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JCTEA STD-007-5.6 デジタル有線テレビジョン放送 「デジタルケーブルテレビ受信装置」 (2013年 8月改定) 第1章 目的と位置づけ 1 第2章 適用範囲 2 第3章 受信装置の構成 3 動作条件 解説 26 1.規格策定の基本的な考え方 27 2.今後の規格化課題 29 3.高速デジタルインタフェース 30 4 双方向通信機能 31 4動作条件 4 第5章 受信装置各部の望ましい定格 5 第6章 映像・音声の復号処理及び出力 8 第7章 基本データデコーダの仕様 10 8EPG 仕様 11 4双方向通信機能 31 5.ダウンロード機能 32 6.複数TS伝送方式の技術的条件 33 7.TS分割方式の技術的条件 40 8.受信装置のビット誤り率 44 8EPG仕様 11 第9章 高速デジタルインタフェースの仕様 12 第10章 CAモジュールインタフェースの仕様 14 第11章 双方向通信機能の仕様 15 12ダウン 機能仕様 16 9.実用上の課題 47 10.商用化の課題 48 11.緊急警報放送、緊急告知放送と 地球温暖化防止について 49 12 AACデコダにおける 12ダウンロー機能仕様 16 第13章 受信機の望ましい信号処理 17 第14章 受信装置各部の設計目標性能 22 第15章 サーバー型放送受信機能 23 16権利保護機能 25 12AACデコ ダにおける ダウンミックス処理について 52 13.サーバー型放送サービス毎の 信号処理について 53 14.漏洩スプリアスについて 54 用語解説 55 1 16権利保護機能 25 用語解説 55 参考文献 59

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JCTEA STD-007-5.6デジタル有線テレビジョン放送

「デジタルケーブルテレビ受信装置」(2013年 8月改定)

第1章 目的と位置づけ 1第2章 適用範囲 2第3章 受信装置の構成 3第 章 動作条件

解説 261.規格策定の基本的な考え方 272.今後の規格化課題 293.高速デジタルインタフェース 304 双方向通信機能 31第4章 動作条件 4

第5章 受信装置各部の望ましい定格 5第6章 映像・音声の復号処理及び出力 8第7章 基本データデコーダの仕様 10第8章 EPG 仕様 11

4.双方向通信機能 315.ダウンロード機能 326.複数TS伝送方式の技術的条件 337.TS分割方式の技術的条件 408.受信装置のビット誤り率 44

第8章 EPGの仕様 11第9章 高速デジタルインタフェースの仕様 12第10章 CAモジュールインタフェースの仕様 14第11章 双方向通信機能の仕様 15第12章 ダウン ド機能仕様 16

9.実用上の課題 4710.商用化の課題 4811.緊急警報放送、緊急告知放送と

地球温暖化防止について 4912 AACデコーダにおける

第12章 ダウンロード機能仕様 16第13章 受信機の望ましい信号処理 17第14章 受信装置各部の設計目標性能 22第15章 サーバー型放送受信機能 23第16章 権利保護機能 25

12.AACデコ ダにおけるダウンミックス処理について 52

13.サーバー型放送サービス毎の信号処理について 53

14.漏洩スプリアスについて 54用語解説 55

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第16章 権利保護機能 25 用語解説 55参考文献 59

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デジタル受信装置規格の比較(ARIB STD-B21 JCTEA STD-007)

ARIB STD-B21 5 3版 JCTEA STD-007 5 6

第1章 目的と位置づけ 1第2章 適用範囲 2

第1章 一般事項 1第2章 受信装置の構成 5

ARIB STD-B21 5.3版デジタル放送用受信装置 (望ましい仕様)

JCTEA STD-007 5.6デジタルケーブルテレビジョン受信装置

(QAM関連以外は,ARIB STD-B21 5.3版のXXを適用する)

第2章 適用範囲 2第3章 受信装置の構成 3第4章 動作条件 4第5章 受信装置各部の望ましい定格 5第6章 映像・音声の復号処理及び出力 8第7章 基本データデコーダの仕様 10第8章 EPGの仕様 11

第2章 受信装置の構成 5第3章 周囲条件 7第4章 衛星デジタル放送受信装置各部の定格及び仕様 8第5章 地上デジタルテレビジョン放送受信装置各部の定格及び仕様 13第6章 映像・音声の復号処理及び出力 23第7章 基本データデコーダの仕様 47第8章 EPGの仕様 48 第8章 EPGの仕様 11

第9章 高速デジタルインタフェースの仕様 12第10章 CAモジュールインタフェースの仕様 14第11章 双方向通信機能の仕様 15第12章 ダウンロード機能仕様 16第13章 受信機の望ましい信号処理 17

第8章 EPGの仕様 48第9章 高速デジタルインタフェースの仕様 49第10章 CA モジュールインタフェースの仕様 110第11章 双方向通信機能の仕様 111第13章 DIRD の信号処理機能 146第14章 受信装置各部の性能 149 第 章 受信機 望まし 信号処理

第14章 受信装置各部の設計目標性能 22第15章 サーバー型放送受信機能 23第16章 権利保護機能 25

解説 261 規格策定の基本的な考え方 27

第15章 共用化受信装置(オプション) 151第16章 サーバー型放送受信機能 158第17章 権利保護機能 164

付 属付属-1 映像フォーマットの切替方法 165 1.規格策定の基本的な考え方 27

2.今後の規格化課題 293.高速デジタルインタフェース 304.双方向通信機能 315.ダウンロード機能 326.複数TS伝送方式の技術的条件 33

付属 1 映像フォ マットの切替方法 165付属-2 高速デジタルインタフェース 173付属-3 ダウンロード機能 187付属-4 AAC デコーダにおけるダウンミックス処理について 219付属-5 地上デジタルテレビジョン放送との受信機共用化について 221付属-6 広帯域CS デジタル放送受信アンテナシステムと留意点 242付属 ITU R 勧告BO 1213 に記載された テナ特性 245 7.TS分割方式の技術的条件 40

8.受信装置のビット誤り率 449.実用上の課題 4710.商用化の課題 4811.緊急警報放送、緊急告知放送と地球温暖化防止について 4912 AACデコーダにおけるダウンミックス処理について 52

付属-7 ITU-R 勧告BO.1213 に記載されたアンテナ特性 245付属-8 測定時に衛星中継器または同等の伝送路を

用意できない場合のDIRD の望ましい性能基準 247付属-9 双方向通信 252付属-10 地上デジタルテレビジョン放送の

受信装置の性能について 269

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12.AACデコ ダにおけるダウンミックス処理について 5213.サーバー型放送サービス毎の信号処理について 5314.漏洩スプリアスについて 54用語解説 参考文献

受信装置 性能付属-11 サーバー型放送サービス毎信号処理 276付 録279

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JCTEA STD-007-5.6

「デジタルケーブルテレビジョン受信装置」概要

JCTEA STD-007-5.6

チューナ部64 & 256QAM

復調エネルギー拡散デインタリーブ

単一TS処理複数TS処理

デジタル復調部

チューナ部 復調

波形等化

映像復号処理部H.262 & H.264デマルチ

CATV伝送路

デインタリーブRS(204,188)誤り訂正など

複数TS処理

&情報分離

HDMIなど映像出力※デスクランブル H.262 & H.264

(HD/SDTV)

音声復号処理部MPEG2(AAC/BC)

デマルチプレクス部(MPEG-TS)

映像出力※D端子など

音声出力

テレビなどへ

デ クラン処理部

(MULTI2)D/A変換

システム・コントローラ IRケーブルモデム

(双方向モデム)

CASカードインタフェース

IEEE1394/IPインタフェース

HDD電話モデム

CASカード

インタフ ス

リモコンIEEE1394/IP高速デジタルインタフェースB-CAS/C-CAS

3

※映像出力:1系統以上NTSC複合(RCAピン)/ NTSC Y/C(S端子)/1080i,720p,480p,480i/コンポーネントのどれか

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受信装置の構成 (第3章)

本規格における「受信装置」の構成を図3-1に示す。

受信装置の受信周波数,搬送波の変調の形式等は,有線一般放送の品質に関する技術基準を定める省令に準拠する。

(HDTV/SDTV)CATV信号

映像出力受信装置本体 映像・音声

表示装置

音声出力

CAモジュール通信回線接続

デジタルケーブルテレビジョン受信装置

図3 1 デジタルケ ブルテレビジョン受信装置の基本構成

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図3-1 デジタルケーブルテレビジョン受信装置の基本構成

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デジタルCATV受信装置の基本構成 (第5章)表5-1(その1) 受信装置の望ましい定格 表5-1(その2) 受信装置の望ましい定格

項 目 定 格 入力高周波信号 周波数

・90~770MHzの範囲でチャンネル当たり6MHz帯域。

搬送周波数は有線一般放送の品質に関する技術

表5 1(その2) 受信装置の望ましい定格

その他

CAモジュール インタフェース

・ブロック暗号符号方式(ISO9979/009)の復

号のための情報を配布するためのICカー

ド(ISO7816)のインタフェースであり、

限定受信方式JCTEA STD-001に準拠す 変調方式 入力ビットレ ト

搬送周波数は有線 般放送の品質に関する技術

基準を定める省令第10条による。 ・64QAMまたは256QAM信号:ビット配列は有

線一般放送の品質に関する技術基準を定める

省令第11条による。 ・64QAM:31.644Mb/s±20ppm,

限定受信方式JCTEA STD-001に準拠す

る。

コピーガード機能 ・方式は任意とする。

オプション 入力ビットレート

(シンボルレート) 入力レベル

64QAM:31.644Mb/s±20ppm,

256QAM:42.192Mb/s±20ppm (5.274Mbaud±20ppm)

・受信機は64QAM搬送波の平均値レベルで49~81dBμVrmsの範囲を受信できること。 (*1)

高速デジタル インタフェース

・シリアルインタフェース:IEEE1394コネ

クタ(4ピン、6ピン) ・IPインタフェース:RJ-45、無線LAN

S-ビデオ信号 出力信号

・S-VIDEO ・輝度信号 1V±0.2Vpp/75Ω

入力端子

( ) 256QAM搬送波の平均値レベルで55~81dBμVrmsの範囲を受信できること。(*2)

・F型接栓/75Ω 出力ベースバンド信号

処理はH 262(ISO/IEC 13818-2)及びH 264

出力レベル 出力端子

・色差信号 0.286Vpp±30%/75Ω ・S-VIDEO端子

デジタル出力 ・DVI端子 ・HDMI端子

光デジタル出力 ・JEITA CP-1212に準拠

映像 処理はH.262(ISO/IEC 13818 2)及びH.264(ISO/IEC 14496-10)を併用する。 第6章に規定

音声信号

処理はBC方式(ISO/IEC 13818-3)及びAAC方式(ISO/IEC13818-7:第6章に規定)を併

用する

携帯電話、

PHS(PIAFS用)

インタフェース

・PC Card Standardあるいは

EIA/TIA-232-E(RS-232C)に準拠 (第11章に記述)

イーサネット インタフェース等

・IEEE802.3に準拠(第11章に記述)

出力信号 出力レベル

出力端子

用する ・出力ベースバンド信号 R、L音声信号 ・250mVrms±3dB(*3) (フルスケールの-18dB時) ・ピン端子/2.2kΩ以下

インタフ 等

電話回線用インタ

フェース ・電話回線用接続端子、及び電話回線用ア

ース端子を設けること(第11章に記述)

*1 搬送波レベルは 平成15年7月15日官報3649号掲載の平成15年総務省令第97号によ て有線テレビジ ン放送法施行規則改正で平均値表示にな ている

5

*1:搬送波レベルは、平成15年7月15日官報3649号掲載の平成15年総務省令第97号によって有線テレビジョン放送法施行規則改正で平均値表示になっている。NTSC-AMとの比較のために最大値表現する場合には3.68dBを加算した値とする。

*2:入力信号のCN比は34dB以上。256QAMの最低入力レベル55dBuVは64QAMの最低入力レベル49dBuV+6dBで算出*3:負荷インピーダンス 10kΩで測定

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BS/広帯域CSデジタル対応の階層変調の受信装置機能(第6章)

JCTEA STD-007-5.6

6.1 映像復号処理及び出力

H.262(MPEG2 video:ISO/IEC 13818-2)の映像信号処理とその出力については、

「デジタル放送用受信装置標準規格(望ましい仕様)」ARIB STD-B21の6.1を適用する。

H.264(MPEG4/AVC:ISO/IEC 14496-10)の映像信号処理とその出力については、

「CSデジタル放送用受信装置標準規格(望ましい仕様)」ARIB STD-B1第2部の10.2を適用する。

6 2 音声復号処理及び出力6.2 音声復号処理及び出力

本節については、ARIB STD-B21の6.2を適用する。

6 3 BS/広帯域CSデジタル対応の階層変調の受信装置機能6.3 BS/広帯域CSデジタル対応の階層変調の受信装置機能

6.3.1 階層変調信号

標準規格(ARIB STD-B20 3.0)に基づいて、送信されるBSデジタル放送の階層変調信号は、ドエンドにてケ ブルテレビ用の64QAMあるいは256QAM変調信号に変換されて伝送されヘッドエンドにてケーブルテレビ用の64QAMあるいは256QAM変調信号に変換されて伝送され

る。ヘッドエンドでのBSデジタル放送電波の受信状態を示すための信号として受信信号の誤り率またはそれに相当する指標が一定値を越える場合に、receive_statusを変化させる。receive statusは、複数TS伝送方式である多重フレーム構造のヘッダ内の受信状態を示すたreceive_statusは、複数TS伝送方式である多重フレ ム構造の ッダ内の受信状態を示すための2ビットの情報である。

デジタルケーブルの受信装置では、この2ビットのreceive_statusを参照することでヘッドエンドでのBSデジタル放送電波の受信状態を3状態で知ることができ、高階層から低階層への切り

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替えを行うことができる。

各受信状態の定義や,受信機の動作はケーブルテレビ事業者の運用及びメーカの裁量に任せる。

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各種モニターの望ましい表示形式 (第6章)

接続されるディスプレイが表示可能な映像信号形式,480i信号の場合にはディスプレイのアスペクト比(4:3または16:9)に応じてスイッチャブルに変更できること

信映像ソース

480i信号4:3モニタに表示

480i/p,1125i,750p信号16:9モニタに表示

1) 16:9の番組1レターボックス形式で出力

2) 16:9の番組2サイドパネルを捨て

形式で出力

フル画面表示

グレー(青)部分は実映像又は黒パネルの場合がある

3) 4:3の番組 サイドパネルを付加して表示

4) レターボックス形式の4:3番組

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基本データデコーダの仕様 (第7章)

本章については,ARIB STD-B21の 第7章を適用する。

EPGの運用 (第8章)

本章については,ARIB STD-B21の 第8章を適用する。

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高速デジタルインタフェース (第9章 9.1)

本章については,ARIB STD-B21 の第9章を適用する。

なお,衛星デジタル放送受信装置ならびに地上デジタル放送受信装置は,デジタルケーブルテレビ

ジョン受信装置と読み替える。

9.1 シリアルインタフェース仕様

本節については,ARIB STD-B21 の9.1を適用する。

なお,衛星デジタル放送受信装置ならびに地上デジタル放送受信装置は,デジタルケーブルテレビ

ジョン受信装置と読み替える。

また,9.1.8.3 シリアルインタフェースの記述子に記載しているmedia_type(メディア分類)の

メディアの種類に以下を加える。

値 意味

---------------------------------------------------------------------------------0x4342 CATV CB(Cable Broadcasting)

0x4A43 CATV JC(Japan Cable)

※ “CATV_CB”はネットワーク名「デジタル放送リマックス(ネットワークID:0xFFFE)」

“CATV_JC”はネットワーク名「JC-HITS トランスモジュレーション(ネットワーク

ID 0 FFFD)」に相当する

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ID:0xFFFD)」に相当する。

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高速デジタルインタフェース (第9章 9.2)

9.2 IPインタフェース仕様

本節については,ARIB STD-B21 の9.2を適用する。

なお,衛星デジタル放送受信装置ならびに地上デジタル放送受信装置は,デジタルケーブルテレ

ビジ 信 読 替

property 名 実装 property property の記述

ビジョン受信装置と読み替える。

また,9.2.3 チューナ記述の仕様に記載されている受信装置のチューナ container のpropertyに以下を追加する

property 名 実装

レベル propertytype

property の記述

arib:objectType 必須 string IP インタフェース対応の地上デジタル放送受信

装置、BSデジタル放送受信装置、広帯域CSデジタ

ル放送受信装置、及びデジタルケーブルテレビジル放送受信装置、及びデジタルケ ブルテレビジ

ョン受信装置は、それぞれ半角文字列で

“ARIB_TB”、“ARIB_BS”、“ARIB_CS”、及び

“CATV_CB”または”CATV_JC”と記述する。

様 装 を追 す同様に受信装置のチャンネルitem のproperty に以下を追加する

property 名 実装 レベル

property type

property の記述

arib:objectType 必須 string IP インタフェース対応の地上デジタル放送受信j yp 須 g 放送受

装置、BSデジタル放送受信装置、広帯域CSデジタ

ル放送受信装置、及びデジタルケーブルテレビジ

ョン受信装置は、それぞれ半角文字列で

“ARIB_TB”、“ARIB_BS”、“ARIB_CS”、及び

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“CATV_CB”または”CATV_JC”と記述する。

※”CATV_CB”はネットワーク名「デジタル放送リマックス(ネットワークID:0xFFFE)」”CATV_JC”はネットワーク名「JC-HITSトランスモジュレーション(ネットワークID:0xFFFD)」に相当する。

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CAモジュールインタフェース (第10章)

本章については,ARIB STD-B21 の第10章を適用する。本章については,ARIB STD B21 の第10章を適用する。

双方向通信機能の仕様 (第11章)

本章については,ARIB STD-B21 の第11章を適用する。

なお,DIRD(衛星デジタル放送受信装置ならびに地上デジタル放送受信装置)は,STB(デジタ

ルケーブルテレビジョン受信装置)と読み替える。ルケ ブルテレビジョン受信装置)と読み替える。

また,以下の11.1と11.2に記載のケーブルモデム用インタフェースを加える。

11.1 ケーブルモデム用インタフェースケ 用

ケーブルモデムとの接続にARIB STD-B21 の11.4.3 (1)または11.4.2 (2)のインタフェースを装

備すること。

11.2 内蔵ケーブルモデム用インタフェース

ケーブルモデム機能と一体型のSTBについては各メーカの商品企画マターとし,その商品形態を否

定しない。その場合のインタフェースプロトコルとしてARIB STD-B21 の11.3.2.4を具備すること

が望ましい。

ダウンロード機能仕様 (第12章)

11

本章については,ARIB STD-B21 の第12章を適用する。

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受信機の望ましい信号処理-1 (第13章)

受信機の望ましい信号処理,他の周辺装置と接続するために必要なオプション機能13.1 映像出力

標準テレビ・ワイドテレビの初期設定機能並びに16:9映像のパンスキャンデータ処理機能を有すること。パンスキャンデ タが無い信号は 中央部に固定して4:3化を行っても良いパンスキャンデータが無い信号は,中央部に固定して4:3化を行っても良い。

13.2 音声出力ステレオ(当面,2チャネルステレオを対象とする),モノ,多言語等放送モードに対応できること。

13.3 コピーガード機能デジタルコピ 制御記述子は デジタル記録機器におけるコピ 世代を制御する情報を示し デジタルデジタルコピー制御記述子は,デジタル記録機器におけるコピー世代を制御する情報を示し,デジタル

記録が行われることが想定される場合に,放送局(著作権者側)が番組の記録,コピーに関する情報をデジタル記録機器に伝える。13.4 番組配列情報

有線 般放送の品質に関する技術基準を定める省令で規定されるPSIを含み 別途JCTEA STD 003で定義有線一般放送の品質に関する技術基準を定める省令で規定されるPSIを含み,別途JCTEA STD-003で定義される番組配列情報の内,必須情報として規定される情報の受信・提示機能を持つものとする。13.5 電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)

番組選択に供する電子番組ガイドは, 低限,視聴時点の①サービス名,②事業者名,③現在番組名,④次番組名 ⑤8日以内番組名などを表示するものとする④次番組名,⑤8日以内番組名などを表示するものとする。13.6 放送/非放送の識別

別途に規定するシステム管理記述子により,図13-1に示すフローに従い放送と定義される信号を選別できる機能を有するものとする。13 7 同時処理するPIDの数13.7 同時処理するPIDの数本線系コンポーネントを含み12以上とする。13.8 スクランブル用に設定できるスクランブル鍵の数

奇数鍵と偶数鍵を1対として8対以上とする。13 9 番組選択のフロー

12

13.9 番組選択のフロー図13-2のフローにより番組選択を行うものとする。

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受信機の望ましい信号処理-2 (第13章) 開始

なし SMD あり? あり 00 以外

S id上位2bit?

開 始 NIT 受信 ネットワーク情報表示

ネットワーク選択 Smid上位2bit? オプション機能 00 不一致 Smid中位6bit? 一致

不一致

ネット ク選択

自 自ネットワーク? 他 ネットワーク移動 番組配列情報(NIT 含む)受信

不 致 Smid下位8bit? 一致

全機能を 告示レベルの 受信不能 例外処理 受信不可 活かして受信 機能のみで受信 (技術方式不一致) (非放送利用など) (受信対象外)

SMD:システム管理記述子,Smid:システム管理識別子

番組情報表示 編成チャンネル選択 自ストリーム? 自 自 RF? SMD:シ テ 管理記述子,Smid:シ テ 管理識別子

[備考] システム管理識別子 16bit

2 6 8 制度分類 00:放送

他 ストリーム・RF 移動 PAT 受信 PMT 受信

非放送 01:非放送

10:非放送 11:未定義

技術分類1(告示レベルの技術方式の識別) 00 0001:狭帯域 CS デジタル方式の技術方式

00 0010:BS デジタル方式の技術方式

非放送

システム管理 ID? 放送 ECM 受信 受信不可 限定受信処理? 受信可

番組要素信号受信 00 0010:BS デジタル方式の技術方式

00 0011:地上デジタルテレビジョン放送の技術方式 00 0100:広帯域 CS デジタル放送の技術方式 00 0101:地上デジタル音声放送の技術方式 xx xxxx:CATV デジタル放送の技術方式 その他 :Reserved 技術分類2(民間レベルの技術方式の識別)

番組要素信号受信

受信可 受信不可 例外処理

[注]

(1) 基本フローのみ記述。受信装置付加機能として分岐/短絡ルートなどを設けることも可。

13

0000 0001:(例)ARIB 方式 その他 :Reserved

(1) 基本フロ のみ記述。受信装置付加機能として分岐/短絡ル トなどを設けることも可。

(2) 適切な NIT・番組配列情報を含む放送を受信する時には、例外処理へ進むことはない。 (3) 例外処理では、正しく放送電波を捕捉するための再設定、非放送利用時の特殊処理

(システム管理IDのアップロード等)などの処理を行う。

図 13-2 番組選択の基本フロー

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受信機の望ましい信号処理-3 (第13章)

複 信機能13.10 複数TSの受信機能複数TS伝送方式は,BSデジタル放送をCATV網へ再送信することを目的に提案された方式であり,2000年

5月にその技術的条件が郵政省(現総務省)の電気通信技術審議会から答申された方式(郵政省令平成12年第51号)に準拠した受信機能を示す。

また 東経 度 デジタ 放送 送信 は 分割方式が れ が 分割された ト は単また,東経110度CSデジタル放送の再送信にはTS分割方式が用いられるが,分割されたストリームは単一TS伝送方式あるいは複数TS伝送方式で伝送される。更に緊急地震速報の伝送高速化のため、新たに地震動警報情報が多重フレームヘッダの一部を使用して伝

送される。なお 複数 伝送方式 および 分割方式 に は解説に記述する 適宜参照されたなお,複数TS伝送方式(およびTS分割方式)については解説に記述するので,適宜参照されたい。

・複数TSと単一TSの識別は,NIT内の有線分配システム記述子(TS分割方式の場合は,有線TS分割システム記述子)に規定された「frame-type」または「フレームヘッダ内のframe-type」のいずれかまたは両方の検出にて判断することが望ましい。

レ ム ダ 検出は レ ム ダ f d( f)または f いずれかまたは両・フレームヘッダの検出は,フレームヘッダの frame_pid(0x2f)または frame_sync のいずれかまたは両方を識別することで判断する。

・複数TSの分離は,フレームヘッダ内の相対TS番号から選択するTSパケットを識別し,選択するTSパケットを分離抜き出すことで単一TSに戻すことで行い,その処理以降は単一TSパケットの処理と同一である。フレ ム ダ 伝送誤り 検出に使用するためにCRC処理があり 誤りが検出された際には前フレ・フレームヘッダの伝送誤りの検出に使用するためにCRC処理があり,誤りが検出された際には前フレームヘッダの内容を利用することが可能となる。

・ヘッドエンドでの各TSの受信状態を示すために2ビットのreceive_statusがあり,BSデジタル放送が階層化サービスを行っている場合に受信機が階層化サービスを受信する際に利用することができる。各受信状態の定義や 受信機の動作はメ カ任意とする状態の定義や,受信機の動作はメーカ任意とする。

・emergency_indicatorは,BSデジタル放送のTMCC内で送られてくる起動制御の情報を格納する1ビットのフィールドであり,受信機の動作はメーカ任意とする。

・private_dataの先頭204ビットに地震動警報情報が伝送される場合、ARIB STD-B21 の5.2.6を適用する。地震動警報情報の伝送の有無はARIB STD B31 2 1版の3 16 4の構成識別ビ トで識別できる 受信機の

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地震動警報情報の伝送の有無はARIB STD-B31 2.1版の3.16.4の構成識別ビットで識別できる。受信機の動作はメーカ任意とする。

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受信機の望ましい信号処理-4 (第13章)

13 11 オプシ ン付加機能13.11 オプション付加機能

(1) クローズドキャプション機能付加の場合は,OSD(On Screen Display)による表示,またはVBI(21H)多重とする。

(2) ワイドテレビ用画面サイズ切り替え(2) ワイドテレビ用画面サイズ切り替え画面サイズの切り替え方式は,S端子インタフェースの場合は,S1,VBIの場合はID1端子とする。

(3) 高速デジタルインタフェース高速デジタルインタフェースは,将来の映像符号化レベルの向上,他機器とのシステム構成などに対処

できることを目的とするできることを目的とする。

(4) 光デジタル出力光デジタル出力を採用する場合は,JEITA CP-1212(デジタルオーディオ用オプティカルインタフェース

2002年2月制定)に準拠することとする。また,ここに記述されている著作権情報が送出される場合,Channel_statusビットは,著作権情報にしたがって設定する。事業者は,できる限り著作権情報を送出するように努めなければならない。なお,カテゴリーコードは“001_0000L”(日本における映像信号付き又は無しのデジタルオーディオ放送受信)とする。万一,著作権情報が送られてこない放送の場合には,カテゴリーコードは“000_00000”(General)とする。

(5) TS分割方式TS分割方式は,東経110度CSデジタル放送をトランスモジュレーション方式でCATV再送信することを目

的に提案された方式であり,2002年3月13日開催の情報通信審議会情報通信技術分科会(第10回)で諮問第2006号「東経110度CSデジタル放送等の新たな受信形態に係る有線テレビジョン放送方式の拡充に関す第2006号「東経110度CSデジタル放送等の新たな受信形態に係る有線テレビジョン放送方式の拡充に関する技術的条件」のうち「デジタル有線テレビジョン放送におけるTS分割方式の技術的条件」が一部答申された。東経110度CSデジタル放送のトランスモジュレーション方式対応受信機は必須機能とする。

(6) デジタル出力第5章の表5 1(その2)にオプシ ンで記載の「デジタル出力」の「HDMI端子」においては 3D 識別信

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第5章の表5-1(その2)にオプションで記載の「デジタル出力」の「HDMI端子」においては、3D 識別信号を継承して3D 映像を出力することができる。搭載する場合は、HDMI Licensing, LLC発行のHigh-Definition Multimedia Interface Specification version 1.4aに準拠すること。

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受信装置各部の設計目標性能 (第14章)

14 1 目標性能14.1 目標性能受信装置各部の設計目標性能は,表14-1のとおりとする。

表 14-1 受信装置各部の望ましい性能 項 目 性 能 入力端子における漏洩ス 10~70MHz 30dBμV以下 (設計目標値とする) *1入力端子における漏洩ス

プリアスレベル 10~70MHz 30dBμV以下 (設計目標値とする) *170~770MHz 30dBμV以下 *2

リターンロス 受信帯域内で6dB以上 映像出力 *3 SN比

45dB(pp/rms)以上

周波数特性 DG DP

50Hz~4.2MHzにおいて +1dB/-3dB以内 ±5%以内 ±5゜以内

音声出力 *4 周波数特性

周波数特性

標本化周波数 32kHz時 標本化周波数 48kHz時 クロストーク

50Hz~15kHzにおいて +1dB/-3dB以内 50Hz~20kHzにおいて +1dB/-3dB以内 125Hz~10kHzにおいて -60dB以下

受信レベルとCN比 *5 64QAMでは,入力レベル49dBμVrms,CN比(Crms/Nrms):26dBにおいて受信劣化が検知さ

れない 256QAMでは 入力レベル55dBμVrms CN比(Crms/Nrms) 34dBにおいて受信劣化れない。256QAMでは,入力レベル55dBμVrms,CN比(Crms/Nrms):34dBにおいて受信劣化

が検知されない。 妨害排除能力 *6

同一チャンネル

受信信号に対する妨害信号のレベルが,64QAMでは-26dB(UD比-26dB), 256QAMでは-34dB(UD比-34dB)で受信劣化が検知されない。

隣接チャンネル 受信信号に対する妨害信号のレベルが,64QAMでは+24dB(UD比+24dB),256QAMでは+18dB(UD比+18dB)で受信劣化が検知されない。

*1 :ケーブルテレビの上り帯域におけるスプリアスは,双方向利用における流合雑音となるため極力小さな値が望ましいが,今後,デジタル用受信装置の実現レベル

を把握し,詳細に検討することとする。下り帯域においても,家庭内の各種受信機の最小入力レベルに対して検討することとする(解説 14 を参照)。 *2 :ケーブルモデムを内蔵する機器に関しては JCTEA STD-016“放送への妨害評価測定方法”を参照する。 *3 :映像デコーダとして 当面 MP@ML を想定する

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*3 :映像デコ ダとして,当面 MP@ML を想定する。

*4 :ビットレート 256kbps(フルスケールの-18dB において) *5 :受信劣化が検知されない状態は,誤り訂正後のビット誤り率(BER)の設計目標値で約 10-11以下と考えられ,誤り訂正前のビット誤り率では 1×10-4以下とする。

搬送波最大値と 4MHz 帯域の NTSC-AM 換算で行う CN 比(Cpeak/Npeak)では,64QAM は約 31dB,256QAM は約 39dB に相当する。 *6 :受信装置入力端子における信号レベル比を示す。

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社団法人 電波産業会 標準規格ARIB STD-B38 2 2版に規定される「サーバー型放送」の受信を実現するために

サーバー型放送受信機能 (第15章)

社団法人 電波産業会 標準規格ARIB STD B38 2.2版に規定される「サ バ 型放送」の受信を実現するために、前章まで述べた受信装置機能に追加する通信機能やコンテンツ蓄積機能等の受信装置仕様を以下に規定する。15.1 サーバー型放送受信装置の基本構成

ARIB STD-B38に規定されるサーバー型放送をデジタル有線テレビジョン放送にてCATV再送信された信号を受信する「サーバー型STB」の基本構成を図15-1に示す。

フロントエンド

チューナ64QAM復調波形等化

RS(204,188)誤り訂正など

複数TS処理&ヘッダ情報分離

蓄積装置

CA デスクランブラ(限定受信)

EPG基本データデコーダ

デマルチプレクサ

MPEG2-TS

CA デスクランブラ(限定再生)

映像

蓄積装置

限定受信関連情報処理

(CAモジュール)

限定再生関連情報処理

映像デコーダMPEG2

出力

音声出力

MODEM

(HD/SDTV)

音声デコーダMPEG2

(AAC/BC)

17図15-1 サーバー型STBの基本構成

高速デジタル入出力

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権利保護機能 (第16章)

コンテンツ等の権利保護情報及びその機能については,2003年1月の情報通信審議会答申で,その技術的条件が答申されている。JCTEAとしては,答申に基づいて規格化しており,デジタルコピー制御記述子およびコンテント利用記述基づいて規格化しており,デジタルコピ 制御記述子およびコンテント利用記述子については標準規格STD-003に規定されている。

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解説 (Page52)

12.AACデコーダにおけるダウンミックス処理について

本解説は、「デジタル放送用受信装置標準規格(望ましい仕様)」ARIB STD-B21の付属 4「AACデコ ダにおけるダウンミ クス処理について を適用B21の付属-4「AACデコーダにおけるダウンミックス処理について」を適用する。ARIB STD-B21 5.3版でダウンミックス音声信号の計算式における全体係数aを撤廃する改定が実施されている。

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