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カ ボジ プ ペ 首都圏

2010年 日本地理学会春季学術大会

カンボジア・プノンペン首都圏の小地域分析

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平成22年3月28日

総務省統計研修所 西 文彦

注） 本資料に記載されている内容は、すべて個人の見解に基づくものである。

カンボジア政府統計能力向上計画（ を通じた技術協力）

本報告の背景

（JICAを通じた技術協力）

総務省統計局が中心となって2008年人口センサスや2009年全国事業所リスティングを支援

2

2009年全国事業所リスティングを支援

2005年8月から実施中

カンボジアの概要

• 人口 1340万人

面積 2 （国土 割以上が平野部）• 面積 181,035km2 （国土の６割以上が平野部）

• 事業所数 38万事業所

• 農林漁業就業者数の割合 72% (179,084km2)= トンレサップ湖3,000km2を含まない。

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事業所数 38万事業所

（人口当たりの事業所数が少ない）

本資料に記載されている統計は、カンボジア2008年人口センサス及び2009年全国事業所リスティングの確報結果から引用したものである。

注）

4

2

カンボジアProvince別地図

5

カンボジアの地方行政地域

• Province (24) ～ 1 municipality を含む

• District (193) ～ 8 khans, 26 cities を含む

• Commune (1,621) ～ 204 sangkats を含む

Vill (14 073)

6

• Village (14,073)

7 8

3

9 10

11 12

4

13

利用可能な統計データ（プロジェクト関連）

Province District Commune (Village) 別結果

(2009年9月7日公表)・2008年人口センサス

Province, District, Commune, (Village) 別結果

・2009年全国事業所リスティング (2009年12月9日公表)

(Micro Data 81項目)

http://www.stat.go.jp/info/meetings/cambodia/final_br.htm （総務省統計局ＨＰ）

Province, District, Commune, (Village) 別結果

(Micro Data 9項目)

http://www.stat.go.jp/info/meetings/cambodia/el09_pr0.htm（総務省統計局ＨＰ）http://www.stat.go.jp/info/meetings/cambodia/e9f_tbl1.htm（速報結果）

カンボジアの統計データの利用上の注意点

2009年5月、地方選挙を期に、地方行政境界の変更が実施された。（Sub-Decree は、2008年1月に公布）

2008年人口センサスと2009年全国事業所リスティング年 年 国事業所

の両方について、速報結果と確報結果では、地方行政境界が異なる。

利用可能なGISデータ（プロジェクト関連）

Province, District, Commune境界データ

(2009年9月7日現在)(2009年9月7日現在)

【連絡先】

Data User Service Center

座標系： Indian 1960 UTM Zone 48N

投影法： Transverse Mercator

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Data User Service Center,National Institute of Statistics (NIS),Ministry of Planning, Cambodia

http://www.nis.gov.kh/index.php/contact

5

カンボジアのGISデータの問題点

１．Village の境界線が公式に決定されていない。

２．Village の廃置分合が頻繁

1998年 13,406 2008年 14,073→

３．カンボジア内務省に正式に承認されていない

Village の存在

４．カンボジア国土管理省のGISデータの更新が緩慢

プノンペンの概要

• 人口 133万人 （全国の１割）

面積 2 （国土 わずか ）• 面積 294km2 （国土のわずか0.16%）

• 人口密度 4,516人/km2

（日本の人口集中地区に相当）

(376km2)(3,534人/km2)

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• 事業所数 5万6千事業所 （全国の15%）

• 性比 89 （女性が１割以上多い）

人口密度のクラーク・モデル

都市内部の人口密度は、都心からの距離が遠くなるにしたがって、指数関数的に低下する。

1951年 イギリスの統計学者

20

1951年、イギリスの統計学者コーリン・クラークが発表

6

人口密度のクラーク・モデルの適合性の検証

• 都心 人口密度の最も高いCommune

• 距離帯別人口の算出方法

Communeの重心の座標によって、各距離帯に同定

• 都心からの距離の測定方法

21

都心からの距離の測定方法

都心と各Communeの重心の座標から測定。経線間隔は、緯度を考慮した距離を使用

140,000

160,000

180,000

Graph 1-1. Population Density by Distance from the MostInhabited Commune in Phnom Penh (2008)

(persons/km2)

60,000

80,000

100,000

120,000

22

0

20,000

40,000

0 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 7-8 8-9 9-10

Source: 2008 Population Census of Cambodia,F. Nishi , Japan

(Distance(km) from "Ou Ruesse Ti III" Commune)

12.0

14.0

Graph 1-2. Application of Clark Modelto Population Density by Distancefrom the Most Inhabited Commune in Phnom Penh (2008)

(LOG of Density)

4 0

6.0

8.0

10.0

23

y = -0.4682x + 11.557R² = 0.8535

0.0

2.0

4.0

0 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 7-8 8-9 9-10

Source: 2008 Population Census of Cambodia,F. Nishi, Japan

(Distance(km) from "Ou Ruesse Ti III" Commune)

160,000

180,000

200,000

Graph 2-1. Population Density by Distance from the MostInhabited Commune in Phnom Penh (1998)

(persons/km2)

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

24

0

20,000

40,000

0 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 7-8 8-9 9-10

Source: 1998 Population Census of Cambodia,F. Nishi , Japan

(Distance(km) from "Ou Ruesse Ti III" Commune)

7

12.0

14.0

Graph 2-2. Application of Clark Modelto Population Density by Distance from the Most Inhabited Commune in Phnom Penh (1998)

(LOG of Density)

0 5421 11 7314 0

6.0

8.0

10.0

25

y = -0.5421x + 11.731R² = 0.9141

0.0

2.0

4.0

0 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 7-8 8-9 9-10

Source: 1998 Population Census of Cambodia,F. Nishi , Japan

(Distance(km) from "Ou Ruesse Ti III" Commune)

35,000

40,000

45,000

Graph 3-1. Establishment Density by Distance from the MostDense Commune in Phnom Penh (2009)

(establishments/km2)

15,000

20,000

25,000

30,000

26

0

5,000

10,000

0 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 7-8 8-9 9-10

Source: 2009 Nation-wide Establishment Listing of Cambodia,F. Nishi , Japan

(Distance(km) from "Ou Ruesse Ti I" Commune)

10.0

12.0

Graph 3-2. Application of Clark Modelto Establishment Density by Distance from the Most Dense Commune in Phnom Penh (2009)

(LOG of Density)

y = -0.587x + 9.20164.0

6.0

8.0

27

yR² = 0.8047

0.0

2.0

0 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 7-8 8-9 9-10

(Distance(km) from "Ou Ruesse Ti I" Commune)

Source: 2009 Nation-wide Establishment Listing of Cambodia,F. Nishi , Japan

10km

28

20km

8

10km

29

20km

10km

30

20km

人口密度のクラーク・モデルの適合性の検証結果

• 2008年については、Graph1-1 の人口密度のp距離帯別分布が指数関数的であることは、Graph1-2のとおり、人口密度の対数の分布が直線的（R２＝0.85）であることから確認された。また、1998年についても同様。

人 密度 傾斜度が 年よりも 年

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• 人口密度の傾斜度が、1998年よりも2008年の方が小さくなっており、プノンペン首都圏が発展又は拡大していることが確認された。

2010年 日本地理学会春季学術大会

ＴＨＥ ＥＮＤ

http://www.stat.go.jp/info/meetings/cambodia/census08.htm

総務省統計研修所

http://www.stat.go.jp/info/meetings/cambodia/census11.htm