SCUGJ第12回勉強会:今だから再確認:Windows Azure Pack で作る IaaS 基盤(仮)

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SCUGJ 12回勉強会 2015/04/18 System Center User Group Japan 後藤 諭史(Satoshi GOTO

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SCUGJ 第12回勉強会

2015/04/18

System Center User Group Japan

後藤諭史(Satoshi GOTO)

後藤諭史( Satoshi GOTO )

某 ISP 所属。

仮想化製品が主な専門分野です。

Microsoft MVP - System Center Cloud and Datacenter Management

(Jul.2012 - Jun.2015)

TwitterとBlogはこちら◦ Twitter:@wind06106/Blog:Tech Notes(http://www.dob1.info :ドタバタしてて更新サボってます)

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セッションの目的◦ Windows Azure Pack で作る IaaS の各種機能をご理解いただく。

◦ 3rd party による機能拡張( Extension )による「 Windows Azure Pack をもっと便利に!」をご理解いただく。

セッションのゴール◦ Windows Azure Pack で作る IaaS は、非常にお手軽で便利であることが説明できる。

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Windows Azure Pack ってなに?

Windows Azure Pack で作る IaaS

便利な機能:エクステンション概要

まとめ

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本セッション資料ですが、個人で準備した環境において、個人的に実施した検証/結果を基に記載しています。

あくまで個人の意見/見解であり、所属する会社/組織及びマイクロソフト社とは『まったく/なにも/全然』関係がございません。

所属する会社/組織/マイクロソフト社の正式な回答/見解ではない事に留意してください。

また、本資料を閲覧した事により問題が生じた場合、または問題が発生しかけた場合、または生じた一切の不利益について、発表者は一切の責任を負う事はできませんのでご了承ください。

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Windows Server で構築可能なクラウドコントローラー

オンプレミスで作れる『 Microsoft Azure 』

Microsoft Azure Virtual Machines と同じように、数クリックで仮想マシンがデプロイ可能

そうはいっても……よくわからんし

百聞は一見に如かず

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Admin Portal◦ クラウドの管理者(ファブリック管理者)が使用するポータル

◦ 利用者(テナント管理者)のアカウント管理、テナントに提供するサービス(プラン)の設定を実施

◦ ユーザーが自由にサインアップ可能にするか等の設定も可能

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Tenant Portal◦ 利用者(テナント管理者)が使用するセルフサービスポータル

◦ ファブリック管理者が設定したプランの範囲内で、テナントが自由にサービスを利用可能

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ネットワーク

DB サーバー Web サーバー

Firewall

Internet

ユーザー PC

管理者 PC

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自分で決めた IP Addressが使いたい

DB サーバーは

Windows

Web サーバーはLinuxがいいかなぁ

Firewall

Internet

ユーザー PC

管理者 PC

いざというときにコンソール接続したい

NAT & ACL

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自分で決めた IP Addressが使いたい

DB サーバーは

Windows

Web サーバーはLinuxがいいかなぁ

Firewall

Internet

ユーザー PC

管理者 PC

仮想ネットワーク(Windows Server Gateway)

仮想ネットワーク

リモートコンソール

仮想マシン

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IaaS としての管理部分は全て System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager(SCVMM)

が担当

WAP(Admin Portal) が管理するのはユーザー(テナント)とプラン

WAP と SCVMM との連携には、『 Service Provider Foundation(SPF) 』が必要

◦ SPF は System Center 2012 R2 Orchestrator に同梱

VMM 管理サーバー SPF WAP Portal

VMM 通信 (8100/TCP) HTTPS 通信 (443/TCP)

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System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager(SCVMM) と連携することで実装

◦ 仮想マシンの作成や管理等々は、 SCVMM が全て実施

◦ テンプレートは SCVMM で管理しているものを利用

ハードウェアプロファイルを使用して、仮想マシンのサイズ( CPU コア数、メモリサイズ)をテンプレートして定義可能

◦ テナント側で、仮想マシンに適用されているハードウェアテンプレートの変更(再適用)が可能

WAP 側で定義する『プラン』は、SCVMM側で定義する『クラウド』を基準に設定◦ クラウドで指定されたリソースが、プランで使用可能なリソースに

◦ 利用可能なネットワークや、プロファイル関連も同様

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VMMにおける『クラウド』の設定が、 WAP 側の『プラン』に反映

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テナント単位での独立(分離)したネットワークは、二つのネットワーク技術で実装

◦ VLAN

◦ Hyper-V Network Virtualization(NVGRE)

VLAN によるネットワーク分離の場合、あらかじめ管理者(ファブリック管理者)によるネットワーク (VLAN) 設定が必要

→ ネットワーク機器側の設定も必要

→ テナント管理者側で自由にサブネットを作ることができない

ネットワークのセルフサービスは NVGRE によるネットワークの仮想化が必要

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Windows Server 2012 から実装されている、ネットワーク仮想化を実現するためのプロトコルのこと

◦ Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation

VLAN と異なり、ネットワーク機器に依存することなく、ネットワークの分離が可能

詳しい事はこちらをご参照のこと

ネットワーク仮想化技術 NVGRE のすべて

日経BP社刊

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Hyper-V Network Virtualization を利用した仮想ネットワークは、通常のネットワークとは疎通不可である

仮想ネットワークと通常のネットワーク間のゲートウェイの役割を果たすものが『 Windows Server Gateway(WSG) 』である

Windows Server 2012 R2 の Routing and Remote Access Service(RRAS) を利用しており、Windows Server の標準機能で実装可能

ゲートウェイの機能の他、仮想ネットワークに接続されている仮想マシンへのアクセス制御や、仮想マシンの IP アドレスのグローバルアドレスへの変換 (NAT) も実施可能

WSG の制御は SCVMM にて実施

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WSG が VPN の終端装置として稼働し、対向の VPN 機器と Site-to-Site ( S2S )接続を行う方式

WSG とVPN接続が可能であることが接続条件なため、公共ネットワーク(インターネット)経由でも安全にアクセスが可能

ハイブリッドクラウドでの実装を想定

VPN の方式は IPSec

192.168.1.0/24

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.10

Virtual SwitchVirtual Switch

WNVNIC

.10 .11

NVGRE トンネル

192.168.1.10へアクセス

192.168.101.0/24

.250

VPN トンネル

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リモートデスクトップ役割サービスの機能の 1 つである『リモートデスクトップゲートウェイ』を使用して、 Hyper-V コンソール接続をリモートデスクトップ接続に変換

コンソール接続のため、 Windows 以外の OS でも接続可能

OS のインストールも実行可能

Hyper-V ホストRDGatewayFirewall

https(443/tcp) vmconnect(2179/tcp)

Client

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WAP の機能を拡張する、便利なプラグインのこと

WAP をインストールする際に使用する WebPI から、エクステンションをインストールする事も可能(別途インストールのものも)

当然のことながら、エクステンションが連携する先(アプリケーション)が必要

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米 Cloud Cruiser 社が提供する課金管理ソフトウェア

Express 版は WAP での使用状況管理、課金管理に機能限定されていますが、無償で利用可能

WAP の Admin Portal のリンクからソフトウェアを入手して導入

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VMM とOM の連携により、仮想マシンの使用状況 (CPU, Memory, Storage, Network) がOM DWH に蓄積されていきます

WAP の Usage Service が SPF を通じて OM DWH から使用状況データを取得、テナント単位でデータを分類

WAP Usage Service からレポート作成ツールがデータを取得し、内部加工ののちユーザーに公開

詳細な解説や、使用状況データの流れは以下の Blog を参照のこと

How to Integrate Your Billing System with the Usage Metering System

http://blogs.technet.com/b/systemcenter/archive/2013/08/01/how-to-integrate-your-billing-system-with-

the-usage-metering-system.aspx

VMMOperations

ManagerSPF

WAP

Usage

ServiceReporting

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5nine Software 社が提供する Hyper-V 向けセキュリティーエクステンション

以下の機能が仮想マシン単位で利用可能

◦ バーチャルファイヤーウォール( vFirewall )機能:MAC Address、IP Address、Protocol( TCP/UDP /ICMP etc)等でフィルター設定可能

◦ 通信状況監視機能:仮想マシンの通信状況( Connection Table )が取得可能

◦ IDS機能:Snort エンジンと連携し、IDSとして利用可能

バーチャルファイヤーウォールは Hypervisor の機能として提供されるため、仮想マシンの OS には依存せず

Tenant Portal からセルフサービスでバーチャルファイヤーウォールの On/Off 、セキュリティーポリシーの設定が可能

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Windows Azure Pack はオンプレミスで展開できる Microsoft Azure ですが、リモートコンソールなど、 Microsoft Azure にはないオンプレミスならではの機能も備わっています

3rd Party 製品とエクステンションを利用することにより、より便利なプライベートクラウドが展開可能です

System Center と連携するため、運用管理も万全です

機会がありましたら、ぜひ一度テストをしてみてください

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Windows Azure Pack プライベートクラウドとセルフポータル(仮)http://www.slideshare.net/wind06106/cloud-os-tech-day-2014windows-azure-pack

Building Cloudshttp://blogs.technet.com/b/privatecloud/

Windows Azure Pack Customization & Extensionhttps://msdn.microsoft.com/en-us/library/dn629554.aspx

Remote Console in System Center 2012 R2http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn469415.aspx

Custom Resource Providers in Windows Azure Pack – Deploying the Hello World Samplehttp://blogs.technet.com/b/privatecloud/archive/2014/02/11/

custom-resource-providers-in-windows-azure-pack-deploying-the-hello-world-sample.aspx

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