Profile - momogusa · オカベマサノリ...

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会期中、秋にお勧めの組み合わせや着付け、真木テキスタイルスタジオの布や衣服とのコーディネートをテーマに、 百草サロン講習会を予定しております。 日時詳細はSNS・ホームページにてお知らせいたします。 蚕衣無縫 XII 真木千秋百草提案する+ オカベマサノリ 2020. 10. 24 sat – 11. 8 sun 11:00 – 18:00 galerie momogusa 507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16 tel. & fax. 0572 21 3368 https://www.momogusa.jp 多治見ICより車で10/ JR多治見駅北口よりタクシー 12JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km10.19 mon– 10.23 fri 休廊 11. 9 mon– 11. 13 fri 休廊 11.14 sat– 11. 29 sun 暮らしの造形Ⅹ | 金森正起(琺瑯)・小澄正雄(ガラス) 11.17 tue, 11.25 wedは休廊 11. 30 mon– 12. 4 fri 休廊 12.5 sat– 12. 21 mon one room exhibition | atelier scrumpciouswinter knit12.8 tue, 9 wed, 17 thu, 18 friは休廊 12. 22 tue– 1. 7 thu 冬季休廊 今回のランチは軽食をご用意いたします。 感染防止のため、店内は間隔を設け席数を減らしております。 これまでカフェをお待ち頂いておりました土間が密になってしまうのを避けるため、 お待ちいただく場合は、ギャラリーの展示をご覧いただくか、戸外またはお車の中で お待ちください。 11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可 schedule momogusa cafe 予約制無料(ご予約方法はHPをご確認ください)1024日(土)14:0015:30ごろ 今回は真木千秋さんのご帰国が困難なため在廊頂く事は叶いませんが、その代わりに、以下のような盛りだくさん の初日イベントを計画しております。二十畳の広い空間でゆったりとご参加頂きます。イベント後にも展示をご覧い ただけます。 1. 田中ぱるばさんによるスライドトーク 2. 真木千秋さんからリモート挨拶 3. オカベマサノリさん・沼田みよりさんご紹介 4. 今回展の作品紹介 5. 真木テキスタイルスタジオのストールやかけ布、衣服とオカベマサノリのアクセサリー、百草サロンとのコーディ ネート・アドバイス(解説:大村恭子・沼田みより・安藤明子) オカベさんの奥様でコーディネーターでいらっしゃる沼田みよりさんは、真木千秋さんと親交が深く、長く作品を紹 介していらっしゃいます。また、2002年より福岡で百草サロンをご紹介くださっており、蚕衣無縫展のイベントで は度々ご登場いただいています。 event 真木千秋在廊日 10.24 sat *真木千秋さん在印中のため、真木テキスタイルスタジオより田中ぱるばさん、大村恭子さんが在廊されます オカベマサノリ在廊日&受注会 10. 24 sat–11. 1 sun *沼田みよりさん10/24(土)在廊 *変動の可能性がありますので、お電話にてお問い合わせください 10.27 tue, 11.4 wedは休廊となります momogusa sarong

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  • 会期中、秋にお勧めの組み合わせや着付け、真木テキスタイルスタジオの布や衣服とのコーディネートをテーマに、百草サロン講習会を予定しております。日時詳細はSNS・ホームページにてお知らせいたします。

    蚕衣無縫XII “真木千秋と百草が提案する布と衣” + オカベマサノリ2020. 10. 24 sat – 11. 8 sun11:00 – 18:00

    galerie momogusa

    〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16tel. & fax. 0572 21 3368https://www.momogusa.jp

    多治見ICより車で10分 / JR多治見駅北口よりタクシー 12分(JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km)

    10.19 mon– 10.23 fri 休廊11.9 mon– 11.13 fri 休廊11.14 sat– 11.29 sun 暮らしの造形Ⅹ | 金森正起(琺瑯)・小澄正雄(ガラス) 11.17 tue, 11.25 wedは休廊11.30 mon– 12.4 fri 休廊12.5 sat– 12. 21 mon one room exhibition | atelier scrumpcious“winter knit” 12.8 tue, 9 wed, 17 thu, 18 friは休廊12.22 tue– 1.7 thu 冬季休廊

    今回のランチは軽食をご用意いたします。感染防止のため、店内は間隔を設け席数を減らしております。これまでカフェをお待ち頂いておりました土間が密になってしまうのを避けるため、お待ちいただく場合は、ギャラリーの展示をご覧いただくか、戸外またはお車の中でお待ちください。11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

    schedule

    momogusa cafe

    予約制―無料(ご予約方法はHPをご確認ください)10月24日(土)14:00―15:30ごろ今回は真木千秋さんのご帰国が困難なため在廊頂く事は叶いませんが、その代わりに、以下のような盛りだくさんの初日イベントを計画しております。二十畳の広い空間でゆったりとご参加頂きます。イベント後にも展示をご覧いただけます。

    1. 田中ぱるばさんによるスライドトーク2. 真木千秋さんからリモート挨拶3. オカベマサノリさん・沼田みよりさんご紹介4. 今回展の作品紹介5. 真木テキスタイルスタジオのストールやかけ布、衣服とオカベマサノリのアクセサリー、百草サロンとのコーディネート・アドバイス(解説:大村恭子・沼田みより・安藤明子)

    オカベさんの奥様でコーディネーターでいらっしゃる沼田みよりさんは、真木千秋さんと親交が深く、長く作品を紹 介していらっしゃいます。また、2002年より福岡で百草サロンをご紹介くださっており、蚕衣無縫展のイベントで は度々ご登場いただいています。

    event

    真木千秋―在廊日 10.24 sat*真木千秋さん在印中のため、真木テキスタイルスタジオより田中ぱるばさん、大村恭子さんが在廊されます

    オカベマサノリ―在廊日&受注会 10.24 sat–11.1 sun*沼田みよりさん10/24(土)在廊*変動の可能性がありますので、お電話にてお問い合わせください

    10.27 tue, 11.4 wedは休廊となります

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  • 真木千秋

    1960年に武蔵野に生まれ育つ。80年武蔵野美術短期大学工芸テキスタイル科卒業後渡米。ボストン美術館付属美術大学校、マサチューセッツ州立美術大学の夜間部を経て、ロードアイランド造形大学に編入。81年アメリカ・メイン州のヘイタック・クラフトスクールにて、ファイバーアーティストのSheila Hicksのアシスタントをする。82年ロードアイランド造形大学在学中textile for 80th展がきっかけで桐生のテキスタイルプランナー、新井淳一と出会う。85年アメリカ・ロードアイランド造形大学卒業後、ニューヨークでフリーのテキスタイルデザイナーとして働くその間、中南米、東ヨーロッパなどを訪れる。90年東京の里山・五日市に住みついて創作活動をはじめ、インドでの織物作りに本腰を入れ始める。94年沖縄西表島の染織家、石垣昭子さんと出会う。97年石垣昭子さん、真砂三千代さんと南の島発信「現代の衣」真南風プロジェクトを始める。98年真南風をニューヨークで発表。2000年南アフリカ、ケープタウンのデザインスクール・Madessaで開催された、「Textile Tomorrow」ワークショップで講師。06年秋、あきる野市の仕事場「竹の家」の敷地内に竹林の店をopen。あきる野市の竹の家での日々は、春には近くの養蚕農家の繭を座繰り、夏は藍建て、藍の栽培など他、竹の家の周りでの仕事を楽しみつつ制作を続けている。10年 ヒマラヤの麓に半農半工を志す人々とともにganga工房を立ち上げ、日々素材作りから、紡ぎ、染め、織り、仕上がりまでの布づくりを始める。12年 夏、Studio Mumbaiのビジョイジェイン氏に出会い、手紡ぎ手織りを彷彿とさせる趣の新工房建設プロジェクトがはじまる17年 2月 gangamaki工房 オープン19年 4月 ミラノ アートギャラリー ASSAAB ONEにてアートテキスタイル展

    私は今も北インド、ウタラカンドのGanga Maki工房におります。ここ10年かけて仲間と共に土を耕して種を播き、苗を植えて染料植物や繊維になる有用植物を育てながら織物制作を続けてきました。コロナ騒ぎの始まったこの春、いつ戻れるかわからないまま日本に帰国し、自粛ムードの中で日々試行錯誤を続けました。そして4ヶ月後に思い立ちインドに戻りました。ロックダウン中もGanga Maki工房内外の畑の木藍や他の染料植物や繊維植物はぐんぐんと育ち、それらを収穫して素材にして制作をしたかったのです。

    今、こんなふうに思っています―日本でもインドでも、太陽と水と土があれば素材となる植物を育てることができて、植物を素材とすることは、自然に寄り添うことだ―と。私にとって天然素材はまだまだ未知なことがたくさんあり、発見や課題が山のようにあります。今回その収穫した藍やヒマラヤウール天然色の糸を織って仕上げて布にし、さらに手でちくちくと縫い合わせて大小の布をつくってみました。一枚と同じものがない布です。安藤明子さんの手によりどんな衣が生まれるのかとてもたのしみにしています。

    ヒマラヤの麓にて

    Profile

    縫製のない一枚の布、座繰り絹を草木・花などで先染めして織り上げたストール、手織り布をシンプルに仕立てた秋冬の衣、その他暮らしの小物など

  • オカベマサノリ

    1964年福岡生まれ。30代からアクセサリーを制作。1300年前に作られたチベットのdzi beads (ズィー・ビーズ)と出会ってから、古い時代のビーズに魅せられていく。おもに1000年以上前に作られた古代のビーズを使って、アクセサリーを制作。 暮らしのコーディネーターであり、「沼田塾」を主宰する妻の沼田みよりと共に、暮らしの提案をしている。 全国のギャラリーで個展開催。

    三つ編みに編んだ紐に、お気に入りの古代の珠をひとつ。変わらずに続けている形です。紐には赤や青、茶や黒もありますが、肌なじみの良いベージュを一番多く使っています。今回、少しクリーミーな生成の紐で作品を作ってみました。

    淡いブルーのローマングラスや、オレンジの鮮やかなエッチド・カーネリアンたちは、その色合いが華やかに賑わいます。透明感のある縞瑪瑙だとソフトな仕上がりに。生成りの紐は、珠の色を引き立てます。

    今回も、様々な時代のガラスや石のビーズたちと一緒に参ります。よろしくお願いします。

    Profile

    古代ビーズのアクセサリー(ネックレス、ブレスレット、指輪、ピアス、イヤリング)

  • maki*momogusa 2001年以来12回目の今回展、コロナ禍で初めての特異な状況の中で、半年ぶりの作家をお迎えしての企画展となります。真木千秋さんは、東京都あきる野市と、北インドのヒマラヤ山麓にアトリエを構えていらして、国際間の違い、共通するもの、不安や不便、焦り…様々な事を感じられながら、この時期を過ごされたことと思います。

    3月末。インドから急遽引き揚げて来られ、4、5月ロックダウンの時期より、あきる野の工房で試織や蓼藍の植え付け、染色、春繭のずり出しなどに精を出し、併設する竹林ショップでは、実際の展覧会に加えオンラインにて動画配信が開始され、移動が制限された中での出来る限りの試みを始められました。6月には再会を喜び、状況や思いを分かち合い展覧会の計画を話し合いました。7月、西表島で長年交流していらっしゃる石垣昭子さんと、芭蕉の手績みや、島に生息する植物から息を呑むような鮮やかな色を取り出す日々…8月、漸くganga工房に戻られ、工房の皆さんとの再会、生茂るインド藍に埋れていらっしゃる千秋さんのお姿がありました…会うことが叶わなかった期間、互いに思いを馳せながらそれぞれの場所で作り上げていらしたものの美しいこと!

    今回百草サロン用のテキスタイルとしまして、ミミちゃん格子からの発展で、エクリュと黒のシンプルなギンガムチェックを作っていただいています。経糸と緯糸が織りなす基本の格子は世界中に昔からあり、規則的でシンプルなギンガムチェックだからこそ、タッサーシルクナーシと手紡ぎウールの風合い、経年変化を楽しんでいただけることと思います。そして今、真木さんが繰り広げていらっしゃるヒマラヤウールナチュラル色に時折天然色の色が差してある、千秋さんの自在のチクチク繋ぎ布がとにかく楽しみです。どんなふうにサロンに生かせるかも。ご期待ください。

    千年もの時を経た古代ビーズを、お一人お一人に合わせ、お好みの紐に仕立てて下さるオカベマサノリさんのお 仕事は、対面できない期間、中止を余儀なくされました。その間は畑仕事や草刈りもですが、ひたすら紐を編み貯めていらしたとのこと、5月末からは、アクリル板と手指の消毒で感染防止に留意しながらの接客 をはじめられ(すでに編み貯められた紐もなくなり、今またせっせと編んでいらっしゃるとのこと)、二年ぶりに百草に戻って来てくださいます。古代から今日まで生き残ったビーズとの出会いを楽しみにいらしてくださいませ。新作のエクリュの紐は、肌に馴染みどんなビーズも明るく鮮やかに品良く見せてくれます。ご愛用のアクセサリー の紐の調整や交換もいたしますので、お修理のご希望の方はこの機会にお待ちしております。

    コロナ禍のもたらした生命と経済の危機をはじめ数々の災いは暫く解決は難しく、その中で生きる方法を編み出すしか、今はありません。幸い、自然と向き合い手を動かすことは出来ます。今までに増して自然からの声を聴く事ができるでしょう。そうして出来上がったものはより輝き、また感じる側の枯渇感も増して、今までにない作品との出会いの場となる事を信じております。作品の中に宿るものがどれだけ希有なものの集合体であるか、時間も距離も、全てを当たり前に操る事に慣れてしまっていた私たちが、原始へと引き戻され、ガツンとパンチを食らうくらいの劇的・感動的な体験になるのでは、と期待しております。実際に会えること、直に観て触れ、身に着けて体験することが、さらに特別なこととなるに違いありません。

    安藤明子