(13)に高圧が生まれる。ニ一ドルバルブ後方のチャンバ(14)内の圧力も上昇し、ニ一ドルバル

ブピストン(11)に作用して、ニ一ドルバルブ(10)はノズルピン(12)が聞かないようにする。

-要求燃料圧に達すると、噴射フェーズが始まる。ニードルソレノイドバルブコイルに電流が流れ、ニ一ド

ルバルブ(10)を開く 。これにより、ニ一ドルバルブピストンに加わっていた高圧が開放され、ノズルピ

ン(12)が開く 。霧状の燃料は、超高圧でエンジンの燃焼室内に噴霧される。

-排出バルブを再度開くことで燃料噴射は停止し、ピストン(11)の圧力が下がって、ノズ、ルピン(12)が閉

じる。全噴射プロセスはEMS(エンジンマネジメントシステム)で制御される。

・インジェクタの電気コネクタ (15)には、 3つのマークがある。部品番号(16)、 トリムコード(17)、製造番

号(18)である。

-各インジ、ェクタには個性があり、エンジンに最適な燃料を噴射し、エミッションを最小限にするため個々

に調整されている。そのため、 lつまたは複数のインジェクタを交換する際は、 EECUに新しいインジェ

クタのトリムコードをプログラミングする必要がある。プログラミングは、インジ、エクタを交換する場合

にのみ実施する。

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-E・E・(4) コントロールシステム(図一 5)

GHllエンジンは新しいバージョンのエンジン制御システムである EMS2.2(エンジンマネジメントシステム

パージョン 2.2)を採用している。システムの主要コンポーネントは、エンジンエレクトロニックコントロー

ルユニット (EECU)で、エンジンの左側に取り付けられている。コントロールユニットは燃料の量と噴射の

タイミングを制御するため、常時アクセルペダル及びエンジン上の多くのセンサーからの情報を必要とする。

下図にエンジン制御装置の様々なセンサーの概要とその位置を示す。いくつかのセンサーは複数の機能を果

たす。

ウォータセパレータ用レベルセンサー(ウォータセバレー

タホルダ内にある)

2.オイルレベル/温度センサー(潤滑オイルポンプ内にある

ポンプ左側に固定されているコネクタ付複合センサー)

3.燃料圧センサー

4.クランクケース圧力センサー(バルブpカバー内に設置され

ている)

5.吸気圧力及び吸気温度センサー(吸気マニホールドにある

一体型センサー)

6.カムシャフトポジションセンサー(上部タイミングギアカ

ノfー内にある)

7.フライホイール位置センサー及びエンジンスピードセンサ-

8. AHI圧力センサー

9.ターボチャージャ回転数センサー

10.クーラント温度センサー(シリンダヘッドの前端に設置され

ている)

11.ピストン冷却圧力センサー(フィルタハウジング上にある)

12.油圧センサー(フィルタハウジング上にある)

※コントロールユニットには大気圧センサーと温度センサーを

内蔵している。

図-5 コントロールシステム(各センサー)

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-E・E・3 点検・整備

1 ) ダイアグノース

(1) 多重操作スイッチ(図一6)

-クラスタメータ内にある左側の操作スイッチは画面の表示変更を行うスイッチであり、インストルメントパ

ネル内に配置されている操作ボタンは、クラスタメータ内の操作スイッチと同様の操作が行える。

-また、操作スイッチは短押し (MODESW)がモード切替、右回し (SELECTSW)がサブ画面切替順送り、

左回し(RETURNSW)がサブ画面切替逆送りとなっており、操作ボタンはDrspMODEがMODESWと同

じ操作をし、 SELECT/SETがSELECTSWと同じ操作となる。

-クラスタメータ内の操作スイッチのMODE、SELECT、RETURNSWを長押しすることにより、編集モー

ドに移行する。ここではカレンダーや整備点検の日付設定や距離の設定、その他各種設定が変更できる。

コンビメーター内操作スイッチ インストルメントパネル内操作ボタン

DISP MODE: MODEスイッチと同じ

…/ SELECT: SELECTスイッチと閉じ

RETURNスイッチ機能はない、

左図の操作スイッチを左回りにする

短押し:MODEスイッチ

通常モード 編集モード

l回短押し 長押し I回短押し 長押 し

MODE モード切替 編集に移行 数値・+1 数値自動送り

SELECT サブ画面切替順送り 編集に移行 桁送り 通常画面に復帰

RETURN サブ画面切替逆送り 編集に移行 桁戻り 通常画面に復帰

図-6 多重操作スイッチ

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-11... (2) 多重画面遷移(図-7)

-多重画面遷移を下記に示す。

キースイッチ |

(~左回し。:操作スイッチ

、押す o右回し

初期画面

.i..1並進バ

水温計表示

ワク内は駐車時のみに遷移する

! I I 告 I~'/bl'ーま吾 l : 1 1 一二了' ごア 1

『ーーーーー_1__ーー一ー世曲目ー

1 1tヒbしUI阜) 1

! I ' +短押し一一 右回し . 右回し 1 3 i整備点検画面項目と順序 i i I r 一 一:_-'=_:-1 一一一一..., 百一.1."""= 1-一一一...., 11M凋温計 1 I

!整備点検画面項目と順序

i 1 l|頂序 l 項目T/M油温計

(ESCOT車)電圧計表示: 1 1エンンン;田J土1;困温訂表示 l骨一一一一i 町工面 l衣小 !骨一一ーー, (lO<::rIiT音、 1 l'11国l玄 I 1盲目 I 1

・ , , 士田,. 士厄11. I 、....._--・-=F-/ I 1 Iつ・ ; 一、、二一i 1 1 ー~- 1 ー~- 11 I -'-/ン//)"1ノV I 1 : 1 1 1 エンジンオイル

iU I T/Mオイル: 1 I 指摘し i箱湘 1. I 11 2 I T/Mオイル I I I ,1 っ I .:;ゴ-,-,1・-"... I t 3 1 デフオイル

伺凶レ L ・ , '1 4 1 1~~刀λ滞1 1:.ノイルア- I t 4 i排ガス浄化フィルター5 1 AdBlueフィjレターi 1 1 官信二倍加生二 I Iマ門 、J_h 主=I '1 t; I ArlRII,pづJ ルタ- I 1 運行管理表示i I I 尾川一一、 i 三 E '" '" '" ." ":1-'小 1 ' r-;:--t 古+n_~ I I

芹回し ・ 'I 2..___1 巾剖川、 I 1 6 1 冷却水

7 1 エアフィルター8 i 燃料フィルター9 i エアドライヤー1o , ユーザー設定1

11 I ユーザー設定212 1 ユーザー設定3

: 1 , !J:n冊目 1 ~ 1 7 I I 7ヌィルタ- I 1 : 1 i 叫 JT""" l 短押し ~ I Q 1 機組づAJI,々- I 1

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ii i 整備点検画面 I I Ashレベル計表示 I ._ tJD ユーす一雪定2I : ! 左回レ 7.i.凶レ l lど l 斗ーす一説疋3 I 1

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I! せT同, -t竺目 I t l"nl・ 5 、巳占'vV'且 J I・

I ! i 祖押し i 短が・一, L._一一一一一-_.._.で

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カレンダー表示(ESCOT車)

....i州側;2008 12/13 SAT 空間:)i AM 12:02 事布石i 詞箆詞56

電圧計表示

....!例10HIr.tIu 剛"1' t~ z,& 34

SPl! .圃~ I 一一 ー

盟国~ í. 1LOW!

運行管理計表示

議泣諒56

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UDPCすす体積量表示

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言語設定画面

開01223456

密造j回宝町、r'Lロw・1

水温計表示

互理空了品市FEー」一一手奮121豆斗旦坐j

カレンダー表示(MT車)

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ESCOTブザー設定画面(ESCOT車)

一 一…-SPliゐ!I設定 i∞TJY 翻l~i L___J …円. il.ow!

アワーメーター /トリップアワーメーター表示

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設定トップ画面

ム門竺げ二ご1庇図Z組表示一一~一 一一一一苦言語!にこj開 ー導型 ー司II'iLOWi

図-7 多重画面遷移

_ 368 _

UDPC目詰まり計表示

Zi!2主!零封均』ー副部川G;j"P" LOWI ぷ~fï234S-6

エンジン油圧計/油温計表示

... ‘ : 桝IØH I ~___ l! S 栂

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写lf5i 詞223瓦言語

T1M油温計表示(ESCOT車)

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整備点検トップ画面

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時計設定画面

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-1.... (3) ウォーニングパイロット表示(図-8)

-多重表示メータには、故障が発生した時や、機器を操作した時、

を表示する。

ウォーニングまたはパイロットメッセージ

-例に、 ウォーニングメッセージ表示の基本パターンを示す。

-多重ウォーニングまたはパイロットメッセージを表示中、優先度が高いウォーニングまたはパイロット

メッセージが発生した場合は、優先度が高いものを表示する。

-複数の多重ウォーニングパイロットが発生した場合は、 10秒ごとに切り替え表示する。

(4)

2012 THU

12/11 諮i遡回調ii麟

12:21

医霊エンジンシステム異常

叩01223456

図-8 ウォーニングパイロット表示・例

多重表示による故障診断コード表示(図-9)

以下に車載ECUとネットワークを示す。そのうち、多重表示により故障診断コードを表示可能なECUは、

エンジン、 ESCOT、VECU、NICU、EMリターダ一、

一{VCADS I

. VECU: Vehicle Electronic Control Unit

. EATS: Exhaust After Treatment System

. NICU: Network Interface Control Unit

. ABS: Anti-Iock Brake System

. EBS: Electronic Brake System

EHS、ACC/CMSとなっている。

• EHS: Easy Hill Start

• ATM: Automatic T/M

• EM.Retarder: ElectroMagnetic Retarder

• ACC/CMS: Traffic Eye Brake

. ECAS: Electronically Controled Air Suspension

図-9 ECUネットワーク

-369 -

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-E・E・(5) 故障診断起動、選択画面、故障診断終了について

①故障診断操作スイッチ(図-10)

故障診断操作スイッチ

②故障診断起動(図-11)

・“整備点検画面[多重画面遷移参照J"表示中に MODE操作スイッチ及びオドトリップスイッチを同時に長押

図-10

し(3sec)o

整備点検画面

③選択画面(図-12、13)

・上記操作により、故障表示画面に遷移し、初期画面に“EngineActive"と表示される。

図-11

Engine MI0128

Acti¥le 奇襲故障表示画面(1)図-12

ユニット 故障モード ゲベ7ゲタベブ

Engine Active(現在) ダイアグA方式 | Engine Inactive(過去) ダイアグA方式 |

ESCOT Active(現在) ダイアグA方式

ESCOT Inactive(過去) ダイアグA方式

VECU Active(現在) ダイアグA方式

VECU Inactive(過去) ダイアグA方式

NICU Active(現在) ダイアグA方式

NICU Inactive(過去) ダイアグA方式

Retarder Active(現在) ダイアグB方式

Retarder Inactive(過去) ダイアグB方式

EHS Active(現在) ダイアグB方式

EHS Inactive(過去) ダイアグB方式

ACC Active(現在) ダイアグB方式

ACC Inactive(過去) ダイアグB方式

-また、下記表のようにスイッチ操作で項目が選移する。Activeは現在故障、 Inactiveは過去故障を示す。

~! ~! Engine ~!.Q___!.~_~. SPLI.,I ai! L! MID128 FMI 1 2 亨i;:τzi1hぷζeou前 一γ2*PPID、FMIは用語の説明を参照のこと。

ダイアグA方式

“Engine Inactive"の表示側

m↓C刃2UN、六,に哨ド

ホれそ阿川ト

υ凶」凶

ωダイアグB方式(エンジン以外)

"ACC Inactive"の表示側

.... ! HIGH 1 . _ _ CODE 1 2 3 4 SPl1f111喧iACC 一一一一一一…濁川ι j・......,.._.……ー…二二‘,. i 1.. 0 W: Inactive 申由

故障表示画面(2)

-370 -

図-13

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-U D・-表示概略(ダイアグA方式)(図-14)

項目 バリエーション

① システム名称及び MIDEngine MID 128、ESCOTMID130、VECU MID144、NICUMID178

②状態 Active、Inactive

③ID type PID、SID、PPID、PSID、表示なし

④ID番号 o ~ 2047、“?"、“OK"、“一一"

⑤FMI番号 o ~ 14、 一一

⑥回数 o ~ 99、 一一

⑦待機表示 右図による

①一川町

一川一②一脇市

2山一

m2m

am圏V

A

m一幽

V

図-14 表示概略(ダイアグA方式)

④故障診断終了(図-15)

-終了させるには、選択画面または故障コード表示時に MODEスイッチ、 SELECTスイッチ、 RETURNス

イッチのいずれかを長押しすると整備点検画面に戻る。

~I':' I E附 ne ~P-!9._.._._!.~日SPLI~ i 品一一胞14!円 28 FMI… M 酬i♂v i l 1:1 ~J i Active COUNT 1 2

全:1':'1軍事1庭回!暫烹さお!2 1L主笠J額国一齢、l1"iLOWl

総験

MODE、SELECT、RETURNスイッチのいずれかを長押し

図-15 故障診断の終了

(6) 用語の説明

. MID : Message IDシステムを示すID(SAE J 1587に規定、 一部SAEJ1587に規定されていないオリジナル

のMIDもあり)

例:MID128エンジン ECU

MID 130 ESCOT ECU

. PID/SID/PPID/PSID

PID : Parameter IDシステムにおけるパラメータのID(SAE J1587に規定されているもの)

SID : Subsystem IDサブシステムのID(SAE J 1587に規定されているもの)

PPID : Proprietary Parameter ID (SAE J 1587に規定されていないオリジナルのPID)

PSID : Proprietary Subsystem ID (SAE J1587に規定されていないオリジナルの SID)

例:MID 128 PID81 : Particulate Trap Inlet Pressure

MID 128 SID39 : Engine starter motor relay

. FMI : Failure Mode ID ; PID/SID/PPID/PSIDの欠陥のタイプを表す。

FMI Info 。 Data valid but above normal operational range

l Data valid but below normal operational range

2 Data erratic, intermittent, or incorrect

3 Voltage above normal or shorted high

4 Voltage below normal or shorted low

5 Current below normal or open circuit

6 Current above normal or grounded circuit

7 Mechanical system not responding properly

8 Abnormal frequency, pulse width, or period

-Ei

inJ

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-E・E・FMI Info

9 Abnormal updata rate

10 Abnormal rate of change

11 Failure mode not identifiable

12 Bad intelligent device or component

13 Out of Calibration

14 Special instructions

15 Reserved/Don't Care

(7) 故障コード表示例(ダイアグA方式)

-項目選択し、モードスイッチ短押しで故障診断を開始する。なお診断中はスイッチ操作できない。

①故障コードあり(図-16)

-故障コードが複数ある場合には、 5sec毎に診断結果が切り替わる 0

・故障コードの内容は、各システムの整備要領を参照のこと。

....IHIGHI C",,;的。

欝121_~~:?1~'~ 匂"ilOWi Active

欝験一順すると

最初に戻る

図-16 故障コードあり

②故障コード無し(図-17)

31禁i三:1:1Engine 一一 OK宙I~I MID128 FMI 事ILO'W I Aciï~;- COUNT'-てて

'"のEmaも

岡山

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gm一日間

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モードスイッチ短押し数秒後

図-17 故障コード無し

③応答無し(図-18)

-車両設定により ECUが装着されていない時、応答なしとして表示する。

A i「「H附l陥円a容;2 側竺~!ωw l Active

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モードスイッチ短押し数秒後

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モードスイッチ短押し数秒後

図-18 応答無し

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-E・E・④通信異常(図-19)

. ECUは装着されているが、通信異常により正しく故障コードを受信できなかった場合表示する 0

・再度診断しでも 1-----3のように正しく表示されない場合は、 ECUまたはCANラインを点検する。

割譲!器;

4 重点部位の脱着・点検整備

1 ) ユニットインジェクタの交換

(1) 取り外し

-・f全世~ I Engine 一一 ?

首1;Z 1 ~~竺 FMI"'!LOW! Active COUNT

モードスイッチ短押し数秒後

図-19 通信異常

①周囲の汚れを落とし、燃料を抜くためにボルトを外す。燃料をシリンダヘッドから適切な容器の中へドレン

する。(図-20)

図-20 ボルト

②クランクケースベンチレーションパイプを外し、脇に移動する。バルブカバーを取り外す。(図-21)

図-21 バルブカバーの取り外し

-373 -

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-1'_-. ③ユニットインジェクタの電気接続を取り外す。VEBコントロールバルブの電気接続を取り外し、コントロー

ルバルブ周辺の汚れを落とす。

④VGTエンジンブレーキのみを装備するエンジンのVEBコントロールバルブボルトまたはアダプタを取り外

す。コントロールバルブ/アダプタ及びバルブとロッカーアームシャフト聞のパイプを取り外す。(図-22)

図-22 VEBコントロールバルフ

⑤ロッカーアームシャフトが曲がらないよう、ロッカーアームブリッジのボルトを段階的に均等に緩める。ボ

ルトを取り外し、リフテイングツール(A)を使用してロッカーアームブリッジを慎重に持ち上げる。(図-

23)

特殊工具:88800352 リフティングツール

図-23 ロッカーアームブリッジ

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-E・E・⑥ユニットインジェクタの固定ヨークのネジを取り外す。

インジェクタにプーラー 9990006を取り付ける。プーラーのフォークをインジェクタ内の溝に置き、アーム

を側部にあるスクリュでロックする。インジェクタのボールソケットに対してスクリュをねじ込み、プー

ラーを固定する。スライドハンマー 9996400をアダプタ 9990262に取り付け、インジェクタを緩める。(図

-24)

直E 取り外すユニットインジェクタの周りの汚れを徹底的に落とす。

特殊工具:9990006, 9996400, 9990262

図-24 インジェクタの取り外し

⑦スリーブの周りをしっかりと清掃する。

⑧シーリングリング(A)を取り付ける。(図-25)

特殊工具 :9998250 シーリングリング

図-25 シーリングリング

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-E・E・⑨プーラー (A)を取り付ける。(図-26)

特殊工具:88800387 プーラー

⑩プーラーをスリーブの底に押し付ける。バックアップリングを取り付ける。

宜主] サポートリングを取り付けたときにプーラーのマーキング(66)が見える状態でなければならない。マーキン

グが見えない場合には、スリーブを取り外すのが困難な場合がある。

ナット(1)を締め付ける。

直E プーラーを定位置に保持するためにナットを十分締め付けること。適度な力を使用する。

図-26 スリーブの取り外し(1)

⑪エクストラクタ (B)を取り付ける。(図-27)

特殊工具:9986173 エクストラクタ

@

@ @

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図-27 スリーブの取り外し(2)

-376 -

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-E・E・⑫スリーブ(1)を取り外す。(図-28)

直E スリーブが変形していると取り外すのが困難な場合がある。その場合は、プーラーを取り外し、つめの新た

なグリップ箇所を探す。パックアップリングを取り付け、もう 一度試みる。

⑮enm} 図ー 28 スリーブの取り外し(3)

⑬新品のユニットインジ、エクタをすぐに取り付けない場合、シリンダヘッドのユニットインジ、エクタ位置に保

護プラグ9998251を取り付ける。(図-29)

特殊工具:9998251 保護プラグ

図-29 保護プラグ

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-E・E・(2) 取り付け

①プロテクテイングスリーブ(C)を取り付け、ユニットインジェクタスリーブを適切なブラシ (B)とエクステ

ンション (A)を使用して清掃する。ツールはキット 9998599内にある。(図-30)

特殊工具:9808616 エクステンション

9808570 ブラシ

9998580 プロテクテイングスリーブ

直~ 円錐形のスリーブには円錐形のブラシを使用し、非常に慎重に汚陥落とすこと。

②プラグを取り外す。(図-31)

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図-30 清掃

む@に

図-31 プラグの取り外し

-378 -

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③回転ツール(A)を取り付ける。(図-32)

特殊工具:88800014 回転ツール

-E・E・

図-32 回転ツールの取り付け

④フライホイールを回転してピストンを該当シリンダの下死点に配置する。(図-33)

図-33 フライホイールの回転

⑤ ドライブスクリュを確認する。(図-34)

X = 7.9 ::!:: 0.05mm

長さ=120mm

図ー 34 ドライブスクリュの測定

-379 -

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-E・E・⑥グリースをスレッド ((A)のネジ部)に塗布する。(図-35)

直E 推奨グリースを使用する。

⑦0-リングを取り付ける。(図-36)

直E 新品の部品を使用する。

⑧モーターオイルを 0-リングに塗布する。

図-35 グリースの塗布

図-36 スリーブの取り付け(1)

⑨活性化剤のLoctite7649を塗布する。(図-37)

直E シーラントを塗布する前に活性化剤が乾燥するまで待つ。

図-37 スリーブの取り付け(2)

-380 -

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-E・E・⑩シーリングコンパウンドを塗布する。(図-38)

シーリングコンパウンドの厚み=2.5mm

特殊工具:1161059 シーリングコンパウンド

図-38 スリーブの取り付け(3)

⑪0-リングをツール(A)に取り付ける。(図-39)

直E 取り外したスリーブの 0-リングを使用する。

⑫スリーブをツール(A)に取り付ける。

特殊工具:88800467 キット

⑬ドライブスクリュを取り付ける。

直童日 ドライブスクリユはツールの底に当たっていること。

⑬ドライブスクリュを半回転緩める。

ぷ図-39 スリーブの取り付け(4)

-381 -

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-1'_--⑬ツール(A)及びスリーブを取り付ける。(図-40)

⑬バルブキャリパを取り付ける

⑫スクリュをトルク締めする。

締付けトルク=80N. m

特殊工具:88890148 トルクレンチ

図-40 スリーブの取り付け(5)

⑬ツール(A)にカウンターホールドを使用する。(図-41)

⑬ナット (B)を締め付けてドライブスクリュをスリーブから引き上げる。

直E ナ ット(B)は必ず、ハンドツールで締め付けること。

図-41 スリーブの取り付け(6)

-382 -

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⑫ヨークを取り外す。

⑫ツールを取り外す。

-U D・

⑫シーリングリング(A)を取り外す。(図-42)

図-42 シーリングリング

③保護プラグ(A)を取り付ける。(図-43)

特殊工具:9998251 保護プラグ

図-43 保護プラグ

⑫回転ツールを取り外す。

⑧プラグを取り付ける。(図-44)

図-44 プラグの取り付け

-383 -

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-11_.-⑧新しいテーパー付きのユニットインジェクタの0-リングが正しく配置され、破損していないことを確認す

る。(新しい0-リングを使用する。)テーパー状の表面及び0-リングにモーターオイルを塗布する。(図-

45)

図-45 インジェクタの取り付け(1)

②ユニットインジ、エクタを拭き掃除する。

ユニットインジェクタのスリーブにあるテーパ一面に対してシールするユニットインジェクタのシーリング

面にグラファイトペーストを薄い膜状に塗布する。(図-46)

直E 米国市場向けにはグラファイトペースト :52851 34750を使用する。

米国を除くすべての市場に対しては、グラファイトベースト:52851 34752を使用する。

三小/1 /''-.t~タ

図-46 インジェクタの取り付け(2)

⑧ユニットインジェクタをキャップごと取り付け、バルブスプリングの中央に設置する。(図-47)

図-47 インジェクタの取り付け(3)

-384 -

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-E・E・⑫コネクタを取り付ける。はっきりとカチっという音が聞こえるまで、コネクタを押し込む。ユニットイン

ジェクタトリムコード及びそれを取り付けるシリンダを読み取り、控えておく 。これによりプログラミング

を容易にする。(図-48)

図-48 インジェクタの取り付け(4)

⑧パルフゃキャリパとカムシャフトの長孔にエンジンオイルを塗布する。

リフテイングツールを使用し、ロッカーアームブリッジを取り付ける。ロッカーアームシャフトが曲がらな

いよう、ロッカーアームブリッジを徐々に締め付ける。ガイドピンが正しいプラマーブロックに入っている

か確認する。ロッカーアームシャフトを締め付ける。(図-49) I手順等は整備要領書を参照」

特殊工具:88800352 リフテイングツール

⑪VEBコントロールバルブのそばのシリンダヘッドの汚れを落とす。シリンダヘ ッドのオイルチャネルが、

汚れていないことを確認する。ざんさ

②パイプから VCBバルブ、までのオイル残溢をすべて拭き取る。ロッカーアームシャフトの穴を潤滑する。

図-49 ロッカーアームブリッジの取り付け

-385 -

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-E・E・③新しいシールリングをパイプに取り付ける。パイプをコントロールバルブにはめ込む。シールリングが正し

く取り付けられているか確認する。新しいシールリングを、 VEBコントロールバルブとシリンダヘッドの

聞に取り付ける。(図-50)

⑧VEBコントロールバルブを取り付ける。

⑧VEBコントロールバルブボルトをトルク締めする。「手順等は整備要領書を参照J

図 -50 VEBコントロールバルブの取り付け

⑧ユニットインジ、エクタの交換時、コントロールユニットは新しいインジ、エクタのトリムコードでプログラミ

ングする必要がある。コードはインジェクタにマーキングされている。プログラミングは VCADSProを使

用して実施され、エンジンの円滑な運転及び適正な排出レベルを保証するために必要である。(図-51)

図-51 インジェクタのトリムコード

③バルブ、及び、ユニ ットインジェクタのクリアランスを調整する。「手順等は整備要領書を参照」

-386 -

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-1.... ⑧パルフゃカバーの汚れをとる。バルブカバーガスケットの溝に注意する。

シリンダヘッドと上部タイミングギアケーシングの聞のジョイント (A)から、スクレーパを使用してシーラ

ントをすべて取り除く 。(図-52)

直E シーラントを完全に取り除き、残留物を残さないことが重要。

図-52 シーラントの取り除き

⑧バルブカバーガスケットを取り付ける。上部タイミングギアカバーとシリンダヘッド間の接触面(A)に、

シーラントを 2mmのひも状に塗布する。(図-53)

直E バルブカバーは、シーラントを塗布してから 20分以内に取り付ける必要がある。

A

図-53 シーラントの塗布

⑩バルブカバーを取り付け、ボルトを締め付ける。「手順等は整備要領書を参照」

⑪クランクケースベンチレーションパイプを取り付ける。

⑫燃料系統のエア抜きする。「手}II貢等は整備要領書を参照」

-387 -

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-p... ⑬VCADSテストを実行する。(図-54) I手順等は整備要領書を参照」

-目標値をゼロにして、 トルクをかける 0

・学習したエンジンデータをリセットする。

\ ~

図-54 VCADSテスト

⑭エンジンを始動し、機能と漏れの点検を実施する。故障コードがないか確認する。

-388 -

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