SAS Visual Analytics 6.3 を使った DELL VRTX の評価

SASVAによる VRTX評価

SAS Visual Analytics 6.3 を使った DELL

VRTX の評価


【目次】

1. 目的と前提条件

1.1. 目的

1.2. 前提条件

2. 検証結果サマリー

2.1. 検証報告サマリー

2.2. 考察

2.3. 導入に関する注意事項

3. 検証環境

3.1. 検証環境構成図

3.2. 検証製品ソフトウェア環境

3.3. ハードウェア環境

3.4. サーバソフトウェア環境

3.5. クライアント（管理者）ソフトウェア環境

3.6. クライアント（利用者）ソフトウェア環境

3.7. 主要アプリケーションインストールパス

4. ドキュメント番号、評価 NO 付加基準

4.1. ドキュメント番号、評価 NO 付加基準

5. テスト仕様書/結果一覧

5.1. テスト仕様書／テスト結果一覧

6. 検証結果

添付資料

添付.A 設定・確認画面のハードコピー

添付.B SASVA インストール資料

01_OS_Install_Blade0(ForSASVA63).doc

02_OS_Install_BladeN(ForSASVA63).doc

03_VA63_MPP インストール概要.ppt

04_SAS_Deploy_Screenshot.doc

05_SASVA 課題管理表(20140224).xls


１．目的と前提条件


1. 評価目的と前提条件

1.1. 目的

分散サーバ環境で稼動する SAS Visual Analytics が DELL 社 PowerEdge VRTX サーバ（以下 VRTX

と略す）で動作可能かを確認すべく、パッケージ製品を所定 OS 環境下にインストールし、インストー

ル後のソフトウェア稼動について評価・考察する。

1.2. 前提条件

DELL 社 PowerEdge VRTX ブレードサーバは、2013 年 6 月に U.S.で発表されたコンパクトデータセ

ンター用ブレードサーバであり、製品開発の段階の為、以下に示す制限がある。

・ブレードサーバに搭載する NIC カードは 10GbitEthernet に対応しているが、VRTX シャーシに

に搭載する Switch モジュールは 1GbitEthernet であり、ネットワーク速度についてのパフォーマン

スの評価は行わない。

今後 10Gbit EthernetSwitch が搭載される予定のため、将来的には十分なパフォーマンスが期待で

きる。

・VRTX にはドライブベイには 12/25 台のディスクを搭載して各ブレードに割り当てる事ができるが

SAS Visual Analytics のシステムリクエストである RedHatEnterprise Linux6.x 用のドライバが未

対応であるため、VRTX ドライブベイのディスク割り当て機能は使用しない。

今後 RedHatEnterprise Linux6.x での動作に対応予定のため、データ管理ディスクの増設として十

分な効果が期待できる。

SAS Visual Analyticsシステムリクエストに記載される条件と、今回評価用VRTX環境には差異があり、

下記の考慮を必要とする。

・SAS Visual Analytics システムリクエストでは、各サーバの搭載メモリが 256GB（4 サーバで１TB）

の構成がシステムリクエストであるが、今回の評価環境は各サーバの搭載メモリは 64GB（4 サーバ

で 256GB）となる。搭載メモリサイズは分析対象のデータサイズに影響するが、機能に影響は無

い為、今回の検証では実装サイズ以内のデータを使用しての検証を実施する。


２．検証結果サマリー


２．検証結果サマリー

VRTX 上への SAS Visual Analytics 6.3 のインストールと稼働において、標準インストールステップに

従ったインストールで正常にインストールできる事を確認した。また、インストール後に SAS Visual

Analytics6.3（以下、SASVA と略す）の動作検証を行い、所定の機能が正しく動作する事を確認した。

検証結果を以下に記載。

検証分類チェック項目数正常確認数障害発生数

インストール作業検証・設定検証 61 61 0

アプリケーション稼働検証 25 21 0

環境構築に要した作業時間を以下に記載。

インストール工程作業分担作業時間日程

VRTX 設置・管理ネットワーク設定 DELL 3 時間 1 日目

OS インストール（4 ブレード） CTC 4 時間

GRID 環境構築準備 CTC 4 時間 2 日目

SASVA(データプロバイダ)インストール CTC 4 時間

SASVA(サーバ)インストール CTC 4 時間 3 日目

インストール後の設定、稼働確認 CTC 4 時間

標準インストールの範囲であれば、機器設置から稼働確認まで 3 日間で行う事が可能である。

2.1 判定基準別障害状況サマリー

標準インストールでは障害は発生しなかった。

障害発生件数 0 件（なし）


2.2. 考察

SAS Visual Analytics 6.3

製品的に安定しており、標準インストールの手順においてインストールが可能である。インストール

ステップが多く複雑であるが、事前の検討と構築準備を確実に行う事でインストール時に障害を回避でき

ると考えられる。（※ 2.3.導入に関する注意事項/インストレーション参考）

VRTX

ブレードサーバのシャーシ管理機能（CMC）が充実しており（画面 GUI が解り易い）VRTX を初めて使

用するエンジニアであっても容易にサーバの構築・設定が行えると考える。

シャーシ内にギガビットイーサネットスイッチが搭載できる事、CMC からスイッチの設定が行える事な

どより見て、SAS Visual Analytics(MPP:分散環境)に適したサーバであると考える。

今回、検証は行っていないがストレージベイに追加するディスクドライブにより容量の拡張が簡単に出来

るため、増大するデータ量に対しても対応できる拡張性があると考える。

構築作業

今回の環境構築作業では、手順確認の為 OS インストールを CTC 側で行った、今後は OS のインストー

ル指示を DELL 社に対し行う事で、導入から OS インストールまでの作業を DELL 社に依頼し、GRID

環境構築の準備以降の作業を CTC で行う事も可能であり、工期の短縮とコストの削減が可能になると考

えられる。

2.3.導入に関する注意事項

インストレーション

標準的なインストールでは作業手順が確立できている為、簡単にインストールが行える。

標準手順以外を使用する場合に注意が必要であり、以下に注意点を記載する。

NO 注意するポイント内容

１ホスト名の規則英字＋数字に限定し、00,01～03の様に連番を採用する事が望ましい。

(※’＿’は使用しない)

２ディレクトリ名規則インストール先ディレクトリ、DEPOT ディレクトリなどにおいても、英字＋

数字に限定した名前を使用する。（※ ‘＿’ ’－’は使用しない）

３ Hadoopディレクトリ Hadoopディレクトリは標準値/Hadoopを使用し、ディスクスライスを/hadoop

にマウントするように設計する事を推奨する。

４配置・構成（プラン） SASVA（HighPerformanceAnalytics）では構成されるモジュールが複雑であ

る為、十分な事前検討を実施しプラン作成する事が望ましい

５作業効率インストール作業の効率化の為に、FTP サービス、NFSサービス、SAMBAサー

ビスなどのサービスを一時的に使用する事でインストール作業が簡略化出

来る。


３．検証環境


3. 検証環境

3.1. 検証環境構成図

3.2. 検証製品ソフトウェア環境

3.3. ハードウェア環境

各ブレードサーバには 2 つの NIC を搭載し、外部接続ネットワークと内部（ブレード間）通信ネット

ネットワークを実装する。

NO ベースモジュールバージョン Build 備考

１ RedHat Enterprise Linux 6.4 6.4

NO ホスト名 IPアドレスマシン機種 CPU メモリ OS 用途

1 VRTX 10.6.26.149 Blade Chassi

2 Grid01 10.6.26.150 Blade Server Xeon E5-2620 2.0GHz x 2 64GB RHEL6.4 管理ノード

3 Grid02 10.6.26.151 Blade Server Xeon E5-2620 2.0GHz x 2 64GB RHEL6.4 分析ノード＃１

4 Grid03 10.6.26.152 Blade Server Xeon E5-2620 2.0GHz x 2 64GB RHEL6.4 分析ノード＃２

5 Grid04 10.6.26.153 Blade Server Xeon E5-2620 2.0GHz x 2 64GB RHEL6.4 分析ノード＃３

NO 機器型式ポート用途

１ギガビットイーサネットスイッチ R1-2401 VRTX 1Gb switch 24 内部で VLANを作成

DELL PowerEdge VRTX Chassis

SLOT-01

PowerEdge M620

Xeon2.0GHz x 2

Memory 64GB

HDD SAS 1TB

RHEL6.4

SLOT-03

PowerEdge M620

Xeon2.0GHz x 2

Memory 64GB

HDD SAS 1TB

RHEL6.4

SLOT-02

PowerEdge M620

Xeon2.0GHz x 2

Memory 64GB

HDD SAS 1TB

RHEL6.4

SLOT-04

PowerEdge M620

Xeon2.0GHz x 2

Memory 64GB

HDD SAS 1TB

RHEL6.4

1Gb Switch

R1-2401 VRTX

Strage CTL

SAS 10Krpm 1TB

SAS 10Krpm 1TB

SAS 10Krpm 1TB

検証用 PC

Intel i5 4Core

Memory 8GB

HDD 1TB

Windows 7 64Bit

今回未使用

Linux ドライバ適応外


3.4. サーバソフトウェア環境

3.5. クライアント（管理者）ソフトウェア環境

3.6. クライアント（利用者）ソフトウェア環境

3.7. 主要アプリケーションインストールパス

NO 役割メーカーソフトウェア名バージョン Patch 備考

１分析環境 SAS Institute Japan SAS Visual Analytics 6.3 /opt/sas/SASHome


１管理コンソール SAS Institute Japan Management Console 9.3 C:\Program files\SASHome

２管理ブラウザー Microsoft Internet Explorer 10 C:\Program files


1 探索クライアント Microsoft Intenet Explorer 10 C:\Program files

探索クライアント Adobe Flash 11 C:\Program files

NO ホスト名アプリケーションインストールパス用途

１ Grid00 sashpcmc /opt/webmin グリッド管理ツール

２ Grid00～Grid03 SASHadoop /hadoop HADOOPデータ管理

３ Grid00～Grid03 LASRMonitor /opt/TKGrid Grid プロセッサ

４ Grid00 IRStudio /opt/sas/SASConfig/Lev1/Applications データ管理

５ Grid00 SASDeploymentAgent /opt/sas/SASHome/SASDeploymentAgent データ管理

６ Grid00 SAS Server /opt/sas/SASConfig/Lev1 サービスサーバ群

GRID00

Root-Node

PowerEdge M620

NIC#1

GRID00

PowerEdge M620

NIC#2

GRID00

PowerEdge M620

GRID01

Work-Node

PowerEdge M620

NIC#1

GRID00

PowerEdge M620

NIC#2

GRID00

PowerEdge M620

GRID00

Work-Node

PowerEdge M620

NIC#1

GRID00

PowerEdge M620

NIC#2

GRID00

PowerEdge M620

GRID02

Work-Node

PowerEdge M620

NIC#1

GRID00

PowerEdge M620

NIC#2

GRID00

PowerEdge M620

VLAN ID=1 サービスネットワーク 10.6.26.X

VLAN ID=1000 内部ネットワーク（ブレード間） 192.168.1..X


4．ドキュメント番号、

評価 NO 付加基準


４. ドキュメント番号、評価 NO 付加基準

テスト仕様書のドキュメント番号、評価 NO は以下の基準にて付加される。

ドキュメント番号： SASVA63－INS－001

① ②

評価 NO ： INS－001

② ③

① 検証プロジェクト番号

SASVA63+Version 番号

② 検証区分

区分記号区分説明

INS インストール

STD 基本機能

SYS システム管理機能

ORG 組織管理機能

OPR オペレータ操作

GST お客様操作

JPN 日本語環境

PRF パフォーマンス（負荷）

TRS 障害対応機能

③ 検証番号

3 桁連番


５．テスト仕様書／結果一覧


５．テスト仕様書／結果一覧

結果の記載内容について

●：結果ＯＫ

▲：制限事項付きにて結果ＯＫ（制限事項については別紙に記載）

×：結果ＮＧ（ＮＧの原因と問題点について別紙に記載）

ドキュメント管理

番号

評価 NO 評価名

評価日評価者結果

SASVA63-INS-001 INS-001 RHEL6.2＋基礎モジュールインストール 2014/02/10 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-002 sashpcsmc インストール 2014/02/10 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-003 sasHadoop インストール 2014/02/12 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-004 sasLASRMonitor インストール 2014/02/12 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-005 SAS Server インストール

IRstudioI

Deployment Agent

SAS Web Infrastructure Data Server

SAS Metadata Server

SAS Object Spawner

SAS CONNECT Spawner

SAS DIP Job Runner

SAS JMS Broker

SAS Cache Locator Service ins_41415

SAS Web Server

SAS Web App Server SASServer1_1

SAS Environment Manager

SAS Environment Manager Agent

2014/02/12 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-006 サーバの起動・停止 2014/02/13 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-007 ユーザの追加 2014/02/13 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-008 分析データのロード 2014/02/13 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-009 データ分析 2014/02/18 CTC/小平 ●

SASVA63-INS-001 INS-010 レポート作成 2014/02/18 CTC/小平 ●


６．検証項目、検証結果詳細


評価結果一覧

評価NO マシン評価項目チェック件数検証済み(○)件数検証対象外進捗率検証予定件数要確認(?)件数問題(X)件数NIS-001 Root-Node OS+基礎モジュール 8 8 0 100 0 0 0

NIS-001-01 Work-Node1 OS+基礎モジュール 7 7 0 100 0 0 0

NIS-001-02 Work-Node2 OS+基礎モジュール 7 7 0 100 0 0 0

NIS-001-03 Work-Node3 OS+基礎モジュール 7 7 0 100 0 0 0NIS-002 Root-Node SSH+sashpsmc 4 4 0 100 0 0 0

NIS-002-01 Work-Node1 SSH+sashpsmc 4 4 0 100 0 0 0

NIS-002-02 Work-Node2 SSH+sashpsmc 4 4 0 100 0 0 0

NIS-001-03 Work-Node3 SSH+sashpsmc 4 4 0 100 0 0 0NIS-003 Root-Node sashadoop 4 4 0 100 0 0 0

NIS-004 Root-Node sasLASRMoniter 1 1 0 100 0 0 0

NIS-005 Root-Node SAS Server 1 1 0 100 0 0 0

NIS-006 Root-Node Start/Stop 5 5 0 100 0 0 0NIS-007 ClinetPC ユーザ管理 6 6 0 100 0 0 0

NIS-008 ClinetPC 分析データロード 4 4 0 100 0 0 0

NIS-009 ClinetPC データ分析 13 13 0 100 0 0 0

NIS-010 ClinetPC レポート作成 2 2 0 100 0 0 0

INS-001 評価結果

No Check POINT Root-Node Work-Node1 Work-Node2 Work-Node31 RHEL-INSTALL OK OK OK OK2 Hostname OK OK OK OK3 IP Address OK OK OK OK4 Firewall OK OK OK OK5 SELinux OK OK OK OK6 XDMCP OK - - -7 Yum OK OK OK OK8 PKG-ADD OK OK OK OK


NO Check POINT Root-Node Work-Node1 Work-Node2 Work-Node31 gridhosts OK OK OK OK2 SSH OK OK OK OK3 sysconfig OK OK OK OK4 sashpsmc OK - - -


NO Check POINT Root-Node Work-Node1 Work-Node2 Work-Node31 ユーザ作成 OK - - -2 SSH＋Sudo OK - - -3 JRE OK - - -4 Hadoop OK - - -


NO Check POINT Root-Node Work-Node1 Work-Node2 Work-Node31 TKGrid OK - - -


NO Check POINT Root-Node Work-Node1 Work-Node2 Work-Node31 SAS Server Install OK - - -



NO Check POINT Root-Node Work-Node1 Work-Node2 Work-Node31 sashpsmc (start/stop) OK - - -2 sasHadoop (start/stop) OK - - -3 sasLASRMoniter (start/stop) OK - - -4 sasIRstudo (start/stop) OK - - -5 SAS Servers OK - - -


NO Check POINT Client-PC1 sasdemo(権限設定） OK2 lasradm(作成+権限設定） OK3 リソースモニタ OK4 プロセスモニタ OK5 LASRServerモニタ OK6 LASRテーブルモニタ OK


No Check POINT Clinet-PC1 DataLoad　(ローカル→メモリ） OK2 DataLoad　(サーバ→メモリ） OK3 DataLoad　(サーバ→HDFS） OK4 DataLoad　(HDFS→メモリ） OK


No Check POINT Clinet-PC1 分析オブジェクト（表） OK2 分析オブジェクト（クロス表） OK3 分析オブジェクト（折れ線グラフ） OK4 分析オブジェクト（棒グラフ） OK5 分析オブジェクト（散布図） OK6 分析オブジェクト（バブルプロット） OK7 分析オブジェクト（ネットワーク） OK8 分析オブジェクト（ヒストグラム） OK9 分析オブジェクト（箱ひげ図） OK

10 分析オブジェクト（ツリーマップ） OK11 分析オブジェクト（相関図） OK12 分析オブジェクト（デシジョンツリー） OK13 分析オブジェクト（ワードクラウト） OK


No Check POINT Clinet-PC1 レポート作成 OK2 レポート表示 OK


添付資料 A.

設定・確認画面のハードコピー


PowerEdge VRTX


Blade #1


Blade#2


Blade#3


Blade#4


I/O モジュール


ストレージ（今回は LinuxOS ドライバの関係より未使用）

Network Switch


VLAN ポート設定


SAS Visual Analytics

リソースモニタ


プロセスモニタ

LASR Server モニタ


LASR テーブルモニタ

データロード


分析（折れ線グラフ＋時系列予測）

分析（地図マップ） Resolva.conf 定義後にサーバ再起動地図表示


分析（ワードクラウド）

分析（ネットワーク）


レポート作成

SAS Visual Analytics 6.3 を使った DELL VRTX の評価

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Transcript of SAS Visual Analytics 6.3 を使った DELL VRTX の評価