SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会...

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平成13年度 国際標準化活動報告 平成14年3月31日 (社)日本事務機械工業会 ISO事務機械国内委員会 第74委員会

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Page 1: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

平成13年度

国 際 標 準 化 活 動 報 告

平成14年3月31日

(社)日本事務機械工業会

ISO事務機械国内委員会

第74委員会

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目  次

1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 --------------- 12. SC17(カード及び個人識別) ----------------23. SC17/WG1(IDカードの物理特性及び試験方法) ----------------44. SC17/WG3(旅行用文書) ----------------65. SC17/WG4(端子付ICカード) ----------------76. SC17/WG5(カード発行者番号等) ----------------97. SC17/WG7(金融取引カード) --------------108. SC17/WG8(コンタクトレスICカード) --------------109. SC17/WG9(光メモリーカード) --------------1110.SC17/WG10(運転免許証) --------------1211.SC17/OWG2(バイオメトリクス) --------------1412.SC28(事務機械) --------------1513.SC28/WG2(プリンタ) --------------1914.SC28/WG3(複写機) --------------1915.SC28WG4(画質評価) --------------2016.SC28/WG5(リサイクリング) --------------2317.SC28/WG6(カラーマネジメント) --------------2318.SC28/WG7(消耗品) --------------2519.SC35(ユーザインタフェース) --------------2620.SC35/WG1(キーボード及び入力インタフェース) --------------2821.SC35/WG2(ユーザインタフェースインタラクション) --------------2922.SC35/WG3(図記号) --------------3023.SC35/WG4(モバイルデバイスのユーザインタフェース) --------------3124.第74委員会(情報処理機器の安全) --------------32(参考1)平成13年度 国際規格回答原案等リスト --------------35(参考2)平成13年度 国際会議出席者リスト --------------38(参考3)関連国際規格の現状と今後の計画 --------------40

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1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会         委員長  尾上 守夫

1.1 活動概況

(1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。

(2) ISO,IEC事務機械国内委員会規約類の改定を行なった。

1)ISO,IEC委員手当支給内規

   従来の慣行を明文化

2)ISO,IEC国際会議出席者の皆様へ(旅費手続きについて)

   従来の規定では対応できないケースをカバーするための特例を設けた

3)ISO事務機械国内委員会分担金規程

   従来の慣行を明文化

4)ISO事務機械国内委員会規約

   SC35/WG1,WG2,WG3,WG4の審議団体を情報規格調査会より移管したことに伴う変更

5)ISO事務機械国内委員会WG細則

   SC35/WG1,WG2,WG3,WG4の審議団体を情報規格調査会より移管したことに伴う変更

(3) 国際標準化活動において積極的に世界貢献を果たした。

1) 国際会議へのエキスパート派遣

   25の国際会議に延べ69名を派遣

2) 以下の国際規格投票に対し回答原案及びコメントを作成した。

  NP提案  7件

  CD(含むPDAM)投票    10件

FCD(含むFPDAM)投票 11件

  FDIS(含むFDAM)投票 6件

  その他 投票         5件

(4) 平成12年度決算、平成13年度予算の承認および平成14年度予算案作成を行なった。

  

(5) 活性化施策の一つとして、アジア・太平洋地域の国際標準への関心を高め、日本の主張を理解

   されやすい環境作りのため、経済産業省の「アジア太平洋地域標準化体制整備委託事業業」に

   応募し採用された。平成13年11月に沖縄と東京地区において、講義・討議と事業所見学を行っ

   た。参加各国の理解を深めるとともに、参加者間の情報共有のネットワークが形成され、その

   後の国際標準化活動におおいに役立っている。

(6) 事務機械に関連の深いJTC1/SC35の審議団体をJBMAに移管してもらうべく、経済産業省/標準課、

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  情報規格調査会に申し入れた。話し合いの結果、SC35参加のWG(1,2,3,4)の審議団体をJBMA

  とすることとなり、参加者の募集を新たに行い、7月より実質的な活動を開始した。

(7) (社)日本事務機械工業会/標準化センター及びカード・カードシステム部会との共催で成果発

表会を開催(7月19日 四谷弘済会館)し、約120名の聴衆を集め好評裡に終了した。

(8) ホームページのリニューアルと充実を継続して行なった。

・ ドキュメントライブラリのコーナーの新設

・ メーリングリストを新設し、バーチャル会議を実施できる環境を整えた

(9) 表彰規定により以下の各氏を表彰した。

     伊藤 哲也、斎藤 八郎、朝倉 久、荒川 雅典、乾谷 信博、大坪 直彰、大谷 佳光

     小渋 弘明、榊 純一、菅野 俊雄、長谷川 潔、牧野 忠由、宮野 哲紀、渡部 実

     加藤 俊幸、野原 三郎

1.2 今後の主要課題

(1)各SC,WGの規格審議支援

(2)JIS化作業の積極的支援

・ ISO/IEC デジタル複写機の仕様書様式(新規制定⇒IS化)

・ SC35で審議したIS6件のJIS化

  ISO/IEC 18021, 14754, 11581-1,2,3,4

(5) 活性化施策の実行

・ 第2回アジア太平洋地域セミナー

・ 成果発表会(カード・カードシステム部会、標準化センターと共催)

・ ホームページの充実と活用

2. SC17(カード及び個人識別:Cards and Personal Identification)

 委員長  大山 永昭

2.1 活動概況

当SC17は、プラスティック基板のカードに各種の技術(磁気、IC、電磁波IC、光記録等)を加え

たカードの標準化作業の他、国際的な利用業務に関連した個人識別のための標準化(クレジットカ

ード、パスポート、運転免許証等の関連文書を含む)をも担当している。傘下のWGは、国際は9WG、

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国内は8WG体制となった。(OWGを含む)

今年度の特徴としては、IT利用業務の普及に伴ってネットワークセキュリティやデータ保護・ア

クセス権の保全性のため当SC17が担当するICカード等が多方面で利用され始めた。利用業務が拡大

するにつれ個人識別にパスワードや暗証番号に加えて、より高い保全性のためバイオメトリックス

データの利用技術や暗号技術をICカードに適用するため、担当のWGでは新しい規格開発作業を開

始した。わが国では国際協力のため、新しく専門の委員を加えてこれに対応する体制を整えた。バ

イオメトリックスデータの利用技術については、JTC1宛のUSA提案により「SC17傘下にWG11を

新設」するか、「新しく専門のSC」を発足するかが課題として残された。

<本年度の主要活動事項>

(1) SC17国際会議(TITLE:CARDS and PERSONAL IDENTIFICATION)がカナダ国オタワ市

で開催(10月10日~12日)され、わが国から6名が参加した。9月11日USAで発生した同時多発

テロ等の影響もあり開催が心配されたが、関連のWG(10-8/10)も同時に開催された。(JBMA-Web

site SC17総会報告参照)

(2) 昨年度NP提案された「ICカードの所持者認証用としてバイオメトリックスデータを利用するた

めの規格開発(WG4担当:2ndCD7816-11案完成)」は、WG3、WG8、WG10にも関連するこ

とから専門のWG11をSC17傘下に新設することをオタワ会議で決議した。

(3) 今年度提案されたNPは、4件(USBインターフェース機能端末、指紋センサ等表示機能付きカー

ド、バイオメトリクスを用いた個人認証など)があり、WG1・WG4・WG8・OWG2合同で取り

組んで行くこととした。

(4) 2001年4月から2002年3月の1年間に開催されたプレナリ-,WG,TF国際会議は合計 20回であっ

た。その内、2001年8月のWG4会議を除き、全ての会議(19回)に派遣した。出席者は、延べ47名

であった。

a) プレナリー:2001-10-10/12, オタワ市(カナダ標準局主催)ホテル,日本参加者 (6名 林/

大日本印刷、廣川/GP-NET、大坪/全銀協、牧野/松下通信工業、榊/モトローラ、山田/AIM

JAPAN)(関連のWGは含まず)

b) WG1(3回:延べ 5名)、WG3(2回:延べ3名)、WG4(3回:延べ10名)、WG5(2回:延

べ 2名)、WG8(3回:延べ 9名)、WG9(2回:延べ 6名)、WG10(2回:延べ2名)、

OWG(1回:延べ 5名)、WG7 (0回:メール投票)

(5) 投票・回答件数は、次の通りであった。(2001年4月~2002年3月末)

提案 NP4件、FDIS 3件、FDAM 1件、FCD 5件、CD 4件、PDAM 1件、DCOR 2件、その他 3

件、

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なお、今年度に発刊されたISは 11件

(6) 今年度は、各種の用途が具体化し規格制定が急がれたコンタクトレスICカ-ド(ISO/IEC 14443

及びISO/IEC 15693各シリーズ)の基本規格作業が終了した。2000年横浜総会の決議を受けてア

プリケーション対応の追加規格作業(ISO/IEC 14443-2 AM1: タイプC/日本提案、D、E、F、

G)がWG8で始まったが、SC17オタワ会議の決議460により継続or中止の投票結果で中止が決定

した。

(7) SC17/WG3(パスポート、関連ドキュメント)では外務省旅券課と共に参加し、主にICカード、

コンタクトレスICカードの技術面からの協力をしている。また、WG10(運転免許証、関連文書)

では車種・運転条件の記載事項等の取り纏めをわが国が担当した。運転免許証のタイトル及び構

成(ISO/IEC 18013-1/3)が決まり、2002年CD完成に向けて積極的に貢献中である。

(8) 特許問題:3年越しの課題でSC17の運用規則の作成に取り組んできたが、JTC1中央事務局長の

指示により中止した。しかし、各WG会議のアゼンダに毎回取り上げると共に、各委員にDirective

(patent部)を配布して徹底を図ることとなった。

(9) プライバシーに関するISOポリシー

SC17はWeb siteに個人名を載せる場合は姓のみを記し、個人的なコンタクトができない方法を

とることとなった。WGについても同様とする。

(10) 国際貢献では、SC17起草委員(廣川/GP Net)、WG9のCONVENOR(吉岡/NTTデー

タオフィスマート)を担当した。

2.2 今後の主要課題

今年度から作業を開始した WG を横断するバイオメトリックスデータ利用の標準化プロジェクト体

制(WG11 又は新 SC リエゾン)の確立及び近接型 14443-2/AMD(仮題:Symmetrical

Communication at high data transmission rate for Contactless IC Cards)の NP 再提案への課

題等がある。

3. SC17/WG1(IDカードの物理特性及び試験方法) 主査 寄本 義一

3.1 活動状況

(1) WG1 国際会議は以下のように 3 回開催され、それぞれの会議に 1 から 3 名が参加した。

平成 13 年 6 月 5 日から 7 日 フランス パリ市

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平成 13 年 10 月 8 日から 10 日 カナダ オタワ市

平成 14 年 3 月 5 日から 7 日 ポーランド クラクフ市

(2) 国際会議の審議概況と主要成果

・ISO/IEC 7810(識別カード- 物理特性) 2nd CD 投票は反対投票をおこなった。

 カードの中央部が透明でも良い規定になったことから、CD 投票では反対、その後の検討で短辺側に

沿って 2.25mm の不透過領域が作られ一歩前進したが、カードの挿入方向に対して、不透過領域が対称

となっていないために、カードを ATM 等の端末に挿入する際に、カードを裏表逆さまに入れることの出

来るタイプのカードでは、端末のセンサーがカードのサイズをただしく検知が出来ず、端末機能の停止と

いう事態が想定される。従って、2nd CD 投票では反対としたが、このような事態が起こる場合を回避

する対応策として、「表裏逆ざし可能なタイプのカード側の不透過領域を対称に作る」と言うコメント

を付加して投票をおこなった。

・識別カードのサイズとして ID-000(携帯電話等で用いられている UIM)の規定が追加された。

・ISO/IEC 7811-7(識別カード - 高密度高保磁力磁気ストライプカード) CD 投票は賛成投票をおこなっ

た。

・ISO/IEC 15457-1(薄型カード – 物理特性) FDIS 投票は賛成投票をおこなった。

・ISO/IEC 15457-2(薄型カード – 磁気特性) FDIS 投票は賛成投票をおこなった。

・ISO/IEC 15457-3(薄型カード – 試験方法) FDIS 投票は賛成投票をおこなった。

(3) 国内会議

・ 国内 WG1 会議は、課題の検討のために月 1 回のペースで行われた。

・ 視覚障害者用のカード挿入方向指示及びカード種類識別用のセルフマークの検討を共用品推進機

構とともに、英国の RNIB(Royal National Institute for the Blind)の Scientific Research

Unit の Dr. John Gill 氏と欧州案と併記ということで CEN TC224 WG ドキュメントが作

成された。

3.2 今後の主要課題

・ ISO/IEC 10373 シリーズ(識別カードの試験方法)のテキスト反映の見直し。

・ TF2 Card Service Life が設立され、使用期限の長いパスポート或いは運転免許証カード等の

耐久性について検討する。

・ TF3 C0-existent technology が設立され、試験方法を始め、カードに関する共通、共存技術を

検討することになった。

3.3 特記事項

・ 木澤 SC17 顧問を委員長とする JIS 化委員会が設立され、ISO/IEC 10373-1(識別カード-試験

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方法-一般的試験) 及び ISO/IEC 10373-2(識別カード-試験方法-磁気ストライプ)の JIS 原案

JIS X6305-1 及び JIS X6305-2 を作成した。

3.4 平成 14 年度の国際会議の予定

・ 平成 14 年 6 月 米国 ベンシルバニア ハリスバーグ市

・ 平成 14 年 10 月 デンマーク コペンハーゲン市

・ 平成 15 年 3 月 (候補 スペイン)

4. SC17/WG3(旅行用文書:MRTD)           主査 寄本 義一

4.1 活動状況

(1)WG1 国際会議は以下のように 1 回と国内 WG3 としては、はじめて ICAO の NTWG に参加

した。

ICAO NTWG: New Technology WG

平成 13 年 5 月 8 日から 11 日  オーストラリア シドニー市

SC17/WG3

平成 13 年 10 月 8 日から 10 日 カナダ オタワ市

(2)国際会議の審議概況と主要成果

・ ICAO ドキュメント機械読み取り旅行文書 Doc 9303 part3(ISO/IEC 7501-3)2nd Edition の

Fast Track DIS ドキュメントの準備。サイズは ID-1 及び ID-2 で磁気、光、IC カード、バー

コード等を用いて機械読み取りを行う。

・ ICAO ドキュメント機械読み取り旅行文書 Doc 9303 part1(ISO/IEC 7501-1)5th Edition の

Fast Track DIS ドキュメントの準備。

(3)国内会議

・ 国内 WG3 会議は、課題の検討のために月 1 回のペースで行われた。

4.2 今後の主要課題

・ ICAODoc 9303 (ISO/IEC 7501)のパート 1 及びパート 2 の Fast Track DIS 投票の審議。

・ ICAO 機械読み取り VISA Doc 9303 part2(ISO/IEC 7501-2)は検討継続。

・ バイオメトリクス 各種カードへの実装方法、互換性、複数バイオの取り扱い、ISO/IEC

7816-11 との関係処理等あるが、とりあえずシリアルデータフォーマットを検討する。

・ Logical Data Structure の検討

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・ コンタクトレス技術の検討

・ 旅行文書セキュリティの標準の検討

4.3 特記事項

・ ICAO から関連産業界の状況調査である RFI(Request For Information)への応募案内があっ

た。

4.4 平成 14 年度の国際会議の予定

・ 平成 14 年 5 月 オーストラリア シドニー(暫定)

・ 平成 14 年 10 月 デンマーク コペンハーゲン

5.SC17/WG4(端子付ICカード)               主査 松本 勉

5.1 活動概況

(1) 国際会議開催状況

以下の3回開催

・ 平成13年6月25日~29日フランス レンヌ 日本参加:5名

・ 平成13年9月24日~28日イギリス ロンドン 日本不参加

・ 平成13年12月10日~14日 日本 京都 日本参加:4名

(2) 国際会議の審議状況と主要成果

本年はICカードのIT分野での利用拡大に伴い、特にセキュリティ分野での対応とし

個人認証技術、公開暗号技術のICカード適用検討が進んだ。

また、ICカード仕様を適用する読者に対して、より良く理解を深める為、規格の5年見

しを機会に、セキュリテイを含むコマンド編の全面見直しを実施した。

・ ISO/IEC FPDAM 7816-02/AM1

:端子 C4、C8 の同期カード、USB インターフェース対応についてを記述。

・ ISO/IEC FPDAM 7816-03/AM1

:供給電圧を 5 V, 3 V ,1.8 V とクラス分けして対応。それによる制御方法を規定したも

ので賛成投票実施。

・ ISO/IEC PDAM2 7816-03/AM2

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:APDU メッセージの構造と伝送について、7816-4 の表記方法の整合性を中心にコメント

 実施。

・ ISO/IEC CD 7816-04

:5年見直しの機会に 7816-8、7816-9 もあわせて見直す大改訂を実施。 各パートの整合

 を中心に見直す。

・ ISO/IEC FCD 7816-05

:AID 採番、登録管理については特にコメントなく賛成。

・ ISO/IEC CD 7816-08

:セキュリティ関連コマンド。 7816-4 大改定により影響があった部分において旧規格と

整合性を見直す。

・ ISO/IEC CD 7816-09

:拡張コマンド、7816-4 大改定により影響があった部分において旧規格との整合性を見直

す。

・ ISO/IEC CD 7816-11

:生体認識による個人認証。ドイツ、アメリカ、日本、フランス、カナダ、イギリス等の

 コメント続出により、再投票を実施。 OWG2,WG3,WG10 との連携による反映、参考

 規格としての CBEFF 等の検討を実施した。

・ ISO/IEC WD 7816-12

:カード USB インターフェースを追加規定。 RFU 端子利用して実施。

  ・ ISO/IEC  CD 7816-13

    :7816-6/AMD1 におけるチップ製造者登録を 7816-13 に移動。

  ・ ISO/IEC  CD 7816-15

    :PKCS#15 を基に PKI カード認証手順、インターフェースを規定。標準規格としての

     妥当性を基に検証する。

   NP 提案については以下の 3 件を対応

・ 端子付き IC カードの USB インターフェース

:検討は承認。

・ カードに搭載する指紋センサ及び表示器の寸法と位置

:標準化にそぐわない事から反対。

・ カードに搭載する各種部品の内部接続システム

:標準化にそぐわない事から反対。

(3) 国内会議

国内 WG4 会議は国際会議での各パートの検討のため、2ヶ月に 1 回の間隔にて実施。

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5.2 今後の主要課題

・ FDAM 7816-1/AM1 検討、審議回答

・ PDAM 7816-3/AM2 検討、審議回答

・ CD7816-4 検討、審議回答

・ CD7816-6 検討、審議回答

・ CD7816-8 検討、審議回答

・ CD7816-9 検討、審議回答

・ CD7816-13 検討、審議回答

5.3 平成 14 年度国際会議予定

・ 平成 14 年 5 月 13 日~17 日 WG4 ドイツ ミュンヘン

・ 平成 14 年 6 月 3 日~7 日  WG4 場所未定

・ 平成 14 年 9 月 30 日~10 月 4 日 WG4 場所未定

6. SC17/WG5(カード発行者番号等) WG5 主査 大坪 直彰

6.1 活動概況

(1) 国際会議は以下のとおり 2 回開催された。

2001 年 5 月 22 日~23 日 フランス(パリ)

2001 年 10 月 8 日~9 日 カナダ(オタワ)

(2) 国際会議の審議状況

- 当グループは金融取引カードのカード発行者番号(ISO/IEC 7812)、端子付 IC

カードの登録アプリケーション提供者識別子(ISO/IEC 7816-5)の登録管理を行っ

ている。

- ブロック付番のうち、付与後長期にわたって未使用の多いものについて、登録

機関から文書を送付して未使用分の返還を求めている。WG ではこの状況をト

ラックするとともに、各国メンバーは当該国における文書送付先に対してこの動

きをサポートしている(返還に応じるよう働きかけを行っている)。

- 7816-5(IC カードのアプリケーション識別子の付番および登録機関運用)の 5

年見直しについて、各国コメントとは別に、登録管理グループの運用面のコメン

トを検討した。

- 複数アプリケーションカードが現在の ISO/IEC7812(IIN 付番等)の規定等に及

ぼす影響について、論点の抽出を行っている。

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6.2 今後の主要課題

- 複数アプリケーションカードが現在の関連規格に及ぼす影響と対応の分析

- 未消化の多い付番ブロックの回収継続

6.3 平成 13 年度国際会議開催予定

2002 年 5 月 14 日~15 日 アメリカ(ワシントン DC)

2002 年 10 月 デンマーク

7. SC17/WG7(金融取引カード) WG5 主査 大坪 直彰

7.1 活動概況

 国際 WG7 は昨年度の Plenary で解散することが承認された。

 これに伴い国内 WG7 も解散した。

8. SC17/WG8(コンタクトレスICカード) 主査 大谷 佳光

8.1 活動状況

(1) WG8国際会議は、アドホック会議を含めて、以下のように3回開催された。

平成13年6月18日から6月20日 英国 ロンドン

  平成13年8月7日から8月9日  中国 北京

平成14年2月20日から2月22日   南ア ケープタウン

(2) 国際会議の審議概況と主要成果

・ ISO/IEC 14443-2AMD1 (近接型 IC カード-電波出力と信号インタフェース 追加仕様)

 :Type C から Type G までのオプション仕様

CD 投票、その後、SC17 過半数投票により審議中止決定

・ ISO/IEC 10373-6AMD1 (テスト方法-近接型 IC カード 追加仕様)

         :試験方法の詳細化、プロトコルレベル試験の追加の検討開始

・ISO/IEC 15693-4 (近傍型 IC カード-拡張コマンドとセキュリティ特性)

:募集したが、具体的提案がないため、検討中止

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(3) 国内WG8

・課題の検討のために、1ケ月に1回のペ-スで行われた。

8.2  今後の課題

・ISO/IEC 14443-2 高速化のための追加仕様の検討

・ ISO/IEC 10373-6 Amendmentの検討

8.3  平成14年度の国際会議の予定

 平成 14 年 5 月  WG8/TF2 フランス  ルッセ

 平成 14 年 10 月  WG8   デンマーク コペンハーゲン

 平成 15 年 2 月  WG8   シンガポール

9. SC17/WG9 (光メモリ-カ-ド)             主査  斎藤 八郎

9.1 活動状況

a)国内委員会

・平成13 年度は、ISO/IEC11694-4、ISO/IEC10373-5 の定期見直し等のため、2回の国内

委員会を開催した。

b)国際会議

国際会議は下記の2回開催され、日本から累計6名が参加した。

第 23 回国際会議 国際 WG3 から Machine Readable Traveler’s Documents (MRTDs)用

光カードの LDS(論理データ構造)に関して、ICAO/NTWG に提案する

様要請があったため、急遽開催した。

(1)日時 : 2001 年 5 月 3/4日

(2)場所 : サンフランシスコ(アメリカ)

(3)参加人数 : 3名

(4)主な審議内容:MRTDs 用光カードの論理データ構造(LDS)、及び ISO/IEC11693-5

の 5 年定期見直し。

第 24 回国際会議 この会議は本来は 2001 年 10 月に SC17 総会に併せて開催する予定であっ

たが、同時多発テロの影響で、2 月に延期された。

(1)日時 : 2002 年2月7日(木)

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(2)場所 : ブリュッセル(ベルギー)

(3)参加人数 : 3名

(4)主な審議内容:ISO/IEC10373-5 の5年定期見直し・改訂

c)国際規格の審議状況と主要成果

1) ISO/IEC 11694-4:Identification cards-Optical memory cards-Linear recording

method part 4:Logical data structure の 5 年定期見直し改訂作業。

・2001-09-17 締切りで FDIS 投票が実施され、改訂が承認された。

・2000-10-15 付けで国際規格として発行された。

2) ISO/IEC 10373-5:Identification cards-Test methods-Part 5:Optical memory cards の

定期見直し改訂作業実施中。

・2001-05 の WG9 サンフランシスコ会議で改訂・追加する事を決定し、作業を開始した。

・2002-02 の WG9 ブリュッセル会議でアメリカから新規追加分の素案が提案され、現在

具体的内容について検討中。

d) 国際 WG3 へ Machine Readable Traveler’s Documents(MRTDs)用光カードの Logical Data

Stucture(LDS)を提案

・国際 WG3 より光カードを MRTDs として使用する際の論理データ構造(LDS)につい

て、JIS X6332 光メモリーカード-直線記録方式―情報交換用データ様式をベースにし

て新たに作成した論理データ構造(LDS)(WG9N580)を提案した。

e)JIS 規格改訂及び新規 JIS 規格化への協力

1)JIS X 6330 光メモリカード-直線記録方式-物理的特性の改訂

・国際規格の 5 年定期見直しに伴い、JIS 規格も改訂する必要があり、WG9 メンバーが

協力して改訂作業を実施した。

・2001-09-20 JIS 規格として発行された。

2)JIS X 6305-5 識別カード-試験方法の JIS 規格化

・ISO/IEC 10373-1/6 の JIS 化作業に当って、WG9 国内委員会として ISO/IEC 10373-5

「光カード、テスト方法」の JIS 化作業に協力し、原案作成を完了した。

・来年度発行される予定。

9.2 今後の主要課題

引き続き下記規格の定期見直し処理を行う予定

・ISO/IEC 10373-5:定期見直しと新規追加案を作成・完成させる。

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3.2002 年度国際会議予定

1)2000 年 10 月 8/9 日 デンマーク (コペンハーゲン)

・今年度の国際会議は、ISO/IEC 10373-5 の見直しと新規追加規格の作成が主な作業となる

ので、SC17 総会に合わせて1回とする。

・但し、他のテーマや緊急の提案があれば、中間の5月か6月に開催することも有り得る。

10. SC17/WG10(運転免許証)             主査  牧野 忠由

10.1 活動状況

WG10 国際会議は以下のように開催され参加した。

第7回国際会議 平成 13 年 6 月 26 日~29 日 アメリカ ワシントン DC

   第9回国際会議 平成 14 年 2 月 3 日~ 6 日 ベルギー ブリュッセル

(1) 国際会議の審議概況と主要成果

・ WG10 では現在、ISO18013 として以下 3 項目のパートの検討を行っている。

パート1 表記項目と券面デザイン CD 化目標時期 2002.07

パート2 電子記述方法 2003.08

パート3 バイオメトリクスなど 2003.08

・ 審議日程の目標としてパート1を最優先として次回 WG10 会議にて CD 投票テキストを完

成させ、SC17 国際会議(02.10)までにパート1の CD 化を目指すことし、パート2、3は

その後1年以内の CD 化を目指すこととして SC17 事務局の合意を得た。

(2) 国内会議

・ 国内 WG10 会議は、課題の検討のために第 16 回~20 回まで合計 5 回開催した。

10.2 今後の主要課題

・ 国際互換性を保つための検討項目として、券面のデザイン、論理データ構造(TLV 構造)、

運転可能車種、運転条件のピクトグラム化採用などの方針が定まり、今後詳細規格の審議を

行っていく。

・ セキュリティに関する考え方も方針、考え方までの論議がまとまってきているが、国際互換

を考慮した運用を含めた詳細の審議から最小限具備すべきセキュリティに関する規格を纏め

ていく。

・ 画像データの取り扱いに関する面でも、印刷用データ、機械認識用データ、目視用データと

いう分野での大枠の取り扱い方法まで論議がまとまってきたので、今後分野ごとに詳細な審

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議を行う。

10.3 特記事項

・ 平成 13 年 9 月 11 日のテロを契機として運転免許証も ID カードの 1 種と見なし運転免許証

に求めるセキュリティの考え方に関して種々の論議が始まってきている。

10.4 平成 14 年度の国際会議の予定

・ 平成 14 年 6 月 欧州

・ 平成 14 年 10 月 デンマーク コペンハーゲン

11. SC17/OWG2( バイオメトリクス)   主査   牧野 忠由

11.1 活動状況

今年度の OWG2 国際会議は以下のように開催され参加した。

平成 13 年 4 月 19 日~20 日 イギリス ロンドン

  平成 14 年 3 月 14 日 イギリス ロンドン

(1) 国際会議の審議概況と主要成果

・ OWG2 での審議

    OWG2 は、JTC1/SC17 における ID カードの標準化活動の中でのバイオメトリクスに関す

る横断的な取りまとめを行うことを目的に組織されている。

    平成 13 年 4 月に開催された OWG2 国際会議において、関連するサブワーキングのコンビナ

ーからバイオメトリクスに関する技術の共通運用規格策定が必要なことが報告された。この結

果を受けて、米国からの提案を基に新しくバイオメトリクス技術に関する審議を SC17 にて開

始する JTC1/SC17 向けの提案書が策定された。

    上記提案書は平成 13 年 10 月オタワにて開催された JTC1/SC17 プレナリー会議で承認され、

新たに SC17 内に WG11 を設立する方針を定め米国からの NP 提案を待って国際投票にかけ

ることとなった。

    平成 14 年 3 月にロンドンで開催された OWG2 国際会議では上記米国の意向、JTC1 の動向

を踏まえ、SC17 としての対応案の審議が行われた。

    WG3 議長及び各国からのバイオメトリクス審議は早急に行うべきとの意見と、ICAO が各

国政府と整合したバイオメトリクス規格案を策定中であるとの情報を受けて、SC17 で既に

WG11 運営が行われていることをアピールしながら、SC17/WG11 が主体となってバイオメト

リクス国際規格を制定していく方針を SC17 に提案することを、OWG2 委員会として纏めた。

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  ・ JTC1での審議

    しかし、平成 13 年 9 月 11 日に起きたテロ事件を契機として米国におけるバイオメトリクス

の審議は新しい考え方に修正され、米国としては JTC1 内部に新しく SC を起して審議する意

向に変化した。

    米国のこの提案は平成 14 年 3 月 4 日、ベルリンでの JTC1-SGF ミーティングにて審議され、

バイオメトリクスを新しい SC で審議することについて、米国から Scope and program of work

の提案を受けたうえで 60 日間の投票で決めることが決議された。

(2) 国内会議

・ 国内 OWG2 会議は、課題の検討のために第 1 回~9 回まで合計 9 回開催した。

11.2 今後の主要課題

・ 審議組織運用の論議が主題となり、審議項目の論議が十分に行われていない状況にある。審

議体制に関して日本からは以下の提案を OWG2 ロンドン会議にては行ってきている。

バイオメトリクスの標準化には 2 つの対象、すなわちバイオメトリクス技術そのものに関す

る部分とカード技術等バイオメトリクス技術を応用するアプリケーションに関する部分とが

ある。この 2 分野を区別して対応案を検討することが必要。

・ 審議項目のスコープに関してはJTC1での米国案もまだ詳細な開示は行われておらず、S

C17での WG3 からの提案もこれからの状況にあるが、バイオメトリクス技術の相互運用

に向けての論議が必要と考える。

・ バイオメトリクス技術及びそのアプリケーションに関する国内での審議体制はまだ横断的な

体制はまとまっておらず、SC17 国内委員会を含めて部分的に幾つかの団体が審議を行って

いる状況にある。米国、欧州からは近々にその対応策が提案されてくる状況にあり、国内で

の必用な専門家を集めた審議体制構築も課題の 1 つである。

11.3 特記事項

・ 平成 13 年 9 月 11 日のテロを契機としてバイオメトリクス技術は ID カードの要素技術の一

つとして大きな注目を集めてきている。国際相互互換を可能とする運用方法に関しての国際

規格策定は急務となってきている。

11.4 平成 14 年度の国際会議の予定

・ 未定

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12. SC28(事務機械:Office Equipment:)       委員長 山田尚勇

12.1 活動状況

 本年度に開催された国際会議は、2001 年 5 月に米国コネチカット州シムスベリーで開催されたプ

レナリーと、実質的に SC28 の活動であったドイツのベルリンで 2002 年 2 月に行われた DIS 19839-

1~4 の BRM(Ballot Resolution Group Meeting)であった。

 また、アジア太平洋地域への SC28 の活動の理解と参加の推進のために、経済産業省の事業に応募

し、11 月に沖縄と東京でセミナーを開催した。

(1) シムスベリーで、2001 年 5 月 14 日~18 日に開催された第 12 回プレナリーは、日本から 8 名

が参加した。今回の会議は、3 カ国だけの参加となり、それぞれの国が代理権を持って参加するとい

う、異例の事態となった。

 審議では、DIS19839(Colour Image Evaluation)の Fast track 投票結果(否決)に関する BRM の取

り扱いが大きな争点であった。また、2000 年 12 月に投票が行われた NP10 件のうち 6 件が正式プロ

ジェクトとして作業が開始する事になった。1 件は JTC1 レベルのコメント処理手続きとなったが、

その後承認された。否決された 3 件は、提案国のドイツが新たな提案に含めるとして否決を了承した。

また新たに 4 件が NP 投票にかける事が決議された。

 新メンバーの獲得の成果として、タイとウルグアイが P メンバーに参加した。

 

 シムスベリーで議論された主な課題

 ① Communicator 会議(非公式)

 今回の会合について、および BRM の取り扱いについて、ドイツからの提案で HOD(Head Of

Delegation)会議が行われた。

 ・今回の会議に 3 カ国しか参加していないのは不自然である。今回の resolution を、P メンバーの

Writing Vote にかけるべきという提案があり、日本は反対し、結局本会議には持ち出されなかった。

 ・SC28 Secretary の運営が、directives に沿っていない。今回の会議召集、Draft Agenda などの

文書の配布が遅い、BRM の要請をしたのに対応がされていない、などの指摘があった。ドイツが

Secretary を引き受けても良い、という案が出されたが、まずは当事者の意見を聞くべきである、と

いう事で決着した。

 ② BRM に関する HOD 会議

 ドイツは FastTrack の BRM の手続きが進んでいないことに対して、具体的な予定を決めることを

要求して開催された。その結果、Convenor に伊藤丘氏を指名し、ベルリンで 10 月 30 日~11 月 2

日に開催と決めた。(その後日程は変更となる)

 ③ NP 投票の結果についての扱い

 2001 年 12 月に行われた 10 件の NP 投票の結果、6 件が採択、3 件が否決され、1 件が JTC1 レベ

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ルの再投票にかけられた。否決された 3 件(N438,439,447)は、今回の NWI 提案(N494)に含まれると

して、ドイツが議題から取り下げた。採択された 6 件については、プロジェクト No.が付与され、す

でに指名されている Editor から進捗状況の説明があり、次ステージへ進められた。

 ④ NWI 提案

 4 件の NWI 提案があり、いずれも NP 投票にかけられることが決議された。

 ・Method of Measuring Gloss Uniformity for Printed Pages (N479,N490)

 ・Addendum to ISO/IEC 15775 (N478,N491)

 ・Method for The Determination of Toner Cartridge Yield for Color Electrophotographic Printer

and Multi-function Devices That May Contain Printer Components (N492)

 ・タイプ 3 Technical Report として Device Output of 16-step Colour Scales, Output Linearization

Method (LM) and Specification of The Reproduction Properties (N494)

 なお、この 4 件は、7 月締め切りで投票が行われ、すべて承認された。

 ⑤リエゾン

 各組織へのリエゾンとしての指名が行われた。

 ・IEC/TC100,TC100 TA2(Colour management,IEC 61996)

 ・JTC1/SC31,CEN TC331(Postal mark)

 ・ISO TC42/WG18(Digital camera)

 ・ISO SCIT(Steering Committee for Image Technology)

 ・ISO TC130(Printing)

 ⑥その他

 ・Communicator 制度の継続

 ・野原氏の退任にともなう長年の貢献への感謝する件

(2) ベルリンで開催された DIS19839-1~4 の BRM は、2000 年に投票が行われ否決されたファース

トトラックに関するもので、ドイツからの提案でプレナリで決められ実施された。当初予定されてい

た10月が9月11日のテロ事件の直後であったため、参加できない担当者が多く、期日を遅らせて2002

年 2 月 26 日~3 月 1 日まで開催された。

 ドイツによるコメントへの反論が行われ、議論が行われたが反対投票の結果を覆すだけのものでは

なかった。投票の結果、賛成 4(P メンバー9 のうち)、反対 5(有効投票 11 のうち)という事で、規定の

2/3 以上の賛成、3/4 以下の反対といういずれの規定も満たすことができず否決された。この結果を受

けて、改めての TR 提案を認めることを BRM の決議に加えた。

 この DIS は、多くの問題点があり規格として容認できるものではないとして、これまで日本は一貫

して反対を唱えており、国際的にも反対のキャンペーンを続けていたものであったが、これでやっと

決着が付いた。ファーストトラックの投票が否決され、ドイツから BRM の提案がおこなわれてから

1 年以上に渡る活動となった。この課程で、当初賛成を表明していた国が、反対や棄権に回ったのは、

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日本の貢献も大きかったといえよう。

(3) アジア太平洋セミナーは、沖縄および東京で 2001 年 11 月 12 日から 16 日に開催された。6 カ

国(中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ)から 13 名の研修生が参加した。こ

のセミナーの目的は、SC28 の P メンバーへの参加要請と、画質評価などの課題に関する実務者の交

流を促進する事、さらに各国間での情報交換や連携の基盤を構築する事である。

 セミナーは沖縄での講座と東京地区の企業見学などがおこなわれた。沖縄での講座は、委員長の開

会の辞、国際標準活動、画像品質評価、複写機用カラーテストチャート、カラーマネジメント、リユ

ース及びリサイクリング、トナーカートリッジの寿命と各国のカントリーレポート、今後の協力につ

いて行われた。東京地区では、リコー御殿場事業所、キヤノン下丸子事業所の見学と経済産業省訪問

が行われた。

 今回のセミナーの成果として、メーリングリストの設定、各国の国際標準化対応体制の情報交換、

JTC1 および SC28 のメンバーシップのアップがあげられる。

(4) 本年度の主な成果

 ① Pメンバーの増加

 今年度新たにPメンバーとして、タイとウルグアイが参加することとなった。一方でスイスが再度

脱退するなどの動きもあり、現在Pメンバーは 12 である。

コミュニケータ制度と共に、今年度開催されたアジア太平洋セミナーなどによる働きかけによりさら

に多くの参加が期待される。

 ② NP 投票の結果

 NWI として成立したもの(11 件)

・Print Quality Attributes for Machine Readable Digital Postage Marks

 NP 18050 IS

・ISO/IEC 13660 Addendum Calibration Test Chart

 NP 19750 AM

・Image quality standards for Printer Systems

 NP 19751 IS

・Method for the determination of toner cartridge yield for monochromatic electrophotographic

printers and multi-function devices that may contain printer components

 NP 19752 IS

・ISO/IEC 13660 Addendum Banding

 NP 19753 AM

・ISO/IEC 13660 Addendum Measurement of Image Quality Attributes for Hardcopy Output-

Large Area Color Images

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 NP 19754 IS

・Quality and Performance of Office Equipment that may contain reused components IS

・Method of Measuring Gloss Uniformity for Printed Pages

 N490 IS

・Addendum to IS 15775

N491 AM

・Method for The Determination of Toner Cartridge Yield for Color Electrophotographic Printer

and Multi-function Devices That May Contain Printer Components

 N492 IS

・Device Output of 16-step Colour Scales, Output Linearization Method (LM) and Specification of

The Reproduction Properties

 N493 Type 3 TR

 成立しなかったもの

・N438 - Minimum Information To Be Specified for Image Scanners - Part 2

・N439 - Method for Optimizing Image Reproduction

・N447 - Specification of Reproduction Properties and Variations Producing a 16-step Equally

Spaced Gray Scales

 この 3 件については、新たに NP 投票で NWI として成立したものに含まれる。

 ③ BRM の開催(DIS19839 の不成立)

12.2 今後の主要課題

① 日本提案「データプロジェクタの仕様書様式」の IS 化(Fast Track 又は NWI 提案)

② 新テ-マの発掘と提案(継続)

③ Pメンバ-への参加勧誘(継続)

④ 制定された国際規格の JBMS/JIS 化の推進(支援)

⑤Secretariat (Chairman & Secretary)獲得への準備活動

13. SC28/WG2 プリンタ     主査: 竹信秀俊

13.1 活動状況

プリンタ関連の新規活動提案があがっていないことから、本年度も活動は行っていない。

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14.SC28/WG3(複写機)                   主査 伊藤 丘

14.1 活動概況

 プリンター,スキャナ,ディスプレイを対象としたカラーチャートと評価標準規格 ISO/IEC 19839

は DIS 投票の結果否決されたが、提案国のドイツは、Ballot Resolution Meeting の開催を主張した。

JTC1 Directives からは、その開催を否定することも出来ないため、各国もやむを得ず開催に同意し

たが,本来の趣旨から言えば、BRM 自体は、賛成承認された規格案に対して、少数反対意見を取り

込むための会議であるため、今回は逆のケースであり、異状と言えば異状であると強く感じている。

 一方,WG3としては、ISO/IEC 15775 用の新規テストチャートの改善を進めて来たが、このチャ

ートを 2001 年 5 月 14 日~5 月 18 日開催された米国 Simsbury での SC28 国際会議にて、15775 の

附属書として追加する旨の NP 提案を行なった。本件については,その後の NP 投票で承認され、前

記国際会議の Resolution に従い,現在,FPDAM としての投票開始を事務局へ依頼済みである。

14.2 今後の主要課題

 今後の活動内容として、以下を予定している。

・ ISO/IEC 15775 については、新規カラーテストチャートを附属書へ組み入れが完了するまで、各

種手続き作業を継続する。

・ 一方,15775 の JIS 化ついては、新規カラーテストチャートを利用することを基本前提として、

一部チャート印刷を含めて、作業を進めている。

・ ISO/IEC 11159 の複写機仕様書様式については、日本事務機械工業会複写機・複合機部会技術分

科会で作成した「複合機を含めた JBMS08」を元に,JIS 化作業を進め,それが完成した段階で、

11159 の抜本的改訂版として fast track 制度を利用して IS 化を目指す。

14.3 国際会議参加予定

2002 年 5 月 Plenary Meeting(ブラジル Rio de Janeiro) 2名

15.SC28/WG4 (画質評価)     主査 稲垣敏彦

15.1活動概況

(1) 国際会議(SC28 総会)

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a. ハードコピーの画質属性測定規格 ISO 13660 への適合性試験方法の追加

 2値単色ハードコピーの画質属性測定規格 ISO 13660 は、スキャナを測定機器と想定し、テストチャ

ートを必要としない、ハードコピー用画質測定規格である。ISO/DIS 13660 は 1998 年 5 月の第 9 回総

会でISとして発行されることになったが、エディタ(米国)と ISO 中央事務局との連絡不備で発行さ

れないまま放置されてきたが、最終版が提出された。

 ISO 13660 では、測定機器としてスキャナが想定されているだけなので、適合性試験方法、適合性試

験チャート、測定機器認定用目標値が必要である。ところが、ISO13660 には、線画像画質属性の測定の

適合性試験方法及び適合性試験チャートに対する目標値が決められているだけで、面画像画質属性(面画

像の濃さ、背景かぶり、粒状さ、斑、背景黒点、白点)の適合性試験に関しては、何ら記述されていない。

日本の SC28/WG4 が標準としての不備を指摘し、昨年適合性試験方法を 13660 に追加する NWI を提

案し、NP 投票で承認された。今年の総会で、ISO 13660 の改良版作成活動に関する次の報告を行った。

・ISO/IEC 13660 の翻訳 JIS 化作業を実施し、JIS 規格(X 6930)が発行される予定である。

・ NWI 提案の承認を受けてWD(Working Draft)を作成した。用語の定義、測定機器適合性試験用画像、

推奨チャート、目標値など標準として不足していた部分を全て盛り込んだ WD を提出した。その中には

測定機器認定用目標値として,国内 WG4 にて各社保有のフラットベット・スキャナにて同一のテストチ

ャートの各画質属性測定値から求めた値(平均値±σ)が記載されている。

ドイツ、ブラジルから FCD という意見が出されたが USA から反対が表明され、USA との個別会議

で合意点に達し、PDAM(Proposed Draft Amendment)として登録されることになった。Project Editor

は、稲垣。

USA との個別会議で ISO 13660 の画質属性アルゴリズムでは視知覚特性が考慮されていないとの意見

があり、規格に従って測定した値が主観評価と一致しているかを検証することにした。

b. カラーハードコピーの画質属性測定規格(ISO 13660 Part2)

画質属性測定規格 ISO 13660 の面画像画質属性をカラーハードコピーに展開し、明度、彩度、色相、カ

ラー背景かぶり、カラー粒状さ、斑、背景マーク、白点の測定方法を規定する規格で、日本の SC28/WG4

が本NWI を提案し、規格作成活動を行ってきた。

今年の総会で、NWI提案時のドラフトに用語の定義、測定機器適合性試験用画像、推奨チャートを追加

し、WDとして提案した。ドイツ、ブラジルからCD という意見も出されたが、USAから反対が表明され、

USAとの個別会議で合意点に達し、提案通りのWDとして登録されることになった。Project Editorは、稲

垣。

c. 画質測定関連規格  

 第 11 回総会にて WG4 関連 NP として次の2点が USA より再提案された。

Page 24: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

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c.1 ISO13660 へのバンディング測定方法の追加

2値単色ハードコピーの画質属性測定規格 ISO 13660にバンディング測定方法を追加するもので、WD

を今秋に提出予定であると報告された。また、Banding の WG を構成したいとの提案があり、WG4 も

参加の意志を伝えた。本案を、WG4 が進めている「画質属性測定規格 ISO 13660 への適合性試験方法

の追加」に加えて ISO13660 を完了したい旨を P. Spencer 氏に伝えた。Project Editor は、Dr. Paul

Spencer。

c.2 プリンタシステムの画質標準

プリンタシステムで出力される画像の品質を視知覚要因で評価する方法を規定する規格で、5つの属性

(Text/Line Quality、Macro Uniformity、Micro Uniformity、Color Rendition、Gloss Uniformity)に

対して属性別の Ad Hoc グループで検討中で、2002 年 9 月に CD 作成予定と報告された。活動内容は

NCITS-W1.1 のHome Page で公開されている。(http://www.ncits.org/tc_home/w11htm/ncits_w11.htm)

Project Editor にNorm Burningham 氏が任命された。

また、光沢度均一性に関する NWI が提案され、NWI 提案として投票にかけることになった。担当は、

Dr. Y. Ng。

(2) 国内活動状況

国内WG4 はほぼ 1 回/2 ヶ月のペースで開催された。

総会時の USA との個別会議では WG4の 2 つの WD 提案に対して多くの点が指摘された。総会後、指

摘事項への対応を WG4 で検討し、ISO 13660 の画質属性アルゴリズムでは視知覚特性が考慮されていな

い点を取り上げ、規格に従って測定した値が主観評価と一致しているかを次のステップで検証することに

した。

・ 各委員が利用している ISO 13660 測定システムにより、同一サンプルを測定し、測定ばらつきを把

握する.

・ 各測定システムにおけるばらつきから、測定条件、測定アルゴリズムの統一を実施し、測定ばらつ

きを最小化する。

・ 代表的な属性に対して、属性が段階的に変化したサンプルを作成し、ISO 13660 測定値と主観評価

の相関分析を実施する。

現在、最終ステップを実施中で、粒状さ、斑、ぎざぎざさ、ぼけ属性に対する結果を次回総会で報告す

る予定である。

また、米国から提案のプリンタシステムの画質標準は、WG4 提案のカラー版 13660 と競合するので、

NCITS-W1.1 の活動内容を再確認した。

 ISO 13660 の最終版に対して修正すべき箇所を指摘するとともに、最終版発行をプッシュし、2001 年

に ISO 発行となった。

15.2 今後の課題

Page 25: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

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(1) ISO 13660 への適合性試験方法の追加

ISO 13660 の発行で、ISO 13660 規格に準拠した測定機器の開発が増加すると思われる。測定値が

主観評価と合わない項目に対して、早急に代替アルゴリズムを検討し、適合性試験方法の追加だけでな

く ISO 13660 の大幅な改訂も視野に入れた提案を検討する必要がある。

(2) カラーハードコピーの画質属性測定規格(ISO 13660 Part2)

ISO 13660 検証結果次第では、アルゴリズムの見直しが必要である。また、米国から提案のプリン

タシステムの画質標準との重複をどのように避けるかも含めて、再検討が必要である。

16. SC28/WG5(リサイクリング)             主査 小渋弘明

16.1 活動概況

(1) 国際会議(SC28 総会)

2001年5月14日~5月18日

アメリカ コネチカット州

参加:小澁主査

審議概況と主要成果

本テーマの Work program と Business plan が承認された(N488:resolution 01/2001)。

また本テーマの Editor として米国の Ann Stocum が選任され、テーマの位置付けとして

“Conformity Assessment”として進めたいという提案がなされた。

(2) 国内活動状況

国内 WG5 は、ほぼ1ヶ月/1回のペースで開催された。

昨年 10 月に本テーマはNPとして(N443)投票がなされたが、投票ルールの変更に伴い、

日本JTC1からJTC1 に出されたコメントに対してJTC1から何の回答も出されなかった

ことが問題となれた。その後JTC1から各国にコメント要求が出され、本年 11 月にNPとし

て正式に承認された。

今回のNP投票の手続きについての問題は、JTC1 Directive の改定にきちんとした手続きを盛

り込むこととなっている。

国内委員会としては、このN443中に Informative Annex として盛り込まれることが予定され

ている日本委員会作成のリサイクル用語体系図に関しては、国内および欧米の最新規格による定

義を再精査し、用語定義との整合性と矛盾点をチェックし、取り込む用語と体系の見直しを行っ

ている。

Page 26: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

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16.2 今後の課題

リサイクル用語体系図のJBMS化検討

17. SC28/WG6(カラーマネージメント)       主査 村井和夫

17.1 活動概況

ISO/IEC 15775 をもとに DIN から,プリンター,スキャナ,ディスプレイに共通して使えるカ

ラーチャートと評価標準が ISO/IEC 19839 として Fast Track 手続きにより DIS 投票にかけら

れた。

これに対して,日本の意見を反映することを目的として WG6を新たに創立し,2000 年年頭よ

り活動を開始した。2000年6月の Plenary Meeting で反対を表明するとともに,投票権のある

国に積極的に働きかけを行い,投票結果は否決となった。

この結果に対し、ドイツより Ballot Resolution Group Meeting(BRM)の召集が要請された。

・ 当初 2001.3 とアナウンスされたが準備が間に合わず延期

・ 2001.5 の Plenary Meeting で 2001.11 に開催決定

・ 米国テロの影響で延期

・ 2002.2.26 より Berlin で開催

   日本から議長の伊藤さんに加え、WG6、WG3、事務局より総勢メンバ7名が参加し、米国と共

に反対論を展開した。BRM ではコンセンサスを得られなかったため、投票となった。結果は以下の

様になった。

  Voting results (voted on 27 Feb., 2002)

   Voting National Body Membership

    Yes:   China P

      Finland P

      Germany   P

      Slovenia P

      Czech Republic O

      Russian Federation O

    No:   Brazil P

      Italy P

Page 27: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

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Japan P

USA P

New Zealand P

Abstain: Netherlands P

Sweden P

Switzerland P

P-MEMBERS VOTING: 4 IN FAVOUR OUT OF 9 = 44.44%

REQUIREMENT >= 66.66% CRITERE

MEMBER BODIES VOTING: 5 NEGATIVE VOTES OUT OF 11 = 45,45%

REQUIREMENT <= 25.% CRITERE

これにより、最終的に DIS19839-1、2、3、4 は否決された。

また前述 Plenary Meeting でドイツより New Work Item Proposal として

N439:Ballt on New Work Item Proposal - Device Output of 16-step Colour Scale, Output

Linearization Method(LM) and Specification of The Reproduction Properties

が提案され、了承され

N529:Device Output of 16-step Colour Scale, Output Linearization Method(LM)

and Specification of The Reproduction Properties – Table of Replies

で NWI として承認された。今後 WG6 でフォローが必要である。

17.2 今後の主要課題

 昨年も BRM の対応があり、新規標準化提案の議論は充分行なえなかった。今後カラーマネージ

メント小委員会との整合を含め活動計画を見直し、推進する。

18. SC28/WG7 消耗品      主査: 竹信秀俊

18.1 活動状況

(1) 黒トナーカートリッジ寿命測定方法

Page 28: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

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2000 年 12 月に NWI として承認された「NP19752-Method for determination of toner cartridge

yield for monochromatic printers and multifunction devices that may contain printer component」

に関して、USA 提案のワーキングドラフトを WG7メンバーでレビューし提案や意見を USA に提出した。その結

果、多くの日本提案は受け入れられて改訂原稿に反映されたが未合意の重要項目が数件残存していた

為、5 月に行われた Plenary meeting(Connecticut, USA)でさらなる意見交換と原稿修正を行った。 

「適用範囲」「寿命判定方法」「テストサンプル数」「テスト環境条件」に関しては、日本提案がそのまま受

け入れられなかったものの折衷案が提示されたので、持ち帰りWG7で再検討した結果、概ね受け入

れられた。

本テーマについては、Plenary meeting で CD 段階に進めることが承認されていたため、修正を加え

た原稿がコミッティードラフト(CD)として 9 月に正式配布され、WG7でこれを精査して、11 月に日本コメントを

SC28 に正式寄稿した。日本コメントには、比較的マイナーな事項についての意見・要望を盛り込んだ。

今後のスケジュール予想

・ 2002 年 5 月 : CD の修正完了

・ 2002 年 10 月頃: FCD 投票

・ 2003 年秋以降 : IS 発行

(2) カラートナーカートリッジ寿命測定方法

 2001年5月に行われたPlenary meeting(Connecticut, USA)において、USAから「カラー用トナーカートリッ

ジの規格化検討を開始し、2002年のSC28総会頃までにはWD原稿をまとめたい」旨の提案が出され、

投票にかけることが合意された。投票審査の結果、11月に“承認”となった。 タイトルは以下の通り。

「Method for determination of toner cartridge yield for colour printers and multifunction

devices that may contain printer component」

(プロジェクトエディター:hp 社の Mr. Jeran と SpencerLAB 社の Mr. Spencer)

 5 月時点では、USA はまだ具体的な規格案は持っていなかった為、Plenary meeting 期間中に個別

テーマ毎の技術ミーティングをもち、「テストパターンの種類と画像比率」「テストサンプル数」などについて非公式な意

見交換を行った。その意見交換の結果を持ち帰り WG7 で議論した結果、いくつかの異論が出された

ので、日本の非公式コメントとしてプロジェクトエディターに参考送付した。

18.2 今後の主要課題

前述した日程計画どおりに、黒トナーカートリッジの CD あるいは DIS の継続検討とカラートナーカートリッジの規

格案検討を進める傍ら、インクジェット方式用の規格案についても徐々に検討を進めていく必要がある。

Page 29: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

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18.3 国際会議参加

  2001 年5月 Plenary Meeting(USA, Connecticut) 1名

 2002 年 5 月 Plenary Meeting(Brazil, Rio de Janeiro)1 名

19.SC35(ユーザインタフェース)        委員長 山本 喜一

19.1 活動概況

本年度から SC35 に属する各 WG の審議母体が,情報処理学会規格調査会から事務機械工業会に

移管され,各 WG の案件審議と SC35 専門委員会とを合同で開催する形式で国内会議を行った.

SC35 の審議案件は,プロジェクト毎に担当 WG が決められているが,相互に関連する部分も多

く,合同で会議を行ったほうが実効性が高いとの判断によるものである.

(1) 国内委員会

SC35 専門委員会&WGs 合同会議を 7 回(1 回/月)実施した.

(7/17,9/11,10/2,11/13,12/18,2/19,3/19)

(2) 国際会議総会は次のように 2 回開催された.

平成 13 年 7 月 5 日~6 日 スウェーデン ストックホルム市

平成 13 年 12 月 7 日 フランスパリ市

(3) 審議状況

WG1~WG4 については,対応国内委員会の活動方向に述べるが,国内で未組織の WG として,

WG5:ユーザインタフェースの文化・言語適合性

WG6:身体障害者及び高齢者のためのユーザインタフェース

があり,WG6 はストックホルム総会において設立が認められ,活動を開始した.日本としては,

WG5 の案件についてはすでに SC22/WG22 で審議されており重複を避ける意味からも反対を表

明している.WG6 については,米国の 508 条や国内における高齢者保護のためのユニバーサル

デザインの普及活動などを勘案し,関係諸機関と連携しながらプロジェクトの進捗を見守るとい

う方針をとっている.

19.2 今後の主要課題

WG5,WG6 の活動については,作業の進捗状況によっては積極的な参加が必要になる可能性が

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ある.特に,WG6 で予定されている案件には,わが国で生産する情報機器のインタフェースに多

大な影響を与える可能性が含まれているため,状況の推移を注視していく必要がある.本来重要

な項目であるので,できるだけ早く専門家が WG メンバーとして国際会議に参加できる状況を作

る必要がある.

19.3 特記事項

昨年度まで日本は WG1~4 の作業について数多くの寄書を作成し,IS 化に多大な貢献を行って

きた.WG1,WG3 は IS の保守段階に入り,作業は漸減すると予想されるが,WG2,WG4 につ

いては NP が承認され,今後とも積極的な関与が必要である.

19.4 平成 14 年度国際会議予定

平成 14 年 6 月 6 日~7 日 デンマーク コペンハーゲン市

平成 14 年 9 月 27 日(仮日程) ギリシャアテネ市

20.SC35/WG1(キーボード及び入力インタフェース) 主査 森 宗正

20.1 活動概況

  キーボード関連の国際規格は,ISO/IEC 9995 シリーズは,すでに発行されており,昨年度はそ

  改訂作業について,11 月に 4 件の FCD 投票が行われた。日本としては条件付反対 1 件、賛成 3

  の投票を行った。

① ISO/IEC FCD 9995-2

Information technology – Keyboard layouts for text and office systems – Part 2: Alphanumeric

section

(テキスト及びオフィスシステムのためのキーボ-ド配列-第2部:英数字領域)

② ISO/IEC FCD 9995-3

Information technology – Keyboard layouts for text and office systems -- Part 3:

Complementary layouts of alphanumeric zone of the alphanumeric section

(テキスト及びオフィスシステムのためのキーボ-ド配列 - 第 3 部:英数字領域の英数字区域の

 補完配列)

Page 31: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

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③ ISO/IEC FCD 9995-4         

Information technology – Keyboard layouts for text and office systems – Part 4: Numeric

section

(テキスト及びオフィスシステムのためのキーボ-ド配列 - 第 4 部: 数字領域)

④ ISO/IEC FCD 9995-7

  Information technology – Keyboard layouts for text and office systems – Part 7: Symbols used

to present functions

(テキスト及びオフィスシステムのためのキーボ-ド配列-第 7 部:機能を表すシンボル)

20.2 今後の主要議題

  フランスのヌービル氏が,提案している将来のキーボードについてのテクニカルレポートが,ま

だ,出ていないので,今後検討議題になると思われる。

21.SC35/WG2(ユーザーインタフェースインタラクション)    主査 中村 一章

21.1 活動概況

(1)国際会議

WG2 国際会議は、以下のように2回開催された。

平成 13 年  7月 2 日~4 日 スウェーデン ストックホルム市

平成 13 年 12 月 4 日~7 日 フランスパリ市

(2)国際会議の審議概要と主要成果

・ ISO/IEC 18035, Information technology – Icon symbols and functions for controlling

multimedia applications および

ISO/IEC 18036, Information technology – Icon symbols and functions for World Wide Web

browser :

7 月のストックホルム会議にて WD ドラフトが審議され、CD ドラフトへ進めることが

承認された。さらに 12 月のパリ会議にて CD ドラフトが審議され、FCD ドラフトへ進

めることが承認された。

両会議とも暫定エディタである英国のホチキンソン氏が現地での参加が不可能なため、

電話会議にて審議を行った。日本は、彼の現地不参加を受けて、審議のリーディング役

を務め、両規格ドキュメントをスピーディーに次のステップへと進めることができた。

・ ISO/IEC 11581-4, Information technology – User system interfaces and symbols - Icon

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symbols and functions – Part 4: Control icons :

7 月のストックホルム会議にて引き続き CD ドラフトの審議が行われ、12 月のパリ会議

にて 2nd CD ドラフトに進めることとなった。一部のメンバーより本規格に対する反対

意見が出たが、彼らの意見を取り入れ、2nd CD ドラフトにてグラフィックの修正案を提

示することとなった。

・ ISO/IEC 11581-5, Information technology – User system interfaces and symbols - Icon

symbols and functions – Part 5: Tool icons :

7 月のストックホルム会議前に締め切られた FCD ドラフトの投票では 88%の賛成が得

られ、同会議に投票コメントのレビューと disposition of Comments の検討を行った。

また、FDIS に向けたドラフトを用意することが決議された。

12 月のパリ会議では、FDIS 用のドラフトのチェックが行われた。一部のグラフィック

の修正を行った上で FDIS 投票に掛けることが決議された。

(3)国内会議

・ WG2 の国内委員会は、上記規格に関する投票審議および課題検討のため、月 1 回のペ

ースで会合がおこなわれた。

21.2 今後の主要課題

・ 最近、ソフトウェアのユーザーインタフェースやユーザビリティに関しては、TC159 とバッ

ティングすることが増えており、ISO 内の上位組織での調整が必要であると考える。当然のこ

とながら、ISO として標準化の一貫性維持とそのための努力は、相互に求められるところであ

るが、現実的な標準化を進めようとする SC35 と理想系を求める TC159 とのスタンスの差は、

明らかである。

今後、SC35 と TC159 の役割の明確化や標準化範囲などに関し、JTC1 以上のレベルでの調整

が必要である。

・ これまでは主にアイコンの標準化を中心に進めているが、今後、ユーザーインタフェースや

インタラクションの標準化がさらに重要度を増すと思われる。JBMA とも協議の上、日本発の

NP 提案を積極的に進めることが望まれる。

21.3 特記事項

本 WG の国際会議では、ISO/IEC11581-4 および 5 のエディティングを日本が担当していること、

慶応義塾大山本先生がコンビナーを務めていることなどから、WG2 における日本のプレゼンスは

非常に大きく、メンバー各国からの信頼度も高い。

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21.4 平成 14 年度の国際会議予定

平成 14 年 6 月 3 日~ 7 日 デンマーク コペンハーゲン市

平成 14 年 9 月 25 日~27 日 ギリシャ アテネ市

22.SC35/WG3(図記号)    主査 池田 宏明

22.1 活動概況

 SC35/WG3 (図記号) は、旧 SC18 から引き継いだ唯一のプロジェクト JTC1 18.52 を持っているが、

 FDIS: ISO/IEC 13251, Collective standard - Graphical symbols for office equipment が 2001-

09-25

 付で SC35 N0321 として発行され、ITTF に送付された。

 現在、国際レベルでは作業項目がなく、国際会議も招集されていない。

 又、これに対応して国内委員会でも特段の審議案件がないため、休眠状態であったが、2002 年 3

 に ISO/TC145/SC3 国内委員会からの要請により、ISO/FDIS 7000 に含まれる図記号のうち、SC35

 関連した図記号の確認要請があり、分担して確認と必要な意見提出の原案を作成した。

23.SC35/WG4(モバイルデバイスのユーザインターフェイス)    主査 中尾 好秀

23.1 活動概況

(1)WG4 国際会議は、以下のように 2 回開催された。

   平成 13 年 7 月 2 日~4 日 スウェーデン ストックホルム市

   平成 13 年 12 月 4 日~7 日 フランス  パリ市

(2)国際会議の審議概要と主要成果

・ISO/IEC 18021:平成 13 年 12 月 4 日に ISO/IEC JTC 1 での FDIS 投票が終了。結果は投票総

数20カ国(投票率 83.33%)、賛成10、反対2、保留8、賛成率 83.33%(66.66%以上必要)、

反対率 13.33%(25%以下必要)で可決。(詳細は SC35N0376)

 ・平成 14 年 1 月初めに最終のエディトーリアルな修正を行い ITTF へ提出し、平成 14 年 2 月 15

日 ISO/IEC 規格として出版された。

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(3)国内会議

 ・国内 WG4 会議は課題検討の為に、月 1 回のペースで行なわれた。

 ・本テーマは旧モバイルオフィス推進協議会(MOPA)で開発した成果を提案したもので、MOPA

  内容を引継いだ日本事務機械工業会モバイルシステム部会標準化分科会とも連携を取りながら

  推進した。

23.2  今後の主要課題

・11 月度の ISO/IEC JTC1 技術委員会において、国際標準制定後 JIS 化することが決定された。

12 月に IS 化が確定しため、14年度に日本規格協会において JIS 化の作業を行なうための申請

を行った。申請が承認されれば、平成 14 年度に JIS 化作業を行なう。

 ・英国からニューワークアイテム "Screen icons and keytop symbols for personal,mobile,

communication devices"の提案があり、討議を行った。現在のメンバーだけでは規格作成は難し

いので、各国の電話企業のエキスパートに参加とコメント提出を求めることとなった。また英国

に WD 原案の作成を依頼した。

23.3 特記事項

 ・ISO/IEC 18021 は日本が提案し国際標準化した規格です。

・日本事務機械工業会モバイルシステム部会 1 月度会議にて ISO/IEC 18021 の最終結果報告を行

なった。

・ (社)情報処理学会 情報規格調査会の平成 13 年度活動報告書用に ISO/IEC 18021 の推進状況

報告を提出した。

23.4 平成 14 年度の国際会議の予定

  平成 14 年 6 月 3 日~7 日 デンマーク コペンハーゲン市

  平成 14 年 9 月 25 日~27 日 ギリシャ アテネ市

24.  第74委員会(情報処理機器の安全)    委員長 田中 喜一

24.1 活動概要

本年度は、国際規格対応としては、IEC60950-1 の FDIS、及び ITE の消費電力測定法の CDV に

対する審議を、国内の国際整合対応としては、IEC60950 第2版の JIS 化フォローを中心に行っ

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た。又、新設された TC108 の国内対応についても審議を行い、国内体制案をまとめた。

それぞれの技術的審議内容の概要は次の通り。

(1) 国際規格対応について

IEC/TC74 関連IEC文書を中心に審議した。主な審議事項は、次の通り。

  1)IEC60950-1「IT 機器の安全」(案)(74/590/FDIS)の審議

 この文書は、IEC60950 の第 3 版の改定として、審議してきたものであるが、「Part21 遠

隔電力供給」など、Part 2 の規格を出す関係で、Part1として番号を IEC60950-1 と付

与しなおしたものである。内容的には、既に CDV 段階までに、検討を尽くしており、FDIS

段階では、特にコメントも無く賛成投票を行った。なお、この FDIS は、IEC で承認さ

れ、2001 年 10 月に正式な IS として発行された。

  2) IEC 62018「ITE の消費電力測定法」(案)(74/591/CDV)の審議

この規格案は、 96 年 11 月発行の「 Draft proposal for Energy Management

Requirements(74/477/NP)」から 99 年 9 月のハワイ会議、00 年 9 月のリマリック会議

を経て 01 年 11 月に CDV となったものである。この間、各国のコメントをもとに規格案

の内容が検討・修正され、更に規格内容をより明確にするために規格名称が「Power

Consumption of Information Technology Equipment-Measurement Methods」に変更さ

れている。国際的な省エネ制度である「エネルギースタープログラム」等、他の規格などを

参考に6段階のモードについての定義などが含まれている。

74/591/CDV の内容は全体として妥当なものであるが、他規格との整合性、用語の定義の

明確化、測定条件の共通化などについてコメントを提出した。

3) IEC 60950 Part 21「遠隔電力供給」(74/587/CDV の審議)

通信回線を介して、遠隔の装置に電力を供給する場合の要求案であるが、日本では、使用さ

れていないシステムに対する要求であり、特にコメント無く、賛成と回答した。

(2)国内規格対応について

1)IEC60950 第2版 JIS 化

本規格に、電話機やファクシミリ等の電気通信網に接続される機器への要求が含まれてお

り、郵政省(当時)から電気通信網への要求と誤解を招く恐れがあるとの指摘を受けてい

た。これに対し、「TCN回路」という用語を「電気通信網に接続することを意図した回路で

機器内にあるもの」定義した上で導入し、極力「電気通信網」の用語を使用しないなどの表

現上の変更を行い、経済産業省に総務省との調整をお願いした結果、総務省からの了解も

もらえ、平成 13 年 11 月 20 日付けで制定、官報告示され、12 月 31 日付で、JIS C 6950 「情

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報技術機器の安全性」として印刷発行された。

2)IEC60950 第3版JIS化について

   平成 13 年度の活動として、IEC60950 第3版の JIS 化を実施する予定であったが、第 2

版の JIS 化が遅れたため、平成 14 年度の作業として実施することとし、H14 年度 JIS

原案作成公募に応募することとし、調査票を提出した。

3)IEC60990 の JIS 化について   

IEC60950 第2版の JIS 化が進展しなかったため、活動を開始しなかった。

4)IEC-J 規格審議  

2001 年度中は、特に審議案件は無かったが、2000 年度に検討した IEC60950 第3版の

J規格が、省令 2 項の改正情報として、経済産業省のホームページに掲載された。平成

14 年 7 月 1 日より適用されることになっている。

(3)新 TC108 対応について

IEC/TC74(ITEの安全)及びIEC/TC92(オーディオ・ビデオ及び関連電子機器の

安全)が統合され、IEC/TC108(A/V,IT,CT分野の電子機器の安全)が設立された。

これに対応するため、第74委員会の代表及び第92委員会の代表からなるJWGを設置し、国内審議

体制や審議団体を何処が引受けるかについて検討を重ね、最終的に事務機械工業会が引受けるこ

とで合意し、経済産業省からの承認も得、3月に広く関係先にメンバー募集を行った。この対応委

員会(第108委員会)は、2002年4月より、正式発足予定。

24.2 今後の課題について 

(1) TC108 対応

第 74 委員会としての活動は、2002 年 3 月で終了し、4 月からは、上述の第 108 委員会とし

て、新体制で進めていくことになる。

HBSE(Hazard Based Safety Engineering)に基づき ECMA にて作成中の ECMA-287 第

2 版は、2002 年 3 月の日本会議でほぼ審議が完了し、2002 年度中には、IEC/TC108 に引き

継がれる見通しとなってきているため、これらの審議に支障をきたさないよう、速やかに第

108 委員会を立ち上げ、活動を開始していくことが重要である。

(2) IEC 規格の JIS 化

IEC60950 第 2 版の JIS は、制定されたが、世界各国では、IEC60950 第 3 版が主流であり、

共通設計を推進する上でも、IEC60950 第3版の JIS 原案を早急に作成する。 また、2001

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35

年 10 月に発行された IEC60950-1 の JIS 化についても、その次のステップとして視野に入

れ作業を進める。

IEC/TC74/TC108 が取り扱っているその他の規格(後述の「関連国際規格の現状と今後の

見通し」の表参照)についても、その JIS 化をどのような体系で行うかを明確にした上で、

必要なものについては、JIS 化を推進して行く必要がある。

(3) 機器の消費電力規制

2001 年 10 月に開催された TC74Plenary 会議で、WG9 がエネルギー効率の限度値の開発提案検

討を行うことが承認されたため、今後各国の省エネに関する法規制との係わりの中で、限度値を

どのようにすれば良いかを、日本としても考えていく必要がある。

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36

(参考 1)

平成 13 年度 国際規格回答原案等リスト

ISO/IEC JTC1/SC17

No. 発信年月日            件    名

CD 7810: ID cards – Physical characteristics 1 2001.05.25 ID カード:物理特性

Letter ballot: Proposed modifications to SC17 Work Programme 2 2001.06.14 SC17 ワークプログラムの修正

DCOR 7812-1: ID cards – Identification of issues – Part 1: Numbering system 3 2001.06.29 カ-ド発行者番号の付与システム

PDAM 14443-2/AM1: Contactless integrated circuit(s) cards – Proximity cards -Part 2: Radio frequency power signal interface – AMENDMENT 1: Informativeannexes on additional optional signal interface types

4 2001.07.27

近接型コンタクトレス IC カード パート2:電力伝送及び信号インタフェース-

修正1-追加選択可能インタフェースタイプ

DCOR 10373-1: ID cards – Test Method – Part 1: General characteristics 5 2001.07.27 ID カードの試験方法 パート1:一般特性

Withdrawal 10373:1993: ID cards – Test methods 6 2001.07.29 ID カードの試験方法

FCD 15457-3: Thin flexible cards – Part 3: Test methods 7 2001.08.06

薄型カード パート3:試験方法

FDIS 11694-4: Optical memory cards – Linear recording method – Part 4:Logical data structures 8 2001.08.21光メモリーカード-直線記録方式 パート4:論理データ構造

FDIS 15457-1: Thin flexible cards – Part1: Physical characteristics 9 2001.08.28 薄型カード パート1:物理特性

FDIS 15457-2: Thin flexible cards – Part2: Magnetic recording techniques 10 2001.08.28

薄型カード パート2:磁気記録技術

FCD 7816-3/AM1: Integrated circuit(s) cards with contacts – Part 3: Electronicsignals and transmission protocols – AM1 – Electrical characteristics and classindication for integrated circuit(s) cards operating at 5V,3V and 1.8V

11 2001.09.07

外部端子付き IC カード パート3:電気信号及び伝送プロトコル 修正1 -

5V,3V,1.8V におけるキャラクタ構成とクラス表示

FCD 7810: ID cards – Physical characteristics 12 2001.10.15

ID カード:物理特性

CD 7816-15.2: Integrated circuit(s) cards with contacts – Part15: Cryptographicinformation application 13 2001.11.30

端子付き IC カード パート15:暗号情報応用

Letter ballot on whether the draft amendment to ISO/IEC 14443-2 should becontinued or abandoned 14 2001.12.07ISO/IEC 14443-2 への修正検討を継続すべきか破棄すべきか

CD 7816-11.2: Integrated circuit(s) cards with contacts – Part11: Personalverification through biometric methods 15 2002.01.09端子付き IC カード パート11:バイオメトリクスを用いた個人認証

NP: USB interface for Integrated circuit(s) cards with contacts 16 2001.10.04

新テーマ提案:端子付き IC カードのUSB インタフェース

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FCD 7816-5: Integrated circuit(s) cards with contacts – Part5: Numberingsystem and registration procedure for application identifiers 17 2001.10.15端子付き IC カード パート5:付番方式及びアプリケーション ID の登録手続き

CD 7811-7: ID cards – Recording technique – Part7: Magnetic stripe – Highcoercivity high density 18 2002.01.11ID カードの記録技術 パート 7:磁気ストライプ-高保持力高密度

PDAM 7816-2/AM1: Integrated circuit(s) cards with contacts – Part 2:Dimensions and location of the contacts – Amendment 1: Assignment of contactsC4 and C8

19 2002.02.19

端子付き IC カード パート2:端子の寸法と位置-修正1:C4 及び C8 端子の割

り当て

FCD 7810.2: Identification cards – Physical characteristics 20 2002.02.22

ID カード:物理特性

Letter ballot: Proposed modifications to SC17 Work Programme 21 2002.03.06

SC17 ワークプログラムの修正

FDAM 7816-3/DAM1: Integrated circuit(s) cards with contacts – Part3:Electronic signals and transmission protocols – AM1: Electrical characteristicsand class indication for integrated circuit(s) cards operating at 5V,3V and 1.8V

22 2002.03.24

カード 端子付き IC パート3:電気信号及び伝送プロトコル-5V、3V、1.8V に

おけるキャラクタ構成とクラス表示

NP: Identification cards - Sizes and locations of a finger print sensor and displayon a card 23 2002.03.31新テーマ提案:カードに搭載する指紋センサ及び表示器の寸法と位置

NP: Identification cards - Interconnection system for components on a card 24 2002.03.31

新テーマ提案:ID カード-カードに搭載する各種部品の内部接続システム

ISO/IEC JTC1/SC28NP: Method of Measuring Gloss Uniformity for Printed Pages 

 25 2001.06.28新テーマ提案:印刷されたページにおける光沢一様性の測定方法

NP: Addendum to IS 15775 26 2001.06.28

新テーマ提案:IS 15775 への付録

NP: Cartridge Yield for Color EP Devices 27 2001.06.28

新テーマ提案:カラー電子写真装置のためのカートリッジ寿命

NP: Device output of 16-step colour scales, output linearization method (LM) andspecification of the reproduction properties 28 2001.06.28新テーマ提案:16ステップのカラースケール、カラープリント出力の直線化方法 及

び 複製特性仕様

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38

ISO/IEC JTC1/SC35FCD 9995-2: Keyboard layouts for text and office systems – Part2: Alphanumericsection 29 2001.11.06テキスト及びオフィスシステムのためのキーボード配列 パート2:英数字領域

FCD 9995-3: Keyboard layouts for text and office systems – Part3:Complementary layouts of the alphanumeric zone of the alphanumeric section 30 2001.11.06テキスト及びオフィスシステムのためのキーボード配列 パート3:英数字領域の

英数字区域の補完配列

FCD 9995-4: Keyboard layouts for text and office systems – Part4: Numericsection REVISION 31 2001.11.06テキスト及びオフィスシステムのためのキーボード配列 パート4:数字領域

FCD 9995-7: Keyboard layouts for text and office systems – Part7: Symbols usedto represent functions 32 2001.11.06テキスト及びオフィスシステムのためのキーボード配列 パート7:機能を表すシ

ンボル

CD 18035: Icon symbols and functions for controlling multimedia softwareapplication 33 2001.11.12マルチメディア・アプリケーションを制御するためのアイコンと機能

CD 18036: Icon symbols and functions for World Wide Web browser toolbars 34 2001.11.12 ワールドワイドウェッブのツールバー用のアイコンと機能

FDIS 18021: User interface for mobile tools for management of databasecommunications in a client-server models 35 2001.12.04クライアント-サーバモデルでの通信によるデータベース操作のためのモバイルツ

ール・ユーザインタフェース

IEC TC74CA/1988/DV: Proposal for a new field of technical activity entitles Safety ofelectronic equipment within the field of Audio/Video, Information Technologyand Communication Technology

36 2001.07.19

オーディオビデオ、情報技術、通信技術分野における電子機器の安全性を担当する

新TC 新設の提案(TC74 とTC92 の融合)

74/587/CDV: IEC 60950-21, Ed.1: Safety of information technology equipment –Part 21: Remote power feeding 37 2001.08.17情報機器の安全性 パート 21:遠隔電力供給

74/590/FDIS: IEC 60950-1 Ed.1.0: Information technology equipment – Safety –Part1: General requirements 38 2001.09.07情報機器-安全性 パート1:一般要求事項

74/591/CDV: IEC 62018 Ed.1.0: Power consumption of information technologyequipment – Measurement methods 39 2002.01.11情報機器の消費電力測定方法

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39

(参考 2)

平成13年度 (2001 年 4 月-2002 年 3 月)国際会議出席者リスト

(社)日本事務機械工業会

ISO/IEC JTC1

委員会名 期間 開催場所 日本代表出席者

SC17 10-10/12 Ottawa, Canada 林 義昭(大日本印刷)、大坪直彰(全銀協)、 廣

川勝久(ジ-ピ-ネット)、榊 純一(モトロ-

ラ)、牧野忠由(松下通信)

06-05/07 Paris, France 寄本義一(凸版印刷)、中沢 明(三協精機)

10-8/10 Ottawa, Canada 中沢 明(三協精機)

SC17/WG1

03-05/07 Krakow, Poland 寄本義一(凸版印刷)、中沢 明(三協精機)

05-08/11 Sidney, Australia 寄本義一(凸版印刷)、斎藤八郎(大日本印刷)

(ICAO/NTWG Liaison)SC17/WG3

10-8/10 Ottawa, Canada 榊 純一(モトロ-ラ)

06-25/29 Rennes, France 村松正男(共同印刷)、寄本義一(凸版印刷)、

岡崎幸夫(NTT)、星野幸夫(日本電気)

09-24/28 London, UK 出席者なし

SC17/WG4

12-10/14 Kyoto, Japan 寄本義一(凸版印刷)、高木伸哉(松下電気産業)、

村松正男(共同印刷)、松本 勉(富士通)、平

山和博(JBMA)、若井 剛(JBMA)

05-22/23 Paris, France 大坪直彰(全銀協)SC17/WG5

10-08/10 Ottawa, Canada 大坪直彰(全銀協)

06-18/20 London, UK(Adhoc)

大谷佳光(NTT)、日下部進(ソニ-)、

苅部 浩(TDK テクノ)

08-07/09 Beijin, China 大谷佳光(NTT)、苅部 浩(TDK テクノ)、

高木義博(ソニー)

SC17/WG8

02-20/22 Cape Town, SouthAfrica

大谷佳光(NTT)、苅部 浩(TDK テクノ)、

鶴見和重(ソニー)

05-03/04 San Francisco,USA

吉岡隆雄(NTT デ-タオフィスマ-ト)、

斎藤八郎(大日本印刷)、野原三郎(コンサルタ

ント)

SC17/WG9

02-07/08 Brussels, Belgium 吉岡隆雄(NTT デ-タオフィスマ-ト)、

斎藤八郎(大日本印刷)、野原三郎(コンサルタ

ント)

08-06/08 Arlington, USA 寄本義一(凸版印刷)SC17/WG10

02-03/06 Brussels, Belgium 寄本義一(凸版印刷)

SC17/OWG2 04-19/20 London, UK 吉岡隆雄(NTT デ-タオフィスマ-ト)、

牧野忠由(松下通信)

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03-14 London, U.K 山田慎一郎(日本自動認識システム協会)、牧野

忠由(松下通信工業)、廣川勝久(ジー・ピー・ネ

ット)

05-14/18 

Simsbury, USA 

竹信秀俊(キヤノン)、伊藤 丘(JBMA)、伊藤

哲也(ミノルタ)、稲垣俊彦(富士ゼロックス)、

小渋弘明(富士ゼロックス)、村井和夫(リコ-)、

臼井信昭(富士通)、平山和博(JBMA)

SC28

03-05/08 Sao Paulo, Brazil 臼井信昭(富士通)

TC130(SC28 Liaison)SC28/BRM 02-26/03-

01Berlin, Germany 伊藤 丘(JBMA)、伊藤哲也(ミノルタ)、村井

和夫(リコ-)、 臼井信昭(富士通)、日比吉晴

(富士ゼロックス)、岡野幸夫(シャープ)大根

田章吾(リコー)、平山和博(JBMA)

07-02/06 Stockholm,Sweden

(山本喜一(慶應大学)) SC35/WG2 

12-05/07 Paris, France 中村一章(キャノン)

07-02/06 Stockholm,Sweden

中尾好秀(シャープ)、岩井俊幸(シャープ)、

松井章(キヤノン)

SC35/WG4

12-05/07 Paris, France 中尾好秀(シャープ)

IEC/TC74

委員会名 期間 開催場所 日本代表出席者

TC74 10-15/17 Florence, Italy 久保田嘉一(カシオ計算機)、漆島正人(松下通信)

05-28/30 Helsinki, Finland 森邦彦(古河電気工業)、佐藤健(富士通電装)TC74/WG6

10-24/26 Florence, Italy 森邦彦(古河電気工業)

TC74/WG7 04-18/20 Las Vegas, USA 漆島正人(松下通信工業)、中村耕造(ケミトック

ス電波研究所)

TC74/WG7 10-17/19 Florence, Italy 漆島正人(松下通信)

TC74/WG8 10-22/24 Florence, Italy 出席せず

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(参考 3) 関連国際規格の現状と今後の計画(見通し) 2002-03-31

(注)WD,CD,FCD,FDISは投票開始予定日を示す。

WD CD FCD FDIS Pub. JBMS/JISSC17 7501-1 機械可読旅券 5年見直し 01.10 02.11 未定

7501-2 機械可読ビザ 5年見直し 未定7501-3 機械可読旅行文書の寸法 5年見直し 01.10 02.11 未定7810 IDカ-ドの物理特性 IS改訂

FCD投票98.04 01.05 02.02

7811-1 IDカ-ドのエンボス IS改訂 99.06 99.11 00.06 01.12 02.047811-2 IDカ-ドの磁気ストライプ IS改訂 00.03 00.09 01.027811-3 IDカ-ドのエンボス文字の位置 IS改訂7811-4 リ-ドオンリ-IDカ-ドの磁気ストラ

イプ位置:トラック1及び2IS改訂

7811-5 リ-ドオンリ-IDカ-ドの磁気ストライプ位置:トラック3

IS改訂

7811-6 高保磁力磁気ストライプカ-ド IS改訂 00.03 00.09 01.027811-7 IDカード用高密度・高保磁力記録 CD投票 02.017812-1 カ-ド発行者番号の付与システム IS改訂 99.06 00.04 00.097812-2 カ-ド発行者番号の登録手続 IS改訂 99.06 00.04 00.097813 金融取引用IDカ-ド IS改訂 99.12 00.11 01.057816-1 AM1 端子付ICカ-ドの物理特性 IS改訂 00.04 00.10 02.05 7816-2 AM1 端子付ICカ-ドの端子の位置・寸法 IS改訂 01.07 02.02  

7816-3 端子付ICカ-ドの電気信号とプロトコル

IS改訂 97.12 JIS X6304改訂必要

7816-3 AM1 低電圧型ICカ-ド FDAM投票 00.09 00.09 01.09 02.03 7816-3 AM2 APDUメッセージの構成と伝送           TBD7816-3 AM3 USBインタフェース         TBD7816-4 業際間の共通コマンド IS改訂 95.09 JIS X6306

7816-4 AM1 APDU構成のセキュアーメッセージング

IS制定 01.03 02.04

7816-5 端子付ICカ-ドのアプリケーション識別子のための付番システム及び登録手続き

IS改訂FCD投票

00.03 00.08 01.10   JIS X6308

7816-6 端子付ICカ-ドの共通データ要素 IS改訂 01.09 02.04 JIS X 63077816‐6 AM1 IC製造者の付番システム IS制定 97.10 97.12 98.09 99.10 00.067816-7 ICカ-ドのSCQL用共通コマンド IS制定 96.06 96.08 97.02 99.03 未定

7816-8 ICカ-ドのセキュ-リティア-キテクチャ- と関連インタインダストリ-コマンド

IS制定 99.10

7816-9 追加コマンドとセキュリティアトリビュート

IS制定 99.12 00.07 00.09

7816-10 同期式カ-ドの操作手順とATR IS制定 99.117816-11 バイオメトリック手法による個人識 CD投票 00.02 02.01 未定7816-15 ICカードにおける暗号トークン情報 CD投票 00.04 01.11 未定10373-1 IDカ-ドの試験方法通則 IS改訂10373-2 磁気カ-ドの試験方法 IS改訂10373-3 ICカ-ドの試験方法 CD投票 99.10 00.04 00.10 01.0210373-4 コンタクトレスICカ-ドの試験方法 中止      10373-5 光メモリ-カ-ドの試験方法 WD 02.10 03.05 03.10 04.0310373-6 近接型ICカ-ドの試験方法 IS発行 00.04 00.10 01.0510373-7 近傍型ICカ-ドの試験方法 IS発行 00.04 00.10 01.0510536-1 コンタクトレスICカ-ドの物理特性 IS改訂 99.05 00.04 00.04 JIS X 6321-

1改訂必要

10536-2 コンタクトレスICカ-ドの 結合領域 IS発行     95.12 JIS X 6321-2

10536-3 コンタクトレスICカ-ドの電子信号 IS改訂 JIS X 6321-3

10536-4 コンタクトレスICカ-ドの初期応答と 中止          

11693 光メモリ-カ-ド通則 IS改訂 99.01 99.09 00.03 00.0411694-1 直線記録方式光メモリ-カ-ドの物

理特性IS改訂 99.01 99.09 00.03 00.04

11694-2 直線記録方式光メモリ-カ-ドの光領域位置寸法

IS改訂 99.01 99.09 00.03 00.04

11694-3 直線記録方式光メモリ-カ-ドの光特性

IS改訂 00.03 00.12 01.01

11694-4 直線記録方式光メモリ-カ-ドの論理方式

IS改訂 01.03 01.04 01.10 JIS X 6331

H13 JIS X6305改訂by JBMA

H12 JIS化by JICSAP

JIS X 6330H12改訂

7811-2及び6に編入

JIS X 6303改訂必要

H12 JIS化by JICSAP

JBMS/JIS化不要

規格番号今後の計画(見通し)現状(実

績)規格の名称

JISX6301,6302及び6302補足版改訂必要

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WD CD FCD FDIS Pub. JBMS/JISSC17 14443-1 近接型ICカ-ドの物理特性 IS発行 96.10 97.03 98.07 00.01 00.04

14443-2 近接型ICカ-ドの電波出力と信号インタフェ-ス

IS発行 98.07 98.11 99.05 00.07 01.07

14443-2AM1

追加オプションの信号インターフェース

中止 01.07      

14443-3 近接型ICカ-ドの初期化と衝突防止

IS発行 98.10 99.02 99.06 00.07 01.02 H13 JIS化by JICSAP

14443-4 近接型ICカ-ドの伝送プロトコル IS発行 99.10 99.11 00.03 00.07 01.02 H14 JIS化予定

15457-1 薄型カ-ドの物理特性 FDIS投票 00.03 00.11 01.07 01.1015457-2 薄型カ-ドの磁気記録方式 FDIS投票 00.03 00.11 01.07 01.1115457-3 薄型カ-ドの試験方法 FCD投票 00.03 01.08 02.04  15693-1 近傍型ICカ-ドの物理特性 IS発行 00.0715693-2 近傍型ICカ-ドの電波出力と信号

インタフェ-スIS発行 00.04 00.05

15693-3 近傍型ICカ-ドの衝突防止と通信プロトコル

IS発行 00.04 00.10 01.02 01.04 H13JIS化by JICSAP

15693-4 近傍型ICカ-ドの拡張コマンド WD 01.10 02.03 02.08 03.02 03.0618013-1 運転免許証の国際互換データセット WD 01.10 02.02 02.07 03.03 03.0718013-2 データ要素の技術相関性 WD 01.10 02.05 02.10 03.05 03.0918013-3 バイオメトリックと暗号化 WD 01.10 02.05 02.10 03.05 03.09

SC28 10561 クラス1, 2プリンタのスル-プット測定方法

IS改訂版発行

99.05 JBMS/JIS化不要

11159 複写機仕様書様式 IS発行 97.03 H13 JIS化(JIS化後ISに反映予定)

11160-1 クラス1, 2プリンタの仕様書様式 IS発行 96.08 JBMS/JIS化不要

11160-2 クラス3, 4プリンタの仕様書様式 IS発行 96.08 JIS B 952713660 モノクロ画質絶対評価方法 IS発行 済(97) 01.09 H12 JIS化

(JISX6930) 14473 イメ-ジスキャナ仕様書様式 IS発行 99.04 JEITA担当

14545 複写生産性測定方法 IS発行 98.12 H12 JIS化15404 ファクシミリの仕様書様式 IS発行 00.07 CIAJ担当15775 複写機用カラ-テストチャ-ト IS発行 99.1215775 AMD アジア版カラーテストチャート FPDAM投

票待ち01.08

18050 機械可読デジタル郵便マークの印字品質属性

NP承認 01.05

19750 13660修正-較正用テストチャート NP承認 01.0519751 プリンタシステムの画像品質 NP承認未定 リユース部品を含むオフィス機器の

品質と性能NP承認 01.05

19752 モノクロ電子写真プリンタ及びプリント機能付き複合機器用トナーカートリッジの寿命決定方法

NP承認 01.05

19753 13660修正-むら NP承認 01.0519754 13660修正-広面積カラー画像

ハードコピーの画質測定NP承認 01.05

未定 光沢均一性の測定法 NP投票 01.08未定 カラー電子写真プリンタ及びプリント

機能付き複合機器用トナーカートリッジの寿命決定方法

NP投票 01.08

未定 16ステップカラースケールによる出力直線化 (TR Type3)

NP投票 01.08

SC35 11581-1 Icon symbols & functionsPart 1: Icons-General

IS発行 00.04 H14 JIS化予定

11581-2 Icon symbols & functionsPart 2: Obuject Icons

IS発行 00.04 H14 JIS化予定

11581-3 Icon symbols & functionsPart 3:Pointer Icons

IS発行 00.04 H14 JIS化予定

11581-4 Icon symbols & functionsPart 4: Control Icons

2nd CD作成

95.07 2nd02.05

02.12 03.06

11581-5 Icon symbols & functionsPart 5: Tool Icons

FDIS作成 90.07 00.12 02.05 02.11

11581-6 Icon symbols & functionsPart 6:Action Icons

IS発行 99.02 H14 JIS化予定

H13 JIS化(ISも改訂予定)

規格番号 規格の名称現状(実

績)H12 JIS化by JICSAP

H12 JIS化by JICSAP

今後の計画(見通し)

Page 45: SC28/WG2 プリンタ 1997 - JBMIA1 1. ISO事務機械国内委員会・同運営委員会 委員長 尾上 守夫 1.1 活動概況 (1) 総会1回(平成13年5月)、運営委員会2回(平成13年)を実施した。(2)

43

WD CD FCD FDIS Pub. JBMS/JISSC35 13251 Collective standard - Graphical

symbols for office equipment FDIS投票 00.10 02.04 02.10

14754 Pen-Based Interfaces;Commongestures for Text Editing with Pen-based Systems

IS発行 99.06 H14 JIS化予定

15412 Keyboard layouts for portablecomputers

IS発行 96.04 98.05 99.07 00.09

9995-2 Keyboard layouts for text andoffice systems - Part 2:Alphanumeric section

FDIS投票 00.11 01.11 02.06 02.12

9995-3 Amendment 1 Keyboard layouts FDIS投票 00.11 01.11 02.06 02.129995-4 Keyboard layouts for text and

office systems - Part 4: Numeric FDIS投票 00.11 01.11 02.06 02.12

9995-7 Keyboard layouts for text andoffice systems - Part 7: Symbolsused to represent functions

FCD投票 00.11 01.11 02.06 02.06

15440 Technical Report on futurekeyboards & other associated inputdevices & related entry methods

2nd WD作成

99.11 PDTR02.05

DTR03.11

TR03.11

18021 User interface for Mobile tools IS発行 99.06 00.10 01.04 01.12 02.02 H14 JIS化予定

18035 Icon symbols and functions forcontrolling multimedia applications

FCD投票 01.04 02.05 02.12 03.04

18036 Icon symbols and functions forWWW browser

2nd CD投票

01.04 01.11 02.05 02.12 03.04

NP CD CDV FDIS Pub. JBMS/JISパート1:情報技術機器の安全性(第1版)

IS発行 00.05 01.09 01.10 第3版のJIS制定に引き続き審議を開始

パート21:遠隔電力供給 CDV投票済 00.01 01.03 02.06パート23:統合ロボティックスを有する大型IT機器

NP投票済 01.01 02.06 03.06 04.06

パート22:屋外設置機器 NP投票済 01.01 02.06 03.06 04.06IEC60990 タッチカレント測定方法(第2版) IS発行 99.08 JIS化不要IEC62151 電気通信網に接続される電気機器

の安全性(第1版)IS発行 00.03 00.05  

IEC62018 ITEの消費電力測定法(第1版) CDV投票済 00.04 01.07 02.06 TBD

IEC/TR62102

インタ-フェ-スの分類 TR発行 00.04 01.03

IEC60950

第74委員会

今後の計画(見通し)規格番号 規格の名称

現状(実績)

規格番号 規格の名称現状(実

績)今後の計画(見通し)