Tegaderm™ Film Dressing Letter 4 「末梢静脈留置 ...4 September 2015 3M TM Tegaderm TM Film...

4
I.V. Advanced 末梢静脈留置カテーテル管理の 向上をめざして お話をうかがった方 Comfort & Securement 日本赤十字社 長野赤十字病院 380-8582 長野県長野市若里五丁目221電 話:026-226-4131 (代表) http://www.nagano-med.jrc.or.jp/ 病 床 数:680 床(一般635 床 、精 神45 床) 4 September 2015 3M TM Tegaderm TM Film Dressing Letter 医療安全推進室 看護副部長 小林 直子 先生 (中左) 医療安全推進室兼任看護師長 感染管理認定看護師 水内 豊 先生 (中右) 医療安全推進室 看護係長 感染管理認定看護師 松坂 智栄子 先生 (左) 医療安全推進室 皮膚・排泄ケア認定看護師 依田 梨影 先生 (右) 長野赤十字病院での末梢静脈留置カテーテル管理 当院は、 680 床を有 する高 度 急 性 期 病 院として地 域 の 基 幹 病 院 でもあり、約 80% の入院患者に末梢静脈留置カテーテル が挿入されています。原則、血管内留置カテーテル関連感染予防のための CDC ガイドライン2011 に則った末梢静脈留置 カテーテルの管理を行っています。管理方法の概略は次の表にまとめます。 管理項目 管理方法 穿刺者 主体は看護師が行っていますが、小児科患者、輸血を行う患者、化学療法を行う患者、 看護師では留置困難な患者への穿刺は医師が行っています。 留置針刺入部皮膚消毒薬 針刺し/血液曝露防止目的で安全機能付き留置針を使用しています。刺入部の皮膚消毒薬として、 単包タイプの 80 %エタノールを使用していますが、発赤や掻痒感等のアルコール過敏症状がある場合は、 単包の 10 %ポビドンヨード製品又は 0 . 2 %クロルヘキシジン製品を使用します。 留置針の交換頻度 最低でも7 日に1 回 実 施します 。た だし、特 定 の 患 者( 集 中 治 療 室 で 治 療 中 の 患 者 や 血 液 内 科 患 者 )で 留置針の刺し替えが困難な場合は、機能的限界(臨床的に適応となる)まで使用可能としています。 その場合は観察頻度を増やし、その記録を残すように指導しています。 輸液ルートの交換頻度 最低でも7 日に1 回実施します。原則として、留置針を交換する際に輸液ルートの交換を行っています。 ただし、機能的限界まで使用する患者に関しては留置針を残し、輸液ルートのみ交換しています。 フィルムドレッシング材の交換頻度 7 日に1 回実施します。原則として、留置針を交換する際にフィルムドレッシング材も交換します。 機能的限界まで使用する患者に関しては留置針を残し、フィルムドレッシング材のみ交換しています。 フィルムドレッシング材の選択 第一選択は、3M TM テガダーム TM I.V.コンフォート フィルムドレッシングです。 ただし、患者の皮膚の状態をアセスメントし、他社製品と使い分けを行っています。 刺入部の観察 少なくとも8 時間毎に観察および記録を行っています。薬剤を交換・側注する毎に、刺入部位、 刺 入 部 状 態( 固 定・発 赤・圧 痛・腫 脹・硬 結 )、走 行 血 管 の 異 常 、および 点 滴 内 容 の 異 常をチェックして います 。 へパリンロック 間歇投与時は原則抜去します。患者の状態によってはヘパリンロックを使用しています。 シャワー浴時の防水処置 原則抜去します。ただし、患者によってはヘパリンロックをし、ビニル袋等で延長チューブや刺入部の フィルムドレッシング材をカバーし、水分が入らないように対処しています。 はじめに 末梢静脈留置カテーテルは入院患者の約 70 %に使用されています。 1) 医療施設では日常的なものであるからこそ、手技の標準化等に よる適正使用が求められています。 今回、長野赤十字病院の医療安全管理者、感染管理認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師の方々へインタビューを行いました。 それぞれの立場から、末梢静脈留置カテーテルに使用するフィルムドレッシング材の適正使用、3 職務連携による臨床現場情報の共有 を通じて各分野の専門性を活かし、より適切な手技の提供と患者の安全を確保する取り組みについてお聞きしました。 出典:1) International Journal of Antimicrobial Agents 2009 s38-42

Transcript of Tegaderm™ Film Dressing Letter 4 「末梢静脈留置 ...4 September 2015 3M TM Tegaderm TM Film...

Page 1: Tegaderm™ Film Dressing Letter 4 「末梢静脈留置 ...4 September 2015 3M TM Tegaderm TM Film Dressing Letter 医療安全推進室 看護副部長 小林 直子 先生(中左)

I.V. Advanced

末梢静脈留置カテーテル管理の向上をめざしてお話をうかがった方

Comfort & Securement

日本赤十字社 長野赤十字病院〒 380-8582 長野県長野市若里五丁目22番1号電話:026-226-4131(代表)http://www.nagano-med.jrc.or.jp/病床数:680床(一般635床、精神45床)

4September 2015

3MTM TegadermTM

Film DressingLetter

医療安全推進室看護副部長

小林 直子 先生(中左)医療安全推進室兼任看護師長感染管理認定看護師

水内 豊 先生(中右)

医療安全推進室 看護係長感染管理認定看護師

松坂 智栄子 先生(左)医療安全推進室皮膚・排泄ケア認定看護師

依田 梨影 先生(右)

長野赤十字病院での末梢静脈留置カテーテル管理当院は、680床を有する高度急性期病院として地域の基幹病院でもあり、約 80%の入院患者に末梢静脈留置カテーテルが挿入されています。原則、血管内留置カテーテル関連感染予防のためのCDCガイドライン2011に則った末梢静脈留置カテーテルの管理を行っています。管理方法の概略は次の表にまとめます。

管理項目 管理方法

穿刺者 主体は看護師が行っていますが、小児科患者、輸血を行う患者、化学療法を行う患者、看護師では留置困難な患者への穿刺は医師が行っています。

留置針刺入部皮膚消毒薬 針刺し/血液曝露防止目的で安全機能付き留置針を使用しています。刺入部の皮膚消毒薬として、単包タイプの80%エタノールを使用していますが、発赤や掻痒感等のアルコール過敏症状がある場合は、単包の10%ポビドンヨード製品又は0.2%クロルヘキシジン製品を使用します。

留置針の交換頻度 最低でも7日に1回実施します。ただし、特定の患者(集中治療室で治療中の患者や血液内科患者)で留置針の刺し替えが困難な場合は、機能的限界(臨床的に適応となる)まで使用可能としています。その場合は観察頻度を増やし、その記録を残すように指導しています。

輸液ルートの交換頻度 最低でも7日に1回実施します。原則として、留置針を交換する際に輸液ルートの交換を行っています。ただし、機能的限界まで使用する患者に関しては留置針を残し、輸液ルートのみ交換しています。

フィルムドレッシング材の交換頻度 7日に1回実施します。原則として、留置針を交換する際にフィルムドレッシング材も交換します。機能的限界まで使用する患者に関しては留置針を残し、フィルムドレッシング材のみ交換しています。

フィルムドレッシング材の選択 第一選択は、3M TM テガダーム TM I .V .コンフォート フィルムドレッシングです。ただし、患者の皮膚の状態をアセスメントし、他社製品と使い分けを行っています。

刺入部の観察 少なくとも8時間毎に観察および記録を行っています。薬剤を交換・側注する毎に、刺入部位、刺入部状態(固定・発赤・圧痛・腫脹・硬結)、走行血管の異常、および点滴内容の異常をチェックしています。

へパリンロック 間歇投与時は原則抜去します。患者の状態によってはヘパリンロックを使用しています。

シャワー浴時の防水処置 原則抜去します。ただし、患者によってはヘパリンロックをし、ビニル袋等で延長チューブや刺入部のフィルムドレッシング材をカバーし、水分が入らないように対処しています。

はじめに 末梢静脈留置カテーテルは入院患者の約70%に使用されています。

1) 医療施設では日常的なものであるからこそ、手技の標準化等に

よる適正使用が求められています。

 今回、長野赤十字病院の医療安全管理者、感染管理認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師の方々へインタビューを行いました。

それぞれの立場から、末梢静脈留置カテーテルに使用するフィルムドレッシング材の適正使用、3職務連携による臨床現場情報の共有

を通じて各分野の専門性を活かし、より適切な手技の提供と患者の安全を確保する取り組みについてお聞きしました。

出典:1)International Journal of Antimicrobial Agents 2009 s38-42

Page 2: Tegaderm™ Film Dressing Letter 4 「末梢静脈留置 ...4 September 2015 3M TM Tegaderm TM Film Dressing Letter 医療安全推進室 看護副部長 小林 直子 先生(中左)

感染管理の立場から考える、フィルムドレッシング材選択時の優先事項は、 ① 固定力に優れていること。 ② 刺入部の観察が容易にできることです。固定力が弱ければ、カテーテルに動揺が生じ、それに伴い刺入部トラブルが増加し、留置中の患者さんには刺入部痛などの苦痛を与えます。さらに刺入部トラブルにより留置針の刺し替えを行うことで、患者さんには余分な負担をかけ、看護師側も作業が増加します。こういったことを避けるためにも、フィルムドレッシング材は、カテーテル刺入部の固定力に優れたものを選択したいと考えています。また、刺入部の観察が容易であることは、刺入部トラブルや静脈炎などの感染を含む合併症を、早期に発見し対処するために重要なことだと考えます。

感染管理認定看護師が考えるフィルムドレッシング材の適正使用

3M TM テガダーム TM I .V.コンフォート フィルムドレッシングの適切な使用のための感染管理の視点からのポイント① 静脈留置針を管理する際は、サージカルマスクと手袋の着用は必須としています。 ② カテーテルの動揺を軽減し、感染や刺入部トラブルを予防する為、カテーテルとフィルムドレッシング材を密着させます。③ フィルムドレッシング材の切り込みの良さを活かすために、切り込み部分を重ねる様にします。この事により、逆方向の引っ張りでもフィルムドレッシング材が剥がれにくく、しっかり固定できます。

④ 新タイプは、フィルムドレッシング材の周縁には細かいスリットが入っていて皮膚に馴染みやすくフィット感があがっていますが、より固定を確実にするために、フィルムドレッシング材に付属されている補強テープでΩ固定を行います。

⑤ ループ固定部分に使用している3MTM マルチポアTM 高通気性撥水テープEXは、逆からの引っ張りにも耐えるようY字カットを施し、貼付時はΩ固定にします。また、固定力を安定させるために、貼付後しっかりと圧着します。

医療安全の立場から、フィルムドレッシング材選択における優先事項は、 ① 固定がしっかりできること、 ② 刺入部の観察がしっかりできることです。固定がしっかりできれば抜去事故の頻度が抑えられ、観察がしっかりできることで問題の早期発見につながります。当院では、2014年8月から2015年7月までのインシデント報告で薬剤関連が36%、ドレーン関連が19%、転倒転落が15%で、ここ10年上位3項目は不変です。この1年で末梢静脈留置カテーテル関連の自己抜去や切断等のインシデント報告は114件発生しています。圧倒的

医療安全管理者が考えるフィルムドレッシング材の適正使用

院内輸液関連研修

日本赤十字社 長野赤十字病院 「末梢静脈留置カテーテル管理の向上をめざして」

医療安全推進室兼任看護師長感染管理認定看護師

水内 豊 先生

医療安全推進室 看護係長感染管理認定看護師

松坂 智栄子 先生

医療安全推進室 看護副部長

小林 直子 先生

当院では、針やカテーテル自体の材質による機械的静脈炎は現在把握している範囲では発生していませんが、化学的静脈炎は輸液の種類によってはどうしても発生する現状があるので、刺入部の観察を徹底し、感染や静脈炎を早期発見できるよう努めています。末梢静脈カテーテル関連血流感染症の感染率のサーベイランスは、分母・分子共にデータ量が大きく、集計の標準化も確立できていないのが現状ですが、感染管理システムの電子化を期に実施を検討していきたいと考えています。今後の課題として、フィルムドレッシング材の固定手技の統一があげられます。現在は固定手技にばらつきがあり、製品の特徴を活かしきれていない状況です。この課題に対し、今後は、皮膚・排泄ケア認定看護師と協働し、適正使用の勉強会を行っていきたいと考えています。

① ② ③ ④ ⑤

Page 3: Tegaderm™ Film Dressing Letter 4 「末梢静脈留置 ...4 September 2015 3M TM Tegaderm TM Film Dressing Letter 医療安全推進室 看護副部長 小林 直子 先生(中左)

3MTM TegadermTM Film Dressing Letter

皮膚・排泄ケア認定看護師が考えるフィルムドレッシング材の適正使用

皮膚・排泄ケアの立場から、フィルムドレッシング材選択における優先事項は、 ① チューブ類の圧迫回避ができること。 ② 貼付中・剥離時のスキントラブルの予防です。皮膚が浸軟しないように水蒸気透過性が高いことも重要になります。そして、前腕末梢側に固定をすると、患者さんが手洗いを行った場合に濡れてしまう可能性があるので撥水性も重要と考えています。引っ張って貼付してしまうと、フィルムドレッシング材は伸びてしまい、皮膚にテンションがかかってしまいます。間違った貼り方をすると、たとえ皮膚に優しいフィルムドレッシング材を使用してもスキントラブルを起こしてしまい、患者さんに負担を与えます。また正しく貼付する手技を習得していないと、カテーテルによる圧迫痕や、スキントラブルの発生につながったりするので、手技の習得は大変重要と考えます。

剥離に関しては、「優しく剥がす」の言葉が独り歩きしていて、どのように剥がす方法が優しいのか、という知識が欠けており、時には患者さんの皮膚へ負担をかけてしまうという現状もありますので、機会を捉えて適切な剥がし方を広めていきたいと考えています。

3M TM テガダーム TM I .V.コンフォート フィルムドレッシングの適切な使用のための皮膚・排泄ケアの視点からのポイント① 切り込み部分は皮膚が引っ張られない程度にわずかに重ねるようにします。

② 圧迫痕回避の為に、附属の補強テープは輸液ルートを浮かせてΩ固定を行っています。

③ 固定を確実に行うために、Y字カットした補強テープを使用しています。(補強テープの角は丸くカットします)

④ 皮膚を引っ張らないように、Y字カットした補強テープを使用し、輸液ルート部分もΩ固定を行っています。

⑤ 必要に応じて輸液ルートのU字部分にカットしていない補強テープを貼付します。

その際にもΩ固定を行っています。付属のテープや補強で使用したテープのみを剥がしたい場合、

フィルムドレッシング材と重ねて貼付してもテープのみ剥がす事が可能ですが、刺入部が見える位置にテープを貼付しています。

に自己抜去が多く、患者さんが無意識にとる行動と考えられるので、有志のメンバーでせん妄の勉強会やスクリーニングを試行しています。末梢静脈穿刺の教育と実務として、新人看護師の場合は、静脈注射研修(4時間×2回)後に、実際に穿刺を行えるようになります。中途採用者の場合も再就職復帰支援講習会として、静脈注射研修を行います。各種マニュアルは電子カルテの中にあり、すぐ確認ができるようになっています。現在使用しているフィルムドレッシング材は4種類ですが、ほとんどの患者さんは第一選択の

マニュアルに困ったら電子カルテで確認できます

医療安全推進室皮膚・排泄ケア認定看護師

依田 梨影 先生

3M TM テガダームTM I .V .コンフォート フィルムドレッシング材で問題なく管理ができています。他の製品では手技が異なるので個別に使い方を指導しています。異なるものを使用する際は手技の統一が課題となるので、しっかりと教育やマニュアル整備を行っていきたいと考えています。

① ② ③ ④ ⑤

Page 4: Tegaderm™ Film Dressing Letter 4 「末梢静脈留置 ...4 September 2015 3M TM Tegaderm TM Film Dressing Letter 医療安全推進室 看護副部長 小林 直子 先生(中左)

実際にあった例をご紹介します。「あるテープがすぐ剥がれる」と医療安全の方に問題として上がってきました。そこで、医療安全から皮膚・排泄ケア認定看護師に相談したところ、そのテープの特徴と貼り方が、医療現場のスタッフに理解されていなかったために製品の良さを活かしきれていなかった事に気付いた事例がありました。剥がれるのは、テープの問題ではなく手技の問題だったのです。しっかり固定を行いたければ粘着力の高い製品が望まれますが、スキントラブルが起こりやすくなります。皮膚に優しいドレッシング材にすると固定力が弱くなり刺し替えが増え、静脈炎や感染を起こしやすくなります。もし、各職務がばらばらの視点で突き進んでしまったら偏った方法になってしまうので、医療安全管理者、感染管理認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師が連携してお互いの専門性を

連携の重要さと今後の展望

末梢静脈留置カテーテル固定で使用する物品と補強テープの注意点

Please Recycle. Printed in JapanCopyright © 2015 3M. All Rights Reserved.HPM-672-A(101503)IT

3M、テガダーム、マルチポアは3M社の商標です。

医療用製品事業部http://www.mmm.co.jp/hc/medical/

2015年10月発行

カスタマーコールセンター製品についてのお問い合わせはナビダイヤルで

受付時間/8:45~17:15 月~金(土・日・祝・年末年始は除く)

0570-011-321市内通話料金でご利用いただけます。

The Power of

4

3MTM TegadermTM I.V. Advanced Securement Dressings3M TM テガダームTM I.V.コンフォート フィルム ドレッシング

一般医療機器/カテーテル被覆・保護材 販売名:テガダーム I.V.コンフォート フィルム ドレッシング 届出番号:13B1X10109000232

ガンマ線滅菌

記録用ラベル

周囲補強用不織布テープ

切り込みライナー紙(表面)

固定用テープ

コンフォート粘着剤

11

1

4

4 33

引っ張る力を分散させる切り込みカテーテルハブを固定しやすい形状でフィルムドレッシング材にかかる引っ張る力を中央で分散させます。

高水蒸気透過性フィルム酸素・水蒸気の透過性に優れ、水・細菌の侵入を防ぎます。観察しやすく、異常の早期発見が可能です。

周囲補強用不織布テープフィルムドレッシング材周囲の浮き剥がれを低減し貼付中の固定性を高めます。 周囲補強不織布テープの外縁に細かいスリットがあるので貼付後に皮膚がつっぱることを防ぎます。

固定用テープカテーテルやラインの固定に使用できます。 貼付時によじれにくく、しっかり固定できます。

2

2

伸びる方向

伸びない方向

補強用の固定テープの切り込みは、テープが伸びない方向へ切れ目を入れ、固定を確実に行えるようにします。

輸液ルートが引っ張られる方向を考慮し、補強用の固定テープは点滴ボトル側へ切れ込みがくるように貼付します。

活かし、対象患者にとってベストチョイスは何なのかを一緒にアセスメントをしないといけないと考えています。そして、リンクナースの力をもっと引き出したいと考えています。約 7 0 0名の医師や看護師が末梢静脈留置カテーテルの管理に携わり、その教育には多大な力を要します。末梢静脈留置カテーテルの管理について医療安全、感染対策、褥瘡対策それぞれのリンクナースが臨床現場のスタッフに伝えることで、「この貼り方がよい」ではなく、「この貼り方を行うと、製品の特徴をこのように患者さんのメリットにつなげられる」という根拠をつけた指導方法を重層的に徹底していきたいと考えています。私達とリンクナースが連携し、臨床現場のスタッフには継続して教育していくことが重要と考えているので、今後は企業の協力も得ながら手技の統一、教育を行っていきたいと思っています。