POWERPOD1860 DELUXE BLACK - Sound House Inc.はじめに...

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POWERPOD1860 DELUXE BLACK

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POWERPOD1860

DELUXE BLACK

はじめに

この度は PHONIC 社製ミキシング・コンソールをお買い上げ頂き有難う御座います。

商品の性能をフルに発揮させ末永くお使い頂く為に、ご使用になる前にこの取り扱い

説明書を必ずお読み下さい。尚、本書が保証書となりますので、お読みになった後は

大切に保管してください。

基本機能

400W+400W/4Ωのステレオパワーアンプを内蔵(ブリッジ接続、パッチ接続可能)

100 種のプログラム搭載の 32/40bit デジタル・マルチエフェクトプロセッサー、DFX

に加え、タップコントロール、テストトーン・ジェネレーター、フットスイッチの

ON/OFF ジャックを装備

インサート端子を装備した 8 系統 XLR バランスマイク入力

合計 12 系統の TRS フォーン端子のライン入力

RCA ピン、フォーン入力が可能な 2 系統ステレオ入力端子

3 バンドチャンネル EQ を搭載

ステレオ7バンドグラフィック EQ

2 系統のプリフェイダーAUX センド

2 系統のポストフェイダー・エフェクトセンド

2 系統のステレオ AUX リターン、AUX センドにルーティング可能

CD/TAPE など外部音源用ステレオ RCA ピン入出力

48V ファンタム電源グループスイッチを搭載

サブウーハー用のモノラル出力

各入力に PFL、各出力に AFL を搭載

全てのマイクチャンネルをミュート可能なスタンバイ機能を装備

サイドフィルや PA システム追加用の ZONE 2 出力端子

レベルコントロール付きヘッドフォン/コントロールルーム出力端子

パワーアンプ出力セクションには 2 系統のフォーン端子の他、1 系統のスピコン端

子を採用

機動性に優れたハンドルを装備

基本設定

ご使用の前に

1. この取り扱い説明書に従って操作して下さい。

2. 電源を入れる前にフェーダーが全部下がっていることを確認して下さい。

3. パワーアンプ入力端子が外部ソースに接続している場合、外部ソースの音量を

下げてから POWERPOD1860DELUXE BLACK の電源を入れて下さい。

4. 換気を必要とする為リアパネルやサイドパネルは物でふさがないで下さい。換気

不足の為故障した場合は保証対象外となります。

5. ミキサーに配線する際は電源を切った状態で行なって下さい。

6. 水には大変弱いので、雨などがかからないよう充分ご注意下さい。

7. 内部には精密な電子部品が多数実装されています。移動及び輸送時には大きな

衝撃が加わらないようにして下さい。

8. 本機の設置場所は直射日光の当たる場所やストーブの直前など、高音になりや

すい場所を避け、なるべく通気性の良い場所でご使用下さい。

9. 100V 50/60Hz の定格電圧でご使用下さい。

10. 電源コードは機材への挟み込み等、無理な力が加わらない様ご注意下さい。

11. 信号の入出力端子に、許容範囲を超える異常電圧が加わらない様にして下さ

い。

12. 故障や感電事故を防止すると共に、性能を維持する為にも、ケースを開けて内部

に触れたりしないで下さい。修理が必要な時には、販売店、もしくは輸入代理店

までお問合せ下さい。

チャンネル設定

1. チャンネルに適切なオーディオレベルを入力する為に、まず全てのチャンネルの

電源がオフになっていることを確認して、フェーダーを 0 にセットしてください。

2. お使いになるチャンネルを選択し、そのチャンネルに信号を入力して下さい。この

際、必ず実際にご使用になる信号レベルを入力して下さい。

3. マスターレベルメーターに信号レベルを表示する為に、選択されたチャンネルの

PFL ボタンを押して下さい。

4. マスターレベルメーターが 0dB を指すようにチャンネルの入力ゲインをセットして

下さい。

5. これにてセッティングは完了です。入力信号を止めて下さい。

6. 入力ゲインをセットしたチャンネルを作動させる為に PFL ボタンを解除して下さ

い。

7. 他のチャンネルも同様に1~6 を繰り返して下さい。

オプション・ラックマウントキット

1. POWERPOD1860DELUXE BLACK は、別売のラックマウントキット ER K-12 を使

用することにより 13U のスペースに取り付けることが可能です。

2. ラックマウントキットを取り付ける前に、お使いのラックがパワードミキサーに適し

た換気装置を備えているかご確認下さい。密閉されたラックはオーバーヒートの

原因になりますので他の機材との間を 低 1U 分ラックスペース開けてください。

3. POWERPOD1860DELUXE BLACK の両側面にある①~⑤のネジ(下図参照)を

外して下さい。

4. POWERPOD1860DELUXE BLACK の両側面にラックマウントパネルを取り付け、

⑥~⑦(下図参照)をネジで固定して下さい。

5. お使いのラックに POWERPOD1860DELUXE BLACK を取り付けて下さい。

接続方法

チャンネル入力端子

1. MIC 入力端子

この XLR マイク入力端子にはバランス、アンバランス信号を入力することができます。

標準 XLR 端子を持つコンデンサー、ダイナミック、又リボンマイク等を接続してご使用

頂けます。本機の搭載する高性能プリアンプにより色付けの無い、非常にクリアーな

音質を得ることができます。

注:アンバランスマイクをご使用の際、ファンタム電源が切れていることを必ずご確認

下さい。逆にコンデンサーマイクをご使用の際にはファンタム電源を入れて下さい。

2. LINE 入力端子

この入力にはバランス、アンバランスのフォーンプラグを接続するこ

とが可能です。

3. INS(インサート端子)

各モノラルチャンネルにインサート端子を搭載しています。この端子

はチャンネルの信号経路のブレイクポイントで、コンプレッサーや EQ

等の外部機器を接続するために使用します。インサートポイントはハイパスフィルター

の後、EQ の前になります。

4. ステレオチャンネル入力端子

POWERPOD1860DELUXE BLACK はモノラルチャンネルと入力端子が異なる 2 ペアの

ステレオ入力端子を装備しています。9-10ch、11-12ch は TRS 仕様フォーン端子で、

CD プレーヤー、シグナルプロセッサーなど業務用のラインレベル信号(+4dBu)を持つ

外部機器を接続できます。加えて、2 ペアのステレオ RCA ピン入力には民生用の CD

やカセットテーププレーヤーを接続することができます。RCA ピン入力端子を使用す

る際は A/B セレクタースイッチを押して B を選択して下さい。

注:TRS仕様フォーン端子とステレオRCA端子は互いにリンクされているため、同時に

使用することはできません。

マスターセクション

5. TAPE IN

この端子はテープデッキや CD プレーヤー等を入力する際に使用します。尚、テープ

インに入力された信号は TAPE IN ミキシングバスを通り、メイン L/R ミキシングバスに

送られます。

6. RECORD OUT

TAPE IN と同様、この出力端子はテープデッキや MD デッキ等の録音機材に接続可

能です。

7. ST RTN L/R 入力 1/2

エフェクトプロセッサー等の外部機器からのリターン信号を接続する為に使用します。

受信したシグナルは AUX 1、AUX 2 そしてメイン L/R ミキシングバスに送られます。

8. パワーアンプ入力端子

外部機器からの音声信号を POWERPOD1860DELUXE BLACK の内

蔵パワーアンプに入力して使用する際に使用可能です。この入力端

子に外部機器が接続された場合、自動的にミキサー部からの信号

は遮断され、外部機器からの音声信号がパワーアンプ部を通り、ス

ピーカー出力端子に出力されます。

9. メイン出力端子

メイン出力端子はメイン・ミキシングバスから送られた 終ミックスを出力します。

POWERPOD1860DELUXE BLACK に外部機器(パワーアンプ、ミキサー、シグナルプ

ロセッサー等)を接続することができます。

10. AUX 出力端子

AUX ミキシングバスからラインレベルシグナルを出力する

ことが可能です。AUX 出力は主にステージモニター用とし

て使用します。AUX 出力端子から外部パワーアンプに接

続し(可能であればグラフィックイコライザーやコンプレッ

サーを併用して下さい)ステージ上のフロアモニタースピ

ーカーに接続して下さい。これによりステージ上の演奏者

が自身の音をモニターすることが可能になります。

11. EFX(エフェクト)出力端子

EFX ミキシングバスからラインレベルシグナルを出力することが可能です。EFX 出力

は主に外部エフェクトプロセッサーに接続して使用しますが、ライン出力の為パワーア

ンプやパワードスピーカーなどに接続することも出来ます。

12. CONTROL ROOM/ZONE 2 出力端子

CONTROL ROOM パネル、もしくは ZONE 2 コントロールパネルからラインレベルシグ

ナルを出力することができ、その切替はスイッチ(49)により選択可能です。ZONE 2 出

力はステージ上のメインスピーカーがカバーできないエリアへのサイドフィル用出力と

して 適です。一方、CONTROL ROOM 出力はコントロールブースにアクティブスピー

カーを設置する等、多様にご使用頂けます。

13. モノ出力端子

メイン・ミキシングパネルにある MONO ミキシングコントロールからラインレベルシグナ

ルを出力することが可能です。この出力はモノラルシステムを使用する際 適である

他、重低音を得る為にサブウーファーをシステムに追加する場合に、ご使用頂けま

す。

13. PHONES 出力端子

このTRS仕様フォーン端子にヘッドフォンを接続してミックス信号をモニターできます。

この出力のレベルは CTRL RM/PHONES コントロールで調整可能です。

リアパネル

15. スピーカー出力端子

本機はスピコン端子とフォーン端子の 2 系統の

スピーカー出力端子を装備しています。端子は

パラレルでそれぞれをを出力させることができま

す。

注:スピーカー出力端子からはパワーアンプで

増幅されたシグナルが出力される為、アクティブ

スピーカーを接続して使用するとスピーカーが破

損する恐れがあります。ご使用の際には必ずパ

ッシブスピーカーをお使い下さい。

POWERPOD1860DELUXE BLACK の 小負荷はステレオモードで各チャンネル 4Ω、

ブリッジモードで 8Ωです。 小負荷未満で駆動した場合、本機のアンプ部にダメージ

を与えることがあります。使用の際、スピーカーの負荷を確認ください。

16. フットスイッチ

アンラッチタイプのフットスイッチをこの端子に繋ぎ、POWERPOD1860DELUXE

BLACK の内蔵デジタル・エフェクト・プロセッサーの ON/OFF を切り替えます。

17. 電源ボタン/AC 電源端子

ミキサーのメイン電源を ON/OFF します。必ず同梱されている電源ケーブルを使用し

てください。

注:電源ケーブルを端子に接続する前に、使用する電圧が、下記電圧セレクターで選

択したレベルと同じになっているかご確認ください。

18. 電圧セレクター

このスイッチにより 115VAC/60Hz と 230VAC/50Hz の 2 つのメインパワーモードから

選択できます。115VAC/60Hz は 100V~120V、また 230VAC/50Hz は 200V~230V の

電圧を使用している国でそれぞれ使用できます。ただし日本国以外で使用の際の故

障は保障対象外となります。

注:間違った電圧を使用するとミキサー内部が破損する恐れがありますので、電圧を

選択する際には細心の注意を払ってください。また本機をご使用になるエリアの定格

電圧が定かではない場合、必ず現地電力会社にお問合せください。

チャンネル操作

19. PAD コントロール

CH1~8 に搭載された PAD コントロールを押すと入力信

号を 26dB 減衰します。このスイッチはラインレベルの機

器を接続している時に押します。

20. ゲインコントロール

チャンネルに入力した信号のゲインレベルを調節します。

音質を損なうことなく入力信号を 大限増幅するには、ピークインジケーターが時折

点灯する程度までゲインを調節して下さい。PAD スイッチが押されている場合、ゲイン

コントロールはトリムコントロールとして作用します。

21. ハイパスフィルター(75Hz)

ハイパスフィルターのオン/オフを設定します。ハイパスフィルターは 75Hz 以下の周波

数を 18dB/オクターブ減衰させます。ハイパスフィルターは屋外やステージ上の不必

要な低音を取り除きたい時、またマイクを落とした場合などのアクシデントからシステ

ムを守るのに大変便利な機能です。

22. HF(High Frequency)コントロール

このシェルビングイコライザーは 12kHz 以上の周波数を±15dB の範囲で調整可能で

す。高域を強調したい時や音に明るさを出したい時(またその逆)などに有効なコント

ロールです。

23. MF(Middle Frequency)コントロール

このピークイコライザーは中心周波数2.5kHz とその周辺の周波数を±15dBの範囲で

調整可能です。ヴォーカルや楽器に張りを加えたい時や、逆に歯擦音が耳につく時な

どに有効なコントロールです。

24. LF(Low Frequency)コントロール

このシェルビングイコライザーは 80Hz 以下の周波数を±15dB の範囲で調整可能で

す。ドラムやベースなどの低音を強調したい時や、低域の輪郭を出したいときなどに

有効なコントロールです。

25. AUX 1/2 コントロール

AUX 1 と AUX 2 ミキシングバスに送る信号のレベル

を調節します。

26. エフェクト(EFX)コントロール 1-2

EFX 1 と EFX 2 出力に送る信号のレベルを調節しま

す。

27. PAN/BAL

音声信号の定位を決めます。PAN ツマミを左側一杯

に回すと、信号は左に定位します。また反対に右側

一杯にツマミを回すと、信号は右に定位します。また

ツマミを中心に設定すると左右の信号レベルが同じになり、信号は中心に定位します。

ステレオチャンネルに搭載されている BAL は、L/R 入力チャンネル間の信号バランス

を調整します。

28. ON ボタン/インジケーター

チャンネルを有効にします。これによりチャンネルからメイン L/R、MONO、AUX 1 と

AUX 2、EFX 1とEFX 2バスに信号をそれぞれ送ることが出来ます。チャンネルがオン

時にインジケーターが点灯します。

チャンネルがオフ時にも PFL ボタンを使用し、チャンネルシグナルを CTRL

RM/PHONES ミックスバスに送ることが出来ます。これによりメインミックスバスにシグ

ナルを送ることなくモニターすることが可能です。

29. SIG インジケーター

この LED インジケーターはチャンネルに入力された信号が-20dB に達すると点灯し

ます。これにより信号の有無を確認できます

30. ピークインジケーター

この LED インジケーターはシグナルがオーバーロードする 6dB 下に達すると点灯し始

めます。このインジケーターが時々点灯する位にチャンネルゲインを設定してください。

このインジケーターは PFL ボタンが押されたときにも点灯します。

31. PFL ボタン/インジケーター

PFL(Pre-Fader Listen)ボタンを使いチャンネルシグナルを CTRL RM/PHONES コント

ロール(プリフェーダー、ポスト EQ)に送ることが出来ます。これによりメイン L/R にシ

グナルを送ることなく、スタジオモニターやヘッドフォンでモニターしながらゲインを調

整することが可能です。PFL ボタンがオンの時もピークインジケーターが点灯します。

32. チャンネルレベル・コントロール(フェーダー)

チャンネルからメインミックスバスに送る信号レベルを調節します。

33. ステレオチャンネル A/B ボタン

このボタンが押されていない状態では、フォーン端子からの信号が 9/10CH、

11/12CH の各ステレオチャンネルに送られ、押されている状態では RCA 入力端子か

らの入力が送られます。

デジタル・エフェクト・プロセッサー

34. デジタル・エフェクト・ディスプレイ

EFX 信号のプログラムナンバーを表示するディスプレイ

です。プログラムコントロールを回すと、プログラムナン

バーをスクロールすることが出来ます。数秒間、新しい

プログラムが選択されないと自動的に元のプログラム

ナンバーに戻ります。選択できるエフェクトの種類に関し

ては巻末のデジタル・エフェクト・リストをご参照くださ

い。

35. SIG/CLIP インジケーター

エフェクトプロセッサーに信号が送られると SIG LED が

点灯します。CLIP LED は過度の信号がクリップする直

前に点灯します。CLIP LED が頻繁に点灯する際は、入

力チャンネルの EFX コントロールでシグナルレベルを下

げてください。

36. プログラムコントロール

このノブを回してデジタル・エフェクト・ディスプレイ上に表示されたエフェクトをスクロー

ルします。タップディレイが選択されている時に、このノブを数回押すと 後の二押し

のテンポでディレイタイムを設定し、再度ノブが押されるまで記録します。この設定は

電源を OFF にしても記憶されます。タップディレイが選択されている間、デジタル・エフ

ェクト・ディスプレイ上の小さな LED がテンポに合わせて点滅します。

37. AUX コントロール 1/2

デジタル・エフェクト・プロセッサーから AUX ミックスバスに送るシグナルレベルを調節

します。

38. DSP ON ボタン/インジケーター

エフェクトパネルのオン/オフを切り替えます。エフェクトプロセッサーをオフにすると、

後に使った DFX プログラムを自動的に記憶し、再度 ON になった時に使用できま

す。

39. PFL ボタン/インジケーター

PFL(Pre-Fader Listen)ボタンを使いデジタル・エフェクト・シグナルを CTRL

RM/PHONES コントロール(プリフェーダー)に送ることが出来ます。これによりメイン

L/R にシグナルを送ることなく、スタジオモニターやヘッドフォンでモニターしながらエ

フェクトレベルの調整をすることが可能です。PFL ボタンがオンのとき LED インジケー

ターが緑に点灯します。

40. DSP エフェクト・フェーダー

デジタル・エフェクト・プロセッサーからメインミックスバスに送るシグナルレベルを調節

します。

マスターセクション

41. パワーアンプ・コントロールスイッチ

このスイッチを使って、内蔵パワーアンプからリアパネルのメインス

ピーカー出力端子に送られる信号レベルを以下のように選択する

ことができます。

・A-B ステレオ:メイン L/R フェーダーによって調節された信号

・AUX1-MONO:AUX1 及び MONO フェーダーによって調節された信号

・AUX1-AUX2:AUX1、AUX2 フェーダーによって調節された信号

・MONO BRIDGE: MONO フェーダーでボリュームをコントロールされた信号

注:MONO BRIDGE モードを使用する際は出力 A のスピコン端子にスピーカーを接続

してください。それ以外の端子には接続しないようにしてください。

42. ファンタム電源スイッチ

CH1-CH8、CH1-CH4 の各グループで、XLR マイク端子の PIN2、PIN3 に+48V ファンタ

ム電源を供給します。

43. グラフィックイコライザー

この 7 バンド・ステレオ・グラフィック・イコライザー

により±12dB の範囲で信号の音質を調整可能で

す。AUX 1 / L/R スイッチはイコライザーを AUX 1

バス、又はメイン L/R バスのどちらか一方にイン

サートするか選択できます。メイン L/R バスが選

択された時、イコライザーはメイン・ステレオ・シグ

ナル(メイン出力端子/スピーカー出力端子)だけ

でなくモノ・シグナルにも反映します。イコライザー

をお使いになる際にはオンボタンを押し、LED が

点灯していることをご確認下さい。

44. スタンバイ・スイッチ/インジケーター

このスイッチがオンの時チャンネル 1 からチャンネ

ル 12 がミュートされます。スタンバイ・スイッチは

テープ・リターンとステレオ AUX リターンに反映し

ない為、ライブパフォーマンスの休憩時などに CD

プレーヤーやその他入力デバイスから信号を入

力することが可能です。ステージ上のマイクのゲイン設定を変えることなくチャンネル

入力をミュートできるため非常に便利な機能です。スタンバイ・スイッチがオンの時

LED インジケーターが点灯します。

45. ステレオ・リターン・コントロール

ステレオ・リターン入力端子に入力された信号のレベルを調節します。ステレオ・リタ

ーン・コントロールは AUX ミックスバスにシグナルを送る AUX 1 / AUX 2 コントロール

とメイン・ミックスバスに送る LEVEL コントロールから成ります。PFL(Pre-Fader

Listen)ボタンを押すことによりそれぞれのレベルコントロールを一切調節することなく、

直接 CTRL RM / PHONES コントロールにステレオ・リターン入力信号を送ることが可

能です。PFL ボタンを押すと LED インジケーターが点灯します。

46. テープイン・コントロール

テープイン入力端子に入力された信号レベルを調節します。このコントロールによって

メイン・ミックスに送られるレベルを調節できます。PFL(Pre-Fader Listen)ボタンを押

すことによりテープインに入力されたシグナルを直接 CTRL RM / PHONES コントロー

ルに送ることが可能です。PFL ボタンを押している間 LED インジケーターが点灯しま

す。

47. ZONE2 コントロール

このコントロールは ZONE2 コントロール出力端子に出力される信号のレベルを調節し

ます(ZONE2 シグナルはメイン L/R ミックスシグナルと同一です)。AFL(After Fader

Listen)ボタンを押すことにより ZONE2 シグナルは CTRL RM / PHONES コントロール

に送ることが可能です。AFL ボタンを押すと LED インジケーターが点灯します。

48. コントロールルーム / フォン・コントロール

フロントパネル上に装備されたCTRL RM / PHONES出力端子に送る信号のレベルを

調節します。PFL シグナルはその他すべてのシグナルより優先され、また他の PFL シ

グナルと同時に使用することが可能です。全ての PFL ボタンがオフの時は AFL が優

先され(PFL シグナル同様、AFL も他の AFL シグナルと同時に使用することが可能で

す)、PFL と AFL 共にオフの時にはメイン L/R ミックスが出力されます。

49. コントロールルーム/ZONE2 切替えスイッチ

コントロールルーム/ZONE2 出力端子に送られる信号を選択します。

コントロールルーム/PHONE ミックスはモニター用に、ZONE2 ミックスはサイドフィル用

としてご利用いただけます。

50. AUX 1 / AUX 2 フェーダー・コントロール

AUX 出力端子から出力される信号のレベルを

調節します。AFL(After Fader Listen)ボタンを

押すことにより、ポストフェーダー・シグナルを

CTRL RM / PHONES コントロールに送ること

が可能です。AFL ボタンを押すと LED インジケ

ーターが点灯します。

51. マスター・レベル・コントロール

このフェーダーは内蔵パワーアンプを通してそれぞれの出力へ送られるメイン・ステレ

オ・オーディオ信号のレベルを調節します。

52. モノ出力コントロール

モノチャンネルフェーダーはモノ出力端子から出力される信号のレベルを調節します。

AFL(After Fader Listen)ボタンを押すことによりポストフェーダー・モノラル信号を

CTRL RM / PHONES コントロールに送ることが可能です。

53. PFL/AFL インジケーター

このメーターの上部に位置している PFL/AFL インジケーターは

PFL スイッチ作動時には緑色に点灯し、AFL 作動時には赤色に点

灯します。PFL が AFL よりも優先されるため、PFL と AFL の両方が

作動中の場合は緑色に点灯し、CTRL RM/PHONES コントロール

で処理されます。

54. 電源インジケーター

電源が ON の際に点灯します。

55. リミッター・インジケーター

本体のパワーアンプには 2 つのリミッターが内蔵されています。パ

ワーアンプの信号レベルが高すぎる時にリミッターが作動、インジ

ケーターが点灯し、過負荷がかかっている事を警告します。頻繁に

リミッターが作動する場合は、パワーアンプ・コントロールスイッチ

で選択されたパワーアンプの音源の入力レベルを下げて下さい。

56. レベルメーター

このレベルメーターはメイン・ステレオ・出力レベルを表示します。各チャンネル 12 の

部分に分かれたメーターには-40dBu から+10dBu のレベルを表示するピークインジ

ケーターを含む 6 つの緑色、3 つの黄色、4 つの赤色 LED があります。PFL、又は AFL

が作動している場合、レベルメーターは PFL、又は AFL の信号レベルを通常のモニタ

ー時と同じように表示します。

応用

お持ちの機材や楽器と POWERPOD1860DELUXE BLACK の接続方法は様々です。

各機材の特徴をよく理解しベストな接続方法を決めて下さい。どのような楽器を使用

するか、いくつ外部機器を接続するか、必要なモニター環境等の要素を考慮する必

要があります。

さらに様々な機材をミキサーの特殊機能(デジタル・エフェクト処理)と組み合わせる

事であなたの希望通りのサウンドが実現できます。

ライブ・パフォーマンスでの使用例

外部機器との接続例

仕様

デジタル・エフェクト・リスト

ブロックダイアグラム