Office 365との上手な付き合い方と今年度のトピックス

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Office 365との上手な付き合い方と 今年度のトピックス 11Office365勉強会 2015.05.16 Microsoft MVP for Office 365 渡辺 元気

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Office 365との上手な付き合い方と今年度のトピックス第11回 Office365勉強会

2015.05.16

Microsoft MVP for Office 365渡辺 元気

自己紹介

名前: 渡辺 元気(わたなべ げんき)

職業: 通信事業者でクラウドサービスの開発

blog:日々徒然 http://blog.o365mvp.com/ (Office 365の技術ネタを中心に公開)

Office 365 Community / Twitter / Facebook:genkiw

Microsoft MVP for Office 365

このセッションのゴール

▪ Office 365の進化について理解する

▪ Office 365のサポート概要を理解する

▪ Office 365に直近で起きることを理解する

1.Office 365の特徴

1.Office 365の特徴

①進化し続けるサービスである

②変更は突然訪れる

③ベストプラクティスに基づいた想定利用ケースがある

1.1.メジャーバージョンアップ

2011年(リリース当時)

2013

2013

2013

2016

2016

2015

2012-2013年(最初のバージョンアップ)

2015年(今年)

1.1.ラピッドリリースとクラウドファースト

• リリース当初:四半期毎のプログラム更新• 2010→2013のライフサイクルに合わせた更新

• 随時バージョンアップ• クラウドをベースにオンプレミスのアップデート

1.1.広がり続ける「Office 365」の世界

Exchange Online

SharePoint Online

Lync Online

Office Professional Plus

Exchange Online

SharePoint Online

Skype for Business Online

Office Professional Plus

Yammer

Azure AD Rights Management

Power BI

Office Video

Office Delve

Sway

Office Groups

Mobile Device Management

…etc

2013.1 2014.6

1.1.広がり続ける「Office 365」のネットワーク

1.2.変更は突然訪れる

• ユーザー側で対処が必要な物は事前告知が有るが、告知されずに仕様変更されることも多い

1.2.ドキュメント更新が追いついていないことも

• メニュー(用語)の変更やスクリーンショットの変更などに対してマニュアルやヘルプが追いつかないケース

クラッター(後回しメール)→低優先メール

OWA活用ガイド

1.2.先行リリースプログラム

• [サービス設定] - [更新]から先行リリースをオンにすることにより、機能追加などを先行して試すことができる

1.2.メッセージセンター

• [サポート][メッセージセンター]に管理者が知っているべき情報や、対応が必要な項目が表示

1.2.リッチクライアント

• ブラウザアクセスよりは、リッチクライアントの方が変更(ある日突然見た目が変わるなど)の影響が少ないケースが多い

1.3.想定される利用シーンがある

「いつ」でも「どこから」でも「どんな端末」でも同じ情報にアクセス

常に最新のバージョン

プロジェクト型の業務パートナーとの協働

セルフサービスによるきめ細やかな制御

1.3.Office 365を利用するためのクライアント環境

①常に最新のバージョンのクライアントを利用

• ブラウザのバージョンアップ

•OSのメジャーバージョンアップ含む

②Officeのバージョン

•Officeクライアントも常にバージョンアップ

1.3.チェックリスト(Office 365製品カタログより)

□常に最新版のOfficeを利用できるようにしたい□出先でメールをチェックしたい□現在Outlookをクライアントとして利用している□プロジェクト的な業務が多くある□BYODを実現したい

□常に使い慣れたOfficeを利用でしたい□会社の情報に自宅やネットカフェからアクセスされたくない□メールクライアントは個人で好きな物を利用□部や課などの単位での組織的な業務□指定された端末以外からは利用させたくない

1.3.機能削除

• サービスや機能は追加だけではなく、削除もある

・Officeオンデマンド

・SharePoint Onlineのパブリックサイト

・OWAの詳細機能スペルチェック、メッセージフラグのカスタム日付、検索フォルダ

①使い勝手に関する項目は原則管理者ではなく個々のユーザーに委ねられている

•予定表のメニューにどのユーザーを表示させるか

•自身のスケジュールを誰に公開するのかの権限情報

②その他、システム管理者が実施しなくても自身で設定出来るように

•代理人(秘書)の割り当て

•配布グループのメンバー更新

•自動応答・転送

1.3.セルフサービスという思想

1.3.段々と整合性が取れてこなくなるケースも

・新たなクライアントアプリ・モバイルでの利用

2.Office 365のサポート

2.1.Office 365の標準サポートの3つの形態

①サービスリクエスト(SR)

•管理者のポータルから作成

②電話サポート

• 24時間365日の日本語のテクニカルサポート(Business / Business

Essentialsは平日日勤帯)

•契約・請求関連

③Office 365コミュニティ

•Microsoftのサポートメンバーの他、ボランティアのエンジニアが対応

2.1.標準サポートの範囲外となる事例

• ユーザー環境に依存する問題(インターネットに直接接続された別の端末からは利用可能)

• 関連したオンプレミスのシステム(ADやADFS、Exchange Server)に依存する問題

• 開発に関連する問題(バージョンアップ後、自社で開発した特定のコードが動かなくなったなど)

• オンサイトでの調査や報告の依頼

• MSの定める深刻度レベルを越える対応

2.2.Office 365のサービスレベルについて

①稼働率99.9%を保証

• ダウンタイムの算出はサービス毎に定められた測定方式

(影響を受けたユーザー数 x 影響を受けた時間)

②その他

•翌月までにユーザー自身で申請する必要がある

• Suite(Business EssentialsやE3など)の場合はMicrosoftの定める

比例配分

•故障が発生する確率は0%にはならないので、発生した時にユーザーに状

況を連絡できるよう複数のコミュニケーション手段を確保する

2.3.Office 365で何か困ったことがあれば

Office365コミュニティhttp://community.office365.com/までお気軽に投稿下さい

3.Office 365のトピックス

3.1.メジャーバージョンアップの年です

Exchange 2013

SharePoint 2013

Lync 2013

Office 2013

Exchange 2016

SharePoint 2016

Skype for Business 2015

Office 2016

3.2.もうそろそろ更改の時期です

Windows 7

Windows Server 2008 R2(ADFSなど)

Exchange 2010(ハイブリッド構成)

Office 2010

Internet Explorer 9

3.3.新しい機能も引き続きリリースされます

• Office Delve

• Office Video

• Mobile Device Management

• OneDrive for Business無制限化• Skype for Business PSTN接続• Azure Express Route for Office 365

…etc

【参考】Office 365コミュニティ:ニュース

3.4.引き続きの円安傾向

値上げ発表当時、110円くらい

4.まとめ

4.1.進化し続けるOffice 365

Office 365は、今までも、これからも進化し続けます

→ どうせなら良くなる方向で努力しませんか?

• ユーザー側についても進化する事を求められ続けます• 進むのもそうですが、止まるにも労力を求められます

4.2.完璧ではないOffice 365

• Office 365も故障します• バージョンアップ時に機能劣化することもあります• 意向に反する仕様変更もあります

• 故障時を想定し、代替手段を確保しましょう

Exchange Onlineが故障 Lync Onlineで連絡

IEで見れなくなった Chromeで見よう

• 機能が消えたなら、きっと世の中的には使われなくなっているのでしょう他のユーザーがその機能に相当するフローをどう実現してるの?

4.3.Office 365とうまく付き合っていくには

• 様々な変更/進化にしなやかに対応しよう

• 情報収集、情報交換しよう

• 将来を予想しよう