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1. 生産性とは2. 生産管理とは3. TPS(トヨタ生産方式)4. 真因を発見し問題解決  開成高校野球部の戦略を題材にして5.  おわりに

目次

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What is productivity?

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◆ 生産性とは、一定の付加価値をどれだけ少ない資源で産み出せるかということ。

1.生産性とは

◆付加価値とは、元々の「もの」より高価値な「もの」となった時の差のことである。生産技術では、付加価値をQ、C、Dで表す。Quality,   Cost,   Delivery   ( 品質、価格、納期 )

もの製造(価値)プロセス

人 設備 技術技能 製品

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2.生産管理とは製品の生産を合理的、効率的に行なうためにされる管理のこと。

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なぜ生産管理を行うのか?第 1 法則 仕事の量は、完成のために与えられた時間を すべて満たすまで膨張する。第 2 法則 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。

ムダは膨張していく

パーキンソンの法則

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生産管理の歴史• 科学的管理法(テーライズム)   標準作業、標準作業時間• フォードシステム(フォーディズム)   流れ作業で単一車種   3S( Standardization,   Simplification,  Specialization )• トヨタ生産方式( TPS)   平準化とムダの排除   多品種少量生産生産管理が導入されたことにより、テーラー以前の50倍の生産性になった。

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3.TPS(トヨタ生産方式)トヨタ生産方式では、ムダを「付加価値を高めない各種現象や結果」と定義している。【ムリ・ムダ・ムラの排除】ムリとは負荷が能力を上回っている状況、ムダとは逆に負荷が能力を下回っている状況、TPS(トヨタ生産システム)では、この「ムリ・ムダ・ムラ」を徹底的になくして合理化を進めた。 例えばムダについては、造りすぎのムダ、手待ちのムダ、運搬のムダ、加工のムダ、在庫のムダ、動作のムダ、不良品・手直しのムダという、7つのムダをなくすことを考えた。

• ムダな打合せ• 資料を探すムダ• 会議資料の作りこみ過ぎのムダ• 考えすぎのムダ

我々の仕事を見渡してみると

• ムダな出張• 電気のムダ• コピーのムダ• などなど

ムダの徹底的排除の思想と、造り方の合理性を追い求め生産全般をその思想で貫き、システム化した生産方式

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トヨタ生産方式の概念 自働化-問題を顕在化・見える化--品質は、工程で作りこむ-○ 異常検知の仕組み。品質を 後工程に送らない。 例:チェック行ったら不良が出た。  全員が作成をやめて根本問題の  解決と再発防止。○ 異常を上げることができる人は 信頼できる人。

JIT(ジャスト・イン・タイム)-生産性を向上--必要なものを、必要なときに必要な量だけ造る!-○ 生産現場の「ムダ・ムラ・ムリ」 を徹底的になくし、良いもの だけを効率良く造る。○一方で、突発にも対応する ための、少量の在庫を持つ。

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トヨタ生産方式は問題解決の連続

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3.トヨタ問題解決・8つのステップ

TPSとは⇒真因を発見し継続し問題解決していくこと。

1.問題の明確化  ⇒ (理想と現実とのギャップ)は何かを明確にする2.現状把握  ⇒問題を層別にし、問題点を特定する3.目標設定  ⇒目標数値を決める4.真因特定  ⇒問題が生じる真因、または問題を解決する、本当の原因を探す5.対策立案  ⇒具体的な対策を絞り込み、実行計画を立てる6.対策実行  ⇒ 対策を実行する7.結果、過程の評価(フォロー)  ⇒成功要因と失敗要因を基に、結果を分析する8.標準化、横展開 ⇒成果を整理して記録に残し、定着化を図る

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4.真因を発見し問題解決開成高校野球部を例に

①練習時間がない②運動が苦手圧倒的に不利な条件の中平成 17年全国高等学校野球選手権大会の東東京予選ベスト16◆ 戦績  1 回戦 開成 10- 2都立科学技術高校( 7 回コールド)  2 回戦 開成 13- 3都立八丈高校( 5 回コールド)  3 回戦 開成 14- 3都立九段高校(7回コールド)  4 回戦 開成 9 - 5都立淵江高校  5 回戦 国士舘高校 10- 3 開成( 7 回コールド)

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 真因の発見から対策実行まで

情報を収集する 分析する 統合整理し、まとめあげる

インパクトのある解決法を考える

対策立案

真因の発見

対策実行

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情報を広く集める

情報を収集する 分析する考える 統合整理し、まとめあげる

逆上がりが出来ない選手もいる

撃てない

難しい打球は一試合で一球あるかないか

エラーは開成の伝統

週に一回しかグランド使えない

変えられない阻害要因を前にあきらめない!

情報を収集する

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情報を収集する 分析する考える 統合整理し、まとめあげる

走力 攻撃力 守備力 練習量

逆上がりが出来ない選手もいる

打てない 難しい打球は一試合で一球あるかないかエラーは開成の伝統 週に一回しかグランドが使えない要因分析

分析する考える

要因ごとにまとめ全体像を把握

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情報を収集する 分析する考える 統合整理し、まとめあげる

走力 攻撃力 守備力 練習量

逆上がりが出来ない選手もいる

打てない 難しい打球は一試合で一球あるかないかエラーは開成の伝統 週に一回しかグランドが使えない

× × ×=野球の競争力

要因分析バリューチェーンで考えてみる

事業活動を機能ごとに分類し、どの部分(機能)で付加価値が生み出されているか、競合と比較してどの部分に強み・弱みがあるかを分析し、事業戦略の有効性や改善の方向を探ること。

分析する考える

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情報を収集する 分析する考える 統合整理し、まとめあげる

走力 攻撃力 守備力 練習量

逆上がりが出来ない選手もいる

打てない 難しい打球は一試合で一球あるかないかエラーは開成の伝統 週に一回しかグランドが使えない

× × ×=野球の競争力

要因分析バリューチェーンで考えてみる

事業活動を機能ごとに分類し、どの部分(機能)で付加価値が生み出されているか、競合と比較してどの部分に強み・弱みがあるかを分析し、事業戦略の有効性や改善の方向を探ること。

バリューチェーン全体が脆弱化し競争力の低さにより勝つことが出来ない。

統合整理し、まとめあげる

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真の原因を発見するインパクトのある解決法を考える

走力 攻撃力 守備力 練習量

バリューチェーン全体が脆弱化し競争力の低さにより勝つことが出来ない。× × ×=野球の競争力

真因

真の原因を発見する

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インパクトのある解決法を考える真の原因を発見する

インパクトのある解決法を考える

走力 攻撃力 守備力 練習量

バリューチェーン全体が脆弱化し競争力の低さにより勝つことが出来ない。× × ×=野球の競争力 固定値固定値 変数 変数

◆ 成功確率の高いところに集中する。◆ インパクトのある取組とは、「取組みを提案して実行した結果、大きな変化を促し成果をあげること」

◆ すべてを同時に強化することは出来ない。

真因

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真の原因を発見する

走力 攻撃力 守備力 練習量× × ×=野球の競争力固定値固定値

野球はとにかくボールを遠くに飛ばし、ベースを何週回ったかを競う競技である 野球はとにかくボールを遠くに飛ばし、ベースを何週回ったかを競う競技である

打てなければ、点数が入らない 守備では差がつかない

難しい打球は一試合で一球あるかないか

バリューチェーン全体が脆弱化し競争力の低さにより勝つことが出来ない。真因

インパクトのある解決法を考えるドサクサに紛れて大量点を取りコールドゲームで勝つ!!

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ドサクサに紛れて大量点を取りコールドゲームで勝つ!!対策実行

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ドサクサに紛れて大量点を取りコールドゲームで勝つ!!「勢いのある攻撃」と「大崩れしない守備」

対策実行

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ドサクサに紛れて大量点を取りコールドゲームで勝つ!!

中長期目標 日々の目標「勢いのある攻撃」と「大崩れしない守備」ビジョン

対策実行

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ドサクサに紛れて大量点を取りコールドゲームで勝つ!!

中長期目標 日々の目標「勢いのある攻撃」と「大崩れしない守備」

我々は『まあまあ』じゃだめ。一気に15点入れろ。

せこい野球、小賢しい野球なんてするな。そんな野球が勝っても日本の野球のレベルは下がるんだよ!

チームに貢献するなんていうのは人間の本能じゃない。思い切って飛ばすそれが一番楽しいはず。

目標設定 プライドを持たせる やりたいことをやれというメッセージ

ビジョン仮説と検証 繰り返し習得している時間はない 26人いれば、26人の練習法がある。それにプライドを持て

試合では、10点取られるつもりでいろ。

考える

バッティングのみ

実験と研究

動揺しない

心構え

ダブルプレイはムダ

ベンチで声を合わせたり、ウォーミングアップを号令かけて全員揃ってやるのはムダ

自分の守備範囲を無理なくさばいてアウトにすること

打者は打球を遠くに飛ばすこと開成高校の野球とは

ムダの排除 やること

対策実行

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我々は『まあまあ』じゃだめ。一気に15点入れろ。

ドサクサに紛れて大量点を取りコールドゲームで勝つ!!

中長期目標 日々の目標

せこい野球、小賢しい野球なんてするな。そんな野球が勝っても日本の野球のレベルは下がるんだよ!

チームに貢献するなんていうのは人間の本能じゃない。思い切って飛ばすそれが一番楽しいはず。

ダブルプレイはムダ

ベンチで声を合わせたり、ウォーミングアップを号令かけて全員揃ってやるのはムダ

自分の守備範囲を無理なくさばいてアウトにすること

打者は打球を遠くに飛ばすこと目標設定 プライドを持たせる やりたいことをやれというメッセージ

仮説と検証 繰り返し習得している時間はない 26人いれば、26人の練習法がある。それにプライドを持て

試合では、10点取られるつもりでいろ。

「勢いのある攻撃」と「大崩れしない守備」

考える

ビジョン開成高校の野球とは

ムダの排除 やること

MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)になっている。

バッティングのみ

実験と研究

動揺しない

心構え

対策実行

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5.おわりに    生産性が向上すると• 会社は残業代なくなり、社員は残業がなくなりプライベートが充実する• 付加価値(Q・C・D)を顧客提供でき、市場に支持される• 素晴らしい会社で働いていることを、家族に自慢できる• もっと、世の中のために働こうと思うようになる

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トヨタが「効率」を寄付してくれた…アメリカのチャリティに導入された工夫が話題に• http://labaq.com/archives/51827249.html

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こんな会社がある• 午後3時には仕事を終えて帰ってもいい会社がある。-スタートトゥデイ 『ポジティブなメッセージなら社員は努力する』• 働き方のルールがない‐いつ会社に来てもいい。服装もなんでもいい。  -IDEO 『どうやって世界を変えられるのか、という、もっと大きな目的を持っている』• セルフマネジメントができる人には、こんなラッキーな会社はない -良い波が来れば、会議を中止して社長自らサーフィンに行く-パタゴニア 『 徹底的に自由であること。徹底的に自由に馴染むこと。』しかも、これらの会社は成長している。セルフコントロールすることで生産性を上げている。

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