令和元年度JOGMEC石炭開発部...
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「世界の石炭事情調査 -2019年度-」
令和2年7月
令和元年度JOGMEC石炭開発部海外炭開発高度化等調査
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報告書目次
1
第1章 世界の石炭需給動向等の調査
1 石炭需給
2 一般炭需給
3 原料炭需給
4 褐炭需給
5 2019年における主要石炭輸出入国の石炭輸出入
6 石炭価格
7 石炭需給見通し
第2章 世界各国の石炭事情と石炭需給の動向
調査対象国:
インド、インドネシア、韓国、中国、日本、ベトナム、モンゴル、豪州、カナダ、米国、
コロンビア、ドイツ、ポーランド、ロシア、南アフリカ、モザンビーク
調査項目:
(1) 政策(エネルギー政策、石炭政策、環境政策)、(2) 関連法規(鉱業法、規制等)、
(3) 石炭供給(資源量、生産状況)、(4) 石炭輸送(鉄道、積出港)、(5)石炭需要(消費状況)、
(6) 課題、(7) 統計集(エネルギー需給、電力需給、石炭需給)
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報告内容
2
世界の石炭需給(消費、生産、貿易)
一般炭需給(消費、生産、輸出入)
原料炭需給(消費、生産、輸出入)
主要石炭輸入国の石炭輸入(2019年)
主要石炭輸出国の石炭輸出(2019年)
中国の石炭輸入
インドの石炭輸入
石炭価格動向(一般炭、原料炭)
まとめ
-
世界の石炭消費(炭種別)
3
世界の石炭消費は2013年の79億9,790万トンをピークに減少。2016年には75億1,370万トン
2017年以降再び増加し、2018年の消費量は77億2,120万トン
2010年以降、一般炭の消費量が全体の75%を上回り、原料炭は13%前後で推移
注: 2018年は暫定値。一般炭は無煙炭を含む。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
(百万トン)
2000 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018*
一般炭 3,376.4 4,526.9 5,608.8 5,866.8 6,016.6 6,104.4 6,011.7 5,844.9 5,706.6 5,839.7 5,935.6
原料炭 474.9 660.0 911.1 984.5 995.2 1,061.7 1,087.7 1,047.3 996.3 981.4 992.1
褐 炭 849.2 852.2 835.6 888.6 881.8 831.8 825.5 816.9 810.8 816.9 793.5
計 4,700.5 6,039.1 7,355.5 7,739.9 7,893.6 7,997.9 7,924.9 7,709.0 7,513.7 7,638.0 7,721.2
炭種別の石炭消費量の推移
3.9%
2.2%2.8%
7.7%
7.3%
5.9%
5.6%
5.0%
2.1%1.0%
6.5%
5.2%
2.0%
1.3%
-0.9%
-2.7%
-2.5%
1.7%1.1%
-6%
-4%
-2%
0%
2%
4%
6%
8%
10%
12%
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
一般炭
原料炭
褐 炭
総消費量の対前年伸び率
-
世界の石炭消費(地域別)
4
世界の石炭消費は、アジア・オセアニア地域を中心に増加
一方で、OECD欧州と北米で減少
世界の石炭消費量の半分以上を占める中国の消費動向が、世界の総石炭消費量に大きく影響
注: 2018年は暫定値。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
地域別の石炭消費量の推移
3.9%
2.2%
2.8%
7.7%
7.3%
5.9%5.6%5.0%
2.1%
1.0%
6.5%
5.2%
2.0%
1.3%
-0.9%
-2.7%
-2.5%
1.7%1.1%
-4%
-2%
0%
2%
4%
6%
8%
10%
12%
14%
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
アフリカ・中東
中南米
北米
非OECD欧州・ユーラシア
OECD欧州
アジア・オセアニア
総消費量の対前年伸び率
-
世界の石炭生産(炭種別)
5
世界の石炭生産は2013年の79億7,480万トンをピークに減少。2016年には73億1,070万トン
2017年以降再び増加し、2018年の生産量は78億1,330万トン
注: 2018年は暫定値。一般炭は無煙炭を含む。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
(百万トン)
2000 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018*
一般炭 3,316.2 4,495.9 5,573.3 5,896.1 6,009.5 6,063.8 6,005.2 5,820.1 5,458.0 5,726.2 5,976.8
原料炭 478.2 677.9 939.1 1,015.3 1,017.8 1,076.5 1,110.1 1,087.2 1,033.0 1,013.0 1,033.3
褐 炭 844.1 848.5 841.4 888.3 888.4 834.5 822.5 823.1 819.7 823.7 803.2
計 4,638.4 6,022.3 7,353.8 7,799.7 7,915.7 7,974.8 7,937.7 7,730.4 7,310.7 7,562.9 7,813.3
炭種別の石炭生産量の推移
3.1%
4.8%
1.1%
7.1%
7.6%
6.3%
5.7%
4.4%
3.0%1.8%
5.5%6.1%
1.5%
0.7%
-0.5%
-2.6%
-5.4%
3.4%
3.3%
-6%
-4%
-2%
0%
2%
4%
6%
8%
10%
12%
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
一般炭
原料炭
褐 炭
総生産量の対前年伸び率
-
世界の石炭生産(地域別)
6
世界の石炭生産は、アジア・オセアニア地域を中心に増加。
一方で、北米、OECD欧州で減少
世界の石炭生産量の約半分を占める中国の生産動向が、世界の総石炭生産量に大きく影響
注: 2018年は暫定値。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
地域別の石炭消費量の推移
3.1%
4.8%
1.1%
7.1%7.6%
6.3%5.7%
4.4%
3.0%1.8%
5.5%6.1%
1.5%0.7%
-0.5%
-2.6%
-5.4%
3.4%3.3%
-8%
-6%
-4%
-2%
0%
2%
4%
6%
8%
10%
12%
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
アフリカ・中東
中南米
北米
非OECD欧州・ユーラシア
OECD欧州
アジア・オセアニア
総生産量の対前年伸び率
-
世界の石炭貿易(炭種別)
7
世界の石炭貿易は2014年の13億8,650万トンまで増加したが、2015年に大きく減少
2016年以降再び増加し、2018年には14億2,400万トンに増加
2016年以降、一般炭は漸増傾向、原料炭は2017年まで増加後、2018年は横ばい
2018年の総貿易量のうち、一般炭が78.6%、原料炭が21.0%
注: 貿易量は輸入量の統計値を利用している。2018年は暫定値。一般炭は無煙炭を含む。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
炭種別の石炭貿易量の推移
(百万トン)
2000 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018*
一般炭 434.3 603.8 830.0 904.2 1,020.2 1,074.7 1,087.4 997.6 1,030.9 1,070.1 1,118.9
原料炭 177.3 192.5 254.9 258.8 262.3 287.8 293.3 259.4 277.0 299.2 299.7
褐 炭 3.6 2.3 2.5 4.3 4.3 3.9 5.9 5.9 5.8 5.6 5.4
計 615.2 798.6 1,087.4 1,167.3 1,286.8 1,366.4 1,386.5 1,262.9 1,313.6 1,374.8 1,424.0
13.2%
5.9%
3.6%6.5%
8.0%
2.8%
8.1%5.4%
2.1% 2.1%
14.6%
7.3%
10.2%
6.2%
1.5%
-8.9%
4.0%
4.7%
3.6%
-15%
-10%
-5%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
一般炭
原料炭
褐炭
総貿易量の対前年伸び率
-
一般炭の需給(消費)
8
特に、中国、インド、アセアンで増加
中国は2013年をピークに減少、2017年以降再び緩やかに増加
北米、OECD欧州では減少、特に北米の減少は著しい
注: 2018年は暫定値。一般炭は無煙炭を含む。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
地域別(主要国別)の一般炭消費量の推移
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
インド
日本・韓国・台湾
アセアン
その他アジア
OECD欧州
非OECD欧州・ユーラシア
北米
中南米
中東・アフリカ
オセアニア
(百万トン)
中国(右軸)
-
一般炭の需給(生産)
9
消費国:中国は2013年まで増加後2016年まで減少し、2017年以降再び増加。インドでは漸増
輸出国:インドネシアで大きく増加。その他、ロシア、豪州で増加
注: 2018年は暫定値。一般炭は無煙炭を含む。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
上位10ヵ国の一般炭生産量の推移
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
インド
米国
インドネシア
豪州
南アフリカ
ロシア
カザフスタン
コロンビア
ポーランド
(百万トン)
中国(右軸)
-
一般炭の需給(輸出入)
10
輸入:中国、インド、日本、韓国で多い中国は、2009から2012年まで急増。2015年に急減、2016年に急増し、その後は微減、微増インドは、2000年代後半から2014年まで急増。2016年まで減少した後、再び増加2010年以降、日本はほぼ横這い、韓国は微増
輸出:インドネシア、豪州、ロシアで多いインドネシアは、2013年まで急増。2015年まで減少した後、再び増加豪州では近年横這い。ロシアは漸増
注: 2018年は暫定値。一般炭は無煙炭を含む。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
上位10ヵ国の一般炭輸入量の推移 上位10ヵ国の一般炭輸出量の推移
0
50
100
150
200
250
300
'00 '02 '04 '06 '08 '10 '12 '14 '16 '18*
(百万トン)
中 国
インド
日 本
韓 国
台 湾
マレーシア
ドイツ
トルコ
ロシア
タイ
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
'00 '02 '04 '06 '08 '10 '12 '14 '16 '18*
(百万トン)
インドネシア
豪 州
ロシア
コロンビア
南アフリカ
米 国
カザフスタン
モンゴル
モザンビーク
中国
-
原料炭の需給(消費)
11
中国、インドで増加、中国は2014年をピークに減少、インドは2014年まで増加後、横這い
OECD欧州、北米では微減基調、アセアンでは近年微増
注: 2018年は暫定値。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
地域別(主要国別)の原料炭消費量の推移
0
100
200
300
400
500
600
700
800
0
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'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
インド
日本・韓国・台湾
アセアン
その他アジア
OECD欧州
非OECD欧州・ユーラシア
北米
中南米
中東・アフリカ・オセ
アニア
(百万トン)
中国(右軸)
-
原料炭の需給(生産)
12
消費国:中国は2014年まで増加後2017年まで減少。インドは2016年まで漸増後、2017年に減少
輸出国:豪州は2015年まで増加後横這いから減少。ロシアは漸増米国は2008年以降4,700万トン~8,200万トンの範囲で増減
注: 2018年は暫定値。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
上位10ヵ国の原料炭生産量の推移
0
100
200
300
400
500
600
700
0
40
80
120
160
200
240
280
'00 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18*
(百万トン)
豪州
ロシア
米国
インド
モンゴル
カナダ
ポーランド
カザフスタン
モザンビーク
(百万トン)
中国(右軸)
-
原料炭の需給(輸出入)
13
輸入:中国、インド、日本、韓国で多い 中国は2009年以降2013年まで、インドは2000年代後半から2014年にかけて急増。その後中国
は激しく変動するが上限を見れば減少傾向、一方インドは横這い。日本は減少傾向、韓国は増加
輸出:豪州の他、米国、カナダ、ロシア、モンゴルで多い 豪州は増加傾向にあったが、近年横這い。米国は2010年代に入り増加、減少を繰り返す。カナ
ダはほぼ横這い、ロシアは微増、モンゴルは2015年以降増加
注: 2018年は暫定値。出所: IEA, "World Energy Statistics and Balances 2019 database"
上位10ヵ国の原料炭輸入量の推移 上位10ヵ国の原料炭輸出量の推移
0
10
20
30
40
50
60
70
80
'00 '02 '04 '06 '08 '10 '12 '14 '16 '18*
(百万トン)
中 国
インド
日 本
韓 国
ウクライナ
ドイツ
ブラジル
台 湾
トルコ
インドネシア
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
'00 '02 '04 '06 '08 '10 '12 '14 '16 '18*
(百万トン)
豪 州
米 国
カナダ
ロシア
モンゴル
モザンビーク
インドネシア
ポーランド
コロンビア
ニュージーランド
-
主要石炭輸入国における2019年の石炭輸入
14
一般炭:インドで2,200万トン、中国で230万トン、アセアンで1,740万トン増加
日本で260万トン、韓国で640万トン減少。5ヵ国合計で3,270万トン増加
原料炭:中国で960万トン、韓国で40万トン増加
インドで30万トン、日本で1万トン減少。4ヵ国合計で970万トン増加
注: アセアンは、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイの4ヵ国。なお、アセアンの2019年の石炭輸入量は、現段階においてマレーシアとフィリピンの石炭輸入量が公表されていないため、両国の2019年の石炭輸入量が2018年の石炭輸入量と同じとして推計。一般炭は無煙炭を含まない。
出所: 中国、韓国、アセアンはTEXレポート掲載情報(元データは各国貿易統計)、インドはDepartment of Commerce, Ministry of Commerce and Industry, " Export Import Data Bank "、日本は財務省貿易統計
一般炭輸入量
44.8
69.3 72.0
31.7
51.6
64.9 69.6
31.1
51.3
74.5 69.6
31.5
0
10
20
30
40
50
60
70
80
インド 中国 日本 韓国
(百万トン)
2017 2018 2019
-0.6%
-6.4%
+15.3%
-3.3%+14.8%
-0.02%
-1.8% +1.2%
原料炭輸入量
151.9
105.5 114.4 109.5 90.7
174.0
113.2 113.5 109.4 103.8
196.0
115.4 110.9 103.0 121.3
0
50
100
150
200
250
インド 中国 日本 韓国 アセアン
(百万トン)
2017 2018 2019
+12.6%
+2.0%-5.8% +14.5%
+14.6%
-0.7% -2.3% -0.1%+16.8%
+7.2%
-
主要石炭輸出国における2019年の石炭輸出
15
一般炭:インドネシアで3,170万トン、ロシアで770万トン、豪州で430万トン増加。
米国で1,490万トン、コロンビアで1,220万トン、南アフリカで240万トン減少。
6ヵ国合計で1,420万トン増加。
原料炭:豪州で430万トン、カナダで100万トン増加。
米国で640万トン、ロシアで190万トン減少。4ヵ国合計で300万トン減少。
この他に、モンゴルから中国へ3,380万トンが輸出されている。(中国貿易統計より)
注: 一般炭に記載するインドネシア、南アフリカ、コロンビアは輸出量が一般炭と原料炭に区別されていない。一般炭輸出量に少量の原料炭が含まれる。なお、IEAデータ(2018)では、インドネシアは総輸出量のうち99.1%が一般炭、同様に南アフリカは98.3%が、コロンビアは97.1%が一般炭である。一般炭は無煙炭を含まない。
出所: TEXレポート掲載情報(元データは各国貿易統計)
一般炭輸出量 原料炭輸出量
172.7
22.8 49.3
28.9
178.9
26.4
56.4 32.8
183.1
24.6 50.0
33.8
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
豪州 ロシア 米国 カナダ
(百万トン)
2017 2018 2019
+2.4%+3.6%
+16.1% -7.0%
+14.4%-11.3%
+13.2% +3.0%200.3
319.1
158.7
38.4 83.3 102.7
207.7
343.1
173.1
48.8 81.2 86.9
212.0
374.8
180.8
33.9 78.8 74.7
0
50
100
150
200
250
300
350
400
豪州 インドネシア ロシア 米国 南アフリカ コロンビア
(百万トン)
2017 2018 2019
+2.1%+3.6%
+7.5%
+9.2%
+9.1% +4.5%
-30.5%+27.3%
-2.5% -3.0%-15.4%
-14.1%
-
中国の石炭輸入
16
石炭輸入量は、一般炭、原料炭ともに輸入規制(輸入量調整)により11月、12月と減少
一方で、年初の輸入量は増える傾向
2月は春節のため減少する傾向にあるが、2019年は豪州炭輸入規制も影響
2020年1月-4月輸入量は、対前年同期比で大幅増
注: 2020年は2月に1月分と2月分の輸入量がまとめて公表されているため、1月分と2月分の輸入量は平均値とした。出所: TEXレポート掲載情報(元データは中国海関統計)
(百万トン)
1-4月 年計 1-4月 年計
2018 43.2 113.2 16.8 64.9
2019 32.5 115.4 23.8 74.5
2020 55.1 - 27.1 -
一般炭 原料炭
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(百万トン)
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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
(百万トン)
2018 2019 2020
月別の一般炭輸入量の推移
出所: TEXレポート掲載情報(元データは中国海関統計)
月別の原料炭輸入量の推移
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インドの石炭輸入
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一般炭輸入量を月毎に比較すると、2019年上半期は需要増により対2018年同月比で増加、下半期は増減はあるものの半期計ではほぼ同レベル
原料炭輸入量を月毎に比較すると、2019年は対2018年同月比では増減があったものの年合計では微減
2020年1-2月輸入量:対2019年同期比で一般炭は増加、原料炭は同前年レベル、3月以降に注目
出所: Department of Commerce, Ministry of Commerce and Industry, “Export Import Data Bank”
(百万トン)
1-4月 年計 1-4月 年計
2018 43.2 113.2 16.8 64.9
2019 32.5 115.4 23.8 74.5
2020 55.1 - 27.1 -
一般炭 原料炭
出所: Department of Commerce, Ministry of Commerce and Industry, " Export Import Data Bank "
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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
(百万トン)
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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
(百万トン)
2018 2019 2020
(百万トン)
1-2月 年計 1-2月 年計
2018 27.1 174.0 7.7 51.6
2019 32.4 196.0 8.3 51.3
2020 34.1 - 8.3 -
一般炭 原料炭
月別の一般炭輸入量の推移 月別の原料炭輸入量の推移
一般炭、原料炭の輸入量の比較
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一般炭スポット価格
18出所: globalCOALより(一財)日本エネルギー経済研究所が作成
一般炭スポット価格(豪州ニューキャッスル港出しFOB価格)の推移
一般炭スポット価格(豪州ニューキャッスル港出しFOB価格)は、2018年7月の123米ドル/トンをピークに2019年8月の62米ドル/トンまで下落
その後、60米ドル/トン台後半で推移していたが、2020年4月以降急落し、5月初めに50米ドル/トン近くまで降下。その後はやや回復し、50米ドル/トン台前半で推移
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2018年
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1月
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NEWC Index
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2018年
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2018年
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2019年
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2019年
7月
2019年
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2019年
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2019年
10月
2019年
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2019年
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2020年
1月
2020年
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2020年
3月
2020年
4月
2020年
5月
2020年
6月
(米ドル/トン)
NEWC Index
(米ドル/トン)
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原料炭スポット価格
19出所: IHS Markitより(一財)日本エネルギー経済研究所が作成
原料炭スポット価格(豪州高品位強粘結炭FOB )の推移
原料炭スポット価格は、2018年10月中旬以降に220ドル/トン台後半で推移していたが、2019年に入り需給緩和から190ドル/トンまで下落後200ドル/トンを上回って推移。7月以降下落基調となり9月には130ドル/トンを割り込んだ
2020年1月に価格を戻し、3月まで150米ドル/トン台前半で推移したが、4月から急落、5月初めにには100米ドル/トンを割り込んだ。6月に入り100米ドル/トン台前半で推移
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1月
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1月
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1月
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1月
(米ドル/トン)
原料炭(豪州高品位強粘結炭)
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6月
(米ドル/トン)
原料炭(豪州高品位強粘結炭)
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まとめ
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【石炭需給】
消費量・生産量はともに、2013年をピークに減少し、2017年以降再び増加基調
貿易量は2014年まで漸増し、2015年に大きく減少。2016年以降再び増加基調
【一般炭需給】
消費量、生産量ともに、2013年をピークに減少し、2017年以降再び増加
消費: 中国、インドで大きく増加し、北米で大きく減少。ただし、中国は2014年以降2016年まで減少。
その他ではアセアンで堅調に増加し、OECD欧州では減少
生産:中国、インド、インドネシア大きく増加し、米国で大きく減少その他ではロシア、豪州で増加
貿易量は、2014年まで漸増し、2015年に大きく減少。2016年以降再び増加
輸入: 中国、インドで急増し、その後大きく変動。2019年はインド、アセアンで増加
輸出: インドネシア、ロシアで増加。インドネシアの輸出量は、中国とインドの輸入量の変動の影響を強く受け変動、堅調に増加した豪州は2015年以降ほぼ横ばい
2020年は、COVID-19の影響により世界の一般炭消費量は減少、それに伴い貿易量も減少の見込み ⇒ 輸入量の多い中国、インドの需給動向を注視
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まとめ
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【原料炭需給】
消費量、生産量ともに、2013年をピークに減少し、2018年に増加
消費: 中国、インドで2014年まで大きく増加し、その後中国は減少、インドは横這い。 OECD欧州、北米では減少基調で推移
生産: 中国、豪州が牽引するが、中国は2014年をピークに減少、豪州は2016年以降横這い。その他ではロシアで増加
貿易量は、2014年まで増加し、2015年に大きく減少。2016年、2017年は増加し、2018年は横這い。2019年は中国の輸入増により増加が見込まれる
輸入: 中国、インドで大きく増加、その後変動するが、中国では減少傾向、インドは横這い。韓国では増加傾向、一方で日本は減少基調
輸出: 豪州が牽引するが、2015年以降停滞。ロシアで増加基調、米国では国際原料炭価格を反映して変動
2020年は一般炭と同様に、 COVID-19の影響により世界の原料炭消費量は減少、それに伴い貿易量も減少の見込み ⇒ 輸入量の多い中国、インドの需給動向を注視
【石炭価格】
一般炭、原料炭ともに2019年まで下落基調で推移し、その後横這い。2020年4月に入りさらに下落。現状、一般炭は50米ドル/トン台前半で、原料炭は100米ドル/トン台前半で推移
しかし、今後は需要の回復の伴い上昇の見込み
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ご清聴ありがとうございました。