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OPERATIVE TECHNIQUE The Pennig Dynamic Wrist Fixator ペニッヒ手関節創外固定器 ByProf. Dr. D. Pennig

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O P E R A T I V E T E C H N I Q U E

The Pennig Dynamic Wrist Fixatorペニッヒ手関節創外固定器

By Prof. Dr. D. Pennig

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■ペニッヒ手関節創外固定器

■交換部品

カタログ番号 製品名

① 37-000 ペニッヒ手関節創外固定器

② 37-001ペニッヒ手関節創外固定器コンプレッション/ディストラクションユニット付

③ 37-002ペニッヒ手関節創外固定器関節外骨折/矯正骨切り用

カタログ番号 製品名

④ 37-070関節外骨折用ラジオルーセントTクランプ

⑤ 37-071関節外骨折用ラジオルーセントTクランプスクリュー

⑥ 37-050 尺骨用アウトリガークランプ

⑦ 37-060コンプレッション/ディストラクションモジュールストレートクランプ付

⑧ 37-010 ショートモジュールストレートクランプ付

⑨ 37-011 ショートモジュール Tクランプ付

⑩ 37-020 ロングモジュールストレートクランプ付

⑪ 37-040 ストレートクランプ

⑫ 37-090 Tクランプ

⑬ 37-030 ダブルボールジョイント

⑭ 37-004 カム

⑮ 37-005 ブッシュ

⑯ 37-080 クランプカバー/アンカーリングスクリュー

⑯⑮⑭⑬

⑩⑪

⑨⑧

⑤④

販売名:オーソフィックス創外固定器医療機器許可番号:27B1X00008

販売名:オーソフィックス創外固定器医療機器許可番号:27B1X00008

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■基本手術器具セット

カタログ番号 製品名 入数

① 13-710 ペニッヒテンプレート変換クランプ 2

② M210 ボーンスクリュー用 Tレンチ 1

③ 13-570 クランプスクリュー用 Tレンチ 1

④ 10-012 アレンレンチ 3mm 1

⑤ 13-55001 ドリルビット2.7mm径×127mm長 2

⑥ 13-005 ストップユニット2.7-2.9mm径 2

⑦ 13-520 ハンドル付テンプレート 2

⑧ 13-530 ドリルガイド 2.7mm径 2

⑨ 13-540 テーパードトロッカー 1

■オプション器具

カタログ番号 製品名

① 13-55101 ドリルビット2.0mm径×127mm長

② 13-552 ストップユニット2.0mm径

③ 13-531 ドリルガイド2.0mm径

④ 13-532 パイロットワイヤーガイド1.6mm径

■適合スクリュー

適合ドリル径:2.7mm 適合ドリル径:2.0mm

■ペニッヒコーティカルスクリュー3.3-3.0mm径

■ペニッヒコーティカルスクリュー3.0-2.5mm径

ネジ長(mm) 20 35

全長 70 35-100 -

(mm) 80 - 35-101

ネジ長(mm) 20 35全長 70 35-156 -(mm)

⑦ ⑧

⑤ ⑥

販売名:オーソフィックス創外固定器専用手術器具医療機器許可番号:27B1X00008

販売名:オーソフィックス創外固定器専用手術器具医療機器許可番号:27B1X00008

販売名:スクリュー医療機器承認番号:21600BZG00029000

※表内の太文字はカタログ番号です。

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ブリッジタイプの適用

●AO分類タイプBおよびC、Frykman分類タイプⅢ/Ⅳおよび

Ⅶ/Ⅷの症例で転位のある関節内骨折および粉砕骨折が適用

となります。

●駆血帯の使用をお勧めします。手関節は徒手的に軽く牽引して、

折り畳んだタオルを尺側に当て、掌屈・橈側外転位を保持します。

注意:前腕は中間位を保持します。

●第二中手骨基部(結節部への据広がり部)に前額面から小皮切

を行い、骨に至るまで軟部組織を切開していきます。ハンドル付

テンプレートに短い方のスクリューガイドを入れ、テーパード

トロッカーを用いて骨の中心に位置付けます。

●テーパードトロッカーを取り外して、スクリューガイドの中にドリル

ガイドを挿入します。2.7mm径ドリルを用いて両側の骨皮質を

ドリリングします。

C1 C2 C3 VII VIII

B1 B2 B3 III IV

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●ドリルガイドを取り外し、1本目のスクリュー(70/20mm)を

約10mmの深さまで前額面から第二中手骨へ挿入します。

●長い方のスクリューガイドをハンドル付テンプレートの中に入れて

中手骨側の遠位スクリュー(70/20mm)を挿入するために前述の

手順を繰り返します。

●橈骨側のスクリュー挿入のために25mm程度の皮切を行い、

橈骨神経浅枝を損傷しないように注意しながら、骨に至るまで

軟部組織を切開していきます。橈骨側の遠位スクリューの挿入

位置は骨折部より少なくとも40mm離してください。2.7mm径ドリル

を用いてドリリングを行い、スクリュー(70/20mm)を挿入します。

4本のスクリューを挿入後、それらが対側の骨皮質を貫いている

ことを確認してください。

注意:スクリューを挿入しすぎないように注意してください。スク

リューのネジ部はテーパー形状をしています。挿入長を調整

するなどの目的でスクリューを反時計回りの方向に回転

させるとルーズニングを引き起こしてしまいます。

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p W

●固定器を取り付ける前にボールジョイント部のカラーが2つとも

きつく締まっていることを確認します。カム、クランプカバースクリュー、

クランプとモジュールを固定するスクリューを緩めている状態で、

スクリューに固定器を取り付けます。皮膚から15~20mm離れた

位置でクランプスクリューを締めてください。

スクリューにハンドル付テンプレートを取り付け、透視下にて骨折部

を整復します。必要に応じて徒手整復します。この時点でダブル

ボールジョイントの遠位ボールが手関節の回転中心(月状―有頭

関節面)に一致していることを必ず確認してください。

橈骨の骨長が修復されなかったり、橈骨の角状変形や関節面に

転位した骨片があるようであれば、この段階で追加的な手技が

必要になります。

●整復位が獲得できれば、全てのクランプカバーとクランプとモジュー

ルを固定するスクリューを最終的に固定します。

● 2ヵ所のカムを時計回りの方向にしっかりと締めて、ダブルボール

ジョイントを固定します(カム上部にあるドットマークを90°~170°に

位置させます)。

橈尺関節に不安定性がある場合は尺骨アウトリガークランプを

使用します。

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●手術の終了時にスクリュー挿入部周辺の皮膚や軟部組織の緊張

を確認するために患者の指を動かします。そのような緊張が

ある場合は、皮膚と軟部組織の追加的な切開が必要になります。

スクリュー挿入部はガーゼなどで覆ってください。

●遷延治癒例の場合は、コンプレッション/ディストラクションモジュー

ルを使用して、関節面の再建や骨移植が行えるように一時的に

手関節を牽引します。過牽引は手術の終了時に緩めます。

尺骨アウトリガークランプの使用方法

●橈骨側のモジュールに2つ目のスクリュークランプを取り付けます。

尺骨を整復してKワイヤーで下橈尺関節を一時的に固定し、背側

より尺骨にスクリューを挿入します(尺骨動脈・神経を損傷しない

ように注意してください)。この状態で回内外運動は制御されます。

尺骨アウトリガークランプは通常3~4週で取り外します。

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ノンブリッジタイプの適用

●AO分類タイプA2とA3の骨幹端骨折例、Frykman分類タイプ

Ⅰ/ⅡおよびⅤ/Ⅵの関節外骨折で掌側遠位端から骨片の

長さが10mm以上の症例が適用となります。転位を伴わない

関節内骨折(C1.2)では橈骨遠位に2本のスクリューが安全に

挿入可能な症例に限り適用となります。

●リスター結節上で10~15mmの皮切を行い、骨を露出させ、

1.5~1.6mm径のKワイヤーを前額面より約45°の角度に刺入し

ます。適切な位置であるかを透視下にて確認します。

●ハンドル付テンプレートにパイロットワイヤーガイドを差し込み、

先に刺入したKワイヤーに沿わせて骨に接触させます。もう一方の

スクリューガイドにもパイロットワイヤーガイドを差し込んで、1本目に

平行に2本目のKワイヤーを刺入します。

ハンドル付テンプレートを取り外し、透視下にて前額面、矢状面の

両面からKワイヤーの位置を確認します。

V VI

I IIA 2.2

C 1.2

A 3.2

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●透視下にて確認後、再度ハンドル付テンプレートをKワイヤーに

沿って取り付け、位置を保持します。そのまま、リスター結節上の

Kワイヤーとパイロットワイヤーガイドを取り外して、ドリルガイドに交

換して2.7mm径ドリルでドリリングし、80/35mmのスクリューを

挿入します。

● 2本目のスクリューを1本目のスクリューと同様に挿入し、ハンドル付

テンプレートを取り外します。この部位には70/20mmのスクリュー

を使用します。

●仮整復を行い、遠位側のスクリューに固定器を取り付け、近位側

のスクリュー挿入部位がモジュールのほぼ中央に位置する事を

確認し、皮膚上にマークします。その位置で25mm程度の皮切

を行い、橈骨神経浅枝を損傷しないように注意しながら、骨に

至るまで軟部組織を切開していきます。ハンドル付テンプレートと

ドリルガイドを用いて、骨の中心に2.7mm径ドリルでドリリングし、

70/20mmのスクリューを2本挿入します。遠位側のスクリューと

同様に前額面より約45°の角度にスクリューを挿入します。

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●スクリュー挿入後、固定器を取り付けます。この際にリスター

結節に挿入したスクリューがラジオルーセントTクランプのストレート

スクリュースロットに入るように取り付けます。

注意:ダブルボールジョイントのカラー部分が、しっかりとボディ部に

締め込まれていることを確認します。

●全てのクランプカバースクリューを締めます。

注意:ラジオルーセントTクランプのクランプカバーを締める際に、

必ず中央のラジオルーセントTクランプスクリューを最初に

締め、クランプカバーが傾くのを防止した後に両側を締め

付けます。また、ラジオルーセントTクランプスクリューは3mm

アレンレンチがスリップするまで締め付けます。このことにより、

クランプカバーを締め付ける力を一定にしています。ラジオ

ルーセントTクランプスクリューは六角部分がスリップする

構造上、再使用はできません。ラジオルーセントTクランプ

スクリューを緩める際には、ヘッド部分周囲の横穴にアレン

レンチを差し込み、レンチ全体を反時計方向に回して緩め

ます。

●最終的な骨折部位の整復を行います。ラジオルーセントTクランプ

はX線透過性ですので、容易に骨折部位が確認できます。

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●クランプとモジュールを固定するスクリューを締め、2ヵ所のカムを

時計回りにしっかりと締めて、ダブルボールジョイントを固定します

(カム上部にあるドットマークを90°~170°に位置させます)。

●ラジオルーセントTクランプは2本目に挿入するスクリューを収束

させて挿入することができます。この方法は橈骨骨幹端の骨片が

小さい場合等に有効ですが、軟部組織のインピンジメントや固定力

の低下をまねく可能性があります。したがって、この方法は熟練した

術者のみが行うことを推奨します。

注意:2本目のスクリューを収束させて挿入する場合は、まずは

1本目のスクリューを通常の術式どおりにリスター結節上から

前額面より約45°の角度に挿入します。

ここでラジオルーセントTクランプのストレートスクリュースロット

に挿入したスクリューを取り付け、反対側の収束可能な

スロットにはパイロットワイヤーガイドを取り付けて、その先端

を進めて骨に接触させます。10~15mmの皮切を行い、

Kワイヤーを刺入して、透視下にて2方向からその位置を

確認します。

ラジオルーセントTクランプを取り外し、ハンドル付テンプ

レートにパイロットワイヤーガイドを取り付けてKワイヤーに

沿わせて取り付けます。

ハンドル付テンプレートを動かさないように注意しながら

Kワイヤーとパイロットワイヤーガイドを取り外して、ドリル

ガイドを取り付けます。2.7mm径ドリルでドリリングし、

70/20mmのスクリューを挿入します。再度、ラジオルー

セントTクランプを取り付け、近位側のスクリューを挿入

します。

収束可能なスロット ストレートスクリュースロット

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■製造元

オーソフィックス社(イタリア)