Snack Intake of High School Students Engaged in Sports...

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175 比治山大学紀要,第 22 号,2015 Bul. Hijiyama Univ. No.22, 2015 Ⅰ.緒言 スポーツ選手は,日ごろの健康管理に加えて,日々激しいトレーニングを長時間にわたって行って いるので,通常の生活をしている人よりもエネルギーの消費量が多くなる。そのため,消費されるエ ネルギーは食事や飲料によって補わなければならない 1。しかし,朝・昼・夕の三食だけでは必要な エネルギーや栄養素を摂取しにくい。そのため,摂りきれない栄養を満たすための食事を補食と考え て,間食で補う必要がある。高校生など成長期であるジュニアスポーツ選手においても,成長のため の健康と競技能力を維持するために毎日の食事はもちろんであるが,間食で効率よく栄養補給するの が望ましい。そのためには,いつ,何を摂ったらよいのかが重要となる。 スポーツ活動を行う高校生の間食摂取状況 ―食生活や意識調査より― Snack Intake of High School Students Engaged in Sports Activities Addressing High School Students Dietary Habits and Food Consciousness 寺岡千恵子・宮原 祐徹・木庭有美子 Chieko TERAOKA, Yutetu MIYAHARA, Yumiko KOBA This study explored the current state of snack intake of high school students who are engaged in sports activities. To elucidate the actual situation, we clarified the practices of health and nutrition education that lead to improvement in their future competitive life. High school students in sports activities must obtain the ability to care for their health independently. We administered a questionnaire to 150 high school students who were participating in sports activities (79 boys, 71 girls). The contents were related to snacking, food knowledge and eating habits. Results showed that 70.7% of the students eat snacks. Respondents who did not eat snacks were 29.3%. Regarding the contents of snacks, those using snacks to supplement meals were 25.3%. Those preferring sweet snacks were 44.0%.Whether respondents eat snacks or not depends on differences in gender and housing. More boys than girls eat snacks. More students residing at home than in dormitories ate snacks to supplement meals and sweets. Regarding the accuracy rate in questions about food function, no difference was found between groups who ate snacks and those who didn't, which suggests that no difference in knowledge exists between the groups. However, those who eat snacks to supplement meals drink milk, eat dark green and yellow vegetables almost every day, and sleep and rest sufficiently. Survey results also revealed that students who used snacks to supplement their diet had a higher consciousness of eating habits and lifestyle. key words: extracurricular activities, confectionery, snack meal supplements, eating habits, food knowledge

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175比治山大学紀要,第 22号,2015Bul. Hijiyama Univ. No.22, 2015

Ⅰ.緒言

スポーツ選手は,日ごろの健康管理に加えて,日々激しいトレーニングを長時間にわたって行っているので,通常の生活をしている人よりもエネルギーの消費量が多くなる。そのため,消費されるエネルギーは食事や飲料によって補わなければならない1)。しかし,朝・昼・夕の三食だけでは必要なエネルギーや栄養素を摂取しにくい。そのため,摂りきれない栄養を満たすための食事を補食と考えて,間食で補う必要がある。高校生など成長期であるジュニアスポーツ選手においても,成長のための健康と競技能力を維持するために毎日の食事はもちろんであるが,間食で効率よく栄養補給するのが望ましい。そのためには,いつ,何を摂ったらよいのかが重要となる。

スポーツ活動を行う高校生の間食摂取状況―食生活や意識調査より―

Snack Intake of High School Students Engaged in Sports Activities― Addressing High School Students Dietary Habits and Food Consciousness ―

寺岡千恵子・宮原 祐徹・木庭有美子Chieko TERAOKA, Yutetu MIYAHARA, Yumiko KOBA

This study explored the current state of snack intake of high school students who are engaged

in sports activities. To elucidate the actual situation, we clarified the practices of health and nutrition

education that lead to improvement in their future competitive life. High school students in sports

activities must obtain the ability to care for their health independently.

We administered a questionnaire to 150 high school students who were participating in sports

activities (79 boys, 71 girls). The contents were related to snacking, food knowledge and eating

habits.

Results showed that 70.7% of the students eat snacks. Respondents who did not eat snacks were

29.3%. Regarding the contents of snacks, those using snacks to supplement meals were 25.3%. Those

preferring sweet snacks were 44.0%.Whether respondents eat snacks or not depends on differences

in gender and housing. More boys than girls eat snacks. More students residing at home than in

dormitories ate snacks to supplement meals and sweets. Regarding the accuracy rate in questions

about food function, no difference was found between groups who ate snacks and those who didn't,

which suggests that no difference in knowledge exists between the groups. However, those who eat

snacks to supplement meals drink milk, eat dark green and yellow vegetables almost every day, and

sleep and rest sufficiently. Survey results also revealed that students who used snacks to supplement

their diet had a higher consciousness of eating habits and lifestyle.

key words: extracurricular activities, confectionery, snack meal supplements, eating habits, food knowledge

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先行研究では,スポーツ選手と食事,栄養に関する報告として,スポーツ選手の食事と指導法2)~3),選手の栄養・食事管理4)~7),選手の食習慣とコンディショニング8),選手の栄養摂取状況9)~10),選手への栄養介入11)などがある。しかし,間食については,それら調査研究の一部に回数や種類についての報告はあるが,摂取状況と食行動などとの関連を検討している研究は他にはみられない。そこで,スポーツ活動をする高校生の間食摂取の現状を探ることを目的に,食生活や意識調査を行い,それらの関連を検討した。その実態を把握したうえで,今後の競技生活の向上につながる健康・栄養食事指導のあり方を明らかにするとともに,スポーツ活動を行う高校生自身が健康管理のできる能力を身につけることができるようにしようとした。今回は,間食摂取状況についての報告となる。

Ⅱ.研究方法

1.調査対象・時期対象者は広島市内のスポーツが盛んなA,B高校の運動クラブに所属する生徒である。A高校は普通科の体育コースを有する公立高校で,その体育コース生徒の寄宿舎を併設している。B高校は普通科の私立高校で,運動系クラブが盛んであり,両校とも運動系クラブは,全国,県内外の大会で輝かしい成績をあげている。調査時期は,A高校は2015年4月中旬,B高校は2015年2月末に行った。本調査の実施に際して,学校,指導者(高校教員及び各クラブのコーチ),そして対象高校生には調査の目的と内容について口頭及び文書により詳細な説明をし,自由意志に基づく同意を得て調査を実施した。その結果,同意を得て調査の対象者となったのは115名であった。対象者の特性を表1に示した。A高校は柔道部7名,陸上部11名,テニス部14名,剣道部20名,水泳部27名,サッカー部30名,バレー部41名に所属する1年生から3年生の115名(男子60名,女子55名),B高校はテニス部14名,バレー部21名に所属する1,2年生(男子19名,女子16名)であった。また,A高校は,自宅生73名(63.5%),寄宿舎生42名(36.5%),B高校は自宅生のみ(100%)であった。2.調査内容調査は無記名自記式・質問紙法とした。調査の項目は,属性(学年,性別,住居形態,競技種目),間食の摂取状況と種類,食品摂取状況(牛乳,緑黄色野菜),食品の働きに対する理解度,食関連のQOL(12項目),食生活・生活習慣(7項目)である。属性以外の項目は,独立行政法人日本スポーツ

表1 対象者の属性(n=人数)

全体(n=150) A高校(n=115) B高校(n=35)n % n % n %

性別男 子 79 52.7 60 52.2 19 54.3

女 子 71 47.3 55 47.8 16 45.7

学年1 年 生 65 43.3 39 33.9 26 74.3

2 年 生 48 32.0 39 33.9 9 25.7

3 年 生 37 24.7 37 32.2 0 0.0

住居形態自 宅 生 108 72.0 73 63.5 35 100.0

寮 生 42 28.0 42 36.5 0 0.0

競技種目

柔 道 7 4.7 7 6.1 0 0.0

陸 上 11 7.3 11 9.6 0 0.0

テ ニ ス 14 9.3 0 0.0 14 40.0

剣 道 20 13.3 20 17.4 0 0.0

水 泳 27 18.0 27 23.5 0 0.0

サッカー 30 20.0 30 26.1 0 0.0

バ レ ー 41 27.3 20 17.4 21 60.0

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スポーツ活動を行う高校生の間食摂取状況 177

振興センター平成22年度児童生徒の食事状況等調査12)と平成14年国民栄養の現状食生活状況調査表13)を参考に著者らが作成した。間食については,独立行政法人日本スポーツ振興センターの平成22年度児童生徒の食事状況等調査12)

の間食の食品リスト(表2)を用いて,よく食べる間食の種類を3品まで選ぶようにした。間食の食品リストのうち,その食品の内容から,栄養素や成分を補うために摂取する間食を補食類とみなし*で示した。すなわち,中華まん,牛乳,チーズ,ヨーグルト,食パン,クロワッサン,バターロール,ハンバーガー,ホットドッグ,サンドイッチ,ピザ,めん類(うどん,そば,スパゲティ),ご飯もの(おにぎり,チャーハン,寿司),お好み焼き,たこ焼き,もんじゃ焼き,バナナ,みかん,りんご,その他の果物,さつまいも(焼きいも,スイートポテト)である。果汁ジュースは100%とは限らなかったので今回は補食類から外した。この補食類以外を菓子類と分類した。食品の働きに対する理解度については,三色食品群(赤・黄・緑)の働きに分類される食品についてそれぞれ回答してもらった。

表2 間食の食品リスト

分類 番号補食とした食品

食品名

お菓子

1 あめ,キャンディー(キャラメル,ドロップ,グミ,マシュマロ)2 ガム3 クレープ4 ケーキ(ショートケーキ,チョコレートケーキ,シュークリーム,アップルパイ)5 スナック菓子(ポテトチップス,コーンスナック)6 せんべい7 * 中華まん(あんまん,肉まん,カレーまん)8 チョコレート,チョコレート菓子9 ドーナツ,ワッフル,ホットケーキ10 ビスケット,クッキー11 プリン,ゼリー12 和菓子(カステラ,まんじゅう,甘納豆,だんご)

乳・乳製品

13 アイスクリーム14 * 牛乳15 * チーズ16 * ヨーグルト

パンめんご飯

17 菓子パン(あんパン,クリームパン,チョコパン)18 * 食パン,クロワッサン,バターロール19 * ハンバーガー,ホットドッグ,サンドイッチ,ピザ20 インスタントめん,カップめん21 * 20以外のめん類(うどん,そば,スパゲティ)22 * ご飯もの(おにぎり,チャーハン,寿司)23 * お好み焼き,たこ焼き,もんじゃ焼き

果物・いも

24 * バナナ25 * みかん26 * りんご27 * そのほかの果物28 * さつまいも(焼いも,スイートポテト)

飲み物

29 お茶(緑茶,ほうじ茶,ウーロン茶,紅茶,麦茶)30 果物ジュース(オレンジジュース,りんごジュース)31 コーヒー,ココア32 スポーツドリンク,イオン飲料33 炭酸飲料(コーラ,サイダー)

その他34 その他35 特になし

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その食品とは,各群から3品選んだ,もち,じゃがいも,バター,えび,チーズ,納豆,かぼちゃ,しいたけ,りんごである。なお,本調査表の使用に当たっては,事前にその内容の妥当性と生徒への負担について検討を行い高校教諭に確認してもらった。生徒への負担とは,回答は答えやすいか,質問項目数についてである。3.データー分析と統計処理対象者が選択した間食のうち,1種類でも補食となる食品を食べる者を補食群,菓子のみを食べる者を菓子群,間食を全く食べない者を間食非摂取群と3群に分類して解析した。検定に当たっては,SPSSVer. 23とjs-STAR 2012を用いχ2検定による多重比較を行い,有意差があった項目については残差分析を行った。実測値と残差分析の結果より,予測より「有意に多い」と「有意に少ない」に分析した。有意水準は両側検定5%未満とした。

Ⅲ.結果

1.間食について間食の摂取頻度について表3に示した。ほとんど毎日食べる24.0%,1週間に4~5日食べる20.7%,1

週間に2~3日食べる26.0%,と間食を食べる生徒をあわせると約71%となり,ほとんど食べない生徒は29.3%となった。よく食べる間食をリストの中から1人3品まで選んでもらい,回答数を集計して多かった順に表4に示した。その結果,生徒が日ごろ摂取する間食の種類はあめが最も多く約23%,ついでチョコレート22.0%,アイスクリームと菓子パン17.3%,スナック菓子13.3%と,菓子類が上位を占めた。補食群で最も多かったのはヨーグルトで10.7%であった。次に,間食の種類を補食群,菓子群,間食非摂取群の3群に分類して集計し,その摂取人数を表5に示した。

3群の中で高い割合となったのは菓子群の44.0%で,菓子のみを食べる生徒が約4割であった。一方,間食非摂取群は29.3%と,間食を全く食べない生徒が約3割を占めた。補食群は25.3%で,補食の内容は,3品とも補食とした食品(以下,補食食品)を食べていた生徒はいなかった。組み合わせで最も多くなったのは,補食食品2種類と菓子類1種類の組み合わせであった。間食の種類別摂取頻度では,2名の不明者を除いた148名を補食群,菓子群,間食非摂取群の3群に分類して集計した。その摂取頻度を表6に示した。各群で間食の摂取頻度が多くなったのは,補食群ではほとんど毎日食べる18人(47.4%),菓子群

では1週間に2~3日食べる28人(42.4%)であった。項目内で有意差がみられた(χ2(6)=155.412,P<0.001)ので残差分析をした結果,補食群ではほとんど毎日食べる者が,菓子群では1週間に4~5

日と2~3日食べる者がそれぞれ予測より有意に多くなった(いずれもP<0.01)。男女別に間食の種類別の摂取状況を表7に示した。補食群,菓子群とも男子がそれぞれ24人(63.2%),

42人(63.6%)と女子より高い割合となり,間食非摂取群では,男子13人(29.5%),女子31人(70.5%)と女子のほうが高い割合となった。項目で有意差がみられた(χ2(2)=14.294,P<0.001)ので,残差分析の結果,菓子群で,男子は予測値より有意に多く,女子が有意に少なく(P<0.05),間食非摂取群では,女子が有意に多く男子は有意に少なかった(P<0.01)。次に,住居形態別に間食の種類別摂取状況を表8に示した。補食群は自宅生が30人(78.9%)と多く,菓子群も自宅生が56人(84.8%)と多かった。一方,間食非摂取群では寮生が23人(52.3%)と多くなった。項目に有意差がみられた(χ2(2)=19.293,P<0.001)ので,残差分析の結果,菓子群は自宅生が有意に多くなり,間食非摂取群は寮生が有意に多くなった(ともにP<0.01)。間食に菓子を食べる

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スポーツ活動を行う高校生の間食摂取状況 179

表3 間食の摂取頻度 (n=人数)

頻度人数

(n=150)% χ2検定

ほとんど毎日食べる 36 24.0 n.s.

1週間に4~5日食べる 31 20.7

1週間に2~3日食べる 39 26.0

ほとんど食べない 44 29.3

表5 間食の種類別人数 (1人3品まで選択,n=人数)

間食の内容 n %補食群 38 25.3

内訳 補食1種類 1 0.7

補食2種類 1 0.7

補食1種類+菓子類1種類 7 4.7

補食2種類+菓子類1種類 23 15.3

補食1種類+菓子類2種類 6 4.0

菓子群 66 44.0

間食非摂取群 44 29.3

不明 2 1.3

表4 よく食べる間食 (複数回答,n=人数)補食とした食品

食品名 n %

あめ 35 23.3チョコレート 33 22.0アイスクリーム 26 17.3菓子パン 26 17.3スナック菓子 20 13.3果物ジュース 16 10.7

* ヨーグルト 15 10.0ガム 13 8.7

* ご飯もの 11 7.3プリン,ゼリー 10 6.7

* ドーナツ,ワッフル,ホットケーキ 9 6.0炭酸飲料 8 5.3ビスケット 7 4.7

* 食パン,クロワッサン,バターロール 7 4.7お茶 6 4.0コーヒー,ココア 6 4.0

* 牛乳 5 3.3* みかん・りんご 4 2.7

和菓子 4 2.7インスタント麺,カップ麺 3 2.0せんべい 2 1.3

* ハンバーガー,ホットドッグ,サンドイッチ,ピザ 2 1.3ケーキ 1 0.7

1人3品まで選択

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自宅生が多く,寮生は間食をとっていない傾向がみられた。ジュニアスポーツ選手には,体の成長を支えるミネラルは特に必要と考えられるため,牛乳と緑黄色野菜の摂取頻度を調べ,間食摂取との関連を表9に示した。牛乳については,各群とも毎日飲む者が多くなり,全体で78人(52.7%)となり,ほとんど飲まない者は10人(6.8%)であった。項目で有意差はみられなかったが,補食群では,ほとんど毎日飲む者が68.4%と多く,1週間に2~3日飲む者は7.9%と少なかった。緑黄色野菜については,各群で多くなったのは,補食群ではほとんど毎日食べる65.8%,菓子群は

1週間に4~5日食べる37.9%,間食非摂取群はほとんど毎日食べる54.5%,であった。また,ほとんど食べないは全体で1.4%であった。項目で有意差がみられた(χ2(6)=17.614,P<0.01)ので,残差分析の結果,補食群ではほとんど毎日食べる者が有意に多く(P<0.05),菓子群では,ほとんど毎日食べる者は有意に少なく(P<0.001),1週間に2~3日食べる者が有意に多くなった(P<0.01)。間食非摂取群では,1週間に2~3日食べる者が有意に少なくなった(P<0.01)。よって,補食群は,ほとんど毎日牛乳や緑黄色野菜を食べている者が多い傾向にあることがわかった。2.食品の働きに対する理解度もち,じゃがいも,バター,えび,チーズ,納豆,かぼちゃ,しいたけ,りんごの9食品に含まれ

る主な栄養素の体内での主な働きについて,三色食品群(赤・黄・緑)の働きに分類して回答した,表6 間食の摂取頻度 (n=人数)

頻度全体 補食群 菓子群 間食非摂取群 χ2検定

p値n % n % n % n %

間食

ほとんど毎日食べる 36 24.3 18 ▲ 47.4 18 27.3 0 ▽ 0.0 <0.001

1週間に4~5日食べる 31 20.9 11 28.9 20 ▲ 30.3 0 ▽ 0.0

1週間に2~3日食べる 37 25.0 9 23.7 28 ▲ 42.4 0 ▽ 0.0

ほとんど食べない 44 29.7 0 ▽ 0.0 0 ▽ 0.0 44 ▲ 100.0

合計 148 100.0 38 100.0 66 100.0 44 100.0

欠損値を除いて集計▲有意に多い,▽有意に少ない,P<0.05,(残差分析による)

表7 男女別間食の種類 (n=人数)

全体 補食群 菓子群 間食非摂取群 χ2検定p値n % n % n % n %

男子 79 46.6 24 63.2 42 ▲ 63.6 13 ▽ 29.5 <0.001

女子 69 0.0 14 36.8 24 ▽ 36.4 31 ▲ 70.5

計 148 53.4 38 100.0 66 100.0 44 100.0

欠損値を除いて集計▲有意に多い,▽有意に少ない,P<0.05,(残差分析による)

表8 住居形態別間食の種類 (n=人数)

全体 補食群 菓子群 間食非摂取群 χ2検定p値n % n % n % n %

自宅 107 72.3 30 78.9 56 ▲ 84.8 21 ▽ 47.7 <0.001

寮 41 27.7 8 21.1 10 ▽ 15.2 23 ▲ 52.3

計 148 100.0 38 100.0 66 100.0 44 100.0

欠損値を除いて集計▲有意に多い,▽有意に少ない,P<0.05,(残差分析による)

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スポーツ活動を行う高校生の間食摂取状況 181

その正解数を表10に示した。9品中の平均正解数は,全体では6.5±2.35問で,群別では6.1±3.16問から6.7±2.02問と,3群間による差はなかったので,全体の各食品の回答数を表11に示した。結果,チーズと納豆以外は,約60%以上の正解数であった。正解数が最も高かったのはりんごで約89%,反対に最も少なくなったのは納豆の38.0%であった。納豆の働きについては,「身体の調子を整える食品」とした生徒は32.0%と,およそ3人に1人が誤っていた。また,チーズの正解数も約41%と少なく,およそ3人に1人の生徒が「熱や力となる食品」と誤って回答していた。3.食関連のQOL各質問項目の回答「はい」,「いいえ」,「わからない」のうち,「はい」の回答を群ごとに集計し,

その総数が多かった順に図1に示した。全体では「朝・昼・夕,三食必ず食べている」が143人(96.6%)と最も多く,次いで「いろいろな食品を食べている」116人(78.3%),「食事の場を楽しんでいる」

表9 間食の種類別牛乳・緑黄色野菜摂取頻度 (n=人数)

頻度全体 補食群 菓子群 間食非摂取群 χ2検定

p値n % n % n % n %

牛乳

ほとんど毎日飲む 78 52.7 26 68.4 31 47.0 21 47.7 0.82

1週間に4~5日飲む 29 19.6 9 23.7 13 19.7 7 15.9

1週間に2~3日飲む 31 20.9 3 7.9 17 25.8 11 25.0

ほとんど飲まない 10 6.8 0 0.0 5 7.6 5 11.4

緑黄色野菜

ほとんど毎日食べる 71 48.0 25 ▲ 65.8 22 ▽ 33.3 24 54.5 0.007

1週間に4~5日食べる 50 33.8 8 21.1 25 37.9 17 38.6

1週間に2~3日食べる 25 16.9 5 13.2 18 ▲ 27.3 2 ▽ 4.5

ほとんど食べない 2 1.4 0 0.0 1 1.5 1 2.3

欠損値を除いて集計▲有意に多い,▽有意に少ない,P<0.05,(残差分析による)

表10 間食の種類別による食品の働き(三色食品群)正解数 ( ):人数

正解数(問) 全体(148) 補食群(38) 菓子群(66) 間食非摂取群(44)

平均値 6.5 6.1 6.7 6.7

標準偏差 2.35 3.16 2.03 2.02

表11 食品の働き(三色食品群)の回答状況 (n=人数)

食品熱や力となる食品(黄の働きの食品)

血や肉となる食品(赤の働きの食品)

身体の調子を整える食品(緑の働きの食品)

n % n % n %

もち 116 77.3 27 18.0 2 1.3

じゃがいも 106 70.7 13 8.7 24 16.0

バター 94 62.7 39 26.0 11 7.3

えび 29 19.3 98 65.3 17 11.3

チーズ 43 28.7 61 40.7 38 25.3

納豆 39 26.0 57 38.0 48 32.0

かぼちゃ 35 23.3 12 8.0 96 64.0

しいたけ 19 12.7 34 22.7 89 59.3

りんご 8 5.3 3 2.0 133 88.7

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115人(77.7%)となった。反対に少なくなった項目は,「食べものに好き嫌いはない」56人(37.8%),「食事はゆっくりと時間をかけて食べている」52人(35.1%)であった。全質問項目の中で,「お菓子やスナック菓子を食べすぎない」と「ジュースなどの甘い飲み物を飲みすぎない」は有意差がみられた(χ2(4)=16.200,P<0.01),χ2(4)=24.575,P<0.001)ので残差分析の結果,両項目とも間食非摂取群では有意に多く(P<0.01)菓子群では有意に少なくなった(P<0.01)。4.食生活・生活習慣各質問項目の回答「はい」,「いいえ」,「わからない」のうち,「はい」の回答を群ごとに集計し,

その総数が多かった順に図2に示した。全体では,「今の食事に満足している」が92人(62.2%),「睡眠や休養を十分とっている」が91人(61.5%)であった。少なかった項目は,「食品が外食の栄養成分表示を参考に選んでいる」が20人(13.5%),「今の食事では栄養をとり過ぎと思っている」が9人(6.1%)であった。群間による差はみられなかったが,補食群は,「今の食事に満足している」,「睡眠や休養を十分とっている」,「身体づくりのために栄養や食事について考える」,「栄養や食品の知識や情報を増やすようにしている」の項目で他の群より多くなった。特に「睡眠や休養を十分とっている」は113人(76.3%)と多かった。

図1 間食の種類別食間連のQOL

図2 間食の種類別食間連の意識・意欲

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%

朝・昼・夕、三食必ず食べる (143)

いろいろな食品を食べている (116)

食事の場を楽しんでいる (115)

お菓子やスナック菓子を食べすぎない (108)

食事は決まった時間にとっている (85)

栄養のバランスを考えて食べている (80)

ジュースなどの甘い飲み物を飲みすぎない (80)

食べ過ぎないようにしている (73)

食べ物に好き嫌いはない (56)

食事はゆっくりと時間をかけて食べる (52)

補食群( 38人)

菓子群( 66人)

間食非摂取群( 44人)

 ( ):人数

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%

今の食事に満足している (92)

睡眠や休養を十分とっている (91)

身体づくりのために、栄養や食事について考える (79)

栄養や食事の知識や情報を増やすようにしている (60)

今の食事では栄養が不足気味と思っている (42)

食品や外食の栄養成分表示を参考にして選んでいる (20)

今の食事では栄養をとりすぎと思っている (9)

補食群 (38人)

菓子群(66人)

間食非摂取群(44人)

( ):人数

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スポーツ活動を行う高校生の間食摂取状況 183

Ⅳ.考察

中学生,高校生,そしてジュニアスポーツ選手を対象とした食事調査はあるが,間食摂取を主として食行動などとの関連を検討している研究はみられない。そこで本研究では,スポーツ活動をする高校生の間食摂取の現状を探ることを目的に,食生活や意識調査を行い,それらの関連を検討した。その結果,間食を食べる生徒は約71%で,その頻度を,「ほとんど毎日食べる」と「1週間に4~5日

食べる」を,「日常的に間食を食べる」とすると,日常的に間食を食べる生徒は約45%であった(表3)。それは,小・中学生男子サッカー選手の約65% 10),高校女子テニス選手の約81% 9)よりも低い割合であった。間食は補食として重要な栄養源になるため,何を摂ったらよいのかが重要となる。日ごろよく食べる間食の種類は,1位あめ,2位チョコレート,3位アイスクリーム,4位菓子パン,5位スナック菓子であった(表4)。これは,中学生が良く食べるおやつ12)の,1位スナック菓子,2位チョコレート,3

位あめ,4位菓子パン,5位ビスケット,とほぼ同じであり,先述の小・中学生男子サッカー選手10)

や高校女子テニス選手9)ともほぼ同じ傾向となり,甘いお菓子類や菓子パンが上位に上がった。その菓子類を食べるのは,女子生徒よりも男子生徒,寮生よりも自宅生(表7,8)が多く,間食をほとんど食べない生徒は女子生徒と寮生(表7,8)で多くなった。今回は,栄養素等摂取状況の実態調査をしていないので,生徒の1日のエネルギー及び各栄養素の過不足については不明であり,今後さらに検討を要するが,平成25年国民健康・栄養調査報告14)によると,15~19歳の栄養素等摂取量は,日本人の食事摂取基準2015年版15)15~17歳の推定エネルギー必要量,ビタミンや無機質の推奨量よりも低い値となり,不足していることがわかる。本調査対象のジュニアスポーツ選手は,間食を摂っていない,また摂っていても菓子類が多かったので,彼らにもエネルギーや成長に関わる微量栄養素は欠乏すると推測される。小林ら1)は,適正なエネルギー・栄養摂取となる食生活は,体力をつけ,トレーニング効果を高め,競技力向上につながる,と指摘している。したがって,間食は,不足するエネルギーと栄養素を満たすための食事でもあるという意識を,生徒だけでなく,保護者や部活動の指導者へも高めることが重要であろう。一方,補食となる食品を1品でも食べている生徒は全体の約25%であり(表5),ヨーグルトやご飯ものなど手軽に食べやすい食品を食べていた(表4)。そしてその生徒らは,ほとんど毎日牛乳を飲み,緑黄色野菜を食べる(表9),など食習慣は良かった。そこで,正しい知識を持って食品を摂っているのかどうか,三色食品群による回答をしてもらった。しかし,補食を摂っている生徒は,食品の働きを理解しているとはいえない結果となった(表10)。身体に必要な栄養素の種類と働きなど,五大栄養素に関する基礎的な事項は小学校で学習し16),さらに,いろいろな栄養素が相互に関連を持ちながら健康の保持増進や成長のために役立っていることは中学校で学習17~18)する。しかし,全体での平均正解数は6.5±2.35であった(表10)。特に納豆とチーズの加工食品の正解率が40%前後と低かった。これは,小・中学生を対象とした調査12)で,とうふとヨーグルトの正解率が約45%,約41%と低い傾向と同じであった。今後,食教育を行う場合は,加工食品がどの食材からできているのかという食品そのものに興味関心を持たせる指導も必要と考える。有意な差はみられなかったが,補食を摂っている生徒は,「睡眠や休養を十分とっている」,「身体づくりのために栄養や食事について考える」,「栄養や食事の知識や情報を増やすようにしている」割合が高くなった。成長期のアスリートは,運動パフォーマンスを向上させること以上に,心身が発育発達する重要な時期でもあるため,自分の身体,体調に合ったトレーニングの実施,栄養摂取,さらに休養(疲労回復)のバランスを取りながら,けがをしない身体づくりを目指すこと,といわれている19)。間食で補食を摂る生徒は,菓子のみを摂る生徒や間食を全く摂らない生徒より,睡眠や休養

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寺岡千恵子・宮原 祐徹・木庭有美子184

を十分摂ってコンディショニングを整え,さらに身体づくりのための情報を増やし,栄養や食事についても考えている,割合が高くなり,食事と休養に関する意識が高いことが分かった。補食を摂るには,その内容だけでなく,適したタイミング(時間)も重要となる18)。しかし,今回

の調査では,間食を摂る時間の調査はできていない。また,補食を摂らない生徒は女子生徒に多くなったが,摂らない理由は不明である。よって,今後は,スポーツ活動を行う生徒が実際に摂っている間食の内容と摂る時間,そして摂取量についても調査し,有用な補食の摂り方の指導を行う予定である。

Ⅴ.まとめ

運動クラブに所属する高校生150人を対象とし,間食の摂取状況についての調査を行い,以下の結果を得た。1.間食を食べる生徒は約71%,間食を全く食べない生徒は約29%であった。食べる間食は菓子類が上位を占めていた。

2.補食を摂っている生徒は,毎日摂取し,牛乳や緑黄色野菜もほとんど毎日摂取している者が多かった。「睡眠や休養を十分とっている」,「身体づくりのために栄養や食事について考える」,「栄養や食事の知識や情報を増やすようにしている」者の割合が高かった。

3.菓子類のみを摂っている生徒は,1週間に2~5日摂取し,男子生徒と自宅生に多かった。緑黄色野菜は1週間に2~3日摂取する者が多かった。

4.間食を摂らない生徒は,女子生徒と寮生に多かった。緑黄色野菜は1週間に2~3日摂取する者が多かった。

5.食品の働きについての正解数は,間食有無や間食の種類による差はなかった。6.生徒の97%が,朝・昼・夕,三食必ず食べており,生徒の約78%が,いろいろな食品を食べて,食事の場を楽しんでいた。これらの項目には間食有無や間食の種類による差はなかった。以上のことより,補食を摂っている生徒は,食習慣や生活習慣がよい傾向にあるが,食品の働き,すなわち栄養の役割については理解しているとはいえなかった。また,女子生徒は間食を摂っていない者が多かった。よって,食品の働きを理解し,質のよい食事や間食を摂取できるように,スポーツ活動を行う生徒や指導者,保護者に対して,適正な栄養教育の必要性が認められた。間食摂取の適正な指導をおこない,効率よく栄養補給することで,今後,競技力向上の一要因として期待ができると思われる。

Ⅵ.謝辞

本調査の実施にあたりご協力いただきました,対象高校の教員の方々,指導者諸氏,ならびに生徒の皆さんに心より感謝申し上げます。本研究は,平成27年度比治山大学研究助成を受けておこなった。

Ⅶ.文献

1)小林修平,樋口満編著:アスリートのための栄養・食事ガイド,第一出版(2006)2)山下光雄,大西祥平,山崎元:大学スポーツ選手の食事とその指導法,臨床栄養78,7,798-

806(1991)3)海老久美子,中尾芙美子,上村香久子,八木典子:高校1年生野球部員の身体組成に及ぼす栄養

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スポーツ活動を行う高校生の間食摂取状況 185

指導の効果,栄養学雑誌64,1,13-20(2006)4)関根豊子,高橋裕子,井上喜久子,樋口満:大学女子テニス選手におけるビタミンB1,B2,C摂

取量とビタミンの栄養状態との関連性,栄養学雑誌,59,2,79-86(2001)5)石田裕美,鈴木久乃:柔道選手の減量期における栄養・食事管理の実践的研究,Shidax

Research 1,10-21(2001)6)松本範子:栄養サポートに関する高校スポーツ寮での実践例,天理大学学報227,55-63(2011)7)大谷香代,加藤麻里子,小堀友香,加賀谷みえ子:高校野球部員の健康管理に関する調査,椙山女学園大学研究論集,第44号(自然科学篇),29-37(2013)

8)内野奈津子,白木仁,麻見直美:女子プロゴルフ選手における食習慣とコンディショニングに関する調査

9)鳴瀬碧,佐藤裕保,寺島優子,百木華奈子,野田政弘,糸川嘉則:高校女子テニス選手の食習慣および栄養摂取状況の実態と練習時における身体活動量について,仁愛大学研究紀要人間生活学部篇第4号,1-6(2012)

10)加藤恵子,小田良子,小濱絵美,大西潤:小・中学生男子サッカー選手の生活調査・栄養調査から見た栄養摂取の現状(1)-生活調査からみた現状-,名古屋文理大学紀要第14号,25-31(2014)

11)風見公子,芦田欣也,佐藤裕子,新居利広,風見昌利,大崎栄,小林修平:栄養介入による男子大学生長距離ランナーの貧血指標の改善,体力科学63,3,313-321(2014)

12)独立行政法人日本スポーツ振興センター,平成22年度児童生徒の食事状況等調査報告書(食生活実態調査編)http://www.jpnsport.go.jp/anzen/anzen_school/tyosakekka/tabid/1490/Default.aspx

(2015年1月20日)13)健康・栄養情報研究会編:国民栄養の現状平成14年度厚生労働省国民栄養調査結果,第一出版,

東京(2002)14)厚生労働省:平成25年国民健康・栄養調査報告http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h25-

houkoku.html(2015年10月22日)15)佐々木敏,菱田明監修,日本人の食事摂取基準2015年版,第一出版,東京(2014)16)文部科学省:小学校学習指導要領解説 家庭編,32-34,平成20年6月17)文部科学省:中学校学習指導要領解説 技術・家庭科編,49-51,平成20年7月18)文部科学省:食に関する指導の手引き―第1次改訂版―第2章食に関する指導に係る全体計画の作

成http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/syokuiku/1292952.htm(2015年10月22日)19)国立スポーツ科学センター:女性アスリート指導者のためのハンドブック,77-80,http://www.

jpnsport.go.jp/jiss/tabid/1112/Default.aspx(2015年10月22日)

〈キーワード〉部活動,菓子,補食,食習慣,食知識

寺岡千恵子(健康栄養学部管理栄養学科)宮原 祐徹(健康栄養学部管理栄養学科)木庭有美子(健康栄養学部管理栄養学科)

(2015. 10. 30 受理)

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